JPH0455388Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0455388Y2
JPH0455388Y2 JP3465886U JP3465886U JPH0455388Y2 JP H0455388 Y2 JPH0455388 Y2 JP H0455388Y2 JP 3465886 U JP3465886 U JP 3465886U JP 3465886 U JP3465886 U JP 3465886U JP H0455388 Y2 JPH0455388 Y2 JP H0455388Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor plate
plate
contact
slide
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP3465886U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62147226U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP3465886U priority Critical patent/JPH0455388Y2/ja
Publication of JPS62147226U publication Critical patent/JPS62147226U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0455388Y2 publication Critical patent/JPH0455388Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、スライド部材を押圧操作し、バネ
の反転動作を利用して固定接点と可動接点との接
離動作をおこなうスイツチ装置に係り、特に、長
手方向の延長化を伴うことなく偏平化が可能に構
成されたスイツチ装置に関する。
〔従来の技術〕
スライド部材の押圧操作に関連して接点の接離
をおこなうスイツチ装置であつて、長手方向の延
長化を伴うことなく偏平化を可能にしたものに、
たとえば本出願人が実願昭60−122759号(実開昭
62−31829号)として提案した考案がある。
この従来例に係る考案の概略を図に基づいて説
明する。
従来例に係るスイツチ装置は、第9図ないし第
13図に示すように、ケース11、ケース11に
植設される固定端子12およびコモン端子13
(以下、当業者間の慣習に従つて中央端子と称す
る)、可動接点14aを備えた導体板14、導体
板14の開口部14bの係止縁14cと中央端子
13の一方の突起13bに形成されたV溝13e
に係止して導体板14を支持する支持板15、中
央端子13の他方の突起13cに形成されたV溝
13fと導体板14の開口部14bに形成された
係合部に係止して、この間に屈設された板バネ1
6、導体板14の一端の当接部14dに当接して
導体板14を固定端子12は方向へ変位させる導
体板押圧突起17hと板バネ16の突起16cに
当接して板バネ16を引き起こし、導体板14を
固定端子12から離間する方向へ変位させる板バ
ネ復帰用突部17kとを備えたスライド17から
主に構成されている。
以下、各部の構成とともに動作について説明す
る。
上記のように構成されたスイツチ装置は、第9
図に示すように、スライド17の下面により若干
押さえられ、ケース11の下面とほぼ平行な位置
に規制される。したがつて、この状態で導体板1
4の接点(可動接点)14a側には、図におい
て、上向きの力が作用しており、固定端子12の
接点(固定接点)12aと導体板14の接点14
aとは離間している。この状態から、スライド1
7を矢印B方向に押すと、スライド17の後端側
の作動突起17fの内側に位置する導体板押圧突
起17hが、導体板14の当接部14dに当接
し、導体板14を導体板14の先端とスライド1
7の下面との当接点を中心として図示時計方向
に回転させる。そして、導体板14の当接部14
dが下方に変位し、板バネ16の反転ポイント
(最大限圧縮された死点位置)まで達すると、導
体板14は自走し、固定端子12の接点12aに
導体板14の接点14aが当接してロツク状態と
なり、回路はオンになる。このとき、導体板14
