JPS646176Y2 - - Google Patents

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JPS646176Y2
JPS646176Y2 JP17357383U JP17357383U JPS646176Y2 JP S646176 Y2 JPS646176 Y2 JP S646176Y2 JP 17357383 U JP17357383 U JP 17357383U JP 17357383 U JP17357383 U JP 17357383U JP S646176 Y2 JPS646176 Y2 JP S646176Y2
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main shaft
shaft cylinder
lid
cylinder
frame
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【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案はタツプ盤に関するものであつて、更
に詳細には、回転主軸の先端に装着したタツピン
グ工具を切削送りする際における往動方向への前
進推力を圧縮ばねの解放弾力に求め、またタツピ
ング工具の切削送り量を回転主軸の回転量に対応
して変更するために各種ピツチの歯車に交換する
よう構成したタツプ盤において、前記歯車交換の
ために当該歯車を取外した際に、前記回転主軸に
対するロツクが解除されて前記圧縮ばねに蓄積し
た弾力が一挙に解放され、当該回転主軸が急速に
前進方向に突出して不測の事故を蒙ることのない
よう、前記圧縮ばねが圧縮されていない状態にお
いてのみ歯車交換をなし得るよう構成上の配慮を
施した安全機構に関するものである。
従来技術 ワークの下孔加工部にねじ立てを行うタツプ盤
に関し、回転主軸の先端に装着したタツピング工
具が原位置から前進してワーク表面に到達するま
での行程において早送りを行い、またタツピング
が完了し前記工具の先端がワーク表面から脱出し
て原位置に復帰するまでの行程において早戻りを
行つて作業時間の短縮を図る機構につき、本件出
願人は新たな提案を行い、これに関して昭和58年
6月1日付で考案「タツプ盤」(実願昭58−83461
号)として実用新案登録出願を完了した。前記出
願に係る考案「タツプ盤」は、フレームに往復動
可能に支持され、前記主軸をその軸線の周りには
回転可能でかつ該主軸の往復動方向には一体に移
動するように支持する主軸筒と、前記主軸を回転
駆動するためのモータと、前記フレームに主軸筒
の移動方向と同方向に往復動可能に支持されそれ
と同方向にラツクが形成された移動部材と、前記
移動部材を往復駆動するための早送り往復駆動部
材と、前記主軸筒に前記主軸と交差するように支
持されると共に前記主軸に設けたウオームと噛合
するウオームホイールが一端部に取付けられた回
転軸と、前記回転軸と平行に延在して前記主軸筒
に支持され前記移動部材のラツクと噛合するピニ
オンが一端部に設けられたピニオン軸と、前記ピ
ニオン軸の他端部と前記回転軸の他端部に夫々取
換可能に配設され主軸の回転量に対する主軸筒の
移動量を任意に変更するための交換歯車とを備え
るよう構成されている。
この結果、主軸駆動用の前記モータが停止して
いる間はウオームおよびウオームホイールからな
る不可逆転機構により前記ピニオン軸の回転がロ
ツクされ、従つて空気圧シリンダからなる早送り
往復駆動部材を正逆何れかに圧力付勢してやれ
ば、前記移動部材に形成したラツクおよび前記回
転阻止されているピニオンの噛合のもとに、工具
を保持した主軸および主軸筒の早送りおよび早戻
りが達成され、また前記モータを正逆回転させれ
ば、主軸に挿通固定した前記ウオームがウオーム
ホイールに回転を付与し、前記交換歯車との噛合
作用下にタツピングに必要なピツチでの切削送り
および切削戻りが行われるものである。
ところでタツプ盤を使用してワークの下孔にタ
