JPH05337531A - 圧延機の加減速時の自動板厚制御方法 - Google Patents

圧延機の加減速時の自動板厚制御方法

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JPH05337531A
JPH05337531A JP4142922A JP14292292A JPH05337531A JP H05337531 A JPH05337531 A JP H05337531A JP 4142922 A JP4142922 A JP 4142922A JP 14292292 A JP14292292 A JP 14292292A JP H05337531 A JPH05337531 A JP H05337531A
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JP
Japan
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plate thickness
rolling
speed
deviation
thickness
Prior art date
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Pending
Application number
JP4142922A
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English (en)
Inventor
Kazumi Inamura
和美 稲村
Hiroyuki Takahashi
広幸 高橋
Hiroyuki Katayama
裕之 片山
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出側板厚偏差の増減方向に応じて油膜厚みを
補正する際の制御係数を増減することにより板厚精度の
向上を図る。 【構成】 圧延機の圧延速度を取込み、この圧延速度と
所定の制御定数との乗算結果をもって油膜厚みに関する
補正量としてロール圧下量を変化させて圧延材の板厚を
制御する。圧延機出側における圧延材の出側板厚偏差Δ
hの変化の方向によって前記制御定数Cを修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機で圧延材を圧延
する際にその板厚を自動的に制御する圧延機の加減速時
の自動板厚制御方法に関し、取分け圧延材の加減速時の
板厚変動を制御するものである。
【0002】
【従来の技術】圧延機で板材等の圧延材を冷間圧延する
冷間圧延技術においては、圧延材の表面に付着する潤滑
油の油膜厚さが圧延速度により大きく変動することが知
られている。この油膜厚みは、潤滑油の温度や摩擦係数
によって変化し、その結果として出側板厚が変動するた
め、次式にて油膜厚みを補償する。
【0003】 ΔS=C√V …………… 但し、ΔS:油膜厚さ(ロールギャップ量) C:制御係数 V:圧延速度 従来は、上記式で求めたΔSでロールギャップを変更
し、加減速時における板厚の制御を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の板厚制御方法
は、オープンループ制御によって油膜厚みを補正してい
るため、加減速時に、潤滑油の温度や摩擦係数等の油
質、圧延材の状況等の圧延状態の変化により圧延機の出
側板厚が変動しても、これを補償することができず、板
厚精度的に問題がある。
【0005】本発明は、かかる従来の課題に鑑み、過去
の加速または減速時における出側板厚偏差の増減方向に
応じて油膜厚みを補正する際の制御定数を増減すること
により、加減速時における板厚精度の向上を図ることを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧延機4 の圧
延材の速度を取込み、この圧延速度と所定の制御定数と
の乗算結果をもって油膜厚みに関する補正量としてロー
ル圧下量を変化させて圧延材1 の板厚を制御する圧延機
の加減速時の自動板厚制御方法において、過去の加速ま
たは減速時における圧延機4 の出側板厚偏差Δhの変化
の方向によって前記制御定数Cを修正して、油膜厚み補
正をおこなうものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図3において、1は圧延材、2は圧延材1 を供給
