JPH05342546A - コイルアセンブリ及び磁気ヘッドアセンブリ - Google Patents

コイルアセンブリ及び磁気ヘッドアセンブリ

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Publication number
JPH05342546A
JPH05342546A JP17188992A JP17188992A JPH05342546A JP H05342546 A JPH05342546 A JP H05342546A JP 17188992 A JP17188992 A JP 17188992A JP 17188992 A JP17188992 A JP 17188992A JP H05342546 A JPH05342546 A JP H05342546A
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JP
Japan
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coil
magnetic head
recording
lead wire
plate
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Application number
JP17188992A
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English (en)
Inventor
Akira Shoji
明 庄子
Kazuyuki Kikuchi
和之 菊池
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 第一のコイルと第二のコイルとからなる記録
/再生用コイル30及び消去用コイル29がジンバル6の一
方の面に固定され、ジンバル6の他方の面にFPC52が
固定され、各リード線LE1 〜LE5 がジンバルの貫通孔6
aを通ってFPC52の接続ランドに接続される。リード
線のうちのコイル30からの中間リード線LE2 は、ループ
状をなし、予め捩られて上記の接続がなされる。 【効果】 中間リード線LE2 は、予め捩られているので
他のリード線との識別が容易で機械的強度が大きく、上
記の接続作業が容易かつ誤りなく正確になされ、信頼性
が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイルアセンブリ及び
磁気ヘッドアセンブリに関し、例えば、フロッピーディ
スクドライブ用として好適なコイルアセンブリ及び磁気
ヘッドアセンブリに関する。
【0002】
【従来の技術】コイルのうちには、導線をコイルボビン
に一旦巻回してからコイルボビンから引出し、次いで再
び同じコイルボビンに巻回したものがある。このような
コイルは、最初に巻回された第一のコイルと次に巻回さ
れた第二のコイルとからなっていて、両コイルは同じ一
本の導線からなっている。
【0003】そして、図14に示すように、第一、第二の
コイル間でコイルボビンから引出された中間リード線80
bは、ループ状をなしているので、第一のコイルの巻始
めのリード線80a及び第二のコイルの巻終りのリード線
80cと容易に識別できる。
【0004】このようなコイルは、例えば記録/再生用
磁気ヘッドに用いられ、記録時と再生時とで第一、第二
のコイルの使い分けをしている。
【0005】フロッピーディスクドライブに供される記
録/再生磁気ヘッドでは、リード線80a、80c及び中間
リード線80bが、夫々フレキシブルプリントサーキット
(FPC)のこれらリード線に対して定められた特定の
配線の接続ランドに接続される。
【0006】この磁気ヘッドは極めて小型であり、コイ
ルに使用される導線が極細であるため、上記の接続作業
は実体顕微鏡のもとでなされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような実体顕微
鏡下でなされる接続作業にあっては、接続を誤って、定
