JPH05346416A - 架空線の断素線はね部検知方法及びその装置 - Google Patents

架空線の断素線はね部検知方法及びその装置

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JPH05346416A
JPH05346416A JP15520992A JP15520992A JPH05346416A JP H05346416 A JPH05346416 A JP H05346416A JP 15520992 A JP15520992 A JP 15520992A JP 15520992 A JP15520992 A JP 15520992A JP H05346416 A JPH05346416 A JP H05346416A
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JP
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wire
overhead wire
overhead
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traveling
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JP15520992A
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English (en)
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Shigemi Iwama
成美 岩間
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自走型点検ロボットに汎用センサを用いるこ
となく断素線はね部を確実に検知することを可能とす
る。 【構成】 走行体本体12に断素線はね部2aと電気的
に接触する電極面を形成し、その電極面と架空線2とを
電池14を介して結ぶと共に、断素線はね部2aと電極
面とが接触する時に流れる電流を検出する走行体本体1
2を有する導通検知回路13を備えたため、正常な架空
線2上を走行体が走行するときには導通検知回路13に
は電流が流れず、断素線はね部2aが発生した架空線上
を走行体が走行するときには断素線はね部2aが電極面
に接触し、導通検知回路13に電流が流れ、断素線はね
部2aを検知することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架空線用点検ロボット
等の走行体の走行障害となる断素線はね部を検知する架
空線の断素線はね部検知方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】架空送電線や架空地線等の架空線の損
傷、腐食等を点検する自走型の点検ロボットが開発され
ている。
【0003】一般に点検ロボットのセンサ部は架空線を
包み込むような形で装着されるため、既設線路において
径間途中に捻れ防止ダンパや直線スリーブ等の走行の障
害となる電線付属品が設けられており、これらを自動検
知したときに点検ロボットの走行を停止するなどの処理
が必要となる。
【0004】ところで、このような走行障害物となる電
線付属品は、形状及び架空線への取り付け状態が略一様
であることから検知は比較的容易である。例えば自走型
の点検ロボットの所定位置に汎用センサ(非接触式…透
過型光電スイッチ、磁界利用近接スイッチ、接触式…メ
カ的リミットスイッチ「特公昭44−12627号公
報」)等を取り付けて検知するものや、架空線が浮遊回
転子を押圧する力を検出するもの「特公昭41−614
1号公報」、誘電材料製の薄膜を有する電極ローラを架
空線に押圧して得られる静電容量の変化を検出するもの
がある「実公昭42−19323号公報」。
【0005】ここで、架空線用点検ロボットの使用状況
を検討すると、特に架空地線において、避雷機構を有し
ており雷撃による溶断部が存在するので、素線が断線し
て枝状になる「ばらけ」が発生する場合が考えられ、こ
れも走行障害物となる。
【0006】このような「ばらけ」は汎用センサを多数
配列することで検知できる可能性はあるものの確実性に
欠ける。そのため、断素線はね部を走行体がかみ込み走
行不可能となる最悪の場合を想定し、走行用モータにト
ルクリミッタを設けたり電源部に過負荷検知回路等を設
けたりする場合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例において走行障害物となる撚素線の断素線はね
部を点検ロボット等が走行中に確実に検知する有効な手
段はない。
【0008】また、断素線が走行体に衝突する前に検知
するにはリミットスイッチや近接スイッチや浮遊回転子
を配置すればよいが、この場合断素線はね部がどのよう
な状態で走行体に衝突するか分からず検知できる確率が
非常に低い。
【0009】さらに走行体が断素線をかみ込んだ後にト
ルクリミッタや過負荷検知装置や静電容量計により検出
してから非常停止させる方法もあるが、この方法では架
空線の傷を悪化させてしまう。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、自走型点検ロボットに汎用センサを用いることなく
断素線はね部を確実に検知する方法及び装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、架空線に沿って走行体を走行させて架空線
の断素線はね部を検知する架空線の断素線はね部検知方
法において、走行体本体を架空線と絶縁して設けると共
に走行体本体と架空線との間に電位差をもたせ、走行体
本体が断素線はね部に接触したときに流れる電流を検知
するようにしたものである。
【0012】また、本発明は、走行体本体に断素線はね
部と電気的に接触する電極面を形成し、その電極面と架
空線とを電源を介して結ぶと共に、断素線はね部と電極
面とが接触する時に流れる電流を検出する検出部を有す
る導通検知回路を備えたものである。
【0013】
【作用】上記構成によれば、走行体が正常な架空線上を
走行するときには導通検知回路には電流が流れず、走行
体が断素線はね部の発生した架空線上を走行するときに
は断素線はね部が走行体の電極面と接触して導通検知回
路に電流が流れ、この電流を検知することにより断素線
はね部を検知することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0015】図1は本発明の架空線の断素線はね部検知
方法を適用した架空線用点検ロボットの一実施例の外観
斜視図であり、図2は図1に示した架空線用点検ロボッ
トに用いられる走行用プーリの断面図であり、図3は架
