JPH0535296B2 - - Google Patents

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JPH0535296B2
JPH0535296B2 JP59226879A JP22687984A JPH0535296B2 JP H0535296 B2 JPH0535296 B2 JP H0535296B2 JP 59226879 A JP59226879 A JP 59226879A JP 22687984 A JP22687984 A JP 22687984A JP H0535296 B2 JPH0535296 B2 JP H0535296B2
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JP
Japan
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oil
pressure
hydraulic pressure
oil passage
gear
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JP59226879A
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Inventor
Takeo Hiramatsu
Juichi Tanaka
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Priority to JP59226879A priority Critical patent/JPS61108016A/ja
Publication of JPS61108016A publication Critical patent/JPS61108016A/ja
Publication of JPH0535296B2 publication Critical patent/JPH0535296B2/ja
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  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は車両用自動変速機において、冷房装置
使用時の変速中に摩擦係合要素へ適正な油圧を送
給して、冷房装置使用時におけるエンジンのトル
クの低下に係らず常に良好な状態で変速を行なわ
せる変速油圧制御方法に関する。 <従来の技術> 車両用自動変速機はクラツチ、ブレーキ等の摩
擦係合要素に油圧を送給して任意の回転ドラム、
ギヤ等の回転要素を選択することにより変速比切
換(変速)を車両の運転状態に応じて自動的に行
うものであり、装置、機器の保護や快適な乗心地
維持のためにこの摩擦係合要素への圧油の送給は
或る所定の特性に沿つて徐々に行われる。 従来の一般的な車両用自動変速機の一例をその
概略構造を表す第4図を参照して説明すると、車
両の動力源となるエンジン2のクランク軸4はト
ルクコンバータ6のポンプ8に直結されている。
トルクコンバータ6は、ポンプ8、タービン1
0、ステータ12、ワンウエイクラツチ14を有
し、ステータ12はワンウエイクラツチ14を介
してケース16に結合され、同ワンウエイクラツ
チによりステータ12はクランク軸4と同方向へ
は回転するが、その逆方向の回転は許容されない
構造となつている。 タービン10に伝えられたトルクは入力軸20
によつてその後部に配設された前進4段後進1段
の変速段を達成する歯車変速装置22に伝達され
る。 同変速装置22は、3組のクラツチ24,2
6,28、2組のブレーキ30,32、1組のワ
ンウエイクラツチ34および1組のラビニヨ型遊
星歯車機構36で構成されている。同遊星歯車機
構36は、リングギヤ38、ロングピニオンギヤ
40、シヨートピニオンギヤ42、フロントサン
ギヤ44、リヤサンギヤ46、両ピニオンギヤ4
0,42を回転自在に支持し自身も回転可能なキ
ヤリア48から構成されており、リングギヤ38
は出力軸50に連結され、フロントサンギヤ44
はキツクダウンドラム52、フロントクラツチ2
4を介して入力軸20に連結され、リヤサンギヤ
