JPH0534164U - リボンテープバツクル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リボンテープを手で結ぶことなく簡単に、し
かも緩みのない状態で体裁よく奇麗に止着することので
きるリボンテープバックルを提供する。 【構成】 左右一対のサイドプレート(2a),(2b)と、こ
れらサイドプレートの間に形成されたセンタープレート
(1)と、該センタープレート(1)とサイドプレート(2a),
(2b)との間に形成されたテープ挿通用開口部(3),(3)
と、前記サイドプレートの上面の略全域に対して重合圧
着できるようにサイドプレート(2a),(2b)にヒンジ部(4)
を介して折畳み可能に一体連結された圧着片(5a),(5b)
と、上記テープ挿通用開口部(3),(3)に近接した位置で
サイドプレートと圧着片の相対する面に形成された係合
凹凸部(6),(7)と、前記圧着片(5a),(5b)を圧着姿勢に保
持する嵌合手段(8)とから成り、前記テープ挿通用開口
部(3),(3)のサイドプレート側の縁部が４５度より大き
な勾配で下向きに傾斜してテープを下方に折り返す為の
傾斜ガイド面(9),(9)を形成している構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、贈答品等を梱包した包装物に巻き付けられるリボンテープを体裁良 く止着する為のリボンテープバックルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、贈答品等の物品を収納して包装紙で梱包された包装ケースや包装物で は、その周囲にリボンテープを巻き付けてその端部を手で強く結んだあと、テー プ端をリボンの形状にかたちどったり、あるいは結び目に別途作成した装飾リボ ンを取り付けてたりして装飾している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、リボンテープを手で結ぶと、帯状のテープ端部がよじれて不体裁にな ると共に、包装ケースの平らな中央部分で締結する際には緩みが生じやすくて面 倒であると共に、締結後にテープ端をリボンの形に体裁良く結び付けたり、或は 別途に装飾リボンを用意したてこれを結び目に取り付ける作業が大変煩雑であっ た。

【０００４】 そこで本考案は、リボンテープを手で結ぶことなく簡単に、しかも緩みのない 状態で体裁よく奇麗に止着することのできるリボンテープバックルを、簡単な構 造の一体成型品で安価に提供することを主たる目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係るリボンテープバックルにあっては、 合成樹脂材料による板状の一体成型品であって、蝶羽根又はその模擬形状をなす 左右一対のサイドプレート(2a),(2b)と、これらサイドプレートの間に形成され たセンタープレート(1)と、該センタープレート(1)とサイドプレート(2a),(2b) との間に形成されたテープ挿通用開口部(3),(3)と、前記サイドプレートの上面 の略全域に対して重合圧着できるようにサイドプレート(2a),(2b)にヒンジ部(4) を介して折畳み可能に一体連結された圧着片(5a),(5b)と、上記テープ挿通用開 口部(3),(3)に近接した位置でサイドプレートと圧着片の相対する面に形成され た係合凹凸部(6),(7)と、前記圧着片(5a),(5b)を圧着姿勢に保持する嵌合手段(8 )とから成り、前記テープ挿通用開口部(3),(3)のサイドプレート側の縁部が４５ 度より大きな勾配で下向きに傾斜して形成されており、これによりテープを直角 より大きな角度で下方に折り返す為の傾斜ガイド面(9),(9)を形成している構造 としたものである。

【０００６】

【作用】

上記のごとく構成されたリボンテープバックルでは、後記するように簡単な手 順でリボン状に体裁よく、しかも適度に引き締めた状態で確実にテープ端部を止 着することができる。特に、テープ(T)の止着はサイドプレート(2a),(2b)と圧着 片(5a),(5b)との挟みつけによって行うものであるから、帯状のテープを捩れの ない状態で奇麗に、且つ容易に止着することができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例について図を参照にして説明する。図１乃至図８は本考 案に係るリボンテープバックルの一実施例を示すものであって、合成樹脂材料に よる板状の一体成型品で作られており、蝶羽根又はその模擬形状をなす左右一対 のサイドプレート(2a),(2b)と、これらサイドプレートの間に形成されたセンタ ープレート(1)と、該センタープレート(1)とサイドプレート(2a),(2b)との間に 形成されたテープ挿通用開口部(3),(3)と、前記サイドプレート(2a),(2b)の上面 の略全域に対して重合圧着できるようにサイドプレート(2a),(2b)にヒンジ部(4) を介して折畳み可能に一体連結された圧着片(5a),(5b)とによって構成されてい る。そして上記テープ挿通用開口部(3),(3)に近接した位置で、サイドプレート( 2a),(2b)とこれに重合される圧着片(5a),(5b)の相対する面にはリボンテープ(T) を圧着係止する係合凹凸部(6),(7)が設けられている。この凹凸部(6),(7)はリボ ンテープ(T)を効果的に圧着係止する形状のものであればどのような形態のもの でも良い。例えば実施例ではサイドプレート（若しくは圧着片）側に設けられた 貫通長穴状の凹部(6)と圧着片（若しくはサイドプレート）側に設けられた細長 い凸部(7)との組み合わせによって形成されているが、これに代えて、互いに係 合する鋸歯状の凹凸部（図示せず）によって形成することも可能であろう。

【０００８】 更に、本考案では、前記圧着片(5a),(5b)をサイドプレート(2a),(2b)に向かっ て折り込んだ状態でその圧着姿勢を保持する嵌合手段(8)が設けられている。こ の実施例では、この嵌合手段(8)は、図３で示すように、圧着片(5a),(5b)の先端 縁に設けられた係合突起(8a)がセンタープレート(1)の左右側縁(1a)に係合する ように形成されているが、ホックのように互いに係合する雄、雌の凹凸部によっ て形成しても良い。

