JPH05345168A - ワークの洗浄方法及び洗浄装置 - Google Patents

ワークの洗浄方法及び洗浄装置

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JPH05345168A
JPH05345168A JP17762392A JP17762392A JPH05345168A JP H05345168 A JPH05345168 A JP H05345168A JP 17762392 A JP17762392 A JP 17762392A JP 17762392 A JP17762392 A JP 17762392A JP H05345168 A JPH05345168 A JP H05345168A
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JP
Japan
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cleaning
work
cleaning liquid
tank
liquid
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Application number
JP17762392A
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English (en)
Inventor
Tokuo Araida
徳雄 新井田
Ryoji Kobayashi
陵二 小林
Norihiko Saga
紀彦 佐賀
Yuji Esumi
裕次 江角
Akihiko Haramai
昭彦 原間井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ワークの洗浄効果の高いかつ異物の再付着のな
い洗浄方法及びそれを実施する洗浄装置の提供。 【構成】洗浄槽1の上部洗浄液W1内に回転するワーク
8を浸漬する第1洗浄工程と、洗浄槽の下部洗浄液W2
内にワークを回転して配置し、該ワークに向けて洗浄槽
の洗浄液内に開口する噴射ノズル6より洗浄液を噴射さ
せる第2洗浄工程とよりなり、前記第1、第2洗浄工程
において継続して噴射ノズルより加圧された洗浄液を洗
浄槽内に噴射し、一方、洗浄槽の上部より洗浄液をオー
バーフロー手段7を介して第1、第2洗浄工程時に洗浄
槽外へ排出させる。前記ワークの洗浄方法は、ワークを
固定的に取着し、ワークに対して回転と直線方向の往復
動を付与するワーク支持体と、洗浄液が貯溜される洗浄
槽と、洗浄槽内の上部にある洗浄液を洗浄槽外へ排出す
るオーバーフロー手段と、洗浄槽内の下部洗浄液内に配
置され、洗浄液ポンプ3にて加圧された貯液槽内の洗浄
液を下部洗浄液内に配置されるワークに向けて噴射する
噴射ノズルとにより達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械加工等によって形
成される物品の加工時における切粉、加工時に使用され
る切削油、研磨材等の異物を除去する洗浄方法及び該洗
浄方法を実施する為の洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の洗浄装置の一例として特開平3−
139832号公報がある。これによると、ワークとし
てのウエハをチャックの上に保持し、該チャックを回転
し且つノズルから前記ウエハ上に高圧水を噴射してウエ
ハの面を洗浄する洗浄装置において、ウエハ、チャッ
ク、ノズルを収容する構造体を水密に構成してその内側
に水を内蔵し、前記ウエハとそれを保持するチャックと
高圧水を噴射するノズルの出口とを水面より下側に配置
したものであり、ノズルから噴射される高圧水は静水中
を通ってウエハ面に到達するが、この間に高圧水噴流と
静水との間で摩擦が起こり、キャビテーション気泡が発
生し、このキャビテーション気泡はウエハ面に達すると