46はリヤクラツチ26を介して入力軸20に連
結され、キヤリア48は機能上並列となるように
配設されたローリバースブレーキ32とワンウエ
イクラツチ34とを介してケース16に連結され
るとともに変速装置22の後端に配設された4速
クラツチ28を介して入力軸20に連結されてい
る。なお、上記キツクダウンドラム52はキツク
ダウンブレーキ30によつてケース16に固定的
に連結可能となつている。遊星歯車機構36を通
つてトルクは、出力軸50に固着された出力ギヤ
60よりアイドルギヤ62を経て被駆動ギヤ64
に伝達され、さらに被駆動ギヤ64に固着された
トランスフアシヤフト66、ヘリカルギヤ68を
介して駆動輪の駆動軸70が連結された差動歯車
装置72に伝達される。 摩擦係合要素である上記各クラツチ、ブレーキ
はそれぞれ係合用ピストン装置あるいはサーボ装
置等を備えた摩擦係合装置で構成されており、ト
ルクコンバータ6のポンプ8に連結されることに
よりエンジン2により駆動される第2図に示すオ
イルポンプ74で発生する油圧によつて作動され
る。同油圧は、後述する油圧制御装置によつて、
種々の運転状態検出装置により検出された運転状
態に応じで各クラツチ、ブレーキに選択的に供給
され、同各クラツチ、ブレーキの作動の組み合わ
せによつて第1表に示すように、前進4段後進1
段の変速が達成される。同表において○印は各ク
ラツチまたはブレーキの係合状態を示し〓印は変
速時のローリバースブレーキ32が係合される直
前においてワンウエイクラツチ34の作用でキヤ
リア48の回転が停止されていることを示してい
る。 次に、第4図に示す歯車変速装置22において
第1表に示す変速段を達成するための電子油圧制
御装置について説明する。 第5図に示す油圧制御装置は、油溜76からオ
イルフイルタ78、油路80を経てオイルポンプ
74より吐出される油をトルクコンバータ6及び
変速装置22の各クラツチ24,26,28、ブ
レーキ30,32のピストン装置またはサーボ装
置を作動するため、各油圧室に供給する油圧を運
転状態に応じて制御するもので、主に調圧弁8
2、トルクコンバータ制御弁84、減圧弁86、
手動弁88、シフト制御弁90、リヤクラツチ制
御弁92、N−R制御弁94、変速時の油圧制御
弁96、N−D制御弁98、1−2速シフト弁1
00、2−3速及び4−3速シフト弁102、4
速クラツチ制御弁104及び3個のソレノイド弁
106,108,110を構成要素としており、
各要素は油路によつて結ばれている。そして、こ
れら構成要素のうち変速比の切換のため各摩擦集
合要素24,26,28,30,32への油路を
切換えると切換弁としてシフト制御弁90、1−
2速シフト弁100、2−3速及び4−3速シフ
ト弁102、4速クラツチ制御弁104が機能
し、各摩擦係合要素への送給油圧を制御する変速
時の油圧制御弁96、N−R制御弁94およびソ
レノイド弁106は電子制御装置112によつて
制御される。
【表】 上記各ソレノイド弁106,108,110は
それぞれ同一構造を有しており、電子制御装置1
12からの電気信号により各オリフイス114,
116,118を開閉制御する非通電時閉塞型の
ソレノイド弁であつて、ソレノイド120,12
2,124、同ソレノイド内に配置され各オリフ
イス114,116,118を開閉する弁体12
6,128,130および同弁体を閉方向に付勢
するスプリング132,134,136を有して
いる。 電子制御装置112は、車両の運転状態を検出
してソレノイド弁108,110の開閉の組合わ
せを決定する運転状態決定装置、変速の開始を検
出する変速検出装置等を内蔵しデユーテイ制御が
行なわれるソレノイド弁106の作動、停止及び
同ソレノイド弁106に供給される50Hzのパルス
電流の単一パルス電流幅の制御による開閉弁時間
の変更で油圧を制御し、またソレノイド弁10
8,110の開閉制御をするもので、その入力要
素としては、エンジン2の図示しないスロツトル
弁開度または吸気マニホルド負圧を検出するエン
ジン負荷検出装置138、エンジン2の回転数検
出装置140、第4図に示すキツクダウンドラム
52の回転速度検出装置142、車速に対応する
出力軸50の回転数検出を行なうために設けられ
た被駆動ギヤ64の回転数検出装置144、潤滑
