JPH0535495Y2 - - Google Patents

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JPH0535495Y2
JPH0535495Y2 JP15853587U JP15853587U JPH0535495Y2 JP H0535495 Y2 JPH0535495 Y2 JP H0535495Y2 JP 15853587 U JP15853587 U JP 15853587U JP 15853587 U JP15853587 U JP 15853587U JP H0535495 Y2 JPH0535495 Y2 JP H0535495Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、リールの回転を検出してテープ残
量を算出し、表示するようにしたテープ残量表示
装置に関するもので、特に、表示値の信頼性の向
上に係わる。
〔考案の概要〕
この考案は、リールの回転を検出してテープ残
量を算出し、表示するようにしたテープ残量表示
装置において、テープ残量を例えば1/10分まで算
出し、この1/10分の桁の値を、例えば8〜9のと
きと、3〜7のときと、0〜2のときとに分類
し、1/10分の桁の値が8〜9のときには切り上げ
処理を行い、1/10分の桁の値が3〜7のときには
保留し、1/10分の桁の値が0〜2のときには切り
捨て処理を行うようにすることにより、信頼性の
高い表示を行えるようにしたものである。
〔従来の技術〕
例えば特公昭58−17991号公報に開示されてい
るように、リールの回転を検出していくことによ
り、テープの残量を算出することができる。すな
わち、テープ残量時間TRは、テープ移送速度を
v,テープ厚をd,供給側リールのテープ面積を
SSとすると、 TR=SS/vd で求められる。供給側リールのテープ面積SSは、
供給側リールの1回転に要する時間から求められ
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このようにして、供給側リールの1回転に要す
る時間から、リールが1回転する毎に、テープの
残量時間が算出できる。ところで、リールが1回
転する毎に、テープの残量時間を例えば1/10分ま
で算出し、分単位まで表示するとする。このよう
な場合、四捨五入処理や、切り捨て処理が多く用
いられる。ところが、四捨五入処理や、切り捨て
処理を行つて表示すると、テープ残量が減少して
いるにもかかわらず、表示されるテープ残量時間
が増加するという矛盾した結果が生じる可能性が
ある。
つまり、テープ厚は非常に薄いわけであるか
ら、リールが1回転したことにより生じる1回転
に要する時間の変化は僅かである。このため、1/
10分の桁の範囲では、測定誤差に起因して、算出
値が上下に変動する。したがつて、四捨五入処理
や切り捨て処理では、テープ残量が減少している
にもかかわらず、表示されるテープ残量時間が増
加する可能性がある。
そこで、複数回の回転で得られた残量時間を平
均して表示することが考えられる。複数回の残量
時間を平均して表示すれば、テープ残量が減少し
ているにもかかわらず、表示されるテープ残量時
間が増加することはなくなる。
ところが、リールが1回転するのには、最大時
で約17〜18秒かかる。このため、複数回の回転で
得られた残量時間を平均して表示したのでは、リ
アルタイムに残量時間を表示できない。
したがつてこの考案の目的は、信頼性の高い値
をリアルタイムに表示できるテープ残量表示装置
を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段」 この考案は、リールの回転を検出してテープ残
量を算出し、表示するようにしたテープ残量表示
装置において、 テープ残量を少なくとも最下位表示桁より1桁
下位まで算出し、最下位表示桁より1桁下位の値
を、P以上の値のときと、(Q+1)から(P−
1)の値のときと、Q以下の値のとき(9>P>
Q>0)とに分類し、最下位表示桁より1桁下位
の値がP以上のときには切り上げ処理を行い、最
下位表示桁より1桁下位の値が(Q+1)から
(P−1)までの値のときには保留し、最下位表
示桁より1桁下位の値がQ以下のときには切り捨
