JPH0535095A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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Publication number
JPH0535095A
JPH0535095A JP3214653A JP21465391A JPH0535095A JP H0535095 A JPH0535095 A JP H0535095A JP 3214653 A JP3214653 A JP 3214653A JP 21465391 A JP21465391 A JP 21465391A JP H0535095 A JPH0535095 A JP H0535095A
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JP
Japan
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developer
toner
slope
developing device
hopper
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JP3214653A
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English (en)
Inventor
Masaki Oshima
磨佐基 尾島
Junichi Kato
淳一 加藤
Hiroto Hasegawa
浩人 長谷川
Hiroshi Sato
博 佐藤
Masaharu Okubo
正晴 大久保
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 現像剤収納装置の容量の増大を図りつつ、該
現像剤収納装置の後部内壁面への現像剤の残留を防ぐこ
とができる現像装置を提供すること。 [構成] ホッパー(現像剤収納装置)1の斜面(後部
内壁面)5の傾斜角をトナー(現像剤)4の安息角以上
に設定するとともに、同ホッパー1の底部6を斜面5に
対して窪ませ、斜面の延長線gが現像剤搬送部材2の回
転軌跡bと接するか、或いは交差するよう構成する。現
像剤搬送部材2の回転軌跡bとホッパー1の底部6の間
にあるトナー4は、現像剤搬送部材2によって殆んど取
り除かれる。又、現像剤搬送部材2の回転軌跡bは斜面
5の延長線gに接するか、或いは交差しているため、斜
面5上でブロッキングを生じたトナー4を支えるトナー
は存在しない。従って、トナー4は斜面5上に残留せ
ず、このため斜面5の傾斜角をトナー4の安息角に略等
しい角度まで広げることができ、ホッパー1の容量を拡
大することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やレーザープリ
ンタ等の画像形成装置に用いられる現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に画像形成装置の概略構成を示す
が、同図中、101は画像形成装置本体であって、該本
体101内にはカートリッジ117が着脱自在に装填さ
れている。このカートリッジ117は、像担持体である
円筒状の感光ドラム102、該感光ドラム102の周囲
に配される帯電装置103、クリーニング装置115及
び現像装置105を1つの筺体内に一体的に組み込んで
構成されており、当該カートリッジ117を交換するこ
とによってメインテナンスの容易化が図られる。尚、カ
ートリッジ117を用いないで、前記感光ドラム10
2、クリーニング装置115及び帯電装置103をクリ
ーニングユニット116として一体化し、該クリーニン
グユニット116と現像装置105を装置本体101に
対して各々着脱自在に構成しても良い。
【0003】ところで、前記現像装置105は、現像剤
106を貯蔵・保管する現像剤収納装置であるホッパー
107と、現像剤担持体である現像スリーブ108を有
