JPH05347157A - 燃料電池用電極の構成材料の製造方法 - Google Patents

燃料電池用電極の構成材料の製造方法

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JPH05347157A
JPH05347157A JP4155037A JP15503792A JPH05347157A JP H05347157 A JPH05347157 A JP H05347157A JP 4155037 A JP4155037 A JP 4155037A JP 15503792 A JP15503792 A JP 15503792A JP H05347157 A JPH05347157 A JP H05347157A
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carbon black
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chemical formula
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JP4155037A
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Riichi Nishide
利一 西出
Satoko Sugawara
聡子 菅原
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Nissan Motor Co Ltd
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    • H01M4/92Metals of platinum group
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定な白金とカーボンブラックの担持方法に
よって起電力を低下させることなく使用する白金量を減
少させた燃料電池用電極の構成材料の製造方法を提供す
る。 【構成】 次の一般式 【化1】Pt2(X)2(L)2 Bn ,Pt4(X)4(L)4 Bn またはPt
8(X)8(L)8 Bn (式中のXは白金にNとOによりキレート配位する有機
化合物、Lは(NH3)2またはNとNでキレート配位する有
機化合物、Bは任意の陰イオン、nは任意の整数を示
す)で表される少なくとも1種の白金化合物および次の
一般式 【化2】C4Hm (R)4-mN2 (式中のRは水素原子またはアルキル基、mは4以下の
任意の整数を示す)で表わされる少なくとも1種の化合
物をカーボンブラックに固着させ、これを還元して白金
とする燃料電池用電極構成材料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃料電池用電極、特にガ
ス拡散電極の構成材料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池用電極としてはいくつかの種類
のものが提案されている。特に、ガス拡散電極には、特
開昭60−86767 号公報に記載されているごとく、白金を
担持したカーボンブラックを使用することが提案されて
いる。従来のカーボンブラックへの白金の担持方法に
は、例えば白金コロイド液をカーボンブラックを含有す
る水溶液と混合して担持する方法がある。米国特許第41
36059 号明細書には塩化白金酸イオンを含有する水溶液
にジチオン酸ナトリウムを添加し白金コロイドを作製し
これにカーボンブラックを加えて白金をカーボンブラッ
クに担持させる方法が開示されている。また、米国特許
第4044193 号明細書には、白金化合物H3Pt(SO3)2OHまた
はNa6Pt(SO3)4 の水溶液とカーボンブラックとを混合し
て、白金を担持したカーボンブラックを製造する方法が
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにして白金を
担持したカーボンブラックを用いてガス拡散電極を作製
するが、従来の方法により作製されたガス拡散電極の性
能は、白金の担持方法およびカーボンブラックの種類に
大きく依存し、さらにロットごとの偏差が大きいという
問題点があった。また、このような従来の方法にあって
は、使用する白金量が多くなるという問題があった。か
かる問題が生ずるのは使用する白金のうちカーボンブラ
