JP2003070204A - 回転電機の軸受装置 - Google Patents

回転電機の軸受装置

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JP2003070204A
JP2003070204A JP2001259232A JP2001259232A JP2003070204A JP 2003070204 A JP2003070204 A JP 2003070204A JP 2001259232 A JP2001259232 A JP 2001259232A JP 2001259232 A JP2001259232 A JP 2001259232A JP 2003070204 A JP2003070204 A JP 2003070204A
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bearing
shaft
electric machine
voltage
rotary electric
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JP2001259232A
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Koji Ando
安藤耕治
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 万一軸受が接地してしまった場合でも、軸受
およびシャフトを損傷させない回転電機の軸受装置を提
供することにある。 【解決手段】 回転電機の軸受の軸絶縁部14に加え、
回転電機のシャフト12にブラシ25を設け、また、ブ
ラシ25と回転電機の軸受13とを電気的に接続する接
続装置26を設け、この接続装置26でシャフト12と
軸受13とを同電位とする。これにより、軸受13が何
らかの理由で接地した場合は、軸電圧による電流をシャ
フト12からブラシ25および軸受13を通ってアース
部材に流れるようにする。従って、軸電圧によるアーク
がシャフト12および軸受間に発生する恐れがなく、軸
受を保護することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機の回転子
のシャフトを支持する回転電機の軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転電機の回転子のシャフトには軸受装
置が設けられ、軸受装置の軸受とシャフトの間には潤滑
油が供給されてシャフトが円滑に回転するようにしてい
る。また、回転電機は製作上から磁気回路の不均衡を完
全には除去できないため、回転電機の運転中は回転子の
軸方向に軸電圧を生じることから、軸受と大地との間は
軸絶縁部で絶縁するようにしている。
【0003】図6は、回転電機における軸絶縁部の役割
の説明図である。回転電機の回転子11のシャフト12
は、軸受13により支持されている。軸受13には軸絶
縁14が備えられ、軸受13を大地電位から浮かせてい
る。これは、回転子11の磁気回路の不均衡から回転電
機の運転中は軸電圧Vが常時発生しており、軸受13が
回転電機本体のアース部材15などにより接地された場
合には、大地を経路とする閉回路16が形成され軸電流
Iが流れるのを防止するためである。
【0004】回転子シャフト12と軸受13の間には潤
滑油が供給されており、この潤滑油により電気的に絶縁
されているが、この絶縁が破壊されると、軸電圧Vによ
り永続的に軸電流Iが大地を経路とした閉回路に流れる
ことになる。この場合、シャフト12と軸受13との間
の電流はアークとなり、シャフト12と軸受13は共に
損傷する恐れがある。このため、軸受13に軸絶縁部1
4を持たせ、この電流経路を形成させない工夫がされて
いる。
【0005】図7は、この軸受装置の詳細図である。軸
受13に対し内側ベアリング座17と外側軸受ベアリン
グ座18とがあり、各々軸絶縁部14を有しており、外
側ベアリング座18の電位を測定することにより、軸絶
縁部14の健全性を確認できるようになっている。軸受
13は潤滑油19を介してシャフト12を支持してお
り、軸受13の近傍には潤滑油の飛散を防止するための
油切り部20が設けられている。
【0006】そして、軸受13と内側ベアリング座17
および外側軸受ベアリング座18はベアリングブラケッ
ト21で保持され、このベアリングブラケット21はア
ース部材15で接地されている。また、回転電機が大型
である場合やシステム上重要な位置を占める場合には、
軸振動の監視や軸受温度の監視を行うための軸振動計や
温度検出装置等の監視計測機器22がベアリングブラケ
ット21で保持して取り付けらることが多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
監視計測機器22がベアリングブラケット21で保持し
て取り付けらると、軸電圧Vに対して軸絶縁部14を設
けていても、軸受13が接地してしまう恐れがある。
