JPH053457B2 - - Google Patents

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JPH053457B2
JPH053457B2 JP59149843A JP14984384A JPH053457B2 JP H053457 B2 JPH053457 B2 JP H053457B2 JP 59149843 A JP59149843 A JP 59149843A JP 14984384 A JP14984384 A JP 14984384A JP H053457 B2 JPH053457 B2 JP H053457B2
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JP59149843A
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Furankunyuuman Misheru
Sedoratei Madojido
Binyuron Janpieeru
Burowa Bansanto
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Sanofi Aventis France
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Roussel Uclaf SA
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D307/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
    • C07D307/26Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D307/30Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D307/32Oxygen atoms
    • C07D307/33Oxygen atoms in position 2, the oxygen atom being in its keto or unsubstituted enol form
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/15Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reaction of organic compounds with carbon dioxide, e.g. Kolbe-Schmitt synthesis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D491/00Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00
    • C07D491/02Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D491/04Ortho-condensed systems

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明の主題は、cis−菊酸のラセミ又は光学
活性アルキルエステルの製造方法及びこれより得
られる新規化合物にある。 特に、本発明は、次式() (ここでRは1〜6個の炭素原子を含有するア
ルキル基を表わす) に相当するラセミ又は光学活性のcis菊酸アルキ
ルエステルを製造するにあたり、cis配置の次式
() (ここでRは既に述べた意味を有する) のラセミ又は光学活性化合物を次式() (ここでHalはハロゲン原子を表わし、Arは
置換されていてもよい6〜12個の炭素原子を含有
するアリール基を表わす) のハロゲンチオぎ酸アリールで処理してcis配置
の次式() (ここでR及びArは既に述べた意味を有する) の化合物を得、要すればこの化合物を有機溶媒中
で加熱して式()の所望化合物を得ることを特
徴とするラセミ又は光学活性のcis菊酸アルキル
エステルの製造方法を主題とする。 式()において、Rはメチル、エチル、又は
線状若しくはプロピル、ブチル、ペンチル若しく
はヘキシル基を表わすことができる。 式()において、Halは好ましくは塩素原子
を表わし、Arは好ましくはフエニル又はナフチ
ル基を表わす。基Arが置換しているときは、1
〜3個の炭素原子を有するアルキル置換基の1個
又はそれ以上で置換されている基が好ましい。 式()の好ましい化合物はクロルチオぎ酸p
−トリルである。 本発明の方法を実施するには好ましい条件下で
は、式()の化合物は非極性有機溶媒(これは
好ましくはジクロル又はトリクロルベンゼンであ
る)中で100〜150℃の温度で加熱される。しか
し、同様に、溶媒の不存在下に実施することも可
能である。 式()の化合物は、知られており、例えば
Agr.Bio.Chem.28(7)、456−66(1964)に記載さ
