JPH05345753A - カルボン酸アミド誘導体 - Google Patents
カルボン酸アミド誘導体Info
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- JPH05345753A JPH05345753A JP4358750A JP35875092A JPH05345753A JP H05345753 A JPH05345753 A JP H05345753A JP 4358750 A JP4358750 A JP 4358750A JP 35875092 A JP35875092 A JP 35875092A JP H05345753 A JPH05345753 A JP H05345753A
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Abstract
香族炭化水素基、複素環基、アルキル基、アルケニル基
又は−X−R3 で表わされる基であり、Xは、酸素原子
又はイオウ原子であり、R3 は芳香族炭化水素基、複素
環基又はアルキル基であり、Yは窒素原子を含む飽和複
素環基又は単環式飽和炭化水素基、R2 は置換アルキル
基、置換アルケニル基、、アシル基、置換スルホニル
基、アルコキシカルボニル基、置換カルバモイル基又は
置換チオカルバモイル基、nは0〜5である。) 【効果】 この化合物は、カルパイン阻害活性を有する
ため虚血性疾患、炎症、筋ジストロフィー、白内障、免
疫疾患、本態性高血圧等の治療剤として有用である。
Description
基、アルケニル基又は−X−R3 で表わされる基であ
り、ここでXは酸素原子又はイオウ原子であり、R3 は
芳香族炭化水素基、複素環基又はアルキル基であり、Y
は窒素原子を含む飽和複素環基又は単環式飽和炭化水素
基、R2 は置換アルキル基、置換アルケニル基、アシル
基、置換スルホニル基、アルコキシカルボニル基、置換
カルバモイル基又は置換チオカルバモイル基であり、n
は0〜5である)で表わされる環状カルボン酸アミド誘
導体に関する。前記一般式(I)で表わされるカルボン
酸アミド誘導体は、カルペイン阻害活性を有する化合物
である。
に存在し、カルシウムイオンによって活性化される蛋白
質分解酵素(システインプロテアーゼ)である。カルパ
インは、筋蛋白質、酵素蛋白質、レセプター蛋白質ある
いは細胞骨格蛋白質等を基質とする組織崩壊、不活性酵
素前駆体の活性化、細胞内プロセッシング等の生理活性
を有することが知られている(蛋白質 核酸 酵素,第
33巻,12号,2175(1988)参照)。
ると虚血性疾患、炎症、筋ジストロフィー、白内障、免
疫疾患、本態性高血圧等の難治性疾患を引き起こすこと
があると言われている。これまでにカルパイン阻害作用
を有する化合物としては、例えばジペプチド構造を有す
る化合物(特開平1−121257号、特開平2−26
8145、Journal of Medicinal
Chemistry33,11(1990)参照)、
トリペプチド構造を有する化合物(特開昭58−116
616、特開昭60−28990、特開昭61−103
897参照)、テトラペプチド構造を有する化合物(特
開昭58−198453参照)、ペンタペプチド構造を
有する化合物(特開昭61−10600参照)等ペプチ
ド構造を有する化合物が知られている。
ずれもカルパイン阻害作用は有しているものの、実際に
難治性疾患の治療には充分な効果を上げているとは言い
難い。この原因はいずれの化合物も天然由来のアミノ酸
構造を有しているため、生体内で蛋白質分解酵素によっ
て分解されていると考えられている。
ン阻害作用を有し、且つ天然型アミノ酸構造を構成要件
としない化合物を見い出すべく鋭意努力した結果、前記
一般式(I)で表わされるカルボン酸アミド誘導体がカ
ルパイン阻害活性を有することを見い出し本発明を完成
した。
表わされるカルボン酸アミド誘導体である。前記一般式
(I)で表わされるカルボン酸アミド誘導体において、
R1 は芳香族炭化水素基、複素環基、アルキル基、アル
ケニル基又は−X−R3 で表わされる基である。この芳
香族炭化水素基として、例えばフェニル基、ナフチル
基、アントラニル基等を挙げることができ、複素環基と
して例えばフリル基、チェニル基、ピロリル基、ピリジ
ル基、キノリル基、イソキノリル基、インドリル基等を
挙げることができる。アルキル基としては置換もしくは
無置換の炭素数1〜10の直鎖状、分枝鎖状又は環状の
アルキル基であり、例えばメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピ
ル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、シクロプロピ
ル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基等を挙げることができる。前記アルキル基への置
換基としては、前記芳香族炭化水素基又は複素環基を挙
げることができる。
換の炭素数2〜10の直鎖状、分枝鎖状又は環状のアル
ケニル基であり、例えば、エテニル基、2−プロペニル
基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−メチル−2
−プロペニル基等を挙げることができる。前記アルケニ
ル基への置換基としては、前記芳香族炭化水素基又は複
素環基を挙げることができる。
複素環基、前記アルキル基もしくはアルケニル基の置換
基である芳香族炭化水素基もしくは複素環基には、置換
基を有していてもよく置換基として例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、ヘプチル基等の炭素数1〜10のアルキル基、メ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ベ
ンジルオキシ基等の炭素数1〜10のアルコキシ基、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、アミノ
基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等のアミノ
基、水酸基、ニトロ基等を挙げることができる。
としては前記R1 と同じ芳香族炭化水素基、複素環基又
はアルキル基であり、Xは酸素原子又はイオウ原子であ
る。
式飽和炭化水素基であり、窒素原子を含む飽和複素環と
しては、例えばアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、
パーヒドロアゼピン等を挙げることができる。窒素原子
を含む飽和複素環基としては、例えばアゼチジン−1,
2−ジイル基、アゼチジン−1,3−ジイル基、ピロリ
ジン−1,2−ジイル基、ピロリジン−1,3−ジイル
基、ピペリジン−1,2−ジイル基、ピペリジン−1,
3−ジイル基、ピペリジン−1,4−ジイル基、パーヒ
ドロアゼピン−1,2−ジイル基、パーヒドロアゼピン
−1,3−ジイル基、パーヒドロアゼピン−1,4−ジ
イル基等を挙げることができる。単環式飽和炭化水素基
としては炭素数3〜7の単環式飽和炭化水素基であり、
例えば1,2−シクロブチレン基、1,3−シクロブチ
レン基、1,2−シクロペンチレン基、1,3−シクロ
ペンチレン基、1,2−シクロヘキシレン基、1,3−
シクロヘキシレン基、1,4−シクロヘキシレン基、
1,2−シクロヘプチレン基、1,3−シクロヘプチレ
ン基、1,4−シクロヘプチレン基等を挙げることがで
きる。
基、アシル基、置換スルホニル基、アルコキシカルボニ
ル基、置換カルバモイル基又は置換チオカルバモイル基
である。置換アルキル基としては前記R1 と同じ炭素数
1〜10の直鎖状、分枝鎖状又は環状のアルキル基に前
記R1 と同じ芳香族炭化水素基又は複素環基の置換基を
有する基を挙げることができる。これらの置換基である
芳香族炭化水素基もしくは複素環基には、さらに置換基
を有していてもよい置換基として例えば、メチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基等の炭素数1〜10のアルキル基、メト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ベン
ジルオキシ基等の炭素数1〜10のアルコキシ基、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等の原子のハロゲン原子、アミ
ノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等のアミノ
基、水酸基、ニトロ基等を挙げることができる。
じ炭素数2〜10の直鎖状、分枝鎖状又は環状のアルケ
ニル基に前記R1 と同じ芳香族炭化水素基又は複素環基
の置換基を有する基を挙げることができ、さらにこの置
換基には、前記と同じ置換基を有することもできる。
ロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、ベンゾイル
基、1−ナフトイル基、2−ナフトイル基、シクロヘキ
サンカルボニル基、シンナモイル基、フェニルアセチル
基、2−チエニルカルボニル基等を挙げることができ
る。置換スルホニル基としては、アルキル基又は芳香族
炭化水素基で置換されたスルホニル基であり、例えばメ
タンスルホニル基、エタンスルホニル基、プロパンスル
ホニル基、ベンゼンスルホニル基、ナフタレンスルホニ
ル基等を挙げることができる。アルコキシカルボニル基
としては、置換もしくは無置換の飽和もしくは不飽和の
アルコキシカルボニル基であり、例えばメトキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル
基、t−ブトキシカルボニル基、シンナミルオキシカル
ボニル基、ベンジルオキシカルボニル基等を挙げること
ができる。
置換もしくは無置換のアルキル基又は、置換もしくは無
置換の芳香族炭化水素基であり、例えばN−メチルカル
バモイル基、N−エチルカルバモイル基、N−フェニル
カルバモイル基、N−(2−クロロフェニル)カルバモ
イル基、N−(1−ナフチル)カルバモイル基、N−ベ
ンジルカルバモイル基等を挙げることができる。置換チ
オカルバモイル基中の置換基としては、置換もしくは無
置換のアルキル基又は置換もしくは無置換の芳香族炭化
水素基であり、例えばN−メチルチオカルバモイル基、
N−エチルチオカルバモイル基、N−フェニルチオカル
バモイル基、N−(2−クロロフェニル)チオカルバモ
イル基、N−(1−ナフチル)チオカルバモイル基、N
−ベンジルチオカルバモイル基等を挙げることができ
る。
ルボン酸アミド誘導体は、例えば以下式1に示す反応式
により製造することができる。
で表わされるカルボン酸誘導体と前記一般式(III )で
表わされるアミン誘導体とを反応させることにより前記
一般式(IV)で表わされるアルコール誘導体を製造する
ものである。
で表わされるカルボン酸誘導体は、例えば一般式 H−Y−COOH (式中、R2 は前記と同じである)で表わされるカルボ
ン酸から容易に製造することができる化合物である(後
記参考例参照)。
誘導体としては、例えば 1−ベンジル−ピペリジン−4−カルボン酸、1−(2
−ナフチルメチル)ピペリジン−4−カルボン酸、1−
(3,4−ジクロロベンジル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸、1−シンナミルピペリジン−4−カルボン酸、1
−ベンゾイル−ピペリジン−4−カルボン酸、1−フェ
ニルアセチル−ピペリジン−4−カルボン酸、1−(3
−フェニルプロピオニル)−ピペリジン−3−カルボン
酸、1−(3−フェニルプロピオニル)−ピペリジン−
4−カルボン酸、1−(4−フェニルブチリル)−ピペ
リジン−4−カルボン酸、1−シンナモイル−ピロリジ
ン−2−カルボン酸、1−シンナモイル−ピロリジン−
3−カルボン酸、1−シンナモイル−ピロリジン−4−
カルボン酸、1−(1−ナフトイル)−ピペリジン−3
−カルボン酸、1−(2−ナフトイル)−ピペリジン−
3−カルボン酸、1−(1−ナフトイル)−ピペリジン
−4−カルボン酸、1−(2−ナフトイル)−ピペリジ
ン−4−カルボン酸、1−(2−ナフトイル)−ピロリ
ジン−2−カルボン酸、1−(2−ナフトイル)−アゼ
チジン−2−カルボン酸、1−(2−ナフトイル)−パ
ーヒドロアゼピン−3−カルボン酸、1−(2−ナフト
イル)−パーヒドロアゼピン−4−カルボン酸、1−
(2−チェニルカルボニル)−ピペリジン−4−カルボ
ン酸、1−(3−ピリジルカルボニル)−ピペリジン−
3−カルボン酸、1−アセチル−ピペリジン−4−カル
ボン酸、1−トリメチルアセチル−ピペリジン−4−カ
ルボン酸、
−カルボン酸、1−(9−フルオレニルカルボニル)−
ピペリジン−4−カルボン酸、1−(2,6−ジクロロ
ベンゾイル)−ピペリジン−4−カルボン酸、1−
(3,4−ジクロロベンゾイル)−ピペリジン−3−カ
ルボン酸、1−(3,4−ジクロロベンゾイル)−ピペ
リジン−4−カルボン酸、1−(2−クロロシンナモイ
ル)−ピペリジン−2−カルボン酸、1−(2−クロロ
シンナモイル)−ピペリジン−3−カルボン酸、1−
(2−クロロシンナモイル)−ピペリジン−4−カルボ
ン酸、1−(2−クロロシンナモイル)−ピロリジン−
3−カルボン酸、1−(3−クロロシンナモイル)−ピ
ペリジン−4−カルボン酸、1−(4−クロロシンナモ
イル)−ピペリジン−3−カルボン酸、1−(4−クロ
ロシンナモイル)−ピペリジン−4−カルボン酸、1−
(2−クロロシンナモイル)−パーヒドロアゼピン−3
−カルボン酸、1−(2−クロロシンナモイル)−パー
ヒドロアゼピン−4−カルボン酸、1−(シクロペンチ
ルカルボニル)−アゼチジン−3−カルボン酸、1−
(シクロペンチルカルボニル)−ピペリジン−4−カル
ボン酸、1−(シクロヘキシルカルボニル)−ピペリジ
ン−4−カルボン酸、1−(メチルスルホニル)−アゼ
チジン−3−カルボン酸、1−(エチルスルホニル)−
ピロリジン−2−カルボン酸、1−(トリフルオロメチ
ルスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸、1−
(4−メチルフェニルスルホニル)−ピペリジン−3−
カルボン酸、1−(4−メチルフェニルスルホニル)−
ピペリジン−4−カルボン酸、1−(1−ナフチルスル
ホニル)−ピロリジン−3−カルボン酸、1−(2−ナ
フチルスルホニル)−ピロリジン−3−カルボン酸、1
−(2−ナフチルスルホニル)−ピペリジン−3−カル
ボン酸、1−(2−ナフチルスルホニル)−ピペリジン
−4−カルボン酸、1−(2−ナフチルスルホニル)−
パーヒドロアゼピン−3−カルボン酸、1−(2−ナフ
チルスルホニル)−パーヒドロアゼピン−4−カルボン
酸、
ン−2−カルボン酸、1−ベンジルオキシカルボニル−
ピロリジン−2−カルボン酸、1−ベンジルオキシカル
ボニル−ピペリジン−2−カルボン酸、1−ベンジルオ
キシカルボニル−ピペリジン−3−カルボン酸、1−ベ
ンジルオキシカルボニル−ピペリジン−4−カルボン
酸、1−エトキシカルボニル−ピペリジン−4−カルボ
ン酸、1−(t−ブトキシカルボニル)−ピペリジン−
3−カルボン酸、1−シンナミルオキシカルボニル−ピ
ペリジン−3−カルボン酸、1−シンナミルオキシカル
ボニル−ピペリジン−4−カルボン酸、1−シンナミル
オキシカルボニル−ピロリジン−3−カルボン酸、
リジン−3−カルボン酸、1−(N−ベンジルカルバモ
イル)−ピペリジン−4−カルボン酸、1−(N−フェ
ニルカルバモイル)−ピロリジン−3−カルボン酸、1
−(N−フェニルカルバモイル)−ピペリジン−2−カ
ルボン酸、1−(N−フェニルカルバモイル)−ピペリ
ジン−3−カルボン酸、1−(N−フェニルカルバモイ
ル)−ピペリジン−4−カルボン酸、1−〔N−(2−
クロロフェニル)カルバモイル〕−ピペリジン−4−カ
ルボン酸、1−〔N−(3−クロロフェニル)カルバモ
イル〕−ピペリジン−4−カルボン酸、1−〔N−(4
−クロロフェニル)カルバモイル〕−ピペリジン−4−
カルボン酸、1−〔N−(2−ナフチル)カルバモイ
ル〕−ピペリジン−3−カルボン酸、1−〔N−(2−
ナフチル)カルバモイル〕−ピペリジン−4−カルボン
酸、1−〔N−(2−ナフチル)カルバモイル〕−パー
ヒドロアゼピン−3−カルボン酸、1−〔N−(2−ナ
フチル)カルバモイル〕−パーヒドロアゼピン−4−カ
ルボン酸、1−(N−フェニルチオカルバモイル)−ピ
ペリジン−3−カルボン酸、1−(N−フェニルチオカ
ルバモイル)−ピペリジン−4−カルボン酸、1−〔N
−(2−ナフチル)チオカルバモイル〕−ピペリジン−
3−カルボン酸、1−〔N−(2−ナフチル)チオカル
バモイル〕−ピペリジン−4−カルボン酸等を挙げるこ
とができる。
(III )で表わされるアミン誘導体は、市販されている
ものもあるが対応するアミノ酸から容易に製造すること
ができる化合物である(後記参考例参照)。