【0008】これは、監視計測機器22が絶縁処理なし
にベアリングブラケット21に取り付けられることが多
いからである。監視計測機器22が絶縁処理なしにベア
リングブラケット21に取り付けられた場合には、監視
計測機器22が油切り部20に接触してしまうと、軸受
13は、油切り部20→監視計測機器22→回転電動機
のアース部材15の経路23で接地されていることにな
る。このため、潤滑油19の油膜が破壊されれば、シャ
フト12および軸受13は、経路23が形成されること
により流れる軸電流Iで損傷する恐れが生じる。このよ
うに、従来においては軸絶縁部14を設けた場合であっ
ても、軸受13が接地してシャフト12や軸受13がア
ークにより損傷する可能性がある。
【0009】本発明の目的は、万一軸受が接地してしま
った場合でも、軸受およびシャフトを損傷させない回転
電機の軸受装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
回転電機の軸受装置は、回転電機の回転子シャフトを支
持する軸受を軸絶縁部により絶縁し、回転電機の回転子
に発生する軸電圧が軸受を通って接地されることを防止
した回転電機の軸受装置において、前記回転電機の回転
子シャフトに設けられたブラシと、前記ブラシと前記回
転電機の軸受とを電気的に接続し前記回転子シャフトと
前記軸受とを同電位とする接続装置とを備えたことを特
徴とする。
【0011】請求項1の発明に係わる回転電機の軸受装
置においては、回転電機の軸受の軸絶縁部に加え、回転
電機のシャフトにブラシを設け、また、ブラシと回転電
機の軸受とを電気的に接続する接続装置を設け、この接
続装置でシャフトと軸受とを同電位とする。これによ
り、軸受が何らかの理由で接地した場合は、軸電圧によ
る電流をシャフトからブラシおよび軸受を通ってアース
部材に流れるようにする。従って、軸電圧によるアーク
がシャフトおよび軸受間に発生する恐れがなく、軸受を
保護することができる。
【0012】請求項2の発明に係わる回転電機の軸受装
置は、請求項1の発明において、前記ブラシと前記軸受
とを接続する接続装置に電流を検出する検流計を設けた
ことを特徴とする。
【0013】請求項2の発明に係わる回転電機の軸受装
置においては、軸受が接地した場合には、その接地電流
を検流計で検出し確認することができる。従って、シャ
フトと軸受との間での軸電圧によるアークの発生を早期
に知ることができる。
【0014】請求項3の発明に係わる回転電機の軸受装
置は、請求項1の発明において、前記ブラシと前記軸受
とを接続する接続装置に過電流保護装置を設けたことを
特徴とする。
【0015】請求項3の発明に係わる回転電機の軸受装
置においては、過電流保護装置はシャフトのブラシと軸
受とを接続する接続装置に過電流が流れたときは警報を
発するか、または、回転電機を停止させる。これによ
り、回転電機の保護を積極的に行なうことができる。
【0016】請求項4の発明に係わる回転電機の軸受装
置は、請求項1の発明において、前記ブラシと前記軸受
とを接続する接続装置に開閉器を設けると共に、前記軸
受と大地との間の電圧が所定値以下となったときに前記
開閉器を閉じる電圧監視装置を設けたことを特徴とす
る。
【0017】請求項4の発明に係わる回転電機の軸受装
置においては、電圧監視装置は、軸受と大地間との電圧
が所定値以下となった場合には、開閉器を閉として回転
子シャフトと軸受を同電位とする。これにより、軸受の
地絡事故が発生した場合に、シャフトと軸受との間でア
ークが発生することを防止する。
【0018】請求項5の発明に係わる回転電機の軸受装
置は、請求項1の発明において、前記ブラシと前記軸受
とを接続する接続装置に開閉器を設けると共に、前記軸
受と前記回転子シャフトとの間の電圧が所定幅以上に変
動したときに前記開閉器を閉じる電圧監視装置を設けた
ことを特徴とする。
【0019】請求項5の発明に係わる回転電機の軸受装
置においては、軸受が接地し回転子と軸受との間にアー
クが発生した場合には、軸受と回転子シャフトとの間の
電圧が所定幅以上に変動する。この場合に電圧監視装置
は開閉器を閉じてシャフトと軸受とを同電位とする。こ
れにより、軸受の地絡事故が発生した場合に、シャフト
と軸受との間でアークが継続して発生することを防止す
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる回転電
機の軸受装置の構成図である。なお、図1において、図
7と同一部分には同一符号を付し、その部分の構成の説
明は省略する。
【0021】軸受13を保持するベアリング座24に軸
絶縁部14が設けられており、軸受13は潤滑油19を
介してシャフト12を支持している。軸受13とベアリ
ング座24はベアリングブラケット21で保持され、こ
のベアリングブラケット21はアース部材15で接地さ
れている。
【0022】また、軸振動の監視や軸受温度の監視を行
うための軸振動計や温度検出装置等の監視計測機器22