ックに担持されない白金が生じてしまうか、或いは電気
化学的反応がガス拡散電極における液体−気体−固体の
3相界面で行なわれるが、このような3相界面に存在し
ていない白金はなんらの反応に寄与しないからである。
そのため多量の白金を使用することによるコストアップ
が問題となった。
【0004】従って本発明の第1の目的は、安定な白金
とカーボンブラックの担持方法を提供することにある。
【0005】本発明の第2の目的は、起電力を低下させ
ることなく使用する白金量を減少させた電極の構成材料
の製造方法を提供することにある。
【0006】さらに本発明の第3の目的は、ロット変動
のない燃料電池用電極をつくるのに用いる材料の製造方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明において、上記の
目的は、次の一般式
【化5】Pt2(X)2(L)2 Bn
【化6】Pt4(X)4(L)4 Bn または
【化7】Pt8(X)8(L)8 Bn (式中のXは白金にNとOによりキレート配位する有機
化合物、Lは(NH3)2またはNとNでキレート配位する有
機化合物、Bは任意の陰イオン、nは任意の整数を示
す)で表される少なくとも1種の白金化合物および次の
一般式
【化8】C4Hm (R)4-mN2 (式中のRは水素原子またはアルキル基、好ましくは炭
素原子数4以下のアルキル基、mは4以下の任意の整数
を示す)で表わされる少なくとも1種の化合物をカーボ
ンブラックに固着させ、これを還元して白金とすること
により達成された。
【0008】以下本発明を詳細に説明する。本発明にお
いて用いる白金化合物は化5、化6または化7で表わさ
れる化合物から選択される。これ等の化合物において、
XはNとOにより白金にキレート配位するものの中から
任意に選択できるが、好ましくはα−ピロリドン、α−
ピリドン、アセトアミド、2−ピリジノール、1−メチ
ルウラシル等である。nは白金の電荷により異なる任意
の整数を示すが、2から6までの整数であるのが好まし
い。Lは(NH3)2またはNとNでキレート配位する有機化
合物から任意に選択される。好ましくは(NH3)2、エチレ
ンジアミン、プロピレンジアミント、トリエチレンジア
ミン、2,3−ブタンジアミン、1,3−ペンタンジア
ミン、シクロヘキサンジアミン、1,10−フェナントロリ
ン、ビピリジン等である。Bは任意の陰イオンから選択
される。例えば、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化
物イオン、硝酸イオン、酢酸イオン、硫酸イオン、過塩
素酸イオン等である。
【0009】化5、化6または化7で示される化合物
は、例えばジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・
ソサイアティー(Journal of American Chemical Societ
y)第104 巻897 〜898 ページ(1982年)およびジャーナ
ル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイアティー第10
1 巻1434ページ(1979年)に記載されている方法で合成
できる。
【0010】例えば、 Pt4( α−ピロリドン)4(NH3)4
(NO3)6は以下の合成法で得られる。cis- Pt(OH)2(NH3)2
を0.15M 含む水溶液7mLに1ミリモルのα−ピロリ
ドンを加える。0.1 N NaOH でpHを7に調整した後、溶
液を暗闇中で80℃で4時間保つ。溶液の色は暗赤色に変
化する。この溶液を室温に冷却した後HNO3を数滴添加
し、NaNO3 を0.75g加え、−5℃で24時間保つと暗赤色
結晶が得られる。また、 Pt8( アセトアミド)8(NH3)16
(NO3)10 は以下の合成法で得られる。
【0011】cis- Pt(OH)2(NH3)2 を3mM含む水溶液
21mLに6ミリモルのアセトアミドを加える。溶液を80
℃で3時間保つ。溶液の色は暗赤色に変化する。溶液を
5℃で24時間保つ。暗赤色結晶が得られる。
【0012】化8で示される化合物としては、好ましは
C4H3(CH3)N2 、C4H2(CH3)2N2等が挙げられる。
【0013】化5、化6または化7で示される白金化合
物の少なくとも1種および化8で示される化合物の少な
くとも1種を任意の溶媒に溶解し、これにカーボンブラ
ックを加えて、白金化合物をカーボンブラックに固着さ
せる。用いる白金化合物、カーボンブラックの量、およ