しており、現像スリーブ108には図10に示す直流バ
イアスに交流バイアスを重畳したバイアス供給電源10
9が接続されている。
【0004】又、装置本体101内のカートリッジ11
7の上方には露光装置104が設けられ、下方には図の
右方から順に給紙カセット118、給紙ローラ112、
レジストローラ113、転写装置110、定着装置11
4等が設けられている。
【0005】而して、感光ドラム102は図9の矢印方
向に回転駆動され、これは帯電装置103によってその
表面が一様に帯電された後、露光装置104からの露光
を受けてその表面に潜像が形成される。そして、この潜
像は、現像装置105によって現像されて現像像として
可視化される。
【0006】一方、前記給紙カセット118内の転写材
111は、給紙ローラ112によって1枚ずつ給紙さ
れ、レジストローラ113によって感光ドラム102上
の現像像と同期がとられて感光ドラム102と転写装置
110の間の転写部に送られる。そして、転写部におい
ては、転写装置110の作用によって感光ドラム102
上の現像像が転写材111に転写され、その後転写材1
11が定着装置114に搬送されると、該転写材111
上に転写された現像像は熱或いは圧力によって転写材1
11に定着され、現像像の定着を受けた転写材111は
装置本体101外に排出される。尚、転写部において転
写材111に転写されないで感光ドラム102上に残っ
た現像剤106は、クリーニング装置115によって除
去され、現像剤106を除去された感光ドラム102は
帯電装置103によってその表面が再び一様に帯電さ
れ、以後は前述と同様の作用が繰り返される。
【0007】ところで、現像装置105の現像剤106
としては、キャリアの残らない一成分現像剤(以下、ト
ナーと称す)が用いられることが多いが、ここでトナー
を用いた現像装置の一例を図11に基づいて説明する。
【0008】即ち、図11は現像装置105の縦断面図
であり、該現像装置105は、トナー4を貯蔵・保管す
るホッパー1と現像剤担持体である現像スリーブ3を備
えており、これは感光ドラム9上に形成された潜像にト
ナー4を供給して該潜像をトナー像として可視化する。
尚、ホッパー1内には、トナー4を現像スリーブ3側へ
搬送するための現像剤搬送手段である現像剤搬送部材2
が設けられることが多い。
【0009】ところで、現像スリーブ3は中空円筒状に
成形され、これは円筒の軸を中心として図示矢印方向に
一定速度で回転してトナー4を現像位置まで搬送する。
そして、トナー4は現像剤規制部材8によって現像スリ
ーブ3上に均一に塗布され、現像スリーブ3上を搬送さ
れる過程で現像スリーブ3の表面や現像剤規制部材8若
しくは当該トナー4自身によって摺擦されて帯電し、感
光ドラム9上に形成された潜像の可視化に供せられる。
【0010】又、前記現像剤搬送部材2としては、ホッ
パー1の下方から現像スリーブ3へとトナー4を送り出
す方向(図示矢印d方向)に一定速度で回転駆動される
タイプのものが一般的に多く用いられているが、この現
像剤搬送部材2はトナー4の搬送だけでなく、ホッパー
1内のトナー4のブロッキング防止の役割をも果たし、
特にトナー4が流動性の悪いものである場合には必須で
ある。尚、トナー4を現像スリーブ3に効率的に送るた
めには、現像剤搬送部材2の回転軌跡と現像スリーブ3
の距離を或る程度近づける必要がある。
【0011】而して、使い切り型の現像ユニット若しく
はカートリッジにおいて、転写材1枚当りの印字コスト
を下げる最も簡単な方法としては、ホッパーの容積を拡
大してトナーの充填量を増やすことが考えられるが、ホ
ッパーの容積を拡大すると、現像剤搬送手段としては、
複数の搬送部材を有するもの、或いは回転半径の大きな
ものを用いざるを得ない。
【0012】しかしながら、複数の搬送部材を有する現
像材搬送手段を用いることは、現像剤搬送手段自体のコ
ストが高くなるためにメリットが少ない。又、回転半径
の大きな現像剤搬送手段を用いようとしても、次の理由
のために現像剤搬送手段の回転半径を大きくするには限
