JPH05338552A - 車軸支持装置 - Google Patents

車軸支持装置

Info

Publication number
JPH05338552A
JPH05338552A JP17743092A JP17743092A JPH05338552A JP H05338552 A JPH05338552 A JP H05338552A JP 17743092 A JP17743092 A JP 17743092A JP 17743092 A JP17743092 A JP 17743092A JP H05338552 A JPH05338552 A JP H05338552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axle
chassis frame
side bracket
rear wheel
spring member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17743092A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Hirayama
弘 平山
Shinichi Hagihira
慎一 萩平
Masashi Takai
正史 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP17743092A priority Critical patent/JPH05338552A/ja
Publication of JPH05338552A publication Critical patent/JPH05338552A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定のバネ作動を実現しながら後方車軸をシ
ャシーフレームに支持させるのは勿論のこと、後輪の安
定性を確保し、かつ、所定の後輪転舵の実現を可能にす
るに最適となるバネ部材を有した車軸支持装置を提供す
る。 【構成】 車両の車体を構成し車両の走行方向に配在さ
れるシャシーフレームBの下方に該シャシーフレームB
を横切る方向に配在されその両端に後輪Tを保持する後
方車軸Aをバネ部材10の介在下に上記シャシーフレー
ムBに支持させてなる車軸支持装置において、バネ部材
10が後方車軸Aあるいは後方車軸側部材A3に連結さ
れる車軸側ブラケット11と、該車軸側ブラケット11
を挟むように該車軸側ブラケット11に一体に連設され
外力作用で変形する弾性本体部12と、該弾性本体部1
2の上端に連設されシャシーフレームBあるいはシャシ
ーフレーム側部材14に連結される車体側ブラケット1
3と、を有してなり、該バネ部材10が板バネ態様に機
能するように構成されてなるとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、後輪転舵方式の車両
における後輪を保持する後方車軸をシャシーフレームに
支持させるに最適となる車軸支持装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、後輪転舵方式の車両が提供されて
いるが、該後輪転舵方式の車両によれば、前輪の転舵に
加えて後輪をも転舵されるから、例えば、低速走行中の
車両における旋回時の旋回半径を小さくしたり、高速走
行中の車両における車線変更時の走行距離を短くするこ
とが可能になる。
【0003】そこで、この後輪転舵方式の車両における
後輪を保持する後方車軸をシャシーフレームに支持させ
るための車軸支持装置については、これまでに種々の提
案がなされている。
【0004】例えば、図5に示すような構造の車軸支持
装置にあっては、車両の車体(図示せず)を構成し該車
両の走行方向に配在されるシャシーフレームBの下方に
これを横切る方向に配在される後方車軸Aが、その両端
に後輪Tを保持する一方で、その両端近傍部がバネ部材
たる板バネ1の介在下に上記シャシーフレームBに支持
されるとしている。
【0005】即ち、上記板バネ1は、シャシーフレーム
Bの配在方向に沿うように配在されて、その上端たる両
端が所謂前後方向に配在されたブラケット2,3の介在
下に上記シャシーフレームBに連結されるとし、その下
端たる中央部に上記後方車軸Aの両端近傍部を連結させ
ている。
【0006】そして、上記ブラケット2,3は、シャシ
ーフレームBの配在方向に揺動可能なようにその上端が
シャシーフレームBに枢着されてなると共に、前方のブ
ラケット2においてはその中間部に保持されている軸2
aに板バネ1の端部を捲き付ける態様に連結させ、後方
のブラケット3においてはその下端に保持されている軸
3aに板バネ1の端部を捲き付ける態様に連結させてい
る。
【0007】一方、上記前方のブラケット2は、これが
シャシーフレームBの配在方向に強制的に揺動されるよ
うに設定されてなるとするもので、シャシーフレームB