は、固定端子12の接点12aと外側に位置する
導体板押圧突起17gとの間で保持されている
(第10図)。また、スライド17も図示しないカ
ム溝(後述の第1図符号17d参照)に係合する
タンピン(後述の第1図符号17b参照)の作用
によりロツク状態となる。
すなわち、スライド17を押圧操作すると、そ
の往動動作に応じてスライド17の導体板押圧突
起17hが導体板14の当接部14dを押し、当
接点を中心にして当接部14d側をケース11
の下面側に回転させる。この過程で支持板15は
支持板係止用突起13bのV溝13eを支点とし
て第9図反時計方向に回転し、支持板15の係止
溝15cは、前記V溝13eよりもケース1の下
面に対して高い位置にあることと導体板14の上
限が前記スライド17の下面の当接点によつて
規制されているため、導体板14が押し下げられ
るに従つて、導体板14は、スライド17の操作
部(後述の第1図符号17e参照)側に、係止溝
15cがV溝13eと当接部とを結ぶ線を越え
るまでケース11の下面に沿つて若干移動する。
このとき板バネ16は圧縮され、ほぼ前記線(死
点位置)を越えた時点で板バネ16が伸長し、導
体板14が反転して自走する。これにより、前述
のように可動側の接点14aが固定側の接点12
aに接触し、ロツク状態となる。第12図にこの
接点オン動作時の死点を通過する付近の状態を示
す。
この状態からさらにスライド17を矢印B方向
に押し込むと、今度は、第10図に示すように前
記導体板押圧突起17hの外側であつて、さらに
下側に突出した2段目の導体板押圧突起17gが
当接部14dを押圧して、導体板14を接点14
aの図において右側(当接部14d側)の端部J
を支点として図示時計方向に回転させ、第11図
のようなフルストローク状態にすることができ
る。このようにして導体板14をフルストローク
状態にすると、接点14aの図において左側(ス
ライド17の操作部側)の端部Kを固定端子12
の接点12aから強制的に引き剥がすことができ
る。このフルストローク状態にあつては、導体板
14の当接部14d側は、中央端子13の受部1
3dに当接し、板バネ16の突部16b末端は逃
げ溝13g内に入り、強制引き剥がし動作を阻害
することのないように配慮されている。
上記強制引き剥がしはロツク時のスライド17
の遊びストロークを利用して行われ、この遊びス
トローク状態までスライド17を押し込むと、前
述のカム溝とタンピンとのロツク状態が解除さ
れ、圧縮バネ(後述の第1図符号17k参照)の
作用によりスライド17は矢印A方向に戻る。こ
の復帰過程において、今度は作動突起17fの板
バネ復帰用突部17iが第10図に示す位置から
板バネ16の突起16cに当接し、これを矢印C
方向に戻す。そして、スライド17がオフ位置に
戻るまで板バネ16をC方向へ引き戻すため、こ
の板バネ16の位置に応じて、導体板14も第1
0図に示す位置から板バネ16の前述の反転ポイ
ント(最大圧縮ポイント)を越えて第9図に示す
位置まで復帰し、この復帰により接点12aと接
点14aが離れてオフ状態になる。
すなわち、前述のように、接点が接触した状態
から離間するときには、板バネ16がスライド1
7の復動時に板バネ復帰用突起17iによつて戻
され、これにしたがつて導体板14が可動側の接
点12aの固定側の接点14aとの当接部を中心
にして反時計方向に回転する。この過程で導体板
14はスライド17の操作部方向に移動し、板バ
ネ16を圧縮して最大限板バネを圧縮した点(死
点)過ぎると、板バネ16は伸長し、接点12a
側がスライド側に自走して接点は離れ、オフ状態
となる。第13図にこの接点オフ動作時の死点を
通過する付近の状態を示す。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上記従来例では、スイツチ装置の偏
平化を図るために、導体板14の端部の当接部1
4dをスライド17によつて固定端子植設側に押
して導体板14を駆動し、オン動作をおこなつて
いた。ところが、当接部14dがスライド17の
押圧方向に対して傾斜しているため、導体板14
を図において時計方向に押し下げるための作動力
がスライド17の押圧力に比べて非常に小さくな
つてしまうという結果を招いていた。これは、所
定のオン動作をおこなう際に、大きな押圧力が必
要となるということを意味している。このため、
