JPH05336645A - 高電圧ケーブルのコネクタ装置 - Google Patents

高電圧ケーブルのコネクタ装置

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Publication number
JPH05336645A
JPH05336645A JP13900392A JP13900392A JPH05336645A JP H05336645 A JPH05336645 A JP H05336645A JP 13900392 A JP13900392 A JP 13900392A JP 13900392 A JP13900392 A JP 13900392A JP H05336645 A JPH05336645 A JP H05336645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
receptacle
voltage cable
high voltage
ray tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP13900392A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Yamaguchi
司郎 山口
Fuminori Kawasaki
文則 川崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP13900392A priority Critical patent/JPH05336645A/ja
Publication of JPH05336645A publication Critical patent/JPH05336645A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は高電圧ケーブルが挿入されるレセプタ
クルと高電圧ケーブルの先端との間にシリコーン板を挟
んで高電圧ケーブルとレセプタクルとを密着させる高電
圧ケーブルのコネクタ装置において、大幅に設計変更を
することなく、簡単な構成で接続部の絶縁を保持するこ
とを目的とする。 【構成】本発明の高電圧ケーブルのコネクタ装置では、
ケーブル押えフランジ36を装置本体にねじ込むことに
より、押え金具38、フランジ34を介して高電圧ケー
ブル28がレセプタクル24に密着固定される。密着度
はケーブル押えフランジ36に設けられた押しネジ40
により調整される。押しネジ40の先端とフランジ34
の間に波形座金等のバネ座金42が配置され、そのバネ
荷重により高電圧ケーブル28の先端がレセプタクル2
4に常に密着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線管装置等の高電圧を
必要とする機器に電源装置からの高電圧を供給する高電
圧ケーブルのコネクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のX線管装置の外観を図5に示す。
X線管容器(ハウベとも称する)2の中に絶縁油、X線
管支持機構等とともにX線管が内蔵されている。容器2
の底面中央にはX線を放射する窓(図示せず)が設けら
れる。容器2の上部左右には図示しない高電圧発生装置
からの高電圧(+,−)を供給するための高電圧ケーブ
ル4、6とのコネクタ容器としてのレセプタクルが挿入
される開口部分8、10が設けられる。このレセプタク
ル内に高電圧ケーブル4、6の先端が挿入される。
【0003】レセプタクル11の構成を図6に示す。高
電圧ケーブル4、6の先端のプラスチック製のハウジン
グ13からコネクタピン12(ここでは2本)が突出し
ている。このピン12がレセプタクル11の底面に設け
られた対応するコンタクトホールに挿入されることによ
り、高電圧ケーブル4、6とレセプタクル11との電気
的な接続が達成される。コンタクトホールは図示しない
X線管の電極に接続される。高電圧ケーブル4、6をレ
セプタクル11内に挿入してから締め付けフランジ16
を容器2の開口部分8、10にねじ込むことにより、高
電圧ケーブル4、6はレセプタクル11に対して密着固
定される。
【0004】ここで、X線管の駆動電圧は非常に高電圧
(例えば、±75KV)であるので、接続部の放電(対
接地、最大75KVp)を防止するために、ケーブル先
端ハウジング13とレセプタクル11の底面との間に絶
縁部材としてのシリコーン板14を挟んで両者を密着さ
せ、絶縁を保持している。
【0005】しかし、X線管はX線を発生する際に熱
(0〜100°程度)も発生するので、温度上昇に伴
い、シリコーン板14や締め付けフランジ16、その他
の部品の膨張、収縮が生じ、使用中にケーブルとレセプ
タクルとの締め付けに緩みが生じ、電気的接続部(コネ
クタピンとコンタクトホール)の密着度が低下し、シリ
コーン板14とケーブル先端あるいはレセプタクル底面
との間に空気が入り、放電してしまうことがあった。そ
のため、3カ月から6カ月毎に定期的に保守点検を行な
い、フランジ16を締め直す必要があった。
【0006】また、X線CT装置、透視装置等のX線管
が回転、または移動する装置では、ケーブルも動くの
で、ケーブル先端とレセプタクルとの接続部も加振さ
れ、締め付けフランジ等が緩みやすく、その結果電気的
接続部の密着度が低下しやすく、放電が発生しやすかっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようにシリコーン
板を介してケーブル先端とレセプタクルとを密着させ、
接続部の絶縁を保持する従来の高電圧ケーブルのコネク
タ装置においては、発熱、振動等により接続部の密着度
が低下し、絶縁を保持できなくなるおそれがあった。
