JPH0535584U - 骨材側部補強材のスカラツプ形状 - Google Patents
骨材側部補強材のスカラツプ形状Info
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- JPH0535584U JPH0535584U JP9411791U JP9411791U JPH0535584U JP H0535584 U JPH0535584 U JP H0535584U JP 9411791 U JP9411791 U JP 9411791U JP 9411791 U JP9411791 U JP 9411791U JP H0535584 U JPH0535584 U JP H0535584U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 防撓材や倒止ブラケット等の骨材側部補強材
のスカラップ形状に関するもので、特に上記骨材側部補
強材の角部の溶接接合部における応力の集中を緩和する
ことができ、それによって疲労度上の問題を解消しうる
ようにしたものである。 【構成】 骨材側部補強材15,16のスカラップトウ17
が、骨材11の側部を含む平面18から後退した位置にあ
り、スカラップトウ17には、このスカラップトウ17から
ほぼ平面18に沿って補強材15,16の内方に位置する点F
を中心とする円弧状切欠部が接続している。これによ
り、補強材15,16が接合される縦通肋骨14'等の構造材上
の応力を分散させるとともに、補強材15,16の応力の流
れを滑らかにして、応力の集中を緩和するようにした。
のスカラップ形状に関するもので、特に上記骨材側部補
強材の角部の溶接接合部における応力の集中を緩和する
ことができ、それによって疲労度上の問題を解消しうる
ようにしたものである。 【構成】 骨材側部補強材15,16のスカラップトウ17
が、骨材11の側部を含む平面18から後退した位置にあ
り、スカラップトウ17には、このスカラップトウ17から
ほぼ平面18に沿って補強材15,16の内方に位置する点F
を中心とする円弧状切欠部が接続している。これによ
り、補強材15,16が接合される縦通肋骨14'等の構造材上
の応力を分散させるとともに、補強材15,16の応力の流
れを滑らかにして、応力の集中を緩和するようにした。
Description
【0001】
本考案は、骨材側部補強材のスカラップ形状に関し、特に、例えば船舶、海洋 構造物等の大骨材を補強する防撓材や倒止ブラケット等の補強材の応力集中緩和 型スカラップ形状として使用するのに好適な骨材側部補強材のスカラップ形状に 関する。
【0002】
まず、図4ないし図8により、例えば船舶構造において使用されていた従来の 骨材側部補強材のスカラップ形状について説明する。
【0003】 図4において、船舶の横強度部材は、船底横桁1、甲板横桁2、船側横桁3等 の大骨材により構成されており、船底横桁1の外面側には船底外板1'が、甲板 横桁2の外面部には甲板2'が、また船側横桁3の外面側には船側外板3'がそれ ぞれ張設される。そして、船底外板1'、甲板2'、船側外板3'には、それぞれ 縦通肋骨4が相互に適当な間隔を置いて、前記の各大骨材1〜3を貫通するよう にして配設される構造となっている。
【0004】 各大骨材1〜3の縦通肋骨4によって貫通される部分、例えば船底横桁1の縦 通肋骨4によって貫通される部分においては、例えば図5およびそのA部拡大図 である図6に示されるような防撓材5、あるいは図7およびそのB部拡大図であ る図8に示されるような倒止ブラケット6等の補強材が配設される。
【0005】 防撓材5のスカラップ形状は、角部に形成された切欠き5’の切欠き面が縦通 肋骨4の面部に直角に当たる形状となっているとともに、倒止ブラケット6のス カラップ形状も、角部に形成された切欠き6'の切欠き面が縦通肋骨4の面部に 直角に当たる形状となっており、これら防撓材5や倒止ブラケット6の船底横桁 1および縦通肋骨4に当接する部分は、それぞれ溶接により接合される。
【0006】
ところで、防撓材5や倒止ブラケット6の角部における溶接接合部は、船舶の 就航時に発生する縦曲げ応力および水平曲げ応力、さらに波浪の変動圧により繰 り返される応力が集中する箇所であり、しかも、縦通肋骨の材質も高張力鋼の使 用が主流となった現在では、殆んどの船舶が高応力の設計となっている。
【0007】 そして、特に防撓材5や倒止ブラケット6等の補強材のスカラップ形状は、応 力集中の度合いに大きな影響を与えるものであり、従来のようなスカラップ形状 によっては、スカラップ部の疲労強度が問題となり、損傷の発生を未然に防止す る必要が生じている。
