JPH0535025U - 即席加熱剤内蔵の食品容器 - Google Patents

即席加熱剤内蔵の食品容器

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JPH0535025U
JPH0535025U JP092148U JP9214891U JPH0535025U JP H0535025 U JPH0535025 U JP H0535025U JP 092148 U JP092148 U JP 092148U JP 9214891 U JP9214891 U JP 9214891U JP H0535025 U JPH0535025 U JP H0535025U
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container
food
water
heat
heating agent
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Application number
JP092148U
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English (en)
Inventor
雄二 小海
Original Assignee
東京なにわや販売株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】即席カップめん等のように熱湯を注ぎ込むだけ
で食品として食用に供することができる調味料や具のは
いった乾燥食品に熱湯でなく飲料に適する常温の水を注
ぎこむだけで、容器内に格納された軽便に発熱する化学
物質により食用に供したいときに、発熱機構を発動させ
るうる様な容器を得ること。 【構成】乾燥食品を入れておき加熱され易い材質と形状
をもつ内容器と、発熱用物質を混合して固めたものを容
器の底部に格納しておき、発熱反応が起ったとき保持す
る人には熱があまり伝わらない様な材質で作った外容器
と、必要が起った時、常温の水を注ぎ込むため外容器の
外側に設けた補助容器及び注ぎ込まれた水が内容器にも
進入する通路を備え、補助容器の底に穴をあけて水を発
熱剤に導き発熱反応を起させるに適した構造を有する食
品容器。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は近年とみに盛んになった保存食品、応急食品、携行食品等の分野に おいて好評を博している即席カップめん等の容器に関するものである。即ち容器 を単に保存する格納器及び食器として使用するに止まらず、調理器としての機能 までも付与することによって付加価値を高めるための斬新にして画期的な構成に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、即席カップめん等の乾燥食品に熱湯を注ぎこむことによって食用に供す る状態にする保存、携帯用食品の容器としての要求性能は、内容物の格納、保存 、と実用に供するに当り、熱湯を注ぐことによって容器が破損せず、変形せず、 熱が遮断され、手に持って食器として充分まかなえれば良かった。従って断熱性 の大きな発泡スチロールや紙パルプの防水加工等のものが主用され、特に高度の 技術的要求を満す必要はなかった。ただ、これを使用する機会を考えて見ると、 人里離れたピクニック先の山野、海岸等か、自炊の一人暮しのアパート住人や学 生等が使用する機会が多く、熱湯の供給が唯一の困難又は面倒な場合が多いもの と思われる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
即席カップめん等に象徴される応急、保存、携行食品の需要は歳を経る毎に急 速に高まって来ている現状に鑑み、これらの食品に熱湯を注ぎ込むという一事を 普通の水を注ぎ込むだけで良いということにすれば画期的とも云える改良と考え られる。この考案が解決しようと考えた主題は正にこのことであった。即ち、容 器の一部に発熱物質を予め格納しておき、水を加えることにより発熱物質と水の 反応を起させる操作を行えば発熱反応が進行し、又食品の乾燥保存も水の供給に よって加熱調理の状態となる様な容器と、発熱物質と水との配置構造を考案する ことが出来れば、此の課題は解決に向って前進することが出来ると考える。 此の際心すべきことは、容器及び発熱物質の構造、配置が簡単であり、その製 造コストが低廉で、大衆が容易に利用し得る価格範囲内で供給され得ることであ ろう。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前項で考察した即席加熱型の食品容器を実現するには次の条件を満たす必要が ある。即ち、適当な発熱物質を選定すること。この発熱物質を安定な状態で保存 格納すること。必要の場合、この発熱物質に水を加えることにより発熱反応を起 させること。発熱物質の適当な格納スペースを得ること。乾燥食品素材を格納保 存する内容器を有すること。発熱物質を保存格納し、発熱反応を起させるスペー スを有し、且つ食品を加熱するに適した形状、構成をもった外容器を有すること 。その他、これらの機能を支障なく実施出来る補助的容器や構成を具備すること 。以上考察した諸条件を満たす具体的な方策を考えた結果、次の諸手段を採用す ることによって、本課題を解決することが出来る。
【0005】 (1)内容器として乾燥食品素材を格納、保存し、飲料水を加えることにより 適度の食品容量を確保し得ると共に、底部及び側壁からの熱伝導が効果的に得ら れる様な波形やひだの多い側壁、底板を有する熱良導性、金属例えばアルミ薄板 製等の容器を使用する手段。