ツピング加工を行う場合、タツピング工具はタツ
ピングされる雌ねじのリード角に応じた所定ピツ
チで切削送りがなされる必要があり、このためタ
ツピング工具の1回転当りに対応する切削送り量
は当該使用工具の種類に応じて予め定まつてい
る。そこで前記考案に係るタツプ盤では、主軸の
回転量に対応して、当該主軸と共に軸線運動する
主軸筒の移動量を変更するために、各種ピツチの
一対の歯車が主軸送り機構中に交換自在に組込ま
れるようになつている。またタツプを切削送りす
るための往動方向への前進推力は、フレーム本体
と主軸筒との間に弾力的に介装した圧縮ばねの解
放弾力により得られるようになつている。
しかしながら前記圧縮ばねにより常に前進方向
への付勢力が与えられている主軸筒は、前記一対
の交換歯車の噛合により往動規制、すなわちロツ
クがされていて、この交換歯車の回転によつての
み所定速度で前進するようになつている。従つて
前記圧縮ばねが圧縮され弾力が充分に蓄積されて
いる状態で前記歯車を交換すべく取外すと、前記
両歯車の噛合によるロツクが解除されることにな
るため圧縮ばねの弾力は一挙に解放され、これに
伴い主軸筒が急速に前進方向に突出して作業者を
傷つける等の不測の危険を与え、またタツピング
工具を主軸に装着したままの場合、該工具がワー
ク表面に衝突して相互に損壊する等の不都合があ
つた。
目 的 本考案は、前述したタツプ盤に内在している欠
点に鑑み、これを根本的に解決するべく案出され
たものであつて、前記圧縮ばねが充分圧縮されて
弾力が蓄積されている間は前記交換歯車の取外し
を物理的に不可能とし、圧縮ばねの弾力が略解放
された状態においてのみ歯車交換をなし得るよう
に構成して、前記不測の事故の発生を未然に防止
することを目的とする。
解決手段 前記目的を達成するため本考案は、先願に係る
前記タツプ盤の構成において、主軸筒の往動終端
位置で相互に係合して該主軸筒の往動を阻止する
ストツパー部材を配設し、また前記交換歯車の取
外し位置におけるフレームに着脱自在に蓋体を設
け、この蓋体の内側に規制片を設けると共に前記
主軸筒に係合体を取付け、前記蓋体に条設した長
溝中に前記係合体を臨ませ、前記ストツパー部材
が係合した状態(すなわち圧縮ばねの蓄積弾力が
解放された状態)においてのみ前記係合体の先端
部に形成した折曲係合部が長溝から離脱するのを
許容し得るよう、前記長溝の適宜の個所に凹所を
切欠形成するものとする。
これによつて、前記圧縮ばねが圧縮状態に保持
されている間は、蓋体の長溝中に臨んでいる前記
係合体の折曲係合部が凹部形成個所以外の個所に
位置して当該蓋体の取外しを不可能とし、前記圧
縮ばねの弾力が解放された状態においてのみ、前
記折曲係合部が凹部形成個所に位置して蓋体の解
放が許容される。すなわち後の場合には、前記歯
車を取外しても主軸筒が急速に突出することはな
く、従つて歯車交換作業を安全に遂行し得ること
となる。
実施例 次に本考案に係るタツプ盤につき、好適な実施
例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に
説明する。第1図は本考案に係るタツプ盤の基本
構成を示す概略説明図であり、また第2図〜第5
図は本考案の具体的な構成に係るタツプ盤を示す
ものである。図において参照符号10は回転主軸
を示し、この主軸10は後述する主軸筒12中に
挿通されて、該主軸筒12の両端部に配設した一
対の軸受14,14に回転自在かつ軸方向に移動
し得ないよう支持されている。また前記主軸10
の一端部は主軸筒12から軸線方向前方に所定距
離延出し、該端部にチヤツク16を介してタツピ
ング工具18が着脱自在に保持されるようになつ
ている。主軸10の他端部外周には、第2図に示
すように軸方向に複数条のスプライン溝20が穿
設され、このスプライン溝に大径のプーリ22が
スプライン接続されている。すなわちタツプ盤の
フレーム24内の所定位置に1対の軸受26,2
6が配設固定され、この軸受26,26の内周に
ボス28が回転自在かつ軸方向移動不能に挿通支