と上記ブラケット2との間には、該ブラケット2を揺動
させる駆動部材たる油圧シリンダ4が配在されている。
【0008】即ち、油圧シリンダ4は、これを構成する
一方部材たるシリンダ体4aの基端をシャシーフレーム
Bに連結すると共に、上記シリンダ体4aに対して出没
される他方部材たるロッド体4bの基端を上記ブラケッ
ト2の下端に連結するとしている。
【0009】尚、図示例にあって、後方車軸Aは、プロ
ペラシャフトSからの回転を後輪Tに伝達するデフ機構
Dを有してなる。
【0010】それ故、上記した従来例としての車軸支持
装置によれば、車両の走行用エンジン(図示せず)から
の駆動力をプロペラシャフトS及び後方車軸Aを介し
て、即ち、デフ機構Dを介して後輪Tに伝達すること
で、該後輪Tの回転が可能になって車両の直進を可能に
すると共に、油圧シリンダ4の伸縮制御で、後輪Tを水
平方向に旋回させて所望の後輪転舵を実現し得ることに
なる。
【0011】即ち、例えば、左側の油圧シリンダ4を伸
長作動させると共に、右側の油圧シリンダ4を収縮作動
させると、図6に示すように、左側の板バネ1が所定位
置に対して図中下降方向に後退される傾向になると共
に、右側の板バネ1が所定位置に対して図中上昇方向に
前進される傾向になる。
【0012】上記各板バネ1の移動によって、左側の板
バネ1に連結される後方車軸Aの先端が図中下方側とな
る後方側に移動されると共に、右側の板バネ1に連結さ
れる後方車軸Aの先端が図中上方側となる前方側に移動
されることになる。
【0013】このとき、後方車軸Aは、その基端がデフ
機構Dへの連結で固定状態にあり、従って、該基端を中
心にしてその先端側が旋回されることになって後輪Tが
旋回される、即ち、転舵されることになり、その結果、
図示しない前輪の転舵との協同で、例えば、低速走行中
の車両における旋回時の旋回半径を小さくすることが可
能になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の車軸支持装置にあっては、以下のような不都合
が指摘されている。
【0015】即ち、一般に、この種の板バネ1の端部が
ブラケット2,3に連結されるに際しては、図6に示す
ように、板バネ1の端部の両側とブラケット2,3の所
謂内側との間に僅かではあるが隙間Cが形成されてい
て、板バネ1の端部がブラケット2,3に対して余裕を
もって連結されるとし、板バネ1の撓み作動の際に、該
撓み作動が上記ブラケット2,3の内側に対する摺接抵
抗等で妨げられることを未然に防止するとしている。
【0016】一方、上記従来例としての車軸支持装置の
ように、油圧シリンダ4の伸縮でブラケット2,3を揺
動させて板バネ1を前後方向に移動させるに際には、厳
密には該板バネ1の上端、即ち、両端がブラケット2,
3の軸2a,3aに副って摺動して水平方向たる左右方
向に揺動することになる。
【0017】そこで、上記従来の車軸支持装置にあって
は、上記のように板バネ1の両端がブラケット2,3に
対して隙間Cを有して配設されていることを鑑みて、該
板バネ1の両端の揺動を上記隙間Cの範囲内で許容する
ように構成している。
【0018】それ故、上記従来例としての車軸支持装置
にあっては、上記隙間Cが大き過ぎると、板バネ1の両
端のブラケット2,3に対するガタツキが増大されるこ
とになり、車両が直進走行する際の後輪Tの安定性が阻
害され易くなる。
【0019】また、逆に上記隙間Cが小さ過ぎると、板
バネ1の両端の揺動を設定通り実現し得ないことにな
り、その結果、所定の後輪転舵が実現されないことにな
る。
【0020】この発明は、前記した事情に鑑みて創案さ
れたもので、その目的とするところは、所定のバネ作動
を実現しながら後方車軸をシャシーフレームに支持させ
るのは勿論のこと、後輪の安定性を確保し、かつ、所定
の後輪転舵の実現を可能にするに最適となるバネ部材を
有した車軸支持装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明の構成を、車両の車体を構成し車両の
走行方向に配在されるシャシーフレームの下方に該シャ
シーフレームを横切る方向に配在されその両端に後輪を
保持する後方車軸をバネ部材の介在下に上記シャシーフ
レームに支持させてなる車軸支持装置において、バネ部
材が後方車軸あるいは後方車軸側部材に連結される車軸
側ブラケットと、該車軸側ブラケットを挟むように該車
軸側ブラケットに一体に連設され外力作用で変形する弾
性本体部と、該弾性本体部の上端に連設されシャシーフ
レームあるいはシャシーフレーム側部材に連結される車
体側ブラケットと、を有してなり、該バネ部材が板バネ
態様に機能するように構成されてなるとするものであ
る。
【0022】
【作用】それ故、バネ部材を構成する車軸側ブラケット
に後方車軸あるいは後方車軸側部材を連結すると共に、
車体側ブラケットをシャシーフレームあるいはシャシー
フレーム側部材に連結することで、所謂後方車軸のシャ
