JPH0535541Y2 - - Google Patents

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JPH0535541Y2
JPH0535541Y2 JP3465986U JP3465986U JPH0535541Y2 JP H0535541 Y2 JPH0535541 Y2 JP H0535541Y2 JP 3465986 U JP3465986 U JP 3465986U JP 3465986 U JP3465986 U JP 3465986U JP H0535541 Y2 JPH0535541 Y2 JP H0535541Y2
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【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 この考案は、スライド部材を押圧操作し、バネ
の反転動作を利用して固定接点と可動接点との接
離動作をおこなうスイツチ装置に係り、特に、可
動部材のブロツク化が可能で、組立が簡単なよう
に構成されたスイツチ装置に関する。
〔考案の背景〕
スライド部材の押圧操作に関連して接点の接離
をおこなうスイツチ装置であつて、可動部材のブ
ロツク化が可能で、組立が簡単になるように意図
されたものとして、例えば本出願人が実願昭60−
122758号に提案したものがある。
この従来例の概略を図に基づいて説明する。
従来例に係るスイツチ装置は、第10図の分解
図に示す導体板14と支持板15と板バネ16の
三者を予め一体化し、コモン端子13(以下、当
業者間の慣習に従つて中央端子と称する)に組み
込んだときに、導体板14と支持板15と板バネ
16が動作時の状態に分離するものである。すな
わち、組込前では、第11図に示すように、支持
板15は導体板14の開口部14bの可動接点1
4aの形成側の係止部14cと、当接部14d側
の係止溝14gに係止して垂架し、板バネ16は
開口部14bの係合部14fと係止用突片14i
に係止して、両者間に屈設されている。この状態
で、支持板15は係止溝15cが導体板14の係
止縁14cに係止し、突起15dが前記係止溝1
4gに係止しているだけであり、図において上側
の係止している側Wに板バネ16を弾性的係合さ
せて三者が一体になるように設定されている。
これを中央端子13に組み込む際には、第12
図に示すように支持板15の係止部15aを中央
端子13の一側の突起13bのV溝13eに係合
させて、開口部15bに他側の突起13cに挿入
すると、板バネ16が撓んで突部16aが他側の
突起13cのV溝13fに嵌入し、第13図に示
した状態で安定する。そして、導体板14を図に
おいて上下方向に駆動することが可能になる。導
体板14を駆動するには、さらに、第14図に示
すようにスライド17を取り付け、スライド17
を矢印B方向に押圧すると、第15図に示すよう
に導体板押圧突起17hが当接部14dに当接し
て導体板14を下方に変位せしめ接点を閉じる。
再度スライド17を矢印B方向に押圧するとスラ
イド17が矢印A方向に戻り、板バネ16を矢印
C方向に戻す。これにより、導体板14が上方に
変位して接点が開き、オン−オフ動作がおこなわ
れる。
以下、各部の構成とともに動作について詳しく
説明する。
上記のように構成されたスイツチ装置は、第1
4図に示すように、スライド17の下面により若
干押さえられ、ケース11の下面とほぼ平行な位
置に規制される。したがつて、この状態で導体板
14の接点(可動接点)14a側には、図におい
て、上向きの力が作用しており、固定端子12の
接点(固定接点)12aと導体板14の接点14
aとは離間している。この状態から、スライド1
7を矢印B方向に押すと、スライド17の後端側
の作動突起17fの内側に位置する導体板押圧突
起17hが、導体板14の当接部14dに当接
し、導体板14を導体板14の先端とスライド1
7の下面との当接点Iを中心として図示時計方向
に回転させる。そして、導体板14の当接部14
dが下方に変位し、板バネ16の反転ポイント
