JPH05339221A - 含フッ素アミノ安息香酸誘導体 - Google Patents

含フッ素アミノ安息香酸誘導体

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JPH05339221A
JPH05339221A JP15195092A JP15195092A JPH05339221A JP H05339221 A JPH05339221 A JP H05339221A JP 15195092 A JP15195092 A JP 15195092A JP 15195092 A JP15195092 A JP 15195092A JP H05339221 A JPH05339221 A JP H05339221A
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正明 安藤
Kazuhito Deyama
和仁 出山
Hideyuki Tomota
英幸 友田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 撥水撥油性、防汚性、耐熱性および耐薬品性
等の特性を有する染料や医薬品等の中間体等として有用
な新規アミノ安息香酸誘導体を提供する。 【構成】 一般式(I): 【化1】 [式中、Xは−(CH2)p−(pは1〜3の数を示す)、−
(CH2)qO−(qは0または1〜3の数を示す)、−S−
または単結合を示し、Rは水素原子、アルカリ金属原
子、アルカリ土類金属原子、炭素原子数1〜5のアルキ
ル基、アンモニウム基、炭素原子数1〜5のアルキルア
ミン残基または炭素原子数1〜5のアルカノールアミン
残基を示し、nは5〜10の数を示す]で表わされる含フ
ッ素アミノ安息香酸誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、染料や医薬品等の中
間体等として有用な新規含フッ素アミノ安息香酸誘導体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からアミノ安息香酸およびこれらの
塩やエステル等の誘導体は、染料、顔料、香料および医
薬品等の有用な中間体等として使用されているが、製品
の撥水撥油性、防汚性、耐熱性および耐薬品性等の特性
が劣るという難点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、アミノ安
息香酸およびこれらの誘導体のこのような難点を改良
し、撥水撥油性や防汚性等の特性を有する染料や医薬品
等の中間体等として有用な新規アミノ安息香酸誘導体を
提供するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ちこの発明は、一般式
(I):
【化2】 [式中、Xは−(CH2)p−(pは1〜3の数を示す)、−
(CH2)qO−(qは0または1〜3の数を示す)、−S−
または単結合を示し、Rは水素原子、アルカリ金属原
子、アルカリ土類金属原子、炭素原子数1〜5のアルキ
ル基、アンモニウム基、炭素原子数1〜5のアルキルア
ミン残基または炭素原子数1〜5のアルカノールアミン
残基を示し、nは5〜10の数を示す]で表わされる含フ
ッ素アミノ安息香酸誘導体に関する。
【0005】上記一般式(I)において、Xは−(CH2)p
−、−(CH2)qO−、−S−または単結合を示し、pは
1〜3の数を示し、qは0または1〜3の数を示す。
【0006】また、一般式(I)において、Rは水素原
子、アルカリ金属原子(例えば、Na原子、K原子等)、
アルカリ土類金属原子(例えば、Mg原子、Ca原子等)、
炭素原子数1〜5のアルキル基(例えば、メチル基、エ
チル基、プロピル基等)、アンモニウム基、炭素原子数
1〜5のアルキルアミン、例えば、メチルアミン、エチ
ルアミン、ジメチルアミンまたはメエチルエチルアミン
等の残基、または炭素原子数1〜5のアルカノールアミ
ン、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、モノプロパノールアミンまたはN−メチルエタノー
ルアミン等の残基を示す。
【0007】さらにまた、一般式(I)において、CnF2
1はnが5〜10の数のパーフルオロアルキル基また
はパーフルオロアルケニル基を示す。
【0008】上記の一般式(I)で表わされる含フッ素ア
ミノ安息香酸誘導体としては、例えば、次式(1)〜(5)
で表わされる化合物が挙げられる:
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【0009】一般式(I)で表わされる含フッ素アミノ安
息香酸誘導体の製造方法は特に限定的ではないが、例え
ば、o−アミノ安息香酸(アントラニル酸)誘導体は、上
記の含フッ素基を有するフタル酸を150〜250℃、
好ましくは190〜220℃において加熱脱水すことに
よって得られる含フッ素フタル酸無水物をアンモニア、
尿素または炭酸アンモニウムと共に150〜200℃、
好ましくは160〜190℃で加熱し、生成する含フタ
ル酸フタルイミドを次亜ハロゲン酸アルカリと水酸化ア
ルカリと反応させる(ホフマン転位)ことによって調製さ
れる。次亜ハロゲン酸アルカリとしては、次亜塩素酸ナ
トリウム、次亜塩素酸カリウム、次亜臭素酸ナトリウ
ム、次亜臭素酸カリウム等が好ましく、水酸化アルカリ
としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好まし
い。この場合、含フッ素フタルイミドと次亜ハロゲン酸
アルカリおよび水酸化アルカリの反応割合は、1:1〜
2:2〜6が好ましく、特に好ましくは1:1.1〜1.
5:2.5〜5であり、反応温度は0〜20℃、特に0
〜10℃が好ましい。また、m−アミノ安息香酸誘導体
は、上記の含フッ素基を有する3−アミノ無水フタル酸
を酸で脱炭酸することによって得られ、p−アミノ安息
