JPH05345206A - タレット装置 - Google Patents

タレット装置

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Publication number
JPH05345206A
JPH05345206A JP15808392A JP15808392A JPH05345206A JP H05345206 A JPH05345206 A JP H05345206A JP 15808392 A JP15808392 A JP 15808392A JP 15808392 A JP15808392 A JP 15808392A JP H05345206 A JPH05345206 A JP H05345206A
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JP
Japan
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bevel gear
shaft
tool
gear
side bevel
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Application number
JP15808392A
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English (en)
Inventor
Yukio Maeda
幸雄 前田
Kozo Imanishi
耕造 今西
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸側傘歯車28とタレット本体9に設けた回
転工具11の工具側傘歯車29とを、簡単な操作で確実
に噛み合せることができる、タレット装置を提供する。 【構成】 装置本体8に設けたビルトインモータ13に
よって割出回転するタレット本体9に回転工具11を設
け、前記モータ13によって回転する回転軸16を装置
本体8に設け、回転軸16の前端部に軸側傘歯車28と
プッシャ40とを設け、タレット本体9にばね36によ
って付勢して取り付けたギヤストッパ37を回転工具1
1に設けた工具側傘歯車29を係合させて位置決めし、
この状態で、回転軸16の前進によって軸側傘歯車28
を工具側傘歯車29に噛み合せ、プッシャ40によって
ギヤストッパ37を押して工具側傘歯車29から外し、
この歯車29を回転可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はタレット装置付き旋盤
またはタレット旋盤のタレット装置に係り、とくにタレ
ット本体に回転工具を装着したタレット装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】タレット本体の割出回転と、タレット本
体に装着した回転工具のドリルなど回転刃物の回転と
を、タレット本体を回転可能に装着した装置本体に設け
た1台のビルトインモータによって行なうタレット装置
が提案されている。このタレット装置では、ギヤの切換
によってタレット本体と回転工具とを別個に回転させる
ようにし、装置本体に設けた回転軸を前進させ、前記モ
ータによって回転する回転軸から前記回転刃物への回転
力の伝達は回転軸および回転工具にそれぞれ設けた軸側
および前記工具側傘歯車を噛み合せることで行なってい
る。すなわち、回転軸と一体的に軸側傘歯車を低速回転
させつつ油圧によって前進させることで工具側傘歯車に
噛み合せている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したタレ
ット装置では、軸側傘歯車を低速回転させつつ前進させ
ているので、軸側傘歯車の歯部と工具側傘歯車の歯部と
が衝突して、両傘歯車を確実に噛み合せにくく、これら
の歯車の歯部が損傷する恐れがあるなどの問題点があっ
た。
【0004】この発明は、前述した問題点を解決して、
簡単な操作によって軸側傘歯車を工具側傘歯車に確実に
噛み合せることができ、噛み合せ時に前記両傘歯車が損
傷する恐れもないタレット装置を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述のよう