度がある。即ち、現像剤搬送手段の回転半径を大きくす
るに従って回転に必要なトルクが増大し、又、現像剤搬
送手段が転写材の搬送経路等と干渉しないように回転半
径を大きくすると、該現像剤搬送手段の回転軌跡と現像
スリーブ間の距離を適正に保つことができない。
【0013】そこで、従来、図11に示すように、ホッ
パー1の底部に適度な回転半径を有する現像剤搬送部材
2を配置し、ホッパー1の後部内壁面(以下、斜面と称
す)15を傾斜させてホッパー1の上部で容積を稼ぐ方
策が採られている。
【0014】ところで、現像装置105が装置本体に装
着された状態での上記斜面15の傾斜角は、該斜面15
上にトナー4が残留するのを防ぐため、トナー4の安息
角θ以上の値に設定される必要がある。斜面15上にト
ナー4が残留した場合には、当然ながら所定の印字枚数
以下で印字不良が発生する。又、現像装置105或いは
カートリッジを振り、残留トナー4を現像スリーブ3に
供給することができるようにしても、該残留トナー4は
他のトナー4に比して十分に帯電されていないために現
像ムラ等が生じ、印字品位が低下する虞れがある。
【0015】しかしながら、斜面15の傾斜角を大きく
設定する程、ホッパー1の容積が小さくなってしまう。
通常、斜面15の傾斜角は、斜面15上からトナー4が
完全に落ちるように、トナー4の安息角θよりも更に5
°〜10°大きな値に設定されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
に、斜面15の傾斜角をトナー4の安息角θよりも更に
5°〜10°大きな値に設定しても、トナー4が斜面1
5上に残留することがあった。その理由を以下に述べ
る。
【0017】即ち、図12にホッパー1の斜面15の底
部を示すが、図示の斜線部Aは斜面15と現像材搬送手
段2の回転軌跡bとで挟まれた部分であり、この斜線部
Aは、斜面15上に加わるトナー重量の斜面15方向の
分力eと現像剤搬送部材2がその回転軌跡bの外側に押
し出すトナー4の圧力fが集中する場所である。
【0018】ここで、ホッパー1内でのトナー4の消費
のされ方について述べると、現像スリーブ3でのトナー
4の消費に伴い、ホッパー1内では図13に示す現像剤
搬送部材2の上部αの部分が最初に消費される。そし
て、αの界面が図14に示すように或る程度下がると、
図15に示すように、斜面15上のβの部分のトナー4
は主に自重によって徐々に下方から取り崩されていく。
【0019】しかしながら、従来は図12の斜線部Aで
トナー4が押し固められ、この押し固められたトナー4
が斜面15上のトナー重量を支えるため、斜面15上の
一部若しくは大部分にトナー4が残留することがあっ
た。特に、電子写真画像の解像度向上のために平均粒径
の小さいトナー(平均粒径:6〜9μm、安息角θ:約
55°)を用いた場合には、該トナーは密に詰まり易
く、斜面15の傾斜角をθ+10°としても、斜面15
上にトナーが残留した。又、従来より用いられているト
ナー(平均粒径:10〜12μm、安息角θ:約50
°)でも、湿度85%で48時間以上吸湿させた場合に
は、斜面15の傾斜角が通常環境で該斜面15上にトナ
ーが残留しない値(θ+5°)に設定されていても、斜
面15上にトナーが残留する場合があった。
【0020】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、現像剤収納装置の後部内壁面
の傾斜角を現像剤の安息角に近い角度に設定して該現像
剤収納装置の容量の増大を図りつつ、現像剤収納装置の
後部内壁面への現像剤の残留を防ぐことができる現像装
置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、一成分現像剤を貯蔵・保管する現像剤収納装置
と、該現像剤収納装置の開口部近傍に設けられる回転自
在な現像剤担持体と、同現像剤収納装置の底部に回転自
在に設けられる現像剤搬送手段を含んで構成される現像
装置において、前記現像剤収納装置の後部内壁面の傾斜
角を現像剤の安息角以上に設定するとともに、同現像剤
