JPH0534162U - リボンテープバツクル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リボンテープを手で結ぶことなく簡単に、し
かも体裁よく確実に止着することのできるリボンテープ
バックルを簡単な構造で提供する。 【構成】 テープ挿通用開口部(2)を挟んだ状態で平行
に配設された少なくとも左右一対のテープ端受座部(3
a),(3b)を有する板状のバックル本体(1)と、該受座部(3
a),(3b)に対して夫々圧着できるようにバックル本体(1)
にヒンジ部(4)を介して折畳み可能に一体連結された圧
着片(5a),(5b)と、前記受座部(3a),(3b)と圧着片(5a),
(5b)の相対する面に形成された係合凹凸部(6),(7)と、
前記圧着片(5a),(5b)を圧着姿勢に保持する嵌合手段(8)
とから成り、前記圧着片の圧着姿勢時に前記テープ挿通
用開口部(2)の少なくとも一部を閉塞する蓋体(9)が前記
圧着片の何れか一方に形成されている構造

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、贈答品等を梱包した包装物に巻き付けられるリボンテープ端部を止 着する為のリボンテープバックルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、贈答品等の物品を収納して包装紙で梱包された包装ケースや包装物で は、その周囲にリボンテープを巻き付けてその端部を手で結び、その結び目に装 飾リボンを取り付けている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、リボンテープを手で結ぶと、帯状のテープ端部がよじれて不体裁にな ると共に、包装ケースの平らな中央部分で締結する際には緩みが生じてないよう に締め付け気味に、しかも体裁よく行わなければならないので大変面倒な作業で あった。

【０００４】 そこで本考案は、リボンテープを手で結ぶことなく簡単に、しかも体裁よく確 実に止着することのできるリボンテープバックルを、簡単な構造の一体成型品で 安価に提供することを主たる目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係るリボンテープバックルにあっては、 合成樹脂材料による一体成型品であって、テープ挿通用開口部(2)を挟んだ状態 で平行に配設された少なくとも左右一対のテープ端受座部(3a),(3b)を有する板 状のバックル本体(1)と、該受座部(3a),(3b)に対して夫々圧着できるようにバッ クル本体(1)にヒンジ部(4)を介して折畳み可能に一体連結された圧着片(5a),(5b )と、前記受座部(3a),(3b)と圧着片(5a),(5b)の相対する面に形成された係合凹 凸部(6),(7)と、前記圧着片(5a),(5b)を圧着姿勢に保持する嵌合手段(8)とから 成り、前記圧着片の圧着姿勢時に前記テープ挿通用開口部(2)の少なくとも一部 を閉塞する蓋体(9)が前記圧着片の何れか一方に形成されている構造としたもの である。

【０００６】

【作用】

上記のごとく構成されたリボンテープバックルでは、後記するように簡単な手 順で体裁よく、しかも適度に引き締めた状態で確実にテープ端部を止着すること ができる。特に、テープ(T)の止着は受座部(3a),(3b)と圧着片(5a),(5b)との挟 みつけによって行うものであるから、帯状のテープを捩れのない状態で奇麗に止 着することができ、更には何れか一方の圧着片にテープ挿通用開口部(2)の少な くとも一部を閉塞する蓋体(9)が設けられているので使用時の意匠を高めること ができると共に、蓋体(9)の表面をフラワーリボンを貼りつける為のスペースと して利用することができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例について図を参照にして説明する。図１乃至図６は本考 案に係るリボンテープバックルの第一の実施例を示すものであって、合成樹脂材 料による一体成型品で作られており、テープ挿通用開口部(2)を挟んだ状態で平 行に配設された少なくとも左右一対のテープ端受座部(3a),(3b)を有する板状の バックル本体(1)と、該受座部(3a),(3b)に対して夫々圧着できるようにバックル 本体(1)にヒンジ部(4)を介して折畳み可能に一体連結された圧着片(5a),(5b)と によって構成されている。前記受座部(3a),(3b)と圧着片(5a),(5b)の相対する面 にはリボンテープ(T)を圧着係止する係合凹凸部(6),(7)が設けられている。この 凹凸部(6),(7)はリボンテープ(T)を効果的に圧着係止する形状のものであればど のような形態のものでも良く、例えば図１に示すような受座部（若しくは圧着片 ）側に設けられた貫通穴状の凹部(6)と圧着片（若しくは受座部）側に設けられ た鋸歯状の凸部(7)との組み合わせや、或は図７に示すような互いに係合する鋸 歯状の凹凸部(6),(7)によって形成することができる。