破壊して大きな衝撃圧を発生し、この衝撃圧によってウ
エハ面上の汚れが除去したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の洗浄装置
によると、洗浄槽内に配置されたワークに付着した異物
がキャビテーション気泡の破壊作用によって除去された
としても、洗浄槽内の洗浄液中には除去された異物が混
入して存在する。これは洗浄槽の上部より給水口を介し
て水が供給され、洗浄槽の下部の排水口より水が排出さ
れるもので異物を含んだ洗浄液が比較的小径の排水口よ
り制限されて排出されることによる。いいかえるならば
異物を含んだ洗浄液を充分に排出できない。以上によれ
ば、洗浄槽内においてワークを洗浄した後に洗浄槽より
ワークを取り出す際、洗浄液に混入される異物が再びワ
ークに付着する恐れがあり洗浄効果が阻害される。
【0004】本発明は前記課題に鑑みなされたもので、
ワークの洗浄効果の高い洗浄方法及びそれを実施するに
最適な洗浄装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、洗浄槽
の上部洗浄液内に回転するワークを浸漬する第1洗浄工
程と、洗浄槽の下部洗浄液内にワークを回転して配置
し、該ワークに向けて洗浄槽の洗浄液内に開口する噴射
ノズルより洗浄液を噴射させる第2洗浄工程とよりな
り、一方、洗浄槽の上部より洗浄液をオーバーフロー手
段を介して洗浄槽外へ排出させたもので、上記洗浄方法
は、ワークを固定的に取着し、ワークに対して回転と直
線方向の往復動を付与するワーク支持体と、洗浄液が貯
溜される洗浄槽と、洗浄槽内の上部にある洗浄液を洗浄
槽外へ排出するオーバーフロー手段と、洗浄槽内の下部
洗浄液内に配置され、洗浄液ポンプにて加圧された貯液
槽内の洗浄液を下部洗浄液内に配置されるワークに向け
て噴射する噴射ノズルとにより構成される洗浄装置によ
って達成される。
【0006】
【作用】第1洗浄工程において、上部洗浄液内にはワー
クが回転して配置される。これによると、ワークの回転
により上部洗浄液は旋回流を生じ、ワークに付着せる異
物等は除去される。この異物は上部洗浄液に混入される
ものであるが噴射ノズルより洗浄液が供給され、且つ上
部洗浄液は旋回流となるので洗浄槽の上部よりオーバー
フロー手段を介して洗浄液は洗浄槽外へと排出される。
次いで、下部洗浄槽内に配置された噴射ノズルにワーク
を回転しつつ対向配置して、第2洗浄工程に入ると、ワ
ークは噴射ノズルより噴射される洗浄液のキャビテーシ
ョン作用によって洗浄される。かかる際において、ワー
クより除去された異物等は洗浄液内に混入されるが前記
と同様に洗浄槽の上部よりオーバーフロー手段を介して
洗浄槽外へと排出されるのでワークの洗浄効果を高める
ことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1によって説明
する。1は、内部に洗浄液Wを貯溜することのできる上
部が開口した有底状の洗浄槽であり、貯液槽2内の洗浄
液Wが洗浄液ポンプ3を介して供給され、洗浄槽1内に
は上部洗浄液W1(洗浄槽1の上方部分にある洗浄液を
いう)と下部洗浄液W2(洗浄槽1の下方部分にある洗
浄液をいう)が形成される。具体的に洗浄液ポンプ3の
吸入路3Aは貯液槽2内に配置されたフィルター4に連
絡され、吐出路3Bは洗浄液噴射路5、噴射ノズル6を
介して洗浄槽1内に開口する。噴射ノズル6は洗浄槽1
の下方に配置され、下部洗浄液W2内にある。本実施例
における噴射ノズル6は洗浄槽1の中心部にあり上方に
向かって噴孔が開口する噴射ノズルと、中心部に対して
互いに対向して配置されるとともに中心部に向かう複数
の噴孔が上下方向(ワークの長手方向に相当する)に開
口する噴射ノズルとよりなりそれらの噴射ノズル6は洗
浄液噴射路5に連なる。7は洗浄槽1の上部より洗浄液
Wを洗浄槽外へ排出する為のオーバーフロー手段であ
り、本実施例にあっては洗浄槽1の上部開口1Aの近傍