油温を検出する油温検出装置146、セレクトレ
バーの選定位置検出装置148及び補助スイツチ
の選定位置検出装置150等から成つている。 上記オイルポンプ74から吐出される圧油は油
路160を介して調圧弁82、手動弁88、減圧
弁86に導びかれる。 手動弁88はD、N、R、Pの4位置を備えて
おり、D位置となると油路160の油路172,
174に連通し第2表に示すように、ソレノイド
弁108,110のON、OFFの組合わせに応じ
て上記歯車変速装置22に第1速〜第4速の前進
の運転状態を達成させ、N位置となると油路16
0を油路174のみに連通し油路172を排出口
176に連通して歯車変速装置22にニユートラ
ル状態を達成させ、R位置となると油路160を
油路178,180に連通して歯車変速装置22
に後進の運転状態(変速段)を達成させる、P位
置となると同手動弁88に連通するすべての油路
を排油口176又は排油路182に連通し歯車変
速装置22を実質的にニユートラル状態とするも
のである。
【表】 調圧弁82は、受圧面184,186を有する
スプール188及びスプリング190を有し、受
圧面184に油路160からの油圧が油路174
を介して作用すると油路160の油圧を所定の一
定圧(以下ライン圧と称す)に調圧し、受圧面1
86に油路160からの油圧が油路178を介し
て作用すると油路160の油圧を所定値に調圧す
るものである。 トルクコンバータ制御弁84はスプール192
及びスプリング194を有し、調圧弁82から油
路196を介して導びかれる圧油を、スプール1
92に形成された油路198を介してスプール1
92の右端受圧面に作用する油圧とスプリング1
94の付勢力とのバランスにより、所定値に調圧
して油路200を介してトルクコンバータ6に供
給するものである。なお、トルクコンバータ6か
ら排出された油はオイルクーラ202を介して変
速機の各潤滑部へ供給される。 減圧弁86はスプール204及びスプリング2
06を有し、スプール204に対向的に形成され
た受圧面208,210の面積差による油圧力と
スプリング206の付勢力とのバランスにより、
油路160からの油圧を所定値に減圧調整して油
路212に供給するものである。同油路212に
導びかれた調圧油(減圧油)はオリフイス214
を介してN−R制御弁94、油圧制御弁96及び
ソレノイド弁106のオリフイス114に至る。 N−R制御弁94は、受圧面216,218,
220が形成されたスプール222及びスプリン
グ224を有し、受圧面216に作用する油圧力
と受圧面218,220間の面積差による油圧力
及びスプリング224の付勢力の合力とのバラン
スによつて油路226の油圧が所定値に調圧され
るようになつている。 油圧制御弁96は、受圧面228,230,2
32が形成されたスプール234及びスプリング
236を有し、受圧面228に作用する油圧力と
受圧面230,232間の面積差による油圧力及
びスプリング236の付勢力の合力とのバランス
によつて油路238の油圧が所定値な調圧される
ようになつている。 なお、油路226に導びかれた調整油圧は後進
の変速段を得る際のローリバースブレーキ32の
制御を行なうものであり、油路238に導びかれ
た調整油圧は車両の前進走行あるいは停止状態に
おいてフロントクラツチ24、リヤクラツチ2
6、キツクダウンブレーキ30、ローリバースブ
レーキ32の制御の行なうものである。 ソレノイド弁106は、運転状態に応じてパル
ス幅が更新される50Hzの定周波パルス電流で電子
制御装置112によりデユーテイ制御されるもの
で、パルス幅の変更によりオリフイス114の開
閉時間の割合を変化させてオリフイス214より
下流側合の油路212内の油圧、即ちN−R制御
弁94の受圧面216及び油圧制御弁96の受圧
面228に作用する油圧の制御を行なうものであ
り、この油圧変化により、各摩擦係合要素への供
給油圧を調整する。つまり、オリフイス214の
直径と、オリフイス114の直径との関係から上
記油圧は調圧され、それにともなつて油路22
6,238に発生する調整油圧(油路180又は
油路172内の油圧)は上記油圧の増減に対応し
て比例的に増減するものである。 なお、上記ソレノイド弁106の作動開始時期