て処理を行つて表示することを特徴とするテープ
残量表示装置である。
〔作用〕
算出されたテープ残量時間の1/10分の桁が「0
〜2」のときには切り捨て処理が行われ、「3〜
7」のときには前回の表示値を保留し、「8〜9」
のときには切り上げ処理が行われて表示される。
このような処理を行うと、テープ残量が減少して
いるにもかかわらず、テープ残量時間が増加する
という信頼性の低い表示がなされることが防げ
る。
〔実施例〕
この考案の実施例について以下の順序に従つて
説明する。
a テープ残量の求め方 b テープの種類の判別の仕方 c テープの種類判別の具体例 d テープ厚の補正 e リールが1回転する時間の検出 f 残量時間の表示 g 実施例 a テープ残量の求め方 録画中、再生中にテープ残量を時間表示したい
場合がある。テープ残量時間は、供給側リールに
巻き残つているテープの面積を用いて求めること
ができる。
つまり、第2図に示すように、供給側リール1
に巻回されているテープ2が速度vで巻き取り側
リール3に送られているとする。この時のテープ
残量時間TRは、供給側リール1に巻き残つてい
るテープ2の長さをLSとすれば、 TR=LS/v ……(1) である。供給側リール1に巻き残つているテープ
2の長さLSは、供給側リール1に巻かれているテ
ープ2の面積SSから求められる。すなわち、テー
プ2の厚みをdとすると、供給側リール1に巻か
れているテープ2の面積SSは、 SS=d・LS ……(2) である。したがつて、供給側リール1に巻き残つ
ているテープ2の長さLSは、 LS=SS/d ……(3) である。(3)式を(1)式に代入すると、 TR=SS/vd ……(4) となる。(4)式より、テープ残量時間TRは、テー
プ移送速度vとテープ厚dがわかつていれば、供
給側リール1に巻き残つているテープ2の面積SS
から求めることができる。
この供給側リール1に巻かれているテープ2の
面積SSは、供給側リール1が1回転するのに要す
る時間から求めることできる。
つまり、供給側リール1に巻かれているテープ
2の最外周の円周の長さlは、供給側リール1が
1回転する時間をtS、テープ移送速度をvとする
と、 l=vtS ……(5) である。中心から供給側リール1に巻かれている
テープ2の最外周の半径をRSとすると、 2πRS=l ……(6) である。したがつて、半径RSは、 RS=l/2π ……(7) である。(7)式に(5)式を代入すると、 RS=vtS/2π ……(8) である。供給側リール1に巻かれているテープ2
の面積SSは、ハブ径をrとすると、 SS=π(R2 S−r2) ……(9) である。(8)式より、RS=vtS/2πであるから、 SS=π{〔vtS/2π〕2−r2} ……(10) となる。(10)式より、供給側リール1に巻かれてい
るテープ2の面積SSは、テープ移送速度vとハブ
径rがわかつていれば、供給側リール1が1回転
するのに要する時間tSから求められる。
(10)式を(4)式に代入すると、 TR=π{〔vtS/2π〕2−r2}/vd ……(11) となる。この(11)式を用いて、テープ残量時間
TRが求められる。
このように、テープ残量時間TRは、テープ移
送速度v,ハブ径r,テープ厚dがわかつていれ
ば、供給側リール1が1回転する時間tSを検出す
ることにより算出することができる。
β方式のVTRでは、テープ移送速度vがモー
ドに応じて3段階に設定される。βモードでは
40mm/sec,βモードでは20mm/sec,βモー
ドでは13.3mm/secである。したがつて、テープ
移送速度vは、どのモードに設定されているかを
検出すればわかる。
ハブ径r,テープ厚dは、装着されたテープに
より異なつている。(11)式に基づいてテープ残
量を算出する場合には、このハブ径r,テープ厚
dの正確な値を知る必要がある。
b テープの種類判別の仕方 第3図は、β方式で定められているテープ規格
である。第3図に示すように、β方式では10種類
のテープ(L85,L125,L165,L250,L330,
L370,L500,L660,L750,L830)が用いられて
いる。各種類のテープのテープ長及びテープ厚
は、第3図に示す範囲の誤差が許容されている。
また、ハブ径については、52mmのものと、30mmの
ものがある。テープの種類がL85,L125,L165,