が上部はベアリングブラケット21で保持され下部は油
切り部20に支持されて取り付けられている。
【0023】また、シャフト12にはブラシ25が配置
され、このブラシ25とベアリング座24とを導体の接
続装置26で接続して、シャフト12と軸受13とが同
電位となるように構成されている。
【0024】シャフト12と軸受13とは同電位であ
り、潤滑油19の油膜にかかる電圧はほぼ0Vである。
この状態において、例えば、ベアリング座24が監視計
測機器22により接地された場合には、シャフト12と
軸受13は同電位であるので、軸電流Iは、シャフト1
2→ブラシ25→接続装置26→ベアリング座24(→
監視計測機器22)→ベアリングブラケット21→アー
ス15部材の経路で流れる。従って、シャフト12およ
び軸受13との間の潤滑油19の油膜を破壊したり、軸
受面をアークより損傷されることはない。また、シャフ
ト12に異常電圧が生じた場合でも、シャフト12と軸
受13とが同電位となるため、やはり軸受面の損傷の危
険性を低減できる。
【0025】このように第1の実施の形態によれば、シ
ャフト12と軸受13とは同電位であるので、軸受13
が接地した場合でも軸受面の損傷を防止することができ
る。
【0026】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図2は本発明の第2の実施の形態に係わる回転電機
の軸受装置の構成図であり、図1と同一部分には同一符
号を付し、その部分の構成の説明は省略する。この第2
の実施の形態は、図1に示す第1の実施の形態に対し、
ブラシ25と軸受13とを接続する接続装置26に電流
を検出する検流計27を設けたものである。すなわち、
シャフト12と軸受13とを同電位とすると共に、接続
装置26に内部抵抗の小さな検流計27を配置し、軸電
流Iの検知を可能としたものである。
【0027】接続装置26でシャフト12と軸受13と
は接続されているので、シャフト12と軸受13とは同
電位であり、軸受13とシャフト12との間の潤滑油1
9の油膜にかかる電圧はほぼ0Vである。また、軸受1
3が接地していないときは、検流計27の検出値は0で
ある。
【0028】この状態において、監視計測機器22など
により軸受13が接地した場合には、シャフト12と軸
受13とは同電位であるので、軸電流Iは、シャフト1
2→ブラシ25→検流計27→接続装置26→ベアリン
グ座24(→軸受13の外側)→監視計測機器22→ベ
アリングブラケット21→アース部材25の経路で流れ
る。つまり、軸受13とシャフト12との間の潤滑油1
9には流れないので、潤滑油19の油膜を破壊したり、
軸受面をアークより損傷することはない。また、シャフ
ト12に異常電圧が生じた場合でも、軸受13が同電位
に動くため、やはり軸受面の損傷の危険性を低減でき
る。
【0029】さらに、このときに流れる軸電流Iは、検
流計27により検知されるため、軸受13が接地してい
ることを知ることができる。
【0030】このように第2の実施の形態によれば、シ
ャフト12と軸受13とは同電位となり、軸受13が接
地した場合でも、軸受面の損傷を防止することができる
と共に、軸受13の接地を検流計27により外部から検
知することができる。このため、回転電機の損傷の拡大
防止のために適切な処置を早期に講ずることが可能とな
る。
【0031】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図3は本発明の第3の実施の形態に係わる回転電機
の軸受装置の構成図であり、図1と同一部分には同一符
号を付し、その部分の構成の説明は省略する。この第3
の実施の形態は、図1に示す第1の実施の形態に対し、
ブラシ25と軸受13とを接続する接続装置26に過電
流保護装置28を設けたものである。
【0032】すなわち、シャフト12と軸受13とを同
電位とすると共に、接続装置26に過電流検出により動
作する過電流保護装置28を配置し、軸受13の接地事
故発生時の速やかな回転電機保護を可能としたものであ
る。
【0033】接続装置26でシャフト12と軸受13と
は接続されているので、シャフト12と軸受13とは同
電位であり、シャフト12と軸受13との潤滑油19の
油膜にかかる電圧はほぼ0Vである。また、軸受13が
接地していないときは、過電流保護装置28にはほとん
ど電流が流れないので保護装置28は動作しない。
【0034】この状態において、監視計測機器22など
により軸受13が接地した場合には、軸電流Iは、シャ
フト12→ブラシ25→過電流保護装置28→接続装置
26→ベアリング座24(→軸受13の外側)→監視計
測機器22→ベアリングブラケット21→アース部材2
5の経路で流れる。つまり、軸受13とシャフト12と
の間の潤滑油19には流れないので、潤滑油19の油膜
を破壊したり、軸受面をアークにより損傷することはな
い。また、シャフト12に異常電圧が生じた場合でも、
軸受13が同電位に動くため、やはり軸受面の損傷の危
険性を低減できる。