収納装置の底部を後部内壁面に対して窪ませ、後部内壁
面の延長線が前記現像剤搬送手段の回転軌跡と接する
か、或いは交差するよう構成したことをその特徴とす
る。
【0022】
【作用】本発明によれば、現像剤搬送手段の回転軌跡と
現像剤収納装置の底部の間にある現像剤は、現像剤搬送
手段によって殆んど取り除かれる。又、現像剤搬送手段
の回転軌跡は現像剤収納装置の後部内壁面の延長線に接
するか、或いは交差しているため、後部内壁面上でブロ
ッキングを生じた現像剤を支える現像剤は存在しない。
従って、仮に現像剤収納装置の後部内壁面で現像剤のブ
ロッキングが発生したとしても、この現像剤を支える力
は、該現像剤の後部内壁面への付着力と摩擦力のみであ
るため、当該現像剤は非常に崩れ易い状態にあり、現像
剤は現像剤担持体に円滑に供給される。
【0023】そして、上述のように、本発明では現像剤
収納装置の後部内壁面上の現像剤が落ち易くなるため、
後部内壁面の傾斜角を現像剤の安息角に等しい角度まで
広げることができ、現像剤収納装置の容積を拡大し、且
つ該現像剤収納装置の後部内壁面上への現像剤の残留を
確実に防ぐことができる。
【0024】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0025】図1は本発明の第1実施例に係る現像装置
10の縦断面図であり、該現像装置10は、内部に磁性
トナー4を貯蔵・保管する現像剤収納装置であるホッパ
ー1と、該ホッパー1の開口部近傍に設けられる現像剤
担持体である現像スリーブ3を備えている。ここで、磁
性トナー4は、その粒度分布が次の5つの条件を満足す
るものである。
【0026】 5.0μm以下 ; 17〜60個数% 6.53〜10.08μm ; 5〜50個数% 12.70μm以上 ; 2体積%以下 体積平均粒径 ; 6〜9μm 5.0μm以下の現像剤粒子群が次式を満足する。 N/V=−0.05N+k ここに、N;5.0μm以下の現像剤粒子の個数%(但
し、17<N<60) V:5.0μm以下の現像剤粒子の体積% k:4.6〜6.7の正数 そして、ホッパー1内の底部には現像剤搬送手段である
現像剤搬送部材2が設けられており、該現像剤搬送部材
2は板状の腕部2aの先部に厚さ50μmのマイラー2
bを接着して構成され、これは軌跡bを描いて図示矢印
d方向に回転してホッパー1内のトナー4を現像スリー
ブ3側へ搬送する。又、ホッパー1の後部内壁面(以
下、斜面と称す)5の傾斜角は、磁性トナー4の安息角
θ以上に設定されている。尚、図1において、6はホッ
パー1の底部、8は現像スリーブ3上に担持された磁性
トナー4の層厚を規制するためのブレード、9は像担持
体である感光ドラムである。
【0027】而して、現像スリーブ3は図示矢印k方向
に、現像剤搬送部材2は図示矢印d方向にそれぞれ一定
速度で回転駆動され、現像剤搬送部材2によって現像ス
リーブ3の近傍へ押し出された磁性トナー4は、現像ス
リーブ3内に固定されたマグネット7の磁極aに引き寄
せられて現像スリーブ3上に担持され、現像スリーブ3
の回転と共に搬送され、ブレード8によってその層厚を
規制された後、感光ドラム9上に形成された潜像の可視
化に供せられる。
【0028】ところで、本実施例に係る現像装置10に
おいては、図2に詳細に示すように、ホッパー1の底部
6が斜面5に対して下方に窪んでおり、斜面5の延長線
gは現像剤搬送部材2の回転軌跡bと交差している。
【0029】而して、従来の現像装置105では、図1
2に示すように、現像剤搬送部材2からの圧力fと斜面
15上のトナー4の重量の分力eの作用方向は、トナー
4を斜線部Aに押し込む方向に一致していたため、トナ
ー4のブロッキングが発生し易かった。
【0030】然るに、本実施例においては、図2に示す
ように、現像剤搬送部材2からの圧力fの作用方向と斜
面5上のトナー重量の分力eの作用方向とは略垂直を成
すため、トナー4は一箇所に押し込まれず、ブロッキン
グを発生しにくい。
【0031】又、現像剤搬送部材2からの圧力fの一部