れている。また、本発明によれば、ラセミ又は光
学活性のcis配置の式()の化合物は、次式
() のラセミ又は光学活性化合物にカルボン酸化剤を
反応させて次式() の化合物を得、この化合物を選択的に還元して次
式() の化合物を得、この化合物を還化して次式() のラクトンを得、この化合物に2−ジアゾプロパ
ンを反応させて次式(a)及び(b のピラゾリン混合物を得、要すればこの混合物を
分離し、次いで式(a)の化合物又は式(b
の化合物又はそれらの混合物に増感剤の存在下に
放射線照射して次式() の化合物を得、化合物を塩基性薬剤で、次いでエ
ステル化剤で処理して式()の化合物を得るこ
とを特徴とする方法によつて製造することもでき
る。 本発明の方法を実施するのに好ましい条件下で
は、 式()の化合物のカルボン酸化は強塩基(こ
れは好ましくはアルキルリチウムである)の存在
下に炭酸ガスを作用させることにより行われ、 式()の化合物の還元は触媒の存在下に水素
によつて行われ、 式()の化合物の環化は自然発生的に又は酸
(これは好ましくは無機酸である)の存在下に行
われ、 式(a)若しくは式(b)のピラゾリン又は
それらの混合物の放射線照射はベンゾフエノンの
ような増感剤の存在下に水銀灯により行われ、 式(X)の化合物の塩基性薬剤による処理は水
酸化ナトリウム又は好ましくは水酸化カリウムの
ような水酸化アルカリによつて行われ、そして操
作は水−アルコール溶媒中で行われ、 式()のエステルを導くエステル化は式
(X)の化合物のけん化により生ずる酸を単離し
ないのでその場で行われる。 式()の化合物を導くエステル化剤は、所望
のエステルを導く当業者に知られた薬剤のいずれ
であつてもよい。メチルエステルを製造したいと
きには、ジアゾメタンを使用するのが特に具合が
よい。他のアルキルエステルを製造したいと望む
ときは、対応するジアゾアルカンを用いることが
できる。 cis−菊酸又はそれらのアルキルエステルの合
成は、現在では全く特別の利益を提供する。なぜ
ならば、それらはジハロビニル鎖を持つシクロプ
ロパンカルボン酸(そのうちのある種のエステル
は顕著なペスチサイド性、特に殺虫性を有するた
めに周知である)の製造に特に用いられるからで
ある。 また、本発明の方法は、ごく少数の工程よりな
り、そして高収率をもたらすcis−菊酸のラセミ
又は光学活性アルキルエステルの全合成法を提供
する。この合成は立体特異的である。事実、付加
反応並びに式(a)及び式(b)のピラゾリン
を導く環化は立体特異的であり、そして後続の工
程は異性化を何ら起させない。 cis配置の式()の化合物、そして式()
及び()の化合物は得られる唯一の異性体であ
る。 さらに、本発明の方法は、従来技術の教示から
みて、全く予期されなかつた特徴を示す。事実、
多くの著者、中でも松井氏他(Agr.Biol.Chem.
28,456(1964))、Ficini氏他(Tet.Letters1976
2441)及びSnieckus氏他(Tet.Letters1982
1343)は、cis配置の式()のアルコールの脱
水に成功しなかつた。本発明の方法は、この脱水
を70%を越える全収率でもつて行わしめるもので
ある。 また、本発明の方法は、新規な工業用化合物の
製造を可能にさせる。したがつて、本発明は、新
規な工業用化合物としての、前記のような式
()、()及び()、そして式(a)及び
b)のラセミ又は光学活性化合物を主題とす
る。 本発明の方法の開始時で用いられる式()の
化合物のラセミ又は光学活性化合物は知られてお
り、例えばTet.Letters29,2683(1979)に記載さ
れている。 下記の例は本発明を例示するものであつて、こ
れを何ら制約しない。 例1:(1S,cis)菊酸メチル 工程A:4R−ヒドロキシ−5−メチル−2−ヘ
キシン酸 10.5gの3R−ヒドロキシ−4−メチル−2−
ペンチルを180c.c.のテトラヒドロフランに溶解し、
そして−78℃に冷却してなる溶液に1195.6c.c.の
1.3Mブチルリチウムヘキサン溶液をゆつくりと
添加する。添加が終つたならば過剰量の固体二酸
化炭素を小片として添加する。多量の沈殿が生じ
る。周囲温度に戻した後、100c.c.の水を加えてコ
ロイド状物体を溶解させる。 水性相を有機相から分離した後、濃塩酸で酸性
化し、エーテルで抽出する。溶媒を蒸発させ、
21.05gの所期生成物を得、これをベンゼンから
再結晶する。このようにして8.9gの白色結晶を
回収した。mp=80℃、〔α〕25 D=+10.6°(c=2%
ジオキサン)。 工程B:5R−(1−メチルエチル)−2−(5H)−
フラノン 7.62gの工程Aで得た酸を120c.c.のメタノール
に溶解してから500mgのパラジウム担持硫酸バリ
ウム及び数滴のキノリンの存在下に常温常圧下に
水素化する。理論量の水素が固定されたときに水
素化を停止する。触媒を過し、液を蒸発させ
る。後者を20c.c.のエーテルに溶解し、この溶液に
2c.c.の濃HC1を加え、全体を激しくかきまぜる。