L250のものについてはハブ径が52mm、テープの
種類がL330,L370,L500,L660,L750,L830
のものについては、ハブ径が30mmである。
前述したように、テープ残量時間TRを求める
ためには、テープ厚dと、ハブ径rがわからなけ
ればならない。テープ厚dとハブ径rを知るため
には、先ず、装着されたテープの種類を判別する
必要がある。
テープの種類を判別させるために、装着された
テープの種類に応じてテープセレクターを切り換
えるようにすることが考えられる。ところが、β
方式では、第3図に示すように、10種類のテープ
が用いられる。これら10種類のテープに対応させ
てテープセレクターを設けたのでは、テープセレ
クターが10段に切り換えられることになり、操作
性が良くない。そこで、装着されたテープの種類
を自動的に判別できるようにし、テープセレクタ
ーの操作を殆ど不要とすることが望まれる。
テープの種類は、テープに巻回されているテー
プの総長から判別できる。そこで、供給側のリー
ル1に巻かれているテープの長さと、巻き取り側
のリール3に巻かれているテープの長さとを、
夫々、供給側のリール1が1回転するのに要する
時間と、巻き取り側のリール3が1回転するのに
要する時間とから算出し、これを加算してテープ
総長を求め、テープの種類を判別することが考え
られる。
つまり、供給側のリール1に巻かれているテー
プ2の面積をSS,巻き取り側リール3に巻かれて
いるテープ2の面積をST,テープ2の厚みをdと
したとき、供給側リール1に巻かれているテープ
1の長さLSは、前述したように、 LS=SS/d ……(12) であり、巻き取り側リール3に巻かれているテー
プ2の長さLTは、 LT=ST/d ……(13) である。したがつて、テープ2の総長Lは、 L=LS+LT=SS+ST/d ……(14) である。
(14)式に基づいてテープ総長Lを求めるため
には、ハブ径rがわからなければならない。
つまり、供給側リール1に巻かれているテープ
2の面積SSは、ハブ径をr,テープ移送速度を
v,供給側リール1が1回転するのに要する時間
をtSとすると、 SS=π{〔vtS/2π〕2−r2} ……(15) であり、巻き取り側リール3に巻かれているテー
プ2の面積STは、巻き取り側リール3が1回転す
るのに要する時間をtTとすると、 ST=π{〔vtT/2π〕2−r2} ……(16)である。したがつて、面積SS及びSTを求め
るためには、ハブ径rがわからなければならな
い。第3図に示したように、ハブ径rは、52mmの
ものと30mmのものがある。また、テープ厚dがテ
ープ種類により異なつている。このため、テープ
の種類を判別させるためには、最低限の切り換え
を行うテープセレクターが必要になる。このテー
プセレクターは段数が少ないことが望まれる。ま
た、テープの種類としては、L125,L250,
L500,L750のものが良く使われる。これら良く
使われる種類のテープを用いたとき、操作し易い
ことが望まれる。
そこで、この考案の一実施例では、第1図に示
すように、3つのポジシヨンを取り得るテープセ
レクター10が設けられている。このテープセレ
クター10に設けられている3つのポジシヨンを
装着されたテープに応じて設定すれば、どのよう
な種類のテープが装着されていても判定可能であ
る。
3つのポジシヨンは、夫々、「K500」,「L750」,
「L830」と表示されている。「L500」と表示され
ているポジヨンをポジシヨンA,「L750」と表示
されているポジシヨンをポジシヨンB、「L830」
と表示されているポジションをポジシヨンCとす
る。テープの種類がL500,L370,L850のものを
用いるときには、ポジシヨンAに設定される。テ
ープの種類がL750,L660,L330のものを用いる
ときには、ポジシヨンBに設定される。テープの
種類がL830のものを用いるときには、ポジシヨ
ンCに設定される。その他の種類のテープを用い
るときには、どのポジシヨンに設定しておいても
良い。
これらのポジシヨンは、概ね、テープ厚dとハ
ブ径rが同じものを1つのグループとしてポジシ
ヨンを設定している。但し、テープの種類がL85
のものとし、L330のものについては例外である。
すなわち、第3図に示すように、テープの種類が