上記形式のスイツチ装置では、スライド17の操
作力が重くなり、操作性に若干問題が出ることも
考えられる。
この考案は、上記従来の改良に関するもので、
その目的は、スライドの作動力を軽くし、操作性
に優れたスイツチ装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この考案は、スイツ
チ装置において、固定接点を有する固定端子と、
可動接点と開口部とを有する導体板と、該可動接
点と導通し、導体板を可動に支持する中央端子
と、一端が上記開口部の開口縁に、他端が中央端
子に係止して導体板を支持する支持板と、該支持
板の中央端子への係止端側を跨いだ状態で導体板
の一部と中央端子の一部との間に屈設され、自身
の反転動作により導体板を駆動する板バネと、該
板バネの一部が嵌入する溝部が形成され、往復動
作により該板バネを屈伸させて導体板を往復動作
方向に対して略垂直な方向へ変位せしめ、導体板
の可動接点を固定端子の固定接点に接離するスラ
イド部材と、上記固定端子、導体板、中央端子、
支持板、板バネ等を収納し、スライド部材がスラ
イド自在に装着されるケースとを備えた構成にし
てある。
〔作用〕
上記手段によると、スライド部材の直線運動を
板バネの回転運動に変換して導体板を固定端子植
設側に変位させることができる。この際、板バネ
の中央端子への係止端を中心とする回転モーメン
トにより導体板を駆動するので、着力側と作動側
の腕の長さを適当に選択することにより、スライ
ドの作動力の調整をおこなうことができ、これに
より、スライドの操作力を軽くすることが可能に
なる。以下、第6図および第8図にもとづいてそ
の原理を説明する。
第6図は、この考案の実施例に係るスイツチ装
置の断面図で、中央端子13の突起13cのV溝
13fへの係止溝をO、スライド17の板バネ1
6への着力点をP、板バネ16の導体板14への
作動点をQとし、スライド17から板バネ16の
突起16cに例えば作動力F1が加わつた場合の
モデル図は第8図のようになる。
すなわち、係止端Oを原心としてスライド17
の移動方向(B方向)をx軸、これに直角にy軸
をとり、OPとy軸とのなす角をα。OQとx軸と
のなす角をβとすると スライド17から板バネ16に加わるモーメン
トM1は M1=F1・OPcosα であらわされ、板バネ16から導体板14を固定
端子植設側に変位させるモーメントM2は M2=F2・OQcosβ となる。ここで、板バネ16を剛体と考えると、
上記2つのモーメントM1とM2はそれぞれ等しく
なり、スライド17の操作力F1による導体板1
4への作動力F2は、 F2=F1×OPcosα/OQcosβ となる。ここで、角度α,βがほぼ等しいと仮定
すると、作動力F2は F2=F1・OP/OQ となり、中心Oと着力点Pの距離OPと、中心O
と作動点Qとの距離OQの比によつて大体決定さ
れることがわかる。
したがつて、例えばOP=OQとすると、スライ
ド17の操作力(押圧力)がそのまま導体板14
を固定端子植設側に変位させる作動力となり、ス
ライド17の操作力を特に大きくしなくとも十分
な作動力を得ることができる。これにより、操作
力の増大が原因となる操作性の劣化を防ぐことが
できる。また、OPとOQの比を適宜選択して板バ
ネ16や導体板14および支持板15を構成する
と、自由に所望の操作力を得ることができる。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
第1図ないし第7図はこの考案の実施例に係る
スイツチ装置を説明するためのもので、第1図は
スイツチ装置の分解斜視図、第2図は導体板と支
持板と板バネを示す要部分解斜視図、第3図はス
イツチ装置の可動部材を一体化した可動ユニツト
の斜視図、第4図は可動ユニツトの中央端子への
組込前の状態を示す縦断面図、第5図は可動ユニ
ツトを中央端子に組み込んだ状態を示す一部断面
要部側面図、第6図はオフ状態を示すスイツチ装
置の縦断面図、第7図はオン状態を示すスイツチ
装置の縦断面図である。以下、従来例と同一もし
くは同一とみなせる構成要素には同一の符号を付
して説明し、重複する部分の説明は一部割愛す
る。
第1図および第2図において、スイツチ装置
は、上面が開口した箱形のケース11と、ケース
11の下面に植設され、上面に接点12aを備え
た固定端子12と、この固定端子12に隣接して
