JPH05340545A - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JPH05340545A
JPH05340545A JP14537192A JP14537192A JPH05340545A JP H05340545 A JPH05340545 A JP H05340545A JP 14537192 A JP14537192 A JP 14537192A JP 14537192 A JP14537192 A JP 14537192A JP H05340545 A JPH05340545 A JP H05340545A
Authority
JP
Japan
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heating
temperature
heating source
signal
sound
Prior art date
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Pending
Application number
JP14537192A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Kusuki
慈 楠木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP14537192A priority Critical patent/JPH05340545A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱室庫内の温度変化が大きい場合も含めて
庫内の物理状況変化を音響信号変化として実用的に検知
して加熱源を制御する。 【構成】 少なくとも受音体9の信号を庫内温度測定手
段17とともに信号処理回路19により接続し、温度補
正された信号を加熱源制御回路18に接続することによ
り、不安定動作を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音響センサにより加熱
源への通電を制御する加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、機器の操作性をよくすることが、
強く求められており、それを達成するための各種センサ
や制御方式の開発がさかんに行なわれている。重量セン
サ、温度センサ、湿度センサ、ガスセンサ及び赤外線セ
ンサなどが加熱装置のセンサとして代表的である。
【0003】加熱庫内の物理的条件変化を関知するセン
サとして、超音波も含む音響センサがあるが、民生用に
実用化された例はほとんどない。
【0004】従来この種の加熱装置は図7に示すような
構成が一般的であった(例えば、特公昭46−3455
4号公報)。以下、その構成について説明する。
【0005】図に示すように、加熱源であるマグネトロ
ン(図示せず)から導波管2及び電波開孔3を介して供
給される電波は加熱室壁面群4で囲われた庫内空間5に
導びかれ棚6の上の被加熱物(食品)7を加熱する。こ
こで加熱室庫内空間5内の所望の物理的状態変化(食品
7の有無、水蒸気の発生など)を監視するために、発音
体8と受音体9を用い、音響的な信号変化としてとらえ
るようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の加熱
装置では、庫内5の雰囲気温度に変化がない場合にし
か、庫内5の所望の物理的状態変化を検知できないとい
う問題を有していた。
【0007】最近の加熱装置(例えば、電波加熱だけの
単機能電子レンジやヒータ加熱併用型のオーブンレンジ
など)は、加熱装置のドア部のぞき窓の曇りどめのため
にマグネトロン冷却した温風を庫内に導びいたりヒータ
加熱時などに加熱庫内5は、100℃〜200℃になる
ので、一定の庫内雰囲気温度でしか検知できないという
ことは、致命的である。
【0008】最近の加熱装置に先行技術を利用しようと
すると、食品の有無は検知できるかもしれないが、例え
ば、繰りかえし加熱や、オーブン加熱をした後の庫内5
の雰囲気が高温になった場合や、冬の低温時も含めて適
確に制御することは、殆んど不可能である。
【0009】本発明は、上記課題を解決するもので、簡
易な構成で、庫内の所望する物理的状態変化を音響的に
検知する加熱装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、加熱室庫内の被加熱物を加熱するための
加熱源と加熱源制御回路、及び加熱源の熱や加熱源を冷
却したあとの温風の一部を庫内に導入する構成におい
て、加熱室庫内またはその排気部のいずれか一方に、少
なくとも受音体と庫内温度測定手段を設け、両者の信号
を信号処理回路に接続し温度補正された信号に基づい
て、上記加熱源を制御するようにしている。
【0011】
【作用】本発明は上記した手段により、加熱室庫内温度
が大きく変化する加熱装置でものぞき窓の曇り発生など
の不都合状態を避けて動作させることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を参照しなが