L500のものと、L370のものは、同じハブ径r(30
mm)であり、テープ厚dも略々同じ範囲(L500
が18.0μm〜20.9μm,L370が18.0μm〜22.0μm)
にある。テープの種類がL660のものと、L750の
ものは、同じハブ径r(30mm)であり、テープ厚
dも同じ範囲(13.5μm〜15.3μm)にある。
c テープの種類判別の具体例 以下、この考案の一実施例におけるテープ種類
判別手順について説明する。
前述したように、この一実施例には、3つのポ
ジシヨンを取り得るテープセレクター10が設け
られている。装着されたテープの種類がL500,
L370,L85ならポジシヨンAが選ばれている。装
着されたテープの種類がL750,L660,L330なら
ポジシヨンBが選ばれている。装着されたテープ
がL830ならポジシヨンCが選ばれている。
テープが装着されると、供給側リール1が1回
転する時間tSと、巻き取り側リール3が1回転す
る時間tTが計測される。そして、(t2 S+t2 T)が求め
られる。この(t2 S+t2 T)の値は、(15)式,(16)
式からわかるように、テープの総面積を反映して
いる値である。
なお、後述するように、供給側リール1が1回
転に要する時間tS及び巻き取り側リール3が1回
転に要する時間の計測は、供給側リール1及び巻
き取り側リール3が1回転するに対応する数の
FG信号が出力される間に、周期tsnp (例えば
1.95msec)のクロツクを計数して行うようにし
ている。供給側リール1が1回転する間のクロツ
クのカウント数がnSだとすると、供給側リール1
が1回転するに要する時間tSは(tS=tsnp・nS)で
求められる。また、巻き取り側リール3が1回転
する間のクロツクのカウント数がnTだとすると、
巻き取り側リール3が1回転するに要する時間tT
は(tT=tsnp・nT)で求められる。したがつて、
nS及びnTは、供給側リール1が1回転に要する時
間tS及び巻き取り側リール3が1回転に要する時
間tTと一定の関係にある。したがつて(n2 S+n2 T
もテープの総面積を反映している。
テープの総面積を反映する(n2 S+n2 T)の値と、
テープセレクター10のポジシヨンとから、装着
されたテープが4つのグループ内のどれに入るか
が判断される。
すなわち、第4図において横軸はテープの種類
を示し、縦軸は(n2 S+n2 T)の値を示している。各
テープの種類毎に(n2 S+n2 T)の値を算出すると、
この値は第4図に示すような範囲に分散される。
ここで、(n2 S+n2 T)の値がa1以上かどうかを判断
する。第4図から、(n2 S+n2 T)の値がa1以上なら、
テープの種類はL85,L125,L165,L250のうち
のどれかである。
第1のグループは、(n2 S+n2 T)の値がa1以上の
ときに入るグループである。このグループに入る
テープは、L125,L165,L250の種類のテープで
ある。
第2のグループはポジシヨンAに設定されてい
て、(n2 S+n2 T)の値がa1以下のとき、入るグルー
プである。このグループに入るテープは、L85,
L370,L500の種類のテープである。
なお、この時、ポジシヨンAに設定されてい
て、且つ、(n2 S+n2 T)の値がa2以上なら、L85のテ
ープであると判断する。
第3のグループは、ポジシヨンBに設定されて
いて、(n2 S+n2 T)の値がa1以下のときに入るグル
ープである。このグループに入るテープは、
L330,L660,L750の種類のテープである。
第4のグループは、ポジシヨンCに設定されて
いて、(n2 S+n2 T)の値がa1以下のときに入るグル
ープである。このグループに入るテープはL830
である。
第1のグループに入るテープL125,L165,250
は、第3図からわかるように、全て、テープ厚d
が(18.0μm〜22.0μm)と等しく、ハブ径rが52
mmで等しい。そこで、この第1のグループに入る
テープの標準的なテープ厚d1を(18.0μm〜22.0μ
m)の中間値とし、標準的なハブ径r1を52mmとす
る。
第2のグループに入るテープL370,L500は、
テープ厚dが(18.0μm〜22.0μm又は18.0μm〜
20.9μm)と略々等しく、ハブ径rが30mmで等し
