JPH05337987A - 二色コンテナの一体成形方法 - Google Patents
二色コンテナの一体成形方法Info
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- JPH05337987A JPH05337987A JP14601992A JP14601992A JPH05337987A JP H05337987 A JPH05337987 A JP H05337987A JP 14601992 A JP14601992 A JP 14601992A JP 14601992 A JP14601992 A JP 14601992A JP H05337987 A JPH05337987 A JP H05337987A
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Abstract
テナの二色合流線を鮮明な直線状に形成できるような二
色コンテナの一体成形方法を提供することを目的として
いる。 【構成】 本発明に係る二色コンテナの一体成形方法
は、底板部と、該底板部の周縁部に立設された一対の側
壁と一対の端部壁とからなり、左右方向に色分けされる
とともに、開口縁部に設けられたフランジとこれに平行
なフランジとの二段以上のフランジを有する二色コンテ
ナを、互いに異なる色に着色された熱可塑性樹脂を金型
のそれぞれ別々のゲートから金型内のキャビティに射出
して、該キャビティの左右方向のほぼ中央部で、それぞ
れ異なる色に着色された樹脂同士を合流させて一体成形
するに際して、前記少なくとも一段のフランジの両側壁
側ほぼ中央部分をフランジ両端部よりも幅狭に形成し、
この幅狭部で樹脂同士を合流させることを特徴としてい
る。
Description
方法に関し、さらに詳しくは左右に色分けされたコンテ
ナを成形する際に二色合流部を歪みや乱れのない鮮明な
直線状で形成することができるような二色コンテナの一
体成形方法に関する。
品の運搬用コンテナとして、プラスチック製コンテナが
広く利用されている。
おいて、運搬時には容易に積み上げ(スタッキング)ら
れるとともに、収容時には嵩張らないように重ね合わせ
(ネスティング)られるスタッキング・ネスティング型
コンテナが開発され、利用されている。
ィング型コンテナなどのコンテナを、運搬・収容などの
作業時に容器の方向を識別するには、一般的に、(1) コ
ンテナの一方向に窓部等を設け、光電管を利用して識別
する方法、(2) コンテナの一部に反射シールを貼り、そ
れを読み取る方法、(3) コンテナにスタンプで印をつけ
るかまたはラベル、インサートピースなどを付着して識
別する、(4) 左右二色に色分けされた二色コンテナの色
の違いを読み取る方法などの方法が利用される。
を目視で識別できるとともに、構造を簡素化できるため
洗浄が容易であるなどの多くの利点を有しており、他の
方法に比べて特に作業効率に優れている。このような二
色コンテナは、たとえば特開昭60−19515号公報
に開示されている。
ナをはじめとする二色コンテナは、通常、それぞれ所望
の色に着色されたポリプロピレンなどの熱可塑性ポリマ
ー組成物を、それぞれ別々の方向から金型内のキャビテ
ィに射出成形し、該キャビティのほぼ中央部で二色に着
色された樹脂同士を合流させることにより一体成形され
ている。
には、容器を持ちやすくするために、かつ補強などのた
めに通常フランジが設けられている。このようなフラン
ジは、通常開口縁部に設けられているが、さらに容器の
変形を防止するなどのために壁面外方には開口縁部フラ
ンジと平行に一段以上、場合によっては数段設けられて
いる。
ジを有する二色コンテナ、特に開口縁部フランジと壁面
に設けられたフランジとの二段以上のフランジを有する
二色コンテナを成形すると、成形時に樹脂の流れが一定
になりにくく、色と色との境目(合流線)が歪んだり乱
れたりして、二色合流線が鮮明な直線で得られないこと
があった。
コンテナは、外観上見劣りがし、場合によってはこれら
は不良品となってしまうことがあり、二色コンテナの成
形時の歩留りを低下させている。
歪んだり乱れたりすることなく、直線状となるような二
色コンテナの一体成形方法の出現が望まれている。本発
明者は、このような従来技術に鑑みて研究した結果、金
型内のキャビティにそれぞれ別々の方向から射出された
異なる二色に着色された樹脂同士を合流させる際に、前
記二段以上のフランジの少なくとも一段のフランジの両
側壁側ほぼ中央部分をフランジ両端部よりも幅狭に形成
し、この幅狭部で樹脂同士を合流させると、合流線が鮮
明な直線で形成されるということを見出し、本発明を完
成するに至った。
コンテナの二色合流線を鮮明な直線状に形成できるよう
な二色コンテナの一体成形方法を提供することを目的と
している。
法は、底板部と、該底板部の周縁部に立設された一対の
側壁と一対の端部壁とからなり、左右方向に色分けされ
るとともに、開口縁部に設けられたフランジとこれに平
行なフランジとの二段以上のフランジを有する二色コン
テナを、互いに異なる色に着色された熱可塑性樹脂を金
型のそれぞれ別々のゲートから金型内のキャビティに射
出して、該キャビティの左右方向のほぼ中央部で、それ
ぞれ異なる色に着色された樹脂同士を合流させて一体成
形するに際して、前記少なくとも一段のフランジの両側
壁側ほぼ中央部分をフランジ両端部よりも幅狭に形成
し、この幅狭部で樹脂同士を合流させることを特徴とし
ている。
の成形方法を図面を参照しながら説明する。まず本発明
