JPH05345056A - ゴルフカート - Google Patents

ゴルフカート

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Publication number
JPH05345056A
JPH05345056A JP4157132A JP15713292A JPH05345056A JP H05345056 A JPH05345056 A JP H05345056A JP 4157132 A JP4157132 A JP 4157132A JP 15713292 A JP15713292 A JP 15713292A JP H05345056 A JPH05345056 A JP H05345056A
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JP
Japan
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sensor
traveling
guide wire
distance
detecting
Prior art date
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Pending
Application number
JP4157132A
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English (en)
Inventor
Shigeru Tanaka
田中  滋
Yasuo Fujii
保生 藤井
Masahiko Hayashi
正彦 林
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 走行距離センサや方位センサの検出情報をよ
り高い信頼性を有するものにするための自動較正機能を
有するゴルフカートを提供する。 【構成】 走行制御手段5aが、誘導線に沿って、走行
距離が既知の二点間を走行する際の既知の走行距離と走
行距離センサ6の実検出距離とに基づいて、走行距離セ
ンサ6の単位検出距離を較正する。同様に、誘導線の方
向の方位差が既知の二点間を走行する際の既知の方位差
と方位センサ7の検出情報に基づいて、方位センサ7の
単位検出量当たりの方位差を較正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手動操作式の指示手段
の指示情報に基づいて、走行装置の発進・停止制御、及
び、操向装置の操舵制御を実行する走行制御手段と、隣
合うホール間に亘って敷設された誘導線の存否及びそれ
からのずれを検出する追従センサとが設けられ、前記追
従センサが前記誘導線の非存在を検出する状態から前記
誘導線の存在を検出する状態になるに伴って、前記走行
制御手段が、前記追従センサのずれ検出情報に基づいて
前記操向装置の制御を実行するように構成されると共
に、走行に伴って回転する回転体の回転量を検出する走
行距離センサ及び車体方位の変化量を検出する方位セン
サが設けられ、それらセンサの検出情報に基づいて作動
する支援手段が設けられたゴルフカートに関する。
【0002】
【従来の技術】かかるゴルフカートは、操作する負担を
軽減すべく隣合うホール間に誘導線を敷設して、この間
は誘導線に沿って自動走行させ、フェアウェイにおいて
はプレーヤの手動操作によりゴルフカートを自在に走行
させるとができるようにするために提案されたものであ
る。そして、手動走行によってゴルフカートが誘導線が
敷設された箇所に来れば、自動的に誘導線に沿う自動走
行に切り換えられるようにして、操作の簡略化を図るよ
うにしたものである。
【0003】又、かかるゴルフカートでは、方位センサ
や走行距離センサの検出情報に基づいて作動する支援手
段を設けることによって、ゴルフカートの操作の支援又
はプレーの支援を行えるようにしたものである。例え
ば、プレーの支援としては、走行距離センサや方位セン
サの検出情報に基づいてゴルフカートの現在位置やピン