導体としては、例えば (2S)−2−アミノブタノール、(2S)−2−アミ
ノ−3−メチルブタノール、(2S)−2−アミノペン
タノール、(2S)−2−アミノ−4−メチルペンタノ
ール、(2S)−2−アミノヘキサノール、(2S)−
2−アミノヘプタノール、(2S)−2−アミノ−3−
フェニルプロパノール、(2S)−2−アミノ−4−フ
ェニルブタノール、(2S)−2−アミノ−5−フェニ
ルペンタノール、(2S)−2−アミノ−6−フェニル
ヘキサノール、(2S)−2−アミノ−7−フェニルヘ
プタノール、(2S)−2−アミノ−3−(2−フルオ
ロフェニル)プロパノール、(2S)−2−アミノ−3
−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノール、(2S)
−2−アミノ−3−(4−ベンジルオキシフェニル)プ
ロパノール、(2S)−2−アミノ−3−(3−インド
リル)プロパノール、(2R)−2−アミノ−3−ベン
ジルオキシプロパノール、(2R)−2−アミノ−3−
ベンジルチオプロパノール、(2R)−2−アミノ−3
−(2−フルオロベンジルチオ)プロパノール、(2
R)−2−アミノ−3−(4−クロロベンジルチオ)プ
ロパノール、(2R)−2−アミノ−3−メチルチオプ
ロパノール、(2R)−2−アミノ−3−エチルチオプ
ロパノール、(2S)−2−アミノ−4−フェニルオキ
シブタノール、
フェニルオキシ)ブタノール、(2S)−2−アミノ−
4−ベンジルオキシブタノール、(2S)−2−アミノ
−4−エトキシブタノール、(2S)−2−アミノ−4
−メチルチオブタノール、(2S)−2−アミノ−4−
フェニルチオブタノール、(2S)−2−アミノ−4−
(4−クロロフェニルチオ)ブタノール、(2S)−2
−アミノ−4−ベンジルチオブタノール、(2S)−2
−アミノ−4−(2−クロロベンジルチオ)ブタノー
ル、(2S)−2−アミノ−4−(4−クロロベンジル
チオ)ブタノール、(2S)−2−アミノ−4−(2−
フルオロベンジルチオ)ブタノール、(2S)−2−ア
ミノ−4−(1−チエニルメチルチオ)ブタノール、
(2S)−2−アミノ−4−(2−チエニルメチルチ
オ)ブタノール、(2S)−2−アミノ−5−フェニル
オキシペンタノール、(2S)−2−アミノ−5−(4
−クロロフェニルオキシ)ペンタノール、(2S)−2
−アミノ−5−ベンジルオキシペンタノール、(2S)
−2−アミノ−5−エトキシペンタノール、(2S)−
2−アミノ−5−メチルチオペンタノール、(2S)−
2−アミノ−5−フェニルチオペンタノール、(2S)
−2−アミノ−5−(4−クロロフェニルチオ)ペンタ
ノール、(2S)−2−アミノ−5−ベンジルチオペン
タノール、(2S)−2−アミノ−5−(2−クロロベ
ンジルチオ)ペンタノール、(2S)−2−アミノ−5
−(4−クロロベンジルチオ)ペンタノール、(2S)
−2−アミノ−5−(2−フルオロベンジルチオ)ペン
タノール、(2S)−2−アミノ−5−(1−チエニル
メタルチオ)ペンタノール、(2S)−2−アミノ−5
−(2−チエニルメチルチオ)ペンタノール、(2S)
−2−アミノ−5−フェニル−4−ペンテン−1−オー
ル、(2S)−2−アミノ−5−(2−クロロフェニ
ル)−4−ペンテン−1−オール、(2S)−2−アミ
ノ−4−フェニル−3−ブテン−1−オール、(2S)
−2−アミノ−6−フェニル−5−ヘキセン−1−オー
ル等を挙げることができる。
ミン誘導体は、反応効率を向上させるために一般式 H2 N−CH(COOR)−(CH2 )n −R1 (III −a) で表わされるエステル誘導体に変換し、本工程の原料と
して用いることができる。この原料を用いた場合には生
成物中にエステル基を有するため前記一般式(IV)で表
わされるアルコール誘導体に誘導するには、エステル基
の還元を行う必要がある。
しく、縮合剤として例えばジシクロヘキシルカルボジイ
ミド(DCC)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(WSC・HC
l)等のカルボジイミド試薬等を挙げることができる。
I)で表わされるカルボン酸誘導体又は前記一般式(III
)で表わされるアミン誘導体1モルに対して1〜3当
量、収率よく製造するためには1.5〜2当量用いるこ
とが好ましい。反応は、不活性溶媒中行なうことが望ま
しく例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロ
エタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテ
ル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルホルムアミ
ド(DMF)等のアミド類、ジメチルスルホキシド(D
MSO)、アセトニトリル等を単独又は混合して使用す
ることができる。反応は常圧下通常−50℃〜還流温度
で進行するが、収率よく実施するためには−30℃〜3
0℃で行うことが好ましい。
るカルボン酸誘導体は、カルボキシル基を例えば活性エ
ステル基、カルボン酸ハライド基あるいは酸無水物基等
に変換し反応に供することもできる。
られた前記一般式(IV)で表わされるアルコール誘導体
を酸化し、前記一般式(I)で表わされるカルボン酸ア
ミド誘導体を製造するものである。尚、本工程の原料で
ある前記一般式(IV)で表わされるアルコール誘導体の
うちR2 がアルコキシカルボニル基及び置換カルバモイ
ル基を有する化合物は、前記した如く第1工程により製
造することもできるが、一般式 HOOC−Y−COOH (V) (式中、Yは前記と同じである。)で表わされる化合物
と前記一般式(III )で表わされるアミン誘導体とを反
応させたのち、所望の基を有する化合物、即ち、対応す
るアルコール又は対応するアミンを反応させることによ
り製造することもできる。
ド(DMSO)酸化法である。酸化剤はDMSOであ
り、ジシクロヘキシルカルボジイミド、五酸化リン、ピ
リジン−三酸化イオウ錯体、塩化オキザリル、無水酢
酸、無水トリフルオロ酢酸等の活性化剤と合わせて用い
るものである。酸化剤の使用量は、前記一般式(IV)で
表わされるアルコール誘導体1モルに対して、1〜4当
量用いることができる。
く、例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホ
ルム等のハロゲン化炭化水素類等を用いることができる
が、酸化剤として用いるDMSOを過剰量用い溶媒とす
ることもできる。反応は−20℃〜30℃で実施するこ
とができる。
ルボン酸アミド誘導体は、試験例に示す通り、優れたカ
ルパイン活性阻害作用を有するため、虚血性疾患、炎
症、筋ジストロフィー、白内障、免疫疾患、本態性高血
圧等の難治性疾患の治療に有用である。これらの化合物
は、経口投与以外に、静脈内、皮下下又は筋肉内に投与
し得る。そのためにこれらの化合物を種々の投与形態、
例えば錠剤、カプセル、液体又は坐薬等の形で使用する
ことができる。
従いさらに詳細に説明する。
ジン−2−カルボン酸
l 37(No3)649(1973))の方法により
合成した(2R,S)−アゼチジン−2−カルボン酸
5.05g(56mmol)の1N−水酸化ナトリウム
溶液(60ml)に氷冷下32%ベンジルオキシカルボ
ニルクロリドトルエン溶液(45ml)および1N−水
酸化ナトリウム溶液(60ml)を同時に滴下し、室温
で一夜撹拌した。反応溶液をエーテルで2回洗浄後濃塩
酸を加え酸性(pH=1〜2)とし、酢酸エチルで2回
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後減圧下濃縮することにより標記化合物を
9.8g(収率74%)得た。
7.43(m,5H)、5.16(s,2H)、4.7
5〜4.90(m,1H)、3.90〜4.10(m,
2H)、2.40〜2.65(m,2H)
及びベンジルオキシカルボニルクロリドにかえ、表1中
のそれぞれの原料a及びbに代えた以外は参考例1と同
様に反応及び操作を行い表1に示す化合物を得た。
カルボン酸
193mol)のエタノール(200ml)懸濁液に氷
冷下塩化チオニル28.9ml(0.396mol)を
滴下し、室温で18時間撹拌した。反応溶液を減圧下濃
縮して得られる残留物をエタノールに溶解し、エーテル
を加えた。析出する結晶を濾取、乾燥することによりピ
ペリジン−4−カルボン酸エチルエステル・塩酸塩3
6.3g(収率97%)を得た。上記エステル塩酸7.