められた接続ランドとは別の接続ランドに接続するとい
う配線ミスをときとして起こすことがある。
【0008】また、ループ状をなす中間リード線80bが
断線することがあり、この場合、断線した中間リード線
と巻始めのリード線80aと巻終りのリード線80cとの区
別がつかなくなり、接続作業ができなくなってしまう。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、中間リード線と他のリード線との区別が常
に明瞭であり、配線ミスを起こすことがなく、正確に接
続作業がなされ、信頼性の高いコイルアセンブリ及び磁
気ヘッドアセンブリを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は次のような構成としている。
【0011】第一の発明は、第一のコイルとこの第一の
コイルに接続された第二のコイルとが板状体の一方の面
に固定され、前記板状体の他方の面に外部端子が固定さ
れ、前記第一のコイルと前記第二のコイルとの中間リー
ド線が、捩られた状態で前記板状体の前記一方の面から
前記他方の面へ導かれ、前記外部端子に接続されている
コイルアセンブリに係る。
【0012】第二の発明は、第一のコイルとこの第一の
コイルに接続された第二のコイルとが板状体の一方の面
に固定され、前記板状体の他方の面に外部端子が固定さ
れ、前記第一のコイルと前記第二のコイルとの中間リー
ド線が捩られた状態で前記板状体の前記一方の面側に配
した端子ピンに絡げられ、この端子ピンが、前記一方の
面から前記他方の面へ導かれ、前記外部端子に接続され
ているコイルアセンブリに係る。
【0013】第三の発明は、記録に供される第一のコイ
ル、及びこの第一のコイルに直列に接続されてこの第一
のコイルと共に再生に供される第二のコイルを具備する
記録/再生用磁気ヘッドと、記録の消去に供される第三
のコイルを具備する消去用磁気ヘッドとを有し、板状弾
性体の一方の面に前記記録/再生用磁気ヘッドと前記消
去用磁気ヘッドとが固定され、前記板状弾性体の他方の
面に、外部接続用の複数の配線を設けた外部端子が固定
され、前記第一のコイルと前記第二のコイルとの中間リ
ード線が前記記録/再生用磁気ヘッドから引出されて捩
られ、この捩られた中間リード線と前記第三のコイルの
一端側とが前記外部端子の特定の共通配線に共に接続さ
れている、前記第一又は第二の発明に係るコイルアセン
ブリを有する磁気ヘッドアセンブリに係る。
【0014】第四の発明は、記録に供される第一のコイ
ル、及びこの第一のコイルに直列に接続されてこの第一
のコイルと共に再生に供される第二のコイルを具備する
記録/再生用磁気ヘッドと、記録の消去に供される第三
のコイルを具備する消去用磁気ヘッドとを有し、板状弾
性体に、前記記録/再生用磁気ヘッドと、前記消去用磁
気ヘッドと、外部接続用の複数の配線を設けた外部端子
とが固定され、前記第一のコイルと前記第二のコイルと
の中間リード線が前記記録/再生用磁気ヘッドから引出
されて捩られ、この捩られた中間リード線と前記第三の
コイルの一端側とが前記外部端子の特定の共通配線に共
に接続されている磁気ヘッドアセンブリ。
【0015】第五の発明は、磁気コアと、この磁気コア
の周囲に巻回されたコイル部とからなる磁気ヘッド部
が、板状弾性体を介してヘッド支持部材に取付けられ、
このヘッド支持部材の側から前記板状弾性体を介して前
記磁気ヘッド部を押圧する押圧部が前記ヘッド支持部材
に設けられ、前記押圧部に対する受け部が設けられてい
る磁気ヘッドアセンブリであって、前記コイル部に存在
する中間リード線が、前記第一〜第四の発明における状
態のいずれかの状態で接続されている磁気ヘッドアセン
ブリに係る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。以下の実
施例は、 3.5インチのフロッピーディスクに対して情報
信号の記録再生を行うフロッピーディスク用の磁気ヘッ
ドアセンブリに本発明を適用した例である。
【0017】先ず、各発明に共通する事項について説明