ら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号
を付して説明を省略する。図に示すように、受皿6はモ
ータ10により回転しながら加熱できるよう構成されて
いる。加熱壁4の側壁部には、ケーキやクッキーをヒー
タ11で加熱するときに、金属の加熱皿(図示せず)を
載置可能にした棚12を設けている。加熱源となるマグ
ネトロン1を冷却ファン13により冷却した温風の1部
はガイド14を介して庫内5に導びかれ排気部15を通
って庫外に排出される。この温風は加熱室のドア部の透
明なのぞき窓(図示せず)が食品から排出される加熱に
よる水蒸気が結露して曇るのを避けたり、加熱室壁面が
結露するのを防ぐために導入されるものである。またヒ
ータ11により加熱する場合は、加熱室庫内5の雰囲気
温度は150℃〜300℃に昇温するものである。発振
器16により発音体8から出た音は、庫内を介して受音
体9に達し、サーミスタなどの庫内温度測定手段17は
直接加熱源(マグネトロン1や、ヒータ11)制御回路
18に接続され、さらに発振器16からの信号とともに
信号処理回路19に接続されている。このような構成を
とることにより加熱室庫内5の温度で補正を受けた音響
信号により、加熱源制御回路18を介して、加熱源は制
御される。
【0013】図2と図3を用いて、ケーキやクッキー加
熱時の加熱皿の高さを音響信号で検知する方法を示す。
実験は、x方向の寸法395mm、z方向の寸法245mm
の箱体20で、y方向の寸法を245mm、160mm、7
5mmと変えて行ない対向する上部対角線上に発音体8と
受音体9を設け、高速フーリェ解析測定器21の信号発
生部Sからの信号をチャネルAと増巾器22に供給し、
受音体9の信号をマイク増巾器23を介してチャネルB
に接続して測定した。室温20℃で測定した結果を図3
に示す。
【0014】図3は横軸には周波数(0〜2kHz)、
縦軸にはチャネルBとチャネルAの信号の相対強度を対
数目盛で示したものである。x、y、z方向の寸法を
X、Y、Zとしx、y、z方向の定在波の数をそれぞれ
m、n、p個とし、音速をVSとしたときに共鳴周波数
r を導びくよく知られた式に
【0015】
【数1】 従って、共鳴のピークが観測された測定結果が得られ
る。このことから周波数700Hzの辺りで発音体8と
受音体9の信号比を較べることにより、信号比の大、
中、小で、棚位置の小、中、大が音響的に検知できる。
しかしこれはあくまでも室温20℃における結果であ
る。オーブン加熱の繰り返しを想定して庫内が前回調理
の余熱で例えば220℃に庫内5の雰囲気が昇温してい
る場合には、音速VS は20℃のときの約340m/s
が約450m/sと高速になるので、各共鳴周波数fr
は高い周波数の方にシフトする。従来例では、このよう
な雰囲気温度変化に対応できないが、本発明では、庫内
温度検知手段17の信号で温度補正をすることで対応で
き、加熱皿位置の高さが区別できる。
【0016】図4と図5を用いて、食品加熱時に食品か
ら発生する水蒸気やアルコール(炭化水素系)を検知す
る方法を示す。音速VS (m/s)と媒質の密度ζ(kg
/m 3 )との関係はほぼ下記の式で示される。
【0017】
【数2】 従って、各媒質条件により密度が変化し音速VS は次の
ように変わる。乾燥空気(0℃)のときVS =331m
/s、水蒸気(100℃)のときVS =405m/s、
炭化水素:エタン(10℃)のときVS =308m/s
と変化する。図4は同じ量の水とアルコールを加熱した
ときの音速の変化を示すものである。日本酒などのアル
コールをマイクロ波加熱したときには、日本酒の温度が
40〜60℃になると音速VS は小さくなり時間ととも
に特性Aのように変化し、水を加熱すると水温が90〜
100℃になると音速VS は大きくなり特性Bのように
変化することが予想され、食品の種類や食品の加熱状況
の検知に利用できる可能性がある。
【0018】しかし、マグネトロン1を冷却した温風を
庫内5に吹き込む場合には、アルコール、水ともC、D
のようにそれぞれ変化するので、微妙な信号処理が必要
であるし、これにオーブン加熱後の余熱が加わると殆ん
ど実用上は検知不能となる。
【0019】本発明のように庫内5の雰囲気温度測定手
段17を用いて温度補正信号処理すれば、実用的な加熱
食品判定(水を加熱してるかアルコールか)や、加熱状
態検知が可能になる。
【0020】図5には、加熱室庫内にセンサカバー24
内に庫内温度測定手段17を設け、排気部15に発音/
受音兼用体25を設けて加熱食品判定や加熱状態検知を
実現するために可能な別の実施構成例を示す。発振器2
6の信号は音響サーキュレータ27を介して発音/受音
兼用体25に供され、上記発音/受音兼用体25で受け
た音は、同じく音響サーキュレータ27を介してマイク
アンプ28に導びかれ、庫内温度測定手段17の信号と
ともに信号処理回路19に接続される。この構成で、発
音信号と、温度補正された受音信号の位相差を比較する
ことによっても、加熱食品の種類や加熱進捗状況の確認