(最大限圧縮された死点位置)まで達すると、導
体板14は自走し、固定端子12の接点12aに
導体板14の接点14aが当接してロツク状態と
なり、回路はオンになる。このとき、導体板14
は、固定端子12の接点12aと外側に位置する
導体板押圧突起17gとの間で保持されている
(第15図)。また、スライド17も図示しないカ
ム溝(後述の第1図符号17d参照)に係合する
タンピン(後述の第1図符号17b参照)の作用
によりロツク状態となる。
すなわち、スライド17を押圧操作すると、そ
の往復動作に応じてスライド17の導体板押圧突
起17hが導体板14の当接部14dを押し、当
接点Iを中心にして当接部14d側をケース11
の下面側に回転させる。この過程で支持板15は
支持板係止用突起13bのV溝13eを支点とし
て第14図反時計方向に回転し、支持板15の係
止溝15cは、前記V溝13eよりもケース1の
下面に対して高い位置にあることと導体板14の
上限が前記スライド17の下面の当接点Iによつ
て規制されているため、導体板14が押し下げさ
れるに従つて、導体板14は、スライド17の操
作部(後述の第1図符号17e参照)側に、係止
溝15cがV溝13eと当接部Iとを結ぶ線を越
えるまでケース11の下面に沿つて若干移動す
る。このとき板バネ16は圧縮され、ほぼ前記線
(死点位置)を越えた時点で板バネ16が伸長し、
導体板14が反転して自走する。これにより、前
述のように可動側の接点14aが固定側の接点1
2aに接触し、ロツク状態となる。第17図にこ
の接点オン動作時の死点を通過する付近の状態を
示す。
この状態からさらにスライド17を矢印B方向
に押し込むと、今度は、第15図に示すように前
記導体板押圧突起17hの外側であつて、さらに
下側に突出した2段目の導体板押圧突起17gが
当接部14dを押圧して、導体板14を接点14
aの図において右側(当接部14d側)の端部J
を支点として図示時計方向に回転させ、第16図
のようなフルストローク状態にすることができ
る。このようにして導体板14をフルストローク
状態にすると、接点14aの図において左側(ス
ライド17の操作部側)の端部Kを固定端子12
の接点12aから強制的に引き剥がすことができ
る。このフルストローク状態にあつては、導体板
14の当接部14d側は、中央端子13の受部1
3dに当接し、板バネ16の突部16b末端は逃
げ溝13g内に入り、強制引き剥がし動作を阻害
することのないように配慮されている。
上記強制引き剥がしはロツク時のスライド17
の遊びストロークを利用して行われ、この遊びス
トローク状態までスライド17を押し込むと、前
述のカム溝とタンピンとのロツク状態が解除さ
れ、圧縮バネ(後述の第1図符号17k参照)の
作用によりスライド17は矢印A方向に戻る。こ
の復帰過程において、今度は作動突起17fの板
バネ復帰用突部17iが第15図に示す位置から
板バネ16の突起16cに当接し、これを矢印C
方向に戻す。そして、スライド17がオフ位置に
戻るまで板バネ16をC方向へ引き戻すため、こ
の板バネ16の位置に応じて、導体板14も第1
5図に示す位置から板バネ16の前述の反転ポイ
ント(最大圧縮ポイント)を越えて第14図に示
す位置まで復帰し、この復帰により接点12aと
接点14aが離れてオフ状態になる。
すなわち、前述のように、接点が接触した状態
から離間するときには、板バネ16がスライド1
7の復動時に板バネ復帰用突起17iによつて戻
され、これにしたがつて導体板14が可動側の接
点12aの固定側の接点14aとの当接部を中心
にして反時計方向に回転する。この過程で導体板
14にはスライド17の操作部方向に移動し、板
バネ16を圧縮して最大限板バネを圧縮した点
(死点)過ぎると、板バネ16は伸長し、接点1
2a側がスライド側に自走して接点は離れ、オフ
状態となる。第18図にこの接点オフ動作時の死
点を通過する付近の状態を示す。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上記従来例において、スライド17
のストロークを大きくしてほしいという要求があ
