JPH05344760A - 超音波モータの制御装置 - Google Patents

超音波モータの制御装置

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JPH05344760A
JPH05344760A JP4150822A JP15082292A JPH05344760A JP H05344760 A JPH05344760 A JP H05344760A JP 4150822 A JP4150822 A JP 4150822A JP 15082292 A JP15082292 A JP 15082292A JP H05344760 A JPH05344760 A JP H05344760A
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JP
Japan
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constant voltage
circuit
ultrasonic motor
vehicle
switch
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Application number
JP4150822A
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English (en)
Inventor
Katsumasa Shimizu
水 克 正 清
Koji Hirao
尾 浩 二 平
Mutsuro Aoyama
山 睦 郎 青
Tsuneo Hida
田 恒 雄 飛
Katsuhiko Miyaji
地 勝 彦 宮
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バネ手段の荷重を下げることなくロータとス
テータ間の固着の発生を防止する。 【構成】 車両のイグニッションスイッチ22が開から
閉となったとき所定時間だけ微小信号を発する微小信号
発生手段27と、回転または停止を指示可能な操作スイ
ッチ23と、該操作スイッチの位置を検出する検出手段
25と、前記微小信号発生手段が微小信号を発している
とき、または、前記検出手段が前記操作スイッチの回転
の位置を検出したとき、定電圧を発生する定電圧回路2
0と、前記定電圧回路の発生した定電圧により作動する
超音波モータのモータ制御回路10〜16とを備える超
音波モータの制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波振動を利用して作
動する超音波モータに関し、小型,高トルクの回転駆動
源に利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、電気量を運動量に変換するエネル
ギー変換装置として、電磁モータがあるが、必要なトル
クを得るために、大電力が必要であり、省エネルギーに
は向いていない。また、形状も大きく、発熱等の影響も
ある。
【0003】そこで、同じ径に比べて大きなトルクが得
られる超音波モータが開発されている。この超音波モー
タは、特開平2−41677号公報等に開示されている
ように、振動子と弾性体よりなるステータと、該ステー
タ上に配置され、ステータに当接する摩擦材と弾性体か
らなるロータと、ロータをステータに向かって押さえつ
けるバネ手段を備えており、振動子に進行波を発生させ
ることにより、ステータの弾性体表面の任意の点に楕円
軌跡の運動を起こし、その運動によるステータとロータ
間の摩擦力でロータをステータに発生する進行波と反対
方向に可動させるものである。
【0004】従来、このような超音波モータの振動子は
図5に示される回路により駆動される。V/F変換回路
13は入力電圧に応じた所定の周波数信号を生成し、分
周信号発生回路14の入力クロックとして出力する。分
周信号発生回路14は入力クロックの周波数に応じて9
0度ずつ位相の異なる4本のデジタル周波数信号を出力
する。昇圧回路15はこの4本のデジタル周波数信号を
トランスにより位相が90度ずれた2つの正弦波(SI
N波,COS波)を作る。昇圧回路15はこの正弦波を
昇圧し、振動子の圧電体に形成されたSIN電極17お
よびCOS電極18に供給する。これにより振動子に超
音波振動が発生し、振動子に面した可動体(ロータ)が
摩擦駆動される。
【0005】圧電体16には駆動用のSIN電極17お
よびCOS電極18の他に、フィードバック電極19が
設けられている。このフィードバック電極19は振動子
の振動に応じた電圧を出力する。フィードバック電極1
9の出力電圧は分圧・整流回路11により分圧および整
流された後、差動増幅回路12に与えられる。差動増幅