する。
【0018】図4は、記録/再生用磁気ヘッドと消去用
磁気ヘッドとを組合わせた、コイルの等価回路図であ
る。
【0019】記録/再生用(W/R)磁気ヘッドは第一
のコイル30aとこれに直列に接続された第二のコイル30
bとからなるコイル30を有し、第一のコイル30aの巻始
めのリード線LE1 、第一のコイル30aと第二のコイル30
bとの中間リード線LE2 及び第二のコイル30bの巻終り
のリード線LE3 が、夫々外部端子LA1 、LA2 及びLA3
接続される。
【0020】消去用(Er)磁気ヘッドは第三のコイル
29を有し、その一方のリード線LE4は外部端子LA4 に接
続され、他方のリード線LE5 はW/R磁気ヘッドのコイ
ル30の中間リード線LE2 に電気的に接続される。
【0021】記録時には、記録すべき情報の信号が外部
端子LA2 に直流電流として供給され、この直流電流が第
一のコイル30aと第二のコイル30bとに交互に流される
ことにより、交番磁界が発生して記録が遂行される。そ
の直後に外部端子LA2 から直流電流が第三のコイル29に
供給され、W/R磁気ヘッドよりも下流側に位置するE
r磁気ヘッドが駆動し、先に記録された情報のうち、ト
ラック幅の両端側の僅かな領域の記録部分を消去する。
この消去は、オフトラックによる信号電流の変動を防ぐ
ためのものである。
【0022】再生時には、Er磁気ヘッドは駆動せず、
再生ギャップで検出された磁束が第一、第二のコイル30
a、30bに電圧を誘起して再生が遂行される。
【0023】次に、第一、第三及び第五の発明の実施例
について説明する。
【0024】図3は、図4の等価回路図とFPCの各配
線との接続関係を示している。
【0025】FPC52には、配線D1 、D2 、D3 、D
4 及びD5 が配設されている。
【0026】第一のコイル30aの巻始めリード線LE
1 は、配線ランドD1 の先端に設けられた接続ランドLA
1 に接続される。第一、第二のコイル30a、30b間の中
間リード線LE2 は、ループ状が捩られ、配線D2 の一方
の分岐配線D2 −1の先端に設けられた接続ランドLA2
−1に接続される。第二のコイル30bの巻終りリード線
LE3 は、配線D3 の先端に設けられた接続ランドLA3
接続される。
【0027】第三のコイル29の一方のリード線LE4 は、
配線D4 の先端に設けられた接続ランドLA4 に接続され
る。第三のコイル29の他方のリード線LE5 は、配線D2
の他方の分岐配線D2 −2の先端に設けられた接続ラン
ドLA2 −2に接続され、中間リード線LE2 と電気的に接
続される。
【0028】各リード線と各接続ランドとの接続は、半
田付けによってなされる。
【0029】図5は、W/R磁気ヘッドに用いられるコ
イルボビンを示す。
【0030】コイルボビン13にはコイル30が巻回され、
一対のリード線LE1 、LE3 と、ループ状が捩られた中間
リード線LE2 とがコイルボビン13から引出されている。
【0031】コイル29、30はいずれもコイルボビンに50
〜200 回巻回される。この回数はコイルの仕様によって
決められる。また、ループ状をなす中間リード線は、そ
の長さに応じて20〜200 回捩っておく。
【0032】図1は、磁気ヘッド部及びFPCが取付け
られたジンバルの寸法で約5倍の拡大平面図である。但
し、磁気ヘッド部はコイルボビンのみを示してある。
【0033】ジンバル6は、金属性の薄板であって弾性
を有し、貫通孔6aが打抜かれ形成されている。そし
て、ジンバル6の裏面に駆動コイル29、30を夫々巻回し
たコイルボビン12、13を含む磁気ヘッド部が固定され、
表面にはFPC52の一端側が固定されている。
【0034】リード線LE1 、LE3 、LE4 、LE5 及び中間
リード線LE2 はジンバル6の貫通孔6aを通り、これら
の先端がFPC52の配線の各接続ランドに半田付けによ
って接続される。各リード線と各接続ランドとの接続
は、先に図3によって説明した通りである。なお、図1
中の配線D5 及びその接続ランドLA5 は、接地回路用と