る。ストロークを大きくするためには、スライド
17の導体板押圧突起17g,17hの位置を矢
印A方向に移動した位置に設定すればよいが、導
体板14の位置は、第15図の位置で支持板15
の突起15dが導体板14に係止しているため、
矢印G方向に力が作用しても当該位置を保持する
こととなる。したがつて、導体板押圧突起17
g,17hが所定のストローク分矢印A方向に寄
つた位置に設けられると、スライド17を押し込
んだ場合、該導体板押圧突起17g,17hが導
体板14の当接部14dに当接するまで時間がか
かり、当接した後、スライド17が急に重くな
る。このため、操作感が非常に悪くなつてしま
う。
この考案は、上記従来技術に対する新たな要求
に応じてなされたもので、その目的は、ストロー
クを増加しても操作感に優れ、可動部を一体的に
組み込み可能なスイツチ装置を提供することにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この考案は、固定接
点12aを有する固定端子12と、固定接点12
aに接離する可動接点14bと、この可動接点形
成側に2段にわたる係止部14m,14nが形成
された開口部14bとを有する導体板14と、上
記可動接点14aと導通し、導体板14を可動に
支持するコモン端子13と、上記係止部14m,
14nのより中央側の1段目の係止部14mと上
記開口部14bの該係止部14mに相対する開口
縁14pに、それぞれコモン端子13への組込前
に係止する係止部15m,15eを介して該開口
部14bに垂架されるとともに、コモン端子13
への組込後に、可動接点側の2段目の係止部14
nとコモン端子13間にそれぞれ係止部15n,
15aを介して係止する支持板15と、コモン端
子13への組込前に可動接点14aから離れた側
の支持板15の一端15eを跨いだ状態で端部1
6bが導体板14の開口縁部14sに係止され、
他側の端部16aが支持板15の内面に当接して
導体板14と上記支持板15間に屈設されるとと
もに、コモン端子13への組込後に支持板15の
内面に当接した前記他側の端部16aがコモン端
子13に係止して、該導体板14とコモン端子1
3間に屈設され、自身の屈伸動作により導体板1
4を駆動する板バネ16と、導体板14、支持板
15および板バネ16の三者からなる可動部材の
一部に当接して上記板バネ16を屈伸させて導体
板14を駆動し、可動接点14aを固定接点12
aに対して接離させるスライド部材17と、上記
固定端子12a、導体板14、支持板15、板バ
ネ16、コモン端子13等を収納し、上記スライ
ド部材17がスライド自在に装着されるケースと
を備え、導体板14の開口部14bの上記可動接
点側の1段目の係止部14mに支持板15の一端
側の1段目の係止部15mを、また、可動接点か
ら離れた側の1段目の係止部14pに支持板15
の他端側の係止部15eをそれぞれ係止させ、前
記開口縁部14sに板バネ16の他端側の係止部
16bを係止させ、板バネ16の一端側の端部1
6aを支持板15の内面に弾性的に当接させて導
体板14と支持板15と板バネ16の三者を一体
にし、この状態でコモン端子13の一方の突起1
3bと他方の突起13cとの間に支持板15の係
止部15aと板バネ16の一端側の端部16aを
それぞれ対向させて押し込むことによつて前記端
部16aを支持板15から離脱させ、前記支持板
15の係止部15aと前記板バネ16の一端側の
端部16aをそれぞれ一方および他方の突起の被
係止部13e,13fに係止させて組み込むこと
ができるように構成してある。なお、括弧内に示
した符号は図面における参照符号である。
〔作用〕
上記手段によれは、導体板14、支持板15お
よび板バネ16の三者からなる可動部材を中央端
子13に組み込む前には、導体板14の開口部1
4bの上記可動接点側の1段目の係止部14mに
支持板15の一端側の1段目の係止部15mを、
また、可動接点から離れた側の1段目の係止部1
4pに支持板15の他端側の係止部15eをそれ
ぞれ係止させ、前記開口縁部14sに板バネ16
の他端側の係止部16bを係止させ、板バネ16
の一端側の端部16aを支持板15の内面に弾性
