JPH05336681A - 車両用発電機の電圧制御装置 - Google Patents

車両用発電機の電圧制御装置

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JPH05336681A
JPH05336681A JP14169692A JP14169692A JPH05336681A JP H05336681 A JPH05336681 A JP H05336681A JP 14169692 A JP14169692 A JP 14169692A JP 14169692 A JP14169692 A JP 14169692A JP H05336681 A JPH05336681 A JP H05336681A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】間欠負荷駆動時におけるエンジンのハンチング
を低減可能な車両用発電機の電圧制御装置を提供する。 【構成】基本制御部10は電気負荷5、51及びバッテ
リ3に給電する車両用発電機2の励磁電流を制御して発
電機2の出力電流を電気負荷の変動に対応させる。徐励
制御部Crは電気負荷5、51投入直前の励磁電流値か
ら投入後の電気負荷5、51の値に応じた励磁電流値ま
で投入直後から徐々に増加させる。間欠負荷投入検出手
段17は間欠作動電気負荷5の投入を検出し、間欠負荷
投入時制御手段16は間欠負荷5投入後の励磁電流増加
率を非間欠作動電気負荷51投入後の励磁電流増加率よ
りも小さく設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用発電機の電圧制御
装置に関し、詳しくは電気負荷の変動に対応する励磁電
流の変化を徐々に行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用発電機では、負荷投入スイ
ッチを投入して電気負荷に給電する直後において発電電
流量が不足するのでバッテリから前記電気負荷に給電す
るとともに、バッテリの放電によるその端子電圧低下を
検出し、端子電圧が所定の基準レベルになるまで発電機
の励磁電流を増加し、それにより発電機の出力電流を増
加させて電気負荷に給電している。しかしながら上記し
た発電制御方式によると電気負荷投入直後におけるエン
ジン負荷の急増によりエンジン回転数が急落するという
不具合がある。すなわち、所定のアクセル開度において
電気負荷を投入するとそれへの給電によりバッテリの端
子電圧が低下して励磁電流が急増し、エンジン負荷が急
増してエンジン回転数が急激に低下し、更にエンジンの
慣性によりエンジン回転数が均衡点を超えて落ち込む
(通常、アンダーシュートと呼ばれる)。
【0003】このような問題を解決するために特開昭6
2ー64299は電気負荷が新たに投入された場合に、
バッテリ端子電圧の低下量にかかわらず励磁電流のデュ
ーティ比を定率増加することにより、励磁電流急増によ
るエンジン回転数の急落を回避している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら発電機の
デューティ比を定率増加させる上記公報の徐励技術にお
いても、電気負荷が一定周期で断続する間欠電気負荷
(以下、間欠負荷という)であると、徐励していない場
合よりは小さくなるものの、アイドリング時のようにエ
ンジントルクが小さい場合には、エンジン回転数が間欠
負荷の定周期断続動作に応じてハンチングして、乗員に
不快感を与えるという問題があった。
【0005】また、ハンチングを低減するためにアイド
ル回転数を高く設定すると燃費の点で不利となる。本発
明は上記問題点に鑑みなされたものであり、間欠負荷駆
動時におけるエンジンのハンチングを低減可能な車両用
発電機の電圧制御装置を提供することを、その目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用発電機の
電圧制御装置は、電気負荷及びバッテリに並列給電する
車両用発電機の励磁電流を前記電気負荷及びバッテリの
要求水準に応じた値に制御する基本制御部と、前記電気
負荷の投入を検出するとともに前記電気負荷投入直前の
前記電気負荷の大きさに応じた励磁電流値から投入後の