して設けられたものである。
【0035】図2は、リード線接続前の状態を示す図1
と同様の拡大平面図である。
【0036】磁気ヘッド部は、後に図9で説明するよう
に、W/R磁気ヘッド及びEr磁気ヘッドに矩形枠状の
磁気シールド部材が外嵌してなっている。そして、磁気
シールド部材を含めた磁気ヘッド部の寸法は、例えば幅
6.3mm、奥行 4.5mm、高さ 2.9mmと極めて小さく、リー
ド線は線径0.02〜0.06mmと極めて細い。また、これらリ
ード線が通るジンバル貫通孔6aも、磁気ヘッド部に対
応して幅狭である。
【0037】このため、ループ状をなす中間リード線LE
2 を捩っておかないと、ジンバル貫通孔6aへの挿通時
にこれが切断した場合、他のリード線との区別がつかな
くなって接続できなくなってしまう。また、中間リード
線LE2 を予め捩っておくことにより、このような不都合
が起こることがなく、その上、機械的強度が大きくなっ
て挿通や接続が容易になる。
【0038】中間リード線LE2 を予め捩っておくことに
よる上記のメリットは、図2、図1から容易に理解され
よう。
【0039】磁気ヘッドアセンブリは、図7に示すよう
に、図示しないフロッピーディスク駆動装置本体のガイ
ドバー等に固定されるヘッド支持部材を構成するキャリ
ッジ1及びキャリッジ1に対して同図中矢印X方向に回
動自在に取付けられる可動アーム2とを備え、これらキ
ャリッジ1、可動アーム2の先端側に夫々設けられた磁
気ヘッド部3、4によってフロッピーディスク5の両面
に対して記録再生が行われるように構成されてなる。
【0040】磁気ヘッド部3、4は、夫々可撓性を有す
る金属板ばねよりなるジンバル6、7を介してキャリッ
ジ1または可動アーム2にディスクの周方向或いは径方
向に可動な状態で取付けられ、ディスクの動きに対して
良好な追従性を示すようになっている。
【0041】また、可動アーム2に取付けられる磁気ヘ
ッド部3は、ピボットと称される先端が球状の突起部8
を介して可動アーム2とキャリッジ1とに亘り張架され
る引っ張りばねにより加圧され、ディスク5をフォロー
し上下に動くようになっている。即ち、上記突起部8を
支点として磁気ヘッド部3が前後左右及び上下動され、
上記ディスク5に対する接触状態が常に一定に保たれ
る。なお、同様にキャリッジ1にも突起部9が設けら
れ、上記磁気ヘッド部4のディスク5に対する接触状態
が常に一定に保たれている。
【0042】上述の構成の磁気ヘッドアセンブリにおい
て、フロッピーディスク5のチャッキング動作時には、
上記可動アーム2は引っ張りばねによりキャリッジ1方
向に引きつけられ、相対向する磁気ヘッド部3、4間に
当該フロッピーディスク5を挟み付けることになる。こ
の場合、特に可動アーム2に取付けられる磁気ヘッド部
3には、チャッキング時の衝撃が上記突起部8に集中し
て加わることから、その構造を図9及び図6に示すよう
なものとする。
【0043】以下、磁気ヘッド部3の構造について説明
する。磁気ヘッド部3は、図9及び図6に示すように、
主として磁気ギャップを介して閉磁路を構成する磁気コ
アとなるフロントコア10及びバックコア11と、フロント
コア10及びバックコア11に嵌合配設される駆動コイルが
巻装された一対のコイルボビン12、13よりなる。
【0044】フロントコア10は、磁気的に干渉しないよ
うに非磁性材14を介して接合された一対の棒状のセンタ
ーコア部15、16の両側に、それぞれ略L字状をなすサイ
ドコア部17、18が突き合わされ、当該突合わせ面にそれ
ぞれ第一の磁気ギャップと第二の磁気ギャップ(いずれ
も図示は省略する。)を有している。この第一の磁気ギ
ャップは、記録再生用磁気ギャップとして動作し、第二
の磁気ギャップは消去用磁気ギャップとして動作するよ
うになされている。
【0045】他方、バックコア11は、上記フロントコア
10のコア形状に対応して形成された一対のコア部材19、
20が非磁性材55を介して側面側で接合されることによっ
て構成されている。
【0046】コア部材19、20は、上記フロントコア10の
