JP3609200B2 - 自律走行車の走行制御方法および走行制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、方位計測手段を備え、予め設定された走行ルートに沿って走行する自律走行車の走行制御方法および走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
床面清掃ロボットや無人搬送車などの自律走行車のスタート時の位置および方向の設定、すなわちスタート時に自律走行車を正しい位置に正しい方向に向けて配置する作業は、人間が目視により行うのが一般的である。一般に目視による車両配置の場合、基準位置、特に左右方向の位置、および車両の向きに対して多少のずれを生ずるものであり、そのため、仮にずれ量が一定に保たれたとしても比較的長距離を走行する車両の場合、基準位置から左方向または右方向へのずれ量が生じ、その距離的な絶対量は次第に積算されて大きくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本来、自律走行車の進行方向を人間の目視によって正確にセットすることはかなり難しいものである。清掃ロボット等の自律走行車は走行距離に比較して走行方向の長さ寸法が短いので、初期の正確な位置および方向の設定はかなり困難である。そのため、走行中の車両は予め設定された走行ルートから外れてしまい、効率的な清掃作業等を遂行できない事態が生ずる。
【0004】
本発明は目視等によって走行ルートのスタート位置に適当にセットされた自律走行車の左右方向位置および向きを正しいものに修正してスタートに備えるための自律走行車の走行制御方法および走行制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1に記載した手段は、駆動輪を駆動する駆動手段および走行する方位を検出する方位センサを有して予め設定された走行ルートに沿って走行する自律走行車が、前記走行ルートのスタート地点において正しい位置に正しい走行方向を向いて位置するように、その走行を制御する方法であって、
前記スタート地点に所定長さのテープ状の信号発信体を前記走行ルートに沿わせて配置するステップと、
前記自律走行車が前記信号発信体を跨ぎつつ走行方向を向くように、前記自律走行車を前記スタート地点に配置するステップと、
前記自律走行車に設けたガイドセンサが前記信号発信体を検出するように、前記駆動手段の作動を制御して前記自律走行車を旋回させるステップと、
前記信号発信体を検出できたときに、前記自律走行車の前記信号発信体からの左右方向のずれ量を表す信号を前記ガイドセンサから得るステップと、
前記ずれ量がゼロとなるように、前記駆動手段の作動を制御して前記自律走行車を前記信号発信体に沿わせて誘導走行させるステップと、
前記誘導走行の走行距離が前記信号発信体の長さよりも短い所定の距離に達するまで、前記信号を得るステップおよび前記誘導走行するステップを繰り返させるステップと、
前記誘導走行の走行距離が前記所定の距離に達したときに、前記方位センサに基準方位を設定するステップと、を備えることを特徴としている。
【0006】
なお、前記自律走行車を旋回させるステップにおいて、前記自律走行車を、前記スタート地点に配置された状態から左右に各90度旋回させることができる。
【0007】
また、上記課題を解決するための請求項3に記載した手段は、駆動輪を駆動する駆動手段および走行する方位を検出する方位センサを有して予め設定された走行ルートに沿って走行する自律走行車が、前記走行ルートのスタート地点において正しい位置に正しい走行方向を向いて位置するように、その走行を制御する走行制御装置であって、
前記スタート地点において前記走行ルートに沿って延びるように配置された所定長さのテープ状の信号発信体と、
前記信号発信体を検出する、前記自律走行車に設けられたガイドセンサと、を備え、
かつ前記走行制御装置は、
前記ガイドセンサが前記信号発信体を検出するように、前記駆動手段の作動を制御して前記自律走行車を旋回させ、