までの概算距離を算出して表示させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の走行距離センサ
や方位センサは、その検出精度を適正に保つために較正
が必要となる。例えば、走行距離センサとしては、一般
に、車輪の回転数を検出する簡単で安価なものが用いら
れ、検出された回転数に1回転あたりの走行距離(即
ち、車輪の外周寸法)を掛ければ走行距離が算出される
が、車輪の磨耗やスリップ率の変化等に起因して、1回
転あたりの走行距離が変化する。このような較正作業
を、作業員によって定期的に行うことが考えられるが、
面倒で手間の掛かるものとなる。
【0005】本発明はかかる実情に鑑みて為されたもの
であって、その目的は、本来の構成を有効に利用しなが
ら、走行距離センサや方位センサの検出精度を適正に保
つための較正の自動化を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のホール情報表示
機能付ゴルフカートは、手動操作式の指示手段の指示情
報に基づいて、走行装置の発進・停止制御、及び、操向
装置の操舵制御を実行する走行制御手段と、隣合うホー
ル間に亘って敷設された誘導線の存否及びそれからのず
れを検出する追従センサとが設けられ、前記追従センサ
が前記誘導線の非存在を検出する状態から前記誘導線の
存在を検出する状態になるに伴って、前記走行制御手段
が、前記追従センサのずれ検出情報に基づいて前記操向
装置の制御を実行するように構成されると共に、走行に
伴って回転する回転体の回転量を検出する走行距離セン
サ及び車体方位の変化量を検出する方位センサが設けら
れ、それらセンサの検出情報に基づいて作動する支援手
段が設けられたものであって、第1の特徴構成は、前記
走行制御手段が、前記誘導線に沿って、走行距離が既知
の二点間を走行する際の前記既知の走行距離と前記走行
距離センサの実検出距離とに基づいて、前記走行距離セ
ンサの単位検出距離を較正するように構成されている点
にある。
【0007】第2の特徴構成は、前記走行制御手段が、
前記誘導線に沿って、前記誘導線の方向の方位差が既知
の二点間を走行する際の前記既知の方位差と前記方位セ
ンサの検出情報に基づいて、前記方位センサの単位検出
量当たりの方位差を較正するように構成されている点に
ある。
【0008】第3の特徴構成は、前記支援手段が、設定
時間又は設定距離だけ走行すると自動的に走行装置を停
止させるように構成されている点にある。第4の特徴構
成は、前記支援手段が、走行装置を発進させる際の車体
方位に沿って直進させるべく前記方位センサの検出情報
に基づいて前記操向装置の操舵制御を実行するように構
成されている点にある。第5の特徴構成は、前記支援手
段が、予め記憶されたホール情報と、前記走行距離セン
サ及び前記方位センサの検出情報に基づいて算出される
現在位置情報に基づいて、現在位置からグリーン又はピ
ンまでの距離を表示するように構成されている点にあ
る。
【0009】
【作用】第1の特徴構成によれば、隣合うホール間に亘
って敷設された誘導線に沿って走行する際に、走行装置
や操向装置を制御する走行制御手段が、既知の走行距離
と走行距離センサの実検出距離とに基づいて、前記走行
距離センサの単位検出距離、即ち、走行距離センサによ
って検出される、走行に伴って回転する回転体の回転量
から求められる距離を較正する。例えば、走行距離セン
サが回転体としての車輪の回転数を検出し、その回転数
に予め記憶されている単位検出距離(1回転当たりの距
離)を掛けて実検出距離が得られる場合、この実検出距
離と既知の走行距離との比を現在記憶されている単位検
出距離に掛けたものを新たな単位検出距離として更新記
憶することにより単位検出距離が較正される。
【0010】尚、誘導線に沿う既知の走行距離の開始地
点又は終了地点の通過を走行制御手段が知る手段として
は、例えば、磁性体プレートのようなマークを開始地点
及び終了地点に設置しておき、ゴルフカートにそのマー
クを検出する磁気センサを備えておけばよい。
【0011】第2の特徴構成によれば、走行制御手段
が、方位センサについて上記走行距離センサの較正と同
様の較正を行う。例えば、誘導線の方向の方位差が既知