同じくケース11の下面に植設される中央端子1
3と、前記接点12aに対向して接触可能な接点
14aを備え、支持板15を介して前記中央端子
13に係止される導体板14と、この導体板14
をケース11の下面に対し上下方向に駆動するた
めの駆動力を自身の屈伸動作により与える板バネ
16と、ケース11の上面を摺動して導体板14
を前記駆動方向に操作するスライド17と、この
スライド17をケース11の上面にスライド自在
に保持する枠体18とから主に構成されている。
導体の金属板などにより一体的に成形された中
央端子13は、図において下方に突設された接続
端13aと、上側に突設され、支持板15と板バ
ネ16とがそれぞれ係止可能な支持板係止用突起
13bと板バネ係止用突起13cおよび、該支持
板係止用突起13bよりもスライド17の押圧方
向(後端部)に形成された導体板14の受部13
dとを備えている。支持板係止用突起13bに
は、支持板15の係止部15aが係止可能なV溝
13eが形成されるとともに、板バネ係止用突起
13cには、板バネ16の突起状の係止部16a
が係止可能なV溝13fが形成され、このV溝1
3eと13fはほぼ対向した位置関係にある。ま
た、該受部13dには、板バネ16の末端が当接
しないように逃げ溝13gが形成してある。
支持板15は、中央部に前記板バネ係止用突起
13cが遊嵌可能な開口部15bを備えるとも
に、固定端子12側には導体板14の開口部14
bの可動接点14a形成側の内縁の2段にわたる
係止部14m,14n(以下、係止縁と称する)
に係止可能な溝状の係止部(以下、係止溝と称す
る)15m,15nが2段にわたつて設けられ、
他端側には導体板14の開口部14bの2段にわ
たる係止部14p,14qの一方の係止部14p
に係止可能な突起15eが側方に突設されてい
る。また、この突起15e形成部の端部から長手
方向に前記係止部15aを備えた溝が形成されて
いる。
導体板14は、中央端子13の支持板係止用突
起13bと板バネ係止用突起13cとが遊嵌可能
な開口部14bと、前記固定端子12の固定接点
12aに対向する位置に設けられた可動接点14
aとを備え、金属導体により一体成形されてい
る。該開口部14bの可動接点14a設置側の内
縁には、前記支持板15の係止溝15m,15n
が係止可能な係止縁14m,14nが2段にわた
つて形成され、他側の内縁には板バネ16が係止
する係止部14qと支持板15の突起15eが係
止可能な係止部14pが同じく2段にわたつて形
成されている。また、板バネ16の側面は該係止
部14q間のナイフエツジ状に形成された縁部1
4sに当接し、揺動自在になつている。開口部1
4bの側縁部14hは立ち上つており、図におい
て上側の端面の一部には、後述の板バネ16の作
動突起16cの当接を避けるための逃げ溝14r
が形成されている。
板バネ16は、断面略V字形に形成され、一端
に前記中央端子13の板バネ係止用突起13cの
V溝13fに係止可能な突起状の係止部16aを
備え、他端には、導体板14の係止部14qに係
合し、揺動自在に支持される係合手段としての係
合突起16bが形成されている。また、略V字形
の頂点部より前記係止部16a寄りには、スライ
ド17に形成した後述の駆動溝17mに嵌入して
スライド17の往動時および復動時に導体板14
を駆動するための作動突起16cが設けられてい
る。
固定端子12は、上面の前記導体板14の可動
接点14aと対向する位置に、オン時に、この接
点14aと接触して導通する固定接点12aと、
ケース11の下面に植設され、ケース11外に突
出する接続端12bとを備えている。
スライド17は、ケース11内に収納され、後
側両縁部から側方に突出した突部17aがケース
11上面後部側の摺動溝11aに係合して、この
摺動溝11aに沿つて摺動可能であつて、タンピ
ン17bの一端が遊嵌される長孔17cと、タン
ピン17bの他端が溝中に遊嵌される上面側に形
成されたハート型のカム溝17dと、前面側に突
出した操作部17eと、後端側下面に突出した作
動部突起17fとを備えている。この作動部17
fには、上記板バネ16の作動突起16cが嵌入
する駆動溝17mが切溝され、板バネ16をスラ
イド17の往復動作により駆動できるようになつ
ている。また下面には、圧縮バネ17kが装着可
能な凹部17lが形成されている。
ケース11は、絶縁性の合成樹脂材により、上