で成形される二色コンテナの形状について説明する。
色コンテナ1の模式的な斜視図である。図において、二
色コンテナ1は、底板部3とこの底板部3の周縁部に立
設された一対の側壁2a、2bと一対の端部壁2c、2
dとからなる略矩形の開口容器である。この二色コンテ
ナ1は、開口縁部にフランジ4と、さらにそれぞれの壁
2a、2bおよび2c、2d外周に、フランジ4と平行
なフランジ5とを有している。またこの二色コンテナ1
は、側壁2a、2b上がほぼ中央で左右に色分けされて
いる。
aおよび2b側に設けられるフランジのほぼ中央部分に
は、フランジの外周側一部をそれぞれ切欠いた幅狭部4
a,4aおよび5a,5aが形成されている。
せず)を有していてもよい。また図2に示すように、フ
ランジ4またはフランジ5のいずれか一方にたとえばフ
ランジ5に幅狭部5a,5aが形成されていてもよい。
が、フランジ4に幅狭部4aを形成してもよい。本発明
では、上記のような二色コンテナ1を、このようなコン
テナ形状に対応するキャビティを有する射出成形金型を
用いて、二色の熱可塑性樹脂を射出して一体成形する。
金型内には、可動金型(雄型)8と、固定金型(雌型)
9とにより、上記のようなコンテナ1に対応する形状の
キャビティ10が形成されている。固定金型9の一側に
はランナブロック11が固着されており、このランナブ
ロック11の中央部分には、その端部(スプル)が射出
装置15a,15bのノズル13a,13bに結合され
る2本の通路12a,12bが穿設されている。またラ
ンナブロック内には、これら通路12a,12bにそれ
ぞれ連通する2本のランナ11a,11bが上記キャビ
ティ10とほぼ平行になるように互いに反対方向に延設
されている。さらにランナ11a,11bは、それぞれ
2か所で分岐して設けられたゲート(通路)16a,1
6a、16b,16bによって、キャビティ10と連通
している。
れた樹脂は、射出装置15a,15b内のスクリュ(図
示せず)をそれぞれ前進させることにより加熱シリンダ
14a,14bのそれぞれのノズル13a,13bから
金型内通路12a,12bに射出される。金型内に射出
された樹脂は、通路12a,12bからランナ11a,
11bに流れ込み、ゲート16a,16a、16b,1
6bからキャビティ10内に圧入される。
るに際して、図3に示す射出成形金型を用いる例につい
て説明したが、本発明で用いられる射出成形金型はこの
例に限定されるものではない。たとえばキャビティに連
通するゲート数は、それぞれの射出装置に少なくとも1
本ずつのゲートが連通していればよく、ゲートが複数ず
つ設けられる場合にも、その数は限定されない。またこ
のようなゲートの位置は、得られるコンテナの形状によ
って適宜設定されるが、たとえば左右ほぼ対称のコンテ
ナを得ようとする場合には、それぞれの色の樹脂のゲー
トが2色の合流線に対して左右ほぼ線対称に設けられる
ことが好ましい。また射出装置は、スクリュ式であって
もプランジャ式であってもよく、その作動機構方式は限
定されない。
に互いに異なる色で着色された溶融状態の熱可塑性樹脂
を同時に射出して、キャビティ10内のほぼ左右方向の
中央で樹脂同士を合流させて合流線Cを形成し、この合
流線Cを境に互いに異なる色で左右に色分けされたコン
テナ1を一体成形する。
るとき、コンテナ1の左寄りまたは右寄りに形成されて
もよい。互いに異なる色に着色された熱可塑性樹脂は、
通常熱可塑性樹脂と顔料(染料)とからなる。
射出成形する際に広く用いられている樹脂が特に限定さ
れることなく用いられる。たとえば、ポリプロピレン
(PP)、ポリエチレン(PE)、ABS樹脂、ポリス
チレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ポリ酢酸
ビニル(EVA樹脂)、ポリアミド(PA)、ポリアセ
タール(POM)などが挙げられる。
塑性樹脂は、色が異なるすなわち顔料(染料)が異なる
だけであって、同一の樹脂が用いられることが好まし
い。また該樹脂に配合される顔料は、一般的にプラスチ
ックを着色する際に用いられる顔料または染料が特に限
定されることなく用いられる。
テナーの目的用途に応じて、耐熱安定剤、耐候安定剤な
どの添加剤、ガラス繊維、フィラーなどの充填剤などが
適宜配合される。
般的にプラスチックを射出成形する際の溶融温度、圧力
などの条件下で行なわれるが、本発明では、それぞれ別
々の方向から射出された溶融樹脂が、所望の位置、通常
キャビティのほぼ中央で合流するように射出圧力等を調
整しながら実施される。
して、上記のようにそれぞれ別々の方向から流れてきた
異なる色の樹脂をコンテナのほぼ中央部で合流させる。
この際本発明では、図1に示すように、フランジ5(ま
たは4)においては、互いに対向して流れてくる異なる
色の樹脂同士をフランジ5(または4)のフランジ両端
部よりも幅狭に形成した幅狭部5a,5a(または4
a,4a)で合流させる。
よび5の肉厚は、底板部3および側壁2a,2b、端部
壁2c,2dの肉厚よりも厚い。またフランジ4および
5においては、その根元の肉厚は、先端部の肉厚よりも
厚い。
射出された樹脂の流れは、ゲート位置すなわち底板部3
の肉厚がフランジ4(または5)の肉厚よりも薄いた
め、圧力不足になってフランジ先端部分に到達しにくく
なる。
それぞれ別々の方向から流れてくる樹脂同士を、フラン
ジに形成した幅狭部で合流させているので、圧力不足が
解消され、このため合流線Cにおいて樹脂の流れに乱れ
や歪みがなく、合流線Cは直線状で形成される。