的に当接させて三者が一体化されるので、これら
は一つの部品として取り扱えるようになつてい
る。
そして、この状態で中央端子13の一方の突起
13bに支持板15の係止部15aを、他方の突
起13cに板バネ16の一端側の端部16aをそ
れぞれ係止させて組み込む際に、支持板15の導
体板14に係止した側の上記1段目の係止部15
mが外れて2段目の係止部15nに移行し、これ
と同時に他端側の係止部15eが導体板14の1
段目の係止部14pから外れ、導体板14が支持
板15の係止部15e側で離れ、導体板14の当
該部分が自由になる。これにより、導体板14の
位置(角度)を直接拘束する要素がなくなり、ス
ライド17を前述の如く矢印A方向に移動しても
導体板はスライドの導体板押圧突起等の導体板駆
動部材に追従することができる。
〔実施例〕
以下、この考案の実施の一例を図面に示し、こ
の図面に基づいて説明する。
第1図ないし第8図はこの考案の実施例に係る
スイツチ装置を説明するためのもので、第1図は
スイツチ装置の分解斜視図、第2図は導体板と支
持板と板バネを示す要部分解斜視図、第3図はス
イツチ装置の可動部材を一体化した可動ユニツト
の斜視図、第4図は可動ユニツトの中央端子への
組込前の状態を示す縦断面図、第5図は可動ユニ
ツトを中央端子に組み込んだ状態を示す一部断面
要部側面図、第6図はオフ状態を示すスイツチ装
置の縦断面図、第7図はオン状態を示すスイツチ
装置の縦断面図、第8図はストロークを大きくし
たときのオフ状態のスイツチ装置の縦断面図、第
9図は支持板の形状の良否を説明するためのスイ
ツチ装置の縦断面図である。以下、従来例と同一
もしくは同一とみなせる構成要素には同一の符号
を付して説明し、互いに重複する部分については
一方の説明を割愛する。
第1図は、この考案の実施例に係るスイツチ装
置の分解斜視図である。
第1図において、スイツチ装置は、上面が開口
した箱形のケース11と、ケース11の下面に植
設され、上面に接点12aを備えた固定端子12
と、この固定端子12に隣接して同じくケース1
1の下面に植設される中央端子13と、前記接点
12aに対向して接触可能な接点14aを備え、
支持板15を介して前記中央端子13に係止され
る導体板14と、この導体板14をケース11の
下面に対し上下方向に駆動するための駆動力を自
身の反転動作により与える板バネ16と、ケース
11の上面を摺動して導体板14を前記駆動方向
に操作するスライド17と、このスライド17を
ケース11の上面にスライド自在に保持する枠体
18とから主に構成されている。
導体の金属板などにより一体的に成形された中
央端子13は、図において下方に突設された接続
端13aと、上側に突設され、支持板15と板バ
ネ16とがそれぞれ係止可能な支持板係止用突起
13bと板バネ係止用突起13cおよび、該支持
板係止用突起13bよりもスライド17の押圧方
向(後端部)に形成された導体板14の受部13
dとを備えている。支持板係止用突起13bに
は、支持板15の係止部15aが係止可能なV溝
13eが形成されるとともに、板バネ係止用突起
13cには、板バネ16の突起状の係止部16a
が係止可能なV溝13fが形成され、このV溝1
3eと13fはほぼ対向した位置関係にある。ま
た、該受部13dには、板バネ16の末端が当接
しないように逃げ溝13gが形成してある。
支持板15は、中央部に前記板バネ係止用突起
13cが遊嵌可能な開口部15bを備えるととも
に、固定端子12側には導体板14の開口部14
bの可動接点14aの形成側の内縁の2段にわた
る係止部14m,14n(以下、係止縁と称する)
に係止可能な溝状の係止部(以下、係止溝と称す
る)15m,15nが2段にわたつて設けられ、
他端側には導体板14の開口部14bの2段にわ
たる係止部14p,14qの一方の係止部14p
に係止可能な突起15eが側方に突設されてい
る。また、この突起15eの形成部の端部から長
手方向に前記係止部15aを備えた溝が形成され
ている。
導体板14は、中央端子13の支持板係止用突
起13bと板バネ係止用突起13cとが遊嵌可能
な開口部14bと、前記固定端子12の固定接点