前記電気負荷の大きさに応じた励磁電流値まで前記励磁
電流を前記電気負荷投入直後から所定の励磁電流変化率
で徐々に増加させる徐励制御部とを備える車両用発電機
の電圧制御装置において、前記徐励制御部は、少なくと
も間欠作動電気負荷の投入を検出する間欠負荷投入検出
手段と、前記間欠負荷投入後の前記励磁電流増加率を非
間欠作動電気負荷投入後の前記励磁電流増加率よりも小
さく設定する間欠負荷投入時制御手段とを備えることを
特徴としている。
【0007】
【作用】基本制御部は電気負荷及びバッテリに給電する
車両用発電機の励磁電流を制御して発電機の出力電流を
電気負荷の変動に対応させる。徐励制御部は電気負荷投
入直前の電気負荷の値に応じた励磁電流値から投入後の
電気負荷の値に応じた励磁電流値まで投入直後から徐々
に増加させる。
【0008】更に間欠負荷投入検出手段は間欠作動電気
負荷の投入を検出し、間欠負荷投入時制御手段は間欠負
荷投入後の励磁電流増加率を非間欠作動電気負荷投入後
の励磁電流増加率よりも小さく設定する。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように本発明の車両用発電
機の電圧制御装置は、徐励制御部が、間欠作動電気負荷
の投入を検出するとともに、間欠負荷投入後の励磁電流
増加率を非間欠作動電気負荷投入後の励磁電流増加率よ
りも小さく設定する間欠負荷投入時制御手段を備えてい
るので、非間欠作動電気負荷投入後には第一励磁電流増
加率で徐々に励磁電流を増加させてエンジン回転数の落
ち込みを抑制し、間欠作動電気負荷投入後には第一励磁
電流増加率より小さい第二励磁電流増加率で徐々に励磁
電流を増加させることができる。
【0010】すなわち本発明によれば、エンジン回転数
の低下(アンダーシュート)抑制のために励磁電流増加
を徐々に行う非間欠負荷投入後によりも、間欠負荷投入
後には一層励磁電流増加率を小さくし、これにより間欠
負荷投入後のエンジン回転数のハンチングを低減できる
という優れた効果を奏することができる。
【0011】
【実施例】本発明の車両用発電機の電圧制御装置の一実
施例を図1を参照して以下説明する。発電機2は車両用
エンジン(図示せず)により駆動される三相全波整流器
内蔵の三相交流発電機であって、その低位出力端は接地
され、高位出力端はバッテリ3の+端子に接続されてい
る。またこの高位出力端は、間欠負荷投入スイッチ6を
通じて間欠負荷5に、スイッチ61を通じて非間欠負荷
51に、それぞれ給電可能となっている。ここで、間欠
負荷5はハザードランプやターンシグナルなど数秒以下
の周期で点滅する電気負荷であり、非間欠負荷51及び
52は連続作動する電気負荷である。
【0012】間欠負荷5とスイッチ6との接続点はダイ
オード7を通じて電圧制御装置1内の判定回路17の入
力端に接続されている。発電機2には電圧制御装置1が
付設されており、電圧制御装置1はバッテリ3の端子電
圧を検出する入力端と、発電機2の励磁巻線20の一端
に接続される出力端とを備え、励磁巻線20の他端は発
電機2の高位出力端に接続されている。
【0013】また電圧制御装置1はキースイッチ4を通
じてバッテリ3から給電される電源回路19を内蔵して
おり、電源回路19は不図示の電源ラインを通じて各部
に所定の電源電圧を給電している。電圧制御装置1の構
成を以下に説明する。電圧制御装置1の入力端と接地ラ
インとの間に互いに直列に接続された分圧抵抗R1、R
2の接続点に現れる分圧Vsは比較器10により基準電
圧Vrと比較され、比較器10の出力はAND回路12
に入力される。AND回路12は比較器10の出力と後
述の徐励制御部の出力との論理積出力をエミッタ接地の
パワートランジスタ11のベースに供給し、パワートラ
ンジスタ11のコレクタは電圧制御装置1の出力端を通
じて励磁巻線20に給電される励磁電流を断続する。こ
こで、上記徐励制御部からAND回路12への出力がハ
イレベル(1)である場合には、通常の如くパワートラ
ンジスタ11は比較器10により開閉制御され、分圧V
sが基準電圧Vrに等しくなるようにパワートランジス
タ11のデューティ比(以下単にデューティともいう)
が決定される。
【0014】ここで、比較器10は本発明でいう基本制