の二点間を走行したときの方位センサによる実検出方位
差と既知の方位差との比を現在記憶されている単位検出
量(例えば0.1ボルト)当たりの方位差に掛けたもの
を新たな単位検出量当たりの方位差として更新記憶する
ことにより単位検出量当たりの方位差が較正される。
【0012】尚、誘導線の方向の方位差が既知の二点に
おいて、ゴルフカートの車体方位と誘導線の方向とが必
ずしも正確に一致しない場合は、例えば、誘導線の方向
と車体方位とのずれ角度を追従センサの検出情報から算
出して、方位センサによる実検出方位差を補正すればよ
い。
【0013】走行距離センサ及び方位センサの検出情報
に基づいて作動する支援手段として第3から第5の特徴
構成に示したものの作用は以下の通りである。第3の特
徴構成によれば、支援手段は、走行距離センサの検出情
報に基づいて、ゴルフカートが設定距離だけ走行すると
自動的に走行装置を停止する。又は、内部タイマーに基
づいて、設定時間だけ走行すると自動的に走行装置を停
止する。これにより、指示手段による停止指令が忘れら
れたときや故障等により指令が効かなくなった場合にも
走行し続けることなく安全に停止する。
【0014】第4の特徴構成によれば、支援手段が、走
行装置を発進させる際の車体方位に沿って直進させるべ
く前記方位センサの検出情報に基づいて前記操向装置の
操舵制御を実行するので、目標地点にゴルフカートを向
けた状態で発進を指示すれば、後は放っておいても正し
く目標地点に到達することができる。
【0015】第5の特徴構成によれば、支援手段が、予
め記憶されたホール情報と、走行距離センサ及び方位セ
ンサの検出情報に基づいて算出される現在位置情報に基
づいて、現在位置からグリーン又はピンまでの距離を表
示する。つまり、キャディに代わって、プレーに役立つ
情報をプレイヤーに与えることができる。
【0016】
【発明の効果】従って、本発明によれば、上記の如き各
種支援手段に必要な、走行距離センサや方位センサの検
出精度を適正に保つための自動較正機能を有するゴルフ
カートを提供することができるものになった。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2に示すように、本実施例のゴルフカート(以
下、カートという)は、一対の後輪1と前輪2を備える
三輪構造の車体3に、クラブケース4等が付設されたも
のである。後輪1は駆動輪であって、図1に示すよう
に、走行モータ1aにより回転駆動される。前輪2は遊
転輪であると共に、操舵モータ2aによって操舵角を変
更される操舵輪である。駆動輪1及び走行モータ1aが
走行装置に相当し、操舵輪2及び操舵モータ2aが操向
装置に相当する。
【0018】走行モータ1a及び操舵モータ2aはカー
トに搭載されたバッテリーを動力源として、制御装置5
内の走行制御手段5aにて駆動制御される。制御装置5
は、マイクロコンピュータ等を用いて構成され、走行制
御手段5aや次に述べる支援手段5bは、主にマイクロ
コンピュータのプログラムで実現されている。制御装置
5には、走行距離センサ6及び方位センサ7の検出情報
が入力されている。
【0019】走行距離センサ6は、走行に伴って回転す
る回転体としての駆動輪1の回転量を、回転数に比例す
るパルス数として検出する。そして、制御装置5内の支
援手段5aが、そのパルス数の計数値と1パルス当たり
の設定距離(単位検出距離)との積から走行距離を算出
する。方位センサ7にはジャイロが用いられ、車体3の
向き(車体方位)の変化量をDC電圧に変換したものが
その検出情報として制御装置5に入力される。そして、
支援手段5aが、所定時間ごとに割り込み入力される方
位センサ7の検出情報に単位検出量(例えば0.1ボル
ト)当たりの方位差(角度)を掛けて、車体方位の変化
量(角度)を求め、さらに、その角度を積算して基準方
位からの積算変化量(角度)を求める。
【0020】又、支援手段5aは、上記走行距離センサ
6及び方位センサ7の検出情報に基づいて、各ホール内
でのカートの概略位置をリアルタイムで算出する。例え
ばティーショット地点を基準位置(X=0,Y=0)と
