JPH0560068U - リモコンの電池寿命表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電池の交換時期を正確に表示できることを可
能とする。 【構成】 リモコンの制御部１を駆動すべくその電源路
２に取り外し自在に電池３を接続し、その電池３の交換
時期を検出するリモコンの電池寿命表示装置において、
上記電源路２に、上記電池と並列に抵抗４とコンデンサ
５からなる起電力検出回路６を接続し、その起電力検出
回路６で検出した起電力と上記制御部１駆動時の電源路
２の電力とを比較すると共にその差より電池の交換時期
を表示する寿命検出手段７を設けたことを特徴としてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、リモコンに内蔵する電池の交換に時期を適確に表示できるリモコン の電池寿命表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

エアコン送信用などのリモコンは電池によって作動する。電池の交換時期を知 らせるサインを表示する方法は、従来電池の電圧の減少変化を読取り、所定の値 より低下した場合に、その表示を行うというものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで電池は、化学反応によりその働きを行うが、反応生成物の蓄積などに より内部抵抗は徐々に増加する。これに伴い送信時の電圧降下が大きくなるため 、送信前の電圧が高くても送信に必要な電圧が得られないという現象が起こり得 る。

【０００４】 すなわち、通常リモコンの制御部や液晶表示部の消費電力は極僅かであり、電 池の電圧が低下しても液晶表示には支障がないが、送信はＬＥＤを駆動するため 消費電力が大きく、このため、仮に送信前の電圧が所定値以上あっても、送信に 必要な電力が十分でなく、結果として十分な送信が行えない問題がある。従って 、従来のように単に電圧のみによる判定では正確な電池寿命の推定を行うには不 十分である。

【０００５】 そこで、本考案の目的は、上記課題を解決し、電池の交換時期を正確に表示で きる電池寿命表示装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案は、リモコンの制御部を駆動すべくその電源 路に取り外し自在に電池を接続し、その電池の交換時期を検出するリモコンの電 池寿命表示装置において、上記電源路に、上記電池と並列に抵抗とコンデンサか らなる起電力検出回路を接続し、その起電力検出回路で検出した起電力と上記制 御部駆動時の電源路の電力とを比較すると共にその差より電池の交換時期を表示 する寿命検出手段を設けたものである。

【０００７】

【作用】

上記構成によれば、電池が消耗してきた時、抵抗とコンデンサからなる起電力 検出回路が、その電池の起電力を検出し、寿命検出手段は、制御部が作動されて 実際に電源路に電流が流れたときの電力と起電力との差を比較し、その差が所定 値以上であれば、電池の起電力があっても生成物による内部抵抗により実際の電 力が低下したとして電池交換を表示することで適確な交換時期を指示できる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。

【０００９】 図１において、１はエアコン用等のリモコンの制御部で、例えばＬＥＤ送信部 やキー操作部や表示部及びこれらの駆動回路等からなる。この制御部１には電源 路２，２を介して電池３が取り外し自在に接続される。

【００１０】 電源路２，２には、電池３と並列に抵抗４とコンデンサ５からなる起電力検出 回路６が接続され、その抵抗４とコンデンサ５間が寿命検出手段７の一方の入力 端に接続され、他方寿命検出器７の他方の入力端に電源路２からの電圧がライン ８を介して入力される。

【００１１】 寿命検出手段７は起電力検出回路６の電圧Ｅ1 と電源路２の電圧Ｅ2 とを比較 し、その差が設定値以上のとき表示部９を介して電池が寿命であることを表示す る。

【００１２】 表示部９は例えば図２に示すように、例えばエアコン用リモコンであれば、運 転状態を表示する液晶表示部１０の隅に電池の形状を示すマーク１１を、電池の 交換時のみ点滅するようにして表示する。

【００１３】 尚、図１中１２は寿命検出手段７への電源ラインである。

【００１４】 次に実施例の作用を述べる。

【００１５】 先ず電池３は、起電力Ｅと内部抵抗ｒP を持っているとする。

【００１６】 今制御部１が作動されていないときには、起電力検出回路６のコンデンサ５に は電池３の起電力Ｅ（＝Ｅ1 ）がかかり、これが寿命検出手段７に入力される。 次に制御部１が送信など作動されると電源路２に駆動用の電流が流れる。この場 合、電池３が寿命に近付いてきた時は、作動前にある程度の起電力があっても、 送信時の消費電流が大きいため、その電力は降下し、これが内部抵抗ｒP 分の電 圧降下としてライン８を介して電圧Ｅ2 として寿命検出手段７に入力される。

【００１７】 この場合、送信等の作動前に検出した起電力Ｅ（＝Ｅ1 ）は、作動後でも直ち に電圧降下を起こさないため、寿命検出手段７で検出したＥ1 とＥ2 との差は電 池の内部抵抗ｒP に基づいた値となる。従って寿命検出手段７は、この差が所定 値以上になったならば、電池３は寿命であるとして表示部９で、すなわち図２の マーク１１を点滅させる。またこの場合、送信が終わると、電池３は起電力が徐 々に回復して上がってくるが、寿命検出手段７は、一旦寿命を検出した後はマー ク１１の点滅をそのまま保持し、電池３を交換のため取り外した時に、入力端の 電圧Ｅ1 ，Ｅ2 の降下を確認した後にマーク１１の点滅及び点灯を消去するよう になっている。

【００１８】 このように、送信時などの電圧をモニタすることにより電池寿命を推定し、電 池の交換時期を表示することで、正確な判定を行うことができる。

【００１９】 すなわち従来方式では、起電力のみで検出しているため、実際に送信できるま での電位がなくても、交換サインが出ない場合があるが、本考案によればこの問 題を解消できる。

【００２０】 また本考案においては、従来の方式の起電力低下表示と組み合わせて表示ても よい。この場合、起電力が設定値まで低下した時は、図２に示したマーク１１を 点灯したままとし、交換時期となったときはそのマーク１１を点滅するようにし てもよい。

【００２１】

【考案の効果】

以上要するに本考案によれば、電池が消耗してきた時、抵抗とコンデンサから なる起電力検出回路が、その電池の起電力を検出し、寿命検出手段は、制御部が 作動されて実際に電源路に電流が流れたときの電力と起電力との差を比較し、そ の差が所定値以上であれば、電池の起電力があっても生成物による内部抵抗によ り実際の電力が低下したとして電池交換を表示することで適確な交換時期を指示 できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す回路図である。

【図２】図１の表示部の詳細を示す図である。

【符号の説明】

１ 制御部 ２ 電源路 ３ 電池 ４ 抵抗 ５ コンデンサ ６ 起電力検出回路 ７ 寿命検出手段 ９ 表示部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 リモコンの制御部を駆動すべくその電源
   路に取り外し自在に電池を接続し、その電池の交換時期
   を検出するリモコンの電池寿命表示装置において、上記
   電源路に、上記電池と並列に抵抗とコンデンサからなる
   起電力検出回路を接続し、その起電力検出回路で検出し
   た起電力と上記制御部駆動時の電源路の電力とを比較す
   ると共にその差より電池の交換時期を表示する寿命検出
   手段を設けたことを特徴とするリモコンの電池寿命表示
   装置。