び溶媒の種類並びに使用量は任意でよい。カーボンブラ
ックへの白金化合物の固着方法は例えば次の様にして行
なう。
【0014】化7で示される化合物の Pt8( アセトアミ
ド)8(NH3)16 (NO3)10 2gおよび白金と等モル量のC4H4
N2を水100mL に溶解する。カーボンブラック5gをこの
溶液に加える。室温で数時間放置する。生成した粒子を
ろ別して白金化合物が固着したカーボンブラックが得ら
れる。カーボンブラックを溶液に加えた後、白金の2倍
モル量の(NH4)2S2O8を加えると、 Pt2( アセトアミド)8
(NH3)4 が固着したカーボンブラックが得られる。
【0015】本発明において化5、化6または化7で示
される白金化合物と化8で示される化合物を共に用いる
ことにより、白金化合物をカーボンブラック表面に強く
固定させることができる。このような強固な結合力は従
来は得られず、本発明において化5、化6または化7で
示される白金化合物および化8で示される化合物を共に
用いることによりはじめて達成されたものである。
【0016】白金化合物を固着したカーボンブラックを
そのまま用いて次の工程に進むことができる。また、こ
の段階で白金化合物を還元して白金にすることもでき
る。白金化合物の還元は、白金化合物を固着したカーボ
ンブラックを任意の溶媒に分散しておきこれに還元剤を
添加することにより実施する。還元剤は任意のものが用
いられる。例えば、LiAlH4、NaBH4 、ジチオン酸塩等が
あげられる。また、白金化合物の還元はカーボンブラッ
クを焼成することによっても実施することができる。白
金化合物が加熱分解する温度以上に焼成すればよく、20
0 ℃以上の温度が好ましい。また、カーボンブラックを
含む電極を作製し、これに電子を注入することによって
も白金化合物を白金に還元できる。
【0017】尚化5、化6または化7で示される白金化
合物の少なくとも1種および化8で示される化合物の少
なくとも1種をカーボンブラックに固着させ、スルホン
酸基およびフッ素を含有する有機化合物を加え、該白金
化合物を還元して白金とするかまたは化5、化6または
化7で示される白金化合物の少なくとも1種および化8
で示される化合物の少なくとも1種をカーボンブラック
に固着させ、該白金化合物を還元して白金とした後スル
ホン酸基およびフッ素を含有する化合物を加えることに
より、安定な白金担持カーボンブラックを得ることもで
きる。
【0018】本発明における白金化合物または白金を含
有するカーボンブラックは、燃料電池のガス拡散電極を
製造するのに用いられる。燃料電池の種類はガス拡散電
極を搭載した燃料電池であれば任意のものとすることが
できる。
【0019】燃料電池の技術およびガス拡散電極の技術
については、「燃料電池」(高橋武彦著 共立出版1984
年)、「燃料電池設計技術」(笛木和雄、高橋正雄監修
サイエンスフォーラム 1987年)および「電池−その
化学と材料」(竹原善一郎著大日本図書 1988年)に記
述されている。
【0020】燃料電池の構成は、一般に(陰極)燃料/
電解質/酸化剤(一般的には酸素)(陽極)と書くこと
ができる。ここで、燃料を陰極活物質とし酸化反応を行
なわせ、酸素を陽極活物質として還元反応を行なわせ、
陰極と陽極とを連結することにより、電気を取り出すも
のである。
【0021】燃料と電解質との間、および酸素等の酸化
剤と電解質との間は多孔性電極で隔てられている。上記
酸化、還元反応はこの多孔性電極で行なわれる。燃料電
池においてはガス拡散電極が好ましく用いられる。ガス
拡散電極は電池反応を起こす場所であり、同時に集電体
となるので適当な多孔度を有し、機械的強度が強く、ガ
スおよび電解質におかされない良好な電子導電体である
ことが必要である。本発明における電極構成材料として
はカーボンブラックを用いるのが好ましい。カーボンブ
ラックの技術に関しては、「カーボンブラック便覧」
(カーボンブラック協会編 図書出版社1971年)に記載
されている。本発明においては、カーボンブラックは任
意のものが使用される。例えば、ガスブラック、アセチ
レンブラック、オイルファーネスブラック、ナフタリン
ブラック、アントラセンブラック、松煙、油煙等があげ
られる。カーボンブラックの粒径は任意でよい。また、
カーボンブラックに対して、摩砕等の機械的処理、真空
中、酸素中、オゾン中、空気中での加熱処理、五酸化バ
ナジウム等の触媒の存在下での酸化処理、過酸化水素
水、次亜塩素酸ナトリウム、臭素水などによる化学処理