28g(37.6mmol)の塩化メチレン懸濁液に氷
冷下、トリエチルアミン10.5ml(75.2mmo
l)次いでイソシアン酸ベンジルエステルを加え、室温
で一夜撹拌した。反応溶液を1N−塩酸、飽和炭酸水素
ナトリウム溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後減圧下溶媒留去することにより、1−
(N−ベンジルカルバモイル)−ピペリジン−4−カル
ボン酸エチルエステル7.58g(収率68%)を得
た。
ol)のメタノール(50ml)溶液に氷冷下1N−水
酸化ナトリウム溶液53mlを加え、そのまま3時間撹
拌した。反応溶液を減圧下濃縮して得られる残留物を水
に溶解し、エーテルで2回洗浄後濃塩酸を加え酸性(p
H=1)とした。水層をクロロホルムで2回抽出し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下溶媒留去することによ
り標記化合物5.94g(収率94%)を得た。
7.38(m,5H)、4.35(s,2H)、3.8
7〜4.05(m,2H)、2.84〜3.04(m,
2H)、2.52(tt,J=11.0Hz,4.0H
z,1H)、1.80〜1.99(m,2H)、1.4
5〜1.83(m,2H)
2中のそれぞれの原料に代えた以外は参考例27と同様
に反応及び操作を行い表2に示す化合物を得た。
−カルボン酸
mmol)を、テトラヒドロフラン(100ml)溶液
に氷冷下、N−ヒドロキシスクシンイミド2.74g
(23.8mmol)とN,N′−ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド5.40g(26.2mmol)を順次加
えた。3時間撹拌後、ジシクロヘキシル尿素を濾去し、
濾液へ−0℃にて4−ピペリジンカルボン酸エチルエス
テル・塩酸塩4.61g(23.8mmol)およびト
リエチルアミン3.33ml(23.8mmol)を加
えた。室温にて1晩撹拌後、溶媒を減圧留去し、残査へ
酢酸エチルを加え、1N−塩酸溶液、飽和食塩水、飽和
炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食塩水で洗浄した。次に
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去するこ
とにより1−(9−フルオレンカルボニル)−ピペリジ
ン−4−カルボン酸エチルエステル6.10g(収率7
3%)を得た。
リジン−4−カルボン酸エチルエステル6.1g(1
7.5mmol)をメタノール35mlに溶解し、氷冷
下1N−水酸化ナトリウム溶液38.5mlを加え1時
間撹拌した。続いて1N−塩酸溶液にて反応液を中性に
した後メタノールを減圧留去後、1N−水酸化ナトリウ
ム溶液で残査をアルカリ性にしてエーテル洗浄を行なっ
た。水層に4N−塩酸溶液を加え酸性(pH=1)とし
た。水層を酢酸エチルで抽出し飽和食塩水で洗浄後無水
硫酸ナトリウム乾燥を行ない、溶媒を減圧下留去するこ
とにより、標記化合物5.75gを得た。
(d,7.3Hz,2H)、7.28〜7.70(m,
6H)、5.06(s,1H)、4.25〜4.45
(m,1H)、0.60〜3.15(m,8H)
代りに適当なカルボン酸を用いて合成した。
酸 ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル・塩酸塩
3.0g(15.5mmol)のエタノール溶液へトリ
エチルアミン2.17ml(15.5mmol)、2−
ナフトアルデヒド4.84g(31.0mmol)及び
10%−パラジウムカーボン0.3gを加え、水素気流
下一夜攪拌した。パラジウムカーボンを濾別後、溶媒を
減圧留去し、残留物を1N−塩酸に溶かしてエーテル洗
浄を行なった。水層を炭酸水素ナトリウムでアルカリ性
にし、ジクロロメタンで抽出後、有機層を飽和食塩水で
洗浄した。次いで、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶
媒を減圧留去しN−(2−ナフチルメチル)−ピペリジ
ン−4−カルボン酸エチルエステル4.05g(88
%)を得た。得られたエステル体4.05g(13.6
mmol)をメタノールに溶解し、1N−水酸化ナトリ
ウム水溶液30ml(30mmol)を加えそのまま攪
拌した。反応液を4N−塩酸でpH7へ調製後、溶媒を
減圧留去し、残留物を1N−水酸化ナトリウムに溶かし
てエーテル洗浄を行なった。水層を4N−塩酸でpH2
へ調製後、クロロホルムと2−ブタノールの混合溶媒で
抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を
減圧留去して、N−(2−ナフチルメチル)−ピペリジ
ン−4−カルボン酸3.70g(定量的)を得た。
8.08(m,4H)、7.54〜7.63(m,3
H)、4.46(s,2H)、3.40〜3.55
(m,2H)、3.05〜3.27(m,2H)、2.