回路は基準電圧発生回路10により与えられた基準電圧
と分圧・整流回路11の出力とを比較する。分圧・整流
回路11の出力が下がると、差動増幅回路12の出力が
増加する。差動増幅回路12の出力は前述のV/F変換
回路13が接続されている。したがって、分周信号発生
回路14の入力クロックの周期が長くなる。これによ
り、振動子の共振レベルを上げる。また、分圧・整流回
路11の出力が上がると、逆に振動子の振動レベルが下
がる。フィードバック電極19の振動子の振動に応じた
電圧値により振動子の振動レベルを調整するため、超音
波振動は安定化され、可動体は安定した回転を持続す
る。
【0006】基準電圧発生回路10、分圧・整流回路1
1、作動増幅回路12、V/F変換回路13および分周
信号発生回路14は定電圧回路20の発生する定電圧値
Vccにより作動する。定電圧回路20は通常、イグニ
ッションスイッチ22の閉によりバッテリー21から電
圧Vbを受けて定電圧を発生させる。
【0007】車両には超音波モータの作動および回転方
向を指示するための操作スイッチ23が設けられる。操
作スイッチ23は3端子のスイッチであり、正転を指示
するCW端子、逆転を指示するCCW端子および作動停
止を指示する中立端子を備える。回転方向決定回路25
は操作スイッチ23の状態を検出し分周信号発生回路1
4に回転方向を指示する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
おいては、ロータとステータが常時バネ手段により互い
にある程度の荷重をもって接触している。このため、長
時間超音波モータを使用しないとロータとステータ間が
固着してしまい、その後回転させようとしても回転でき
なくなるといった現象が発生するおそれがある。この問
題を解決するにはバネ手段の荷重を低くすることが考え
られるが、バネ手段の荷重を低くすると、効率よく回転
しなくなり、また、必要なトルクが得られなくなる。こ
のため、従来はバネ手段の選択に非常に注意を要してい
た。
【0009】そこで、本発明においては、バネ手段の荷
重を下げることなくロータとステータ間の固着の発生を
防止することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明において用いた第1の手段は、車両に搭載され
る超音波モータの制御装置において、車両の始動を検出
し、超音波モータの操作スイッチが操作されていない状
態にあっても車両の始動から所定時間だけ超音波モータ
を回転させたことである。
【0011】上記課題を解決するために本発明において
用いた第2の手段は、車両の始動を検出し、車両の始動
から所定時間だけ定電圧を発生するとともに、超音波モ
ータの操作スイッチが操作されたとき定電圧を発生させ
る電圧制御回路と、電圧制御回路が定電圧を発生させて
いるとき超音波モータを回転させるモータ制御回路とを
備えたことである。
【0012】上記課題を解決するために本発明において
用いた第3の手段は、車両のイグニッションスイッチが
開から閉となったとき所定時間だけ微小信号を発する微
小信号発生手段と、回転または停止を指示可能な操作ス
イッチと、該操作スイッチの位置を検出する検出手段
と、前記微小信号発生手段が微小信号を発していると
き、または、前記検出手段が前記操作スイッチの回転の
位置を検出したとき、定電圧を発生する定電圧回路と、
前記定電圧回路の発生した定電圧により作動する超音波
モータのモータ制御回路とを備えたことである。
【0013】上記課題を解決するために本発明において
用いた第4の手段は、定電圧レギュレータと、車両のイ
グニッションスイッチと前記定電圧レギュレータ間に配
置され、オン時に両者の間を接続しオフ時に遮断する定
電圧制御用トランジスタと、車両のイグニッションスイ
ッチが開から閉となったとき所定時間だけ微小信号を発
する微小信号発生回路と、回転または停止を指示可能な
操作スイッチと、該操作スイッチが回転の位置にあると
き前記定電圧制御用トランジスタをオンとする第1指示
回路と、前記微小信号発生回路が微小信号を発している
とき前記定電圧制御用トランジスタをオンとする第2指
示回路と、前記定電圧回路の発生した定電圧により作動
する超音波モータのモータ制御回路とを備えたことであ
る。
【0014】
【作用】上記第1の手段によれば、車両の始動時に、超
音波モータの操作スイッチが操作されていない状態にあ
っても車両の始動から所定時間だけ超音波モータが回転
される。したがって、ロータとステータ間が車両にのる
度に回転するので、固着しない。また、超音波モータは
車両の始動時には所定時間だけ回転するのみであるの
で、回転量は少なくて済む。
【0015】上記第2の手段によれば、操作スイッチが