御部を構成し、また電圧制御装置1は次に説明する徐励
制御部を備えている。この徐励制御部は、デューティ記
憶回路13、デューティ加算ラッチ回路14、パルス幅
発生回路15、ラッチ周期切替回路(間欠負荷投入時制
御手段)16、判定回路(間欠負荷投入検出手段)1
7、基準クロック回路18によって構成されている。
【0015】基準クロック回路18はデューティ記憶回
路13、パルス幅発生回路15、ラッチ周期切替回路1
6に所定周期のクロック信号を入力する。デュ−ティ記
憶回路13は、AND回路12の出力を検出することに
よりパワートランジスタ11のデューティを入力して記
憶する機能を有する。判定回路17は、比較器10の出
力とパルス幅発生回路15の出力とを比較して判定する
回路である。
【0016】ラッチ周期切替回路16は、判定回路17
からの出力に基づいてパワートランジスタ11断続のた
めのクロック信号のデューティを変更するタイミングを
制御する回路である。デューティ加算ラッチ回路14
は、デュ−ティ記憶回路13の記憶するデューティを所
定のタイミングでラッチするとともに、ラッチしたデュ
ーティにラッチ周期切替回路16の指令するラッチタイ
ミング(デューティ切替えタイミング)で所定量のデュ
ーティを加算してそれをラッチする回路である。
【0017】パルス幅発生回路15は、デューティ加算
ラッチ回路14の出力に基づいてそれがラッチするデュ
ーティ(ラッチデューティ)に応じたON時間を有する
パルス信号をAND回路12に出力する回路である。以
下、全体作動について更に説明する。発電機2を通常運
転していて電気負荷51が投入される直前において、パ
ルス幅発生回路15はAND回路12に加算済みデュー
ティ波形を出力しており、比較器10の出力との論理積
をとった結果、パワートランジスタ11は、実質的に比
較器10により断続制御される。比較器10の断続によ
り発生するAND回路12のデューティは、デュ−ティ
記憶回路13に周期的に入力されて記憶される。
【0018】判定回路17は、通常運転時はパルス幅発
生回路15の出力をタイミング信号として比較器10の
出力の断続的なローレベル(0)を検出し、次に電気負
荷5が投入されると、Vsが低下する為比較器10の出
力が常時ハイレベル(1)となり、通常運転時と同様の
タイミング信号により、前記比較器10の継続的なハイ
レベル(1)を検出して電気負荷51が投入されたこと
を判定し、判定出力をラッチ周期切替回路16に出力す
る。
【0019】ラッチ周期切替回路16は、判定回路17
の判定出力に基づいて上記した電気負荷投入後の比較器
10の継続的なハイレベル(1)の間、後述のラッチ周
期を指定するクロック信号(ラッチ周期切替えクロッ
ク)を出力する。デューティ記憶回路13が記憶するデ
ューティは所定のラッチタイミングでデュ−ティ加算ラ
ッチ回路14にラッチされる。デューティ加算ラッチ回
路14はラッチしたデューティに所定のデューティ加算
量αを加えて加算済みデューティを形成してそれをパル
ス幅発生回路15に出力し、パルス幅発生回路15は入
力された加算済みデューティに相当する期間だけハイレ
ベル(1)をAND回路12に出力し、パワートランジ
スタ11をオンする。なお、電気負荷投入直前時点で
は、パルス幅発生回路15はAND回路12に加算済み
デューティ波形を出力しており、比較器10の出力との
論理積をとった結果、パワートランジスタ11は実質的
に比較器10により断続制御されている。
【0020】本実施例では間欠作動電気負荷5の投入を
間欠負荷投入検出手段17により検出し、ラッチ周期切
替回路16により、非間欠負荷である電気負荷51の投
入直後よりも長いラッチ周期にて、デューティ加算を行
なう。即ち励磁電流増加率を、非間欠負荷51の投入直
後よりも小さくして、間欠負荷5の作動によるエンジン
トルクの変動を抑えエンジン回転数のハンチングを低減
できるものである。
【0021】以下、各部の詳細を説明する。まず、基準
クロック回路18と判定回路17とラッチ周期切替回路
16とを図2を参照して詳細に説明する。図2におい
て、18は基準クロック回路であり、所定周波数で発振
する基準発振器182と、それから出力されるクロック
を分周して形成したクロック181などを出力する縦続