は、斜面5上のトナー4を斜面5に沿って上方へ押し上
げる力hとなり、現像剤搬送部材2の回転毎に斜面5上
には力hと分力eが交互に作用し、図3に示すように、
力hは破線位置にあったトナー4を斜面5に沿って鎖線
位置まで押し上げ、図4に示すように、分力eは破線位
置に押し上げられたトナー4を鎖線位置まで押し下げ
る。この結果、斜面5上のトナー4は、斜面5に沿って
上下動して斜面5への付着が妨げられるため、該トナー
4の斜面5に沿う落下が促進される。
【0032】ここで、図2に示す斜線部Bにトナー4の
ブロッキングが発生したと仮定した場合、該斜線部Bに
は斜面5に沿うトナー重量の分力eが作用するが、斜線
部Bのトナー4は、該トナー4の斜面5への付着力及び
摩擦力、現像剤搬送部材2の回転軌跡bとホッパー1の
底部6の間にあるトナー4との摩擦力、斜面5の延長線
gより上方にあるトナー4等によって支えられている。
【0033】然るに、本実施例では、現像剤搬送部材2
の回転軌跡bとホッパー1の底部6の間にあるトナー4
は、現像剤搬送部材2によって殆んど取り除かれる。
又、前述のように、現像剤搬送部材2の回転軌跡bは斜
面5の延長線gに交差しているため、斜線部Bでブロッ
キングを生じたトナー4を支えるトナーは存在しない。
従って、仮に斜線部Bでトナー4のブロッキングが発生
したとしても、このトナー4を支える力は、該トナー4
の斜面5への付着力と摩擦力のみであるため、当該トナ
ー4は非常に崩れ易い状態にあり、トナー4は現像スリ
ーブ3に円滑に供給される。
【0034】ところで、従来は斜面15(図11及び図
12参照)の傾斜角は、斜面15上からトナーが完全に
落ちるように、トナーの安息角θより更に5°〜10°
だけ大きな値(θ+5°〜10°)に設定されていた
が、本実施例では、前述のように斜面5上のトナー4が
落ち易くなるため、斜面5の傾斜角をトナー4の安息角
θに略等しい角度まで広げることができ、ホッパー1の
容積を拡大し、且つ該ホッパー1の斜面5上へのトナー
4の残留を確実に防ぐことができる。
【0035】次に、本発明の第2実施例を図5乃至図7
に基づいて説明する。尚、図5は第2実施例に係る現像
装置の縦断面図、図6及び図7は同現像装置のホッパー
底部の拡大詳細図であり、これらの図においては図1乃
至図4に示したと同一要素には同一符号を付しており、
以下、それらについての説明は省略する。
【0036】本実施例では、現像剤として非磁性トナー
11が用いられており、現像スリーブ3の近傍には非磁
性トナー11を現像スリーブ3に供給するためのスポン
ジ状の塗布ローラ12が設けられている。又、現像剤搬
送部材2としては、直径2mmの金属棒が用いられてお
り、ホッパー1の底部16は現像剤搬送部材2の回転軌
跡bに略沿った曲面形状に成形されている。尚、現像剤
搬送部材2とホッパー1の底部16の間には、後述のよ
うに、所定の間隔が形成されている。
【0037】而して、現像スリーブ3は図5の矢印k方
向に、現像剤搬送部材2は矢印d方向に、塗布ローラ1
2は矢印i方向にそれぞれ一定速度で回転駆動されてい
る。そして、現像剤搬送部材2によって塗布ローラ12
の近傍へ押し出された非磁性トナー11は、塗布ローラ
12上に付着し、不図示のバイアス電源によって現像ス
リーブ3と塗布ローラ12の間に印加されたバイアスに
よって現像スリーブ3上に転移し、現像スリーブ3の回
転と共に搬送され、ブレード8によって層厚の規制を受
けた後、感光ドラム9上に形成された潜像の可視化に供
せられる。
【0038】ところで、図6に詳細に示すように、ホッ
パー1の底部16は斜面5に対して下方に段差を有して
おり、斜面5の延長線gは現像剤搬送部材2の回転軌跡
bに接している。
【0039】以上において、本実施例に用いられる現像
剤搬送部材2は構造が単純でコストも小さく、ホッパー
1の底部16に摺擦していないことから、これの回転に
必要なトルクも小さくて済み、駆動装置に大きな負担を
与えることがない。
【0040】しかしながら、現像剤搬送部材2の回転軌