操作されたときには電圧制御回路からモータ制御回路に
定電圧が与えられ、超音波モータが制御されて回転す
る。また、操作スイッチが操作されていないときでも、
車両の始動後所定時間は電圧制御回路が定電圧を発生す
るため超音波モータが制御されて回転する。操作スイッ
チが操作されていないときに車両の始動から所定時間を
過ぎると定電圧は発生しないため、超音波モータの制御
が行われず、超音波モータは回転しない。
【0016】上記第3の手段によれば、操作スイッチが
超音波モータの回転を指示しているときには、定電圧回
路が定電圧を発生し、モータ制御回路に定電圧が与えら
れ、超音波モータが制御されて回転する。また、操作ス
イッチが超音波モータの停止を指示しているときでも、
車両の始動後所定時間は微小信号発生手段が微小信号を
発生させるため、定電圧回路が定電圧を発生し、モータ
制御回路に定電圧が与えられ、超音波モータが微小量だ
け制御されて回転する。操作スイッチが超音波モータの
停止を指示しているときに車両の始動後所定時間を過ぎ
ると定電圧は発生しないため、超音波モータの制御が行
われず、超音波モータは回転しない。
【0017】上記第4の手段によれば、操作スイッチが
超音波モータの回転を指示しているときには、第1指示
回路が定電圧制御用トランジスタをオンさせ、車両のバ
ッテリーが定電圧レギュレータに接続されるので、定電
圧レギュレータが定電圧を発生し、モータ制御回路が作
動して超音波モータを回転させる。また、操作スイッチ
が超音波モータの停止を指示しているときでも、車両の
始動後所定時間は微小信号発生回路が微小信号を発生さ
せるため、第2指示回路が定電圧制御用トランジスタを
オンさせて、車両のバッテリーが定電圧レギュレータに
接続されるので、定電圧レギュレータが定電圧を発生
し、モータ制御回路が作動して超音波モータを微小量だ
け回転させる。操作スイッチが超音波モータの停止を指
示しているときに車両の始動後所定時間を過ぎると、第
1指示回路,第2指示回路とも作動せず、定電圧制御用
トランジスタがオフし、定電圧レギュレータに電圧が与
えられないため、定電圧レギュレータは定電圧を発生す
ることができず、超音波モータの制御が行われなくな
り、超音波モータが停止する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0019】図1において、V/F変換回路13は公知
の電圧−周波数変換回路であり、入力端子の電圧値に応
じた周波数値を有するパルス信号を出力端子から出力す
る。
【0020】このパルス信号は分周信号発生回路14の
クロック端子に出力される。分周信号発生回路14は入
力クロックの周波数に応じて90度ずつ位相の異なる4
本のデジタル周波数信号を出力する。昇圧回路15は、
この4本のデジタル周波数信号から位相が90度ずれた
2つの正弦波(SIN波,COS波)を作る。また、昇
圧回路15は、この正弦波を昇圧し、振動子の圧電体1
6に形成されたSIN電極17およびCOS電極18に
供給する。これにより振動子に超音波振動が発生し、振
動子に面した可動体(ロータ)が摩擦駆動される。
【0021】圧電体16には駆動用のSIN電極17お
よびCOS電極18の他に、フィードバック電極19が
設けられている。このフィードバック電極19は振動子
の振動に応じた電圧を出力する。フィードバック電極1
9の出力電圧は分圧・整流回路11により分圧および整
流された後、差動増幅回路12に与えられる。差動増幅
回路12は基準電圧発生回路10により与えられた基準
電圧と分圧・整流回路11の出力とを比較する。分圧・
整流回路11の出力が下がると、差動増幅回路12の出
力が増加する。差動増幅回路12の出力は前述のV/F
変換回路13に接続されている。したがって、分周信号
発生回路14の入力クロックの周期が長くなり、振動子
の共振レベルを上げる。また、分圧・整流回路11の出
力が上がると、逆に振動子の振動レベルが下がる。フィ
ードバック電極19の振動子の振動に応じた電圧値によ
り振動子の振動レベルを調整するため、超音波振動は安
定化され、可動体は安定した回転を持続する。
【0022】車両には超音波モータの作動および回転方
向を指示するための操作スイッチ23が設けられる。操
作スイッチ23は3端子のスイッチであり、正転を指示
するCW端子、逆転を指示するCCW端子および作動停
止を指示する中立端子を備える。回転方向決定回路25
は操作スイッチ23の状態を検出し分周信号発生回路1
4に回転方向を指示する。
【0023】基準電圧発生回路10、分圧・整流回路1
1、作動増幅回路12、V/F変換回路13および分周
信号発生回路14は定電圧回路20の発生する定電圧値
Vccにより作動する。回転方向決定回路25は操作ス
イッチ23が中立であることを検出し、定電圧回路20