55〜2.71(m,1H)、1.82〜2.25
(m,4H)
ml(31.6mmol)及びピペリジン−4−カルボ
ン酸エチルエステル・塩酸塩5g(25.8mmol)
より、1−ベンジル−ピペリジン−4−カルボン酸を得
た。
7.65(m,5H)、4.33(s,2H)、2.9
0〜3.65(m,4H)、2.50〜2.80(m,
1H)、1.70〜2.40(m,4H)
カルボン酸 参考例42に準ずる方法で、3,4−ジクロロベンズア
ルデヒド4.10g(23.4mmol)及びピペリジ
ン−4−カルボン酸エチルエステル・塩酸塩2.27g
(11.7mmol)より、N−(3,4−ジクロロベ
ンジル)−ピペリジン−4−カルボン酸を得た。
(d,J=2Hz,1H)、7.55(d,J=8H
z,1H)、7.41(dd,J=8Hz,J=2H
z,1H)、3.84(s,2H)、3.02〜3.1
5(m,2H)、2.45〜2.62(m,2H)、
2.34(tt,J=10Hz,J=4Hz,1H)、
1.72〜2.10(m,4H)
(25.7mmol)のアセトニトリル溶液に、炭酸カ
リウム3.53g(25.7mmol)とシンナミルブ
ロマイド3.80ml(25.7mmol)を加え、4
時間加熱還流させた。反応液を減圧下溶媒留去した後残
留物をクロロホルムに溶かし、5%クエン酸の飽和食塩
水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食塩水で洗
浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
減圧留去後得られた残留物をシリカゲルクロマトで精製
し、N−シンナミル−ピペリジン−4−カルボン酸エチ
ルエステル3.97g(57%)を得た。得られたエス
テル体3.97g(14.5mmol)をメタノールに
溶解し、1N−水酸化ナトリウム水溶液32ml(32
mmol)を加えそのまま3時間攪拌した。反応液を4
N−塩酸でpH7へ調製後、溶媒を減圧留去し、残留物
を1N−水酸化ナトリウムに溶かして、エーテル洗浄を
行なった。水層を4N−塩酸でpH2へ調製後、クロロ
ホルムとでブタノールの混合溶媒で抽出し、有機層を無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して、N−
シンナミル−ピペリジン−4−カルボン酸3.25g
(収率91%)を得た。
7.60(m,5H)、6.91(d,J=16Hz,
1H)、6.34(dt,J=16Hz,J=7Hz,
1H)、3.89(d,J=7Hz,2H)、3.40
〜3.65(m,2H)、2.95〜3.25(m,2
H)〜2.55〜2.75(m,1H)、1.80〜
2.32(m,4H)
mol)の無水テトラヒドロフラン(200ml)懸濁
液に氷冷下、クロロトリメチルシラン38ml(300
mmol)を滴下した。30分間攪拌後L−メチオニン
7.5g(50mmol)を少量ずつ加え、室温で一夜
攪拌した。反応溶液に氷冷下水素ガスの発生が止むまで
メタノールを加え減圧下溶媒留去した。得られた残留物
に10%−水酸化ナトリウム溶液を加えクロロホルムで
2回抽出した。クロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥後減圧下溶媒を留去し標記化合物5.12g(収率
75%)を得た。
d,J=11Hz,J=4Hz,1H)、3.33(d
d,J=11Hz,J=7Hz,1H)、2.96〜
3.04(m,1H),2.57〜2.64(m,2
H)、2.22〜2.43(m,3H)、2.11
(s,3H)、1.68〜1.80(m,1H)、1.
50〜1.62(m,1H)
の原料に代えた以外は参考例46と同様に反応及び操作
を行い表3に示す化合物を得た。
ボニル)−4−(2−ヒドロキシエチル)1,3−オキ
サゾリジン
ン酸23.4g(0.1mol)の無水N,N′−ジメ
チルホルムアミド溶液に炭酸水素カリウム40.1g
(0.4mol)を加え室温で撹拌した。その反応溶液
にヨウ化メチル31.1ml(0.5mol)を滴下し
ながら加え室温にて一夜撹拌した。反応溶液に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を1N−塩酸飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下溶媒
留去しジエステル体25.8g(収率99%)を得た。
水素化ホウ素リチウム4.3g(196.8mmol)
のテトラヒドロフラン溶液にジエステル体25.7g
(98.4mmol)を加え、氷冷撹拌下メタノール
(50ml)を滴下した。2時間撹拌した後水を加え減
圧下溶媒留去した。得られた残留物を水に溶解し1N−
塩酸にて弱酸性としてクロロホルムで抽出した。無水硫
酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒留去しジオール体
18.5g(収率92%)を得た。
の塩化メチレン溶液に2,2−ジメトキシプロパン83
ml(675mmol)とパラトルエンスルホン酸1.
28g(6.75mmol)を加え室温で一夜撹拌し
た。反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒留去し、得られ
た残留物をシリカゲルカラムクロマトにて精製して標記
化合物19.9g(収率60%)を得た。
4.27(m,1H)、3.99〜4.04(m,1
H)、3.50〜3.71(m,3H)、2.70〜
3.00(br s,1H)、1.70〜1.90
(m,2H)、1.55(s,6H)、1.50(s,
9H)
ボニル)−4−(3−ヒドロキシプロピル)−1,3−
オキサゾリジン
−アスパラギン酸の代りにt−ブトキシカルボニル−L
−グルタミン酸に変えた以外は参考例56と同様に反応
及び操作を行い標記化合物を得た。
4.02(m,5H)、2.19(s,1H)、1.3
5〜2.00(m,19H)
mmol)の塩化メチレン溶液を−78℃に冷却し撹拌
しながらジメチルスルホキシド6.84ml(97.2
ml)を滴下した。1時間後参考例56で合成した化合
物9.82g(40mmol)の塩化メチレン溶液を加
え3時間撹拌した。反応溶液にトリエチルアミン27.
9ml(200mmol)を加え更に30分間撹拌し
た。反応溶液を水にあけ有機層を分取し、水層を塩化メ
チレンで抽出した。有機層を合せて1N−塩酸溶液、飽
和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下
溶媒留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロ
マトにて精製し(4S)−2,2−ジメチル−3−(t
−ブトキシカルボニル)−4−(ホルミルメチル)−
1,3−オキサゾリジン7.15g(収率74%)を得
た。
(s,1H)、4.25〜4.40(m,1H)、4.
04〜4.09(m,1H)、3.73(dd,J=9
Hz,J=2Hz,1H)、2.82〜3.10(m,
1H)、2.62〜2.80(m,1H)、1.61
(s,3H)、1.55(m,3H)、1.48(s,
9H)
ド18.98g(43.8mmol)の無水テトラヒド
ロフラン懸濁液にt−ブトキシカリウム3.28g(2
9.2mmol)の無水テトラヒドロフラン溶液を−7
8℃で撹拌しながら滴下した。反応溶液を1時間かけ
て、室温まで昇温した。反応溶液を−78℃に冷却し上
記オキサゾリジン体7.10(29.2mmol)の無
水テトラヒドロフランを滴下した。
撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニア溶液を加え減
圧下溶媒留去した。得られた水層を酢酸エチルで抽出
し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し減圧下溶媒留去した。得られた残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトにて精製しオレフィン体7.5g
(収率82%)を得た。
l)のメタノール溶液に10%パラジウム−カーボン
2.00gを加え室温にて水素気流下一夜撹拌した。パ
ラジウムカーボンを濾去し、濾液を減圧下溶媒留去し
た。得られた残留物のメタノール溶液に冷却下4N−塩
酸酢酸エチル溶液を加え1時間撹拌した。減圧下溶媒留
去し得られた残留物を水に溶解し酢酸エチルにて洗浄し
た。水層に炭酸カリウムを加え塩基性とした後クロロホ
ルムにて抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下
溶媒留去し標記化合物1.34g(収率31%)を得
た。
7.31(m,2H)、7.16〜7.20(m,3
H)、3.57(dd,J=11Hz,J=4Hz,1
H)、3.25(dd,J=11Hz,J=8Hz,1
H)、2.80〜2.88(m,1H)、2.60〜
2.66(m,2H)、1.82〜1.90(m,3
H)、1.60〜1.80(m,2H)、1.40〜
1.50(m,1H)、1.24〜1.37(m,1
H)
(t−ブトキシカルボニル)−4−(2−ヒドロキシエ
チル)−1,3−オキサゾリジンにかえ、原料に参考例
57で合成した(4S)−2,2−ジメチル−3−(t
−ブトキシカルボニル)−4−(3−ヒドロキシプロピ
ル)−1,3−オキサゾリジンを用いる以外は参考例5
6と同様に反応及び操作を行い標記化合物を得た。
7.25(m,5H)、3.50(dd,J=10.6
Hz,J=3.8Hz,1H)、3.18(dd,J=
10.6Hz,J=7.8Hz,1H)、2.65〜
2.80(m,1H)、2.55(t,J=15.2H
z,2H)、1.75〜2.00(m,3H)、1.1