い。そこで、第2のグループに入るテープの標準
的なテープ厚d2を(18.0μm〜20.9μm)の中間値
とし、標準的なハブ径r2を30mmとする。
第3のグループに入るテープL330,L660,
L750は、L330は別として、テープ厚dが(13.5μ
m〜15.3μm)と等しく、ハブ径rが30mmで等し
い。そこで、第3のグループに入るテープの標準
的なテープ厚d3を(13.5μm〜15.3μm)の中間値
とし、標準的なハブ径r3を30mmとする。
第4のグループに入るテープはL830である。
第4のグループに入るテープの標準的なテープ厚
d4は(12.0μm〜13.5μm)の中間値とし、標準的
なハブ径r4を30mmとする。
装着されたテープがこれらのグループの内のど
れに入るかが判断されたら、各グループ毎に標準
的なテープ厚(d1〜d4)とハブ径(r1〜r4)を用
いてテープ総記録時間が求められる。このテープ
総記録時間Tは、 T=π{〔vtS/2π〕2+〔vtr/2π〕2−2r2}/vd…
…(17) で求められる。
第5図は、このように第1〜第4の各グループ
毎に標準的なテープ厚(d1〜d4)と標準的なハブ
径(52mm又は30mm)を設定して求めたテープ総記
録時間の分散を示すものである。この分散の様子
から、テープの種類が判別される。第5図におい
て、横軸がテープの種類を示し、縦軸が各グルー
プでの標準的なハブ径及びテープ厚に設定して求
めたテープ総記録時間である。
なお、第2のグループにおけるL85の種類のテ
ープは、第2のグループの標準的なテープ厚d2
びハブ径r2と、実際のテープ厚及びハブ径とは大
きく異なつているので、ここでは例外的に扱う。
第1のグループに入るテープL125,L165,
L250の中で求められた総記録時間Tがb2以下で
あれば、L125のテープであると判断される。求
められた総記録時間Tがb2以上b3以下であれば、
L165のテープであると判断される。求められた
総記録時間Tがb3以上であれば、L250のテープ
であると判断される。
第2のグループに入るテープL85,L370,
L500のうち、L85のテープは例外として、求めら
れた総記録時間Tがb4以下であれば、L370のテ
ープであると判断される。求められた総記録時間
Tがb4以上であればL500のテープであると判断
される。
なお、L85については、前述したように、第4
図において(t2 S+t2 T)の値がa2以上で、且つ、ポ
ジシヨンAが選ばれていたら、L85のテープと判
断される。
第3のグループに入るテープL330,L660,
L750のうち、総記録時間Tがb5以下であれば
L330のテープであると判断され、総記録時間T
がb5以上、b6以下であればL660のテープである
と判断され、総記録時間Tがb6以上であれば
L750のテープであると判断される。
第4のグループに入るテープはL830だけであ
るから、第4のグループに入つていればL830の
テープであると判断できる。
以上のようにして、装着されたテープの種類が
判別される。
d テープ厚の補正 テープの残量時間は、前述の(11)式より、テ
ープ移送速度v,ハブ径r,テープ厚dがわかつ
ていれば、供給側リールの1回転に要する時間tS
から求められる。テープ移送速度vはどのモード
に設定されているかでわかり、ハブ径rはテープ
の種類からわかる。テープ厚dについては、テー
プの種類から第3図に示した規格で許容される範
囲内にあることがわかるが、テープ厚dは許容誤
差があるため、実際に装着されているテープ厚の
正確な値は分からない。実際に装着されているテ
ープ厚が正確にわからなければ、テープの残量時
間を正確に求められない。
そこで、この考案の一実施例では、テープ厚の
補正をかけて対応するようにしている。
テープ厚の補正は、第3図に示した各種類のテ
ープのテープ厚の許容誤差範囲の中間値を基準テ
ープ厚drefとし、各種類のテープのテープ総長の
最小値を基準テープ長lrefとし、これらの基準テ
ープ厚drefと基準テープ長lrefから求められる供給
側リール1及び巻き取り側リール3に巻かれてい
るテープ面積の総和Srefと、供給側リール1の1
回転に要する時間と巻き取り側リール3の1回転
に要する時間から求められる実際に供給側リール
1及び巻き取り側リール3に巻かれているテープ
