JPH05344675A - モータの軸受装置 - Google Patents
モータの軸受装置Info
- Publication number
- JPH05344675A JPH05344675A JP15465792A JP15465792A JPH05344675A JP H05344675 A JPH05344675 A JP H05344675A JP 15465792 A JP15465792 A JP 15465792A JP 15465792 A JP15465792 A JP 15465792A JP H05344675 A JPH05344675 A JP H05344675A
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- Japan
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- oil
- bearing
- impregnated
- insulator
- retaining
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種電気機器に使用される機器冷却用ファン
モータにおいて、軸受部に油の循環経路を設け、油の流
出を防ぐとともに含油軸受への油の供給を可能にして含
油軸受の焼き付を防止し、長寿命の軸受装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】 含油軸受１２ａの外径部に油回収用の溝を複
数個設け、また含油軸受１２ａおよび１２ｂの外径部の
くぼみに含油されたフェルトワッシャをはめ込むことに
よって、インシュレータ５内に溢れ出た油は外部へ流出
することなく溝を介してフェルトワッシャへ返され、ま
た含油されたフェルトワッシャから含油軸受へ油が供給
されることになり、軸受の長寿命化が実現できる。
モータにおいて、軸受部に油の循環経路を設け、油の流
出を防ぐとともに含油軸受への油の供給を可能にして含
油軸受の焼き付を防止し、長寿命の軸受装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】 含油軸受１２ａの外径部に油回収用の溝を複
数個設け、また含油軸受１２ａおよび１２ｂの外径部の
くぼみに含油されたフェルトワッシャをはめ込むことに
よって、インシュレータ５内に溢れ出た油は外部へ流出
することなく溝を介してフェルトワッシャへ返され、ま
た含油されたフェルトワッシャから含油軸受へ油が供給
されることになり、軸受の長寿命化が実現できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はモータの軸受装置に関す
るものである。
るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のモータ用軸受を適用した
ものとして、図４に示すファンモータがある。
ものとして、図４に示すファンモータがある。
【０００３】以下に、従来のファンモータの軸受装置の
構成について説明する。図４において１は回転軸、４は
回転軸１を支承する含油軸受２に安定して接触させる止
めリング、５は含油軸受２を支持するインシュレータ、
６は油漏れ防止用キャップ、７は含油軸受から流出する
油を押し戻す油切り、８はロータである。
構成について説明する。図４において１は回転軸、４は
回転軸１を支承する含油軸受２に安定して接触させる止
めリング、５は含油軸受２を支持するインシュレータ、
６は油漏れ防止用キャップ、７は含油軸受から流出する
油を押し戻す油切り、８はロータである。
【０００４】以上のように構成された従来のモータの軸
受装置について、以下にその動作を説明する。
受装置について、以下にその動作を説明する。
【０００５】まず回転軸１が回転すると、含油軸受２の
内径面と摺動し、その摺動による摩擦熱の発生に伴って
含油軸受２の温度が上昇し、潤滑油が膨張かつ粘度低下
し含油軸受２の内径面に涌出する。この涌出した油によ
って潤滑が行われ、回転軸１と含油軸受２の摩擦抵抗を
低く保ち金属接触を防ぎ、摩擦を防止し寿命を維持しよ
うとしていた。
内径面と摺動し、その摺動による摩擦熱の発生に伴って
含油軸受２の温度が上昇し、潤滑油が膨張かつ粘度低下
し含油軸受２の内径面に涌出する。この涌出した油によ
って潤滑が行われ、回転軸１と含油軸受２の摩擦抵抗を
低く保ち金属接触を防ぎ、摩擦を防止し寿命を維持しよ
うとしていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、高温環境で使用した場合油の膨張および粘
度低下が更に進み、含油軸受２が回収しきれない油が油
切り７およびキャップ６の部分のインシュレータ内に油
があふれ出るが、キャップ６側は密閉構造になっている
ため油は流出しない。しかし、密閉構造に成っているが
故にインシュレータ５の内部圧力が上がり、油切り部分
に溜まった油を押し出そうとする力となって働く。
の構成では、高温環境で使用した場合油の膨張および粘
度低下が更に進み、含油軸受２が回収しきれない油が油
切り７およびキャップ６の部分のインシュレータ内に油
があふれ出るが、キャップ６側は密閉構造になっている
ため油は流出しない。しかし、密閉構造に成っているが
故にインシュレータ５の内部圧力が上がり、油切り部分
に溜まった油を押し出そうとする力となって働く。
【０００７】この内部圧力上昇のために、油がインシュ
レータ５の外に流出し、軸受寿命を縮めていた。
レータ５の外に流出し、軸受寿命を縮めていた。
【０００８】また、運転−停止を繰り返した場合、油切
り７は運転時すなわち回転時には油を含油軸受２に押し
戻す作用をするが、停止時には全く油流出防止の作用を
なさないため、油の表面張力で含油軸受２の端面に保持
可能な油以外はインシュレータ５の外へ流出し、上記同
様軸受寿命を縮めていた。
り７は運転時すなわち回転時には油を含油軸受２に押し
戻す作用をするが、停止時には全く油流出防止の作用を
なさないため、油の表面張力で含油軸受２の端面に保持
可能な油以外はインシュレータ５の外へ流出し、上記同