シーフレームへの支持が可能になる。
【0023】また、該バネ部材は、弾性本体部が従来の
板バネと同様に弾性力を発揮して所定のバネ作用をす
る。
【0024】そして、該バネ部材にあっては、弾性本体
部がその軸線方向に作用する力たる圧縮力に対しては大
きい弾性力を発揮し、その軸線方向を横切る方向に所謂
曲げ力が強制的に作用される場合には、該曲げ力に対し
て適宜の弾性力を発揮しながらこれを許容する。
【0025】車体側ブラケットとシャシーフレームとの
連結は、熔着等の利用で固定的に行われ、従って、上記
弾性本体部への圧縮力及び曲げ力の作用時にも上記連結
部分が摺動等されない。
【0026】
【実施例】以下、図示したところに基づいてこの発明を
説明すると、図1に示すように、この発明の一実施例に
係る車軸支持装置は、車両の車体(図示せず)を構成し
車両の走行方向に配在されるシャシーフレームBの下方
に該シャシーフレームBを横切る方向に配在されその両
端に後輪Tを保持する後方車軸Aをバネ部材10の介在
下に上記シャシーフレームBに支持させてなる。
【0027】尚、該車軸支持装置は、図示例にあって、
後方車軸Aがデフ機構Dを有してなり、車両の走行用エ
ンジン(図示せず)からの駆動力をプロペラシャフトS
及びデフ機構Dを介して後輪Tに伝達するように構成さ
れている。
【0028】そして、該車軸支持装置において、バネ部
材10は、図2に示すように、車軸側ブラケット11
と、弾性本体部12と、車体側ブラケット13と、を有
してなり、該バネ部材10が従来の板バネ1(図5参
照)と同様に機能するように構成されてなる。
【0029】少しく説明すると、車軸側ブラケット11
は、該バネ部材10の後方車軸Aへの連結を可能にする
もので、後方車軸Aの先端近傍部をその中央部に開穿の
挿通孔11aに貫通させ得るように形成されている。
【0030】尚、上記後方車軸Aの先端近傍部を挿通さ
せる部位については、上記挿通孔11aに代えて、図中
に破線図で示すように、該車軸側ブラケット11の下底
面側からその中央部にかけてこれを切り欠くようにして
形成された切欠部11bとされるとしても良い。
【0031】そして、この場合には、該切欠部11bに
後方車軸Aの先端近傍部が配在された後の所謂余部に
は、適宜の軸受け部材が嵌装されるとすることが好まし
い。
【0032】弾性本体部12は、上記車軸側ブラケット
11を図中左右方向となるシャシーフレームBの配在方
向、即ち、前後方向から挟むように該車軸側ブラケット
11に一体に連設されてなるもので、外力作用によって
所謂曲げ方向に変形し得るように形成されている。
【0033】即ち、弾性本体部12は、図示例におい
て、適宜肉厚のゴム部12aを適宜肉厚の金属板12b
で挟むように形成されるものを該弾性本体部12の軸線
方向に適宜の長さに連続して重ねるように構成されてい
る。
【0034】それ故、図示例の弾性本体部12にあって
は、ゴム部12aの間に金属板12bが所謂横切るよう
に配在されることになるから、該弾性本体部12の軸線
方向に作用する圧縮力に対する変形に比較して、該弾性
本体部12に横方向から作用する曲げ力に対する変形の
方が大きくなる。
【0035】そして、図示例にあってゴム部12aが断
面を円形にし、金属板12bが円板に形成されてなると
しているが、これに代えて、ゴム部12aが断面を縦長
の楕円形または矩形にし、金属板12bがそれに倣う楕
円板または矩形板に形成されてなるとしても良い。
【0036】このように、弾性本体部12が縦長の楕円
形または矩形の断面を呈するように形成される場合に
は、該弾性本体部12に同じ大きさの曲げ力が作用する
としても、横方向に比較して縦方向の変形を小さく抑え
ることが可能になる。
【0037】尚、該弾性本体部12を構成するゴム部1
2aと金属板12bとの一体化は、焼き付けによると
し、該弾性本体部12と前記車軸側ブラケット11及び
後述する車体側ブラケット13との一体化は、端部の金
属板12bの熔着によるとしている。
【0038】車体側ブラケット13は、該バネ部材10
のシャシーフレームBへの連結を可能にするもので、上
記弾性本体部12の上端、即ち、前記車軸側ブラケット
11に図中左右から連設される各弾性本体部12の上端
をシャシーフレームBに連結させるように形成されてい
る。
【0039】そして、該車体側ブラケット13は、その
シャシーフレームBへの連結にあって、熔着やボルトナ
ット利用で固定状態に連結されるとし、図示例にあって
は、車体側ブラケット13は、熔着やボルトナット利用
でシャシーフレームBに固定態様で連設された固定ブラ
ケット14に連結されるとしている。
【0040】尚、上記固定ブラケット14は、図示例に
あっては、所謂一本物に形成されてなるとするが、これ
に代えて、各々独立にシャシーフレームBに連設されて
いるとしても良い。
【0041】従って、上記のように構成されたバネ部材
10にあっては、車軸側ブラケット11に後方車軸Aを
