JPH0534339U - フライホイール - Google Patents

フライホイール

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JPH0534339U
JPH0534339U JP8314791U JP8314791U JPH0534339U JP H0534339 U JPH0534339 U JP H0534339U JP 8314791 U JP8314791 U JP 8314791U JP 8314791 U JP8314791 U JP 8314791U JP H0534339 U JPH0534339 U JP H0534339U
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JP
Japan
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flywheel
mass body
crankshaft
output member
friction member
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Application number
JP8314791U
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English (en)
Inventor
勉 石高
Original Assignee
株式会社アツギユニシア
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フライホイールの構成を簡素化すると共にそ
の構成部品点数を削減して、フライホイールの小型・軽
量化を図る。 【構成】 クランクシャフト1に固定される第1質量体
11に第2質量体20を相対回動できるように組み付
け、これら両質量体11,20をトーショナル・ダンパ
18で弾性的に連繋してある。又、第1質量体11と第
2質量体20の間には、両者が所定角度以上相対回動す
ると摩擦抵抗を発生する摩擦部材8を設けてある。これ
により、トーショナル・ダンパ18の弾性変形と摩擦部
材8の摩擦運動とでフライホイールAに入力される過大
エネルギーを吸収することが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はクランクシャフトの端部に取り付けられるフライホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、この種のフライホイールは、エンジンのトルク変動に伴なうクランクシ ャフトの回転変動を少なくすると共にクランクシャフトの捩り振動を効果的に吸 収・減衰し、トランスミッションギヤの歯打ち音や所謂こもり音等の異音の発生 を抑制するため、質量体を分割し、この分割した質量体同士をトーショナル・ダ ンパで回動方向に弾性的に連繋するように構成している。
【0003】 しかし、このように構成したフライホイールには、エンジン始動時や停止時に エンジンの最大トルク以上の回転変動トルクが入力される。これは、クランクシ ャフト系の捩り振動の共振点が通常エンジンのアイドル回転数以下の回転数で生 じるように設定されることに起因している。従って、このようなフライホイール にあっては、エンジン始動時や停止時における過大入力トルクによりトーショナ ル・ダンパ等が損傷しないように、トーショナル・ダンパ等を保護する手段を設 ける必要がある。
【0004】 そこで、特開昭63−19440号公報に開示されたフライホイールのように 、分割した質量体間に粘性抵抗発生手段を配設し、この粘性抵抗発生手段をトー ショナル・ダンパと共に作用させて過大な入力トルクを吸収するようにしたもの が案出されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のフライホイールにあっては、グリースや油等 の粘性流体が封入される粘性抵抗発生手段の構造が複雑でかつその構成部品数が 多いため、フライホイールを小型・軽量化することが難しかった。
【0006】 本考案はこのような従来技術の問題点を解消することを目的として案出された ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち本考案は、クランクシャフトに固定される第1質量体に第2質量体を相対 回動できるように組み付け、これら両質量体をトーショナル・ダンパで弾性的に 連繋してなるフライホイールであって、前記両質量体の間に、両者が所定角度以 上相対回動すると摩擦抵抗を発生する摩擦部材を設けたことを特徴としている。