外周を囲繞するオーバーフロー室7Aとオーバーフロー
室7Aの底部と貯液槽2とを連絡するオーバーフロー通
路7Bとよりなり、オーバーフロー通路7Bを流れる洗
浄液の量は洗浄液ポンプ3より洗浄槽1内へ供給される
洗浄液の量より大流量とする。8は洗浄すべきワークで
あり、ワーク8は洗浄槽1内へ直線方向の往復動と回転
運動を行なうことのできるワーク支持体9に適当なる手
段をもって固定される。直線方向の往復動は例えば油、
空圧シリンダーにて行なわれ、回転運動はモーターにて
行なわれる。(共に図示せず)
【0008】次にワーク8の洗浄について説明する。洗
浄にあたり、洗浄液ポンプ3を駆動し、少なくとも洗浄
槽1内における洗浄時において洗浄液ポンプ3は継続し
て駆動する。従って、貯液槽2内の洗浄液Wはフィルタ
ー4を介して洗浄液ポンプ3に吸入され、加圧された洗
浄液Wは洗浄液噴射路5、噴射ノズル6を介して洗浄槽
1内へ供給され、洗浄槽1内を満たした洗浄液は洗浄槽
1の上部開口1Aよりオーバーフロー室7A内に溢流
し、次いでオーバーフロー通路7Bより貯液槽2内へ還
流する。
【0009】第1洗浄工程は以下により行なわれる。ワ
ーク支持体9によって支持されたワーク8は洗浄槽1の
上部洗浄液W1内に浸漬される。(かかる工程における
ワーク8は図1において鎖線で示される。)これによる
と、ワーク8の回転によって上部洗浄液W1に旋回流が
生じ、この洗浄液Wによる流れとワーク8自体に作用す
る遠心力とによりワークに付着せる切粉、切削油、研磨
材等の異物(比較的大きな質量を有する異物)が除去さ
れる。この異物は、上部洗浄液W1内に混入されるが、
噴射ノズル6より洗浄液Wが順次噴射供給され、しかも
上部洗浄液W1にはワーク8による旋回流が発生してい
ることから、質量を有する異物は旋回流とともに旋回し
て下方へ沈下することなく上部洗浄液W1は洗浄槽1の
上部開口1Aよりオーバーフロー室7Aに良好に溢流
し、次いでオーバーフロー通路7Bより貯液槽2内へ還
流される。従って、上部洗浄液W1内に混入された異物
は洗浄槽1外へ効率よく排出することができ、洗浄槽1
内に異物が残存しない。
【0010】第2洗浄工程は以下により行なわれる。ワ
ーク8はワーク支持体9にて回転状態に支持されるとと
もに前記第1洗浄工程の上方位置より更に下方へ移動さ
れて下部洗浄液W2内の噴射ノズル6に対向して配置さ
れる。(かかる工程におけるワーク8の位置は図1にお
いて一点鎖線で示される。)これによると、噴射ノズル
6の各噴孔から噴射される洗浄液Wは、洗浄槽1内の洗
浄液Wを通ってワーク8に達するが、この間において摩
擦によりキャビテーション気泡を発生する。このキャビ
テーション気泡は、噴孔より一定の距離において破壊し
て大きな衝撃圧を発生するもので、この衝撃圧と噴射さ
れた洗浄液Wとの物理的な直射力とによってワーク8の
異物は完全に除去される。かかる洗浄時において除去さ
れた異物は下部洗浄液W2内に混入されるが、洗浄槽1
内には噴射ノズル6より洗浄液Wが供給され、且つキャ
ビテーション作用後に残留する気泡とともに上方向へ流
れが指向し、洗浄槽1の上部開口1Aよりオーバーフロ
ー室7A内へ排出される。而して、一定時間(例えば1
0秒程度)経過後にワーク8を洗浄槽1より取り出す際
においてもワーク8は異物を含んだ洗浄液W中を通過す
る危険が少ないので良好なワーク洗浄を行なうことがで
きた。尚、第1洗浄工程、第2洗浄工程及び洗浄液から
のワークの取り出し、時間はワーク8の形状、異物の付
着度合によって適宜決定される。又、噴射ノズル6に穿
設される噴孔をワーク8に向けて複数設けたことによる
と、ワークに対して洗浄液をくまなく噴射することがで
きて洗浄効果を高めることができる。更にはワーク8が
噴射ノズル6に対向した状態においてワーク支持体9に
よって微少なる往復動を与えると前記と同様なる効果を
奏する。又、オーバーフロー手段7は前記具体例に限定