前記ガイドセンサが前記信号発信体を検出できたときには、前記自律走行車の前記信号発信体に対する左右方向のずれ量を表す信号を前記検出手段から得るとともに、
前記ずれ量がゼロとなるように前記駆動手段の作動を制御して前記自律走行車を前記信号発信体に沿わせて誘導走行させ、
前記誘導走行の走行距離が前記信号発信体の長さよりも短い所定の距離に達するまで、前記信号を得て前記誘導走行する動作を繰り返させ、
前記誘導走行の走行距離が前記所定の距離に達したときに、前記方位センサの方位をに基準方位を設定する、ことを特徴としている。
【0008】
なお、前記制御装置は、前記自律走行車を旋回させるときに、前記自律走行車を前記スタート地点に配置された状態から左右に各90度旋回させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
1.本発明による制御の概要
まず図1を参照して本発明による制御の概要を説明する。
本発明は自律走行車10を清掃等の本番走行に入る前に走行ルート上の正しい位置に正しい走行方向に向けて位置させようとするものであり、ガイドセンサ探索ルーチン1とガイドテープ誘導走行ルーチン2とからなっている。
【0010】
ガイドセンサ探索ルーチン1であるが、このルーチンに入る前にテープ状の信号発信体として例えば磁気ガイドテープ40を走行ルート3のスタート位置に、自律走行車10の前後方向長さを基準としてその1〜1.5倍程度の長さにわたって予め貼着または埋設しておく。他方、左車輪14aおよび右車輪14bを有する自律走行車10にはその前部に磁気ガイドテープ40を検出する磁気ガイドセンサ21を搭載しておく。
以上を前提として、目測により、前後方向には磁気ガイドテープ40の後端部に磁気ガイドセンサ21が重なり、かつ左右方向には両車輪14a,14bが磁気ガイドテープ40を跨ぐように、破線で示す位置に自律走行車10を前向きに配置する。この状態から本発明に従いまずガイドセンサ探索ルーチン1が開始される。
【0011】
このガイドセンサ探索ルーチン1では、磁気ガイドセンサ21により磁気ガイドテープ40を探索し、取り敢えず磁気ガイドセンサ21が磁気ガイドテープ40を検出し得る位置状態、すなわち磁気ガイドセンサ21が磁気ガイドテープ40に重なる位置に自律走行車10の向きないし位置を調整する。この調整後の位置が図示の破線位置であるとする。
しかし、このとき磁気ガイドセンサ21の中心Qは磁気ガイドテープ40の左右方向の中心位置から少しずれており(後述の説明では、このずれ量はxで表される)、このずれをゼロにするために次のガイドテープ誘導走行ルーチン2が実施される。
【0012】
このルーチン2では、磁気ガイドセンサ21が磁気ガイドテープ40を検出できる状態になったことを踏まえ、磁気ガイドテープ40の大部分の長さにわたって設定された一定距離Ljを磁気ガイドテープ40をガイドとして走行する過程で、ずれ量をゼロにするように修正する。かくして、自律走行車10を走行ルート3上の左右方向の正しい位置に正しい走行方向に向けて位置させることができる。ここで、ガイドテープなしの本番走行に備えて、自律走行のための方位センサを基準方位に設定する。なお、図1には一定距離Ljの先に磁気ガイドテープ40が比較的短い区間Zにわたって残存しているが、この区間はテープ誘導走行にしてもよいし、またガイドテープを用いることなく本番走行と同様の方位センサによる自律走行としてもよい。
【0013】
2.本発明による制御装置の構成
本発明による制御装置の基本構成を、図2を参照して説明する。
図2には自律走行車10の具体例として矢印Aで示す走行方向に自律走行する清掃ロボットが示されており、その底面中央部に散水口11、その後方に清掃ブラシ12a,12b,12c、および底面後端部にスキージ13を備えているものとする。
自律走行車10は左車輪14aおよび右車輪14bを有し、それぞれ左駆動モータ(駆動手段)15aおよび右駆動モータ(駆動手段)15bによって独立に回転駆動される。