なタレット装置において、タレット本体側に、ばねおよ
びばねによって後側に付勢した進退可能なギヤストッパ
を設け、このストッパと工具側傘歯車とを係脱可能に係
合させ、装置本体に進退可能に支持させた回転軸に、軸
側傘歯車の前側に突出し前記ギヤストッパに当接して押
圧するプッシャを設けたものである。
【0006】
【作用】この発明のタレット装置は、回転軸が後退し、
軸側傘歯車と工具側傘歯車とが離間している状態では、
工具側傘歯車がコイルばねなどのばねによって付勢した
ギヤストッパに係合し、回り止めしてある。そして、装
置本体に設けたビルトインモータなどのモータによって
タレット本体を割出回転させ、回転工具の工具側傘歯車
と回転軸の軸側傘歯車とが噛み合い可能な位置となる。
この状態で、回転軸を回転させずに前進させることで、
軸側傘歯車を工具側傘歯車に確実に噛み合せることがで
きる。
【0007】即ち、回転軸の前進により、回転軸に設け
たプッシャをギヤストッパに当接させて押すことで、軸
側傘歯車と工具側傘歯車とが噛み合った後に、ギヤスト
ッパと工具側傘歯車との係合を外し、この傘歯車を回転
自在にでき、回転軸の回転力を前記両傘歯車を介して回
転工具の回転刃物に伝達可能な状態にできる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例によるタレット装
置を旋盤と共に説明する。図1,図2はこの発明の一実
施例によるタレット装置付き旋盤を示す。図1におい
て、1は旋盤の主軸台であり、主軸台1には駆動用モー
タ2で回転される主軸3が回転自在に支持してある。主
軸3の先端部にはチャック4を装着し、チャック4と対
向する心押台5が主軸3の軸線延長方向に往復移動可能
に設置してある。6はタレット装置であり、タレット装
置6は、心押台5と平行に往復移動する移動台7上に、
上下方向に往復移動する装置本体8が装着してある。
【0009】図2,図3にも示すように、装置本体8内
にタレット本体9の筒状軸部9aを、軸方向移動を拘束
すると共に軸受10によって回転自在に嵌合支持させ、
筒状軸部9aの先端部に連なる中空大径部9bが装置本
体8の左側から突出し、中空大径部9bの外周部に60
°の角度間隔でドリルなどの回転工具11とバイトなど
の固定工具12とが交互に装着してある。
【0010】図3に示すように装置本体8の後端部内に
ビルトインモータ13のステータ13aが固定してあ
り、ステータ13aに嵌合したロータ13bにモータ軸
14が嵌合固定してあり、モータ軸14の先端部には平
歯車からなる駆動ギヤ15が設けてある。駆動ギヤ15
には、図6にも示すように、回転軸16の後端部に嵌合
固定した平歯車からなる従動ギヤ17が軸方向に摺動可
能に噛み合せてある。回転軸16はタレット本体9の筒
状軸部9aと偏心させて配置すると共に、モータ軸14
と平行に配置してある。
【0011】回転軸16の中間部にはピストン18をベ
アリング19を介し回転自在にまた軸方向移動を拘束し
て嵌合させ、ピストン18は装置本体8内に形成した進
退用シリンダ20に回転軸16の軸方向に摺動可能に嵌
合させてある。
【0012】回転軸16のピストン18後端近くには割
出用平歯車21を設け、この平歯車21は、図4,図5
にも示すように、1対のアイドルギヤ22の大ギヤ22
aに軸方向に摺動可能に噛み合せ、アイドルギヤ22の
小ギヤ22bをタレット本体9の筒状軸部9aの後端部
内周面に設けた内歯歯車23にそれぞれ噛み合せてあ
る。なお、1対のアイドルギヤ22は装置本体8内に架
設したギヤ軸24に回転自在に嵌合させると共に軸方向
移動を拘束してあり、前記割出用平歯車21はアイドル
ギヤ22の大ギヤ22aに対し回転軸16の後退時にの
み噛み合うようにしてある。
【0013】タレット本体9の筒状軸部9aの中間部外
周面と装置本体8内面との間に形成した割出用シリンダ
25内には、カービック26が軸方向に摺動可能に回転
を拘束して嵌合させてある。カービック26の先端面と
この先端面と対向する割出用シリンダ25の先端内面の
装置側およびタレット側とに互いに係合する係合突起2
6aと装置側係合突起27a、タレット側係合突起27
bとがそれぞれ12個ずつ形成してある。なお、係合突