並びに高温熱処理等各種の処理をほどこしてもよい。
【0022】ガス拡散電極内では電解質および電極反応
で生成する水との接触状態が電極反応に大きな影響を及
ぼすので、ガス拡散電極内への電解液および水の浸透を
制御する必要がある。従ってフッ素を含有する撥水剤を
用いてもよい。撥水剤は任意のものを用いることができ
るが、好ましくはフッ素を含有するポリマーが用いらよ
れる。
【0023】また、ガス拡散電極ではイオン交換樹脂を
用いることもできる。イオン交換樹脂としては陽イオン
交換樹脂を好ましく用いることができる。特に好ましく
は、フッ素およびSO3 基を含有する陽イオン交換樹脂で
ある。例えば、トリエチルフォスフェートを可塑剤にし
たフルオロカーボンスルフォン酸とポリビニルデンフル
オライドとの混合樹脂並びにパーフルオロカーボンスル
フォン酸を素材とする樹脂等の陽イオン交換樹脂が用い
られる。
【0024】燃料電池の電極は、例えば電気化学第53巻
812 〜817 ページ(1985 年) に記載されている方法によ
って作製することができる。白金化合物または白金を含
有するカーボンブラックにポリテトラフルオロエチレン
溶液およびパーフルオロカーボンスルフォン酸を素材と
する樹脂溶液を加える。これらの混合物を充分混練した
後、ロール圧延してシート状とし、真空乾燥する。次に
このシートをパーフルオロカーボンスルフォン酸を素材
とする樹脂膜にホットプレスして、電極を作製すること
ができる。カーボンブラック上の白金化合物は工程の任
意の段階で還元する。還元の方法は上述の方法を任意に
用いることができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例、比較例および参考例により本
発明をさらに説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
【0026】比較例1 H2PtCl4 1.3 gを水100 mLに溶解し、これにアセチレ
ンブラック(電気化学製)5gを添加し、室温にて6時
間攪拌した。ろ過し、水洗した。アセチレンブラックか
らは0.28gのPtが検出され、Ptのアセチレンブラックへ
の吸着量は30%であった。
【0027】実施例1 Pt8( アセトアミド)8(NH3)16 (NO3)10 3gを水50mL
に溶解し、これにC4H4N2 1gを加えた。アセチレンブラ
ック(電気化学製)5gを添加し、室温にて4時間攪拌
した。ろ過し、水洗した。アセチレンブラックからは1.
55gのPtが検出され、Ptのアセチレンブラックへの固着
量は99%であった。
【0028】実施例2 Pt8( アセトアミド)8(NH3)16 (NO3)10 3gを水50mL
に溶解し、これにC4H4N2 1gを加えた。アセチレンブラ
ック(電気化学製)5gを添加し、さらに(NH4)2S2O8
2g加えた。室温にて1時間攪拌した。ろ過し、水洗し
た。アセチレンブラックからは1.55gのPtが検出され、
Ptのアセチレンブラックへの固着量は99%であった。
【0029】実施例3 実施例2において、カーボンブラックとしてアセチレン
ブラック(電気化学製)の代りにシーストS(東海カー
ボン製)を用いた他は実施例2と同様にした。シースト
Sからは1.51gのPtが検出され、97%のPtが固着され
た。
【0030】実施例4 実施例1において Pt8( アセトアミド)8(NH3)16 (NO3)
10 の代りに Pt4( α−ピリドン)4(NH3)8 (NO3)6 を等
モル量用いた以外は実施例1の方法をくり返した。アセ
チレンブラックからは1.35gのPtが検出され、97%のPt
のアセチレンブラックに固着された。
【0031】実施例5 実施例1において用いるC4H4N2の量を5gとした以外は
実施例1の方法をくり返した。アセチレンブラックから
は1.55gのPtが検出され、99%のPtがアセチレンブラッ
クに固着された。
【0032】比較例2 比較例1において作製された白金化合物を固着したアセ
チレンブラックを用いて電極を以下の手順で作製した。
アセチレンブラック42gを水100 mLに分散しジチオン
酸ナトリウムを1g添加して白金化合物を白金粒子に還
元した。生成した粒子をろ別し洗浄した。この白金粒子
を担持したカーボンブラック42gを水100 mL中に分散
し、これに撥水剤としてポリテトラフルオロエチレンを
24gを加え、さらに陽イオン交換樹脂としてパーフルオ
ロカーボンスルフォン酸粉末およびパーフルオロカーボ