【0035】さらに、接地事故時に流れる軸電流Iによ
り、過電流保護装置28が動作することにより、警報あ
るいは回転電機の自動停止により、回転電機の保護を速
やかに行なうことができる。
【0036】このように第3の実施の形態によれば、シ
ャフト12と軸受13とは同電位となり、軸受13が接
地した場合でも、軸受面の損傷を防止することができる
と共に、回転電機の保護を速やかに行なうことができ
る。
【0037】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図4は本発明の第4の実施の形態に係わる回転電機
の軸受装置の構成図であり、図1と同一部分には同一符
号を付し、その部分の構成の説明は省略する。この第4
の実施の形態は、図1に示す第1の実施の形態に対し、
ブラシ25と軸受13とを接続する接続装置26に開閉
器29を設けると共に、軸受13と大地との間の電圧が
所定値以下となったときに開閉器29を閉じる電圧監視
装置30を設けたものである。
【0038】図4において、軸受13を保持するベアリ
ング座24には軸絶縁部14が備えられており、シャフ
ト12にはブラシ25が配置されている。ブラシ25と
ベアリング座24との間は接続装置26で接続され、こ
の接続装置26に開閉器29を配置している。また、ベ
アリング座24および接続装置26を介して軸受13と
大地間の電圧を監視する電圧監視装置30を配置し、こ
の電圧監視装置30が異常電圧(ほぼ0V)を検知した
場合に、電圧監視装置30は開閉器29を閉とする。こ
れにより、軸受13が接地された場合にシャフト12と
軸受13とを同電位とし、シャフト12と軸受13との
潤滑油19の油膜にアークが発生することを防止する。
【0039】軸受13が監視計測機器22を介して接地
されていない状態においては、シャフト12に発生する
軸電圧Vによる閉回路は形成されない。従って、シャフ
ト12と軸受13との潤滑油19の油膜にアークが発生
することはない。
【0040】この状態において、監視計測機器22など
により軸受13が接地した場合には、軸電圧Vは、0V
近くまで低下することから、電圧監視装置30が異常を
検出し動作する。これにより、電圧監視装置30は接続
装置26上の開閉器29を閉とし、シャフト12と軸受
13をを同電位とする。従って、軸電流Iは、シャフト
12→ブラシ25→開閉器29→接続装置26→ベアリ
ング座24(→軸受13の外側)→監視計測機器22→
アース部材15の経路で流れ、シャフト12と軸受13
との潤滑油19の油膜にアークが発生することはない。
つまり、潤滑油19の油膜を破壊したり、軸受面をアー
クより損傷することはない。
【0041】このように第4の実施の形態によれば、通
常時には、軸受13は大地に対して絶縁されているが、
軸受13が接地した場合には、軸受面の損傷を防止する
ことができると共に、軸受13の接地を外部より検知す
ることができる。このため、回転電機の損傷の拡大防止
のための適切な処置を講ずることが可能となる。
【0042】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図5は本発明の第5の実施の形態に係わる回転電機
の軸受装置の構成図であり、図1と同一部分には同一符
号を付し、その部分の構成の説明は省略する。この第5
の実施の形態は、図1に示す第1の実施の形態に対し、
ブラシ25と軸受13とを接続する接続装置26に開閉
器31を設けると共に、軸受13とシャフト12との間
の電圧が所定幅以上に変動したときに開閉器31を閉じ
る電圧監視装置32を設けたものである。
【0043】図5において、軸受13を保持するベアリ
ング座24には軸絶縁部14が備えられており、シャフ
ト12にはブラシ25が配置されている。ブラシ25と
ベアリング座24との間は接続装置26で接続され、こ
の接続装置26に開閉器31を配置している。また、ベ
アリング座24および接続装置26を介して軸受13と
シャフト12との間の電圧を監視する電圧監視装置32
が配置され、この電圧監視装置32が異常電圧を検知し
たときに開閉器31を閉とする。これにより、軸受13
が接地された場合にシャフト12と軸受13とを同電位
とし、シャフト12と軸受13との潤滑油19の油膜に
アークが発生することを防止する。
【0044】軸受13が監視計測機器22を介して接地
されていない状態においては、シャフト12に発生する
軸電圧Vによる閉回路は形成されない。従って、シャフ
ト12と軸受13との潤滑油19の油膜にアークが発生
することはない。
【0045】この状態において、監視計測機器22など
により軸受13が接地した場合には、シャフト12と軸
受13とに間にある潤滑油19の油膜が健全である場合
には、潤滑油19の油膜にて軸電圧をすべて受け持つこ
とができる。一方、運転の状態によっては潤滑油19の
油膜を通じてアークが発生する可能性がある。このアー
クが発生すると、シャフト12と軸受13との間の電圧
は不安定になる。この電圧の異常事象を、ブラシ25と
