JPH0534099Y2 - - Google Patents

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JPH0534099Y2
JPH0534099Y2 JP2661488U JP2661488U JPH0534099Y2 JP H0534099 Y2 JPH0534099 Y2 JP H0534099Y2 JP 2661488 U JP2661488 U JP 2661488U JP 2661488 U JP2661488 U JP 2661488U JP H0534099 Y2 JPH0534099 Y2 JP H0534099Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は高周波回路用コンデンサに関し、特
に、円筒型磁器の内周及び外周面に金属膜からな
る電極を形成して成る高周波回路用円筒チツプ型
磁器コンデンサの端子構造の改良に関する。
[従来の技術] 円筒形磁器コンデンサは、第4図にも示すよう
に、誘電体セラミツクからなるセラミツク円筒体
1の内周及び外周面とに対向する電極2と3を
各々形成し、これら電極2と3の間の静電容量を
利用したコンデンサである。そして、上記の従来
技術になる円筒型磁器コンデンサ4では、一般
に、上記円筒型磁器の内周に形成した電極2をそ
の外周面にまで引き出し、これを端子2′として
使用していた。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、上記の従来技術になる円筒型磁
器コンデンサの端子構造では、上記電極2を外周
面にまで引き出して形成した端子電極部2′とそ
れと向かい合う上記円筒型磁器の内周に形成した
電極2との間に、いわゆるストリツプライン共振
現象が生じる。このため、いわゆる高周波領域に
おけるESR(等価直列抵抗)特性を著しく劣化さ
せてしまうという問題点を有していた。
このストリツプライン共振現象は、上記外周面
に引き出して形成した端子電極部2′の寸法Aの
長さが長い程、低周波領域で発生してしまうこと
が判明した。
そこで、本考案は、上記の従来技術における問
題点に鑑み、すなわちストリツプライン共振現象
が生じにくく、また、例え生じたとしても高周波
回路用としては実用的には影響のない程度の円筒
型磁器コンデンサを提供することにある。
[問題を解決するための手段] すなわち、上記本考案の目的は、セラミツク円
筒体11の内周面及び外周面にそれぞれ金属層か
らなる対向する電極12,13を形成して成る円
筒チツプ型磁器コンデンサにおいて、上記電極を
セラミツク円筒体の両端面にまで延長すると共
に、上記セラミツク円筒体11の少なくとも両端
開口部を絶縁材15で閉じ、セラミツク円筒体1
1の両端に露出した電極12,13の一部に接す
るよう、セラミツク円筒体11と上記絶縁材15
の表面上に端子電極16,17を形成したことを
特徴とする高周波回路用円筒チツプ型磁器コンデ
ンサによつて達成される。
[作用] すなわち、第4図において、端子電極部2′の
寸法A(mm)と共振周波数との関係は、εをセ
ラミツク円筒体の誘電率とすると、 =3×1011/4√×A と表わされ、上記の寸法Aが小さくなる程、共振
周波数は高周波側にずれてゆき、その共振周波数
より小さい周波数域では上記ESR値が小さく安
定する。
上記本考案による高周波回路用円筒チツプ型磁
器コンデンサによれば、上記セラミツク円筒体1
1の内周面に形成した電極12は、上記セラミツ
ク円筒体11の少なくとも両端開口部を閉じるよ
うに施された絶縁塗装15の表面から露出するよ
う、セラミツク円筒体11の端面まで延長されて
いる。そして、この内周側の電極12と接するよ
う形成された端子電極16は、セラミツク円筒体
11の端面とその中央の絶縁材15にのみ形成さ
れ、セラミツク円筒体11の外周側に形成されて
いないため、この端子電極16が内周側の電極1
2と向かい合うことがない。これによつて、スト
リツプライン共振現象が発生する周波数帯域を高
周波数側にシフトさせて、実用周波数帯域でのス
トリツプライン共振現象を抑えることができる。
なお、端子電極16は、薄いセラミツク円筒体
11の端面の僅かな面だけでなく、その両端開口
部を塞ぐように施された絶縁材15の上にも形成
されるため、第1図で示すように半田付けするの
に支障のない充分な面積が確保できる。
[実施例] 以下、本考案の実施例について、添付の図面を
参照しながら説明する。
第1図において、上記考案の実施例である高周
波回路用円筒チツプ型磁器コンデンサ10は、セ
ラミツク円筒体11の内周面に内部電極12を、
その外周面に外部電極13を各々形成し、これら
の内部電極12と外部電極13が上記セラミツク
円筒体11を挟んで対向する構造と成つている。
また、上記内部電極12は、上記セラミツク円筒
体11の図中左側の端面上にまで延長されている
が、上記セラミツク円筒体11の外周面にまでは
延長されていない。
そして、上記円筒状誘電体セラミツク11の内
周側の空間には、絶縁材15が充填されており、
端子電極16,17が上記円筒状誘電体セラミツ
ク11の両端面からこの絶縁材15の表面にわた
つて形成されている。すなわち、上記絶縁性塗装
材15が充填された円筒状誘電体セラミツク11
の両端面は、図にも示すように、平坦にされ、図
示の実施例では、この両端面上に金属ペーストを
塗布して3層から成る端子電極16及び17を形
成している。さらに、上記円筒状誘電体セラミツ
ク11の外周面に形成された外部電極13の表面
上に絶縁性の外装被膜18を施し、もつて高周波
回路用円筒チツプ型磁器コンデンサが完成する。
なお、上記絶縁材15は、セラミツク円筒体11
の開口部を塞ぐよう設ければよく、必ずしも図示