持されている。そしてこのボス28の中心貫通孔
に前記主軸10のスプライン溝部が挿通され、図
示しないキーが前記スプライン溝20に嵌合する
ことにより、主軸10は前記ボス28に対しスプ
ライン摺動し得るようになつている。また前記ボ
ス28の軸受外方延出部には、フランジ付スリー
ブ30を介して前記大径のプーリ22がボルト接
続され、タツプ盤のフレーム外方に配設した回転
駆動体、例えばモータ32の回転軸34に固定し
た小径プーリ36と前記大径プーリ22との間に
巻掛けたタイミングベルト38を介して、前記モ
ータ32の回転が主軸10に伝達されるようにな
つている。このとき主軸10は、前述したように
プーリ22にボス28を介してスプライン接続さ
れているから、該主軸10はモータ32からの回
転伝達を受けつつ軸方向に往復摺動可能である。
また主軸筒12は、フレーム24に一体的に形
成した円筒状のハウジング40に往復動自在でか
つ回転不能となるよう収納支持されると共に、前
記ハウジング40との間に介装した圧縮ばね42
により、ハウジングの軸線方向外方へ突出するよ
う常時弾力付勢されている。すなわち第2図およ
び殊に第3図に示すように、ハウジング40に往
復動自在に収納される主軸筒12は、その側部長
手方向に一対のスロツト44が対向的に穿設さ
れ、前記ハウジング40に半径方向内方へ突出す
るよう対向的に配設固定した一対のピン46を前
記スロツト44に夫々臨ませることにより、ハウ
ジング40に対する主軸筒12の回り止めがなさ
れている。また前述したように、ハウジング40
の両端部に配設した一対の軸受14,14には、
前記主軸10が回転自在でかつ軸方向に移動し得
ないよう支持されている。すなわち主軸筒12
は、主軸10をその軸線の周りに回転自在でかつ
該主軸の往復動方向には一体に移動するよう支持
していることになる。
更に前記主軸筒12には、その内周壁部に内装
して円盤状の位置決め部材50が挿通され、この
位置決め部材50の中心部に前記主軸10が回転
自在に挿通されている。また前記位置決め部材5
0の外周面には、第3図に示すように複数の切欠
52が対応的に穿設され、ハウジング40から半
径方向内方に延出している前記ピン46の各端部
が、前記切欠52に嵌入係合している。このよう
に位置決め部材50は、主軸筒12内においてピ
ン46を介してハウジング40内の定位置に固定
され、主軸筒12に配設したリング状の受座金5
4と前記位置決め部材50との間に介装した圧縮
ばね42により、前記主軸筒12はハウジング4
0の軸線方向前方へ常時弾力付勢されている(但
し後述する如く、主軸10はウオームおよびウオ
ームホイールの組合せからなる不可逆転機構によ
りロツクされるので、該主軸10が前記モータ3
2により駆動されない限り、主軸筒12がハウジ
ング40から延出することはない)。
次にタツプ盤のフレーム24内には、第3図に
示すように前記主軸10と平行に案内棒56が配
設され、この案内棒56には移動部材58が挿通
支持されて、前記主軸筒12の移動方向と同方向
に往復動し得るようになつている。この移動部材
58には、第3図および第5図に示すように、そ
の往復動方向と同方向にラツク60が形成され、
後述するピニオン62と噛合するようになつてい
る。また前記移動部材58にはこれと一体的にア
ーム64が形成されており、このアーム64は、
フレーム24に水平かつ前記案内棒56と平行に
配設固定したリニアアクチユエータ(例えば好適
には複動式空気圧シリンダ)からなる早送り往復
駆動部材66の作動杆68(本実施例ではピスト
ンロツド)の一端部に接続固定されている。従つ
て、図示の実施例において空気圧シリンダ66を
付勢しピストンロツド68をシリンダチユーブか
ら延伸させれば、移動部材58は前記案内溝56
に案内されつつ第3図において矢印A方向に移動
し、また該空気圧シリンダ66を逆付勢してピス
トンロツド68をシリンダチユーブ中に後退させ
れば、移動部材58は同じく第3図において矢印
B方向に移動することが諒解されよう。