12aに対向する位置に設けられた可動接点14
aとを備え、金属導体により一体成形されてい
る。該開口部14bの可動接点14aの設置側の
内縁には、前記支持板15の係止溝15m,15
nが係止可能な係止縁14m,14nが2段にわ
たつて形成され、他側の内縁には板バネ16が係
止する係止部14qと支持板15の突起15eが
係止可能な係止部14pが同じく2段にわたつて
形成されている。また、板バネ16の側面は該係
止部14q間のナイフエツジ状に形成された縁部
14sに当接し、揺動自在になつている。開口部
14bの側線部14hは立ち上つており、図にお
いて上側の端面の一部には、後述の板バネ16の
作動突起16cの当接を避けるための逃げ溝14
rが形成されている。
板バネ16は、断面略V字形に形成され、一端
に前記中央端子13の板バネ係止用突起13cの
V溝13fに係止可能な突起状の係止部16aを
備え、他端には、導体板14の係止部14qに係
合し、揺動自在に支持される係合手段としての係
合突起16bが形成されている。また、略V字形
の頂点部より前記係止部16a寄りには、スライ
ド17に形成した後述の駆動溝17iに嵌入して
スライド17の往動時および往動時に導体板14
を駆動するための作動突起16cが設けられてい
る。
固定端子12は、上面の前記導体板14の可動
接点14aと対向する位置に、オン時に、この接
点14aと接触して導通する固定接点12aと、
ケース11の下面に植設され、ケース11外に突
出する接続端12bとを備えてる。
スライド17は、ケース11内に収納され、後
端側両縁部から側方に突出した突部17aがケー
ス11上面後部側の摺動溝11aに係合して、こ
の摺動溝11aに沿つて摺動可能であつて、タン
ピン17bの一端が遊嵌される長孔17cと、タ
ンピン17bの他端が溝中に遊嵌される上面側に
形成されたハート型のカム溝17dと、、前端側
に突出した操作部17eと、後端側下面に突出し
た作動部17fとを備えている。この作動部(突
起)17fには、上記板バネ16の作動突起16
cが嵌入する駆動溝17iが切溝され、板バネ1
6をスライド17の往復動作により駆動できるよ
うになつている。また下面には、圧縮バネ17k
が装着可能な凹部17lが形成されている。
ケース11は、絶縁性の合成樹脂材により、上
面と前端側に開口部を備え、箱形に一体成形され
ており、上端縁に前記摺動溝11aを備えるとと
もに、前端側に前記タンピン17bの一端が嵌植
可能なタンピン受11bと、このタンピン受11
bの上方にタンピン押え17jの両端が嵌装され
る受溝11cとを備えている。
上記諸要素をケース11に組み込む際には、第
12図の従来例に示すように、ケース11の下面
に穿設されている固定端子取付孔11dと中央端
子取付孔11eに、それぞれ固定端子12の接続
端12bと中央端子13の接続端13aを挿入し
て、両者をケース11の下面に隣接した状態で植
設する。
また、導体板14の開口部14bには、支持板
15が上方から装着される。これは、支持板15
の係止溝15mを導体板14の可動接点14a側
の可動接点14aから離れた側の係止縁14mに
係止するとともに、突起15eを反対側の開口縁
の可動接点14aに近い側の係止部14pに係止
させて、いわば載置した形でおこなわれる。そし
て、次に、板バネ16の一側の係合突起16bを
導体板14の可動接点14aから最も離れた係止
部14qに係止させるとともに、他側の係止部1
6aを第4図に示すように支持板15の可動端子
12a側の内面に当接させる。これにより、板バ
ネ16が導体板14の縁部14sと支持板15の
当該当接部間で、両者を互いに離反する向きに弾
発した状態で、導体板14と支持板15と板バネ
16の三者を一体化することができる。このと
き、板バネ16は上記のように弾発した状態で係
止しているため、人為的に該板バネ16を押圧し
て係止状態を解かない限り、三者が解体すること
はなく、この三者を一つのブロツク19として取
り扱うことができる。この状態を第3図斜視図に
示す。
そして、このブロツク19体を中央端子13に
装着する。この場合には、まず、導体板14の第