する入側リール、3は圧延材1 を巻取る出側リール、4
は圧延材1 を圧延する圧延機で、上下一対の圧延ロール
5 を有する。
【0008】6は圧延後の圧延材1 の板厚みを計測し出
側板厚偏差Δhとして出力する出側厚み計、7は圧延機
4 の出側速度を検出するパルスジェネレータである。9
はロール間隙を変化させて圧延材1 の板厚みを制御する
圧延機油圧圧下制御装置である。10は圧延機油圧圧下制
御装置9 に制御指令を出力する制御装置であって、出側
厚み計6 及びパルスジェネレータ7 からの信号に基づい
て油膜厚み補正量ΔSを演算し、その油膜厚み補正信号
を圧延機油圧圧下制御装置9 に指令するように構成され
ており、図1及び図2に示す演算機能を有する。
【0009】ここでは、出側の圧延材の速度を用いる構
成としているが、圧延材の速度であれば、入側を用いる
構成としても、圧延ロールの回転速度を用いる構成とし
てもよい。次に本発明に係る自動板厚制御方法につい
て、図1及び図2のフローチャートを参照しながら説明
する。
【0010】圧延材1 の板厚を制御するに際しては、図
1に示すように、先ず出側厚み計6により圧延機4 の出
側における圧延材1 の出側板厚偏差Δhをトラッキング
をとって測定し、その値を制御装置10のメモリに記憶さ
せておく(ステップS1) 。次に圧延機4 に加速又は減速
指令が出ているか否かにより加減速中か否かを判断し
(ステップS2) 、加減速中であれば出側板厚偏差Δhを
見るためにステップS3へ進み、また加減速中でない時に
は、油膜補償が不要であるためステップS1に戻る。
【0011】ステップS3では、加減速中の出側板厚偏差
Δhが不感帯値となる判断基準値Eに比べて十分大きい
か否かを判断する。そして、出側板厚偏差Δhが判断基
準値Eより大きければ、制御係数Cを補正する必要があ
るので、ステップS4に進む。また出側板厚偏差Δhが判
断基準値Eより小さいときには、制御係数Cの補正を要
しないので、ステップS1に戻る。
【0012】ステップS4では、出側板厚偏差Δhが小さ
くなるように油膜補償量の制御定数Cを補正し、ここで
求めた制御係数Cに基づいてΔS=C√Vの式からロー
ルギャップΔSを演算し、ロールギャップΔSを変更し
て、次回の加減速に備える。ステップS5では演算続行の
判断を行ない、続行する時はステップS1に戻り、続行し
ない時はエンドに進み完了する。
【0013】続行の是非の判断基準としては、その加減
速の最後まで続行することとしてもよいし、ΔSの変更
が生じた点で打ち切りとしてもよい。制御定数Cの補正
は、次のようにして行なう。即ち、図2に示すように、
先ず加速中か減速中かの判断を行なう(ステップS6) 。
これは加速中と減速中で制御定数Cの増減方向が違うた
めである。そして、加速中であればステップS7に進み、
また減速中であればステップS8に進む。
【0014】ステップS7では、出側板厚偏差Δhがプラ
スかマイナスかを判断する。これは、プラス、マイナス
により制御定数Cを増減するためである。そして、出側
板厚偏差Δhがプラスの時には、制御定数Cが大きすぎ
るので、制御定数Cを小さくすべくステップS9に進み、
逆にマイナスの時には、制御定数Cが小さすぎるので、
制御定数Cを大きくすべくステップS10 に進む。
【0015】ステップS8でも、同様に出側板厚偏差Δh
がプラスかマイナスかを判断する。そして、出側板厚偏
差Δhがプラスの時には、制御定数Cが小さすぎるの
で、制御定数Cを大きくすべくステップS10 に進み、逆
にマイナスの時には、制御定数Cが大きすぎるので、制
御定数Cを小さくすべくステップS9に進む。ステップS9
では、元の制御定数Cより 0.1減算したものを補正後の
新たな制御定数Cとし、またステップS10 では元の制御
定数Cに 0.1を加算したものを補正後の新たな制御定数
Cとする。
【0016】ここでは、制御定数の変更値を0.1 に固定
しているが、Δhの大きさに応じて変更するようにして
もよい。このように圧延機4 の圧延速度Vを取込み、こ
の圧延速度Vと所定の制御定数Cとの乗算結果をもって
ロール圧下量を変化させて圧延材1 の板厚を制御するに
際し、出側板厚偏差Δhの変化の方向を判別し、それに
応じて制御定数Cを修正することにより、制御定数Cを
最適値に補正し、出側板厚偏差Δhが変動しないように
できる。従って、従来に比べて高い板厚精度が達成でき
る。