連結し車体側ブラケット13をシャシーフレームBに連
結することで、後方車軸AのシャシーフレームBへの支
持が可能になる。
【0042】また、該バネ部材10にあっては、弾性本
体部12が従来の板バネ1と同様に弾性力を発揮して所
定のバネ作用をする。
【0043】そして、該バネ部材10にあっては、その
軸線方向に作用する力たる圧縮力に対しては大きい弾性
力を発揮して、車両の急発進あるいは急制動時に後方車
軸AとシャシーフレームBとの間に逆位相の相対移動を
生じさせないことになる。
【0044】そしてまた、該バネ部材10にあっては、
その軸線方向を横切る方向に所謂曲げ力が強制的に作用
される場合には、該曲げ力に対して適宜の弾性力を発揮
しながらこれを許容することになる。
【0045】そして、このとき、車軸側ブラケット11
と後方車軸Aとの連結部分及び車体側ブラケット13と
シャシーフレームBとの連結部分には、上記曲げ力が直
接的に作用されないことになる。
【0046】ところで、図示例にあっては、前記後方車
軸Aは、図1に示すように、これがその所謂中央位置
(図中符号Cで示す)を中心にして水平方向に回転可能
に構成されていると共に、後輪転舵機構20によって強
制的に水平方向に回転されるように設定されている。
【0047】尚、図示例にあっては、後方車軸Aは、山
型に形成されたアーム部材15の頂点部が上記回転中心
たる中央位置Cに連結されると共に、上記アーム部材1
5の両端がシャシーフレームBにブラケット16を介し
て連結されることで、その水平方向への回転が可能にな
るように構成されている。
【0048】後輪転舵機構20は、両ロッド油圧シリン
ダ21の駆動で上記後方車軸Aを水平方向に回転するよ
うに構成されてなるもので、図示例にあっては、上記両
ロッド油圧シリンダ21の他に、ベルクランク22と、
連結ロッド23と、を有してなる。
【0049】少しく説明すると、両ロッド油圧シリンダ
21は、図示例にあっては、後方車軸Aの配在方向に沿
うように配設されており、シャシーフレームBに連設さ
れた補助フレーム24に連設のブラケット25に保持さ
れている。
【0050】そして、該両ロッド油圧シリンダ21は、
上記ブラケット25に連設されたシリンダ体21a内に
ロッド体21bが出没可能に挿通されており、図示しな
い油圧給排源からの油圧の給排によって、ロッド体21
bがシリンダ体21aに対して出没されるように構成さ
れている。
【0051】ベルクランク22は、上記両ロッド油圧シ
リンダ21からの作用方向を上記後方車軸Aの配在方向
に直行する方向に変換するために配在されるものであっ
て、一端が上記ロッド体21bに連結されると共に、そ
の回転中心22aが車両の車体(図示せず)側に連結さ
れるとしている。
【0052】連結ロッド23は、上記ベルクランク22
の動きを後方車軸Aに伝達するために配在されるもので
あって、その先端が上記ベルクランク22の他端に連結
されると共に、その基端が上記後方車軸Aに連結される
としている。
【0053】従って、上記のように構成された後輪転舵
機構20によれば、両ロッド油圧シリンダ21への適宜
の油圧給排源からの油圧の給排で該両ロッド油圧シリン
ダ21におけるロッド体21bが、例えば、図1中で上
昇する方向に移動することになると、図1中に矢印で示
すように、ベルクランク22がその回転中心22aを中
心にして回転されることになる。
【0054】該ベルクランク22の回転で図1中で上方
となる連結ロッド23が同図中で左行すると共に、同図
中で下方となる連結ロッド23が同図中で右行するよう
に、それぞれ移動されることになる。
【0055】そして、上記連結ロッド23の移動で後方
車軸Aがその中央位置Cを中心にして同図中で反時計方
向に回転されることになり、その結果、後輪Tが反時計
方向に転舵されることになる。
【0056】そしてまた、該後輪Tの転舵が、図示しな
い前輪の転舵と逆方向に実行される場合には、例えば、
低速走行中の車両における旋回時の旋回半径を小さくす
ることが可能になり、後輪Tの転舵が前輪の転舵と同方
向に実行される場合には、例えば、高速走行中の車両に
おける車線変更時の走行距離を短くすることが可能にな
る。
【0057】図3及び図4は、この発明の他の実施例を
示すものであるが、この実施例にあっては、駆動車軸た
る後方車軸Aの後方に通常の車軸たる最後方車軸A1が
さらに配在されていて、該最後方車軸A1にも後方車軸
Aと同様に後輪Tを保持させるとしている。
【0058】そして、上記後方車軸A及び最後方車軸A
1は、その両端部がブラケットたる連繋部材A2によっ
て一体的に連結されており、該連繋部材A2の中央部に
車軸側部材としての揺動軸A3が連結されている。
【0059】上記揺動軸A3は、前記した図1に示す実
施例における後方車軸Aと同様に、後輪転舵機構20に
よってその中央位置Cを回転中心にして強制的に水平方
向に回転されるように設定されている。
【0060】尚、図示例における後方車軸Aは、前記し