空線用点検ロボットの等価回路の一部である。
【0016】図1において、架空線用点検ロボット1
は、架空電線や架空地線等の架空線2上を走行すると共
に、V字形の溝表面に絶縁層3が形成された一対の走行
用プーリ4、5と(図2参照)、これらの走行用プーリ
4、5を回転可能に支持する導電性の部材(例えば金
属、導電性樹脂)からなるフレーム6と、フレーム6に
設けられベルト7を介して走行用プーリ5を回転駆動す
るモータ8と、フレーム6に設けられ架空線2と電気的
に接触する回転可能な電極ローラ9と、フレーム6に設
けられ架空線2の表面の傷を検知する探傷器10と、フ
レーム6に吊り下げられ、探傷器10、モータ8の回転
及び停止等を制御する制御ボックス11と、この制御ボ
ックス11上に配置され、フレーム6及び制御ボックス
11とからなる走行体本体12と断素線はね部2aとが
接触した時に流れる電流を検出する検出部を有する導通
検知回路13とで構成されている。尚、フレーム6及び
制御ボックス11の表面は共に導電性を有しており、電
極面を形成している。
【0017】架空線用点検ロボット1は、架空線2に装
着及び取り外しが可能なようにフレーム6と制御ボック
ス11との間が空いており、かつ装着時に走行用プーリ
4、5の絶縁層3及び電極ローラ9が架空線2上に接触
するように形成されている。
【0018】制御ボックス11は点検ロボット1を制御
する他、バランスを保つための錘の役割を果たすように
なっており、かつ表面が導電性の部材で形成されてい
る。
【0019】図3において、点検ロボット1は、一端が
電極ローラ9(図1)を介して架空線2に接続され、他
端が検出部としての走行体本体12に接続された導通検
知回路13を有している。この導通検知回路13は、一
方の電極(例えば陽極)が電極ローラ9に接続された電
池14と、一端がこの電池14の他方の電極に接続さ
れ、他端が走行体本体12に接続されたリレーのコイル
15とからなる。断素線はね部2aと走行体本体12と
がスイッチ16を形成している。リレーのb接点15a
は、制御ボックス11内に設けられ点検ロボット1の走
行を制御する走行制御回路17に接続されている。この
走行制御回路17は、b接点15aがオンの時はモータ
8が作動し、b接点15aがオフの時はモータ8が停止
するようになっている。
【0020】次に実施例の作用を述べる。
【0021】まず、点検ロボット1が正常な架空線2上
を走行するときは、架空線2に接触しながら回転する電
極ローラ9、走行体本体12及び架空線2からなる回路
が開である(スイッチ16がオフである)ため電流は流
れず、導通検知回路13は待機状態となっている。従っ
て走行制御回路17のb接点15aは閉じたままであ
り、点検ロボット1はそのまま架空線2上を走行するこ
とが可能である。
【0022】点検ロボット1が断素線はね部2aのある
架空線2上を走行するときは、走行体本体12と架空線
2の断素線はね部2aとが接触すると電極ローラ9、走
行体本体12及び架空線2からなる回路が閉となる(ス
イッチ16がオンとなる)ため、導通検知回路12のリ
レーが作動し、走行制御回路17のb接点15aがオフ
となるのでモータ8が停止し点検ロボット1が断素線は
ね部2aの直前で停止する。
【0023】以上において、本実施例によれば、走行体
本体12に断素線はね部2aと電気的に接触する電極面
を形成し、その電極面と架空線2とを電池14を介して
結ぶと共に、断素線はね部2aと電極面とが接触する時
に流れる電流を検出する走行体本体12を有する導通検
知回路13を備えたため、正常な架空線2上を走行体が
走行するときには導通検知回路13には電流が流れず、
断素線はね部2aが発生した架空線上を走行体が走行す
るときには断素線はね部2aが電極面に接触し、導通検
知回路13に電流が流れ、断素線はね部2aを検知する
ので、自走型の架空線用点検ロボット1に従来のような
多数の汎用センサを用いることなく断素線はね部2aを
確実に検知することができる。
【0024】尚、本実施例では導通検知回路13にリレ
ーを用いているが、これに限定されずにトランジスタや
ダイオード等の半導体素子を用いてスイッチング回路を
形成してもよい。
【0025】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0026】(1) 汎用センサを多数用いることがないの
で、架空線用点検ロボット等の装置の制御系を簡略化、
小型化できると共に、消費電力を低減できる。
【0027】(2) 点検ロボットの走行中断素線はね部に
ひっかかる前に走行を停止することができるので、点検
ロボットの走行前に作業員による断素線はね部の有無を
調査する必要がない。
【0028】(3) 断素線はね部が走行体のいずれの部分
に接触しても瞬時に検知して停止できるので、走行体が
架空線の損傷部を悪化させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の架空線の断素線はね部検知方法を適用
した架空線用点検ロボットの一実施例の外観斜視図であ
る。
【図2】図1に示した架空線用点検ロボットに用いられ
る走行用プーリの断面図である。
【図3】図1に示した架空線用点検ロボットの等価回路
の一部である。
【符号の説明】
1 架空線用点検ロボット 2 架空線 2a 断素線はね部 3 絶縁層 4、5 走行用プーリ 6 フレーム 7 ベルト 8 モータ 9 電極ローラ 10 探傷器 11 制御ボックス 12 走行体本体 13 導通検知回路 14 電池 15 コイル 16 スイッチ 17 走行制御回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架空線に沿って走行体を走行させて架空
    線の断素線はね部を検知する架空線の断素線はね部検知
    方法において、走行体本体を架空線と絶縁して設けると
    共に該走行体本体と前記架空線との間に電位差をもた
    せ、前記走行体本体が前記断素線はね部に接触したとき
    に流れる電流を検知するようにしたことを特徴とする架
    空線の断素線はね部検知方法。
  2. 【請求項2】 走行体本体に断素線はね部と電気的に接
    触する電極面を形成し、その電極面と架空線とを電源を
    介して結ぶと共に、前記断素線はね部と電極面とが接触
    する時に流れる電流を検出する検出部を有する導通検知
    回路を備えたことを特徴とする架空線の断素線はね部検
    知装置。
JP15520992A 1992-06-15 1992-06-15 架空線の断素線はね部検知方法及びその装置 Pending JPH05346416A (ja)

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