【0008】
【作用】
トーショナル・ダンパの弾性変形と摩擦部材の摩擦運動とでフライホイールに 入力される過大エネルギーを吸収する。
【0009】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に基づき詳述する。
【0010】 図1は本考案の一実施例を示すフライホイールの取付状態断面図であり、この 図において1はクランクシャフトである。このクランクシャフト1の軸端には、 回転方向の剛性が大きくかつ曲げ方向の剛性が小さい弾性板2をレインフォース プレート3とともにボルト4で固定してある。この弾性板2の外周端には左右一 対のドライブプレート5a,5b及びこれらの間に配置したリングギヤ6をリベ ット7で固定してあり、リングギヤ6の内周側に摩擦部材8を複数固着してある (図2参照)。そして、ドライブプレート5a,5bの内周端部の周方向複数箇 所をストップピン9で所定の間隔をもって固定してあり、このストップピン9よ りも外周側(図中上方側)の部分の周方向複数箇所にばね受容部10a,10b を形成してある。尚、前記弾性板2,ドライブプレート5a,5b,リングギヤ 6及びストップピン9とでクランクシャフト1とともに回動する第1質量体11 を構成している。
【0011】 12は略円板状の出力部材である。この出力部材12は、その外周側部分をド ライブプレート5aとドライブプレート5bの間に相対回動できるように係合す ると共に、図2に示すように周方向複数箇所に形成したストッパ穴13をストッ プピン9に所定の隙間をもって係合してあり、その内周側部分を円板状部材14 にボルト15で固定してある。尚、この出力部材12のストッパ穴13と前記ス トップピン9とでストッパ機構16を構成してあり、このストッパ機構16でド ライブプレート5a,5bと出力部材12の最大相対回動角度を所定角度(θ) に規制している。又、出力部材12の外周端には、ドライブプレート5a,5b のばね受容部10a,10bに対応するばね受容部17を形成してあり、このば ね受容部17及びドライブプレート5a,5bのばね受容部10a,10bにト ーショナル・ダンパ(アーク状圧縮コイルスプリング)18を収容してある。こ れにより、この出力部材12とドライブプレート5a,5bとがトーショナル・ ダンパ18で弾性的に連繋されることとなる。そして、この出力部材12の外径 寸法(アーム部12aの外周寸法)は、摩擦部材8の内周面に摺接する寸法にし てある。尚、前記円板状部材14の内周端をレインフォースプレート3に取り付 けたベアリング19で回動できるように支持してあり、円板状部材14,出力部 材12及びトーショナル・ダンパ18とで第2質量体20を構成している。
【0012】 21は摩擦力発生手段であり、この摩擦力発生手段21は出力部材12の内周 端部の環状空間22内に収容してある。この摩擦力発生手段21は、皿ばね23 と、この皿ばね23に係合するリテーナプレート24と、皿ばね23のばね力で レインフォースプレート3の立上り壁3aに押し付けられるフリクションプレー ト25とからなっており、リテーナプレート24の爪26を出力部材12の切り 欠き溝27に係合することにより、リテーナプレート24及び皿ばね23が出力 部材12とともに一体回動するようにしてある。従って、出力部材12とレイン フォースプレート3とが相対回動すると、摩擦力発生手段21のフリクションプ レート25が他部材と摺接して摩擦力を発生する。
【0013】 28はフライホイールAの円板状部材14に摩擦係合されるクラッチディスク であり、このクラッチディスク28はそのボス部28aを出力軸29にスプライ ン嵌合してある。又、30は円板状部材14に取り付けたクラッチカバー組立体 でる。尚、前記リングギヤ6は図外のスタータモータのピニオンギヤに噛合され る。
【0014】 以上の実施例構造によれば、エンジンのアイドル回転数以上の常用回転域にお いて、第2質量体20の円板状部材14にクラッチディスク28が接合して、エ ンジンの動力がクランクシャフト1からフライホイールA及びクラッチディスク 28を介して出力軸29に伝達される場合には、出力部材12とドライブプレー ト5a,5bとがトーショナル・ダンパ18を押し縮めてθ1の角度範囲内で相 対回動する(図2及び図3参照)。この際、フライホイールAは、トーショナル ・ダンパ18の緩衝機能を発揮すると共に、摩擦力発生手段21の捩り振動減衰 機能をも発揮させて、エンジンの回転変動及びそれに伴なうクランクシャフト1 の捩り振動を効果的に吸収・減衰し、円滑な動力伝達を可能にする。尚、この際 のフライホイールAは、図5に示すような捩りトルク特性(捩り角度;0〜θ1 ,捩りトルク;0〜TE(TEはエンジンの最大トルク),Tf1;摩擦力発生手段 21によるヒステリシストルク)を示す。