0〜1.65(m,6H)
ニウムブロミドにかえ、トリフェニル(3−フェニル)
プロピルホスホニウムブロミド3以外は参考例58と同
様に反応及び操作を行い標記化合物を得た。
7.35(m,2H)、7.10〜7.20(m,3
H)、3.50〜3.85(m,3H)、3.64(d
d,J=10Hz,3Hz,1H)、3.35(dd,
J=10Hz,7Hz,1H)、2.85〜3.00
(m,1H)、2.58(t,J=7Hz,2H)、
1.50〜1.80(m,2H)、1.20〜1.55
(m,6H)
オ)プロ パノールの合成
トリウム6.9g(300mmol)を加え完全に溶解
させる。L−システイン塩酸塩水和物17.6g(10
0mmol)を反応溶液に加え室温で1時間撹拌した
後、2−フルオロベンジルクロリド15.0g(100
mmol)を滴下しそのまま一夜撹拌した。減圧下溶媒
留去し得られた残留物を水に溶かし、ジエチルエーテル
にて洗浄した。水層に濃塩酸を加え酸性(pH=1)に
した。析出した結晶を濾取水エタノール、ジエチルエー
テルで洗浄後減圧下乾燥させ、L−S−(2−フルオロ
ベンジル)システイン16.5g(72%)を得た。次
に参考例17に準じた還元を行ない標記化合物を得た。
7.36(m,2H)、7.01〜7.13(m,2
H)、3.75(s,2H)、3.62(dd,J=1
1Hz,J=5Hz,1H)、3.38(dd,J=1
1Hz,J=7Hz,1H)、2.96〜3.04
(m,1H)、2.61(dd,J=13Hz,J=5
Hz,1H)、2.42(dd,J=13Hz,J=8
Hz,1H)、2.00〜2.10(m,3H)
オ)プロパノール
ラクロロベンジルクロリドを用い3以外は参考例61と
同様に反応及び操作を行い標記化合物を得た。
7.30(m,5H)、3.68(s,2H)、3.6
0(dd,J=11Hz,J=4Hz,1H)、3.3
8(dd,J=11Hz,J=7Hz,1H)、2.9
2〜3.00(m,1H)、2.54(dd,J=13
Hz,J=5Hz,1H)、2.36(dd,J=13
Hz,J=8Hz,1H)、2.16〜2.28(m,
3H)
オ)ブタノール
mol)の酢酸エチル溶液にトリエチルアミン2.77
g(27.4mmol)を加え氷冷下メタンスルホニル
クロリド2.2ml(27.4mmol)を滴下した。
2時間撹拌後、反応溶液を飽和食塩水で洗浄し無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒留去メタンスルホナー
ト体を得た。
ml(28.6mmol)の無水ジメチルホルムアミド
溶液に水素化ナトリウム1.05g(26.2mmo
l)を加え室温にて30分間撹拌し、次いで上記メタン
スルホナート体7.7g(23.8mmol)を加え一
夜撹拌した。反応溶液に水を加え酢酸エチルにて抽出し
た。有機層を1規定塩酸、飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後減圧下溶媒留去した。得られた残
留物をシリカゲルカラムクロマトにて精製し、4−クロ
ロベンジルチオエーテル体3.95g(収率43%)を
得た。上記チオエーテル体3.95g(10.22mm
ol)のメタノール溶液に4N−塩酸酢酸エチル8ml
を加え氷冷下一夜撹拌した。減圧下溶媒留去し得られた
残留物を10%炭酸カリウム溶液に溶かしジエチルエー
テルで洗浄した。水層を濃塩酸にて酸性としクロロホル
ムで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下溶媒留
去し標記化合物0.81g(収率75%)を得た。
7.30(m,4H)、3.68(s,2H)、3.5
4(dd,J=11Hz,J=4Hz,1H)、3.2
7(dd,J=11Hz,J=7Hz,1H)、2.8
8〜2.98(m,1H)、2.39〜2.58(m,
2H)、1.77(br s,3H)、1.64〜1.
74(m,1H)、1.45〜1.55(m,1H)
参考例56又は57の化合物を用い、これら原料以外は
参考例63と同様に反応及び操作を行い表4に示す化合
物を得た。
酸エチルエステル塩酸塩
1ml(16.5mmol)の無水テトラヒドロフラン
溶液に−78℃にしてn−ブチルリチウムのヘキサン溶
液9.32ml(15.0mmol)を滴下した。滴下
終了後、室温で1時間撹拌させた後、再び−78℃でベ
ンジリデングリシンエチルエステル2.868g(1
5.0mmol)の無水テトラヒドロフラン溶液を滴下
し、1時間撹拌後シンナミルブロミド1.82ml(1
5.0ml)を加えた。−78℃にて4時間、室温にて
一夜撹拌させた後、反応液を冷した飽和塩化アンモニウ
ム溶液150mlへ加えた。エーテルにて抽出し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留
物へ5%塩酸40mlを加え2時間撹拌後、さらに5%
塩酸40mlを加えエーテル洗浄を行なった。水層を炭
酸水素ナトリウム溶液でアルカリ性にした後、酢酸エチ
ル抽出飽和食塩水洗浄を行ない、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。4N−塩酸/酢酸エチル5.5mlを加え溶
媒を減圧下留去し、標記化合物2.54g(収率66
%)を得た。
8.90(m,2H)、7.11〜7.50(m,5
H)、6.54(d,J=15.6Hz,6.22(d
t,J=15.8Hz,J=8.2Hz,1H)、4.
00〜4.25(m,3H)、2.80〜3.10
(m,2H)、1.18(t,J=7.1Hz,3H)
パノール無水ジメチルホルムアミドに水素化ナトリウム
1.2g(30mmol)を懸濁し、0℃に冷した後ア
セトアミノマロン酸ジエチル6.516g(30mmo
l)を加えた。室温で1時間攪拌後、再び0℃に冷しシ
クロヘキシルメチルブロミド4.18ml(30mmo
l)を加えた。80℃で24時間攪拌後、溶媒を減圧除
去し、残渣を酢酸エチルで溶解後、1N−塩酸、飽和食
塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィーにて精製した。得られたシクロヘキシルメチルア
ミトアミノマロン酸ジエチルを、濃塩酸に溶解し、13
0℃で7時間攪拌後、水を加えエーテルにて洗浄した。
水層をアンモニア水で中性にし、析出してきた結晶を濾
取し、(2R,s)−2−アミノ−3−シクロヘキシル
プロピオン酸を得た。無水テトラヒドロフランにテトラ
ヒドロホウ酸リチウム0.303g(13.9mmo
l)を懸濁し、トリメチルクロロシラン3.53ml
(27.8mmol)を滴下後、得られた(2R,s)
−2−アミノ−3−シクロヘキシルプロピオン酸1.1
9g(6.95mmol)を加えた。15時間攪拌後メ
タノールを滴下し、溶媒を減圧下除去した。残渣をクロ
ロホルム−20%水酸化カリウムで分配し、有機層を無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧除去して標記化
合物1.09g(収率23%)を得た。
d,J=11Hz,4Hz,1H)、3.22(dd,
J=11Hz,8Hz,1H)、2.85〜3.00
(m,1H)、0.75〜2.00(m,16H)
パノール 参考例70に準ずる方法で(シクロヘキシルメチルブロ
ミドの代りに)シクロペンタノールメタンスルホナート
4.46g(25mmol)を用いて標記化合物0.9
1g(収率25%)を得た。
d,J=11Hz,4Hz,1H)、3.24(dd,
J=11Hz,8Hz,1H)、2.80〜2.94
(m,1H)、0.95〜2.05(m,14H)
ル)プロパノール N−t−ブトキシカルボニル−L−チロシン5.62g
(20mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド
(150ml)溶液に無水炭酸カリウム5.52g(4
0mmol)を加え室温で2時間攪拌後ヨウ化メチル
3.8ml(60mmol)を滴下し24時間攪拌し
た。反応液を氷水に加え酢酸エチルで2回抽出した。有
機層を1N−水酸化ナトリウム溶液(3回)、次いで飽
和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下
濃縮することによりN−t−ブトキシカルボニル−L−
チロシンメチルエステル・メチルエーテルを3.78g
(収率61%)得た。エステル体の無水テトラヒドロフ
ラン(100ml)溶液に氷冷下水素化ホウ素リチウム
531mg(24.4mmol)を加え、メタノール10
mlを滴下した。1時間攪拌後反応溶液を減圧下濃縮し
得られた残留物をメタノール100mlに溶解し、p−
トルエンスルホン酸−水和物9.28g(48.7mm
ol)を加え60°にて1時間攪拌した。反応溶液を減
圧下濃縮し、10%水酸化ナトリウム溶液を加えアルカ
リ性(pH=11)とした後塩化メチレンで3回抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後減圧下濃縮することにより標記化合物1.7g
(エステル体からの収率76%)を得た。
(d,J=8Hz,2H)、6.85(d,J=8H
z,2H)、3.79(s,3H)、3.62(dd,
J=10Hz,4Hz,1H)、3.36(dd,J=
10Hz,7Hz,1H)、3.02〜3.12(m,
1H)、2.72(dd,J=13Hz,5Hz,1
H)、2.46(dd,J=13Hz,8Hz,1
H)、1.82(br,s,3H)
プロパノール 参考例72に準ずる方法でヨウ化メチルの代りに臭化エ
チルを用いることにより標記化合物を得た。
(d,J=8Hz,2H)、6.83(d,J=8H
z,2H)、4.01(q,J=7Hz,2H)、3.