2面積の総和Sdetを比較して行われる。
つまり、基準となる面積Srefは、基準テープ厚
dref及び基準テープ長lrefを用いて、 Sref=dref・lref……(18) で求められる。一方、実際に供給側リール1及び
巻き取り側リール3に巻かれているテープ2の面
積の総和Sdetは、供給側リール1の1回転に要す
る時間がtS,巻き取り側リール3の1回転に要す
る時間がtT,テープ移送速度がv,ハブ径がrな
ら、 Sdet=π{〔vtS/2π〕2−r2} +π{〔vtT/2π〕2−r2} ……(19) である。ここで、実際のテープ2のテープ長を基
準値drefであると仮定したときのテープ厚をテー
プ厚補正値dandとする。このようにすると、テー
プ補正厚dandは、 Sref=dref・lref ……(20) Sdet=dand・lref ……(21) であるから、 dand=dref・Sdet/Sref ……(22) となる。
このようにして求めたテープ厚補正値dandは、
実際のテープ長が基準テープ長lrefであると仮定
し、この基準テープ長lrefを許容値の最小値とし
ている。このため、テープ残量時間が経過しても
テープを使用できる場合が生じる。しかしなが
ら、最悪の場合でも、テープ残量時間が経過する
前にテープが使用できなくなることはない。
e リールが1回転する時間の検出 テープの種類を判別するためにテープの総記録
時間をもとめたり、テープ残量を算出したりする
際に、リール台の回転が検出される。リール台の
回転は、リールの回転に伴つて発生するFG信号
からリールの回転速度を検出したり、回転数を検
出したりして行うこともできるが、このようにし
た場合には、リール台が傾いていたり、リール台
に取り付けるFG信号発生用の円板がずれていた
りした場合には誤差が生じる。そこで、この考案
の一実施例では、リールが1回転するのに要する
時間を検出するようにしている。
すなわち、第6図に示すように、供給側のリー
ル台11及び巻き取り側リール台12には、円板
13及び円板14が夫々取り付けられる。この円
板13及び14には、第7図に示すように、30本
の放射上の縞A1〜A30が形成される。この円
板13及び14の回転を検出する光学センサ15
及び16が夫々設けられる。
リール台13及び14が回転されると、この回
転に伴つて、第8図A及び第9図Aに示すような
パルス信号が光学センサ15及び16から出力さ
れる。このパルス信号が第8図B及び第9図Bに
示すクロツクにより夫々カウントされる。そし
て、最初のパルス信号の立上がりから31個目のパ
ルス信号の立上がりまでの時間が計測される。円
板13及び14には、30本の縞A1〜A30が形
成されて、最初のパルスの立上がりは円板13及
び14の縞A1の終端の位置が検出されたことに
対応し、31回目のパルスの立上がりは、円板13
及び14が1回転し、縞A1の終端の位置に戻つ
たことに対応する。したがつて、最初のパルス信
号の立上がりから31個目のパルス信号の立上がり
までの時間は、円板13及び14が1回転する時
間に対応する。
これにより、供給側リール台11及び巻き取り
側リール台12の1回転に要する時間tS及びtT
夫々検出される。つまり、第8図に示すように、
光学センサ15から最初のパルス信号の立上がり
が検出されてから31個目のパルスが検出されるま
での間に、第8図Bに示すクロツクがnS回カウン
トされたとする。この場合、供給側リール11の
1回転に要する時間tSは、クロツクの周期をtsnp
とすると、 tS=tsnp・nS ……(23) となる。また、第9図に示すように、光学センサ
16からの最初のパルス信号の立上がりが検出さ
れてから31個目のパルスが検出されるまでの間
に、第9図Bに示すクロツクがnT回カウントされ
たとすると、巻き取り側リール12の1回転に要
する時間tTは、クロツクの周期をtsnpとすると、 tT=tsnp・nT ……(24) となる。なお、クロツクの周期は、例えば1.95m
secである。
このように、円板13及び14が1回転して同
じ位置に戻つたときまでの時間をクロツクを計数
して計測するようにすると、リール台11及び1
2が1回転するまでの間の状態に誤差があつても
何ら問題とならない。つまり、円板13及び14
がリール台11及び12に対してずれていたり、