面と前端側に開口部を備え、箱形に一体成形され
ており、上端側に前記摺動溝11aを備えるとも
に、前端側に前記タンピン17bの一端が嵌植可
能なタンピン受11bと、このタンピン受11b
の上方にタンピン押えjの両端が嵌装される受溝
11cとを備えている。
上記諸要素をケース11に組み込む際には、ケ
ース11の下面に穿設されている固定端子取付孔
11bと中央端子取付孔11eに、それぞれ固定
端子12の接続端12bと中央端子13の接続端
13aを挿入して、両者をケース11の下面に隣
接した状態で植設する。
また、導体板14の開口部14bには、支持板
15が上方から装着される。これは、支持板15
の係止溝15mを導体板14の可動接点14a側
の可動接点14aから離れた側の係止縁14mに
係止するとともに、突起15eを反対側の開口縁
の可動接点14aに近い側の係止部14pに係止
させて、いわば載置した形でおこなわれる。そし
て、次に、板バネ16の一側の係合突起16bを
導体板14の可動接点14aから最も離れた係止
部14qに係止させるとともに、他側の係止部1
6aを第4図に示すように支持板15の可動端子
12a側の内面に当接させる。これにより、板バ
ネ16が導体板14の縁部14sと支持板15の
当該当接部間で、両者を互いに離反する向きに弾
発した状態で、導体板14と支持板15と板バネ
16の三者を一体化することができる。このと
き、板バネ16は上記のように弾発した状態で係
止しているため、人為的に該板バネ16を押圧し
て係止状態を解かない限り、三者が解体すること
はなく、この三者を第3図にも示すように一つの
ブロツク19として取り扱うことができる。この
状態を第3図斜視図に示す。
そして、このブロツク19体を中央端子13に
装着する。この場合には、まず、導体板14の第
4図において下面側に突出している支持板15の
係止部15aを、中央端子13の支持板係止用突
起13bのV溝13eに斜め上方から係止させ、
支持板15の開口部15bを板バネ係止用突起1
3cに外挿する。すると、板バネ16の係止部1
6aが支持板15の内面から離れ、板バネ係止用
突起13cの傾斜面13hに当接する。この位置
から 板バネ16をケース11の固定接点12a側に押
し込むと、該係止部16aがV溝13fに嵌入す
るともに、導体板14は第7図に示したオン位置
まで変位する。このとき支持板15は、同図一点
鎖線で示すように導体板14の可動接点14a取
付面とのなす角θが90度よりも大きくなるととも
に板バネ16の弾発力から開放されるので第7図
T方向にずれる。これにより、支持板15の係止
溝15mと導体板14の係止縁14mとの係止状
態が解除され、こんどは、支持板15の2段目の
係止溝15nが導体板14の2段目の係止縁14
nに係止して平衡状態となる。この状態は板バネ
16が導体板14を下方向に弾性付勢している状
態である。このようにして中央端子13に導体板
14、支持板15および板バネ16を取り付ける
と、オフ状態では第5図に示すように、導体板1
4が若干固定接点12a側に傾いた状態で平衡状
態となる。この状態は板バネ16が導体板14を
上方向に弾性付勢している状態である。
その後、この上から、スライド17を矢印A方
向に賦勢する圧縮バネ17kを、スライド17の
下面の凹部17lの所定位置に取り付け、このス
ライド17をケース11に装着する。その後、タ
ンピン17bの一端を長孔17cを介してタンピ
ン受11bに挿嵌し、他端をカム溝17dに遊嵌
してタンピン押え17jを受講11cに装着し、
さらに、その上から枠体18をケース11に取り
付け、スイツチ装置が組み立てられる。
上記のように組も立てられたスイツチ装置は、
第6図に示すように、スライド17の下面により
若干押えられ、ケース11の下面とほぼ平行な位
置に規制される。したがつて、この状態で導体板
14の可動接点14a側には、図において、上向
きの力が作用しており、固定端子12の固定接点
12aと導体板14の可動接点14aとは離間し
ている。
この状態から、スライド17の最前部の操作部
17eを矢印B方向に押すと、スライド17の駆
動溝17iに嵌入している板バネ16の作動突起
16cを第6図時計方向に回転させる。板バネ1
6がV溝13fを中心にして時計方向に回転する
と、導体板14は導体板14の先端とスライド1
7の下面との当接点を中心として同様に図示時
計方向に回転する。そして、板バネ16の反転ポ