センターコア部15、16及びサイドコア部17、18と対向す
る位置に夫々センター脚部21、22及びサイド脚部23、24
を有し、連結部材25、26にて連結され平面形状が略コ字
状とされている。従って、センター脚部21、22とサイド
脚部23、24を設けることにより、フロントコア10の奥行
き方向での長さを長くするコア同士の接合面積を確保す
ることが可能となり、電磁変換特性の向上が図れる。
【0047】コイルボビン12、13は、駆動コイル29、30
を巻装する胴体部と、この胴体部に巻装される駆動コイ
ル29、30の巻装位置を高さ方向で規制する上下一対のフ
ランジ部31、32、33、34とを有してなる。
【0048】消去用磁気ギャップが構成される側のフロ
ントコア10のサイドコア部17を挿通させるコイルボビン
12には、一本の駆動コイル29が所定数巻回されている。
【0049】他方、記録再生用磁気ギャップが構成され
る側のフロントコア10のサイドコア部18を挿通させるコ
イルボビン13には、2本の駆動コイル30が所定数夫々巻
回されている。
【0050】一方、可動アーム2側に取付けられるフラ
ンジ部31、33には、これらコイルボビン12、13の対向側
と反対側の一側縁に沿って外部端子27、28を支持する端
子支持部35、36が肉厚状の突起として設けられている。
【0051】また、フランジ部31、33には、可動アーム
2に設けられた突起部8に対向する位置、即ち本例では
コイルボビン12、13の対向側の一側縁のコーナー部に突
起部8に対する受け部37、38が設けられている。受け部
37、38は、平面矩形状の突起として可動アーム2側に突
出するようにして設けられ、その平坦面でチャッキング
動作時に突起部8に集中する衝撃を受けるようになって
いる。特に、受け部37、38は、突起部8からの振動が駆
動コイル29、30迄伝達しないようにフランジ部31、33に
対して薄肉部で接続されている。例えば、その肉厚とし
ては、0.15mm程度である。
【0052】そして、フロントコア10とバックコア11と
は、コイルボビン12、13に設けられる貫通孔12a、13a
内でフロントコア10のサイドコア部17、18とバックコア
11のサイド脚部23、24とが接触して所謂段重ね状態で重
ね合わされる。即ち、サイドコア部17の一側面17aとサ
イド脚部23の一側面23aとが接触されて磁気的結合が図
られるとともに、サイドコア部18の一側面18aとサイド
脚部24の一面側24aとが接触されて磁気的結合が図ら
れ、閉磁路が構成される。
【0053】従って、フロントコア10、バックコア11、
コイルボビン12、13によって、記録再生用磁気ギャップ
として動作する第一の磁気ギャップを有した磁気ヘッド
素子、つまり記録再生ヘッドと、消去用磁気ギャップと
して動作する第二の磁気ギャップを有した磁気ヘッド素
子、つまり消去ヘッドが構成される。
【0054】また、コイルボビン12、13の貫通孔12a、
13a内には、フロントコア10とバックコア11とを磁気的
に結合させるためのコア押え部材39が挿入されている。
コア押え部材39は、板厚の薄い金属板ばねよりなり、フ
ロントコア10のサイドコア部17、18及びバックコア11の
サイド脚部23、24と共にコイルボビン12、13内に挿入さ
れるコア押え片部40、41と、これらを連結する連結部42
とを有してなっている。
【0055】コア押え片部40、41は、連結部42の長手方
向の両端部よりフロントコア10方向に垂下して設けら
れ、連結部材42に一体的に設けられている。なお、コア
押え片部40、41の先端側は、くの字状に折曲され、その
屈曲部40a、41aの弾性力でバックコア11をフロントコ
ア10に押圧するようになっている。
【0056】上記のように形成されたコア押え部材39
は、コイルボビン12、13の貫通孔12a、13a内でコア押
え片部40、41の先端が貫通孔12a、13aの内壁に当接
し、屈曲部40a、41aがバックコア11と接触すると共
に、連結部42の一部が貫通孔12a、13aの外周縁と接触
して撓み、バックコア11のサイド脚部23、24をフロント