前記主軸筒12には、第2図の−線断面図
である第4図および同じく−線断面図である
第5図に示すように、軸支持ブロツク70(第1
図ではこのブロツク70を二点鎖線で示してあ
る)が一体的に形成されており、この軸支持ブロ
ツク70には回転軸72(第4図参照)およびピ
ニオン軸74(第5図参照)が夫々回転自在に軸
支されている。すなわち第2図に示すように、前
記軸支持ブロツク70中に位置する主軸10の適
宜の部分にウオーム76が固定され、また第4図
に明確に示すように、軸支持ブロツク70に軸受
78,78を介して前記主軸10と交差するよう
に回転自在に軸支した回転軸72には、その下端
部にウオームホイール80が固定され、前記ウオ
ーム76と噛合するように位置設定されている。
更に第1図および第5図に示すように、前記軸
支持ブロツク70には、前記回転軸72(第4
図)と平行にピニオン軸74が配設されると共に
その軸上に中空軸93が配設され、それらの両軸
74,93が軸受82,82を介して夫々回転自
在に軸支され、この中空軸93の一端部に、前記
移動部材58に設けたラツク60と噛合するピニ
オン62が設けられている(なお前記ラツク60
とピニオン62との噛合状態は、位置的な関係か
ら第2図では判明しないが、第3図および第5図
に明確に示されている)。
前記ピニオン軸74の上端部および前記回転軸
72の上端部には、主軸10の回転量に対する主
軸筒12の移動量を任意に変更するための交換歯
車84,86が夫々取換可能に配設され、かつ両
歯車は相互に緊密に噛合するようになつている。
すなわちタツプ盤において、前記タツプ18によ
り第1図に示すワーク88の下孔90にタツピン
グを行う場合、このタツプ18はタツピングされ
る雌ねじのリード角に応じた所定ピツチで切削送
りがなされる必要があり、このためタツプ18の
1回転当りに対応する切削送り量は当該使用タツ
プの種類に応じて予め定まつている。そこで前記
主軸10の回転量に対応して、当該主軸10と共
に軸線運動する主軸筒12の移動量を変更するた
めに、各種ピツチの歯車84,86が交換自在に
前記ピニオン軸74および回転軸72に装着され
るようになつている。例えば第1図および第5図
に示すように、ピニオン軸74の前記軸支持ブロ
ツク70上方に延出する上端部には、大径の交換
歯車84が着脱自在に取付けられ、また第1図お
よび第4図に示すように、回転軸72の前記軸支
持ブロツク70上方に延出する上端部には小径の
交換歯車86が同じく着脱自在に取付けられてい
て、両交換歯車84,86は相互に噛合してい
る。なお前記ピニオン軸74と中空軸93との間
には、第1図および第5図に明確に示すように、
運動伝達機構92および摩擦多板クラツチ94が
装着されている。前記機構92は、ピニオン軸7
4に設けられたピン74aと多板クラツチ94の
一端に設けられた係合体93aとにより構成さ
れ、前記圧縮ばね42の作用により軸支持ブロツ
ク70がタツプ18の往動方向に移動されてピニ
オン軸74に第1図の矢印方向に回動力が付勢さ
れるのに伴つて、ピン74aが係合体93aにそ
の一方向より係合し中空軸93とピニオン軸74
との間の運動伝達を行うものである。また摩擦多
板クラツチ94は、タツプ18に過大な負荷が加
わつた時に運動伝達を遮断して、タツプその他の
機器を保護する安全機構として設けられているも
のである。
次に第1図に示すように、前記移動部材58お
よび軸支持ブロツク70(これは主軸筒12と略
同一視し得る)には、適宜の棒部材からなるスト
ツパー部材58aおよび70aが夫々固着され、
これらの両ストツパー部材58a,70aは、前
記主軸筒12が往動して当該往動終端位置に到達
した際に相互に係合して、該主軸筒12の往動を
阻止するようその取付位置の設定がなされてい
る。すなわち前記主軸筒12は、後述する如くウ
オーム76およびウオームホイール80の噛合な
らびに前記交換歯車84,86の噛合により切削
送りがなされるが、その往動限界を自己規制する