【0006】 (2)外容器としては、発熱物質混合剤を透水性不織布の包に封入されたもの を本器内部の下段に格納し、その上段に前記内容器を保持すると共に、この外容 器の周辺の一部に補助容器を付属させ、内容器とこの補助容器に連繋して清水を 注ぎ込み、所定の水位迄入れた後この補助容器の底部に付属のフォーク等で穴を あけることにより外容器の下段に格納されている発熱物質混合剤に発動剤として の水を供給して、発熱反応を起させる構造を有せしめる手段。
【0007】 (3)発熱物質混合剤としては、例えば一般にひろく利用されている塩化マグ ネシウムを生石灰の中に混入し、それを強い圧力で固形化した物質を透水性不織 布で作った袋の中に封入したものを必要が起ったとき、発動剤として水を加える ことにより発熱反応が開始され、爆発的でなく、徐々に高熱を発生し、加えられ た水と共に熱蒸気となって所望の加熱作用を提供する手段。
【0008】 (4)発熱反応及び調理媒体としての水は、補助器に満たすことにより、同時 に内容器にも上部に設けた水の通路用穴を通って所定量の水が供給される構造と しておけば、所要の水の供給が一挙動で実施できる手段。
【0009】 (5)発熱反応を発動させる手段としては、付属のフォークの鋭い突端その他 で補助容器の底部に穴をあけることにより、発熱物質に反応用水が届き、発熱反 応がスタートし高熱を発生し、熱蒸気が内容器を底部及び側壁から加熱し、4, 5分もすれば、暖かいカップめん、その他の即席食品がおいしく食べられる状態 になる。
【0010】
【作用】
この考案の容器は常温の水さえあれば、どこでも、いつでも暖かい食品が食べ られるという、誠に便利な作用がある。従って、当初即席カップめんに応用され ているが、今後、いろいろな種類の食品に有効に活用される作用があるものと確 信される。
【0011】
【考案の実施例】
この考案の一実施例を、図1によって詳しく説明する。図1は、本考案をカッ プめんを食品とする一実施例について、断面図(a)と平面図(b)によって示 す。図1において、1はアルミニウム薄板等で作られた内容器で、その特徴は、 底面1aが図に示したように波形等、ひだの多い形状をしていることと、図には 明瞭に出ていないが側壁も縦、横又は斜めのひだを付けた形状にすることである 。又上部には、1bで示す様な、上端縁を設けて、外容器の内側縁部2cに載る 様に作られている。2は発泡スチロール又は紙パルフ等で作られた外容器で、そ の一部外側に3の補助容器を付属させている。2aは外容器2の上部内側に設け られた縁部2cの数カ所に設けられた熱蒸気通過用穴で外容器底板2c上に置か れた透水性不織布製の包装袋8に封入された発熱物質混合剤に水が作用して発熱 してできた熱蒸気が内容器1と外容器2の間の空間2dを通って上方へ上り、外 蓋7の下で水面6aから水6を加熱するための穴である。 3は外容器2の外例一部に設けられた補助容器で、ここに水を補給し、水6は 、内容器1と補助容器3に水面6aまで水通路10を通って、同一水準になるま で入れれば充分である。3aは、補助容器の底部にあって、フォーク9の鋭い突 端9aで突っついて穴を明ける箇所である。4は、発熱物質で生石灰と塩化マグ ネシウムの粉末化したものとの混合物を強力な圧力で固形化したもので、透水性 不織布で作られた包装袋8に封入されて外容器2の下段に設置されていることは 前述の通りであり、3aに穴が明けられた段階で3の補助容器内にあった水6は この穴を通って流下して、包装袋8を透過し、発熱物質4に作用して、発熱反応 を起させる。5は、乾燥食品素材で、例えば、カップめんなどである。カップめ んと云ってもドライスープや具も含んでおり、その他の乾燥食品の場合でも同様 に水を加え発熱物質で加熱すれば、同様な暖かい食品が食べられる。6は水、7 は外蓋、8は包装袋、9はフォーク、10は水の通路であることは既説明のとお りである。外蓋の上部中央にはU字形とした切り込み穴7aがあり、発熱物質4 の反応時に多量に発生する熱蒸気のうち、内容器1を底部及び側面から加熱する ために大部分が有効につかわれるが、余分のもの若干は、外容器上部の複数設け られた穴2aを通り内容器1の水6を上部から暖める他この熱蒸気逃げ口7aか ら外部へ逃れ、爆発等の危険を避ける役目をする。
【0012】
【考案の効果】
本考案の効果は云う迄もない位に明白である。即ち、本容器を使えば、例えば 即席カップめんの場合でも、普通の飲料水さえあればいつ何時でも湯を沸かす面 倒もなく直ちに、暖かい即席カップめんを食することが出来るという極めて便利 である効果がある。 又食品の種類もカップめんに限らず、これに類するものは、容易に利用するこ とが出来るし、更に多少の改良によって、活動範囲を次々と広めて行くことが出 来るという効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である即席カップめんの容器
として利用した場合の断面((a)と平面図(b)であ
る。
【符号の説明】
1 内容器 1a 内容器波形底面 1b 内容器上端縁 2 外容器 2a 外容器熱蒸気通路穴 2b 外容器内側縁 2c 外容器底板 2d 内外容器間熱蒸気通路 3 補助容器 3a 穴明け箇所 4 発熱物質 5 乾燥食品 6 水 6a 水面 7 外蓋 7a 熱蒸気逃げ口 8 包装袋(透水性不織布製) 9 フォーク 9a フォーク先端 10 水通路用穴