【0008】 そこで、本考案の目的は、応力の集中を緩和することができ、それによって疲 労強度上の問題を解消しうるような骨材側部補強材のスカラップ形状を提供する ことである。
【0009】
上述の目的を達成するため、本考案の骨材側部補強材のスカラップ形状は、骨 材側部補強材のスカラップトウが前記骨材の側部を含む平面から後退した位置に あり、前記スカラップトウには、このスカラップトウからほぼ前記平面に沿って 前記補強材の内方に位置する点を中心とする円弧状切欠部が接続していることを 特徴としている。
【0010】
上述の本考案の骨材側部補強材のスカラップ形状では、骨材側部補強材のスカ ラップトウが、骨材の側部を含む平面から後退した位置にあることによって、補 強材が接合される構造材上の、骨材の側部を含む平面との交差部における最大応 力点の応力を分散させる。
【0011】 また、スカラップトウには、スカラップトウからほぼ骨材の側部を含む平面に 沿って補強材の内方に位置する点を中心とする円弧状切欠部が接続していること により、補強材に発生する応力の流れが円弧状切欠部の円弧に沿った滑らかな流 れとなるとともに、スカラップトウ近傍における応力の方向が、補強材が接合さ れる構造材の表面にほぼ沿った方向となり、応力集中が避けられる。
【0012】
以下、本考案の実施例としての骨材側部補強材のスカラップ形状を、船舶の防 撓材および倒止ブラケットに適用した場合について説明する。
【0013】 図2において、骨材である船底横桁11の縦通肋骨14によって貫通される部分に は、補強材である防撓材15が配設されており、防撓材15の船底横桁11および縦通 肋骨14との当接部はそれぞれ溶接接合されている。
【0014】 また、図3において、骨材である船底横桁11の縦通肋骨14によって貫通される 部分には、補強材である倒止ブラケット16が配設されており、倒止ブラケット16 の船底横桁11および縦通肋骨14との当接部はそれぞれ溶接接合されている。
【0015】 図2における防撓材15のスカラップ部Cおよび図3における倒止ブラケット16 のスカラップ部Dは、共に基本的には同じスカラップ形状を有しているので、以 下、図1により防撓材15のスカラップ形状について詳細に説明する。
【0016】 図1において、防撓材15のスカラップトウ17は、船底横桁11の側部を含む平面 18から寸法l1だけ後退した位置にあり、このスカラップトウ17には、スカラッ プトウ17からほぼ平面18に沿って防撓材15の内方に位置する点Fを中心とする半 径R1の円弧状切欠部が接続している。この半径R1の円弧状切欠部は、半径R2 の円弧状切欠部に滑らかに接続し、さらに半径R2の円弧状切欠部は、滑らかに 接続する船底横桁11に垂直な直線部分を介して船底横桁11の側部に接続されてい る。
【0017】 スカラップトウ17は、船底横桁11の側部を含む平面18からl1だけ後退した位 置にあることによって、縦通肋骨14の縦通肋骨面材14'と船底横桁11の側部を含 む平面18との交差部Eに生じる縦曲げ応力、水平曲げ応力、波浪の変動圧により 繰り返される応力の集中が緩和される。また、スカラップトウ17にはスカラップ トウ17からほぼ船底横桁11の側部を含む平面18に沿って防撓材15の内方に位置す る点Fを中心とする半径R1の円弧状切欠部が接続していることにより、防撓材 15に発生する応力の流れが円弧状切欠部の円弧に沿った滑らかな流れとなるとと もに、スカラップトウ17の近傍における応力の方向が縦通肋骨面材14'の表面に ほぼ沿った方向となって応力の集中が緩和される。
【0018】 以上のようなスカラップ形状は、詳細な強度解析等を通した検計の結果による ものであり、切欠部の平面18からの最大深さをl2、切欠部の縦通肋骨面材14’ からの最大高さをl3、工作上の都合から決定されるスカラップトウ17の縦通肋 骨面材14'からの高さをl4、縦通肋骨面材14’に沿った防撓材15の深さをbとし たとき、概ね以下のような寸法関係によって各部の寸法を決定すると良好な効果 が得られる。 l1=b×0.1 l2=l1+R1 l3=l4+R1+R4 R1=b×0.2 R2=R1×0.6
以上のように、本考案の骨材側部補強材のスカラップ形状によれば、以下の効 果および利点が得られる。 (1) 骨材側部補強材のスカラップトウが、骨材の側部を含む平面から後退した位 置にあるので、補強材が接合される構造材上の、骨材の側部を含む平面との交差 部における最大応力点の応力を分散させ、応力の集中を緩和することができる。 (2) スカラップトウには、スカラップトウからほぼ骨材の側部を含む平面に沿っ て補強材の内方に位置する点を中心とする円弧状切欠部が接続しているので、補 強材に発生する応力の流れが円弧状切欠部の円弧に沿った滑らかな流れとなると ともに、スカラップトウ近傍における応力の方向が、補強材が接合される構造材 の表面にほぼ沿った方向となり、応力の集中が緩和される。