【0008】本発明は上述した事情に対処すべくなされ
たもので、その目的は大幅に設計変更をする必要がな
く、簡単な構成で接続部の絶縁を保持できる高電圧ケー
ブルのコネクタ装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による高電圧ケー
ブルのコネクタ装置は、高電圧ケーブルが挿入される容
器と高電圧ケーブルとの間に絶縁部材を挟んで高電圧ケ
ーブルと容器とを密着させる高電圧ケーブルのコネクタ
装置において、バネ座金を用いて高電圧ケーブルと容器
とを密着固定することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明による高電圧ケーブルのコネクタ装置に
よれば、発熱、振動等により高電圧ケーブルと容器との
密着度が低下しそうになっても、バネ座金のバネ荷重に
よってケーブル先端と容器の底面とを絶縁部材を介して
密着させることができ、簡単な構成で常に絶縁を保持で
きる。また、バネ座金は非常に薄いので、JIS等の規
格に合った容器を使用するX線管装置に対しても設計変
更することなくそのまま適用できる。さらに、保守点検
が不要のため、連続して長期間使用できる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による高電圧ケ
ーブルのコネクタ装置の実施例を説明する。図1はX線
管装置に応用された第1実施例のレセプタクル付近の断
面図である。X線管装置全体の外観は図5に示した従来
例と同様であるので、図示は省略する。すなわち、ここ
でも高電圧発生装置は正負の2種類の高電圧(±75K
V)を発生し、X線管装置と高電圧発生装置とは2本の
正電圧用、負電圧用の高電圧ケーブルを介して接続され
るとする。
【0012】X線管容器22の中に絶縁油、X線管支持
機構等とともにX線管が内蔵されている。容器22の一
部にレセプタクル挿入用の開口が設けられ、レセプタク
ル24がOリング26を介して容器22に固定されてい
る。コネクタ容器としてのレセプタクル24は例えばプ
ラスチック製である。
【0013】レセプタクル24の底面にはコンタクトホ
ールが設けられ、コンタクトホールはX線管の電極に接
続される。通常、X線管には陰極、陽極、フィラメント
電極の3つの電極があるので、3個のコンタクトホール
が設けられる。しかし、コンタクトホールの数はこれに
限定されない。コンタクトホールと対応して高電圧ケー
ブル28の先端ハウジング31にコネクタピン30(こ
こでは3本)が設けられる。先端ハウジング31は例え
ばプラスチック製である。高電圧ケーブルの先端ハウジ
ング31がレセプタクル24内に挿入されると、コンタ
クトホールとピン30が嵌合し、電気的な接続が達成さ
れる。なお、従来と同様に、先端ハウジング31の先端
とレセプタクル24の底面との間には、絶縁を保持する
ために空気を排して両者を密着させる絶縁部材としての
シリコーン板32が挟み込まれている。
【0014】先端ハウジング31の手元側には高電圧ケ
ーブルをレセプタクル24に対して固定する際に用いら
れるフランジ34が設けられる。すなわち、高電圧ケー
ブルの先端ハウジング31をレセプタクル24内に挿入
し、ケーブル押え金具38を介して容器22の開口部に
ケーブル押えフランジ36をねじ込む。ケーブル押えフ
ランジ36をねじ込むことにより、ケーブル押え金具3
8がケーブル28のフランジ34に当接し、ケーブル2
8がレセプタクル24に対して固定される。
【0015】これだけでも密着固定は実現されるが、さ
らに、ケーブル28の固定を強固にするために、ケーブ
ル押えフランジ36に押しネジ40が設けられている。
この押しネジ40をケーブル押えフランジ36にねじ込
むことにより、ケーブル押え金具38、フランジ34を
介して高電圧ケーブル28をレセプタクル24に密着さ
せることができる。なお、密着力はフランジ36で粗調
整し、押しネジ40により微調整することができる。
【0016】ケーブル押え金具38と押しネジ40の先
端との間に鋼製のバネ座金(スプリングワッシャー)4
2が配置されている。バネ座金42はバネ作用を利用し
てゆるみ止めをさせる座金であり、そのバネ荷重により
高電圧ケーブル先端のコネクタピンとレセプタクル24
のコンタクトホールとを常に密着させることができる。
【0017】バネ座金の一例として、円環状の薄板に波
形をつけてなる波形座金(ウェーブワッシャー)を図2
に示す。図2の左側は断面図、右側は斜視図である。な
お、波形座金は高電圧ケーブル28への装脱が自在なよ
うに円環の一部が切り欠けていてもよい。また、バネ座
金を複数枚使用することによりバネ荷重を適宜設定する
ことができる。
【0018】このように本実施例では、バネ座金42の
ばね荷重により高圧ケーブル28の先端をシリコーン板
32を介してレセプタクル24に密着させているので、
X線管の発熱に伴い、シリコーン板24やケーブル押え
フランジ36、押しネジ40等の部品が膨張、収縮した
り、あるいはX線管装置が回転、または移動の際の振動
により締め付けのためのネジ等が緩んでも、従来のよう
にケーブルとレセプタクルとの締め付けに緩みが生じ、
コネクタピンとコンタクトホールからなる電気的接続部
の密着度が低下し、両者の間に空気が入り、放電してし
まうことがない。そのため、従来必要であったフランジ
を締め直すための定期点検が不要となる。また、薄いバ
ネ座金を付加するだけでよいので、設計変更は不要であ
り、簡単な構成で大きな効果を上げることができる。通
常の巻線型のスプリングを使用する場合は、必要なバネ
荷重を実現するためには、外形変更、その他形状の変更
をせざるを得ない。しかし、バネ座金は板バネ1枚で済
むので、設計変更する必要がない。