次いでエーテル相を分離し、重炭酸ナトリウムで
洗い、次いで水洗する。硫酸ナトリウムで乾燥
し、エーテルを蒸発させ、残留物を蒸留した後、
5.70gの所期生成物を得た。bp=78〜79℃/
0.1mmHg。〔α〕25 D=−96°(c=2%ジオキサン)。 工程C:4,4−ジメチル−6R−(1−メチルエ
チル)−7−オキサ−2,3−ジアザビシク
ロ−2−オクテン−8−オン(化合物A)及
び4,4−ジメチル−8R−(1−メチルエチ
ル)−7−オキサ−2,3−ジアザビシクロ
−2−オクテン−6−オン(化合物B) C.Dietrich−Buchecker及びM.Franck−
Neumann両氏(Tetrahedron33,745(1977))に
の方法に従つて製造した2−ジアゾプロパンの
3.3Mエーテル−エチルベンゼン混合物溶液25ml
を、5.30gの工程Bで得た生成物を20mlのエーテ
ルに溶解してなる溶液に、温度を約−10℃に保ち
ながら、5mlづつで加える。周囲温度で2時間後
に、エーテルを周囲温度で除去する。残留物をシ
リカでクロマトグラフイーし、20%のエーテルを
含むヘキサンで溶離する。この方法で第一画分の
化合物B(結晶化する。mp=78〜82℃(分解を伴
なう))、続いて300mgの化合物AとBとの混合物、
そして最終画分の4.37gの化合物Aを無色液状物
として得た。 工程D:(1S,3R,4R)6,6−ジメチル−4
−(1−メチルエチル)−3−オキサビシクロ
ヘキサン−2−オン 2.38gの上で得た化合物Bと4.8gのベンゾフ
エノンを200mlのベンゼンに溶解してなる溶液に
フイリツプス型HPK125の水銀灯により理論量の
窒素が放出されるまで照射する。溶媒を蒸発させ
た後、残留物をシリカでクロマトグラフイーし、
20%のエーテルを含むヘキサンで溶離する。1.28
gの所期のシクロプロパンラクトンを回収する。
これは旋光能〔α〕20 D=+80°(クロロホルム)を
有する。 4.30gの化合物Aを9.0gのベンゾフエノン存
在下に1のベンゼンに溶解してなる溶液を上記
と同一条件下で光分解し、上述のように窒素を完
全に発生させ、単離した後、上記と同じ3.30gの
シクロプロパンラクトンを得た。旋光能〔α〕20 D
=+70°(クロロホルム)。 工程E:(1S,3R)2,2−ジメチル−3−(1
−ヒドロキシ−2−メチル)プロピル−1−
シクロプロパンカルボン酸メチル 4.2gの工程Dで得たシクロプロパンラクトン
を55mlのエタノールに溶解してなる溶液を、11.3
gの水酸化カリウムを30mlの水に溶解してなる溶
液と混合する。周囲温度で48時間後に、そしてエ
タノールの大部分を減圧下に除去した後、水を加
え、水溶液を水洗する。その後、水性相を10%塩
酸で酸性化し、エーテルで抽出する。有機抽出物
を脱水し、次いで僅かに過剰のジアゾメタンエー
テル溶液で直ちに処理する。周囲温度で1時間後
に、溶媒を減圧下に蒸発させる。5.0gの所期の
アルコールエステルを得、これはそのまま次の合
成に用いる。 工程F:(1S,3R)2,2−ジメチル−3−〔1
−(4−メチルフエノキシカルボノチオイル
オキシ)−2−メチルプロピル〕−1−シクロ
プロパンカルボン酸メチル 2.80gの工程Eで得たアルコールエステルと
1.5mlのピリジンを40mlの塩化メチレンに加えて
なる混合物に2.4mlのクロルチオぎ酸O−p−ト
リルを滴下する。周囲温度で48時間後に、反応混
合物を200mlのエーテルで希釈し、水洗する。脱
水し、溶媒を除去した後、残留物をシリカでクロ
マトグラフイーし、5%のエーテルを含むヘキサ
ンで溶離する。この方法で2.34gの所期生成物を
得た。 工程G:(1S,cis)菊酸メチル 1.725gの工程Fで得た生成物を20mlの1,2,
4−トリクロルベンゼンに溶解してなる溶液を
140℃にゆつくりと加熱し、次いでこの温度に15
分間保つ。冷却した後、溶液をシリカでクロマト
グラフイーし、2%のエーテルを含むヘキサンで
溶離する。692mgの所期のcis−菊酸メチルを回収
した。これは(1S,3R)配置を有し、旋光能
〔α〕20 D=−60.5°(ベンゼン)を有する。 例2:(1R,cis)菊酸メチル 例1に記載の方法と類似の態様であるが、ただ
し出発時に3S−ヒドロキシ−4−メチル−2−
ペンチンを用い、そして同じ工程順序に従つて実
施することによつて、旋光能〔α〕20 D=+66.5°(ベ
ンゼン)である(1R,cis)菊酸メチルを得た。 例3:cis−菊酸メチル 工程A:4,4−ジメチル−6−(1−メチルエ
チル)−7−オキサ−2,3−ジアザビシク
ロ−2−オクテン−8−オン(化合物C)及
び4,4−ジメチル−8−(1−メチルエチ
ル)−7−オキサ−2,3−ジアザビシクロ
−2−オクテン−6−オン(化合物D) 例1に記載のようにして出発時で3(RS)−ヒ
ドロキシ−4−メチル−2−ペンチンを用いて得
た7.70gの5(RS)−(1−メチルエチル)−2
(5H)−フラノンを20mlのエーテルに溶解してな
る溶液に、C.Dietrich−Buchecker及びM.
