JPH0534518U - 冷凍コンテナーの温度記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾電池及びその交換作業を不要とするコンパ
クトな冷凍コンテナーの温度記録装置を提供する。 【構成】 バッテリ２３を電源として作動するデータロ
ガー２４を備えた冷凍装置に装備され、クオーツ時計２
５を駆動して温度記録紙を移動する温度記録装置におい
て、上記バッテリ２３を上記クオーツ時計２５の駆動用
電源としたことを特徴とする冷凍コンテナーの温度記録
装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は冷凍用コンテナーの温度記録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

海上コンテナー用冷凍装置等においては、その温度記録装置は、従来、図２ に示すような回路で構成されている。すなわち、温度記録装置は温度センサー１ ０の信号を増幅するアンプ１と、このアンプ１の出力が直接又は積分回路３を介 してサーボアンプ２に入力するように切換回路７の信号に応じて切換作動する切 換スイッチ６と、サーボアンプ２からの偏差出力を供給され、図示省略略の記録 ペンを駆動するサーボモーター４と、このサーボモーター４に連結され、記録ペ ンの位置を示す信号をサーボアンプ２にフィードバックするポテンショメーター ５とから構成されている。 このような回路にて庫内の温度を検知した温度センサー１０の信号はアンプ１ で増幅された後、直接又は積分回路３を介してサーボアンプ２に送られ、サーボ アンプ２はアンプ１からの信号と記録ペンの位置を示すポテンショメーター５か らのフィードバック信号とを入力して偏差信号を出力し、サーボモーター４を駆 動する。サーボモーター４により記録ペンが駆動され、サーボアンプ２の偏差信 号が指示する位置まで移動すると、サーボアンプ２の偏差出力は零となり、記録 ペンはサーボアンプ２の信号が指示する位置で停止し、この記録ペンによって温 度が温度記録紙に記録される。 また、温度記録紙は図示省略のクオーツ時計を介して例えば１ヵ月あたり１回 転の割合で走行される。そしてこのクオーツ時計は単２等の乾電池を電源として 駆動されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この種の温度記録装置においては、乾電池を電源としてクオー ツ時計を駆動していることから乾電池の寿命が短く、これを頻繁に交換せざるを えず、また乾電池の予備を常に確保しておかないと温度記録装置が使用可能とな るなどの不具合がある。 さらに、クオーツ時計は冷凍装置の駆動電源とは別個に乾電池で駆動されるた め、冷凍装置の運転を停止してもクオーツ時計は駆動されることとなり、乾電池 の寿命が一層短くなる欠点もある。

【０００４】 本考案はこのような事情に鑑みて提案されたもので、乾電池及びその交換作業 を不要とするコンパクトで経済的な冷凍コンテナーの温度記録装置を提供するこ とを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そのために、請求項１の考案は、バッテリを電源として作動するデータロガー を備えた冷凍装置に装備されクォーツ時計を駆動して温度記録紙を移動する温度 記録装置において、上記バッテリを上記クオーツ時計の駆動用電源としたことを 特徴とする。 請求項２の考案は請求項１において、冷凍装置の電源がオンのときはこの電源 によってクオーツ時計を駆動し、上記冷凍装置を駆動する電源がオフのときはバ ッテリによってクオーツ時計を駆動する切換手段を設けたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

このような構成によれば、クオーツ時計はバッテリをその電源として駆動され 記録紙が走行されるので、クオーツ時計の駆動用の乾電池が不要となる。 また、冷凍装置を駆動する電源がＯＮになったときは、この電源によってクオ ーツ時計が駆動され、一方、冷凍装置を駆動する電源がＯＦＦになったときはバ ッテリによってクオーツ時計が駆動される。 かくして冷凍装置が運転中の場合にはこの冷凍装置を駆動する電源によりクオー ツ時計が駆動されることとなり、バッテリの寿命の長期化が図られる。

【０００７】

【実施例】 本考案の一実施例を図面について説明すると、図１はその全体回路図である。 上図において、２１は商用等の電源で、この電源２１によって冷凍装置２２が駆 動される。２３はバッテリで、冷凍装置２２の運転を監視し、そのデータを記録 するデータロガー２４を作動すると共に温度記録紙を走行させるクオーツ時計２ ５を駆動する。３０は直流変換装置で、商用等の交流電源２１を直流電源に変換 して、充電装置２６，切換スィッチ２８へ供給する。 ここにバッテリ２３は充電可能なタイプのものを用い、充電装置２６を介して 適時充電するようにしてもよい。２７は冷凍装置２２の運転用のメインスィッチ 、２８は電源２１とバッテリ２３との切換スイッチ、２９はコントローラーで、 メインスィッチ２７のＯＮ，ＯＦＦ信号を入力して切換スイッチ２８を切換え制 御するようになっている。 このような構造において、メインスィッチ２７がＯＦＦになって冷凍装置２２ が停止したときはこの信号がコントローラー２９に入力し、コントローラー２９ の指令に基づいて切換スイッチ２８が接点ａに接続される。これによりクオーツ 時計２５はバッテリ２３をその電源として駆動され、温度記録紙が走行する。 一方、メインスィッチ２７がＯＮになって冷凍装置２２が運転されたときは、こ の信号がコントローラー２９に入力し、コントローラー２９の指令に基づいて切 換スイッチ２８が接点ｂに接続される。これによりクオーツ時計２５は電源２１ によって駆動され、温度記録紙が走行する。 かくしてクオーツ時計２５はバッテリ２３によって駆動されるので乾電池が不 要となると共に、冷凍装置２２が運転中の場合にはこの冷凍装置２２を駆動する 電源２１によりクオーツ時計２５が駆動されることとなり、バッテリ２３の寿命 の長期化が図られる。 なお、クオーツ時計２５がバッテリ２３によって駆動されるときは、タイマー 等によってバッテリ２３の使用時間を制限して、バッテリ２３の過放電を防止す ることができる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案によれば、次のような効果が奏される。 請求項１に示す構成によれば、クオーツ時計は冷凍装置の運転を監視し及びそ のデータを記録するデータロガーの作動用電源であるバッテリをその電源として 駆動されるので、乾電池が不要となる結果、その交換作業等の手間が省かれると 共に、温度記録装置がコンパクト化される。 請求項２に示す構成によれば、冷凍装置が運転中の場合にはこの冷凍装置を駆 動する電源によりクオーツ時計が駆動されるので、バッテリの寿命が長くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すブロック図である。

【図２】従来の冷凍コンテナーの温度記録装置を示すブ
ロック図である。

【符号の説明】

２１ 電源 ２２ 冷凍装置 ２３ バッテリ ２４ データロガー ２５ クオーツ時計 ２６ 充電装置 ２７ メインスィッチ ２８ 切換スイッチ ２９ コントローラー ３０ 直流変換装置

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バッテリを電源として作動するデータロ
   ガーを備えた冷凍装置に装備されクォーツ時計を駆動し
   て温度記録紙を移動する温度記録装置において、上記バ
   ッテリを上記クオーツ時計の駆動用電源としたことを特
   徴とする冷凍コンテナーの温度記録装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、冷凍装置を駆動する
   電源がオンのときはこの電源によってクオーツ時計を駆
   動し、上記冷凍装置を駆動する電源がオフのときはバッ
   テリによってクオーツ時計を駆動する切換手段を設けた
   ことを特徴とする冷凍コンテナーの温度記録装置。