起26a,27は回転工具11の割出位置で係合するよ
うに配置してある。
【0014】回転軸16の前端部には軸側傘歯車28を
嵌合固定し、軸側傘歯車28は、タレット本体9の中空
大径部9bの偏心孔内に収容し、前記回転工具11の工
具側傘歯車29に噛み合うように配置してある。工具側
傘歯車29は、中空大径部9bの半径方向に延びる工具
軸30の内端部に嵌合固定してある。回転工具11は、
工具軸30の末端部がギヤボックス31に内蔵した伝動
ギヤ機構(図示省略)を介しドリルなどの回転刃物32
に連結させてある。なお、工具側傘歯車29、工具軸3
0およびギヤボックス31は全部の回転工具11にそれ
ぞれ設け、回転刃物32は回転工具11によってそれぞ
れ異なったものにしてある。
【0015】図3,図7に示すようにタレット本体9の
中空大径部9bの前端面には蓋板を兼ねた取付板33を
複数のボルト34によって固定してある。取付板33内
面の回転軸16の中心と対向するように筒状のストッパ
ガイド35を配置し、このガイド35は、中空大径部9
b内に底を支持し、この底をボルト55によって取付板
33に固定してある。ストッパガイド35の底にはコイ
ルばね36の一端を支持し、コイルばね36の他端にギ
ヤストッパ37の基端部を支持してある。
【0016】ギヤストッパ37は、ストッパガイド35
にこれの軸方向に沿って摺動可能に嵌合させると共に、
突出部37aをストッパガイド35の軸方向に沿って形
成した切欠部35aからストッパガイド35の外部へ突
出させ、突出部37aのストッパガイド35外周に突出
した先端部には工具側傘歯車29の歯29a間に係脱可
能に係合する係合突片37bを形成してある。ストッパ
ガイド35には抜け止めピン38を設け、このピン38
をギヤストッパ37に設けた軸方向に長い長孔37cに
摺動自在に係合させてある。なお、以上のように形成し
たストッパ機構39は、タレット本体9の各回転工具1
1と対応する位置にそれぞれ配設してある。
【0017】さらに、前記回転軸16の前端部には、軸
側傘歯車28の前側に突出し、回転軸16の前進時にス
トッパガイド35内に挿入してギヤストッパ37に当接
し、このストッパ37の係合突片37bを工具側傘歯車
29から外すプッシャ40が嵌合固定してある。
【0018】図3において、41は前記シリンダ20,
25動作用の油圧機構であり、油圧機構41は、装置本
体8外に設けた油圧ポンプ42の吐出側に進退用切換弁
43および割出用切換弁44を接続してある。進退用切
換弁43は、進退用シリンダ20の前端部および後端部
に切換可能にそれぞれ接続し、割出用切換弁44は割出
用シリンダ25の前端部および後端部に切換可能にそれ
ぞれ接続してあり、両切換弁43,44は油を戻すタン
ク45に接続してある。
【0019】前記ピストン18、カービック26の後端
部にはそれぞれドッグ46,47を設け、これらのドッ
グ46,47によって動作される前,後各1対の近接ス
イッチ48a,48b,49a,49bがそれぞれNC
制御装置50に信号を入力するように構成されている。
即ち、前,後各1対の近接スイッチ48a,48b,4
9a,49bからピストン18,カービック26の前進
端,後退端確認信号がNC制御装置50に入力される。
【0020】前記制御装置50は、加工および割出プロ
グラム51a,51bを有し、両切換弁43,44に動
作指令を出力させると共に、駆動回路52を介してビル
トインモータ13を駆動させるものである。そして、モ
ータ軸14の後端部には円周方向に12個の突片53a
と円周溝53bと円周方向に1個の突片53cとが形成
された割出位置決め板53を固定し、この位置決め板5
3と対向する回転検出器54を装置本体8側に固定して
ある。なお、回転検出器54は前記制御装置50に停止
信号を入力させるものである。
【0021】次に、以上のように構成した実施例の動作
を図8について説明する。まず、NC制御装置50から
の指令によって、駆動回路52を介し装置本体8に設け
たビルトインモータ13を駆動させ、モータ軸14に設
けた割出位置決め板53の突片53aと回転検出器54
とによって定位置信号を前記制御装置50に入力させる
まで、ビルトインモータ13を割出回転させて停止させ
る。
【0022】次に、制御装置50からの指令によって、