【0017】すなわち、図4で本発明実施例と従来例と
を比較するように、圧延開始時に100mpmの圧延速度を30
0mpmに比例加速し、圧延終了時に100mpmに比例減速する
場合において、従来例ではΔS=C√Vに従ってΔSを
制御し、ロールギャップを開いて油膜補正をしたにも拘
らず加速中はΔhがマイナス、減速中はプラスとなるの
に対し、本発明実施例では、ΔS=C√Vにおいて制御
定数Cが最適な値に変更されているので、出側板厚偏差
を零にするようロールギャップ出力の大きさが最適化さ
れ、板厚精度を向上できる。
【0018】なお、図4では圧延開始時と終了時で例示
しているが、本発明は圧延途中で圧延速度を変更するた
めに加速・減速する場合にも適応できる。また、2段加
速、3段加速する場合にも適用できる。また、以上の説
明においてΔS=C√Vの式を用いているが、√Vの代
りに、V1/4 を用いてもよいし、ΔSのVに対する関係
を折れ線関数f(V) としてデータテーブルの形で保有
し、ΔS=c ・f(V) として演算してもよい。
【0019】更に、図5で示す如く、圧延開始時に10mp
m の圧延速度を100mpmに比例加速するとき、ΔS=C√
Vに従ってΔSを制御しロールギャップを開く。このと
き、出側板厚偏差Δhが油膜補正をしたにも拘らずマイ
ナス(薄く)なったときは制御定数Cが小さいことから
これをΔS=C√VにおいてC=C+0.1 として大きく
する。
【0020】一方、出側偏差Δhがプラスになったとき
は制御定数CをΔS=C√VでC=C−0.1 として小さ
くする。これにより、制御定数Cを大きくしたときは、
ロールギャップ出力ΔSは前回の出力が点線で示され、
今回の出力が実線で示され(C=C+0.1 としたのでΔ
Sをより開いている)、本発明では板厚精度が向上す
る。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、圧延機4 の圧延速度を
取込み、この圧延速度Vと所定の制御定数Cとの乗算結
果をもって油膜厚みに関する補正量としてロール圧下量
を変化させて圧延材1 の板厚を制御するに際し、圧延機
4 出側における圧延材1 の出側板厚偏差Δhの変化の方
向によって前記制御定数Cを修正するので、制御定数C
を最適値に修正して出側板厚偏差Δhの変動を小さくで
き、すなわち、出側板厚偏差Δhを零にするようロール
ギャップ出力の大きさが最適化され、従って従来に比べ
て加減速時において高い板厚精度を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す制御方法のフローチャ
ートである。
【図2】同制御定数補正のフローチャートである。
【図3】同全体の構成図である。
【図4】本発明と従来例を比較したグラフである。
【図5】本発明と従来例を比較したグラフである。
【符号の説明】
1 圧延材 4 圧延機 6 出側厚み計 7 パルスジェネレータ 9 圧延機油圧圧下制御装置 10 制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延機(4) の圧延材の速度を取込み、こ
    の圧延速度と所定の制御定数との乗算結果をもって油膜
    厚みに関する補正量としてロール圧下量を変化させて圧
    延材(1) の板厚を制御する圧延機の加減速時の自動板厚
    制御方法において、過去の加速または減速時における圧
    延機(4) の出側板厚偏差Δhの変化の方向によって前記
    制御定数Cを修正して、油膜厚み補正をおこなうことを
    特徴とする圧延機の加減速時の自動板厚制御方法。
JP4142922A 1992-06-03 1992-06-03 圧延機の加減速時の自動板厚制御方法 Pending JPH05337531A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0810815A (ja) * 1994-06-22 1996-01-16 Kawasaki Steel Corp ステンレス鋼板の板厚制御方法
WO2009037766A1 (ja) * 2007-09-20 2009-03-26 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation 板厚制御装置

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