イント(最大限圧縮された死点位置)まで達する
と、導体板14は自走して固定端子12の固定接
点12aに導体板14の可動接点14a該当接し
ロツク状態となり、第7図に示すように回路はオ
ンになる。このとき、導体板14は、固定端子1
2の固定接点12aと中央端子13の受部13d
との間で保持されている。また、スライド17も
カム溝17dに係合するタンピン17bの作用に
よりロツク状態となる。
次にスライド17のロツク状態から、さらにス
ライド17の操作部17eを押し込むと、カム溝
17dとタンピン17bのロツクが解除され、圧
縮バネ17kの作用によりスライド17が矢印A
方向に戻る。この復帰過程において、今度は駆動
溝17mの第7図において右側の垂直部17nが
板バネ16の作動突起16cに当接し、これを反
時計方向へ引き起こす。そして、スライド17が
オフ状態に戻るまで、該板バネ16を引き戻すた
め、この板バネ16の位置に応じて、導体板14
も第7図に示す位置から板バネ16の前述の反転
ポイントを越えて第6図に示す位置まで復帰し、
この復帰により固定接点12aと可動接点14a
が離れてオフ状態に戻る。
以上のように、この実施例によれば、導体板1
4、支持板15および板ばね16の三者を予め一
体化して一つのブロツク19を形成しておき、ス
イツチ装置の組立時に、この半製品化されたブロ
ツク19を中央端子13に押し込むだけで簡単に
組み込むことができる。
また、スライド17に形成した駆動溝17mを
利用して板バネ16を直接押圧し、もしくは引き
戻して導体板14を、駆動するように構成したこ
とにより、スライド17への押圧力をほぼそのま
ま、あるいは増幅して導体板14を作動させるこ
とができるので、操作性を向上させることができ
る。
〔考案の効果〕
これまでの説明から明らかなように、スライド
部材に板バネの一部が嵌入する溝部を設け、この
溝部に嵌入した板バネをスライド部材により直接
操作するように構成したこの考案によれば、板バ
ネに加わるモーメントを利用して導体板を駆動で
きるようにしたので、スライド部材の操作力を軽
くすることができ、それ故、操作性に優れたスイ
ツチ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図はこの考案の実施例を説明
するためのもので、第1図はスイツチ装置の分解
斜視図、第2図は導体板と支持板と板バネを示す
要部分解斜視図、第3図は導体板と支持板と板バ
ネを一体化したブロツクの斜視図、第4図は該ブ
ロツクの組立状態を示す一部断面側面図、第5図
は中央端子に組み込んだ状態を示す要部側面図、
第6図および第7図はそれぞれスイツチ装置の動
作を説明する動作説明図、第8図はこの考案の動
作原理を示すモデル図、第9図ないし第3図はそ
れぞれ従来例に係るスイツチ装置の動作説明スイ
ツチ図である。 11……ケース、12……固定端子、12a…
…固定接点、13……中央コモン端子、14……
導体板、14a……可動接点、14b……開口
部、14m,14n……係止部(縁)、14p,
14q……係止部、15……支持板、15a……
係止部、15b……開口部、15m,15n……
係止部(溝)、15e……突起、16……板バネ、
16a……係止部、16b……突起、16c……
作動突起、17……スライド、17m……駆動
溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 固定接点を有する固定端子と、 可動接点と開口部とを有する導体板と、 該可動接点と導通し、導体板を可動に支持する
    コモン端子と、 一端が上記開口部の開口縁に、他端がコモン端
    子にそれぞれ係止して導体板を支持する支持板
    と、 該支持板のコモン端子への係止端側を跨いだ状
    態で導体板の一部とコモン端子の一部との間に屈
    設され、上記支持板と協働して導体板を駆動する
    板バネと、 該板バネの一部が嵌入する溝部が形成され、往
    復動作により該板バネを屈伸させて導体板を動作
    方向に対して略垂直な方向へ変位せしめ、導体板
    の可動接点を固定端子の固定接点に接離するスラ
    イド部材と、 上記固定端子、導体板、コモン端子、支持板、
    板バネ等を収納し、スライド部材がスライド自在
    に装着されるケースと、 を備えたことを特徴とするスイツチ装置。