ために前記1対のストツパー部材が設けられるも
のである。
また第4図および第5図に明確に示すように、
一対の交換歯車84,86が臨んでいるフレーム
24上方の所定個所には、蓋体102が着脱自在
に被着され、この蓋体102をフレーム24から
取外さない限り、前記歯車84,86の着脱交換
はなし得ないようになつている。そして前記蓋体
102の内側には、第1図に示す如き形状をした
規制片104が取付け固定され、該規制片104
の中央に長手方向に延在するよう穿設した長溝1
06中に、前記軸支持ブロツク70(これは主軸
筒12そのものと同一視し得る)に取付けた係合
体108が走行自在に臨んで、その先端を外方へ
延出させている。
すなわち第4図に示すように、軸支持ブロツク
70には長片状の板体からなる係合体108がそ
の基部において取付けられ、その開放端は前記蓋
体102の裏側に取付けた規制片104の前記長
溝106中に臨むと共に、その先端は鍵状に折曲
されて係合部110が形成されている。また長溝
106の一部には、前記係合体108の先端に形
成した前記係合部110の通過を許容し得るだけ
の幅寸法を有する切欠としての凹所112が形成
される。この凹所112の形成位置は、前記軸支
持ブロツク70(主軸筒12)が往動して前記両
ストツパー部材58a,70aが係合した状態
(これはとりもなおさず、前記圧縮ばねが伸長し
て弾力を解放した状態である)において、前記係
合部110が到来位置する個所となるよう、予め
対応的に設定されている。このような関係となる
ように係合体108および規制片104から構成
される蓋体開放規制部材の位置を設定しておくこ
とにより、主軸筒12が往動終端位置に到来した
状態、すなわち圧縮ばね42が充分伸長してその
蓄積弾力を解放した状態においてのみ、係合体1
08の係合部110が規制片104の長溝に形成
した凹所112に丁度到来し、これによつて前記
蓋体102はフレーム24から取外し得ることが
諒解されよう。
なお第1図および第5図において、参照符号1
14はスリツト円板を示し、また符号116a,
116bは夫々発光素子および受光素子を示す。
これらの部材素子はオーバーロード検出装置を構
成するものであつて、前記スリツト円板114は
常時は一定速度で回転し、発光素子116aおよ
び受光素子116bからなるり光センサには前記
円板のスリツトを介して定期的に光信号が送られ
ているが、主軸10に所定限界を超えた過重負荷
が加わつてその回転に遅れを来たすと、光信号の
周期が変動してそのオーバーロード状態にあるこ
とを検出するものである。
また第1図に示すように、各種作動部材の状態
を検出して制御回路系(図示せず)に所定の制御
信号を送るリミツトスイツチLS1〜LS4が、夫々
フレーム24の適所に配設されている。先ずリミ
ツトスイツチLS1は、空気圧シリンダ66のピス
トンロツド68に位置調節自在に取付けたドツグ
96により押圧されて、モータ32の正転を開始
し、タツプ18を早送りから切削送りへ切換える
ようになつている。リミツトスイツチLS2は、主
軸筒12に形成した前記軸支持ブロツク70に位
置調節可能に取付けたドツグ98により押圧され
て、後述する主軸筒12の往動限界を検出し、モ
ータ32に逆転指令を与えるものである。またリ
ミツトスイツチLS3は、前記軸支持ブロツク70
に位置調節可能に取付けたドツグ100により押
圧されて、主軸筒12を切削戻りから早戻りに切
換えるべく空気圧シリンダ66に付勢指令を与え
るものである。更にリミツトスイツチLS4は、移
動部材58により作動されて加工終了信号を発信
するようになつている。前記各種のリミツトスイ
ツチおよびオーバーロード検出回路は、マイクロ
コンピユータにおけるCPU(中央処理ユニツト)
に接続し、得られた情報をこのCPU中で演算処
理して所定の指令を発信するようになつている。
これらの信号指令系統を、第6図に示す。
作用・効果 次に、このように構成した本考案に係るタツプ
盤の作用および効果について説明する。第7図に
示すフローチヤート図において、タツプ盤の動作