油圧機構41の進退用切換弁43を動作させ、油圧ポン
プ42から吐出する圧油を進退用シリンダ20の先端部
に送ることで、ピストン18を後退させる。ピストン1
8の後退によって、回転軸16と共にこれに取り付けた
従動ギヤ17、割出用平歯車21、軸側傘歯車29およ
びプッシャ40が後退する。
【0023】ピストン18が後退端に達すると、ピスト
ン18に設けたドッグ46が後側の近接スイッチ48b
をONさせて停止信号を制御装置50に入力させ、制御
装置50からの指令によって進退用切換弁43を中立状
態とし、ピストン18および回転軸16を後退端で停止
させる。回転軸16が後退端で停止した状態では、図5
の鎖線に示すように、モータ軸14に設けた駆動ギヤ1
5と回転軸16の従動ギヤ17とが噛合状態を維持し、
回転軸16の割出用平歯車21にアイドルギヤ22の大
ギヤ22aに噛み合い、アイドルギヤ22の小ギヤ22
bがタレット9の筒状軸部9aに設けた内歯歯車23に
噛み合っている。
【0024】この状態で、制御装置50からの指令によ
って、油圧機構41の割出用切換弁44を動作させ、油
圧ポンプ42から吐出する圧油を割出用シリンダ25の
前端部に送ることで、カービック26を後退させる。カ
ービック26の後退によって、その係合突起26aが割
出用シリンダ25の前端内面の装置側、タレット側係合
突起27a,27bの後側に離間し、タレット本体9の
回転が自由になる。カービック26が後退端に達する
と、カービック26に設けたドッグ47が後側の近接ス
イッチ49bをONさせて停止信号を制御装置50に入
力させ、制御装置50からの指令によって割出用切換弁
44の動作を止め、カービック26を停止させる。
【0025】カービック26が後退端で停止した後、制
御装置50からの指令によって、駆動回路52を介しビ
ルトインモータ13を駆動させ、タレット9の割出回転
を行なう。すなわち、ビルトインモータ13の駆動によ
って、モータ軸14が回転し、回転力が駆動ギヤ15と
従動ギヤ17との噛み合いによって回転軸16に伝達さ
れ、回転軸16が回転する。回転軸16の回転によっ
て、回転力が割出用平歯車21、アイドルギヤ22の大
ギヤ22a,小ギヤ22bを介しタレット本体9の筒状
軸部9aに設けた内歯歯車23に伝達され、タレット本
体9が割出回転をする。
【0026】タレット本体9の割出回転は、モータ軸1
4に嵌合固定した位置決め板53の回転を装置本体8に
固定した回転検出器54が検出して検出信号を制御装置
50に入力させ、加工を行なう回転工具11の工具側傘
歯車29が軸側傘歯車28と対向する割出位置に達した
時、制御装置50からの停止信号によってビルトインモ
ータ13を停止させる。なお、パレット本体9の割出回
転は、回転軸16が後退した状態で行なわれ、その前端
部に設けた軸側傘歯車28も後退しているので、軸側傘
歯車28と工具側傘歯車29などとが干渉することはな
い。
【0027】ビルトインモータ13を停止して加工を行
なう回転工具11を割出位置で停止させた後、制御装置
50からの指令によって、割出用切換弁44を切換え、
圧油を割出用シリンダ25の後端部に送り、カービック
26を前進させ、これに設けた係合突起26aを割出用
シリンダ25に設けた装置側、タレット側の係合突起2
7a,27bに係合させ、タレット本体9をカービック
26を介し装置本体8に対して回り止めする。カービッ
ク26が前進端に達すると、カービック26のドッグ4
7が前側の近接スイッチ49aをONさせ、制御装置5
0によって割出用切換弁44を中立状態とし、カービッ
ク26を前進端で停止させる。
【0028】カービック26が前進端で停止した後、制
御装置50からの指令によって、進退用切換弁43を切
換動作させ、圧油を進退用シリンダ20の後端部に送
り、ピストン18と共に回転軸16を前進させる。軸側
傘歯車28を加工を行なう回転工具11の工具側傘歯車
29に噛合させ、ピストン18が前進端に達すると、ピ
ストン18のドッグ46が前側の近接スイッチ48aを
ONさせ、制御装置50によって進退用切換弁43を中
立状態とし、ピストン18および回転軸16を停止させ
る。
【0029】そして、回転軸16が後退している状態で
は、図7に示すように、回転軸16の先端部に設けた軸