接続された所定個のカウンタ183とからなる。また基
準クロック回路18は所定桁のカウンタ183の出力の
論理積出力185を出力するAND回路184を内蔵し
ている。
【0022】判定回路17において、入力171として
比較器10の出力が入力され、入力172としてパルス
幅発生回路15の出力が入力され、入力173として間
欠負荷投入検出信号が入力され、出力174がラッチ周
期切替回路16の入力161となる。175は入力端子
171、172から信号を受け取るDフリップフロップ
であり、176は比較器、177はAND回路であり、
178はNOT回路である。
【0023】間欠負荷5あるいは電気負荷51の投入前
後におけるこの判定回路17の各部動作をそれぞれ図
3、図4のタイミングチャートを参照して説明する。通
常制御状態から間欠負荷5を投入すると、比較器10の
出力が常時ハイレベル(1)、入力端171が常時ハイ
レベル(1)となり、その直後におけるパルス幅発生回
路15の出力端の状態がNOT回路178で反転入力し
ている為、ハイレベル(1)となる時点(175CKの
立下がりエッジ)でDフリップフロップ175のQ出力
はハイレベル(1)となる。
【0024】一方、間欠負荷5(スイッチ6)の投入に
より、ダイオード7を通して、判定回路17の入力端1
73に電圧が印加され、比較器176に入力される。こ
の時、前記印加電圧よりも低いしきい地Vaに設定され
た比較器176の出力は、間欠負荷5の投入によりハイ
レベル(1)からローレベル(0)へと切替り、前記フ
リップフロップ175の出力QとAND回路177にて
論理積をとった結果、判定回路17は、出力端174を
通じてローレベル(0)をラッチ周期切替回路16の入
力端161に入力する。
【0025】ラッチ周期切替回路16は、NOT回路1
64、AND回路165、OR回路166からなり、上
記入力161とクロック181、188とが入力され、
出力163を出力する。ラッチ周期切替回路16は、判
定回路17の出力174がハイレベル(1)の場合、ク
ロック181を、ローレベル(0)の場合に、クロック
188を出力163として出力する。すなわち、間欠負
荷5の投入直後には、ローレベル(0)の為、クロック
188(クロック周期は181よりも188が長く設定
されている)が出力される。
【0026】同様に、通常制御状態より電気負荷(非間
欠負荷)51を投入した場合、比較器176の入力は投
入前と変わらず、ローレベル(0)を保っており、この
時の入力電圧ローレベルよりも高いしきい値Vaに設定
された比較器176の出力も投入前と変らず、ハイレベ
ル(1)を保つ。従ってフリップフロップ175の出力
QとAND回路177にて論理積をとった結果、判定回
路17は出力端174を通じてハイレベル(1)を、ラ
ッチは周期切替回路16の入力端161に入力する。上
記の如く、非間欠負荷51の投入直後には、間欠負荷5
の投入直後よりも比較的短い周期のクロック181が、
ラッチ周期切替回路16の出力端163より出力され
る。
【0027】次に、デューティ記憶回路13、デューテ
ィ加算ラッチ回路14及びパルス幅発生回路15の一実
施例を図5を参照して説明する。デュ−ティ記憶回路1
3において、入力131はAND回路12の出力であ
り、入力132は基準クロック回路18の出力186で
あり、入力133は基準クロック回路18の出力185
であり、デュ−ティ記憶回路13の出力134はビット
数(分解能)に応じて出力本数が決定され、例えば5ビ
ット(分解能;1/25 )の場合は5出力となる。13
5はAND回路で、パワートランジスタ11のON時間
をカウントするためのゲートとして、AND回路12の
出力がハイレベル(1)となっている期間にだけ基準ク
ロック回路18の分周出力186を最下位桁のカウンタ
136に送り込み、カウンタ136はそれをカウントす
る。これによりパワートランジスタ11のON時間はカ
ウンタ136に計数される。ここで、カウンタの数は前
述の出力134と同様、5ビットの場合少なくとも5段
必要となる。なお、本実施例では1周期内でのON時間
をカウントする回路構成としたが、2周期分あるいは4
周期分のON時間の和をカウントすることもでき、また
その平均値を算出して出力してもよい。例えばカウンタ