左駆動モータ15aおよび右駆動モータ15bはそれぞれ左ドライバ16aおよび右ドライバ16bによって駆動される。
スキージ13はスキージ昇降モータ17a,17bによって昇降駆動される。
【0014】
各駆動モータ15a,15bには、一定回転角度ごとにパルスを発生する左パルス発信器18aおよび右パルス発信器18bが別々に設けられている。このパルス発信器の発生パルスの積算値に基づいて車両の走行距離を求めたり、走行速度を求めたりすることができる。また、自律走行のために方位を検出する方位センサ19、前方障害物を検出する前方障害物センサ20a、左側方および右側方の障害物を検出する左側方障害物センサ20bおよび右側方障害物センサ20c、さらには後述のテープ状の信号発信体として走行ルートのスタート地点に走行方向に沿って配設された磁気ガイドテープ40を探索する磁気ガイドセンサ21が自律走行車10の前方中央部に設けられている。これらの障害物センサ、パルス発信器およびガイドセンサの各検出信号は制御装置22に入力される。制御装置22は入力された各センサの検出出力に基づき、ドライバ16a,16bおよび駆動モータ15a,15bを介して車輪14a,14bの回転を制御する。制御装置22には操作パネル23が付設されている。
【0015】
制御装置22とその入出力部のより詳細な構成を図3に示す。制御装置22は、インタフェース25a〜25d、メインコントローラ26、カウンタ27、およびAD変換器28を備えている。障害物センサ20a、20bおよび20cの検出信号はインタフェース25aを介してメインコントローラ26に入力され、方位センサ19、磁気ガイドセンサ21、および操作パネル23の出力信号はインタフェース25bを介してメインコントローラ26に入力される。なお、磁気ガイドセンサ21は2種の信号を出力し、メインコントローラ26に直接入力されるのはガイドテープの有無に関する2値信号Spである。もう一つは自律走行車10が磁気ガイドテープ40から左右どちらにどれだけずれているかを示すずれ量xに応じたアナログ信号Saであり、これはAD変換器28を介してディジタル信号の形でメインコントローラ26に入力される。パルス発信器18a,18bによって発生されたパルスをカウンタ27によりカウントすることにより自律走行車10の走行距離が求められ、それがメインコントローラ26に入力される。ここで単位時間あたりの走行距離を演算することによって自律走行車10の走行速度を得ることができる。
【0016】
方位センサ19は、例えばジャイロを用いて、基準方位に対する自律走行車10の走行方位を検出し、その方位検出信号をインタフェース25bを介してメインコントローラ26に入力する。操作パネル23からは操作者により入力された情報がインタフェース25bを介してメインコントローラ26に入力される。
【0017】
メインコントローラ26の演算処理によって得られた出力信号は第3のインタフェース25cを介してドライバ16a,16bに送出されるとともに、第4のインタフェース25dを介して清掃部コントローラ30に送出される。清掃部コントローラ30は図3における散水口11からの散水の制御、清掃ブラシ12a〜12cの駆動制御、およびスキージ昇降モータ17a,17bの駆動制御を司るが、これらは本発明の要旨には直接の関係がないので、詳細は省略する。
【0018】
テープ状の信号発信体として走行ルートのスタート地点に走行方向に沿って配置される磁気ガイドテープ40は磁気ガイドセンサ21により検出される。この磁気ガイドセンサ21による磁気ガイドテープ40の探索動作により自律走行車10が本番走行の前にスタート位置に正しく配置されているかどうかを検出し、もしも正しく配置されていない場合は本発明に従いそれを正しい配置に修正される。
【0019】