ができ、それにもとずいて加熱源を制御することで加熱
の自動制御ができる。
【0021】図6を用いて加熱にともなって発生する食
品からの発生音によって加熱源を制御する方法を示す。
実験は、市販のガステーブルのグリル加熱部に、魚(サ
ワラの切り身4枚)を入れて加熱の進捗にともなって発
生する音を受音体9で受けて高速クーリエ解析装置で測
定した。
【0022】スタート時(細線)、1分後(太実線)及
び加熱終了予定時間の8〜9分後(実線)の音の大きさ
を示している。これは、受音体9で受ける食品からの発
音レベルにより加熱の進捗を検知し、加熱源を制御して
自動加熱が可能にできることを示唆するデータである
が、食品の種類や量、さらにはくりかえし加熱時にも対
応するようにするには、庫内温度による補正は不可欠に
なろう。
【0023】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、加熱室庫内の被加熱物を加熱するための加
熱源と加熱源制御回路、及び加熱源の熱や、加熱源を冷
却したあとの温風の1部を庫内に導入する構成におい
て、加熱室庫内またはその排気部のいずれか一方に、少
なくとも受音体と庫内温度測定手段を設け、両者の信号
を信号処理回路に接続し、温度補正された信号に基づい
て上記加熱源を制御するようにしたから、加熱室庫内温
度が大きく変化する加熱装置でも、不都合状態なく動作
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の加熱装置の構成図
【図2】本発明を説明するための実験装置の測定システ
ム図
【図3】測定した音圧比の周波数特性図
【図4】本発明を説明するための音速の時間変化特性図
【図5】本発明の別の実施例の加熱装置の構成図
【図6】本発明を説明するための音圧の周波数特性図
【図7】従来の加熱装置の断面図
【符号の説明】
1 加熱源(マグネトロン) 5 加熱室庫内 7 被加熱物(食品) 8 発音体 9 受音体 11 加熱源(ヒータ) 13 冷却ファン 14 ガイド 15 排気部 16 発音体駆内回路 17 庫内温度測定手段 18 加熱源制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱室庫内の被加熱物を加熱するための加
    熱源と加熱源制御回路、及び加熱源の熱と、加熱源を冷
    却したあとの温風の少なくとも一部を庫内に導入するも
    のにおいて、加熱室庫内またはその排気部のいずれか一
    方に、少なくとも受音体と庫内温度測定手段を設け、両
    者の信号を信号処理回路に接続し、上記信号処理回路に
    より、温度補正された信号を加熱源制御回路に接続した
    加熱装置。
  2. 【請求項2】1つの庫内温度測定手段を信号処理回路と
    加熱源制御回路の両方に接続した請求項1項記載の加熱
    装置。
  3. 【請求項3】発音体及び発音体駆動回路を設け、庫内温
    度測定手段の信号を上記発音体駆動回路に接続し、発音
    体駆動回路を温度補正運転する請求項1記載の加熱装
    置。
JP14537192A 1992-06-05 1992-06-05 加熱装置 Pending JPH05340545A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14537192A JPH05340545A (ja) 1992-06-05 1992-06-05 加熱装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14537192A JPH05340545A (ja) 1992-06-05 1992-06-05 加熱装置

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JPH05340545A true JPH05340545A (ja) 1993-12-21

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ID=15383679

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14537192A Pending JPH05340545A (ja) 1992-06-05 1992-06-05 加熱装置

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JP (1) JPH05340545A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5624232B1 (ja) * 2014-01-31 2014-11-12 アイリスオーヤマ株式会社 加熱調理器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5624232B1 (ja) * 2014-01-31 2014-11-12 アイリスオーヤマ株式会社 加熱調理器

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