側傘歯車28が工具側傘歯車29と離間していると共
に、軸側傘歯車28およびプッシャ40がタレット本体
9のストッパ機構39と離間している。また、ストッパ
機構39は、ギヤストッパ37がコイルばね36で付勢
されて、係合突片37bが工具側傘歯車29の歯29a
間に係合して歯溝の底に押し付けられている。
【0030】ピストン18と共に回転軸16が前進する
と、回転軸16の前端部に設けたプッシャ40がストッ
パ機構39のストッパガイド35に嵌挿され、プッシャ
40でギヤストッパ37をコイルばね36のばね力に抗
してストッパガイド35の底側に押し込みつつ、軸側傘
歯車28が工具側傘歯車29に噛み合される。この場合
に、工具側傘歯車29は、ギヤストッパ37の係合突片
37bに係合されて位置決めされているので、軸側傘歯
車28を回転させずに前進させることで、軸側傘歯車2
8の歯28aを、工具側傘歯車29の歯29aに衝突さ
せることなく、これらの歯29a間に入れて、両傘歯車
28,29を浅く噛み合させることができる。その後、
回転軸16が前進を続けることで両傘歯車28,29は
噛み合いを深くしつつ、プッシャ40の押し込み動作に
よってギヤストッパ37の係合突片37bが工具側傘歯
車29の歯29a間から外れ、これらと離間した図3に
示す状態となる。
【0031】したがって、前述した図3に示す状態で、
制御装置50からの指令によってビルトインモータ13
を駆動することで、モータ軸14、駆動ギヤ15、前進
している回転軸16の従動ギヤ17を介して回転軸16
が軸回りに回転する。回転軸16の回転によって、軸側
傘歯車28と工具側傘歯車29とが噛み合っているた
め、工具軸30が回転し、工具軸30からギヤボックス
31に内蔵した伝動ギヤ機構を介してドリルなどの回転
刃物32に回転力が伝達される。
【0032】そして、この回転刃物32によって主軸3
のチャック4に取り付けた工作物(図示省略)に孔あけ
などの加工を行なう。この加工が完了し、前記工作物か
ら回転刃物32を抜き出した後、ビルトインモータ13
を停止させる。なお、この実施例において、回転工具1
1または固定工具12による工作物の加工は、予め記憶
された加工プログラム51aによる制御装置50のNC
制御方式で、回転工具を備えた通常のタレット装置付き
旋盤とほぼ同様にして行なう。
【0033】そして、加工を行なう回転工具12の変更
は、ビルトインモータ13の停止状態でのピストン18
の後退、カービック26の後退、タレット本体9の割出
回転、カービック26の前進、ピストン18の前進を、
前述したと同様にして行ない、また必要に応じ、回転工
具11と固定工具12との変更も適宜行なう。これらの
動作は予め記憶されたタレット割出プログラム51bに
よる制御装置50のNC制御方式で、順次使用する工具
を割り出して行なう。
【0034】なお、ピストン18の後退により、回転軸
18と共に軸側傘歯車28、プッシャ40が後退し、工
具側傘歯車29は軸側傘歯車28との噛み合いが外れる
が、プッシャ40による押し付けが解除されたギヤスト
ッパ37がコイルばね36の復元力で復帰し、係合突片
37bが工具側傘歯車29に係合し、これを位置決め保
持する。
【0035】前述した実施例では、回転軸16の先端部
に別部材のプッシャ40を固定したが、この発明はプッ
シャを回転軸と一体に形成してもよい。また、前述の実
施例では、ドッグ46,47によって近接スイッチ48
a,48b,49a,49bを動作させるようにした
が、この発明は近接スイッチに代えてリミットスイッチ
を用いてもよい。さらに、前述の実施例はタレット装置
を旋盤に適用した例について説明したが、この発明はマ
シニングセンタにも適用できる。
【0036】そして、この発明によるタレット装置は、
特許請求の範囲を逸脱しないぎり、ストッパ機構やその
他の部分を適宜変更してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、装置
本体と、この装置本体に設けたモータによって割出回転
するタレット本体と、このタレット本体に装着し前記モ
ータによって回転する回転刃物を有する回転工具とを備
え、前記装置本体に前記モータによって回転駆動される
回転軸を回転かつ進退可能に支持させ、この回転軸の前