してカートを走行させたときに、所定時間ごとに算出さ
れる走行距離L及び車体方位の変化量θから位置変化量
(ΔX=L・sinθ,ΔY=L・cosθ)を算出
し、これを積算することにより基準位置に対するカート
の概略位置がわかる。
【0021】カートのクラブケース4には、多目的のド
ットマトリックスLCDで構成される表示装置8が付設
され、例えば、図3に示すようなホール全体の地形、ホ
ール後半部の地形、グリーン周辺の地形といったホール
情報をグラフィック表示させることもがきる。これらの
表示用データは、制御装置5に接続される専用スロット
に脱着自在なメモリカード5cに記憶され、制御装置5
の支援手段5bがメモリカード5cから読み出して表示
装置8に出力する。
【0022】支援手段5bは、カートの概略位置からグ
リーン又はピンまでの距離を算出し、それに基づいて表
示装置8に出力する表示データを切換える。又、算出し
たグリーン又はピンまでの距離をも表示する。尚、ピン
の位置等の日々変わるデータのメモリカード5cへの書
き込みは、クラブハウス等に備えられた主コンピュータ
にメモリカード5cを接続して行われる。
【0023】又、表示装置8の表面に備えられた透明電
極からなるタッチパネル8aからスコアデータ等を入力
することができ、入力されたデータは制御装置5により
メモリカード5cの空き領域に記憶される。記憶された
データは主コンピュータにメモリカード5cを接続して
読み出され、データの集計や印字出力等が行われる。
【0024】次にカートの走行・操舵制御について説明
する。本ゴルフカートは、図1に示すように、プレイヤ
ー等が携帯する手動操作式の指示手段としての小型無線
送信機(以下、単に送信機という)9からの指示情報に
より無線操縦される。カートには、受信機10及び受信
アンテナ10aが備えられ、送信機9からの指示情報を
受信して制御装置5に与える。送信機9から受信機10
へは、数十MHzの搬送波をFM変調した小電力の電波
によって指示情報が伝達される。又、複数のカート間で
のクロストークを防止すべく、複数の周波数帯域を切り
換えることができる。
【0025】送信機9には、発進指示兼変速指示用の高
速キー9a及び低速キー9b、停止指示用の停止キー9
c、左旋回用のLキー9d及びLLキー9e、右旋回用
のRキー9f及びRRキー9gが設けられている。各キ
ーの接点信号は送信機9内のエンコーダ回路でコード化
され、変調回路でFM信号にされ、出力回路で増幅され
てアンテナからFM電波として空中に放射される。カー
トの受信機10が受信したFM電波は増幅、検波・復調
を経て、再び各キーの接点信号にデコードされて制御装
置5に与えられる。制御装置5の走行制御手段5aは、
その信号、即ち指示情報に基づいて、走行装置の発進・
停止制御、及び操向装置の操舵制御を実行する。つま
り、走行モータ1a及び操舵モータ2aを制御する。
【0026】送信機9の各キーの役割は以下の通りであ
る。先ず、高速キー9a又は低速キー9bが押される
と、カートが停止状態であれば、高速又は低速でカート
が発進する。走行状態であれば、低速から高速へ、又は
高速から低速へ変速される。高速キー9aと低速キー9
bを同時に押せば中間速度になる。これらの速度制御
は、走行制御手段5aが、PWM制御により走行モータ
1aの回転速度を制御することにより実現される。
【0027】走行中は、次に述べる旋回指示が与えられ
ない限り、発進時のカートの向き(車体方位)に沿って
カートを直進させるように、制御装置5の支援手段5b
が方位センサ7の検出情報に基づいて走行制御手段5a
を介して操舵モータ2aを制御する。走行中に停止キー
9cが押されると走行モータ1aを停止してカートを停
止する。旋回中に停止キー9cが押されたときは、操舵
輪2の操舵角をゼロに戻してから停止する。尚、操舵輪
2の操舵角は、操舵軸に設けられたポテンショメータか
らなる操舵角センサ11によって検出される。
【0028】走行中に左旋回用のLキー9dが押される
と、操舵モータ2aが正転駆動され、操舵輪2が左方向
に操舵される結果、カートが左旋回する。そして方位セ