JP3465886U 1986-03-12 1986-03-12 Expired JPH0455388Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3465886U JPH0455388Y2 (ja) 1986-03-12 1986-03-12

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3465886U JPH0455388Y2 (ja) 1986-03-12 1986-03-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62147226U JPS62147226U (ja) 1987-09-17
JPH0455388Y2 true JPH0455388Y2 (ja) 1992-12-25

Family

ID=30843422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3465886U Expired JPH0455388Y2 (ja) 1986-03-12 1986-03-12

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0455388Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4439933A1 (de) * 1993-11-08 1995-05-11 Alps Electric Co Ltd Schaltvorrichtung
DE19642744A1 (de) * 1995-10-17 1997-04-24 Alps Electric Co Ltd Schaltervorrichtung

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4439933A1 (de) * 1993-11-08 1995-05-11 Alps Electric Co Ltd Schaltvorrichtung
DE19642744A1 (de) * 1995-10-17 1997-04-24 Alps Electric Co Ltd Schaltervorrichtung
DE19642744C2 (de) * 1995-10-17 2000-04-13 Alps Electric Co Ltd Schaltervorrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62147226U (ja) 1987-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20050037957A (ko) 슬라이드조작 손잡이 및 시소조작 손잡이를 설치한경우이어도 조작감촉이 양호한 스위치장치
JPH0455388Y2 (ja)
US4636601A (en) Push-push switch
JPH10149742A (ja) スイッチ装置
JP3854789B2 (ja) スイッチ装置
JPH0526652Y2 (ja)
JPH0535541Y2 (ja)
US4695692A (en) Switch with pivoting clip-type contacts
JP3234857B2 (ja) スイッチ装置
JPH0336011Y2 (ja)
JP3104950B2 (ja) スイッチ装置
US5720385A (en) Movable contact plate of slide switch
JP3008751B2 (ja) スイッチ装置
US3828151A (en) Snap switch actuator
JP3878392B2 (ja) スイッチ装置
CN215869050U (zh) 一种低压断路器及其微动模块
JP2000149710A (ja) スイッチ装置
GB2110472A (en) Electric switch
US4616116A (en) Switch
JPS6336898Y2 (ja)
JPH09120731A (ja) スイッチ装置
JPS601475Y2 (ja) 反転摺動機構付スイツチ
JPS5935940Y2 (ja) スイツチ
JPS5826430Y2 (ja) 押釦スイッチ
JPS6342417Y2 (ja)