されるものでなく、洗浄槽内の上部にある洗浄液を排出
できる手段であれば良い。
【0011】図2により本発明の第二の実施例について
説明する。図1と同一構造部分は同一符号を使用し説明
を省略する。10は、洗浄槽1の下部洗浄液W2内に配
置された第1噴射ノズルであり、図1の噴射ノズル6に
相当する。この第1噴射ノズル10は第1洗浄液噴射路
11を介して洗浄液ポンプ3の吐出路3Bに連なる。1
2は、洗浄槽1の上部開口1Aより上方の洗浄液外に配
置された第2噴射ノズルであって、本例においては、オ
ーバーフロー室7A内にあって互いに対向して配置され
るもので各噴射ノズルの噴孔はワーク8に向かって複数
穿設される。本例にあってはこの第2噴射ノズル12は
第1洗浄液噴射路11より洗浄液切換弁13を介して分
岐する第2洗浄液噴射路14に連絡される。洗浄液切換
弁13は、洗浄液ポンプ3と第1噴射ノズル10とを第
1洗浄液噴射路11を介して連通した際において、洗浄
液ポンプ3と第2噴射ノズル12とを遮断し、一方洗浄
液ポンプ3と第1噴射ノズル10との遮断時において、
洗浄液ポンプ3と第2噴射ノズル12とを第1、第2洗
浄液噴射路11、14を介して連通する。
【0012】次にワーク8の洗浄について説明する。第
1洗浄工程は以下により行なわれる。ワーク支持体9に
回転されて支持されたワーク8は洗浄槽1の上部洗浄液
W1内に浸漬され、(ワーク8は図2の鎖線に示され
る)一方洗浄液切換弁13は洗浄液ポンプ3と第1噴射
ノズル10とを連通し、洗浄液ポンプ3と第2噴射ノズ
ル12を遮断する。この状態は図2に示される。これに
よると、洗浄槽1内には洗浄液Wが洗浄液ポンプ3より
供給されるとともにワーク8は回転状態で洗浄槽1の上
部洗浄液W1内に浸漬され、洗浄槽1内に供給される洗
浄液Wは洗浄槽1の上部開口1Aより洗浄液Wがオーバ
ーフロー室7Aに溢流した後にオーバーフロー通路7B
を介して貯液槽2内へ還流される。かかる第1洗浄工程
は、図1の実施例における第1洗浄工程と同様であるの
で説明を省略する。
【0013】第2洗浄工程は以下により行なわれる。ワ
ーク8はワーク支持体9にて回転支持されるとともに前
記第1洗浄工程時におけるワーク8の位置より更に下方
へ移動されて下部洗浄液W2内の第1噴射ノズル10に
対向して配置される。(ワーク8は図2において一点鎖
線で示される)この際、洗浄液ポンプ3より洗浄液Wは
洗浄液切換弁13、第1洗浄液噴射路11、第1噴射ノ
ズル10を介して洗浄槽1内に継続して供給され、洗浄
槽1の上部開口1Aよりオーバーフロー室7A内に洗浄
液Wは溢流する。而して、かかる第2洗浄工程は、図1
の第1の実施例における第2洗浄工程と同様に行なわれ
るものであり、説明を省略する。
【0014】次に第3洗浄工程について説明する。ワー
ク支持体9にて回転状態にあるワーク8は、洗浄槽1外
に配置され、(本実施例にあってはオーバーフロー室7
A内に配置され、図2において二点鎖線で示される)第
2噴射ノズル12に対向して配置される。一方、洗浄液
切換弁13は操作されて、(具体的には洗浄液切換弁1
3は図2の状態より反時計方向へ90度回転させる)洗
浄液ポンプ3と第1噴射ノズル10との連通を遮断し、
洗浄液ポンプ3と第2噴射ノズル12とを第2洗浄噴射
路14を介して連通する。これによると、第2噴射ノズ
ル12より加圧された洗浄液Wが回転状態にあるワーク
8に向けて噴射されるので仮にワーク8に異物が残存し
たとしても、この第3洗浄工程によって完全に洗浄しう
る。尚、第2噴射ノズル12より噴射され、ワーク8を
洗浄した後の洗浄液Wはオーバーフロー室7Aよりオー
バーフロー通路7Bを介して貯液槽2内へ環流される。
そして、ワーク8は前記第3洗浄工程を行なった後に洗
浄が完了し取り出される。又、図2の実施例は単一の洗
浄液ポンプと洗浄液切換弁を用いたが、第1、第2洗浄
噴射路にそれぞれ洗浄液ポンプを配置して時間差を設け
て駆動させてもよい。