様軸受寿命を縮めていた。
【０００９】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、含油軸受の焼き付きを防止し、長寿命の軸受装置を
提供することを目的とするものである。
で、含油軸受の焼き付きを防止し、長寿命の軸受装置を
提供することを目的とするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のモータの軸受装置は、含油されたフェルトワ
ッシャを含油軸受の外径部のくぼみに有し、インシュレ
ータの開口側の前記含油軸受の外径部には複数個の油回
収用溝を設けた構成となっている。
に本発明のモータの軸受装置は、含油されたフェルトワ
ッシャを含油軸受の外径部のくぼみに有し、インシュレ
ータの開口側の前記含油軸受の外径部には複数個の油回
収用溝を設けた構成となっている。
【００１１】
【作用】この構成によって、含油軸受が消耗する油を含
油されたフェルトワッシャから含油軸受へ供給し、ま
た、含油軸受が回収しきれない油をインシュレータの溝
部分に溜めつつ含油軸受の溝部分を介して、含油された
フェルトワッシャへ返すという油の循環経路をつくって
やることによって油の流出を防ぎ、かつ油の供給を行う
ことができる。
油されたフェルトワッシャから含油軸受へ供給し、ま
た、含油軸受が回収しきれない油をインシュレータの溝
部分に溜めつつ含油軸受の溝部分を介して、含油された
フェルトワッシャへ返すという油の循環経路をつくって
やることによって油の流出を防ぎ、かつ油の供給を行う
ことができる。
【００１２】
【実施例】（実施例１）以下本発明の一実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。
て、図面を参照しながら説明する。
【００１３】図１において１は回転軸、３はワッシャ、
４は止めリング、５はインシュレータ、６はキャップ、
７は油切り、８はロータで以上は図４の構成と同じもの
である。違う点は、涌出した油を保持し回収するために
含油軸受１２ａの外径に溝をつけた点と、含油軸受１２
ａおよび１２ｂの外径部のくぼみに含油されたフェルト
ワッシャ１０をはめ込んだ点である。
４は止めリング、５はインシュレータ、６はキャップ、
７は油切り、８はロータで以上は図４の構成と同じもの
である。違う点は、涌出した油を保持し回収するために
含油軸受１２ａの外径に溝をつけた点と、含油軸受１２
ａおよび１２ｂの外径部のくぼみに含油されたフェルト
ワッシャ１０をはめ込んだ点である。
【００１４】図２は油を保持し回収するために外径部分
に複数個の溝をもつ含油軸受を示すものである。
に複数個の溝をもつ含油軸受を示すものである。
【００１５】以上のように構成された軸受装置につい
て、以下その動作を説明する。前記のように外径部分に
溝をつけてあるため、インシュレータ内にあふれ出た油
は溝を介して含油されたフェルトワッシャへ返され、ま
た、含油されたフェルトワッシャから含油軸受へ油が供
給される。また、停止した場合でも溝に入っている油は
その表面張力によってインシュレータ外へ流出すること
はない。
て、以下その動作を説明する。前記のように外径部分に
溝をつけてあるため、インシュレータ内にあふれ出た油
は溝を介して含油されたフェルトワッシャへ返され、ま
た、含油されたフェルトワッシャから含油軸受へ油が供
給される。また、停止した場合でも溝に入っている油は
その表面張力によってインシュレータ外へ流出すること
はない。
【００１６】以上のように本実施例によれば、含油軸受
の外径部に複数個の溝をつけ、かつ含油軸受の外径部の
くぼみに含油されたフェルトワッシャをはめ込むことに
よって油流出を防止することができ、焼付きを防ぎ長寿
命の軸受装置を提供することができる。
の外径部に複数個の溝をつけ、かつ含油軸受の外径部の
くぼみに含油されたフェルトワッシャをはめ込むことに
よって油流出を防止することができ、焼付きを防ぎ長寿
命の軸受装置を提供することができる。
【００１７】（実施例２）以下本発明の第２の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
ついて、図面を参照しながら説明する。
【００１８】図３は油の流出を防ぐため、内径面に複数
個の溝を設けたインシュレータの断面図である。
個の溝を設けたインシュレータの断面図である。
【００１９】他の構成は、図１と全く同じである。以上
のように構成された軸受装置について、以下その動作に
ついて説明する。
のように構成された軸受装置について、以下その動作に
ついて説明する。
【００２０】前記のようにインシュレータの内径面に溝
がつけてあるため、流出しようとする油を保持しなが
ら、油切りの働きにより効果的に油を含油軸受外径部の
溝を介して含油フェルトワッシャに押し戻すことがで
き、含油フェルトワッシャから含油軸受へ油を供給でき
る。
がつけてあるため、流出しようとする油を保持しなが
ら、油切りの働きにより効果的に油を含油軸受外径部の
溝を介して含油フェルトワッシャに押し戻すことがで
き、含油フェルトワッシャから含油軸受へ油を供給でき
る。
【００２１】以上のように本実施例によれば、他の部品
を従来の部品と何ら変えることなく、インシュレータの
内径面に溝をつけることにより、流出しようとする油を
保持し回収することができる。
を従来の部品と何ら変えることなく、インシュレータの
内径面に溝をつけることにより、流出しようとする油を
保持し回収することができる。
【００２２】
【発明の効果】以上のように本発明は、外径部に複数の
溝をもつ含油軸受と含油軸受の外径部にはめ込まれた含
油されたフェルトワッシャ、更には内径面に複数個の溝
をもつインシュレータを有することにより、他の部品を
従来の部品と何ら変えることなく、含油軸受の寿命を大
きく左右する油の流出を防止すると同時に油を含油軸受
に供給することができ、その効果は大なるものがある。
溝をもつ含油軸受と含油軸受の外径部にはめ込まれた含
油されたフェルトワッシャ、更には内径面に複数個の溝
をもつインシュレータを有することにより、他の部品を
従来の部品と何ら変えることなく、含油軸受の寿命を大
