JPH0534929Y2 - - Google Patents

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JPH0534929Y2
JPH0534929Y2 JP946990U JP946990U JPH0534929Y2 JP H0534929 Y2 JPH0534929 Y2 JP H0534929Y2 JP 946990 U JP946990 U JP 946990U JP 946990 U JP946990 U JP 946990U JP H0534929 Y2 JPH0534929 Y2 JP H0534929Y2
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synthetic resin
thin material
resin substrate
decorative thin
thermoplastic synthetic
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  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] この考案は、熱可塑性合成樹脂基板の少なくと
も片面に所要表示形態の化粧薄材を貼着し、例え
ば看板用の面板、銘板、店装材等に使用される表
示板に関する。 [従来の技術] 従来、上記のような用途に用いられる表示板と
しては、第4図および第5図に示すように、熱可
塑性合成樹脂基板21の表面に、感圧型粘着剤層
22を介して表面の化粧薄材23を貼着したもの
が多く用いられている。 ここに上記合成樹脂板としては、アクリル樹脂
板、ポリカーボネート樹脂板、塩化ビニル樹脂板
等が用いられ、化粧薄材としては、用途に応じて
例えば金属蒸着フイルムや印刷フイルム、金属箔
等の薄材が用いられている。 [考案が解決しようとする課題] ところが、上記のような表示板にあつては、使
用環境において比較的高い温度、例えば50℃〜80
℃の温度条件に曝されるような場合、熱可塑性合
成樹脂基板21と感圧型粘着剤層22との間に気
泡24が発生し、基板21あるいは化粧薄材23
が透明である場合には気泡24が表面から見えて
化粧性が著しく損なわれるとか、あるいは気泡2
4のために化粧薄材23に所謂フクレを生じ、表
面が凹凸状を呈してやはり化粧性あるいは反射特
性が損なわれるというような問題があつた。こう
した気泡の発生は特に合成樹脂基板21がアクリ
ル樹脂やポリカーボネート樹脂である場合に顕著
であり、このために表示板の用途範囲が制限され
る上に、その使用材質も制約を受け、汎用性の高
い表示板の提供が困難であるという問題があつ
た。 この考案は、上記のような問題点に鑑みて上記
気泡の発生を抑制しうる表示板の提供を意図して
なされたものである。 [課題を解決するための手段] 本考案者は、上記問題点の解決のために、種々
の実験と研究を繰り返したところ、全く予期しな
かつたことであるが、熱可塑性合成樹脂基板の表
面に予め酸化処理を施し、その酸化処理面に化粧
薄材を貼着する場合、高温条件下に曝しても基板
の粘着剤層との界面部分での気泡の発生を抑止し
うることを見出した。 この考案はかかる知見から完成し得たものであ
つて、熱可塑性合成樹脂基板の少なくとも片面に
感圧型粘着剤を介して所要表示形態の化粧薄材が
貼着された表示板において、前記熱可塑性合成樹
脂基板面の少なくとも化粧薄材貼着部分に酸化処
理による処理層が形成されていることを特徴とす
るものである。 熱可塑性合成樹脂基板の酸化処理面は、紫外線
照射処理、プラズマ接触処理(コロナ放電処理
等)、火炎処理、薬品処理(重クロム酸系酸化処
理薬品等)等の酸化処理によつて形成される。酸
化処理の代表的な例は、紫外線照射処理及びコロ
ナ放電処理である。 つぎに、この考案を添付図面により具体的に説
明する。 第1図および第2図において、熱可塑性合成樹
脂基板1の片面全面に紫外線照射処理あるいはコ
ロナ放電処理が施され、同面は酸化処理面2とな
されている。酸化処理面2上には感圧型粘着剤層
3によつて所要表示形態の化粧薄材4が貼着され
ている。 酸化処理は必ずしも熱可塑性合成樹脂基板1の
全面に施されなくてもよい。第3図では、酸化処
理は熱可塑性合成樹脂基板面の化粧薄材貼着部分
のみに施されて、処理層が形成されている。 合成樹脂基板1は、前述した如くアクリル樹脂
板、ポリカーボネート樹脂板、塩化ビニル樹脂板