図4(a)に示すように、磁気ガイドセンサ21から出力されるアナログ信号Saは、磁気ガイドテープ40の左右方向中心位置からの磁気ガイドセンサ21の中心Qのずれ量xに応じた大きさの電圧信号である。磁気ガイドセンサ21は200mm程度の幅方向寸法を有し、磁気ガイドテープ40は10〜50mm程度の幅を有するものとする。そして左右方向へのずれ量xが例えばそれぞれ50mmの範囲内ではずれ量xに比例した電圧信号を±10V/50mmの割合で出力し、ずれ量xが±50mmを超える範囲では一定値±10Vを出力する。上述したように、メインコントローラ26には磁気ガイドセンサ21によって検出された磁気ガイドテープ40との間のずれ量xが入力される。メインコントローラ26は、このずれ量xに応じてPI制御(比例積分制御)等により、磁気ガイドセンサ21の中心Qを磁気ガイドテープ40の中心線に一致させるように、ドライバ16a,16bを介して駆動モータ15a,15bの回転数を別々に制御し、その差に基づいてx=0となるように自律走行車10の走行方向を調節し、ずれ量xをゼロにするとともに自律走行車10が正しく走行方向を向くようにすることができる。磁気ガイドセンサ21から出力される2値信号Spは、「ガイドテープあり」のときはSp=“1”であり、「ガイドテープなし」のときはSp=“0”を出力する。
【0020】
3.制御装置の動作
以下、本発明の制御装置22ないしそれによって実行される制御方法による自律走行車10の位置および方向の修正作用について説明する。
本発明は、すでに述べたように、自律走行車10を本番走行に入る前に走行ルート上の正しい基準位置に正しい走行方向を向けて位置させようとするものであり、ガイドセンサ探索ルーチンとガイドテープ誘導走行ルーチンとからなっている。図1に示すように自律走行車10を走行ルート3のスタート地点に予め貼着または埋設された磁気ガイドテープ40の後端部に適当に配置された状態でガイドセンサ探索ルーチンが開始される。
【0021】
図5に示すガイドセンサ探索ルーチンにおいて、方向センサ19および磁気ガイドセンサ21から検出データを入力し、現在方向Pを例えば0°とする(ステップ101)。磁気ガイドセンサ21の出力に基づいて磁気ガイドテープ40の有無をチェックする(ステップ102)。図8(a),(b)はともにステップ102においてテープ有りを検出した場合の状態を例示するものであって、図8(a)は磁気ガイドテープ40の位置に対し自律走行車10がx=0という正しい位置にある場合を示し、図8(b)は磁気ガイドテープ40の位置に対し自律走行車10が多少ずれていてx=0ではないが、磁気ガイドセンサ21の検出範囲内にある場合を示している。実線で示した磁気ガイドテープ40に対して磁気ガイドセンサ21を基準とした自律走行車10は右方向にずれており、この場合のずれ量xは正である。これに対して破線で示した磁気ガイドテープ40に対して自律走行車10は左方向にずれており、この場合のずれ量xは負である。なお、ここでは自律走行車10の平面形状を、単に磁気ガイドテープ40に対する相対位置を略示するという意味で、便宜上、円形に表現している。このようにテープが検出されたときは図6および図7に示すガイドテープ誘導走行ルーチンに移行する。
【0022】
図9(a)、図10(a)、図11(a)、図12(a)に示すように、磁気ガイドテープ40の位置に対して自律走行車10の位置がずれており、磁気ガイドセンサ21により磁気ガイドテープ40を検出することができなかったときは、自律走行車10をまず右方向に90°旋回させてP=90°とし(ステップ103)、その旋回過程で磁気ガイドテープ40の有無をチェックする(ステップ104)。
【0023】
図9(a)および図11(a)は磁気ガイドテープ40に対し自律走行車10が左側に外れている状態を示し、図10(a)および図12(a)は自律走行車10が右側に外れている状態を示している。自律走行車10を旋回させるのには種々の態様があり得る。右方向への旋回であるが、図9(b)は、右車輪14bを停止させ、これを中心として左車輪14aを駆動し、当初位置Sから旋回させる過程で磁気ガイドセンサ21により磁気ガイドテープ40を検出する場合を示している。図10(b)は、右車輪14bを停止させ、これを中心として左車輪14aを駆動することにより、当初位置Sから90°右旋回させたにもかかわらず磁気ガイドセンサ21により磁気ガイドテープ40を検出できなかった場合を示している。