Franck−Neumann両氏の方法(Tetrahedron33
745(1977))に従つて製造した2−ジアゾプロパ
ンをエーテル−エチルベンゼン混合物に溶解して
なる3M溶液40mlを5mlづつで温度を約−10℃に
保ちながら添加する。周囲温度で2時間後にエー
テルを周囲温度で除去する。残留物をシリカでク
ロマトグラフイーし、20%のエーテルを含むヘキ
サンで溶離する。この方法で4.4gの結晶化する
化合物Dの画分(mp=68〜69℃)及び無色液状
の7.25gの化合物Cの画分を得た。 工程B:6,6−ジメチル−1−(1−メチルエ
チル)−3−オキサビシクロヘキサン−2−
オン 3.50gの上で得た化合物Dと7.00gのベンゾフ
エノンを1のベンゼンに溶解してなる溶液にフ
イリツプス型HPK125の水銀灯により理論量の窒
素の全てが放出されるまで照射する。溶媒を蒸発
させた後、残留物をシリカでクロマトグラフイー
し、まず5%のエーテル、次いで10%のエーテル
をそれぞれ含むヘキサンで溶離する。2.73gの所
期のシクロプロパンラクトンを回収した。bp=
47〜48℃/0.05mmHg。 4.30gの化合物Cを9.0gのベンゾフエノン存
在下に1のベンゼンに溶解してなる溶液を上記
と同じ条件下で光分解し、上述のように窒素を完
全に発生させ、分離した後、3.30gの同一のシク
ロプロパンラクトンを得た。 工程C:cis−2,2−ジメチル−3−(1−ヒド
ロキシ−2−メチル)プロピル−1−シクロ
プロパンカルボン酸メチル 2.7gの上で得たシクロプロパンラクトンを40
mlのエタノールに溶解してなる溶液を、7.5gの
水酸化カリウムを20mlの水に溶解してなる溶液と
混合する。周囲温度で48時間後に、そしてエタノ
ールの大部分を減圧下に除去した後、水を添加
し、水溶液をエーテルで洗う。次いで水性相を10
%塩酸で酸性化し、エーテルで抽出する。有機抽
出物を脱水し、濃縮し、アルコール酸(2.9g)
を僅かに過剰のジアゾメタンエーテル溶液により
直ちに処理する。周囲温度で1時間後に溶媒を減
圧下に蒸発させる。3.10gの所期のアルコールエ
ステルを得た。mp=58〜59℃(エチルエーテル
−ヘキサン混合物より再結晶化後)。 工程D:cis−2,2−ジメチル−3−〔1−(4
−メチルフエノキシカルボノチオイルオキ
シ)−2−メチルプロピル〕−1−シクロプロ
パンカルボン酸メチル 0.2gの上記工程で得たアルコールエステルと
0.16mlのピリジンを6mlの塩化メチレンに加えて
なる混合物に0.3mlのクロルチオぎ酸O−p−ト
リルを滴下する。48時間後に反応混合物を最小量
のシリカ(2g)に0℃で吸着させ、次いでシ
リカでクロマトグラフイーし、2%のエーテルを
含むヘキサンで溶離する。この方法で0.383gの
チオ炭酸エステルを得た。mp=92〜93℃(ヘキ
サンから再結晶化後)。 工程E:cis菊酸メチル 0.693gの上記工程で得たチオ炭酸エステルを
10mlの1,2,4−トリクロルベンゼンに溶解し
てなる溶液を140℃までゆつくりと加熱し、次い
でこの温度に15分間保つ。冷却した後、溶液をシ
リカカラムに直接注ぎ、2%のエーテルを含むヘ
キサンで溶離する。0.323gの所期のcis−菊酸メ
チルを回収した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次式() (ここでRは1〜6個の炭素原子を含有するア
    ルキル基を表わす) のラセミ又は光学活性のcis菊酸アルキルエステ
    ルを製造するにあたり、ラセミ又は光学活性の
    cis配置の次式() (ここでRは既に述べた意味を有する) の化合物を次式() (ここでHalはハロゲン原子を表わし、Arは
    置換されていてもよい6〜12個の炭素原子を含有