【0019】ここで、ケーブルの先端とレセプタクルと
の密着度は強すぎるとレセプタクルを破損してしまうの
で、破損することなく密着させるためには波形座金のバ
ネ荷重は5Kg乃至50Kg、バネのたわみは1mm以
上、バネの高さは7mm以下が好ましい。
【0020】このような波形座金を用いてケーブルとレ
セプタクルとを密着固定した実施例について、冷却状態
から50回撮影を行なって、その後60時間冷却させた
第1の実験と、冷却状態から50回撮影を行なって、そ
の後2時間放置して、再び100回撮影して、その後1
8時間冷却させた第2の実験を行なったが、いずれの実
験でもケーブルの緩みは生じなかった。図3はバネ座金
の他の例を示す。図3は一部が切り欠けている円環状の
薄板を歪ませてなるバネ座金を示す。
【0021】この他、バネ座金としては円環状の薄板に
歯をつけてなる歯付座金を用いてもよい。歯付座金の種
々の例を図4に示す。同図(a)は内歯形、(b)は外
歯形、(c)は内外歯形、(d)はサラ形の歯付座金で
ある。図3、図4に示すバネ座金を用いても同様の効果
が得られる。
【0022】本発明は上述した実施例に限定されず、種
々変形して実施可能である。例えば、上述の説明はX線
管装置側の高電圧ケーブルのコネクタ装置について行な
ったが、高圧発生装置側のレセプタクルにおいても同様
にバネ座金を用いて高電圧ケーブルを密着固定してもよ
い。上述のX線管装置はマーゲン、マンモ、循環器、そ
の他の診断用X線装置、X線CT装置全てに使用可能で
ある。さらに、本発明はX線管装置に限らず、一般的な
高電圧ケーブル装置全てに適用可能である。また、押し
ネジ40は必ずしも必要ではない。押しネジ40を省略
した場合は、バネ座金42はケーブル押えフランジ36
とケーブル押え金具38との間に同様に配置すればよ
い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
ネ座金のバネ荷重によってケーブル先端とレセプタクル
の底面とをシリコーン板を介して常に密着させることが
できるので、発熱、振動等により高電圧ケーブルとレセ
プタクルとの密着度が低下し、絶縁が保持できなくなる
ことがない高電圧ケーブルのコネクタ装置が提供され
る。また、バネ座金は薄いので、JIS等の規格に合っ
たレセプタクルを使用するX線管装置に対して形状、寸
法を変更することなくそのまま適用できる。さらに、保
守点検が不要のため、連続して長期間使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】X線管装置に応用された本発明による高電圧ケ
ーブルのコネクタ装置の第1実施例の断面図。
【図2】第1実施例に使われるバネ座金の一例としての
波形座金を示す図。
【図3】第1実施例に使われるバネ座金の他の例を示す
図。
【図4】第1実施例に使われるバネ座金のさらに他の例
としての歯付座金の例を示す図。
【図5】従来のX線管装置の外観を示す図。
【図6】従来のレセプタクルの構造を示す図。
【符号の説明】
22…X線管容器、24…レセプタクル、28…高電圧
ケーブル、30…コネクタピン、32…シリコーン板、
36…ケーブル押えフランジ、38…ケーブル押え金
具、40…押しネジ、42…バネ座金。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電圧ケーブルが挿入される容器と高電
    圧ケーブルとの間に絶縁部材を挟んで高電圧ケーブルと
    容器とを密着させる高電圧ケーブルのコネクタ装置にお
    いて、バネ座金を用いて高電圧ケーブルと容器とを密着
    固定することを特徴とする高電圧ケーブルのコネクタ装
    置。
JP13900392A 1992-05-29 1992-05-29 高電圧ケーブルのコネクタ装置 Pending JPH05336645A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13900392A JPH05336645A (ja) 1992-05-29 1992-05-29 高電圧ケーブルのコネクタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13900392A JPH05336645A (ja) 1992-05-29 1992-05-29 高電圧ケーブルのコネクタ装置

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JPH05336645A true JPH05336645A (ja) 1993-12-17

Family

ID=15235212

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JP (1) JPH05336645A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002124396A (ja) * 2000-08-18 2002-04-26 Marconi Medical Systems Inc 解除可能な電気的結合装置及び方法
JP2009117083A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Toshiba Corp X線管装置
CN107342204A (zh) * 2017-08-28 2017-11-10 丹东市无损检测设备有限公司 装有环形弹簧的新型陶瓷锥组件
KR102625716B1 (ko) * 2023-07-25 2024-01-16 한화시스템 주식회사 케이블용 방수 커넥터 및 케이블 조립체

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