た図1に示す実施例と同様にデフ機構Dを有してなり、
車両の走行用エンジン(図示せず)からの駆動力をプロ
ペラシャフトS及びデフ機構Dを介して後輪Tに伝達す
るように構成されている。
【0061】また、後輪転舵機構20は、前記した図1
に示す実施例と同様に構成されているので、図中に所要
の符号を符示するのみでその詳しい説明を省略する。
【0062】ところで、図示例にあって、連繋部材A2
は、所謂2枚組に設定されており、該2枚の連繋部材A
2の間にバネ部材10が配在される構成とされている。
【0063】そして、バネ部材10にあっては、該バネ
部材10を構成する車軸側ブラケット11が上記揺動軸
A3の両端部を連結させると共に、連繋部材A2に固定
的に連結される一方で、該バネ部材10を構成する車体
側ブラケット13がシャシーフレームBに配設の固定ブ
ラケット14に固定的に連結されるとしている。
【0064】尚、上記バネ部材10は、前記した図1に
示す実施例における場合と同様に構成されているので、
その詳しい説明を省略する。
【0065】それ故、この実施例による場合にも、バネ
部材10及び後輪転舵機構20は、前記した図1に示す
実施例の場合と同様に機能すること勿論である。
【0066】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、バネ
部材を構成する車体側ブラケットを車両の車体側たるシ
ャシーフレームに連結するに際して、従来の板バネのよ
うにブラケットに対して所謂余裕を持って連結するよう
な配慮が不要になり、従って、上記余裕を持たすことに
よる爾後のガタツキの発生を危惧しなくて済む利点があ
る。
【0067】そして、この発明によれば、バネ部材を構
成する弾性本体部が従来の板バネと同様に弾性力を発揮
して所定のバネ作用をするのは勿論のこと、該バネ部材
にあっては、その軸線方向に作用する力たる圧縮力に対
しては大きい弾性力を発揮し得るので、車両の急発進あ
るいは急制動時に後方車軸とシャシーフレームとの間に
逆位相の相対移動を生じさせない反面、その軸線方向を
横切る方向に所謂曲げ力が強制的に作用される場合に
は、該曲げ力に対して適宜の弾性力を発揮し得るので、
該バネ部材が連結される後方車軸あるいは後方車軸側部
材が後輪転舵機構の作動によって設定通りに揺動される
ことになり、所望の後輪転舵を円滑に実行し得ることに
なる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る車軸支持装置を示す
部分平面図である。
【図2】バネ部材の配設状態をを拡大して示す正面図で
ある。
【図3】他の実施例に係る車軸支持装置を示す部分平面
図である。
【図4】図3に示すバネ部材の配設状態を示す正面図で
ある。
【図5】従来例としての車軸支持装置を示す部分斜視図
である。
【図6】図5の車軸支持装置を示す部分平面図である。
【符号の説明】
10 バネ部材 11 車軸側ブラケット 12 弾性本体部 13 車体側ブラケット 14 シャシーフレーム側部材としての固定ブラケット 20 後輪転舵機構 21 両ロッド油圧シリンダ A 後方車軸 A3 後方側車軸部材としての揺動軸 B シャシーフレーム T 後輪

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車体を構成し車両の走行方向に配
    在されるシャシーフレームの下方に該シャシーフレーム
    を横切る方向に配在されその両端に後輪を保持する後方
    車軸をバネ部材の介在下に上記シャシーフレームに支持
    させてなる車軸支持装置において、バネ部材が後方車軸
    あるいは後方車軸側部材に連結される車軸側ブラケット
    と、該車軸側ブラケットを挟むように該車軸側ブラケッ
    トに一体に連設され外力作用で変形する弾性本体部と、
    該弾性本体部の上端に連設されシャシーフレームあるい
    はシャシーフレーム側部材に連結される車体側ブラケッ
    トと、を有してなり、該バネ部材が板バネ態様に機能す
    るように構成されてなることを特徴とする車軸支持装置
JP17743092A 1992-06-11 1992-06-11 車軸支持装置 Pending JPH05338552A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17743092A JPH05338552A (ja) 1992-06-11 1992-06-11 車軸支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17743092A JPH05338552A (ja) 1992-06-11 1992-06-11 車軸支持装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05338552A true JPH05338552A (ja) 1993-12-21