    するアリール基を表わす) のハロゲンチオぎ酸アリールで処理してcis配置
    の次式() (ここでR及びArは既に述べた意味を有する) の化合物を得、要すればこの化合物を有機溶媒中
    で加熱して式()の所望化合物を得ることを特
    徴とするラセミ又は光学活性のcis菊酸アルキル
    エステルの製造方法。 2 ハロゲンチオぎ酸アリールがクロルチオぎ酸
    p−トリルであることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 3 式()の化合物が非極性有機溶媒中で100
    〜150℃の温度に加熱されることを特徴とする特
    許請求の範囲第1又は2項記載の方法。 4 有機溶媒がジクロル又はトリクロルベンゼン
    であることを特徴とする特許請求の範囲第3項記
    載の方法。 5 次式() のラセミ又は光学活性化合物にカルボン酸化剤を
    反応させて次式() の化合物を得、この化合物を選択的に還元して次
    式() の化合物を得、この化合物を還化して次式() のラクトンを得、この化合物に2−ジアゾプロパ
    ンを反応させて次式(a)及び(b のピラゾリン混合物を得、要すればこの混合物を
    分離し、次いで式(a)の化合物又は式(b
    の化合物又はそれらの混合物に増感剤の存在下に
    放射線照射して次式() の化合物を得、化合物を塩基性薬剤で、次いでエ
    ステル化剤で処理して式()の化合物を得るこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1〜4項のいず
    れかに記載の方法。 6 式()の化合物のカルボン酸化が強塩基の
    存在下に二酸化炭素を作用させることにより行わ
    れることを特徴とする特許請求の範囲第5項記載
    の方法。 7 操作がアルキルリチウムの存在下で行われる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第6項記載の方
    法。 8 式()の化合物の還元が触媒の存在下に水
    素により行われることを特徴とする特許請求の範
    囲第5〜7項のいずれかに記載の方法。 9 式()の化合物の環化が自然発生的に又は
    酸の存在下に行われることを特徴とする特許請求
    の範囲第5〜8項のいずれかに記載の方法。 10 式(a)若しくは式(b)のピラゾリン
    又はそれらの混合物の放射線照射がベンゾフエノ
    ンのような増感剤の存在下に水銀灯により行われ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第5〜9項の
    いずれかに記載の方法。 11 式(X)の化合物の塩基性薬剤による処理
    が水−アルコール媒体中で水酸化アルカリにより
    行われることを特徴とする特許請求の範囲第5〜
    10項のいずれかに記載の方法。 12 式()のエステルを導くエステル化が、
    式(X)の化合物のけん化より生ずる酸を単離し
    ないでその場で行われることを特徴とする特許請
    求の範囲第5〜11項のいずれかに記載の方法。
JP59149843A 1983-07-21 1984-07-20 cis−菊酸アルキルエステルの製造方法及びこれより得られる新規化合物 Granted JPS6041637A (ja)

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JPS6041637A JPS6041637A (ja) 1985-03-05
JPH053457B2 true JPH053457B2 (ja) 1993-01-14

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