【０００８】 更に、前記圧着片(5a),(5b)を受座部(3a),(3b)に向かって折り込んだ状態でそ の圧着姿勢を保持する嵌合手段(8)が設けられている。第一実施例ではこの嵌合 手段(8)は、圧着片(5a),(5b)に設けられたピン状の突起(8a)と受座部(3a),(3b) に設けられた嵌合穴(8b)とによって形成されているが、図８に示すように、圧着 片の先端に設けた係合突起(8c)が受座部(3a),(3b)の先端下縁に係合するように 形成しても良い。又、前記ピン状突起(8a)の先端にはきのこ状の膨大部を設けて 嵌合穴(8b)に強固に係合するようにしておくのが好ましい。

【０００９】 又、前記圧着片(5a),(5b)を受座部(3a),(3b)に向かって折り返して圧着姿勢に した時に、前記テープ挿通用開口部(2)を閉塞する蓋体(9)が圧着片(5b)に一体的 に設けられている。実施例では、蓋体(8)は開口部(2)の全部を閉塞するように形 成されているが、開口部の１部だけを閉塞するようにしてもよい。

【００１０】 上記のごとく構成されたリボンテープバックルでテープ(T)を止着するときは 、先ず受座部(3a)上にテープ(T)の一端を載せた後、図２で示すように圧着片(5a )を折り返して受座部(3a)との間でテープを挟み付けて止着する。この際、係合 凹凸部(6),(7)によってテープを確実に保持することができる。次いで、テープ( T)を目的の包装物、例えば図５で示すような包装ケース(10)に巻回させたあと、 図３で示すように受座部(3b)の裏側から開口部(2)を挿通させて受座部(3b)の上 面側に反転させ、そしてこの反転させたテープを少し引っ張り気味に保持しなが ら、もう一方の圧着片(5b)を折り返してテープ(T)を受座部(3b)との間で挟み付 けて止着する。これにより図４並びに図５又は図６で示すようにテープ(T)の端 部を体裁よく止着することができる。又、この際、開口部(2)は蓋体(9)によって 閉塞されるので体裁がよい。尚、この蓋体(9)の表面はフラワーリボンを貼りつ ける為のスペースとして利用することができる。

【００１１】 尚、本考案では、図９で示すようにバックル本体(1)の開口部(2)の開口端を連 結板(11)で閉じるように形成してもよい。これによりバックル本体(1)の強度を 高めることができる。

【００１２】 又、図１０で示すように、圧着片(5a),(5b)をバックル本体(1)の相反する縁部 にヒンジ部(4),(4)を介して形成してもよい。

【００１３】 図１１乃至図１３は本考案の他の実施例を示すものであって、リボンテープ(T )を十字状に止着できるように配慮されている。この実施例では、平面方形状の 開口部(2)を有する平面方形状のバックル本体(1)の直角に交わる各周辺が夫々受 座部(3a),(3b),(3c),(3b)に形成されており、これら受座部に形成された凹部(6) に係合する凸部(7)を備えた圧着片(5a),(5b),(5c),(5d)がヒンジ部(4)を介して バックル本体(1)に設けられている。又、最後に折り込まれる圧着片(5d)に蓋体( 9)が設けられている。さらに、前記実施例と同様に、圧着片を圧着姿勢に保持す るための嵌合手段、即ちピン状突起(8a)と嵌合穴(8b)も設けられている。