跡bとホッパー1の底部16との間には、使用されない
トナーの層Cが形成される。そして、このトナー層Cと
斜面5上から落ちてくるトナー11の摩擦は大きいた
め、トナー層Cを支持部としてトナー11がブロッキン
グを起こすことがある。
【0041】そこで、本実施例では、ブロッキングを発
生しないトナー層Cの厚さを調べるため、図7に示すよ
うに、現像剤搬送部材2と斜面5の延長線gとの間隔D
を、スペーサ1,2,3,4を入れて、1mm〜5mm
まで1mm毎に変えてトナー11の落下実験を行なっ
た。尚、現像剤搬送部材2の回転半径は15mm、斜面
5の傾斜角は使用するトナー11の安息角θ+5°の6
0°にそれぞれ設定され、斜面5の延長線gと現像剤搬
送部材2の回転軌跡bとが接するようにした。又、トナ
ー11は湿度85%で48時間以上吸湿させた。
【0042】実験結果を下表に示す。
【0043】
【表1】 上表に示される実験結果より、現像剤搬送部材2の回
転軌跡bと斜面5の延長線gとの間隔Dは、4mm以下
である必要があり、3mm以下であることが望ましい。
【0044】以上説明した第1、第2実施例より明らか
なように、本発明はトナーが磁性トナーであるか非磁性
トナーであるかを問題にしない。又、現像剤搬送手段と
しては、その回転軌跡がホッパーの斜面の延長線に接す
るか、或いは交差していれば良く、その形状は問題とな
らない。更に、ホッパーの底部は斜面に対して下方に窪
んでいれば良く、特にその形状は問題とならない。
【0045】次に、本発明の第3実施例を図8に基づい
て説明する。
【0046】本実施例では、前記第2実施例と同様に現
像剤として非磁性トナー11を用い、現像剤搬送部材2
として直径2mmの金属棒を用いている。又、ホッパー
1の底部26の一部は現像剤搬送部材2の回転軌跡bに
沿った円弧状に成形されており、現像剤搬送部材2とホ
ッパー1の底部26との間隔は3mmに設定されてい
る。
【0047】而して、本実施例の特徴とする処は、図示
のように、斜面5の下端部mを現像剤搬送部材2の回転
中心Oを通る水平面Hよりも上方に位置せしめている点
にある。
【0048】ところで、現像剤搬送部材2の回転軌跡b
が斜面5の延長線gに接するか、或いはホッパー1の底
部26が斜面5に対して下方に窪んでいても、斜面5と
ホッパー1の底部26との段差が十分でない場合には、
トナー11のブロッキングを解消するのに十分な効果を
期待することができない。
【0049】然るに、本実施例では、前述のように、斜
面5の下端部mを現像剤搬送部材2の回転中心Oを通る
水平面Hよりも上方に位置せしめており、斯かる位置関
係を採ることによって、ホッパー1の底部26は、現像
剤搬送部材2との干渉を避ける上でも、斜面5の下端部
mより略垂直に落ち込むか、鉛直面に対してオーバーハ
ングした形状を成すこととなり、トナー11のブロッキ
ングをより発生しにくくさせる。特に、現像剤搬送部材
2の回転半径を小さくすることによって、ホッパー1の
容積を犠牲にすることなく現像装置10を構成すること
ができる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明によ
れば、一成分現像剤を貯蔵・保管する現像剤収納装置
と、該現像剤収納装置の開口部近傍に設けられる回転自
在な現像剤担持体と、同現像剤収納装置の底部に回転自
在に設けられる現像剤搬送手段を含んで構成される現像
装置において、前記現像剤収納装置の後部内壁面の傾斜
角を現像剤の安息角以上に設定するとともに、同現像剤
収納装置の底部を後部内壁面に対して窪ませ、後部内壁
面の延長線が前記現像剤搬送手段の回転軌跡と接する
か、或いは交差するよう構成したため、現像剤収納装置
の後部内壁面の傾斜角を現像剤の安息角に近い角度に設
定して現像剤収納装置の容量の増大を図りつつ、現像剤
収納装置の後部内壁面への現像剤の残留を防ぐことがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る現像装置の縦断面図
である。