モードは通常加工モードと歯車交換モードとに別
たれる。先ずタツプ盤の運転開始スイツチを投入
して、加工モードを選択したものとする。そして
第2図および第3図において、主軸筒12は円筒
状ハウジング40中に後退して早送り待機中にあ
るものとすれば、前記主軸筒12は、位置決め部
材50と受座金54との間に介装した前記圧縮ば
ね42の作用下に、ハウジング40前方に突出す
るべく軸線方向前方に常時押圧付勢されている。
しかしながら第1図に示すように、移動部材58
のラツク60とピニオン62により噛合している
前記ピニオン軸74(これは前記軸支持ブロツク
70に軸支されている)は、交換歯車84,86
を介して前記回転軸72に接続し、しかもこの回
転軸72はウオーム76およびウオームホイール
80からなる前記不可逆転機構にウオーム接続し
ている結果として、該ピニオン軸74は前記ラツ
ク60に対する回転を阻止されている。このため
主軸筒12は、前記圧縮ばね42により前方へ押
圧付勢されながらも前進し得ないでいる。
このようにピニオン軸74の回転が阻止された
状態においてスタートSWをオンして前記空気圧
シリンダ66を付勢し、そのピストンロツド68
をシリンダチユーブ中にドツグ96がフレーム2
4に係合するまで後退させると、前記移動部材5
8も案内棒56にガイドされつつ、第3図におい
て矢印B方向への移動を開始する。このとき移動
部材58に形成したラツク60に噛合しているピ
ニオン62およびピニオン軸74は、前述の如く
その回転を阻止されている結果として、該ピニオ
ン軸74が挿通軸支されている軸支持ブロツク7
0を、所定ストロークだけフレーム前方へ移動さ
せることになる。すなわちこれによつて主軸筒1
2(および主軸10に装着された工具18)の早
送りがなされ、前記タツプ18の先端は、原位置
からワーク88の下孔開口面まで迅速に移動す
る。このように主軸筒12の早送りが行われて、
空気圧シリンダ66のピストンロツド68に固着
したドツグ96が所定位置まで後退すると、当該
ドツグ96はリミツトスイツチLS1を押圧して前
記モータ32の回転を開始し、早送りから切削送
りに切換える。
すなわち第1図において、モータ32の回転は
プーリおよびベルトを介して主軸10に伝達さ
れ、該主軸10およびこれに挿通固定したウオー
ム76を回転させる。このためウオーム76に噛
合するウオームホイール80およびその回転軸7
2に接続する交換歯車86も回転し、この交換歯
車86に噛合する交換歯車84を介して中空軸9
3を時計方向に回転させ、その結果ピニオン軸7
4およびピニオン62を時計方向に回転させる。
前記ピニオン62は移動部材58に形成したラツ
ク60に噛合し、しかも前記移動部材58は休止
位置に固定されているから、ピニオン62の回転
に伴い前記ピニオン軸74を挿通した軸支持ブロ
ツク70および主軸筒12は矢印方向へ移動す
る。すなわち、タツプ18を備えた主軸10と一
体的に往復動する主軸筒12の前方推力は、前記
圧縮ばね42の解放弾力により得られるが、先に
述べたように主軸10の回転当りにおける前記主
軸筒12の移動量は前記交換歯車84,86の歯
数により決定され、従つて使用タツプ18のピツ
チに最も適したリード角での切削送りがなされて
良好なタツピングが行われる。
前記切削送りが終了すると、前記ドツグ98に
よりリミツトスイツチLS2が押圧され、主軸筒1
2の往動終端を検出して前記モータ32への逆転
指令が与えられる。これによつてタツプ18は所
定ピツチで逆転後退する切削戻りに移行し、ワー
ク88のねじ立ての完了した下孔90から退出す
る。前記タツプ18の切削戻りが終了すると、ド
ツグ100がリミツトスイツチLS3を押圧し、モ
ータ32の逆転を停止させると共に空気圧シリン
ダ66に逆付勢指令を与える。これによりピスト
ンロツド68は空気圧シリンダ66のシリンダチ
ユーブから延伸し、移動部材58を案内棒56に
沿つて後退移動させる。このときモータ32はそ
の回転を停止しているから、主軸10に固定した