端部に軸側傘歯車を設け、前記回転工具に回転刃物回転
用の工具側傘歯車を支持させ、前記回転軸の前進時に工
具側傘歯車に軸側傘歯車を噛み合せるタレット装置にお
いて、前記タレット本体側に、ばねおよびばねによって
後側に付勢した進退可能なギヤストッパを保持させ、こ
のストッパと工具側傘歯車とを係脱可能に係合させ、回
転軸に軸側傘歯車の前側に突出し前記ギヤストッパに当
接して押圧するプッシャを設けたので、次の効果が得ら
れる。
【0038】即ち、この発明のタレット装置は、回転軸
が後退し、軸側傘歯車と工具側傘歯車とが離間している
状態では、工具側傘歯車がコイルばねなどのばねによっ
て付勢したギヤストッパに係合し、回り止めしてある。
そして、装置本体に設けたビルトインモータなどのモー
タによってタレット本体を割出回転させ、回転工具の工
具側傘歯車と回転軸の軸側傘歯車とが噛み合い可能な位
置となる。この状態で、回転軸を回転させずに前進させ
ることで、軸側傘歯車を工具側傘歯車に確実に噛み合せ
ることができ、噛み合せ時に前記両傘歯車の歯部が衝突
して、これらの歯部が損傷する恐れがない。
【0039】また、回転軸の前進により、回転軸に設け
たプッシャをギヤストッパに当接させて押すことで、軸
側傘歯車と工具側傘歯車とが噛み合った後に、ギヤスト
ッパと工具側傘歯車との係合を外し、この傘歯車を回転
自在にでき、回転軸の回転力を前記両傘歯車を介して回
転工具の回転刃物に伝達可能な状態にできるので、ばね
やギヤストッパを具備させても、回転軸を低速回転させ
ないこともあって、回転工具に回転力を伝達できるよう
にするための操作が簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるタレット装置を有す
る旋盤を示した概略正面図
【図2】図1に示した旋盤の概略左側面図
【図3】図2のA−A線拡大断面図
【図4】図3の要部の横断面図
【図5】図4のC−C線断面図
【図6】図5のD−D線断面図
【図7】軸側傘歯車と工具側傘歯車との噛み合いが外れ
た状態の部分断面図
【図8】この発明によるタレット装置の動作説明図
【符号の説明】
6 タレット装置 8 装置本体 9 タレット本体 11 回転工具 13 ビルトインモータ 14 モータ軸 15 駆動ギヤ 16 回転軸 17 従動ギヤ 18 ピストン 20 進退用シリンダ 21 割出用平歯車 22 アイドルギヤ 23 内歯歯車 25 割出用シリンダ 26 カービック 26a 係合突起 27a 装置側係合突起 27b タレット側係合突起 28 軸側傘歯車 29 工具側傘歯車 30 工具軸 31 ギヤボックス 32 回転刃物(ドリル) 33 取付板 35 ストッパガイド 36 コイルばね 37 ギヤストッパ 38 抜け止めピン 39 ストッパ機構 40 プッシャ 41 油圧機構 43 進退用切換弁 44 割出用切換弁 50 NC制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体と、この装置本体に設けたモー
    タによって割出回転するタレット本体と、このタレット
    本体に装着し前記モータによって回転する回転刃物を有
    する回転工具とを備え、前記装置本体に前記モータによ
    って回転駆動される回転軸を回転かつ進退可能に支持さ
    せ、この回転軸の前端部に軸側傘歯車を設け、前記回転
    工具に回転刃物回転用の工具側傘歯車を支持させ、前記
    回転軸の前進時に工具側傘歯車に軸側傘歯車を噛み合せ
    るタレット装置において、前記タレット本体側に、ばね
    およびばねによって後側に付勢した進退可能なギヤスト
    ッパを保持させ、このストッパと工具側傘歯車とを係脱
    可能に係合させ、回転軸に軸側傘歯車の前側に突出し前
    記ギヤストッパに当接して押圧するプッシャを設けたこ
    とを特徴とするタレット装置。
JP15808392A 1992-06-17 1992-06-17 タレット装置 Pending JPH05345206A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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