【図2】本発明の第1実施例に係る現像装置要部の拡大
断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る現像装置の作用説明
図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る現像装置の作用説明
図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る現像装置の縦断面図
である。
【図6】本発明の第2実施例に係る現像装置要部の拡大
詳細図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る現像装置要部の拡大
詳細図である。
【図8】本発明の第3実施例に係る現像装置の縦断面図
である。
【図9】従来の現像装置を備える画像形成装置の縦断面
図である。
【図10】現像バイアスの回路図である。
【図11】従来の現像装置の縦断面図である。
【図12】従来の現像装置要部の拡大断面図である。
【図13】従来の現像装置におけるトナーの消費形態を
示す断面図である。
【図14】従来の現像装置におけるトナーの消費形態を
示す断面図である。
【図15】従来の現像装置におけるトナーの消費形態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 ホッパー(現像剤収納装置) 2 現像剤搬送部材(現像剤搬送手段) 3 現像スリーブ(現像剤担持体) 4 磁性トナー(一成分現像剤) 5 ホッパーの斜面(後部内壁面) 6 ホッパーの底部 10 現像装置 11 非磁性トナー(一成分現像剤) b 現像剤搬送部材の回転軌跡 D 現像剤搬送部材の回転軌跡とホッパーの斜面と
の間隔 g ホッパーの斜面の延長線 H 現像剤搬送部材の回転中心を通る水平面 m ホッパーの斜面の下端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 大久保 正晴 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一成分現像剤を貯蔵・保管する現像剤収
    納装置と、該現像剤収納装置の開口部近傍に設けられる
    回転自在な現像剤担持体と、同現像剤収納装置の底部に
    回転自在に設けられる現像剤搬送手段を含んで構成され
    る現像装置において、前記現像剤収納装置の後部内壁面
    の傾斜角を現像剤の安息角以上に設定するとともに、同
    現像剤収納装置の底部を後部内壁面に対して窪ませ、後
    部内壁面の延長線が前記現像剤搬送手段の回転軌跡と接
    するか、或いは交差するよう構成したことを特徴とする
    現像装置。
  2. 【請求項2】 前記現像剤搬送手段の回転軌跡と前記現
    像剤搬送手段の後部内壁面の下端部との距離が4mm以
    下に設定されていることを特徴とする請求項1記載の現
    像装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤搬送手段の後部内壁面の下端
    部を前記現像剤搬送手段の回転中心を通る水平面より上
    方に位置せしめたことを特徴とする請求項1又は2記載
    の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記一成分現像剤は磁性を有し、その粒
    度分布が次の5つの条件: 5.0μm以下 ; 17〜60個数% 6.53〜10.08μm ; 5〜50個数% 12.70μm以上 ; 2体積%以下 体積平均粒径 ; 6〜9μm 5.0μm以下の現像剤粒子群が次式を満足する。 N/V=−0.05N+k ここに、N;5.0μm以下の現像剤粒子の個数%(但
    し、17<N<60) V:5.0μm以下の現像剤粒子の体積% k:4.6〜6.7の正数 を満足することを特徴とする請求項1,2又は3記載の
    現像装置。
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