図11(b)は右車輪14bを後退方向に、左車輪14aを前進方向に両者を等速で駆動することにより車両中心Oを中心として旋回させる過程で磁気ガイドセンサ21により磁気ガイドテープ40を検出できた場合を示している。旋回方法は清掃場所により予め選択する。最後に図12(b)は両車輪14a,14bの駆動方式は図11(b)の場合と同様であるが、90°の旋回によっては磁気ガイドテープ40を検出できなかった場合を示している。磁気ガイドテープ40を検出すると磁気ガイドセンサ21は電圧出力を生ずる。その電圧値がほぼゼロになったとき、完全に磁気ガイドテープ40を検出したものとして旋回を止める。
【0024】
ステップ104において図10(b)または図12(b)に示すように磁気ガイドテープ40を検出できなかったときは、図10(c)および図12(c)に示すように自律走行車10を逆方向すなわち左方向に90°旋回させてP=0°とし(ステップ105)、その過程で磁気ガイドテープ40の有無をチェックする(ステップ106)。図10(c)は逆向き旋回により当初の鎖線位置Sから少し後退しながら旋回させたにもかかわらず、また図12(c)は同じ位置で90°旋回させたにもかかわらず、それぞれ磁気ガイドテープ40を検出できなかった状態を示している。
【0025】
ステップ106においても図10(c)または図12(c)に示すように磁気ガイドテープ40を検出できなかったときは、図10(d)および図12(d)に示すように、自律走行車10をさらに左方向に90°旋回させてP=−90°とし(ステップ107)、その過程で磁気ガイドテープ40の有無をチェックする(ステップ108)。図10(d),図12(d)はここでそれぞれ磁気ガイドテープ40を検出できた状態を示している。
【0026】
ステップ108において磁気ガイドテープ40を検出できなかったときは、自律走行車10を元通りの向きにするために再び右方向に90°旋回させてP=0°とし(ステップ109)、その過程で磁気ガイドテープ40の有無をチェックする(ステップ110)。ここで磁気ガイドテープ40の存在を確認できなかったときは、一連の動作を通して磁気ガイドテープ40を検出できなかったものとして、このルーチンを終了し、自律走行車10を目測により、より正しい位置に配置し、以上の一連の動作を繰り返す。
【0027】
ステップ102,104,106,108,110において磁気ガイドテープ40を検出できたときは、それぞれガイドテープ誘導走行が可能になったことを意味し、自律走行車10を一旦停止させ、ガイドテープ誘導走行ルーチン(図6、図7)へ移行する。
【0028】
ステップ102において磁気ガイドテープ40を検出できたときは、図8(a),(b)に示すように磁気ガイドセンサ21すなわち自律走行車10が磁気ガイドテープ40すなわち走行ルートのほぼ中心位置にほぼ正しい方向を向いて位置している。ステップ104において磁気ガイドテープ40を検出できたときは、図9(b)および図11(b)に示すように、自律走行車10の向きはともかくとして、ガイドテープ誘導走行が可能になったことを意味する。同様にステップ108において磁気ガイドテープ40を検出できたときは、図10(d)および図12(d)に示すように、自律走行車10の向きはともかくとして、ガイドテープ誘導走行が可能になったことを意味する。
【0029】
次に図6および図7を参照してガイドテープ誘導走行ルーチンについて説明する。
まずパルス発信器18a,18bの発信パルスをカウンタ20を用いてカウントすることにより測定された距離データをクリア(ステップ201)し、ずれ量xをゼロにするようにずれ量修正をガイドテープ誘導走行によって行う(ステップ202)。