4図において下面側に突出している支持板15の
係止部15aを、中央端子13の支持板係止用突
起13bのV溝13eに第12図の従来例に示す
ように斜め上方から係止させ、支持板15の開口
部15bを板バネ係止用突起13cに外挿する。
すると、板バネ16の係止部16aが支持板15
の内面から離れ、板バネ係止用突起13cの傾斜
面13hに当接する。この位置から板バネ16を
ケース11の固定接点12a側に押し込むと、該
係止部16aがV溝13fに嵌入するとともに、
導体板14は第7図に示したオン位置まで変位す
る。このとき支持板15は、同図一点鎖線で示す
ように導体板14の可動接点14a取付面とのな
す角θが90度よりも大きくなるとともに板バネ1
6の弾発力から解放されるので第7図T方向にず
れる。これにより、支持板15の係止溝15mと
導体板14の係止縁14mとの係止状態が解除さ
れ、こんどは、支持板15の2段目の係止溝15
nが導体板14の2段目の係止縁14nに係止し
て平衡状態となる。この状態は板バネ16の反転
状態である。このようにして中央端子13に導体
板14、支持板15および板バネ16を取り付け
ると、オフ状態では第5図に示すように、導体板
14が若干固定接点12a側に傾いた状態で平衡
状態となる。この状態は板バネ16の非反転状態
である。
その後、この上から、スライド17を矢印A方
向に賦勢する圧縮バネ17kを、スライド17の
下面の凹部17lの所定位置に取り付け、このス
ライド17をケース11に装着する。その後、タ
ンピン17bの一端を長孔17cに介してタンピ
ン受11bに挿嵌し、他端をカム溝17dに遊嵌
してタンピン押え17jを受溝11cに装着し、
さらに、その上から枠体18をケース11に取り
付け、スイツチ装置が組み立てられる。
上記のように組み立てられたスイツチ装置は、
第6図に示すように、スライド17の下面により
若干押さえられ、ケース11の下面とほぼ平行な
位置に規制される。したがつて、この状態で導体
板14の可動接点14a側には、図において、上
向きの力が作用しており、固定端子12の固定接
点12aと導体板14の可動接点14aとは離間
している。
この状態から、スライド17の最前部の操作部
17eを矢印B方向に押すと、スライド17の駆
動溝17iに嵌入している板バネ16の作動突起
16cを第6図時計方向に回転させる。板バネ1
6がV溝13fを中心にして時計方向に回転する
と、導体板14は導体板14の先端とスライド1
7の下面との当接点Iを中心として同様に図示時
計方向に回転する。そして、板バネ16の反転ポ
イント(最大限圧縮された死点位置、以下同様)
まで達すると、導体板14は自走して固定端子1
2の固定接点12aに導体板14の可動接点14
aが当接し、ロツク状態となり、第7図に示すよ
うに回路はオンになる。このとき、導体板14
は、固定端子12の固定接点12aと中央端子1
3の受部13dとの間で保持されている。また、
スライド17もカム溝17dに係合するタンピン
17bの作用によりロツク状態となる。
次にスライド17のロツク状態から、さらにス
ライド17の操作部17eを押し込むと、カム溝
17dとタンピン17bのロツクが解除され、圧
縮バネ17kの作用によりスライド17が矢印A
方向に戻る。この復帰過程において、今度は駆動
溝17iの第7図において右側の垂直部17jが
板バネ16の作動突起16cに当接し、これを反
時計方向へ引き起こす。そして、スライド17が
オフ状態に戻るまで、該板バネ16を引き戻すた
め、この板バネ16の位置に応じて、導体板14
も第7図に示す位置から板バネ16の反転ポイン
トを越えて第6図に示す位置まで復帰し、この復
帰により固定接点12aと可動接点14aが離れ
てオフ状態に戻る。
なお、上記実施例にあつては、導体板14と支
持板15と板バネ16とを1ブロツクとして一体
化し、ケース11の下面に植設された中央端子1
3に装着した例を示しているが、中央端子13を
ケース11に植設する前に、上記三者一体のブロ
ツク19を中央端子13に予め装着しておき、導
体板14、支持板15、板バネ16および中央端