【００１４】 この実施例では、前記第一の実施例と同じように、先ず受座部(3a)上にテープ (T)の一端を載せた後、図１２で示すように圧着片(5a)を折り返して受座部(3a) との間でテープを挟み付けて止着する。次いで、テープ(T)の反対側を目的の包 装ケースに巻回させたあと、受座部(3b)の裏側から開口部(2)を挿通させて受座 部(3b)の上面側に反転させ、そしてこの反転させたテープを少し引っ張り気味に 保持しながら、第２の圧着片(5b)を折り返してテープ(T)を受座部(3b)との間で 挟み付けて止着する。さらにテープの先を包装ケースの裏側に送ってクロスさせ てケース表側にだし、第３の受座部(3c)で前記同様の手段により圧着片(5c)で止 着し、最後に第４の受座部(3d)で圧着片(5d)で止着する。これにより、図１３で 示すように、テープ(T)を十字状に体裁良く止着することができるものである。

【００１５】 以上本考案の代表的な実施例について説明したが、本考案は必ずしも上記の実 施例構造のみに限定されるものでなく、本考案の構成要件を備え、且つ効果を有 する範囲内で適宜変更して実施出来ることは勿論である。

【００１６】

【考案の効果】 以上詳述したように本考案は、リボンテープを手で結ぶことなく簡単に、しか も適度に引き締めた状態で確実に止着することができ、特に、テープの止着は受 座部と圧着片との挟みつけによって行うものであるから、帯状のテープを捩れの ない状態で体裁よく止着することができ、更には何れか一方の圧着片にテープ挿 通用開口部の少なくとも一部を閉塞する蓋体が設けられているので使用時の意匠 を高めることができると共に、蓋体の表面をフラワーリボンを貼りつける為のス ペースとして利用することができて便利であり、更に加えて、合成樹脂による一 体成型品で作られているものであるから、低コストで提供することが出来る等の 種々顕著な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るリボンテープバックルの第一の実
施例を示す斜視図である。

【図２】図１で示したリボンテープバックルでテープを
止着する過程を示す平面図である。

【図３】図１で示したリボンテープバックルでテープを
止着する過程を示す平面図である。

【図４】図１で示したリボンテープバックルでテープを
止着した状態を示す平面図である。

【図５】図１で示したリボンテープバックルの使用例を
示す平面図である。

【図６】図１で示したリボンテープバックルの他の使用
例を示す平面図である。

【図７】本考案に於ける係合凹凸部の他の実施例を示す
断面図である。

【図８】本考案に於ける嵌合手段の他の実施例を示す断
面図である。

【図９】本考案に係るリボンテープバックルの他の実施
例を示す平面図である。

【図１０】本考案に係るリボンテープバックルの更に他
の実施例を示す平面図である。

【図１１】本考案に係るリボンテープバックルの別の実
施例を示す平面図である。

【図１２】図１１で示したリボンテープバックルでテー
プを止着する過程を示す平面図である。

【図１３】図１１で示したリボンテープバックルでテー
プを止着した状態を示す平面図である。

【符号の説明】

(1) バックル本体 (2) 開口部 (3a),(3b) 受座部 (4) ヒンジ部 (5a),(5b) 圧着片 (6) 係合凹部 (7) 係合凸部 (8) 嵌合手段 (9) 蓋体 (T) リボンテープ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂材料による一体成型品であっ
   て、テープ挿通用開口部(2)を挟んだ状態で略平行に配
   設された少なくとも左右一対のテープ端受座部(3a),(3
   b)を有する板状のバックル本体(1)と、該受座部(3a),(3
   b)に対して夫々個々に独立して圧着できるようにバック
   ル本体(1)にヒンジ部(4)を介して折畳み可能に一体連結
   された圧着片(5a),(5b)と、前記受座部(3a),(3b)と圧着
   片(5a),(5b)の相対する面に形成された係合凹凸部(6),
   (7)と、前記圧着片(5a),(5b)を圧着姿勢に保持する嵌合
   手段(8)とから成り、前記両圧着片(5a),(5b)の圧着姿勢
   時に前記テープ挿通用開口部(2)の少なくとも一部を閉
   塞する蓋体(9)が前記両圧着片(5a),(5b)の何れか一方に
   連設形成されているリボンテープバックル。