【図1】本考案の実施例としての骨材側部補強材のスカ
ラップ形状を示す図2のC部拡大図である。
ラップ形状を示す図2のC部拡大図である。
【図2】図1のスカラップ形状を備えた補強材としての
防撓材の側面図である。
防撓材の側面図である。
【図3】図1と同様なスカラップ形状を備えた補強材と
しての倒止ブラケットの側面図である。
しての倒止ブラケットの側面図である。
【図4】船舶の横強度部材としての大骨材と、縦通肋骨
および補強材としての防撓材との関係を示す要部横断面
図である。
および補強材としての防撓材との関係を示す要部横断面
図である。
【図5】従来のスカラップ形状を備えた防撓材の側面図
である。
である。
【図6】図5のA部拡大図である。
【図7】従来のスカラップ形状を備えた倒止ブラケット
の側面図である。
の側面図である。
【図8】図7のB部拡大図である。
【符号の説明】 1 船底横桁 1’ 船底外板 2 甲板横桁 2’ 甲板 3 船側横桁 3’ 船側外板 4 縦通肋骨 5 防撓材 5’ 切欠き 6 倒止ブラケット 6’ 切欠き 11 船底横桁 14 縦通肋骨 14’ 縦通肋骨面材 15 防撓材(補強材) 16 倒止ブラケット(補強材) 17 スカラップトウ 18 平面 A〜D スカラップ部 E 平面交差部 F 円弧中心 b,l1〜l4 寸法 R1,R2 円弧半径
Claims (1)
- 【請求項1】 骨材側部補強材のスカラップトウが、前
記骨材の側部を含む平面から後退した位置にあり、前記
スカラップトウには、このスカラップトウからほぼ前記
平面に沿って前記補強材の内方に位置する点を中心とす
る円弧状切欠部が接続していることを特徴とする、骨材
側部補強材のスカラップ形状。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9411791U JPH0535584U (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 骨材側部補強材のスカラツプ形状 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9411791U JPH0535584U (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 骨材側部補強材のスカラツプ形状 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0535584U true JPH0535584U (ja) | 1993-05-14 |
Family
ID=14101490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9411791U Withdrawn JPH0535584U (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 骨材側部補強材のスカラツプ形状 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0535584U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007161178A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-28 | Sumitomo Heavy Industries Marine & Engineering Co Ltd | 船体構造におけるスティフナ |
-
1991
- 1991-10-21 JP JP9411791U patent/JPH0535584U/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007161178A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-28 | Sumitomo Heavy Industries Marine & Engineering Co Ltd | 船体構造におけるスティフナ |
JP4669387B2 (ja) * | 2005-12-16 | 2011-04-13 | 住友重機械マリンエンジニアリング株式会社 | 船体構造におけるスティフナの溶接方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19960208 |