及びその作動期間は、エンジン負荷検出装置13
8、各回転数センサ140,142,144の
他、電子制御装置112に内蔵された変速の開始
を検出する変速検出装置、等からの電気信号に応
じて電子制御装置112により決定される。 シフト制御弁90は、ソレノイド弁108,1
10の各々の開閉の組合わせにより制御されるも
ので、3つのスプール240,242,244及
び2つのストツパ246,248を有し、スプー
ル240にはランド250,252、円環溝25
4及び同溝254とランド250の左側の油室2
56とを通過する油路258が設けられ、スプー
ル242には径の異なるランド260,262、
円環溝264及び各スプール240,244に当接
する押圧部266,268が設けられ、スプール
244にはランド270,272、円環溝274
及び同軸274とランド272の右側の油室27
6とを連通する油路278が設けられている。ま
た、ストツパ246はスプール240,242間
に介装されてケーシングに固着され、ストツパ2
48はスプール242,244間に介装されてケ
ーシングに固着されている。油路172は円環溝
264を介して常に油路280に連通され、同油
路280はオリフイス282を介してオリフイス
116、左側の油室252及び右側の油側276
へ連通されるとともにオリフイス284を介して
オリフイス118及びスプール240,242間
の油室286に連通されている。 リヤクラツチ制御弁92は、ランド288と同
ランド288より径の小さなランド290及び円
環溝292が設けられたスプール294と、ラン
ド290と同径の3つのランド296,298,
300及び円環溝302,304が設けられたス
プール306と、スプリング308とを有し、第
5図左側の油室310に導びかれランド288の
受圧面に作用する油圧の押圧力が、第5図右側の
油室312に導びかれランド300の受圧面に作
用する油圧の押圧力とスプリング308の付勢力
との合力より大きくなると両スプール294,3
06が図中右端位置へ切換えられる。また、同右
端位置となるとランド290及び296間に油圧
が作用するので、油室310内の油圧が排出され
るとスプール294のみが左端へ移動し、その後
ランド296の左側受圧面に作用する油圧の押圧
力が上記油室312内の油圧による押圧力とスプ
リング308の付勢力との合力より小さくなつた
とき、スプール306が左方へ移動するものであ
る。 N−D制御弁98は、ランド314,316及
び円環溝318が設けられたスプール320とス
プリング322とを有し、スプール320に形成
された受圧面324,326,328に作用する
油圧力とスプリング322の付勢力との合力の方
向に応じてスプール320を第4図に示す左端位
置と図示しない右端位置との間で選択的に切換え
るものである。 1−2速シフト弁100は、スプール330と
スプリング332とを有し、スプール330の左
端受圧面334へのライン圧の給排により第5図
に示す左端位置と図示しない右端位置との間で切
換えられるもので、ライン圧が受圧面334へ作
用するように供給されたときは同ライン圧の油圧
力により右端へ、ライン圧が排出されたときはス
プリング332の付勢力により左端に位置するも
のである。 2−3速及び4−3速シフト弁102と4速ク
ラツチ制御弁104も同様に各々スプール33
6,338とスプリング340,342とを有
し、各スプール336,338の左側にはライン
圧が導びかれる油室344,346が、右側には
油室348,350が形成され、各スブールは第
5図は示された左端位置又は図示しない右端位置
へ選択的に切換えられるものである。 次に上記構成の自動変速機の作用を説明する
が、上記と同様の構成の自動変速機の変速制御が
既に公知(特願昭56−144237号等参照)であるの
で、ここでは、1速→2速変速段を例にとつて他
の変速段については説明を省略する。 まず、1速の変速段が達成されている状態にあ
つては、ソレノイド弁108,110は共に通電
状態にあり、油路160から手動弁88を介して
油路172に導びかれたライン圧が油圧制御弁9
6、油路238、N−D制御弁98、油路35
2、リヤクラツチ制御弁92、油路354を介し
てリヤクラツチ26の油圧室に導びかれる一方、、