【０００９】 而して、前記テープ挿通用開口部(3),(3)のサイドプレート側の縁部が４５度 より大きな勾配で下向きに傾斜して形成されており、これによりテープを直角よ り大きな角度で下方に折り返す為の傾斜ガイド面(9),(9)を形成している。

【００１０】 又、前記圧着片(5a),(5b)は、サイドプレート(2a),(2b)に向かって折り返した 時にサイドプレートと重なり合うように略同じ蝶羽根形状で形成されている。又 この際、前記テープ挿通用開口部(3)も隠すことができるよう寸法に形成してお くのが好ましい。

【００１１】 上記のごとく構成されたリボンテープバックルでテープ(T)を止着するときは 、先ず図４で示すように、テープ(T)の一端を圧着片(5a)並びにサイドプレート( 2a)の裏側を通して左方の開口部(3)から取り出し、傾斜ガイド面(9)で下方に折 り返す。この状態で、図５で示すように、圧着片(5a)をヒンジ部４を介して反転 させ、サイドプレート(2a)との間でテープ(T)を挟み付けて止着する。この際、 係合凹凸部(6),(7)によってテープ(T)を確実に保持することができる。次いで、 図６で示すように、反対側のテープ端を上記と同じように、右側の開口部(3)か ら取り出して傾斜ガイド面(9)で折り返した後、目的の包装物、例えば図５で示 すような包装ケース(10)に巻回させたあと、このテープ端を少し引っ張り気味に 保持しながら、もう一方の圧着片(5b)を折り返してテープ(T)をサイドプレート( 2b)との間で挟み付けて止着する。これにより図７で示すようにテープ(T)の端部 をテープバックルの蝶形状の意匠と相俟って奇麗に体裁よく、しかも適度に引き 締めた状態で確実に止着することができる。

【００１２】 尚、本考案では、図８に示すように、リボンテープ(T)の中間部分をケース(10 )等の包装物に対して十字状に巻回して止着することもできる。この場合、一方 のテープ端を前記と同じように圧着片(5a)とサイドプレート(2a)との間で止着し た後、図８のようにテープ(T)をケース(10)の裏側にまわして、ケースコーナー 部分を斜めに走らしてケース表に取り出し、テープバックルをクロスするように センタープレート(1)の下面を通してそのテープ端を再びケース裏側にまわし、 前記同様にケースコーナー部分を斜めに走らしてケース表に取り出し、図６及び 図７で示した手段と同じように右側テープ端を止着すればよい。この際、センタ ープレート(1)の上端に蝶の触覚のようなテープ挿通用のガイド(11)を設けてこ れにテープ中間部分を通すようにすれば、テープの左右ずれを阻止して安定よく クロスさせたテープを保持することができよう。尚、テープを十字状に巻回する 手段としては、ケースの裏側でテープ中間部分をクロス状に捩ってケース表に取 り出すようにしてもよい。

【００１３】 以上本考案の代表的な実施例について説明したが、本考案は必ずしも上記の実 施例構造のみに限定されるものでなく、本考案の構成要件を備え、且つ効果を有 する範囲内で適宜変更して実施出来ることは勿論である。

【００１４】

【考案の効果】

以上詳述したように本考案は、リボンテープを手で結ぶことなく簡単に、しか も適度に引き締めた状態で確実に止着することができ、特に、テープの止着はサ イドプレートと圧着片との挟みつけによって行うものであるから、帯状のテープ を捩れのない状態で、しかもテープバックルの蝶形状の意匠と相俟って蝶結びの ように奇麗に体裁よく止着することができ、更に加えて、合成樹脂による一体成 型品で作られているものであるから、低コストで提供することが出来る等の顕著 な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るリボンテープバックルの一実施例
を示す平面図である。

【図２】図１に於けるＡ−Ａ線に沿った断面図である。

【図３】図１の一方の圧着片を折り畳んだ状態を示す断
面図である。

【図４】図１で示したリボンテープバックルでテープを
止着する第１の過程を示す平面図である。

【図５】図１で示したリボンテープバックルでテープを
止着する第２の過程を示す平面図である。

【図６】図１で示したリボンテープバックルでテープを
止着する第３の過程を示す平面図である。

【図７】図１で示したリボンテープバックルでテープを
止着した状態を示す平面図である。

【図８】図１で示したリボンテープバックルでテープを
十字状に止着した状態を示す平面図である。

【符号の説明】

(1) センタープレート (2a),(2b) サイドプレート (3) テープ挿通用開口部 (4) ヒンジ部 (5a),(5b) 圧着片 (6) 係合凹部 (7) 係合凸部 (8) 嵌合手段 (9) 傾斜ガイド面 (T) リボンテープ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂材料による板状の一体成型品で
   あって、蝶羽根又はその模擬形状をなす左右一対のサイ
   ドプレート(2a),(2b)と、これらサイドプレートの間に
   形成されたセンタープレート(1)と、該センタープレー
   ト(1)とサイドプレート(2a),(2b)との間に形成されたテ
   ープ挿通用開口部(3),(3)と、前記サイドプレートの上
   面の略全域に対して重合圧着できるようにサイドプレー
   ト(2a),(2b)にヒンジ部(4)を介して折畳み可能に一体連
   結された圧着片(5a),(5b)と、上記テープ挿通用開口部
   (3),(3)に近接した位置でサイドプレートと圧着片の相
   対する面に形成された係合凹凸部(6),(7)と、前記圧着
   片(5a),(5b)を圧着姿勢に保持する嵌合手段(8)とから成
   り、前記テープ挿通用開口部(3),(3)のサイドプレート
   側の縁部が４５度より大きな勾配で下向きに傾斜して形
   成されており、これによりテープを直角より大きな角度
   で下方に折り返す為の傾斜ガイド面(9),(9)を形成して
   いるリボンテープバックル。