ウオーム76も停止し、ウオームおよびウオーム
ホイールからなる前記不可逆転機構によりピニオ
ン軸74もロツクされてその回転を阻止されてい
る。従つて移動部材58の後退移動により、ピニ
オン軸74が挿通された軸支持ブロツク70およ
び主軸筒12も軸方向に後退するに至る。すなわ
ちタツピング作業によるねじ立てを終了し、ワー
ク88の下孔90から脱出したタツプ18は、原
位置に復帰するまでの行程において早戻りを行う
ことになる。この早戻りが終了すると、前記移動
部材58は前記リミツトスイツチLS4を付勢し、
該リミツトスイツチLS4からの加工終了信号によ
り一連のタツピング作業を終了し、次のタツピン
グ開始の待機に移行する。
次に第7図に示すフローチヤート図において、
タツプ盤の動作モードを歯車交換モードに切換え
て、前記歯車84,86の交換を行う手順につい
て説明する。このときは先ずタツピング工具をチ
ヤツクから取外し、第1図に示すドツグ96を移
動させてリミツトスイツチLS1のレバーに強制係
合させ、該スイツチをオン状態とし、次にスター
トSWをオンして前記モータ32を正転させる。
これによつて主軸10に取付けたウオーム76お
よびこれと噛合するウオームホイール80が回転
して前記交換歯車84,86も噛合回転し、これ
に伴い軸支持ブロツク70および主軸筒12に所
定の切削送りが与えられる。なお前記主軸筒12
の前進方向への移動は、フレーム24と主軸筒1
2との間に弾力的に介装した圧縮ばね42の原形
復帰弾力により補助的に与えられるが、前記軸支
持ブロツク70がその往動終端位置にまで到来す
ると、該ブロツクに取付けたストツパー部材70
aが移動部材58に取付けた別のストツパー部材
58aに衝突係合してその往動は阻止される。こ
のときピニオン軸74に取付けたスリツト円板1
14も回転を停止し、発光素子116aからの光
信号は受光素子11bに補足されなくなつてオー
バーロードが検出され、前記モータ32の回転を
瞬時に停止させると共に必要に応じて設けた安全
確認ランプ(図示せず)を点灯させる。
このように前記両ストツパー部材58a,70
aが係合して主軸筒12の往動が阻止された状態
において、前記圧縮ばね42は充分に伸長してそ
の弾力を殆んど解放し尽した状態になつている。
この状態において前記主軸筒12に取付けた係合
体108の係合部110は、蓋体102の内側に
取付けた規制片104の長溝106中において、
前記凹所112の形成位置に正確に到来するよう
設定されている。しかも前述したように凹所11
2の幅寸法は前記係合部110の通過を許容する
程度に設定されているので、蓋体102をフレー
ム24から容易に取外すことができる。このよう
に蓋体102を外した後は、両歯車84,86の
交換取外しを自由に行うことができ、また圧縮ば
ね42は既に弾力を殆んど蓄積していないと共に
ストツパー部材70aがストツパー部材58aに
係合されているので、両歯車によるロツクが解除
されても主軸筒12および主軸10は急激に前方
へ突出することはない。
前記歯車交換が終了した後は、再び蓋体102
をフレーム24に被着し、戻りスイツチ(戻り
SW)をオンにしてモータ32を逆転させること
により、次のタツピング作業の開始を待機する。
このように本考案に係るタツプ盤によれば、主
軸筒に前進推力を付与する圧縮ばねが圧縮状態に
保持されている間は、蓋体の長溝中に臨んでいる
係合体の折曲係合部が凹所形成個所以外の個所に
位置して当該蓋体の取外しを不可能とし、前記ス
トツパー部材が係合して主軸筒の往動が阻止さ
れ、前記圧縮ばねの圧力が解放された状態におい
てのみ、前記折曲係合部が長溝中の凹所形成個所
に位置して蓋体の開放を許容するようになつてい
る。従つて蓋体を取外し、前記歯車の交換作業を
遂行するに際し、主軸筒が圧縮ばねの解放弾力に
より急速に突出して作業者や被加工物に損傷を与
える等の不測の事態は確実に防止され、これによ
り作業の安全を達成し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るタツプ盤の基本構成を概