油路238から分岐して1速−2速シフト弁10
0、油路356を介してローリバースブレーキ3
2の油圧室に導びかれており、リヤクラツチ2
6、ローリバースブレーキ32は共に係合状態に
ある。 この状態からアクセルが踏み込まれると、電子
制御装置112からソレノイド弁108,110
に変速開始信号が発信され、ソレノイド弁108
に通電が遮断され、ソレノイド弁110は通電状
態に保持される。 この結果、シフト制御弁90のスプール240
はスプール242と一体的に第4図中右方へ移動
してスプール240がストツパ246に当接した
状態で停止し、油路172のライン圧がスプール
242の2つのランド260,262間を通つて
油路362に導びかれ、ライン圧は1速−2速シ
フト弁100の受圧面334に作用してスプール
330を第5図中右端位置に移動させる。これに
より、油路238から1速−2速シフト弁100
に導かれていたライン圧は油路364を介してキ
ツクダウンブレーキ30の係合側油圧室366に
変速初期油圧として供給され、この油圧室366
の油圧が徐々に上昇するに伴つてロツド368が
スプリング370に抗して第5図中左方に移動し
てブレーキバンド30aをキツクダウンドラム5
2に係合させる一方、油路356の油圧は油路2
26を介して排出されてローリバースブレーキ3
2の係合が解除されて2速への変速が達成され
る。 上述のように車両用自動変速機は油圧により作
動する摩擦係合要素と、この摩擦係合要素の作動
により選択される回転要素とを有し、車両の走行
状態に応じて油圧が送給される摩擦係合要素を選
択してエンジンの回転動力が入力される入力軸と
駆動輪へ回転動力を出力する出力軸との間の変速
比の切換えを自動的に行うものである。 <発明が解決しようとする問題点> ところが、夏場などの車両運転時に冷房装置を
使用した場合、冷房装置のコンプレツサが作動す
るため、第6図に示すように変速中の出力軸トル
クは冷房装置を使用していない場合(第6図中破
線で示す)に比べ変速初期において低下するが、
アクセル開度、エンジン回転数、エンジン回転速
度、車速等に基づいて行なわれる変速時の摩擦係
合要素へ送られる油圧は冷房装置非使用時のエン
ジントルクに合わせて一定である。したがつてエ
ンジントルクが低下する冷却装置使用時に急速が
行なわれると、相対的に摩擦係合要素に送られる
油圧が高い状態になり、摩擦係合要素が急激に接
続されて変速時の衝撃が大きくなり、自動変速機
やエンジンに過大な負荷がかかるばかりか、車両
の乗心地をも悪化させていた。 本発明は上記事情に鑑みなされたもので、冷房
装置の使用時、非使用時に係らず変速時における
摩擦係合要素への適正な油圧の送給を達成し得る
変速油圧の制御方法を提供し、もつてエンジンの
トルクが低下する冷房装置使用時にあつても、変
速時に過大な衝撃が生ずることのない良好な変速
を実現することを目的とする。 <問題点を解決するための手段・作用> 上記目的を達成する本発明に係る変速油圧制御
方法は、エンジンの回転動力が入力される入力軸
と、駆動軸へ回転動力を出力する出力軸と、油圧
により作動して任意の回転要素を選択することに
より前記入力軸と前記出力軸との間の変速比を切
換える摩擦係合要素とを備え、変速時に前記摩擦
係合要素への供給油圧を所定の変化特性をもつて
制御するように構成された自動変速機、前記エン
ジンによつて駆動される車両用冷房装置を具備し
た車両において、前記冷房装置が使用状態にある
か否かを検出し、前記冷房装置の非使用時におけ
る上記変化特性の値より使用時の変化特性の値を
所定値だけ低下させるようにしたことを特徴とす
る。 <実施例> 第1図には本発明の一実施例を表すフローチヤ
ート、第2図には本発明の一実施例に係る油圧制
御部のうち電子制御装置部を表す概略構成、第3
図には本発明方法を実施した場合の変速中の変速
時間に対する出力軸トルクの関係を表すグラフを
示してある。尚、本発明は各変速段において同様
に実施されるので本実施例では1速から2速への
変速段を例にとつて説明し、他の変速段について
は説明を省略する。 本実施例を表すフローチヤートは第1図に示す
ものであり、このフローチヤートが前記の電子制
御装置112に記憶されて本発明に係る変速油圧