Family

ID=16030806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17743092A Pending JPH05338552A (ja) 1992-06-11 1992-06-11 車軸支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05338552A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012002064A1 (ja) * 2010-06-30 2012-01-05 株式会社小松製作所 ラバースプリング装置を架設したオフロードトラック
US9004512B2 (en) 2011-07-08 2015-04-14 Hendrickson Usa, L.L.C. Shear spring useful for vehicle suspension
US9085212B2 (en) 2013-03-15 2015-07-21 Hendrickson Usa, L.L.C. Vehicle suspension
US9150071B2 (en) 2013-07-25 2015-10-06 Hendrickson Usa, L.L.C. Frame hanger for vehicle suspension

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012002064A1 (ja) * 2010-06-30 2012-01-05 株式会社小松製作所 ラバースプリング装置を架設したオフロードトラック
JP2012011869A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Komatsu Ltd ラバースプリング装置を架設したオフロードトラック
US8256795B2 (en) 2010-06-30 2012-09-04 Komatsu Ltd. Off-road truck suspended with rubber spring device
US9004512B2 (en) 2011-07-08 2015-04-14 Hendrickson Usa, L.L.C. Shear spring useful for vehicle suspension
US9085212B2 (en) 2013-03-15 2015-07-21 Hendrickson Usa, L.L.C. Vehicle suspension
US9242524B2 (en) 2013-03-15 2016-01-26 Hendrickson Usa, L.L.C. Vehicle suspension
US9150071B2 (en) 2013-07-25 2015-10-06 Hendrickson Usa, L.L.C. Frame hanger for vehicle suspension

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4765484B2 (ja) サスペンション装置
KR20010045892A (ko) 자동차의 전륜 현가장치
JP2008254568A (ja) 後輪用サスペンション装置
JPH05338552A (ja) 車軸支持装置
JP3284494B2 (ja) 自動車の後輪懸架装置
US20230129358A1 (en) Independent Corner Module
JP4887235B2 (ja) エアサスペンション用アクスルユニット構造
JPH09290761A (ja) ステアリングギヤボックスのマウント構造
KR101955409B1 (ko) 카트용 코너링 전복 방지 의자 시스템
JP5056235B2 (ja) 車両用副操舵輪のサスペンション装置
JPH09109636A (ja) 自動車のサスペンション
JPH0664421A (ja) 懸架装置
JPH0550817A (ja) サスペンシヨン装置
JPH061257A (ja) 後輪転舵構造
JP2007320452A (ja) 車輪の転舵装置
JPH09290760A (ja) ステアリングギヤボックスのマウント構造
JPH05169943A (ja) 車両のサスペンション装置
JPH06227221A (ja) シャックルの支持構造
JPH106726A (ja) 操舵輪用サスペンション装置
JP2009113692A (ja) 車両の後車軸調整機構
KR20160073159A (ko) 차량의 ctba
JPH08127212A (ja) リヤリジッドサスペンションのスプリング取付構造
JPH0569710A (ja) サスペンシヨン装置
JPH08207528A (ja) フロントサスペンション装置
JPH05139130A (ja) 車両の操舵輪用サスペンシヨン装置