ンサ7の検出情報に基づいてカートの向きが所定角度だ
け変化すれば操舵角がゼロに戻るまで操舵モータ2aが
逆転駆動される。実際には、カートの向きを旋回前の方
位から30度だけ左方向に変化させるように操舵モータ
2aを駆動制御している。同様に、LLキー9eが押さ
れたときは、カートの向きを旋回前の方位から90度だ
け左方向に変化させるように操舵モータ2aが駆動制御
される。
【0029】Lキー9dとLLキー9eを同時に押した
ときはカートの向きを60度だけ左方向に変化させるよ
うに操舵モータ2aが駆動制御される。又、LLキー9
eを押し続ければ、押している間は操舵輪2が左方向に
操舵されたままの状態となり、離すまでカートは左旋回
を続行する。
【0030】カートが停止状態でLキー9d又はLLキ
ー9eを押したときは、操舵モータ2aと共に走行モー
タ1aも駆動される。カートの向きが上記所定の角度だ
け変化するに伴って走行モータ1aを停止すると共に操
舵輪2の操舵角をゼロに戻して操舵モータ2aも停止す
る。Lキー9d及びLLキー9eを同時に押したときや
LLキー9eを押し続けたときも同様である。
【0031】右旋回用のRキー9f及びRRキー9gの
役割については、左右が逆になる点を除いて上記の左旋
回用のLキー9d及びLLキー9eの役割と全く同じで
ある。このように7個のキースイッチのみを用いてカー
トを自在に遠隔操縦することができるようにしたのは送
信機9をできるだけ小型・軽量にして携帯しやすくする
ためである。
【0032】カートの停止は、停止キー9cを押したと
きに制御手段5に与えられる停止指示情報に基づいて、
制御手段5が走行モータ1aを停止することにより行わ
れるが、停止キー9cを押し忘れた場合や、電波障害等
により無線操縦が効かなくなったときにいつまでも走行
し続けることがないように自動停止も行われる。つま
り、制御手段5の支援手段5bが、前述の走行距離セン
サ6の検出情報に基づいて算出される走行距離が設定値
を越えれば、走行制御手段5aを介して走行モータ1a
を停止する。但し、走行距離センサ6の検出情報によら
ずに、制御手段5の内部タイマに基づいて、発進からの
経過時間が設定値を越えれば走行モータ1aを停止する
ようにしてもよい。
【0033】又、図4に示すように、隣合うホールH
1,H2の間に亘って誘導線12が敷設されており、カ
ートはこの誘導線12を追従する自動走行もできるよう
に構成されている。このためにカートの車体3の底部の
前後に誘導線12の存否及びそれからのずれを検出する
追従センサ13が設けられ、制御装置5の走行制御手段
5aが追従センサ13のずれ検出情報に基づいて操向装
置、即ち、操舵モータ2aを制御して誘導線12を追従
するように構成されている。以下、説明を加える。
【0034】誘導線12には電源装置12aにより数K
Hzの交流電流が流されており、追従センサ13は誘導
線12の周囲に発生する交番磁界を検出する3個の電磁
ピックアップコイルを備える。図5に示すように、3個
の電磁ピックアップコイル13a,13b,13cは車
体3の横幅方向に等間隔で配設されている。電磁ピック
アップコイル13a,13b,13cに誘起される交流
電圧は、各別に、図示しない信号処理回路の帯域フィル
タでノイズを除かれ増幅された後、整流・平滑されてD
C電圧Va,Vb,Vcとなる。さらにA/D変換器で
ディジタル値に変換されて誘導線12の存在/非存在を
判別する情報、及び、誘導線12からの車体3のずれ検
出情報となる。
【0035】具体的には、走行制御手段5aは各DC電
圧(以下、検出電圧という)Va,Vb,Vcを加算し
た電圧Vp=Va+Vb+Vcが所定のしきい値以上で
あれば誘導線12が存在し、しきい値未満であれば誘導
線12が存在しないと判別する。又、誘導線12の存在
が検出されている状態で、左右の電磁ピックアップコイ
ル13a,13bの検出電圧の差を正規化した電圧Vd
=(Va−Vb)/(Va+Vb)がずれ検出情報とな
る。つまり、走行制御手段5aは、Vdの正負によって
車体3が誘導線12に対して左右何れにずれているかを
判別し、その値からずれ量を求める。
【0036】走行制御手段5aは、車体3の前部に設け