リール台11及び12が傾いていて、光学センサ
14及び15から出力されるパルス信号が乱れて
いても、誤差が全く生じない。
f 残量時間の表示 テープ残量時間は、リールが1回転する毎に求
められる。このテープ残量時間は、例えば1/10分
の桁まで算出され、分の桁まで表示される。
ところで、テープ2のテープ厚は前述したよう
に数十μmであり、ハブ径が30mm又は50mmである
から、リールが1回転する毎に減少する供給側リ
ール1のテープ2の面積SSの変化は僅かであり、
1回転に要する時間の変化も僅かである。このた
め、1/10分の桁のところでは、供給側リール1に
巻かれているテープ2が減少しているにもかかわ
らず、測定誤差等により、算出されたテープ残量
時間が増加することもあり得る。したがつて、リ
ールが1回転する毎に求められるテープ残量時間
の最下位桁を、四捨五入して、表示したり、切り
捨て処理を行つて表示したりすると、テープ残量
が減少しているにもかかわらず、表示されたテー
プ残量時間が増加するという不自然な表示がなさ
れる可能性がある。
そこで、リールが1回転する毎に求められるテ
ープ残量時間は、1/10分の桁の値に応じて以下の
ように処理される。
算出されたテープ残量値の1/10分の桁が「0〜
2」のときには、切り捨て処理を行う。
算出されたテープ残量値の1/10分の桁が「3〜
7」のときには、前回の表示値をそのまま用い
る。
算出されたテープ残量値の1/10分の桁が「8〜
9」のときには切り上げ処理を行う。
このような処理を行えば、テープ残量が減少し
ているにもかかわらず、表示されたテープ残量時
間が増加することが防げる。
g 実施例 第1図はこの考案の一実施例を示すものであ
る。この考案の一実施例には、スローマイコン2
1と、メカコン22と、モードコン23と、タイ
マーマイコン24と、CRTマイコン25との5
つのマイクロコンピユータが備えられる。テープ
判別やテープの残量時間の計算は、スローマイコ
ン21で行われている。モードコン23では、各
種のスイツチ入力を受け付けられる。スローマイ
コン21とモードコン23との間のデータのやり
取りは、メカコン22を介して行われる。メカコ
ン22は、メカシヤーシ(図示せず)の動作設定
のために設けられている。
モードコン23には、テープセレクター10か
らテープセレクト信号が与えられる。テープセレ
クター10には、「L500」,「L750」,「L830」の
表示がなされている。前述したように、装着した
テープの種類が応じてテープセレクター10が設
定される。また、モードコン23には、表示切り
換えスイツチ27からのセレクト信号が供給され
る。この表示切り換えスイツチ27により、残量
時間表示を行うか、カウンター表示を行うかが選
択される。
入力端子28には、CTLトラツクから再生さ
れたCTL信号が供給される。このCTL信号が判
別回路29に供給される。判別回路29で走行モ
ードがβモードか、βモードか、βモード
かが判別される。この判別信号がモードコン23
に供給される。
モードコン23に供給されたこれらスイツチ情
報及び走行モード情報は、メカコン22を介して
スローマイコン21に供給される。スローマイコ
ン21には、供給側リール台11及び巻き取り側
リール台12が1回転する時間を検出する時間検
出手段31及び32が設けられる。この時間検出
は、前述したように、供給側リール台11及び巻
き取り側リール台12の回転が光学センサ15及
び16で検出され、これらの検出パルスの最初の
立上がりから31個目のパルスの立上がりまでの時
間を計測して行われる。この計測された供給側リ
ール台11及び巻き取り側リール台12が1回転
するのに要する時間と、モードコン23からメカ
コン22を介して送られてきたスイツチ情報及び
走行モード情報を用いて、スローマイコン21で
前述した処理を行い、テープの種類が判別され
る。このようにしてテープの種類が判別できた
ら、テープ種類から標準的なテープ厚とハブ径が
設定される。そして、前述した処理ステツプによ
り、供給側リール台11の1回転に要する時間か
らテープ残量時間が算出される。このテープ残量
時間は、1/10分まで算出される。
スローマイコン21で求められたテープ残量時
間は、メカコン22を介してモードコン23に送