に指示を送る。定電圧回路20は、通常、イグニッショ
ンスイッチ22の閉によりバッテリー21から電圧Vb
を受けて定電圧を発生させる。しかし、操作スイッチ2
3が中立を示しているとき、超音波モータを停止させる
ため、定電圧の発生を中止させる。
【0024】微小信号発生回路27はイグニッションス
イッチ22の閉を検出し、イグニッションスイッチ22
の閉から所定時間だけ微小信号を発生する。この微小信
号は定電圧回路20に与えられる。定電圧回路20は微
小信号を受けている間、回転方向決定回路25が中立を
検出している時でも定電圧を発生させる。
【0025】図2に制御回路の詳細を示す。
【0026】車載のバッテリ21の+端子はイグニッシ
ョンスイッチ22を介してpnpトランジスタTr1の
エミッタに接続されている。トランジスタTr1のコレ
クタは入力電圧を回路内電圧であるVcc電圧に変換す
るVccレギュレータ24に接続されている。Vccは
5Vとしている。トランジスタTr1のベースは抵抗R
2の一端に接続されている。抵抗R2の他端はダイオー
ドD1及びD2を介してスイッチ23に接続されてい
る。スイッチ23は中立点を備える3端子のスイッチで
あり、スイッチ23を接点CCW側もしくは接点CW側
に倒すと、ダイオードD1またはD2をバッテリ21の
−端子に接続する。この時、イグニッションスイッチ2
2がオンとなっていれば、トランジスタTr1のベース
に電流が流れ、トランジスタTr1のエミッタ−コレク
タ間に電流が流れてVccレギュレータ24が作動し、
Vcc電圧が得られる。
【0027】抵抗R2の他端は、また、npnトランジ
スタTr2のコレクタに接続されている。トランジスタ
Tr2のエミッタは接地(バッテリ21の−端子に接
続)されている。トランジスタTr2のベースには抵抗
R10の一端が接続されており、この抵抗R10の他端
はコンデンサC2を介してトランジスタTr1のエミッ
タ側に接続されている。トランジスタTr2のベースと
接地間には抵抗R11が接続されている。トランジスタ
Tr1のエミッタと接地間には抵抗R12が接続されて
いる。
【0028】イグニッションスイッチ22を開から閉と
すると、コンデンサC2が充電される。このコンデンサ
C2が充電されるまでの間、トランジスタTr2のベー
スにはベース電圧が加わり、トランジスタTr2がオン
する。トランジスタTr2がオンすると、トランジスタ
Tr1のベースに電流が流れ、トランジスタTr1のエ
ミッタ−コレクタ間に電流が流れてVccレギュレータ
24が作動し、Vcc電圧が得られる。コンデンサC2
の充電が進むとトランジスタTr2のベース電圧が低下
しトランジスタTr2がオフする。尚、イグニッション
スイッチ22が閉から開となるとき、コンデンサC2は
抵抗R12を介して放電する。
【0029】このように、イグニッションスイッチ22
がオフのときにはVcc電圧は得られない。また、イグ
ニッションスイッチ22がオンになってから所定の時間
(コンデンサC2が充電されるまでの間)、Vcc電圧
が得られる。また、イグニッションスイッチ22がオン
になってから所定の時間後も、スイッチ23が接点CC
W側もしくは接点CW側にあるときには、Vcc電圧が
得られる。
【0030】ダイオードD3のカソードはスイッチ23
のCW端子に接続されており、アノードは抵抗R3によ
りVcc電圧にプルアップされている。また、アノード
はインバータ26を介してステッピングモータコントロ
ーラ28のCW/CCW端子に接続されている。ここ
で、イグニッションスイッチ22がオンのとき、スイッ
チ23をCW側に倒すとインバータ26の入力がLレベ
ルとなり、ステッピングモータコントローラ28のCW
/CCW端子はHレベルとなる。また、スイッチ23を
CCW側に倒すとインバータ26の入力がHレベルとな
り、ステッピングモータコントローラ28のCW/CC
W端子はLレベルとなる。
【0031】ステッピングモータコントローラ28は1
チップの4相型ステッピングモータ用ユニバーサルコン
トローラであり、富士通株式会社製のMB86520を
用い、4相1励磁駆動モードに設定して使用している。
MB86520のCW/CCW端子は回転方向切り換え
端子であり、Hレベルで時計方向、Lレベルで反時計方
向の回転に切り換えができる。したがって、上記スイッ
チ23をCW側もしくはCCW側に切り換えることによ
り、出力の回転方向を正転,逆転に切り換えることがで
きる。
【0032】本実施例においては、上記のステッピング
モータコントローラ28を分周信号発生回路として使用
している。ステッピングモータコントローラ28を4相
1励磁駆動モードとして使用する場合、4本の出力φ
1,φ2,φ3及びφ4からはクロック入力端子である
CK端子のクロックに対して、図3に示すような、1周