のように、その内周側の空間部に完全に充填する
必要はない。
そして、この円筒チツプ型磁器コンデンサは、
例えば第1図で示すように、高周波回路用基板2
0の上に搭載し、その両端面に形成された上記端
子電極16及び17を、配電パターン21,2
1′に半田19,19′で固定し、かつ接続する。
次に、上記の円筒チツプ型磁器コンデンサの製
造方法について説明する。第2図aに示すよう
に、一般に使用されている温度補償用セラミツク
ス材料あるいはSrTiO3系半導体セラミツクス材
料を円筒状に形成し、これを焼成して誘電体製の
セラミツク円筒体11を作る。その寸法は、例え
ば3.2φ×1.5mmとした。
亜鉛等を基材とした導電ペーストを、このセラ
ミツク円筒体11の内周及び外周面にピンやロー
ラ等によつて塗布する。その後、この金属ペース
トを580〜640℃の温度で焼き付け、上記内部電極
12と外部電極13を形成する。
ここで、セラミツク円筒体11の内周面に塗布
されて上記内部電極12を構成する亜鉛ペースト
は、上でも述べたように、上記セラミツク円筒体
11の図中左側の端面上にまで塗布されるが、そ
の外周面には塗布されていない。
続いて、第2図bに示すように、上記亜鉛ペー
ストによる内部電極12と外部電極13の表面上
に銅電極12′,13′を、例えば置換メツキ法等
の手段によつて形成する。その後、エポキシ系樹
脂を用いた絶縁材15を上記円筒状誘電体セラミ
ツク11の外周面上に塗布すると共に、その内周
側の空間に充填し、150〜160℃の温度で30分間、
乾燥+焼付けを行い、さらに、第2図cに示すよ
うに、上記円筒状誘電体セラミツク11の両端の
全面に亘つて、それぞれ上記内部電極12,1
2′と外部電極13,13′に電気的に接続される
ようにニツケルペースト電極層161,171、
ニツケルメツキ層162,172、そして半田メ
ツキ層163,173を順次施し、端子電極1
6,17を各々形成する。これによつて、高周波
回路用円筒チツプ型磁器コンデンサを完成する。
上記の様にして完成した高周波回路用円筒チツ
プ型磁器コンデンサ10の電気的特性を実際に測
定し結果が、第3図a及びbのグラフに示されて
いる。すなわち、第3図aは、一般に使用されて
いる温度補償用セラミツクス材料を円筒状に形成
した後、これを焼成して得た円筒状誘電体セラミ
ツク11を用いて形成した、容量100pFの上記円
筒チツプ型磁器コンデンサについて、インピーダ
ンスアナライザ及びネツトワークアナライザを用
い、各周波数に対してインピーダンス等を測定
し、この周波数(10MHz〜26.5GHz)に対する
ESR(等価直列抵抗)特性を示したものである。
この特性曲線からも明らかなように、本考案に
なる高周波回路用円筒チツプ型磁器コンデンサで
は、図中で実線で示されるように、少なくとも
1GHz以上の高周波帯でのみ共振周波数を有し、
上記従来の高周波回路用円筒チツプ型磁器コンデ
ンサ等に比較し、その共振周波数特性がより高周
波領域にシフトしており、実用的に使用される周
波数領域ではそのESR値が十分に小さくかつ安
定している。
また、第3図bには、SrTiO3半導体系セラミ
ツクス材料を円筒状に形成した後、これを一次焼
成及び二次焼成して得た円筒状誘電体セラミツク
11を用いて形成した、容量2200pFの円筒チツ
プ型磁器コンデンサ10の周波数−ESR(等価直
列抵抗)特性が示されている。この特性グラフか
らも明らかなように、この本考案になる高周波回
路用円筒チツプ型磁器コンデンサでも、100MHz
以上の高周波帯でのみ共振周波数を有し、上記と
同様に、その共振周波数特性がより高周波領域に
シフトしており、実用的に使用される周波数領域
ではそのESR値が十分に小さくかつ安定してい
る。
[考案の効果] 以上の説明からも明らかなように、上記考案に
よれば、実用周波数帯域でのストリツプライン共
振現象を抑えて、実用的に影響のないものとする
ことがでる。そして、半田付けも容易であるた
め、実用的特性に優れた高周波回路用円筒チツプ
型磁器コンデンサを提供することが出来るという
効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例である高周波回路用円
筒チツプ型磁器コンデンサの構造を示す断面図、
第2図a,b及びcは上記第1図の円筒チツプ型
磁器コンデンサの製造工程を示す工程図、第3図
a及びbは本考案に成る高周波回路用円筒チツプ
型磁器コンデンサの電気的特性を示すグラフであ
り、そして、第4図は従来技術を説明するための
従来技術に成る円筒チツプ型磁器コンデンサの断
面図である。 11……セラミツク円筒体、12……内部電
極、13……外部電極、15……絶縁性塗装材、
16,17……端子電極。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. セラミツク円筒体11の内周面及び外周面にそ
    れぞれ金属層からなる対向する電極12,13を
    形成して成る円筒チツプ型磁器コンデンサにおい
    て、上記電極をセラミツク円筒体の両端面にまで
    延長すると共に、上記セラミツク円筒体11の少
    なくとも両端開口部を絶縁材15で閉じ、セラミ
    ツク円筒体11の両端に露出した電極12,13
    の一部に接するよう、セラミツク円筒体11と上
    記絶縁材15の表面上に端子電極16,17を形
    成したことを特徴とする高周波回路用円筒チツプ
    型磁器コンデンサ。
JP2661488U 1988-02-29 1988-02-29 Expired - Lifetime JPH0534099Y2 (ja)

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