等であつて、一般的には厚さ0.3〜5.0mm程度の透
明または不透明板が使用される。 感圧型粘着剤層3はアクリル系、ゴム系等の公
知の粘着剤を使用しうるものであり、一般的には
予め化粧薄材4の片面に塗着して使用される。 化粧薄材4は、金属蒸着フイルム、印刷フイル
ム、金属箔、着色合成樹脂フイルム等を、文字、
図柄等に裁断したものである。 紫外線照射による酸化処理の場合、紫外線照射
処理は、主として184.9〜365nmの波長の紫外線
を放射するランプ等によつて行なわれる。紫外線
照射処理条件については特に限定されるものでは
ないが、紫外線の波長が可視光に近づくにつれて
熱が発生し、この熱によつて合成樹脂基板が変形
することがあるので、紫外線ランプの波長によつ
て照射時間、照射距離等を適宜調整することが必
要である。 コロナ放電処理による酸化処理の場合、熱の発
生はあまりないが、放電出力が強すぎると処理表
面にコロナによる焼損に起因した傷(ピンホール
等)が発生したりするので、放電出力、基板面と
電極との距離等を適宜調整することが必要であ
る。 [考案の効果] この考案によれば、熱可塑性合成樹脂基板の少
なくとも片面に感圧型粘着剤を介して所要表示形
態の化粧薄材が貼着された表示板において、前記
熱可塑性合成樹脂基板面の少なくとも化粧薄材貼
着部分に酸化処理による処理層が形成されている
ので、比較的高い温度条件においても、熱可塑性
合成樹脂基板と感圧型粘着剤層との間に気泡が発
生することがない。したがつて、気泡の発生に起
因する従来品の前記諸問題、すなわち、化粧性の
劣化やフクレ生成といつた問題を悉く解消するこ
とができる。この気泡発生抑制効果を生ずる理由
は定かではないが、酸化処理によつて熱可塑性合
成樹脂基板に極性官能基を形成することにより、
基板と粘着剤層との界面部分におけるガスの発生
が上記処理層の物理的化学的作用で抑制されるも
のと考えられる。 従つて、この考案に係る表示板は、比較的高い
温度雰囲気に曝されるような用途にも支障なく使
用することができると共に、樹脂基板として使用
する熱可塑性樹脂の種類に選択の広い自由度を付
与することができ、汎用性の一段と優れた表示板
を提供しうる。 [実施例] 以下、この考案の実施例を示す。 基板として4枚のポリカーボネート樹脂基板
(商品名「ポリカエース」品番ECK100、筒中プ
ラスチツク工業製)を用い、これらの片面に下表
の条件で紫外線照射あるいはコロナ放電処理を施
した。
【表】
【表】 こうして基板に酸化処理層を形成した後、同処
理層の上に水を噴霧し、次いでブルー透明の所要
表示形態の化粧薄材(中川ケミカル製、商品名タ
フカル、品番No.521c)を、基板と化粧薄材との間
に空気が入らないように張合わせた。化粧薄材は
印刷フイルムを、文字、図柄等に裁断したもので
ある。 こうして作成した表示板を水分の蒸発のために
7日間常温にて放置した。 この表示板を60℃および80℃の温度条件で24時
間加熱した後、肉眼で観察した。 フクレの発生結果を下表に示す。
【表】
×:フクレが発生した。
○:フクレの発生が認められなかつ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の構成を示す表示板の断面
図、第2図はその正面図、第3図は変形例を示す
第1図相当の断面図、第4図は従来品の気泡発生
状態を示す表示板の断面図、第5図はその正面図
である。 1……熱可塑型性合成樹脂基板、2……酸化処
理層、3……感圧型粘着剤層、4……化粧薄材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱可塑性合成樹脂基板の少なくとも片面に感圧
    型粘着剤を介して所要表示形態の化粧薄材が貼着
    された表示板において、前記熱可塑性合成樹脂基
    板面の少なくとも化粧薄材貼着部分に酸化処理に
    よる処理層が形成されていることを特徴とする表
    示板。
JP946990U 1990-01-31 1990-01-31 Expired - Lifetime JPH0534929Y2 (ja)

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JPH03100425U JPH03100425U (ja) 1991-10-21
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