この場合、ずれ量xに応じて、左駆動モータ15aは図13(a)に示すように右方向にずれているときは相対的に高速に、左方向にずれているときは相対的に低速にし、右駆動モータ15bは図13(b)に示すように左方向にずれているときは相対的に高速に、右方向にずれているときは相対的に低速になるように制御する。x=0のときは、もちろん両駆動モータ15a,15bを等速にする。この走行の過程で障害物センサ20a〜20cの検出データを入力し(ステップ203)、その入力データに基づき障害物の有無を判定する(ステップ204)。ここで障害物が存在する場合は走行車10を一時停止(ステップ205)とし、その障害物が無くなるのを待つために所定時間のタイマ−を設定(ステップ206)し、ステップ204へ戻る。
障害物が除去されたら、磁気ガイドテープ40の存在を再確認(ステップ207)する。ここで磁気ガイドテープ40を検出できなかったときはガイドテープ誘導走行は不可能であるものとして、このルーチンを終了とする。磁気ガイドテープ40を検出できたときは、走行距離Lが予め定められたガイドテープ誘導走行距離Ljに達しているかどうかを調べる(ステップ208)。
L<Ljのときは、ステップ202へ戻って上記の修正走行を繰り返し行う。L≧Ljのときは、本番走行のために走行方向として方位センサ19に基準方位を設定(ステップ209)し、後は磁気ガイドテープ40が検出される範囲内でガイドテープ誘導走行を図7のフローに従って続行するか、方位センサ19による自律走行を行う。
【0030】
図7において、改めて距離データをクリア(ステップ301)し、ガイドテープ誘導走行(ステップ302)を行い、障害物センサ20a〜20cの検出データを入力し(ステップ303)、その入力データに基づき障害物の有無を判定する(ステップ304)。障害物が存在する場合は走行車10を一時停止(ステップ305)し、その障害物が無くなるのを待つために所定時間のタイマ−を設定(ステップ306)しステップ304へ戻る。障害物が除去されたら、磁気ガイドテープ40の存在を再確認(ステップ307)する。ここで磁気ガイドテープ40を検出できる限りはステップ302へ戻ってガイドテープ誘導走行を継続する。ステップ307で磁気ガイドテープ40を検出できなくなったら誘導走行終了とし、それまでの走行距離をストア(ステップ308)して、このルーチンを終了とする。
【0031】
以上の修正ルーチンの終了により本発明による制御は終了し、本来の自律走行過程に入る。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、磁気ガイドテープ等の信号発信体を走行ルートに沿ってスタート地点の比較的短い距離だけ配設し、清掃ロボット等の自律走行車を、それを跨ぐように配置するだけで、自律走行車の正確な初期位置および方向の設定を自動的に遂行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念を説明するための説明図。
【図2】本発明に係る制御装置を搭載した自律走行車の機器配置状態を示す平面図。
【図3】図2における制御装置の詳細構成を示すブロック図。
【図4】磁気ガイドセンサの検出特性を説明するための説明図。
【図5】本発明に係るガイドセンサ探索ルーチンを示すフローチャート。
【図6】本発明に係るガイドテープ誘導走行ルーチンを示すフローチャート。
【図7】ガイドテープ誘導走行ルーチンに続く付加的なテープ誘導走行ルーチンを示すフローチャート。
【図8】自律走行車を走行ルートのスタート位置に配置したときに自律走行車に搭載した磁気ガイドセンサが磁気ガイドテープを検出し得た状態を示す説明図。
【図9】自律走行車を磁気ガイドセンサが磁気ガイドテープを検出し得る位置状態にするために、一方の車輪を停止させ他方の車輪を回転駆動して旋回させる状況を示す説明図。
【図10】自律走行車を磁気ガイドセンサが磁気ガイドテープを検出し得る位置状態にするために、両車輪の相対速度を変えて旋回させる状況を示す説明図。
【図11】自律走行車を磁気ガイドセンサが磁気ガイドテープを検出し得る位置状態にするために、両車輪を互いに逆向きに等速回転させて車両中心を中心とし旋回させる状況を示す説明図。
【図12】自律走行車を磁気ガイドセンサが磁気ガイドテープを検出し得る位置状態にするために、両車輪を互いに逆向きに等速回転させて車両中心を中心とし旋回させる状況を示す説明図。