【0015】次に本発明の第三の実施例について説明す
る。本実施例は、図2に構成を付加することによって達
成される。20は、第2洗浄液噴射路14より分岐した
圧縮空気通路で該通路には圧縮空気開閉弁21と空気ポ
ンプ22が配置され、空気ポンプ22は圧縮空気通路2
0に向けて圧縮空気を供給し、圧縮空気開閉弁21は圧
縮空気通路21を開閉する。
【0016】以上によれば第三の実施例によるワークの
洗浄は以下の如く行なわれる。まず、第1洗浄工程、第
2洗浄工程、及び第3洗浄工程は、前述した第二の実施
例と同様に行なわれるもので、本実施例にあっては前記
第3洗浄工程のあとに乾燥工程を付加する。この乾燥工
程は以下により行なわれる。まず、第1噴射ノズル1
0、第2噴射ノズル12への洗浄液ポンプ3からの洗浄
液Wの供給は停止される。具体的には洗浄液切換弁13
を図2の状態から時計方向へ90度回転させて各噴射ノ
ズル10、12と洗浄液ポンプ3とを遮断するか、ある
いは洗浄液ポンプ3の駆動を停止する。そして、圧縮空
気開閉弁21を開放して圧縮空気通路20と第2洗浄噴
射路14とを連通状態とするとともに空気ポンプ22を
駆動する。一方、ワーク8は第3洗浄工程が終了した状
態にあり、(図2においてワーク8は二点鎖線の状態)
ワーク8は洗浄槽1の洗浄液W外のオーバーフロー室7
A内にあって第2噴射ノズル12に対向するとともに回
転状態に配置される。以上によれば、空気ポンプ22に
て加圧された圧縮空気は、圧縮空気通路20、第2洗浄
液噴射路14を介して第2噴射ノズル12に達し、第2
噴射ノズル12より回転状態にあるワーク8に向けて圧
縮空気が噴射される。而して、第3洗浄工程が終了して
未だ洗浄液Wが付着した状態にあるワーク8は圧縮空気
の噴射を受けて洗浄液Wが飛散し、即座にワーク8の乾
燥を行ない得るもので、ワーク8より完全に洗浄液を除
去した状態においてワーク8の乾燥を行なうことができ
たものである。
【0017】又、図3に示した第四の実施例にあって
は、洗浄は第三の実施例と同様に第1洗浄工程、第2洗
浄工程、第3洗浄工程と乾燥工程とによって行なわれる
もので図2に示した洗浄装置と下記が異なる。(異なる
構成のみを説明し、他は図2と同一である。)すなわち
30は図2における洗浄液切換弁13と圧縮空気開閉弁
21の両機能を備えた切換弁であり、この切換弁30
は、洗浄液ポンプ3と第1噴射ノズル10との連通時に
おいて洗浄液ポンプ3と第2噴射ノズル12とを遮断す
るとともに空気ポンプ22と第2噴射ノズル12を遮断
する。この状態は図3に示される。又、洗浄液ポンプ3
と第2噴射ノズル12との連通時において、洗浄液ポン
プ3と第1噴射ノズル10とを遮断するとともに空気ポ
ンプ22と第2噴射ノズル10とを遮断する。(図3の
状態にある切換弁30を90度反時計方向に回転するこ
とによって達成される。)更に空気ポンプ3と第2噴射
ノズル12との連通時において、洗浄液ポンプ3と、第
1噴射ノズル10及び第2噴射ノズル12とを遮断す
る。(図3の状態にある切換弁30を180度反時計方
向へ回転することによって達成される。)以上による
と、切換弁、開閉弁を単一の弁とすることができ装置全
体を簡素化することができるとともにその操作を極めて
単純とすることができる。
【0018】
【発明の効果】以上の如く、本発明になるワークの洗浄
方法及び装置によると、回転状態にあるワークを上部
洗浄槽内に浸漬する第1洗浄工程により、ワーク自身の
有する遠心力及びワークの回転による旋回流によって1
次洗浄を行ない、更に下部洗浄液内に開口する噴射ノズ
ルに対向してワークを回転して配置することにより、噴
射される洗浄液のキャビテーション作用によって2次洗
浄を行ない、しかも前記第1、第2洗浄工程において洗
浄槽内にある異物を含んだ洗浄液を洗浄槽の上部よりオ
ーバーフロー手段を介して洗浄槽外へ溢流させたので、
ワークの洗浄が二段階に渡って行なわれ、しかも洗浄槽
内の洗浄液は前記洗浄工程時において順次洗浄槽外へ排