期ずつ位相のずれた信号が出力される。このうち、φ2
およびφ4を昇圧回路15のトランス15aにより昇圧
すると、SIN端子に疑似正弦波が得られる。また、φ
1およびφ3を昇圧回路15のトランス15bにより昇
圧すると、COS端子にSIN端子より90°位相のず
れた疑似正弦波が得られる。スイッチ23をCW側に切
り換えるとCW/CCW端子はHレベルとなり、COS
端子の正弦波の位相はSIN端子の正弦波よりも90°
進み、SIN端子の正弦波をSIN波とすると、COS
端子の正弦波はCOS波となる。スイッチ23をCCW
側に切り換えるとCW/CCW端子はLレベルとなり、
COS端子の正弦波の位相はSIN端子の正弦波よりも
90°遅れ、SIN端子の正弦波をCOS波とすると、
COS端子の正弦波はSIN波となる。
【0033】昇圧回路15により得られたSIN波およ
びCOS波を圧電体16のSIN電極17およびCOS
電極18にそれぞれ与えると、圧電体16が振動し、モ
ータが回転する。上記スイッチ23をCW側もしくはC
CW側に切り換えることにより、回転方向を逆転させる
ことができる。
【0034】フィードバック電極19は抵抗R4、ダイ
オードD4、抵抗R6を介してオペアンプOP1の反転
入力端子に接続される。ダイオードD4のアノードと接
地(バッテリ21のマイナス端子)間には抵抗R5が接
続されている。また、ダイオードD4のカソードと接地
間にはコンデンサC1が接続されている。
【0035】圧電体16が振動すると、フィードバック
電極19から正弦波が出力される。
【0036】フィードバック電極19の電圧は抵抗R4
およびR5により分圧され、ダイオードD4にて整流さ
れる。コンデンサC1は整流したパルス信号を平滑し電
圧値に変換する。フィードバック電極19からの正弦波
の振幅が大きくなれば、抵抗R6に与えられる電圧は増
加し、振幅が小さくなれば減少する。抵抗R4,R5,
ダイオードD4及びコンデンサC1が分圧・整流回路を
構成している。
【0037】Vcc電圧とグランド間には抵抗R7およ
びR8が直列に接続されており、抵抗R7とR8間はオ
ペアンプOP1の非反転入力端子に接続される。抵抗R
7とR8は基準電圧発生回路である。オペアンプOP1
の出力端子と反転入力端子間には抵抗R9が接続されて
おり、差動増幅回路を構成している。オペアンプOP1
は分圧・整流されたフィードバック電極19からの信号
を抵抗R7とR8により定まる電圧値と比較し、差動増
幅する。出力値はフィードバック電極19からの正弦波
の振幅に応じて上下する。フィードバック電極19から
の正弦波の振幅が増えれば出力電圧は減少し、振幅が減
れば出力電圧は上昇する。出力値はV−F変換回路13
に送られ、周波数変換される。この周波数変換されたパ
ルス信号はステッピングモータコントローラ28のCK
端子に送られる。上述したように、CK端子のパルス信
号に応じてφ1〜4の出力が変化する。したがって、フ
ィードバック電極19に発生する信号の振幅を調整する
ように圧電体16に与えられる正弦波の周期が制御され
る。
【0038】上記実施例において、オペアンプOP1、
V−F変換回路13、ステッピングモータコントローラ
28、インバータ26は、Vccレギュレータ24の出
力するVcc電圧を受けて作動する。したがって、トラ
ンジスタTr1がオフとなり、Vccレギュレータの作
動が停止すると、SIN波、COS波が得られなくな
り、超音波モータの回転が停止する。図4に示すよう
に、VCC電圧はイグニッションスイッチ22のオン後
所定時間、および、スイッチ23がCW側またはCCW
側にあるとき、発生する。その状態でクロックCKが発
振し正転、逆転が行われる。
【0039】超音波モータはイグニッションスイッチ2
2のオン後、所定時間だけ回転する。したがって、スイ
ッチ23を操作しなくても、必ず、乗車時には1回ロー
タとステータ間が移動する。よって、ロータとステータ
間の固着が未然に防止できる。尚、ロータとステータ間
の移動が微小距離であればユーザーはその移動に気づか
ず、問題とならない。
【0040】上記実施例において、スイッチ23は操作
スイッチであり、Vccレギュレータ24は定電圧レギ
ュレータであり、pnpトランジスタTr1は定電圧制
御用トランジスタであり、npnトランジスタTr2は
第2指示回路である。また、24,Tr1,Tr2,R
1,R2,R10,R11,R12,D1,D2,C2
は電圧制御回路を構成し、10〜19,26,R3〜R
9,OP1,D4,C1はモータ制御回路を構成し、2
7,Tr2,R10,R11,R12,C2は微小信号
発生手段を構成し、D1,D2,D3,R3,26は検
出手段を構成し、R1,R2,Tr1,24は定電圧回
路を構成し、27,R10,R11,R12,C2は微