【0015】 エンジンの始動時や停止時における過渡的運転状態においては、クランクシャ フト系の共振点がエンジンのアイドル回転数以下の回転数で生じるように設定さ れているため、エンジンの回転変動が増幅されて、瞬間的にエンジンの最大トル ク以上の捩りトルクがフライホイールAに作用する。この場合、フライホイール Aは、ストップピン9をストッパ穴13の周方向端部に当接させることにより、 ドライブプレート5a,5bと出力部材12の相対回動角度がθ以上にならない ようにしてあるため、トーショナル・ダンパ18に過度の応力を生じさせること がない(図4参照)。又、フライホイールAは、ドライブプレート5a,5bと 出力部材12の相対回動角度がθ1以上になると、出力部材12のアーム部12 aが摩擦部材8に摺接するようにしてあるため、摩擦力発生手段21で生じる摩 擦抵抗に摩擦部材8で生じる摩擦抵抗が加わり、図5に示すような大きなヒステ リシストルク(Tf2)を発生する。従って、このフライホイールAは、瞬間的に 入力される過大なエネルギーを、トーショナル・ダンパ18の弾性変形と摩擦力 発生手段21及び摩擦部材8の摩擦運動で吸収し、ストップピン9に作用する衝 撃を緩和することができる。
【0016】 以上のように本実施例は、第1質量体を構成するリングギヤ6の内周側に摩擦 部材8を固着することにより、ドライブプレート5a,5bと出力部材12とが θ1以上相対回動すると、出力部材12のアーム部12aが摩擦部材8と摺接し て摩擦抵抗を発生するようにしてあるため、粘性抵抗発生手段を備えた従来のフ ライホイールと比較して格段に構成を簡素化することができると共に、構成部品 点数を削減することができ、フライホイールAの小型・軽量化を図ることができ る。
【0017】 尚、本実施例はリングギヤ6の内周側に摩擦部材8を固着する態様を示したが 、出力部材12の外周側に摩擦部材8を固着するようにしてもよい。又、摩擦部 材8は、隣接して相対回動する部材間、例えば、ドライブプレート5a,5bと 出力部材12の間,ドライブプレート5bと円板状部材14の間,弾性板2と出 力部材12の間等に設けるようにしてもよい。
【0018】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように本考案は、クランクシャフトに固定される第1 質量体に第2質量体を相対回動できるように組み付け、これら両質量体をトーシ ョナル・ダンパで弾性的に連繋してなるフライホイールであって、第1質量体と 第2質量体の間に、両者が所定角度以上相対回動すると摩擦抵抗を発生する摩擦 部材を設けることにより、トーショナル・ダンパの弾性変形と摩擦部材の摩擦運 動とでフライホイールに入力される過大エネルギーを吸収することができるため 、フライホイールの構成を簡素化することができると共に、その構成部品点数を 削減することができ、フライホイールを小型・軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すフライホイール取付部
の断面図。
【図2】トーショナル・ダンパと出力部材の係合状態を
示すフライホイールの要部正面図。
【図3】エンジンの最大トルク入力時の作動状態図。
【図4】フライホイールの最大(限界)作動状態図。
【図5】本考案のフライホイールの捩りトルク特性図。
【符号の説明】
1…クランクシャフト、8…摩擦部材、11…第1質量
体、18…トーショナル・ダンパ、20…第2質量体、
A…フライホイール。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフトに固定される第1質量
    体に第2質量体を相対回動できるように組み付け、これ
    ら両質量体をトーショナル・ダンパで弾性的に連繋して
    なるフライホイールにおいて、前記第1質量体と第2質
    量体の間に、両者が所定角度以上相対回動すると摩擦抵
    抗を発生する摩擦部材を設けたことを特徴とするフライ
    ホイール。
JP8314791U 1991-10-15 1991-10-15 フライホイール Pending JPH0534339U (ja)

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