136を1乃至2個追設して、カウントビット数を1乃
至2ビット増加し、上位ビットを出力すればよい。な
お、137はNAND回路であり、各カウンタ136の
出力134が全てハイレベル(1)となった時に、AN
D回路135の出力をローレベル(0)にクランプし
て、カウンタ136の作動を停止させる。
【0028】カウンタ136のリセットは基準クロック
回路18の出力185をリセット入力133としてR端
子に入力して行う。なお、出力185は所定周期(パワ
ートランジスタ11の断続周期)毎に1パルス発生する
ように所定数のカウンタ183の出力の論理積をとった
ものである。所定周期とは基準クロック回路18のAN
D回路184の出力185の周期、すなわちAND回路
184に入力される最上位桁のカウンタ183の出力周
期に等しい。
【0029】次に、デューティ加算ラッチ回路14を説
明する。このデューティ加算ラッチ回路14はデューテ
ィ記憶回路13のカウンタ136の桁数だけ設けられた
フリップフロップ144と、フリップフロップ144の
出力に所定値(デューティ加算量α)を加算する加算回
路145とからなる。各フリップフロップ144のCK
端子の入力(以下、ラッチパルス(LP)入力という)
141はクロック181であり、各フリップフロップ1
44のD端子入力142はデュ−ティ記憶回路13の各
カウンタ136の各桁出力により個別に構成される。フ
リップフロップ144の出力は加算回路145でデュー
ティ加算量αを加算されて所定本数(デューティ記憶回
路13の出力本数と同数)の出力143を加算済みデュ
ーティとして出力する。出力143の本数は加算済みデ
ューティのバイナリ桁数(ビット数)に応じて変更でき
る。
【0030】このデューティ加算ラッチ回路14の動作
を説明すると、各フリップフロップ144はLP入力1
41(=クロック181)の周期でデュ−ティ記憶回路
13の出力134の各デ−タをビット毎にラッチする。
各フリップフロップ144の出力はLP入力141がハ
イレベル(1)の間、直前のラッチデ−タを保持してい
る。加算回路145は各フリップフロップ144にてラ
ッチされたデ−タすなわち直前のデューティにデューテ
ィ加算量αを加算して加算済みデューティ143として
出力する。
【0031】加算回路145の一例を図6を参照して説
明する。この加算回路145は3ビット(分解能1/2
3 =0.125)を有しており、0から100%までの
デューティを8段階に区分された加算済みデューティを
出力する。加算回路145の入力1451〜1453は
フリップフロップ144の出力142で個別に構成さ
れ、入力1453は最上位桁のフリップフロップ144
の出力が入力され、入力1452はその次の桁のフリッ
プフロップ144の出力が入力され、入力1451はそ
の次の桁のフリップフロップ144の出力が入力され
る。入力1451はNOT回路1451で反転されて最
下位桁のOR回路1458を通じて最下位桁の出力14
31となり、入力1452は下位桁側の半加算器145
5で入力1451と加算されて、その桁上げしない加算
値は次の桁のOR回路1458を通じて中間桁の出力1
432となり、入力1453は最上位桁側の半加算器1
455で下位桁側の半加算器1455のAND回路14
57からの桁上げ値と加算されて、その桁上げしない加
算値は最上位桁のOR回路1458を通じて最上位桁の
出力1433となる。半加算器1455は周知のように
EXOR回路1456及びAND回路1457からな
る。更に、最上位桁の半加算器1455のAND回路1
457から桁上げが出力される場合は各OR回路145
8を通じて3ビット出力1431、1432、1433
として(111)すなわちデューティ100%を出力す
る。このようにすれば、3ビット入力1451、145
2、1453にデューティ加算量αとして(001=デ
ューティ12.5%)だけ加算することができる。
【0032】なお、最上位桁の半加算器1455のAN
D回路1457がハイレベル(1)となる(最上位桁の
半加算器1455で桁上げ信号が生じる)のは加算回路
145の3ビット入力1451、1452、1453が
(111=デューティ100%)となった場合、すなわ
ちNOT回路1454の出力及び各半加算器1455の