子13の四者を一体化して、この四者を一つのブ
ロツクとして形成することも可能である。この場
合は、板バネ16が板バネ係止用突起13cのV
溝13fと導体板1cの係合突起14fとに係合
し、かつ、第5図を示すよな状態で板バネ16の
弾性力と各部材相互が平衡を保つているため、人
為的に板バネ16を撓ませて係合を解かない限
り、四者は一体化され、一つのブロツクとして取
り扱うことができる。
ところで、この実施例にあつて、スライド17
のストロークを大きくしたい場合には、ケース1
1側に設けたタンピン受11bの位置を、所望の
ストローク増加分矢印A方向に移動するか、もし
くは、タンピン17bの長さを所望のストローク
増加分短くする。すると、第8図に示すようにス
ライド17がストローク増加分Lだけ矢印A方向
に変位した位置がオフ位置となる。このとき、支
持板15の突起15eが導体板14の係止部14
pもしくは他の導体板14部分に係止することは
なく、当該係止部14p側は完全にフリーとなつ
ているので、導体板14は所望のストローク増加
分L固定接点側に傾斜することができる。したが
つて、この状態からスライド17を矢印B方向へ
押し込むと、板バネ16の作動突起16cをタイ
ムラグなしに前記駆動溝17iを介して押すこと
が可能となり、上記ストロークを増加しない場合
と全く同じ感覚で操作することができる。これに
より、従来に比べて操作性もしくは操作感の向上
を図ることができる。
なお、従来例では、第11図に示すように突起
15eが導体板14の側縁部14hの係止溝14
gに係止するように構成してあるので、この突起
15eの立上り部の長さVが、この側縁部14h
の上に出るように長く形成してある。このような
形状であると、最大ストローク時に突起15eを
形成した側の端部15mが板バネ16に当接する
ことがあり、この当接により接点の接触不良が生
じる虞れがある。この実施例にあつては、突起1
5eを可動接点14a取付面の開口部14bの縁
部に係止するように設定してあり、中央端子13
への組込時にその係止状態が解除されるようにし
てあるため、突起15eを形成した部分の立上り
部の長さUが従来の長さVより短く形成されてい
る。これにより、第7図に示すように最大ストロ
ーク時にも、前記端部15mと板バネ16との間
に充分な空間が保持され、当接することが全くな
いので接触不良を起こすことはない。
以上のように、この実施例によれば、ストロー
クを大きくした場合、その増加分板バネ16がス
ライド17に追従するため、操作時に板バネ16
aを押圧するまでのタイムラグがなく、操作感を
損なうことがない。また、支持板15の突起15
e形成側の立上り部を短くすることができたの
で、該立上り部の端部15mが板バネ16に当接
することがなく、それ故、接触不良を生じること
がない。
〔考案の効果〕
これまでの説明で明らかなように、導体板の開
口部の可動接点側の縁部に係止部を2段にわたつ
て形成し、支持板の一端側に同じく2段にわたつ
て形成した係止部(溝)を利用して中央端子への
組込前に導体板と支持板と板バネとを一体化し、
組込時に前記導体板と支持板の係止状態を変えて
支持板の他端側の導体板への係止状態を解除して
支持板と板バネとを介して中央端子に導体板を装
着するこの考案によれば、中央端子に組み込んだ
後に、導体板の反可動接点形成側の端部が支持板
により拘束されないので、スライドのストローク
が増加した分、スライドの操作部側に傾くことが
でき、これによりスライド押圧時にタイムラグな
く上記3部材からなる可動部材を駆動することが
できる。したがつて、三者一体で組み立てやす
く、かつ操作性に優れたスイツチ装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図はこの考案の実施例を説明
するためのもので、第1図はスイツチ装置の分解
斜視図、第2図は導体板と支持板と板バネを示す
要部分解斜視図、第3図は導体板と支持板と板バ
ネを一体化したブロツクの斜視図、第4図は該ブ
ロツクの組立状態を示す一部断面側面図、第5図
は中央端子に組み込んだ状態を示す要部側面図、
第6図、第7図および第8図はスイツチ装置の動