られた前追従センサ13から求められたずれ量d1 と、
後部に設けられた後追従センサ13から求められたずれ
量d 2 との差から車体方位の誘導線12に対する傾き
(ずれ角度)αをも求める。つまり、前後の追従センサ
13の間隔をwとすれば、傾きαは、 tanα=(d1 −d2 )/w から求まる。走行制御手段5aは、前追従センサ13の
ずれ検出情報d1 と上記の傾きαに基づいて、ずれ及び
傾きが小さくなるように操舵輪2の操舵角を制御する。
【0037】誘導線12を追従する自動走行中に前後の
追従センサ13が共に誘導線12の存在を検出しなくな
れば、走行制御手段5aは走行モータ1aを停止してカ
ートを停止させる。これは、何らかの原因で誘導線12
からはずれてしまったときの安全対策である。又、誘導
線12の終端部には、磁性体のプレートを磁化した停止
用マーク12bが設置され、カートにはこれを検出する
マークセンサ14が備えられている。走行制御手段5a
は、誘導線12を追従する自動走行中にマークセンサ1
4が停止用マーク12bを検出すると走行モータ1aを
停止してカートを停止させる。又、2台目以降のカート
については、前バンパが先行のカートに接触したときに
オンになるバンパースイッチ15の信号に基づいて停止
する。
【0038】前述の遠隔操縦による走行から上記誘導線
12を追従する自動走行への切り換えは走行制御手段5
aが自動的に行う。図4に示すように、ホールH1での
プレイが終了し、次のホールH2に移動する際、プレイ
ヤーは前述の遠隔操縦により、カートAを所定の目印に
向けて発進させるだけでよい。
【0039】カートAは誘導線12に向かって直進し、
誘導線12に達すると前追従センサ13が誘導線12の
非存在を検出する状態から誘導線12の存在を検出する
状態に変化する。やがて後追従センサ13も誘導線12
の存在を検出する状態になるので、走行制御手段5aは
前述のようにして誘導線12を追従する自動走行へ切り
換える。
【0040】但し、誘導線12への進入角度が大きい場
合は、前追従センサ13が誘導線12の存在を検出して
いるうちに後追従センサ13が誘導線12の存在を検出
する状態にならない。例えば、前追従センサ13の左端
部が誘導線12にかかっている状態から右端部が誘導線
12にかかっている状態までの時間tが短く、この間に
後追従センサ13の左端部が誘導線12にかからない。
この場合、走行制御手段5aは上記時間tと走行速度と
から誘導線12への進入角度の概算値を求め、これに応
じた操舵角で右旋回するように操舵モータ2aを制御す
る。やがて前追従センサ13と後追従センサ13の両方
が誘導線12の存在を検出する状態になるので、走行制
御手段5aは前述のようにして誘導線12を追従する自
動走行へ切り換える。
【0041】次に、走行制御手段5aが実行する走行距
離センサ6及び方位センサ7の較正について説明する。
前述のように、走行距離センサ6は、駆動輪1の回転数
に比例するパルス数の信号を発生して制御装置5に入力
する。制御装置5内の支援手段5bは、予め記憶された
1パルス当たりの設定距離(単位検出距離)に走行距離
センサ6が検出したパルス数を掛けることにより走行距
離を算出する。
【0042】走行制御手段5aは、誘導線12に沿っ
て、走行距離が既知の二点間を走行する際に、その既知
走行距離と、走行距離センサ6による実検出距離とに基
づいて上記単位検出距離を較正するのである。つまり、
上記の既知走行距離を上記二点間を走行したときに走行
距離センサ6が検出したパルス数で割ったものを較正さ
れた単位検出距離として更新記憶する。但し、一回の較
正ですぐに単位検出距離を更新するのではなく、連続3
回の較正データが所定のばらつきの範囲内にあれば、は
じめて単位検出距離を更新するようにしている。
【0043】走行距離が既知の二点は、図4に示すよう
に、前述の停止用マーク12bが設置された終点と、停
止用マーク12bと逆の極性に磁化された磁性体プレー
ト(以下、始点マークという)12cが設置された始点
である。制御装置5(走行制御手段5a)は、マークセ
ンサ14が始点マーク12cを検出するに伴って上記較