出されたのでワークの洗浄効果を高めることができた。
前記、第1、第2洗浄工程に、ワークを洗浄槽の洗浄
液外へ回転状態に配置するとともに該ワークに向けて洗
浄液を噴射させる第3洗浄工程を加えたことによると、
ワークの洗浄効果を更に高めることができた。前記、
第1、第2、第3洗浄工程に、ワークを洗浄槽の洗浄液
外へ回転状態に配置するとともに該ワークに向けて空気
を噴射させる乾燥工程を加えたことによると、第3洗浄
工程終了後において同状態で即座にワークの乾燥が行な
いうるもので、ワークに付着せる洗浄液を吹き飛ばすし
てワークに洗浄液が付着しない状態でワークを乾燥させ
ることができたものでワークの洗浄度を高めることがで
きるとともにワークの洗浄、乾燥を一連の洗浄工程の中
で行なうことが可能となったもので洗浄、乾燥の工程時
間を大きく短縮可能としたものである。噴射ノズル、
第1、第2噴射ノズルのワークに向かう噴孔をワークに
対して複数設けたこと、あるいはワークが噴射ノズルに
対向した状態でワークを微少に往復動させたことによる
と洗浄液、空気をワークの全体に向けてくまなく噴射で
きるので洗浄効果の向上を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるワークの洗浄装置の第一の実施例
を示す要部断面図を含む全体系統図である。
【図2】本発明になるワークの洗浄装置の第二及び第三
の実施例を示す要部断面図を含む全体系統図である。
【図3】本発明になるワークの洗浄装置の第四の実施例
を示す要部断面図を含む全体系統図である。
【符号の説明】
1 洗浄槽 2 貯液槽 3 洗浄液ポンプ 5 洗浄液噴射路 6 噴射ノズル 7 オーバーフロー手段 8 ワーク W 洗浄液 W1 上部洗浄液 W2 下部洗浄液 10 第1噴射ノズル 11 第1洗浄液噴射路 12 第2噴射ノズル 13 洗浄液切換弁 14 第2洗浄液噴射路 20 圧縮空気通路 22 空気ポンプ 30 切換弁

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク支持体に固定されて回転状態にあ
    るワークを、洗浄液が満たされた洗浄槽の上部洗浄液内
    に浸漬する第1洗浄工程と、洗浄槽の上部洗浄液より下
    方位置の下部洗浄液内に回転状態にあるワークを配置
    し、該ワークに向けて洗浄槽の洗浄液内に開口する噴射
    ノズルより洗浄液を噴射する第2洗浄工程とよりなり洗
    浄槽の上部にある洗浄液をオーバーフロー手段を介して
    洗浄槽外へ排出させてなるワークの洗浄方法。
  2. 【請求項2】 ワーク支持体に固定されて回転状態にあ
    るワークを、洗浄液が満たされた洗浄槽の上部洗浄液内
    に浸漬する第1洗浄工程と、洗浄槽の上部洗浄液より下
    方位置の下部洗浄液内に回転状態にあるワークを配置
    し、該ワークに向けて洗浄槽の洗浄液内に開口する噴射
    ノズルより洗浄液を噴射する第2洗浄工程と、回転状態
    にあるワークを洗浄槽の洗浄液外に配置し、ワークに向
    けて噴射ノズルより洗浄液を噴射する第3洗浄工程とよ
    りなり、洗浄槽の上部にある洗浄液をオーバーフロー手
    段を介して洗浄槽外へ排出させてなるワークの洗浄方
    法。
  3. 【請求項3】 ワーク支持体に固定されて回転状態にあ
    るワークを、洗浄液が満たされた洗浄槽の上部洗浄液内
    に浸漬する第1洗浄工程と、洗浄槽の上部洗浄液より下
    方位置の下部洗浄液内に回転状態にあるワークを配置
    し、該ワークに向けて洗浄槽の洗浄液内に開口する噴射
    ノズルより洗浄液を噴射する第2洗浄工程と、回転状態
    にあるワークを洗浄槽の洗浄液外に配置し、ワークに向
    けて噴射ノズルより洗浄液を噴射する第3洗浄工程と、
    洗浄槽の洗浄液外に回転状態にて配置されたワークに向
    けて空気を噴射する乾燥工程とよりなり、洗浄槽の上部