られる。そして、このテープ残量時間がモードコ
ン23からタイマーコン24に送られると共に、
CRTマイコン25に送られる。タイマーコン2
4には表示管26が接続され、テープ残量時間が
表示管26に表示される。また、CRTマイコン
25の出力により、CRTデイスプレイ30の表
示画面の一部にテープ残量時間が表示される。
表示管26又はCRTデイスプレイ30にテー
プ残量表示時間を表示する場合には、前述したよ
うに、算出されたテープ残量時間の1/10分の桁が
「0〜2」のときには切り捨て処理が行われ、「3
〜7」のときには前回の表示値を保留し、「8〜
9」のときには切り上げ処理が行われる。
〔考案の効果〕
この考案に依れば、算出されたテープ残量時間
の1/10分の桁が「0〜2」のときには切り捨て処
理が行われ、「3〜7」のときには前回の表示値
を保留し、「8〜9」のときには切り上げ処理が
行われて表示される。このため、テープ残量が減
少しているにもかかわず、テープ残量時間が増加
するという信頼性の低い表示がなされることが防
げる。
すなわち、第10図において、欄51はリール
の回転した数を示し、欄52は各回転のときに算
出されたテープ残量時間を示すものである。この
テープ残量時間は、1/10分まで求められていて、
1/10分の桁は、測定誤差により増減する。
この算出されたテープ残量時間に対応する表示
を、1/10分を四捨五入して行うと、欄53のよう
になる。この場合、(n+6)回目の表示時間
「0H23M」に対して、(n+7)回目の表示時間
が「0H24M」になり、残量時間が増加する表示
となる。残量テープはリールが1回転する毎に減
少しているのであるから、テープの残量時間は減
少していくはずで、このような表示は矛盾してい
る。
算出されたテープ残量時間は対応する表示を、
1/10分を切り捨てて表示を行うと、欄54のよう
になる。この場合、(n+1)回目の表示
「0H23M」に対して、(n+2)回目の表示が
「0H24M」であり、残量時間が増加する表示とな
る。
この考案が適用されたテープ残量表示装置にお
ける表示は、欄55のようになる。この場合に
は、テープ残量時間が増加する表示はなされな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例のブロツク図、第
2図はこの考案の一実施例の動作説明に用いる平
面図、第3図はこの考案の一実施例の説明に用い
る略線図、第4図及び第5図はこの考案の一実施
例の説明に用いるグラフ、第6図はこの考案の一
実施例におけるリール台の回転検出の説明に用い
る斜視図、第7図はこの考案の一実施例における
リール台の回転検出の説明に用いる平面図、第8
図及び第9図はこの考案の一実施例におけるリー
ル台の回転検出の説明に用いるタイミングチヤー
ト、第10図はこの考案の効果を示す略線図であ
る。 図面における主要な符号の説明、1……供給側
リール、2……テープ、3……巻き取り側リー
ル、11……供給側リール台、12……巻き取り
側リール台、13,14……円板、21……スロ
ーマイコン、26……表示管、30……CRTデ
イスプレイ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 リールの回転を検出してテープ残量を算出し、
    表示するようにしたテープ残量表示装置におい
    て、 上記テープ残量を少なくとも最下位表示桁より
    1桁下位まで算出し、上記最下位表示桁より1桁
    下位の値を、P以上の値のときと(Q+1)から
    (P−1)までの値のときと、Q以下の値のとき
    (9>P>Q>0)とに分類し、上記最下位表示
    桁より1桁下位の値がP以上のときには切り上げ
    処理を行い、上記最下位表示桁より1桁下位の値
    が(Q+1)から(P−1)までの値のときには
    保留し、上記最下位表示桁より1桁下位の値がQ
    以下のときには切り捨て処理を行つて表示するこ
    とを特徴とするテープ残量表示装置。
JP15853587U 1987-10-16 1987-10-16 Expired - Lifetime JPH0535495Y2 (ja)

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