作を説明する動作説明図、第9図ないし第15図
は従来例を説明するためのもので、第9図は従来
例の動作の一例を示す説明図、第10図は従来例
における導体板と支持板と板バネの分解斜視図、
第11図は導体板と支持板と板バネを一体化した
ブロツクの一部断面側面図、第12図および第1
3図はそれぞれ該ブロツクの中央端子への装着方
法を示す説明図、第14図ないし第18図はそれ
ぞれスイツチ装置の動作説明図である。 11……ケース、12……固定端子、12a…
…固定接点、13……中央(コモン)端子、14
……導体板、14a……接点、14b……開口
部、14m,14n……係止部(縁)、14p,
14q……係止部、15……支持板、15a……
係止部、15b……開口部、15m,15n……
係止部(溝)、15e……突起、16……板バネ、
16a……係止部、16b……突起、16c……
作動突起、17……スライド、17i……駆動
溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 固定接点12aを有する固定端子12と、 固定接点12aに接離する可動接点14bと、
    この可動接点形成側に2段にわたる係止部14
    m,14nが形成された開口部14bとを有する
    導体板14と、 上記可動接点14aと導通し、導体板14を可
    動に支持するコモン端子13と、 上記係止部14m,14nのより中央側の1段
    目の係止部14mと上記開口部14bの該係止部
    14mに相対する開口縁14pに、それぞれコモ
    ン端子13への組込前に係止する係止部15m,
    15eを介して該開口部14bに垂架されるとと
    もに、コモン端子13への組込後に、可動接点側
    の2段目の係止部14nとコモン端子13間にそ
    れぞれ係止部15n,15aを介して係止する支
    持板15と、 コモン端子13への組込前に可動接点14aか
    ら離れた側の支持板15の一端15eを跨いだ状
    態で端部16bが導体板14の開口縁部14sに
    係止され、他側の端部16aが支持板15の内面
    に当接して導体板14と上記支持板15間に屈設
    されるとともに、コモン端子13への組込後に支
    持板15の内面に当接した前記他側の端部16a
    がコモン端子13に係止して、該導体板14とコ
    モン端子13間に屈設され、自身の屈伸動作によ
    り導体板14を駆動する板バネ16と、 導体板14、支持板15および板バネ16の三
    者からなる可動部材の一部に当接して上記板バネ
    16を屈伸させて導体板14を駆動し、可動接点
    14aを固定接点12aに対して接離させるスラ
    イド部材17と、 上記固定端子12a、導体板14、支持板1
    5、板バネ16、コモン端子13等を収納し、上
    記スライド部材17がスライド自在に装着される
    ケースとを備え、 導体板14の開口部14bの上記可動接点側の
    1段目の係止部14mに支持板15の一端側の1
    段目の係止部15mを、また、可動接点から離れ
    た側の1段目の係止部14pに支持板15の他端
    側の係止部15eをそれぞれ係止させ、前記開口
    縁部14sに板バネ16の他端側の係止部16b
    を係止させ、板バネ16の一端側の端部16aを
    支持板15の内面に弾性的に当接させて導体板1
    4と支持板15と板バネ16の三者を一体にし、
    この状態でコモン端子13の一方の突起13bと
    他方の突起13cとの間に支持板15の係止部1
    5aと板バネ16の一端側の端部16aをそれぞ
    れ対向させて押し込むことによつて前記端部16
    aを支持板15から離脱させ、前記支持板15の
    係止部15aと前記板バネ16の一端側の端部1
    6aをそれぞれ一方および他方の突起の被係止部
    13e,13fに係止させて組み込んでなるスイ
    ツチ装置。
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