62(dd,J=10Hz,4Hz,1H)、3.36
(dd,J=10Hz,7Hz,1H)、3.01〜
3.11(m,1H)、2.72(dd,J=13H
z,5Hz,1H)、2.46(dd,J=13Hz,
8Hz,1H)、1.76(brs,3H)、1.40
(t,J=7Hz,3H)
チジン−2−カルボン酸−(1S)−(1−ホルミル−
3−メチルチオ)プロピルアミド
(5.4mmol)、N−ヒドロキシベンズトリアゾー
ル・一水和物0.826g(5.4mmol)、トリエ
チルアミン0.546g(5.4mmol)および参考
例46で合成した化合物0.73g(5.4mmol)
の塩化メチレン(100ml)溶液を塩−氷浴で冷却
し、N,N′−ジシクロヘキシカルボジイミド1.22
g(5.94mmol)の塩化メチレン(20ml)溶
液を滴下後18時間撹拌した。不溶物を濾取し、濾液を
1N−塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食塩水
で順次洗浄した。水層を塩化メチレンで再抽出し、合わ
せた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下濃縮し
た。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製することにより(2R,S)−1−ベンジル
オキシカルボニル−アゼチジン−2−カルボン酸−(1
S)−(ヒドロキシメチル−3−メチルチオ)プロピル
アミド1.28g(収率67%)得た。
05g(8.75mmol)の無水ジメチルスルホキシ
ド(20ml)溶液にピリジン・三酸化イオウ錯体1.
42g(8.95mmol)の無水ジメチルスルホキシ
ド(10ml)溶液を滴下し、30分間撹拌した。反応
溶液を氷−水に加え、酢酸エチルで4回抽出した。酢酸
エチル層を10%−クエン酸溶液、水、飽和炭酸水素ナ
トリウム溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後減圧下濃縮した。得られた残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより
標記化合物1.03g(収率80%)をジアステレオマ
ー混合物として得た。
H)、9.59(s,1/2H)、7.50〜8.10
(bs,1H)、7.30〜7.45(m,5H)、
5.05〜5.20(m,2H)、4.70〜4.85
(m,1H)、4.45〜4.65(m,1H)、3.
85〜4.10(m,2H)、2.35〜2.70
(m,4H)、1.90〜2.30(m,5H)
ル) :0.16(展開溶媒B:塩化メチレン:アセトン=1
0:1)
かえ表5中の参考例で合成したカルボン酸誘導体(原料
1)及びアミン誘導体(原料2)を用いた以外は実施例
1と同様に反応及び操作を行い環状カルボン酸アミド誘
導体を得た。合成した環状カルボン酸アミド誘導体を表
5に、また得られた環状カルボン酸アミド誘導体の収
率、融点もしくは性状、NMR分析データ、TLC分析
(Aは展開溶媒が酢酸エチル、Bは塩化メチレン:アセ
トン=10:1である)のRf値をそれぞれ表6に示
す。
−(1S)−(1−ホルミル−2−フェニル)エチルア
ミド
(4.17mmol)をクロロホルム50mlに溶解
し、−10℃にてトリエチルアミン0.61ml(4.
36mmol)とクロル炭酸エチル0.38ml(3.
97mmol)を順次加えた。30分撹拌後参考例48
で合成した化合物0.6g(3.97mmol)を加え
−10℃にて1時間、室温にて1晩撹拌した。反応液へ
クロロホルムを加え、1N−塩酸溶液、飽和食塩水、飽
和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食塩水にて洗浄後、溶
媒を減圧留去し、残査をイソプロピルエーテルにて結晶
化洗浄を行ない、結晶を濾取した。
l)をジメチルスルホキシド10mlに溶解し、トリエ
チルアミン1.60ml(11.4mmol)を加えた
後、ピリジン−三酸化イオウ1.81g(11.4mm
ol)をジメチルスルホキシド10mlで溶解した混合
溶液を滴下した。1時間撹拌した後反応液を氷水100
mlへ注ぎ、酢酸エチルで抽出し、次いで10%クエン
酸溶液、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、飽
和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、溶媒を減圧留去した後残査をシリカゲルクロマ
トグラフィーで精製を行ない標記化合物0.53g(収
率41%)を得た。
(s,1H)、7.09〜7.37(m,5H)、5.
95〜6.14(m,1H)、4.70〜4.82
(m,1H)、4.13(q,J=7.1Hz,2
H)、4.00〜4.26(m,2H)、3.19
(d,J=6.4Hz,2H)、2.65〜2.90
(m,2H)、2.28(tt,J=11.4Hz,J
=3.9Hz,1H)、1.43〜1.86(m,4
H)、1.26(t,J=7.1Hz,3H)
にかえ表7中の参考例で合成したカルボン酸誘導体(原
料1)及びアミン誘導体(原料2)を用いた以外は実施
例22と同様に反応及び操作を行い、環状カルボン酸ア
ミド誘導体を得た。合成したカルボン酸アミド誘導体を
表7に、また得られた環状カルボン酸アミド誘導体の収
率、融点もしくは性状、NMR分析データ、TLC分析
(Aは展開溶媒が酢酸エチル、Bは塩化メチレン:アセ
トン=10:1である)のRf値をそれぞれ表8に示
す。
ボン酸−(1R,S)−(1−ホルミル−4−フェニ
ル)−3−ブテニルアミド
(4.97mmol)および参考例69で合成した化合
物1.27g(4.97mmol)をジクロロメタン
(50ml)溶液に氷冷下トリエチルアミン0.70m
l(4.97mmol)と1−エチル−3−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−カルボジイミド・塩酸塩1.1
4g(5.96mmol)を順次加えた。室温で一夜撹
拌した後、溶媒を減圧下留去し、残留物を酢酸エチルに
溶解し、この溶液を1N−塩酸溶液、飽和食塩水、飽和
炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食塩水で洗浄した。次い
で有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留
去した後、残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにて
分離し、1−ベンジルオキシカルボニル−ピペリジン−
4−カルボン酸−(1R,S)−(1−エトキシカルボ
ニル−1−シンナミル)メチルアミド1.65g(収率
71%)を得た。
l)をテトラヒドロフラン30mlに溶解し、0℃にて
テトラヒドロほう酸リチウム0.193g(8.88m
mol)を加えた後、メタノール4.5mlテトラヒド
ロフラン5.5mlの混合溶液を滴下した。2時間撹拌
後水20mlを滴下し、テトラヒドロフランを減圧留去
した後、残留物へ氷及び1N−塩酸を加え酢酸エチルで
抽出を行なった。次いで、有機層と飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し
た。得られた残留物1.35g(3.20mmol)を
実施例1と同様にDMSO中ピリジン・三酸化イオウ錯
体を用い酸化し、標記化合物0.9g(収率43%)を
得た。性状:油状
(s,1H)、7.15〜7.45(m,10H)、
6.47(d,J=15.7Hz,1H)、6.06〜
6.18(m,1H)、5.95〜6.10(m,1
H)、5.16(s,2H)、4.65〜4.75
(m,1H)、4.02〜4.35(m,2H)、2.