コア10のサイド部17、18へ押圧支持せしめる。
【0057】この結果、サイドコア部17、18とサイド脚
部23、24とが押圧支持され、サイドコア部17、18とサイ
ド脚部23、24間の磁気的、機械的結合が確実なものとな
る。従って、フロントコア10とバックコア11間には、隙
間が生じることがなく、而も磁気ヘッドの駆動時に上記
隙間がバックギャップとして動作することもない。
【0058】磁気ヘッド部3が組立てられた状態での図
6のVIII−VIII線拡大断面図である図8に示すように、
コイルボビン12、13の受け部37、38とジンバル6との間
の接着剤53が順次密着するようになる。このため、前述
した突起部8(仮想線で示す)に集中する衝撃や振動
は、ジンバル6からこれに順次密着した接着剤53、受け
部37、38に増幅されることなく伝えられるようになるの
で、ジンバル6や駆動コイル29、30がダメージを受ける
ことがなく、磁気ヘッドアセンブリの耐久性が改善され
る。
【0059】そして、上記構成の磁気ヘッド部3におい
ては、記録再生用磁気ギャップ及び消去用磁気ギャップ
が設けられる側に一対のスライダ43、44が取付けられて
フロッピーディスクとの当たり特性を確保するようにな
されている。
【0060】一対のスライダ43、44のうち一方のスライ
ダ43は、フロントコア10のセンターコア部15、16と各サ
イドコア部17、18に夫々接触してこれらコア部の機械的
強度を補強するコア補強脚部45、46、47を有している。
なお、コア補強脚部45、46、47は、サイドコア部17、18
と共にコイルボビン12、13に挿入される。他方のスライ
ダ44は、フロントコア10のセンターコア部15、16と各サ
イドコア部17、18に夫々対応した位置にジンバル6との
接合を図るための接合用脚部48、49、50を有している。
【0061】そして、上述のように一対のスライダ43、
44によって挟み込まれた磁気ヘッド部3は、その外周囲
に平面矩形状をなす枠体状の磁気シールド部材51が嵌合
せしめられて、図3に示すようにFPC52が取付けられ
たジンバル6を介して可動アーム2(仮想線で示す)に
取付けられる。
【0062】なお、磁気ヘッド部3をジンバル6に搭載
するに際しては、コア押え部材39の延設部42aとジンバ
ル6との間に嫌気性を有する接着剤53を流し込み、突起
部8からの衝撃を成可く緩和させるようにすることがで
きる。かかる接着剤としては、例えば瞬間接着剤やエポ
キシ樹脂等が使用される。
【0063】次に、第二、第三及び第五の発明の実施例
について説明する。
【0064】この例では、図9のコイルボビン12、13に
替えて、図11に示すコイルボビン62、63が使用される。
【0065】図11のコイルボビン62、63は、図1のコイ
ルボビン12、13に端子ピンを付加した構造としている。
即ち、コイルボビン62、63は、夫々フープ材を打抜き加
工して成形された端子ピン27、28がインサート成形で作
製されてなるもので、上側のフランジ部64、65を厚肉に
し、ここに夫々端子ピン27、28を3個植設せしめてい
る。
【0066】そして、2個の端子ピン27に駆動コイル29
のリード線LE4 、LE5 を絡げ、3個の端子ピン28に駆動
コイル30のリード線LE1 、LE3 及び中間リード線LE2
絡げている。
【0067】図1と同様の拡大平面図である図10に示す
ように、端子ピン27、28は、FPC72の配線D1 〜D4
先端の接続ランドLA1 、LA2 −1、LA2 −2、LA3 、LA
4 に接続される。これら接続ランドには貫通孔HO1 、HO
2 、HO3 、HO4 、HO5 が設けられ、これら貫通孔に端子
ピン27、28が嵌入し、半田付けされて各リード線と各配
線とが接続される。
【0068】端子ピン27、28を介して上記の接続を行う
ことにより、接続作業が一層容易になる。その他は図3
〜図9の前記の例におけると同様である。
【0069】次に、第四及び第五の発明の実施例につい
て説明する。
【0070】この例では、図1と同様の拡大平面図であ