小信号発生回路を構成し、D1,D2は第1指示回路を
構成している。
【0041】上記実施例においては車両の始動を検出す
るに当たり、イグニッションスイッチのオンを検出した
が、ドアの開閉や着座スイッチ等、他の手段を用いて始
動を検出してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、車両が始動する毎に超音波モータが微小回転するた
め、長期間、操作スイッチを操作しなくても、超音波モ
ータの固着が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成図
【図2】図1の駆動回路の回路図
【図3】図1の駆動回路のタイミングチャート
【図4】図1の駆動回路のタイミングチャート
【図5】従来の超音波モータの駆動回路の構成図
【符号の説明】
10 基準電圧発生回路 11 分圧・整流回路 12 差動増幅回路 13 V/F変換回路 14 分周信号発生回路 15 昇圧回路 15a,15b トランス 16 圧電体 17 SIN電極 18 COS電極 19 フィードバック電極 21 バッテリ 22 イグニッションスイッチ 23 スイッチ(操作スイッチ) 24 Vccレギュレータ(定電圧レギュレータ) 25 回転方向決定回路 26 インバータ 27 微小信号発生回路 28 ステッピングモータコントローラ OP1 オペアンプ C1,C2 コンデンサ Tr1 pnpトランジスタ(定電圧制御用トランジス
タ) Tr2 npnトランジスタ(第2指示回路) R1〜R12 抵抗 D1〜D4 ダイオード 24,Tr1,Tr2,R1,R2,R10,R11,
R12,D1,D2,C2 (電圧制御回路) 10〜19,26,R3〜R9,OP1,D4,C1
(モータ制御回路) 27,Tr2,R10,R11,R12,C2 (微小
信号発生手段) D1,D2,D3,R3,26 (検出手段) R1,R2,Tr1,24 (定電圧回路) 27,R10,R11,R12,C2 (微小信号発生
回路) D1,D2 (第1指示回路)
フロントページの続き (72)発明者 飛 田 恒 雄 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 宮 地 勝 彦 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載される超音波モータの制御装
    置において、車両の始動を検出し、超音波モータの操作
    スイッチが操作されていない状態にあっても車両の始動
    から所定時間だけ超音波モータを回転させることを特徴
    とする超音波モータの制御装置。
  2. 【請求項2】 車両の始動を検出し、車両の始動から所
    定時間だけ定電圧を発生するとともに、超音波モータの
    操作スイッチが操作されたとき定電圧を発生させる電圧
    制御回路;電圧制御回路が定電圧を発生させているとき
    超音波モータを回転させるモータ制御回路;を備える超
    音波モータの制御装置。
  3. 【請求項3】 車両のイグニッションスイッチが開から
    閉となったとき所定時間だけ微小信号を発する微小信号
    発生手段;回転または停止を指示可能な操作スイッチ;
    該操作スイッチの位置を検出する検出手段;前記微小信
    号発生手段が微小信号を発しているとき、または、前記
    検出手段が前記操作スイッチの回転の位置を検出したと
    き、定電圧を発生する定電圧回路;前記定電圧回路の発
    生した定電圧により作動する超音波モータのモータ制御
    回路;を備える超音波モータの制御装置。
  4. 【請求項4】 定電圧レギュレータ;車両のイグニッシ
    ョンスイッチと前記定電圧レギュレータ間に配置され、
    オン時に両者の間を接続しオフ時に遮断する定電圧制御
    用トランジスタ;車両のイグニッションスイッチが開か
    ら閉となったとき所定時間だけ微小信号を発する微小信
    号発生回路;回転または停止を指示可能な操作スイッ
    チ;該操作スイッチが回転の位置にあるとき前記定電圧
    制御用トランジスタをオンとする第1指示回路;前記微
    小信号発生回路が微小信号を発しているとき前記定電圧
    制御用トランジスタをオンとする第2指示回路;前記定
    電圧回路の発生した定電圧により作動する超音波モータ
    のモータ制御回路;を備える超音波モータの制御装置。
JP4150822A 1992-06-10 1992-06-10 超音波モータの制御装置 Pending JPH05344760A (ja)

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