ジ上の二色の樹脂の合流線が短く、直線状で形成され
る。これに対して、対向して流れてくる異なる色の樹脂
同士を、幅狭部が設けられていないフランジで合流させ
ると、圧力不足により合流線近傍において樹脂の進行方
向に乱れが生じ、合流線を直線状に形成することができ
なくなってしまう。
一体成形方法において、2段に設けられるフランジにつ
いて説明したが、3段以上のフランジが設けられてもよ
いことはいうまでもない。またフランジに設けられる幅
狭部は、2段以上のフランジのうち少なくとも一段のフ
ランジに設けられていればよく、幅狭部の数はフランジ
の全段数以外に限定されない。
ンテナは、特にスタッキング・ネスティング型コンテナ
などして好ましく用いられるが、必ずしもスタッキング
・ネスティング型コンテナとして用いなくともよい。
法によれば、互いに異なる左右二色の合流線が直線状と
なる二色コンテナが得られる。
グ型二色コンテナの斜視図を示す。
ィング型二色コンテナの斜視図を示す。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】底板部と、該底板部の周縁部に立設された
一対の側壁と一対の端部壁とからなり、左右方向に色分
けされるとともに、開口縁部に設けられたフランジとこ
れに平行なフランジとの二段以上のフランジを有する二
色コンテナを、 互いに異なる色に着色された熱可塑性樹脂を金型のそれ
ぞれ別々のゲートから金型内のキャビティに射出して、
該キャビティの左右方向のほぼ中央部で、それぞれ異な
る色に着色された樹脂同士を合流させて一体成形するに
際して、 前記少なくとも一段のフランジの両側壁側ほぼ中央部分
をフランジ両端部よりも幅狭に形成し、この幅狭部で樹
脂同士を合流させることを特徴とする二色コンテナの一
体成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14601992A JP3604406B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 二色コンテナの一体成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14601992A JP3604406B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 二色コンテナの一体成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05337987A true JPH05337987A (ja) | 1993-12-21 |
JP3604406B2 JP3604406B2 (ja) | 2004-12-22 |
Family
ID=15398263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14601992A Expired - Lifetime JP3604406B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 二色コンテナの一体成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3604406B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3915728A1 (de) * | 1988-09-08 | 1990-03-22 | Nt Inc | Schneidmesser |
DE29617531U1 (de) * | 1996-10-14 | 1996-12-12 | Battenfeld Gmbh, 58540 Meinerzhagen | Wechseleinsatz für eine Spritzdüse |
JP2002046743A (ja) * | 2000-08-04 | 2002-02-12 | Sanko Co Ltd | 運搬用容器 |
DE10252648A1 (de) * | 2002-09-09 | 2004-05-27 | Theysohn Formenbau Gmbh | Behältnis sowie Anlage und Verfahren zum Ausbilden dieses |
JP2005125570A (ja) * | 2003-10-22 | 2005-05-19 | Gifu Plast Ind Co Ltd | 合成樹脂製の2色容器の製造方法 |
DE10353751A1 (de) * | 2003-11-17 | 2005-06-30 | Theysohn Formenbau Gmbh | Verfahren zum Ausbilden eines Behälterabschnittes |
EP2559543A1 (de) * | 2011-08-15 | 2013-02-20 | Georg Utz Holding AG | Formwerkzeug für die Herstellung eines Transportbehälters aus Kunstsoff |
-
1992
- 1992-06-05 JP JP14601992A patent/JP3604406B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3604406B2 (ja) | 2004-12-22 |
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