JP3020222U - ラミネート型磁気ヘッド - Google Patents

ラミネート型磁気ヘッド

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JP3020222U
JP3020222U JP1995007870U JP787095U JP3020222U JP 3020222 U JP3020222 U JP 3020222U JP 1995007870 U JP1995007870 U JP 1995007870U JP 787095 U JP787095 U JP 787095U JP 3020222 U JP3020222 U JP 3020222U
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JP
Japan
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core
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JP1995007870U
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Inventor
幸治 松田
Original Assignee
富士電気化学株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コスト的に有利なボビンレスコイルを使用し
つつ、チップコアの構造を工夫することで十分な耐絶縁
性を確保でき、低コストで高信頼性を呈するラミネート
型磁気ヘッドが得られるようにする。 【構成】 記録再生用コア14とサポート部材16とを
結合した記録再生用チップ10の両側を、消去用コア2
4とサポート部材26とを結合した消去用チップ20で
挾むように貼り合わせ一体化した構造である。消去用チ
ップのサポート部材の幅を記録再生用コアの幅より広く
し、前記記録再生用コアとその両側に位置するサポート
部材の外周にボビンレスコイル30を装着する。消去用
チップのサポート部材の幅は、記録再生用コアの幅より
も片側それぞれ100〜200μm広く設定する程度で
十分である。記録再生用コアはマンガン−亜鉛系フェラ
イトからなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、フレキシブル磁気ディスク駆動装置等で使用するトンネル消去方式 の磁気ヘッドに関し、更に詳しく述べると、記録再生用チップの両側に消去用チ ップを貼り合わせたラミネート型磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フレキシブル磁気ディスク駆動装置で用いられている磁気ヘッドの一種にラミ ネート型がある。このラミネート型磁気ヘッドは、記録再生用コアとサポート部 材とを結合した記録再生用チップの両側を、消去用コアとサポート部材とを結合 した消去用チップで挾むように貼り合わせ一体化した構造である。そして、記録 再生用コアの部分には記録再生用コイルを、また消去用コアの部分には消去用コ イルを、それぞれ巻装し、前記記録再生用コアのバック側にバック・バーと呼ば れるコアを接合して閉磁路構造とする。このようなラミネート型磁気ヘッドは、 記録再生用ギャップにより書き込んだ記録トラックの幅を消去用ギャップにより トリミングすることによって、オフ・トラック特性を向上させることができ、ま たトラック幅を高精度で組み立てることができる点で優れており、広く使用され ている。
【0003】 ここでコアに要求される特性の関係上、記録再生用コア材としては、主にマン ガン−亜鉛系フェライトが使用されている。消去用コア材は、通常、主にニッケ ル−亜鉛系フェライトからなる。またサポート部材は、非磁性セラミックスから なる。その場合、記録再生用コアに使用されているマンガン−亜鉛系フェライト は、導電率が高いため、それに巻装するコイルに対する電気絶縁対策が必要であ る。そこで従来、この電気絶縁性能確保のために、樹脂成形したボビンを使用し ている。一般的にはボビンにコイルを巻付けて、それを記録再生用コアの部分に 装着する。しかし、コイルはボビンレス構造の方が低コストで製作できるので、 例えば記録再生用コアの部分に一方のフランジとなる穴開き絶縁板を挿入し、次 いでボビンレスコイルを装着し、更に該ボビンレスコイルとコアの部分の隙間に 入る筒状のインナースペーサと他方のフランジとなる絶縁板とが一体となった形 状の部材を嵌め込む構造が採用されることもある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このようにボビンを使用したコイルは耐絶縁性の点では効果が大きいが、ボビ ンを使用するために部品点数が増加しコストが高くなり、且つ寸法も大きくなる 欠点があった。コスト低減に有利なボビンレスコイルは、コイルの線材の絶縁皮 膜により電気絶縁性を確保するが、この絶縁皮膜は膜厚が数十μmと薄く、コイ ルをコアに装着する際に傷が入りやすい。前述のように、記録再生用コアは導電 率の高いマンガン−亜鉛系フェライトであるから、絶縁皮膜に傷が生じると絶縁 障害を起こしてしまうため、ボビンレスコイルはそのままでは使用できない。
【0005】 またインナースペーサと一方のフランジとなる絶縁板とが一体となった部材を 使用する場合には、インナースペーサを圧入する際にコアの脚部が折損する事故 がしばしばあり、製造が面倒であるばかりでなく製造歩留りが低下する問題もあ った。
【0006】 本考案の目的は、コスト的に有利なボビンレスコイルを使用しつつ、チップコ アの構造を工夫することで十分な耐絶縁性を確保し、低コストで高信頼性を呈す るラミネート型磁気ヘッドを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、記録再生用コアとサポート部材とを結合した記録再生用チップの両 側を、消去用コアとサポート部材とを結合した消去用チップで挾むように貼り合 わせ一体化した構造のラミネート型磁気ヘッドである。ここで本考案の特徴は、 消去用チップのサポート部材の幅を記録再生用コアの幅よりも広くし、前記記録 再生用コアとその両側に位置するサポート部材の外周にボビンレスコイルを直接 (インナースペーサ等を介在させることなく)装着する点にある。消去用チップ のサポート部材の幅は、記録再生用コアの幅よりも片側それぞれ100〜200 μm広く設定する程度で十分である。通常、記録再生用コアはマンガン−亜鉛系 フェライト、消去用コアはニッケル−亜鉛系フェライトからなり、サポート部材 は非磁性セラミックスからなる。
【0008】
【作用】