正のための走行距離計測、即ちパルス数のカウントを開
始し、停止用マーク12bを検出するに伴ってカウント
を停止する。
【0044】方位センサ7の較正も同様にして行われ
る。つまり、走行制御手段5aは、誘導線12に沿っ
て、誘導線12の方向の方位差が既知の二点間を走行す
る際に、その既知方位差と方位センサ7の検出情報に基
づいて、方位センサ7の単位検出量当たりの方位差を較
正する。前述したように、方位センサ7は、車体方位の
変化量に応じたDC電圧を検出情報として所定時間毎に
制御装置5に割込入力する。そして、支援手段5bが、
方位センサ7の検出情報に単位検出量(0.1ボルト)
当たりの方位差(角度)を掛けて、車体方位の変化量
(角度)を求める。
【0045】走行制御手段5aは、走行距離センサ6の
較正と同様に、始点マーク12cが検出されるに伴っ
て、車体方位の変化量(角度)の積算を開始し、停止用
マーク12bを検出するに伴って積算を停止する。そし
て、積算値より始点マーク12c通過時の車体方位と停
止用マーク12b検出時の車体方位との方位差βを求め
る。又、前述のようにして始点マーク12c通過時及び
停止用マーク12b検出時における車体方位の誘導線1
2に対する傾きα1 ,α2 が算出されるので、上記車体
方位差βに両時点での傾きの差(α1 −α2 )を加える
と、両時点での誘導線12の方位差γが算出される。
【0046】一方、始点マーク12c設置箇所の誘導線
12の方向と停止用マーク12b設置箇所の誘導線12
の方向との方位差γ0 は既知であり、この既知方位差γ
0 と上記算出方位差γとの比(γ0 /γ)を単位検出量
当たりの方位差に掛けたものを較正後の単位検出量当た
りの方位差として更新記憶する。但し、連続3回の較正
データが所定のばらつきの範囲内にあれば、はじめて更
新する点は走行距離センサ6の較正と同様である。
【0047】以下、別実施例を列記する。 上記実施例において、走行装置及び操向装置の具体
構成は、種々変更可能である。例えば前輪を駆動輪兼操
舵輪として後輪を遊転輪とすることも可能である。この
場合、走行距離センサ6を、遊転輪の回転量を検出する
ように構成してもよい。
【0048】 上記実施例において、走行距離センサ
6に、車輪の回転数に比例するパルス数のカウンタ回路
まで含ませて、制御装置5は、単にそのカウンタの値を
必要に応じて読み取ったりリセットするように構成して
もよい。同様に、方位センサに、車体方位の変化量を積
算する回路まで含ませて、制御装置5は、単にその積算
値を必要に応じて読み取ったりリセットするように構成
してもよい。つまり、単位検出量の積算手段をセンサ側
に備えさせるか制御装置5内のプログラム等で実現する
かは自由である。
【0049】 隣合うホール間に亘って敷設される誘
導線は、上記実施例のような交流電流が流される電線に
限らず、例えば、レール状又はテープ状の磁化された磁
性体を敷設し、カートが備える追従センサをホール素子
や磁気抵抗素子等を車体の横幅方向に複数個並べて構成
してもよい。
【0050】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る遠隔操縦式ゴルフカート
のシステム構成図
【図2】遠隔操縦式ゴルフカートの外観図
【図3】支援手段及び表示装置によるホール情報の表示
例を示す図
【図4】ゴルフカートを走行させるゴルフコースの一例
を示すレイアウト図
【図5】ゴルフカートの追従センサと誘導線との関係を
示す断面図
【符号の説明】
1 回転体 1,1a 走行装置 2,2a 操向装置 5 制御手段 5a 走行制御手段 5b 支援手段 6 走行距離センサ 7 方位センサ 9 指示手段 12 誘導線 13 追従センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動操作式の指示手段(9)の指示情報
    に基づいて、走行装置(1,1a)の発進・停止制御、
    及び、操向装置(2,2a)の操舵制御を実行する走行
    制御手段(5a)と、隣合うホール間に亘って敷設され
    た誘導線(12)の存否及びそれからのずれを検出する