67〜2.95(m,4H)、2.33(tt,J=1
1.3Hz,J=3.9Hz,1H)、1.50〜1.
98(m,4H)
にかえ表9中の参考例で合成したカルボン酸誘導体(原
料1)及びアミン誘導体(原料2)を用いた以外は実施
例99と同様に反応及び操作を行い、環状カルボン酸ア
ミド誘導体を得た。合成した環状カルボン酸アミド誘導
体を表9に、また得られた環状カルボン酸アミド誘導体
の収率、融点もしくは性状、NMR分析データ、TLC
分析(Aは展開溶媒が酢酸エチル、Bは塩化メチレン:
アセトン=10:1である)のRf値をそれぞれ表10
に示す。
ン−4−カルボン酸−(1S)−(1−ホルミル−2−
フェニル)エチルアミド
カルボン酸3g(17.4mmol)およびNヒドロキ
シベンズトリアゾール・一水和物5.32g(34.8
mmol)のクロロホルム(200ml)溶液に氷冷下
ジシクロヘキシルカルボジイミド7.18g(34.8
mmol)のクロロホルム(100ml)溶液を滴下
し、そのまま1時間撹拌した。反応溶液に参考例48で
合成した化合物2.63g(17.4mmol)および
トリエチルアミン1.76g(17.4mmol)のク
ロロホルム(50ml)溶液を滴下し、室温まで昇温し
た後一夜撹拌した。不溶物を濾取し、濾液を1N−塩酸
で洗浄した後1N−水酸化ナトリウム溶液(100m
l)で2回抽出した。水層に濃塩酸を加え酸性(pH=
1)とした後クロロホルムで2回抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下濃
縮した。
857g(8mmol)のクロロホルム(100ml)
溶液に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド・塩酸塩0.958g(5mmo
l)を加え一夜撹拌した。反応溶液を1N−塩酸、飽和
炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下濃縮した。得られた残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製する
ことによりシス−1−(N−ベンジルカルバモイル)シ
クロセキサンカルボン酸−(1S)−(1−ヒドロキシ
メチル−2−フェニル)エチルアミド0.2g(2工程
収率2.9%)を得た。
7.40(m,10H)、5.85〜6.10(m,2
H)、4.42(d,J=6Hz,2H)、4.10〜
4.25(m,1H)、3.67(dd,J=11H
z,3Hz,1H)、3.56(dd,J=11Hz,
5Hz,1H)、2.80〜2.95(m,2H)、
2.67(bs,1H)、2.20〜2.40(m,2
H)、1.50〜2.10(m,8H)
を実施例1と同様にDMSO中ピリジン・三酸化イオウ
錯体を用い酸化し標記化合物0.18g(収率91%)
を得た。
7.10〜7.40(m,10H)、6.10〜6.3
0(m,1H)、5.80〜6.00(m,1H)、
4.69(q,J=7Hz,1H)、4.43(d,J
=5Hz,2H)、3.15(d,J=7Hz,2
H)、2.20〜2.40(m,2H)、1.50〜
2.20(m,8H)
ヘキサン−4−カルボン酸−(1S)−(1−ホルミル
−2−フェニル)エチルアミド
1,4−ジカルボン酸にかえトランス−シクロヘキサン
−1,4−ジカルボン酸を用い3以外は実施例104と
同様に反応及び操作を行い、トランス−1−(N−ベン
ジルカルバモイル)シクロヘキサンカルボン酸−(1
S)−(1−ヒドロキシメチル−2−フェニル)エチル
アミドを得た。
7.35(m,10H)、4.30〜4.40(m,2
H)、4.05〜4.20(m,1H)、3.51
(d,J=5Hz,1H)、3.10(d,J=5H
z,1H)、2.85〜3.00(m,1H)、2.6
0〜2.75(m,1H)、2.05〜2.35(m,
2H)、1.70〜2.00(m,4H)、1.25〜
1.70(m,4H)
MSO中ピリジン・三酸化イオウ錯体を用い酸化し標記
化合物を得た。 性状:白色結晶 mp 174.9〜180.7(分
解)
(s,1H)、7.05〜7.41(m,10H)、
6.13(d,J=8Hz,1H)、5.80〜6.0
5(m,1H)、4.67(q,J=6Hz,1H)、
4.30〜4.45(m,2H)、3.15(d,J=
6Hz,2H)、2.05〜2.20m,2H)、1.
70〜2.00(m,4H)、1.40〜1.60
(m,4H)
iとImahori(J.Biochem.90,23
3−240(1981))の方法に従って部分精製し、
実験に使用した。抗カルパイン活性の測定はYoshi
mura(J.Biol.Chem.258,8883
−8889(1983))等の方法に従って行った。即
ち、4%カゼイン溶液0.05ml,50mMシステイ
ン溶液0.05ml,カルパイン溶液0.05ml,精
製水0.025ml被検薬溶液(10%ジメチルスルホ
オキシド溶液)0.025ml及び200mMイミダゾ
ール塩酸緩衝液(pH7.5)0.25mlを含む混合
液を30℃で3分間加温した。その後、50mM塩化カ
ルシウム溶液0.05mlを加えて反応を開始した。3
0℃,30分間反応した後、5%トリクロロ酢酸0.5
mlを加えて反応を停止した。カルパインにより加水分
解されたカゼインのトリクロロ酢酸可溶画分中のタンパ
ク量をRossとSchatz(Anal.Bioch
em.54,304−306(1973))の方法に従
って測定し、吸光度(a)を求めた。同時に被検薬溶液
の代わりに10%ジメチルスルホキシド溶液のみを用い
た盲検の吸光度(b)を測定した。カルパイン阻害率
は、次式〔(b−a)/b〕×100により計算し、5
0%阻害に必要な量〔IC50〕をプロビット法より算出
した。各実施例で製造した化合物を被検薬とし、測定結
果を表11に示す。
カルボン酸アミド誘導体は、カルパイン阻害活性を有し
ているため、虚血性疾患、炎症、筋ジストロフィー、白
内障、免疫疾患、本態性高血圧等の治療剤として有用で
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式 R2 −Y−CONH−CH(CHO)−(CH2 )n −R1 で表わされるカルボン酸アミド誘導体(式中、R1 は芳
香族炭化水素基、複素環基、アルキル基、アルケニル基
又は−X−R3 で表わされる基であり、ここでXは酸素
原子又はイオウ原子であり、R3 は芳香族炭化水素基、
複素環基又はアルキル基であり、Yは窒素原子を含む飽
和複素環基又は単環式飽和炭化水素基、R2 は置換アル
キル基、置換アルケニル基、アシル基、置換スルホニル
基、アルコキシカルボニル基、置換カルバモイル基又は
置換チオカルバモイル基であり、nは0〜5であ
る。)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35875092A JP3391038B2 (ja) | 1991-12-26 | 1992-12-28 | カルボン酸アミド誘導体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35764791 | 1991-12-26 | ||
JP3-357647 | 1991-12-26 | ||
JP35875092A JP3391038B2 (ja) | 1991-12-26 | 1992-12-28 | カルボン酸アミド誘導体 |
Publications (2)
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---|---|
JPH05345753A true JPH05345753A (ja) | 1993-12-27 |
JP3391038B2 JP3391038B2 (ja) | 2003-03-31 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35875092A Expired - Fee Related JP3391038B2 (ja) | 1991-12-26 | 1992-12-28 | カルボン酸アミド誘導体 |
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---|---|
JP (1) | JP3391038B2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP35875092A patent/JP3391038B2/ja not_active Expired - Fee Related
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