消去用チップのサポート部材の幅が記録再生用コアの幅より広いと、サンドイ ッチ状に挾み込んだ時に、記録再生用コアの露出面は、サポート部材から引っ込 んだ状態となる。従ってボビンレスコイルを装着した時には、コイル線材は記録 再生用コアの露出面には全く接触せず、該露出面から浮いた状態となる。このた め、たとえコイル線材の絶縁被覆が破損したとしても、その芯線が導電率の高い 記録再生用コア(マンガン−亜鉛系フェライト材)には接触しないので、ボビン レスコイルを使用していながら十分な耐絶縁特性が得られることになる。
【0009】
【実施例】
図1は本考案に係るラミネート型磁気ヘッドの一実施例を示す斜視図であり、 図2はその各チップの説明図である。なお各図において寸法の大小関係を明瞭に するために、幅の広狭をかなり誇張して描いてあるが、実際には図示するほどの 大きな差は無い。このラミネート型磁気ヘッドは、記録再生用チップ10の両側 を、消去用チップ20で挾むように貼り合わせ一体化した構造をなしている。
【0010】 記録再生用チップ10は、図2のAに示すように、記録再生用ギャップ12を 有する記録再生用コア14と、サポート部材16とを結合した構成である。また 消去用チップ20は、図2のBに示すように、消去用ギャップ22を有する消去 用コア24と、サポート部材26とを結合した構成である。記録再生用コア14 の両側に消去用チップ20のサポート部材26が位置し、記録再生用チップ10 のサポート部材16の両側に消去用コア24が位置するように組み合わせる。
【0011】 ここで記録再生用コア14はマンガン−亜鉛系フェライトからなり、消去用コ ア24はニッケル−亜鉛系フェライトからなる。また両サポート部材16,26 は非磁性セラミックスからなる。
【0012】 図2に明瞭に示されているように、本考案では消去用チップ20のサポート部 材26の脚部の幅W1 を記録再生用コア14の脚部の幅W2 より広くする。幅の 差(W1 −W2 )は貼り合わせの際の組み込みずれ公差を考慮の上決定する必要 があるが、ほんの僅かでよく、例えば200〜400μm程度(即ち、片側それ ぞれ100〜200μm程度)あればよい。またこの実施例では、消去用チップ 20のサポート部材26の摺動面側部分の幅W3 も記録再生用コア14の摺動面 側部分の幅W4 よりも広く設定している。そして図1に示すように、前記記録再 生用コア14とその両側に位置するサポート部材26の外周にボビンレスコイル 30をそのまま直接装着する。またバック側にはバックバー32と呼ばれる磁性 材を取り付けて閉磁路構造とする。更に消去用コア24の部分には消去用のボビ ンレスコイル40を装着する。組み立てた状態を図3に示す。
【0013】 マンガン−亜鉛系フェライト材のために導電性を呈するる記録再生用コア14 の幅よりも絶縁体である消去用チップ20のサポート部材26の幅が広いため、 記録再生用チップ10に消去用チップ20を貼り合わせた時に、露出する記録再 生用コア14の端面は奥に引っ込んだ構造となる。従って、記録再生用のボビン レスコイル30を装着しても、該ボビンレスコイル30の内側が導電体の記録再 生用コア14には全く接触せずに浮いた状態となり、十分な電気絶縁性が確保さ れる。
【0014】 なお、消去用コア16については、高抵抗のニッケル−亜鉛系フェライト材か らなるので、消去用のボビンレスコイル40が消去用コア24に接触しても特に 問題は無い。従って、記録再生用チップのサポート部材の形状と消去用チップの 消去用コアの形状は、従来と同様であってよく、同じ幅を有する構造でよい。
【0015】
【考案の効果】 本考案は上記のように、導電率の高い記録再生用コアの幅よりも絶縁体である 消去用チップのサポート部材の幅を広くしたため、ボビンレスコイルをそのまま 装着しても線材がコアに直接接触することはなく、十分な電気絶縁性を確保する ことができる。そのため低コストで高信頼性のラミネート型磁気ヘッドを製造す ることが可能となる。またボビンレス構造であるので、従来しばしば発生してい たインナースペーサ圧入時の脚部折損事故が無くなり、製造し易く歩留りも向上 する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るラミネート型磁気ヘッドの一実施
例を示す説明図。
【図2】その記録再生用チップと消去用チップの説明
図。
【図3】組立後の説明図。
【符号の説明】
10 記録再生用チップ 14 記録再生用コア 16 サポート部材 20 消去用チップ 24 消去用コア 26 サポート部材 30 ボビンレスコイル

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録再生用コアとサポート部材とを結合
    した記録再生用チップの両側を、消去用コアとサポート
    部材とを結合した消去用チップで挾むように貼り合わせ
    一体化した構造の磁気ヘッドにおいて、消去用チップの
    サポート部材の幅を記録再生用コアの幅より広くし、前
    記記録再生用コアとその両側に位置するサポート部材の
    外周にボビンレスコイルを直接装着することを特徴とす
    るラミネート型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 消去用チップのサポート部材の幅が記録
    再生用コアの幅よりも片側それぞれ100〜200μm
    広く設定されている請求項1記載のラミネート型磁気ヘ
    ッド。
  3. 【請求項3】 記録再生用コアがマンガン−亜鉛系フェ
    ライト、消去用コアがニッケル−亜鉛系フェライトから
    なり、サポート部材が非磁性セラミックスからなる請求
    項2記載のラミネート型磁気ヘッド。
JP1995007870U 1995-07-06 1995-07-06 ラミネート型磁気ヘッド Expired - Lifetime JP3020222U (ja)

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JP1995007870U JP3020222U (ja) 1995-07-06 1995-07-06 ラミネート型磁気ヘッド

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JP3020222U true JP3020222U (ja) 1996-01-23

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ID=43155603

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