きく左右する油の流出を防止すると同時に油を含油軸受
に供給することができ、その効果は大なるものがある。
【図１】本発明の第一の実施例における軸受装置の断面
図
図
【図２】本発明の第一の実施例における含油軸受の斜視
図
図
【図３】本発明の第二の実施例におけるインシュレータ
の断面図
の断面図
【図４】従来の軸受装置の断面図
１ 回転軸 ２，１２ａ，１２ｂ 含油軸受 ３ ワッシャ ４ 止めリング ５ インシュレータ ６ キャップ ７ 油切り ９ 油 １０ フェルトワッシャ
Claims (2)
- 【請求項１】ロータに固定された軸と、ステータを固定
したインシュレータに設けられ、前記軸を回転自在に支
承する含油軸受と、前記含油軸受の外径部のくぼみには
め込まれた含油フェルトワッシャと、前記インシュレー
タに固定された油漏れ防止用キャップとから成るモータ
用軸受装置において、前記インシュレータの開口側の前
記含油軸受の外径部に油回収用溝を複数個設けたモータ
の軸受装置。 - 【請求項２】前記インシュレータに油溜り用の溝を複数
個つけたことを特徴とする請求項１記載のモータの軸受
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15465792A JP3206109B2 (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | モータの軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15465792A JP3206109B2 (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | モータの軸受装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05344675A true JPH05344675A (ja) | 1993-12-24 |
| JP3206109B2 JP3206109B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=15589034
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15465792A Expired - Lifetime JP3206109B2 (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | モータの軸受装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3206109B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7109620B2 (en) | 2003-11-14 | 2006-09-19 | Nidec Corporation | Motor and display unit |
| JP2007198420A (ja) * | 2006-01-24 | 2007-08-09 | Nippon Densan Corp | 軸受ユニットの製造方法およびこの軸受ユニットを搭載したモータ |
| JP2008025657A (ja) * | 2006-07-19 | 2008-02-07 | Hitachi Powdered Metals Co Ltd | 軸受ユニットの製造方法 |
| US8220153B2 (en) | 2006-05-26 | 2012-07-17 | Hitachi Powdered Metals Co., Ltd. | Production method for complex bearing |
| US20130016932A1 (en) * | 2011-07-14 | 2013-01-17 | Asia Vital Components (Shen Zhen) Co., Ltd. | Bearing device |
-
1992
- 1992-06-15 JP JP15465792A patent/JP3206109B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7109620B2 (en) | 2003-11-14 | 2006-09-19 | Nidec Corporation | Motor and display unit |
| JP2007198420A (ja) * | 2006-01-24 | 2007-08-09 | Nippon Densan Corp | 軸受ユニットの製造方法およびこの軸受ユニットを搭載したモータ |
| US8220153B2 (en) | 2006-05-26 | 2012-07-17 | Hitachi Powdered Metals Co., Ltd. | Production method for complex bearing |
| JP2008025657A (ja) * | 2006-07-19 | 2008-02-07 | Hitachi Powdered Metals Co Ltd | 軸受ユニットの製造方法 |
| US20130016932A1 (en) * | 2011-07-14 | 2013-01-17 | Asia Vital Components (Shen Zhen) Co., Ltd. | Bearing device |
| US8398307B2 (en) * | 2011-07-14 | 2013-03-19 | Asia Vital Components (Shen Zhen) Co., Ltd. | Bearing device |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3206109B2 (ja) | 2001-09-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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