【図13】図6,7および図10の場合における、走行ルートからの走行車のずれ量と両車輪の駆動速度との関係を示す特性図。
【符号の説明】
3 走行ルート
10 自律走行車
14a,14b 車輪
15a,15b 駆動モータ(駆動手段)
16a,16b ドライバ
18a,18b パルス発信器
19 方位センサ
20a,20b,20c 障害物センサ
21 磁気ガイドセンサ
22 制御装置
23 操作パネル
25a,25b,25c,25d インタフェース
26 メインコントローラ
27 カウンタ
28 AD変換器
40 磁気ガイドテープ

Claims (4)

  1. 駆動輪を駆動する駆動手段および走行する方位を検出する方位センサを有して予め設定された走行ルートに沿って走行する自律走行車が、前記走行ルートのスタート地点において正しい位置に正しい走行方向を向いて位置するように、その走行を制御する方法であって、
    前記スタート地点に所定長さのテープ状の信号発信体を前記走行ルートに沿わせて配置するステップと、
    前記自律走行車が前記信号発信体を跨ぎつつ走行方向を向くように、前記自律走行車を前記スタート地点に配置するステップと、
    前記自律走行車に設けたガイドセンサが前記信号発信体を検出するように、前記駆動手段の作動を制御して前記自律走行車を旋回させるステップと、
    前記信号発信体を検出できたときに、前記自律走行車の前記信号発信体からの左右方向のずれ量を表す信号を前記ガイドセンサから得るステップと、
    前記ずれ量がゼロとなるように、前記駆動手段の作動を制御して前記自律走行車を前記信号発信体に沿わせて誘導走行させるステップと、
    前記誘導走行の走行距離が前記信号発信体の長さよりも短い所定の距離に達するまで、前記信号を得るステップおよび前記誘導走行するステップを繰り返させるステップと、
    前記誘導走行の走行距離が前記所定の距離に達したときに、前記方位センサに基準方位を設定するステップと、
    を備えることを特徴とする自律走行車の走行制御方法。
  2. 前記自律走行車を旋回させるステップにおいて、前記自律走行車を、前記スタート地点に配置された状態から左右に各90度旋回させることを特徴とする請求項1に記載した自律走行車の走行制御方法。
  3. 駆動輪を駆動する駆動手段および走行する方位を検出する方位センサを有して予め設定された走行ルートに沿って走行する自律走行車が、前記走行ルートのスタート地点において正しい位置に正しい走行方向を向いて位置するように、その走行を制御する装置であって、
    前記制御装置は、
    前記スタート地点において前記走行ルートに沿って延びるように配置された所定長さのテープ状の信号発信体と、
    前記信号発信体を検出する、前記自律走行車に設けられたガイドセンサと、を備え、
    かつ前記制御装置は、
    前記ガイドセンサが前記信号発信体を検出するように、前記駆動手段の作動を制御して前記自律走行車を旋回させ、
    前記ガイドセンサが前記信号発信体を検出できたときには、前記自律走行車の前記信号発信体に対する左右方向のずれ量を表す信号を前記ガイドセンサから得るとともに、
    前記ずれ量がゼロとなるように前記駆動手段の作動を制御して前記自律走行車を前記信号発信体に沿わせて誘導走行させ、
    前記誘導走行の走行距離が前記信号発信体の長さよりも短い所定の距離に達するまで、前記信号を得て前記誘導走行する動作を繰り返させ、
    前記誘導走行の走行距離が前記所定の距離に達したときに、前記方位センサの方位をに基準方位を設定する、
    ことを特徴とする自律走行車の走行制御装置。
  4. 前記制御装置は、前記自律走行車を旋回させるときに、前記自律走行車を前記スタート 地点に配置された状態から左右に各90度旋回させることを特徴とする請求項3に記載した自律走行車の走行制御装置。
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