る図12に示すように、ジンバル6の同じ面側に磁気ヘッ
ド部3とFPC52との双方を固定させている。
【0071】そして、図13に示すように、磁気シールド
部材51に小さな切除部51a(図6に仮想線で示す)を設
け、切除部51aに各リード線LEを通し、FPC52の配線
に接続させる。
【0072】この例にあっても、図10、図11の例におけ
ると同様に、コイルボビンに接続ピンを設け、同様の接
続を行うことができる。その他は図3〜図9の前記の例
におけると同様である。
【0073】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明の技術的思想に基いて種々の変形を前記の実施例に加
えることができる。
【0074】例えば、本発明に基く磁気ヘッドアセンブ
リは、 3.5インチフロッピーディスク用のほか、他のサ
イズのフロッピーディスク用、或いはフロッピーディス
ク以外の磁気記録媒体用として好適である。
【0075】更に、コイルボビン、リード線及び中間リ
ード線の個数は、他の適宜の個数として良く、これに対
応して外部接続用の配線も適宜の構造が採用できる。
【0076】
【発明の作用効果】本発明は、コイルの中間リード線が
磁気ヘッドから引出されて捩られた状態で外部端子に接
続されるようにしているので、他のリード線との識別が
容易であり、各リード線の外部端子への接続が容易かつ
誤りなく正確になされる上に、捩られることによって中
間リード線の機械的強度が増大する。
【0077】その結果、リード線接続の作業が容易にな
り、コイルアセンブリや磁気ヘッドアセンブリの信頼性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例によるコイルボビン及びFPCを固定
し、各リード線を接続したジンバルの拡大断面図であ
る。
【図2】同、各リード線接続前の図1と同様のジンバル
の拡大平面図である。
【図3】同、コイルとFPCとの接続を示す回路図であ
る。
【図4】同、コイルの等価回路図である。
【図5】同、記録/再生用コイルボビンの拡大斜視図で
ある。
【図6】同、磁気ヘッド部とFPC付きジンバルとを分
離して示す斜視図である。
【図7】同、磁気ヘッドアセンブリの概略断面図であ
る。
【図8】同、組立て完了後の図6のVIII−VIII線拡大断
面図である。
【図9】同、磁気ヘッド部の分解斜視図である。
【図10】他の例による図1と同様のジンバルの拡大断面
図である。
【図11】同、コイルボビンの斜視図である。
【図12】更に他の例による図1と同様のジンバルの拡大
平面図である。
【図13】同、図8と同様の磁気ヘッド部及びFPC付き
ジンバルの拡大断面図である。
【図14】従来の記録/再生用コイルボビンの拡大斜視図
である。
【符号の説明】 1 キャリッジ 2 可動アーム 3 磁気ヘッド部 5 フロッピーディスク 6、7 ジンバル 8、9 突起部 10 フロントコア 11 バックコア 12、13、62、63 コイルボビン 15、16 センタコア部 17、18 サイドコア部 27、28 接続ピン 29 消去用コイル(第三の
コイル) 30 記録/再生用コイル 30a 記録/再生用コイルの
うちの第一のコイル 30b 記録/再生用コイルの
うちの第二のコイル 43、44 スライダ 51 磁気シールド部材 51a 切除部 52、72 FPC LE1 、LE3 、LE4 、LE5 リード線 LE2 中間リード線 D1 、D2 、D3 、D4 、D5 配線 D2 −1、D2 −2 分岐配線 LA1 、LA2 −1、LA2 −2、LA3 、LA4 、LA5
続ランド HO1 、HO2 −1、HO2 −2、HO3 、HO4
続ランドの貫通孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一のコイルとこの第一のコイルに接続
    された第二のコイルとが板状体の一方の面に固定され、
    前記板状体の他方の面に外部端子が固定され、前記第一
    のコイルと前記第二のコイルとの中間リード線が、捩ら