    にある洗浄液をオーバーフロー手段を介して洗浄槽外へ
    排出させてなるワークの洗浄方法。
  4. 【請求項4】 ワークを固定的に取着し、ワークに対し
    て回転と直線方向の往復動を付与するワーク支持体と、
    洗浄液が貯溜される洗浄槽と、洗浄槽内の上部にある洗
    浄液を洗浄槽外へ排出するオーバーフロー手段と、洗浄
    槽内の下部洗浄液内に配置され、洗浄液ポンプにて加圧
    された貯液槽内の洗浄液を下部洗浄液内に配置されるワ
    ークに向けて噴射する噴射ノズルとを備えてなるワーク
    の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 ワークを固定的に取着し、ワークに対し
    て回転と直線方向の往復動を付与するワーク支持体と、
    洗浄液が貯溜される洗浄槽と、洗浄槽内の上部にある洗
    浄液を洗浄槽外へ排出するオーバーフロー手段と、洗浄
    槽内の下部洗浄液内に配置され、洗浄液ポンプにて加圧
    された貯液槽内の洗浄液を下部洗浄液内に配置されるワ
    ークに向けて第1洗浄液噴射路を介して噴射する第1噴
    射ノズルと、洗浄槽の洗浄液外に配置され、洗浄液ポン
    プにて加圧された貯液槽内の洗浄液を洗浄槽の洗浄液外
    に配置されるワークに向けて第2洗浄液噴射路を介して
    噴射する第2噴射ノズルとを備えてなるワークの洗浄装
    置。
  6. 【請求項6】 前記、第2洗浄液噴射路を第1洗浄液噴
    射路より洗浄液切換弁を介して分岐し、洗浄液ポンプと
    第1噴射ノズルとの連通時において洗浄液ポンプと第2
    噴射ノズルとを遮断し、洗浄液ポンプと第2噴射ノズル
    との連通時において洗浄液ポンプと第1噴射ノズルとを
    遮断してなる請求項5記載のワークの洗浄装置。
  7. 【請求項7】 ワークを固定的に取着し、ワークに対し
    て回転と直線方向の往復動を付与するワーク支持体と、
    洗浄液が貯溜される洗浄槽と、洗浄槽内の上部にある洗
    浄液を洗浄槽外へ排出するオーバーフロー手段と、洗浄
    槽内の下部洗浄液内に配置され、洗浄液ポンプにて加圧
    された貯液槽内の洗浄液を下部洗浄槽内に配置されるワ
    ークに向けて第1洗浄液噴射路を介して噴射する第1噴
    射ノズルと、洗浄槽の洗浄液外に配置され、洗浄液ポン
    プにて加圧された貯液槽内の洗浄液を洗浄槽の洗浄液外
    に配置されるワークに向けて第2洗浄液噴射路を介して
    噴射する第2噴射ノズルと、一端が第2洗浄液噴射路に
    連なり他端が空気ポンプに連なる圧縮空気通路と、洗浄
    液ポンプと第1噴射ノズルとの連通時において、洗浄液
    ポンプと第2噴射ノズルとを遮断するとともに空気ポン
    プと第2噴射ノズルとを遮断し、洗浄液ポンプと第2噴
    射ノズルとの連通時において、洗浄液ポンプと第1噴射
    ノズルとを遮断するとともに、空気ポンプと第2噴射ノ
    ズルとを遮断し、一方、空気ポンプと第2噴射ノズルと
    の連通時において、洗浄液ポンプと第1噴射ノズル、第
    2噴射ノズルとを遮断する切換弁とを備えてなるワーク
    の洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記噴射ノズル又は第1、第2噴射ノズ
    ルのワークに向かう噴孔を複数設けてなる請求項4項、
    5項、7項記載のワークの洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記ワークを噴射ノズルに対向した状態
    において直線方向に微少に往復動させてなる請求項4
    項、5項、7項記載のワークの洗浄装置。
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