    追従センサ(13)とが設けられ、前記追従センサ(1
    3)が前記誘導線(12)の非存在を検出する状態から
    前記誘導線(12)の存在を検出する状態になるに伴っ
    て、前記走行制御手段(5a)が、前記追従センサ(1
    3)のずれ検出情報に基づいて前記操向装置(2,2
    a)の制御を実行するように構成されると共に、走行に
    伴って回転する回転体(1)の回転量を検出する走行距
    離センサ(6)及び車体方位の変化量を検出する方位セ
    ンサ(7)が設けられ、それらセンサ(6,7)の検出
    情報に基づいて作動する支援手段(5b)が設けられた
    ゴルフカートであって、 前記走行制御手段(5a)が、前記誘導線(12)に沿
    って、走行距離が既知の二点間を走行する際の前記既知
    の走行距離と前記走行距離センサ(6)の実検出距離と
    に基づいて、前記走行距離センサ(6)の単位検出距離
    を較正するように構成されているゴルフカート。
  2. 【請求項2】 手動操作式の指示手段(9)の指示情報
    に基づいて、走行装置(1,1a)の発進・停止制御、
    及び、操向装置(2,2a)の操舵制御を実行する走行
    制御手段(5a)と、隣合うホール間に亘って敷設され
    た誘導線(12)の存否及びそれからのずれを検出する
    追従センサ(13)とが設けられ、前記追従センサ(1
    3)が前記誘導線(12)の非存在を検出する状態から
    前記誘導線(13)の存在を検出する状態になるに伴っ
    て、前記走行制御手段(5a)が、前記追従センサ(1
    3)のずれ検出情報に基づいて前記操向装置(2,2
    a)の制御を実行するように構成されると共に、走行に
    伴って回転する回転体(1)の回転量を検出する走行距
    離センサ(6)及び車体方位の変化量を検出する方位セ
    ンサ(7)が設けられ、それらセンサ(6,7)の検出
    情報に基づいて作動する支援手段(5b)が設けられた
    ゴルフカートであって、 前記走行制御手段(5a)が、前記誘導線(12)に沿
    って、前記誘導線(12)の方向の方位差が既知の二点
    間を走行する際の前記既知の方位差と前記方位センサ
    (7)の検出情報に基づいて、前記方位センサ(7)の
    単位検出量当たりの方位差を較正するように構成されて
    いるゴルフカート。
  3. 【請求項3】 前記支援手段(5b)が、設定時間又は
    設定距離だけ走行すると自動的に走行装置(1,1a)
    を停止させるように構成されている請求項1又は2記載
    のゴルフカート。
  4. 【請求項4】 前記支援手段(5b)が、走行装置
    (1,1a)を発進させる際の車体方位に沿って直進さ
    せるべく前記方位センサ(7)の検出情報に基づいて前
    記操向装置(2,2a)の操舵制御を実行するように構
    成されている請求項1、2、又は3記載のゴルフカー
    ト。
  5. 【請求項5】 前記支援手段(5b)が、予め記憶され
    たホール情報と、前記走行距離センサ(6)及び前記方
    位センサ(7)の検出情報に基づいて算出される現在位
    置情報に基づいて、現在位置からグリーン又はピンまで
    の距離を表示するように構成されている請求項1、2、
    3、又は4記載のゴルフカート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11231935A (ja) * 1998-02-17 1999-08-27 Meidensha Corp 自動ビークル、自動ビークルの運行システム及び自動ビークルの利用方法
WO2023073882A1 (ja) * 2021-10-28 2023-05-04 マミヤ・オーピー株式会社 車両、操舵制御のためのシステム、方法、プログラム、プログラムを記録した記録媒体、自動走行システム

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