略的に示す説明斜視図、第2図は本考案の具体的
な実施例におけるその縦断面図、第3図は第2図
に示す機構の要部概略構成図、第4図は第2図の
−線断面図、第5図は同じく第2図の−
線断面図、第6図はリミツトスイツチ等の状態検
出素子とその制御対象とを中央処理ユニツトによ
り結んだ指令系統図、第7図は本考案に係るタツ
プ盤の動作モードを示すフローチヤート図であ
る。 10……主軸、12……主軸筒、24……フレ
ーム、32……回転駆動体、42……圧縮ばね、
58a,70a……ストツパー部材、76,80
……往復駆動装置、84,86……交換歯車、1
02……蓋体、104……規制片、106……長
溝、108……係合体、110……係合部、11
2……凹所。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) フレーム24に往復動のみ可能に支持された
    主軸筒12と、 前記主軸筒12に回転自在に挿通支持された
    主軸10と、 前記主軸10を回転駆動するための正逆転可
    能な回転駆動体32と、 前記回転駆動体32に連動して前記主軸筒1
    2を往復駆動するための装置であつて、前記フ
    レーム24の外側より交換可能に設けられ前記
    回転駆動体32の回転速度に対して主軸筒12
    の移動速度を任意に変更するための一対の交換
    歯車84,86を備えている往復駆動装置7
    6,80と、 前記フレーム24と主軸筒12との間に設け
    られ、その主軸筒12を常に往動方向に付勢す
    るための圧縮ばね42と、 前記主軸筒12の往動終端位置でその主軸筒
    12と係合してその往動を阻止するストツパー
    部材58a,70aと、 前記交換歯車84,86を覆うようにフレー
    ム24に取付けられた蓋体102と、 前記蓋体102と前記主軸筒12との間に設
    けられ、前記主軸筒12が前記ストツパー部材
    58a,70aと係合された状態においてのみ
    蓋体102の開放を許容し得るように規制を行
    う蓋体開放規制部材104,108とを備えて
    なるタツプ盤。 (2) 前記蓋体開放規制部材104,108は、 基端が前記主軸筒12に取付けられ、開放端
    が蓋体102の内側に延在すると共に先端に係
    合部110が折曲形成された係合体108と、 前記蓋体102の内側に設けられ、前記係合
    体108の開放端が挿通されると共にその係合
    体108の往復動を許容する長溝106と、そ
    の長溝106の一部において、前記主軸筒12
    がストツパー部材58a,70aと係合された
    状態においてのみ前記係合体108の係合部1
    10が前記長溝106より解離し得るように設
    けられた凹所112とを有する規制片104と
    からなることを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項記載のタツプ盤。
JP17357383U 1983-11-08 1983-11-08 タツプ盤 Granted JPS6080822U (ja)

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JPS6080822U JPS6080822U (ja) 1985-06-05
JPS646176Y2 true JPS646176Y2 (ja) 1989-02-16

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0618766Y2 (ja) * 1987-01-12 1994-05-18 ホ−ヤ株式会社 レンズ保持装置
JP2648598B2 (ja) * 1987-07-29 1997-09-03 マツダ株式会社 ネジ孔加工装置

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