香酸誘導体は、上記の含フッ素基を有するp−ニトロ安
息香酸を鉄と塩酸で還元することによって調製される。
【0010】さらに、上記の含フッ素アミノ安息香酸の
塩またはエステル誘導体は、該含フッ素アミノ安息香酸
を常法に従って中和またはエステル化することによって
調製される。
【0011】以下、本発明を実施例によって説明する。実施例1 含フッ素フタルイミドの合成 冷却管、温度計、および撹拌装置を備えた300mlの3
つ口フラスコに、含フッ素フタル酸無水物C917OC6
3(CO)2O、30.0g(0.0505モル)と尿素
6.07g(0.101モル)を入れ、撹拌下において、
170℃で2時間加熱反応を行った。反応終了後、反応
混合物を温水の中に入れてよくかき混ぜ、吸引濾過によ
り過剰の尿素を取り除き、濾紙上の結晶を熱ベンゼンを
用いる再結晶処理に付し、下記の式(6)で表わされる含
フッ素フタルイミドを白色結晶として27.8g得た(収
率92.8%)。生成物の物性値を以下の表1に示す。
【0012】
【化8】
【0013】含フッ素アントラニル酸の合成 100mlの丸底フラスコに水酸化ナトリウム1.01g
および水20mlを加え、該溶液に、氷浴を用いて系の温
度を0℃に保ちながら、撹拌下、5%次亜塩素酸ナトリ
ウム溶液13.2mlを加えた。次に、上記の含フッ素フ
タルイミド5.00g(0.00843モル)を加え、0
℃で5分間撹拌後、温浴を取り付け、撹拌下において、
60℃で2時間加熱反応を行った(生成物はこの時、反
応液から結晶として析出した)。反応終了後、反応混合
物を、希塩酸で中和した後、酢酸エチルで抽出すること
によって、下記の式(7)で表わされる含フッ素基C9
17O−を有するアントラニル酸を白色結晶として3.9
9g得た(収率81.2%)。生成物の物性値を以下の表
1に示す。
【0013】
【化9】
【0014】実施例2 含フッ素フタルイミドの合成917OC63(CO)2Oの替わりにC613CH26
3(CO)2Oを用いた以外は実施例1と同様の操作を行
った。原料のフタル酸無水物は[9.4g](0.019
576mol)使用して反応を行い、下記の式(8)で表
わされる化合物を無色結晶として9.2g得た(収率9
8.1%)。生成物(8)の物性値を以下の表1に示す。
【0015】
【化10】
【0016】含フッ素アントラニル酸の合成917OC63(CO)2NH替わりにC613CH26
3(CO)2NHを用いた以外は実施例1と同様の操作を
行った。反応は55℃で行い、1時間で終了した。原料
のフタルイミドは1.0g使用し、下記の式(9)で表わ
される化合物を白色結晶として0.74g得た(収率7
5.6%)。生成物(9)の物性値を以下の表1に示す。
【0017】
【化11】
【0018】実施例3 含フッ素アントラニル酸ナトリウム塩の合成 含フッ素アントラニル酸(7)(200mg)をメタノール
5mlに溶かして撹拌下、2N−NaOH水溶液を加え
る。生成した沈澱を濾過、乾燥し、下記の式(10)で表
わされる化合物を白色結晶として得た。生成物(10)の
物性値を以下の表2に示す。
【0019】
【化12】
【0020】実施例4 含フッ素アントラニル酸ナトリウム塩の合成 含フッ素アントラニル酸(9)を使用した以外は実施例3
と同様の操作を行い、下記の式(11)で表わされる化合
物を白色結晶として得た。生成物(11)の物性値を以下
の表2に示す。
【0021】
【化13】
【0022】実施例5 含フッ素アントラニル酸メチルエステルの合成 加熱撹拌装置を備えた30mlの丸底フラスコに冷却
管、および脱水用のモレキュラーシーブス管を接続す
る。フラスコに含フッ素アントラニル酸(7)(200m
g)を量り取り、メタノール10mlを加えて溶かす。
次に濃硫酸0.5mlを加えて、10時間加熱還流す
る。反応液を室温まで冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液で中和し、メタノールを留去する。次に、酢酸エ
チルを加えて抽出することにより、下記の式(12)で表
わされる化合物を無色〜淡黄色のオイル状物質として1
75mg得た(収率85.4%)。生成物(12)の物性値
を以下の表2に示す。
【0023】
【化14】
【0024】実施例6 含フッ素アントラニル酢酸メチルエステルの合成 含フッ素アントラル酸(7)の替わりに化合物9を用いた
以外は実施例5と同様の操作を行った。原料は187m
gを使用し、下記の式(13)で表わされる化合物を無色
〜淡黄色のオイル状物質として136mg得た(収率7
0.2%)。生成物(13)の物性値を以下の表2に示
す。
【0025】
【化15】
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】本発明による含フッ素アミノ安息香酸誘
導体は、撥水撥油性、防汚性、耐熱性および耐薬品性等
の特性を有する染料、顔料、香料および医薬品等の中間
体および金属イオン定量剤等として有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 [式中、Xは−(CH2)p−(pは1〜3の数を示す)、−
    (CH2)qO−(qは0または1〜3の数を示す)、−S−
    または単結合を示し、Rは水素原子、アルカリ金属原
    子、アルカリ土類金属原子、炭素原子数1〜5のアルキ
    ル基、アンモニウム基、炭素原子数1〜5のアルキルア
    ミン残基または炭素原子数1〜5のアルカノールアミン
    残基を示し、nは5〜10の数を示す]で表わされる含フ
    ッ素アミノ安息香酸誘導体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113293602A (zh) * 2021-05-07 2021-08-24 江苏格罗瑞化学有限公司 一种荧光增白剂的制备方法

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