EXOR回路1456の出力は(000)となってしま
う場合であるが、この時に最上位桁の半加算器1455
の桁上げ値により加算回路145の出力を(000)で
なく(111)とする。
【0033】なお本実施例では加算回路145はラッチ
後に加算する構成としたが、当然ラッチ前に加算する構
成(図示せず)としてもよい。又、デュ−ティ記憶回路
13のカウンタ136にプリセット値としてデューティ
加算量αを与える構成とすれば加算回路145は不要と
なる。次にパルス幅発生回路15を説明する。
【0034】その入力151、152はそれぞれ基準ク
ロック回路18の出力186、186からなり、入力1
54はデュ−ティ加算ラッチ回路14の出力143から
なり、153がパルス幅発生回路15の出力として、A
ND回路12及び判定回路17に送られる。155はプ
リセット付きのカウンタ、156はAND回路、157
はNAND回路、158はNOT回路である。カウンタ
155はビット毎に個別に設けられており、デューティ
加算ラッチ回路14の出力143すなわち加算済みデュ
ーティがカウンタ155のプリセット端子に入力154
として個別にプリセット値として入力され、カウンタ1
55は入力154を基準クロック回路18の出力186
のタイミングで前記プリセット値を初期値としてカウン
トUPを開始する。NAND回路157は各カウンタ1
55の出力Qが全てハイレベル(1)となった時に、A
ND回路156の出力を“0”にクランプして、カウン
タ155の作動を停止させる。したがって、カウンタ1
54はプリセットされた加算済みデューティに相当する
バイナリ値からカウントを開始するとともに、このカウ
ント期間の間、NAND回路157はNOT回路158
を通じてAND回路12にローレベル(0)を出力し、
パワートランジスタ11はオフされる。そして、各カウ
ンタ155の出力Qが全てハイレベル(1)となれば、
カウントが停止し、カウンタ155の出力は全て1にク
ランプされているので、NAND回路157はNOT回
路158を通じてAND回路12にハイレベル(1)を
出力し、パワートランジスタ11はオンされる。その
後、基準クロック回路18からAND回路出力185が
ハイレベル(1)を出力すると、パルス幅発生回路15
の各カウンタ155は全てプリセットされ、デューティ
記憶回路13の各カウンタ136が全てリセットされ、
それ以後、電気負荷に応じた発電量(パワートランジス
タ11のデューティ)に到達するまで、AND回路出力
185の周期で前記作動を繰り返す。
【0035】すなわち、パルス幅発生回路15は、入力
された加算済みデューティに相当するカウント値がカウ
ンタ155にプリセットされた時点からパワートランジ
スタ11をオフし、更にプリセット値からカウントが開
始されるカウンタ155のカウント値が最大値になった
時点でパワートランジスタ11をオンする。プリセット
がなされる周期(AND回路185の出力信号の周期)
は一定であるので、パワートランジスタ11のオフ期間
が減少(デューティが徐々に増大)されることとなる。
【0036】デュ−ティ記憶回路13で記憶したデュ−
ティにデューティ加算量αを加算して、パワートランジ
スタ11のデューティが徐々に増大すると、発電機2の
発電量が徐々に増加し、バッテリ3の電位が所定レベル
まで上昇した時点で、比較器10は反転してAND回路
12を通じてパワートランジスタ11を遮断し、以下、
比較器10の断続により励磁電流が制御される。
【0037】上記の動作説明を以下にまとめて説明す
る。ラッチ周期切替回路16は、非間欠負荷51が投入
されるとラッチパルスLPとしてCK1(基準クロック
回路18の出力181)を出力し、デューティ加算ラッ
チ回路14は非間欠負荷51投入直前のデューティから
クロックCK1の周期で所定のデューティ+αだけ増加
したデューティをパルス幅発生回路15に出力し、パル
ス幅発生回路15は入力されたデューティのパルスをA
ND回路12を通じてトランジスタ11に出力し、それ
を断続制御する。このデューティを一定増加率で増加す
る徐励制御は比較器10が反転するまで実施され、その
後、トランジスタ11は比較器10の反転時のデューテ
ィで断続制御される。これにより、エンジン負荷の急増