接続装置26の間に設けた電圧監視装置32で検出す
る。
【0046】電圧監視装置32は、シャフト12と軸受
13との間の電圧が所定幅以上に変動したことを検出し
たときは接続装置26上の開閉器31を閉とする。この
結果、シャフト12と軸受13とは同電位となり、軸電
流Iは、シャフト12→ブラシ25→開閉器31→接続
装置26→ベアリング座24(→軸受13の外側)→監
視計測機器22→アース部材15の経路で流れ、シャフ
ト12と軸受13との潤滑油19の油膜にアークが発生
することはない。つまり、潤滑油19の油膜を破壊した
り、軸受面をアークより損傷することはない。
【0047】このように第5の実施の形態によれば、通
常時には、軸受13は大地に対して絶縁されているが、
軸受13が接地しシャフト12と軸受13との間にアー
クが発生した場合に、軸受面の損傷を防止することがで
きる。また、シャフト12と軸受13との間にアークが
発生する場合のみ、軸受13を大地に接地するので永続
的な軸電流は防止できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シャフトと軸受との電圧を同電位にするので、軸受の何
らかの接地が生じた場合でも、軸受面の損傷を防止する
ことが可能となる。また、検流計を設けた場合には軸受
の接地を検知することができ、過電流保護装置を設けた
場合には、軸受の接地に対し速やかな保護動作を行うこ
とができる。
【0049】また、電圧監視装置および開閉器を設けた
ので、軸受の接地事象発生後に限定してシャフトと軸受
とを同電位にし、軸受の接地に対して保護動作を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる回転電機の
軸受装置の構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係わる回転電機の
軸受装置の構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係わる回転電機の
軸受装置の構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係わる回転電機の
軸受装置の構成図。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係わる回転電機の
軸受装置の構成図。
【図6】回転電機の軸電圧発生の説明図。
【図7】従来の回転電機の軸受装置の構成図。
【符号の説明】
11…回転子、12…シャフト、13…軸受、14…軸
絶縁部、15…アース部材、16…閉回路、17…内側
ベアリング座、18…外側ベアリング座、19…潤滑
油、20…油切り部、21…ベアリングブラケット、2
2…監視計測機器、23…経路、24…ベアリング座、
25…ブラシ、26…接続装置、27…検流計、28…
過電流保護装置、29、31…開閉器、30、32…電
圧監視装置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転電機の回転子シャフトを支持する軸
    受を軸絶縁部により絶縁し、回転電機の回転子に発生す
    る軸電圧が軸受を通って接地されることを防止した回転
    電機の軸受装置において、前記回転電機の回転子シャフ
    トに設けられたブラシと、前記ブラシと前記回転電機の
    軸受とを電気的に接続し前記回転子シャフトと前記軸受
    とを同電位とする接続装置とを備えたことを特徴とする
    回転電機の軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラシと前記軸受とを接続する接続
    装置に電流を検出する検流計を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の回転電機の軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記ブラシと前記軸受とを接続する接続
    装置に過電流保護装置を設けたことを特徴とする請求項
    1に記載の回転電機の軸受装置。
  4. 【請求項4】 前記ブラシと前記軸受とを接続する接続
    装置に開閉器を設けると共に、前記軸受と大地との間の
    電圧が所定値以下となったときに前記開閉器を閉じる電
    圧監視装置を設けたことを特徴とする請求項1に記載の
    回転電機の軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記ブラシと前記軸受とを接続する接続
    装置に開閉器を設けると共に、前記軸受と前記回転子シ
    ャフトとの間の電圧が所定幅以上に変動したときに前記
    開閉器を閉じる電圧監視装置を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の回転電機の軸受装置。
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