ンスルフォン酸の低級脂肪族アルコールと水との混合溶
媒溶液(ナフイオン117 溶液デュポン社製)60gを加え
た。これらの混合物を充分混練した後、ロール圧延して
シート状とし、真空乾燥した。次にこのシートをナフイ
オン膜に110 ℃、250 kg/cm2 でホットプレスした。ナ
フイオン膜のもう一方の面に上記膜を同様にホットプレ
スした。白金の付着量は片面につき0.2 g/cm2 であっ
た。起電力を測定したところ、0.1 Wであった。
【0033】参考例 実施例1において作製された白金化合物を固着したアセ
チレンブラックを用いて電極を以下の手順で作製した。
実施例1で作製した白金化合物を固着したアセチレンブ
ラック16gを水100 mLに分散し、これにジチオン酸ナ
トリウム2gを添加し白金粒子に還元した。生成した粒
子をろ別し洗浄した。この白金粒子を担持したカーボン
ブラック16gを水100 mLに分散し、これに撥水剤とし
てポリテトラフルオロエチレンを24gを加え、さらに陽
イオン交換樹脂としてパーフルオロカーボンスルフォン
酸粉末およびパーフルオロカーボンスルフォン酸の低級
脂肪族アルコールと水との混合溶媒溶液(ナフイオン11
7 溶液 デュポン社製)60gを加えた。これらの混合物
を充分混練した後、ロール圧延してシート状とし、真空
乾燥した。次にこのシートをナフイオン膜に110 ℃、25
0 kg/cm2 でホットプレスした。ナフイオン膜のもう一
方の面に上記膜を同様にホットプレスした。白金の付着
量は片面につき0.2 g/cm2 であった。起電力を測定し
たところ、0.5 Wであった。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したごとく、化5、化6または
化7で示される白金化合物の少なくとも1種および化8
で示される化合物の少なくとも1種をカーボンブラック
に固着させ、これを還元して白金とすること、さらに、
化5、化6または化7で示される白金化合物の少なくと
も1種および化8で示される化合物の少なくとも1種を
カーボンブラックに固着させ、スルホン酸基およびフッ
素を含有する有機化合物を加え、該白金化合物を還元し
て白金とすること、或いは化5、化6または化7で示さ
れる白金化合物の少なくとも1種および化8で示される
化合物の少なくとも1種をカーボンブラックに固着さ
せ、該白金化合物を還元して白金とした後スルホン酸基
およびフッ素を含有する化合物を加えることにより、第
1に安定な白金担持カーボンブラックを得ることがで
き、第2に起電力を低下させることなく、使用しする白
金量を減少させた燃料電池用電極が得られ、さらに第3
にロット変動のない燃料電池用電極を得ることができる
という効果が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式 【化1】Pt2(X)2(L)2 Bn 【化2】Pt4(X)4(L)4 Bn または 【化3】Pt8(X)8(L)8 Bn (式中のXは白金にNとOによりキレート配位する有機
    化合物、Lは(NH3)2またはNとNでキレート配位する有
    機化合物、Bは任意の陰イオン、nは任意の整数を示
    す)で表される少なくとも1種の白金化合物および次の
    一般式 【化4】C4Hm (R)4-mN2 (式中のRは水素原子またはアルキル基、mは4以下の
    任意の整数を示す)で表わされる少なくとも1種の化合
    物をカーボンブラックに固着させ、これを還元して白金
    とすることを特徴とする燃料電池用電極の構成材料の製
    造方法。
JP4155037A 1992-06-15 1992-06-15 燃料電池用電極の構成材料の製造方法 Pending JPH05347157A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011136993A (ja) * 2009-12-31 2011-07-14 National Cheng Kung Univ 白金錯体、その製造方法と応用

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011136993A (ja) * 2009-12-31 2011-07-14 National Cheng Kung Univ 白金錯体、その製造方法と応用

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