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱湯を注げば即時に食用に供することが
    できる乾燥した食品素材を格納保存する内容器と、その
    外側にあって底部に透水性不織布により構成された袋に
    発熱物質混合剤を包み込んだ加熱剤を内蔵した外容器
    と、更にこの外容器の外側に全周の数分の1程度の大き
    さの補助容器とを有し、食品を加熱して食用に供するに
    当って内容器と補助容器に常温の飲料水を注ぎ込み、付
    属しているフォークの鋭い先端で補助容器の底部に穴を
    明けることにより補助容器内の水が外容器内の透水性不
    織布を通して発熱物質混合剤に作用して発熱反応を起
    し、熱湯、熱蒸気となって熱伝導性の高い内容器を底部
    及び周囲並びに上部から急速加熱し、食品を忽ち食用に
    供し得る状態にする機能を具備したことを特徴とする即
    席加熱剤内蔵の食品容器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した発熱物質混合剤とし
    ては塩化マグネシウムを生石灰の中に混入し、それを強
    い圧力で固形化した物質で、常温の水を注ぐと包み込ん
    でいる透水性不織布を通して水が作用し、熱蒸気を発生
    する反応を爆発的でなく徐々に進行させる物があるが、
    この物又はこれと同等の性能をもつことを特徴とする請
    求項1に記載した即席加熱剤内蔵の食品容器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した内容器としては、材
    質は熱伝導率の良好な金属即ちアルミニウムその他の薄
    板を用い、その構造は、底部並びに周囲を波形又はひだ
    のある熱伝導面積の多い形状としたことを特徴とする請
    求項1に記載した即席加熱剤内蔵の食品容器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載した外容器としては、熱
    伝導率の少いつまり断熱性の高い、発泡スチロールや紙
    パルプ等を用い、内容器との関係で、本器の底部で発生
    した熱蒸気を内容器の底部及び側壁外面から熱伝導し易
    い通路を有し、かつ外容器の蓋には内圧によって開くU
    字形の通路により余分の熱蒸気の逃げ途を設け、爆発等
    の危険を未然に防止する配慮を附加したことを特徴とす
    る請求項1に記載した即席加熱剤内蔵の食品容器。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載した熱湯を注げば即時に
    食用に供することができる乾燥した食品素材としては、
    例えば即席カップめんとドライスープ及び具などの様に
    既に市場に出ているものを含む他、今後食生活の多様化
    に伴い出現する各種のものも対象とされる可能性があ
    り、これらの即席食品に適応し得ることを特徴とする請
    求項1に記載した即席加熱剤内蔵の食品容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011041563A3 (en) * 2009-09-30 2011-09-22 Heat Genie, Inc. Package heating apparatus and chemical composition
WO2016035944A1 (ko) * 2014-09-03 2016-03-10 김정매 즉석 조리용 발열봉투

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63286487A (ja) * 1987-05-19 1988-11-24 Soujiya Giken Kogyo Kk 水和反応発熱剤の制御法

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