とそれによるエンジン回転数の急低下が防止される(図
7参照)。
【0038】ラッチ周期切替回路16は、間欠負荷5が
投入されるとラッチパルスLPとしてCK1より周期が
長いCK2を出力し、デューティ加算ラッチ回路14は
間欠負荷5投入直前のデューティからクロックCK2の
周期で所定のデューティ+αだけ増加したデューティを
パルス幅発生回路15に出力し、パルス幅発生回路15
は入力されたデューティのパルスをAND回路17を通
じてトランジスタ11に出力し、それを断続制御する。
【0039】ここで、CK2はCK1より長いので、そ
の分、デューティの増加率が小さくなり、その分エンジ
ン負荷の増加が少なくなる。ここで、CK2をCK1よ
りも長くしてデューティの平均増加率を小さくしたの
は、間欠負荷5はそれ自身、周期的に断続するためにエ
ンジン負荷及びエンジン回転数の変化が一定間隔で繰り
返されていわゆるハンチングが生じ、乗員に不快感を与
える現象を抑制するためである。図7に間欠負荷5のオ
ンオフと、ラッチパルスLPをCK1とした場合及びL
PをCK2とした場合のデューティ変化及びエンジン回
転数の変化を示す。これからわかるように、間欠負荷5
投入時において、ラッチパルスLP=CK2の周期を延
長しているので、エンジン回転数のハンチングを低減す
ることができる。
【0040】上記実施例では、電圧制御装置1内に比較
器10、AND回路12、パルス幅発生回路15、デュ
−ティ加算ラッチ回路14、デュ−ティ記憶回路13、
ラッチ周期切替回路16、判定回路17とを含む構成と
したが、前記各回路及び比較器の一部又は全部を電圧制
御装置1の外部に配設できることは当然である。変形態
様を以下に説明する。(図7中他の実施例参照)上記実
施例では間欠負荷5駆動時のラッチパルスLPの周期を
CK2としたが、この時のLP周期を無限大としてもよ
い。この場合にはデューティは間欠負荷5投入直前のデ
ューティに固定されることになる。
【0041】また、ONデューティ(デューティ)増加
量+αは、デュ−ティ記憶回路13にプリセット値を与
えても増加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電圧制御装置の一実施例を示すブロッ
ク回路図、
【図2】図1の判定回路、ラッチ周期切替回路及び基準
クロック回路を示す回路図、
【図3】図1の間欠負荷投入時のデューティ増加を示す
タイミングチャート、
【図4】図1の非間欠負荷投入時のデューティ増加を示
すタイミングチャート、
【図5】図1のデューティ記憶回路、デューティ加算ラ
ッチ回路及びパルス幅発生回路を示す回路図、
【図6】図5のデューティ加算ラッチ回路の一部を示す
回路図、
【図7】本発明の効果を説明するタイミングチャート。
【符号の説明】
1は電圧制御装置、2は車両用発電機、3はバッテリ、
5は間欠駆動電気負荷、10は比較器(基本制御部)、
12、13、14、15、16、17、18、は徐励制
御部、16はラッチ周期切替回路(間欠負荷投入時制御
手段)、17は判定回路(間欠負荷投入検出手段)、5
1は非間欠作動電気負荷。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気負荷及びバッテリに並列給電する車両
    用発電機の励磁電流を前記電気負荷及びバッテリの要求
    水準に応じた値に制御する基本制御部と、前記電気負荷
    の投入を検出するとともに前記電気負荷投入直前の前記
    電気負荷の大きさに応じた励磁電流値から投入後の前記
    電気負荷の大きさに応じた励磁電流値まで前記励磁電流
    を前記電気負荷投入直後から所定の励磁電流変化率で徐
    々に増加させる徐励制御部とを備える車両用発電機の電
    圧制御装置において、 前記徐励制御部は、少なくとも間欠作動電気負荷の投入
    を検出する間欠負荷投入検出手段と、前記間欠負荷投入
    後の前記励磁電流増加率を非間欠作動電気負荷投入後の
    前記励磁電流増加率よりも小さく設定する間欠負荷投入
    時制御手段とを備えることを特徴とする車両用発電機の
    電圧制御装置。
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