    れた状態で前記板状体の前記一方の面から前記他方の面
    へ導かれ、前記外部端子に接続されているコイルアセン
    ブリ。
  2. 【請求項2】 第一のコイルとこの第一のコイルに接続
    された第二のコイルとが板状体の一方の面に固定され、
    前記板状体の他方の面に外部端子が固定され、前記第一
    のコイルと前記第二のコイルとの中間リード線が捩られ
    た状態で前記板状体の前記一方の面側に配した端子ピン
    に絡げられ、この端子ピンが、前記一方の面から前記他
    方の面へ導かれ、前記外部端子に接続されているコイル
    アセンブリ。
  3. 【請求項3】 記録に供される第一のコイル、及びこの
    第一のコイルに直列に接続されてこの第一のコイルと共
    に再生に供される第二のコイルを具備する記録/再生用
    磁気ヘッドと、記録の消去に供される第三のコイルを具
    備する消去用磁気ヘッドとを有し、 板状弾性体の一方の面に前記記録/再生用磁気ヘッドと
    前記消去用磁気ヘッドとが固定され、前記板状弾性体の
    他方の面に、外部接続用の複数の配線を設けた外部端子
    が固定され、 前記第一のコイルと前記第二のコイルとの中間リード線
    が前記記録/再生用磁気ヘッドから引出されて捩られ、
    この捩られた中間リード線と前記第三のコイルの一端側
    とが前記外部端子の特定の共通配線に共に接続されてい
    る、請求項1又は2に記載したコイルアセンブリを有す
    る磁気ヘッドアセンブリ。
  4. 【請求項4】 記録に供される第一のコイル、及びこの
    第一のコイルに直列に接続されてこの第一のコイルと共
    に再生に供される第二のコイルを具備する記録/再生用
    磁気ヘッドと、記録の消去に供される第三のコイルを具
    備する消去用磁気ヘッドとを有し、 板状弾性体に、前記記録/再生用磁気ヘッドと、前記消
    去用磁気ヘッドと、 外部接続用の複数の配線を設けた外部端子とが固定さ
    れ、 前記第一のコイルと前記第二のコイルとの中間リード線
    が前記記録/再生用磁気ヘッドから引出されて捩られ、
    この捩られた中間リード線と前記第三のコイルの一端側
    とが前記外部端子の特定の共通配線に共に接続されてい
    る磁気ヘッドアセンブリ。
  5. 【請求項5】 磁気コアと、この磁気コアの周囲に巻回
    されたコイル部とからなる磁気ヘッド部が、板状弾性体
    を介してヘッド支持部材に取付けられ、このヘッド支持
    部材の側から前記板状弾性体を介して前記磁気ヘッド部
    を押圧する押圧部が前記ヘッド支持部材に設けられ、前
    記押圧部に対する受け部が設けられている磁気ヘッドア
    センブリであって、前記コイル部に存在する中間リード
    線が、請求項1〜4のいずれかに記載した状態で接続さ
    れている磁気ヘッドアセンブリ。
JP17188992A 1992-06-05 1992-06-05 コイルアセンブリ及び磁気ヘッドアセンブリ Pending JPH05342546A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08287409A (ja) * 1995-04-20 1996-11-01 Nec Gumma Ltd 磁気ヘッド組立体端子用のフレキシブルプリント基板

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08287409A (ja) * 1995-04-20 1996-11-01 Nec Gumma Ltd 磁気ヘッド組立体端子用のフレキシブルプリント基板
JP2834025B2 (ja) * 1995-04-20 1998-12-09 群馬日本電気株式会社 磁気ヘッド組立体端子用のフレキシブルプリント基板

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Effective date: 20011211