の制御を行う。 本実施例を第1図のフローチヤートに沿つて説
明すると、電子制御装置112により1速から2
速への変速開始信号が発信されて前記のようにソ
レノイド弁108,110が切換えられると、検
出装置138により検出されたスロツトル弁開度
及び検出装置114により検出された車速から冷
房装置非使用時の出力軸トルルに合つたデユーテ
イ率d1が設定される。デユーテイ率d1が設定され
ると、冷房装置負荷検出装置400により冷房装
置のコンプレツサスイツチがONかOFFかを検出
し、OFFの場合はデユーテイ率d1によりソレノ
イド弁106がデユーイ制御されて油路212の
オリフイス214下流の制御油圧を調整し、油路
172から油路238、1−2速シフト弁10
0、油路364を介してキツクダウンブレーキ3
0の油圧室366へ変速油圧を送給する。一方、
冷房装置のコンプレツサスイツチがONの場合
は、デユーテイ率d1に出力軸トルクの低下分に合
う補正値が加えられた補正デユーテイ率d2が設定
され、このデユーテイ率d1よりも高い値の補正デ
ユーテイ率d2によりソレノイド弁106がデユー
テイ制御されて、上記と同様の経路でキツクダウ
ンブレーキ30の油圧室366へデユーテイ率d1
により制御された変速初期圧よりも低い値の補正
変速油圧を送給する。 したがつて、冷房装置が使用されてこの冷房装
置のコンプレツサスの作動によりエンジンのトル
クが低下して出力軸トルクが低下していても、そ
れを冷房装置負荷検出装置400により検出し、
デユーテイ率を補正して出力軸トルクの低下に合
わせて変速油圧を低下させるように制御している
ため、冷房装置使用時の変速時にキツクダウンブ
レーキ30の油圧室366に送られる油圧は冷房
装置非使用時と相対的に等しくなる。この結果第
3図に示すように、冷房装置使用時、非使用時そ
れぞれの出力軸のトルク変動はほぼ等しくなり、
冷房装置使用中の変速時に衝撃が大きくなる虞は
ない。 <発明の効果> 本発明では、冷房装置負荷検出装置を備えて冷
房装置の使用を検出し、エンジンのトルクが低下
して出力軸トルクが低下する冷房装置使用中の変
速時にはデユーテイ率を補正して摩擦係合要素へ
の油圧を低下させて送給するように制御を行なつ
ているため、冷房装置使用中であつても変速時に
過大な衝撃が生じない良好な変速を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を表すフローチヤー
ト、第2図は本発明の一実施例に係る油圧制御部
のうち電子制御装置部を表す概略構成図、第3図
は本発明方法を実施した場合の変速中の変速時間
に対する出力軸トルクの関係を表すグラフ、第4
図は自動変速機の動力伝達部の一例を表す概略構
成図、第5図は自動変速機の油圧制御部の一例を
表す概略構成図、第6図は従来の変速中の変速時
間に対する出力軸トルクの関係を表すグラフであ
る。 図面中、2はエンジン、20は入力軸、50は
出力軸、122は電子制御装置、400は冷房装
置負荷検出装置、d1はデユーテイ率、d2は補正デ
ユーテイ率である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジンの駆動力が入力される入力軸と、駆
    動輪へ回転動力を出力する出力軸と、油圧により
    作動して任意の回転要素を選択することにより前
    記入力軸と前記出力軸との間の変速比を切換える
    摩擦係合要素とを備え、変速時に前記摩擦係合要
    素への供給油圧を所定の変化特性をもつて制御す
    るように構成された自動変速機、 前記エンジンによつて駆動される車両用冷房装
    置を具備した車両において、 前記冷房装置が使用状態にあるか否かを検出
    し、 前記冷房装置の非使用時における上記変化特性
    の値より使用時の変化特性の値を所定値だけ低下
    させるようにした ことを特徴とする車両用自動変速機の変速油圧制
    御方法。
JP59226879A 1984-10-30 1984-10-30 車両用自動変速機の変速油圧制御方法 Granted JPS61108016A (ja)

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