JPH0533543Y2 - - Google Patents

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JPH0533543Y2
JPH0533543Y2 JP3273988U JP3273988U JPH0533543Y2 JP H0533543 Y2 JPH0533543 Y2 JP H0533543Y2 JP 3273988 U JP3273988 U JP 3273988U JP 3273988 U JP3273988 U JP 3273988U JP H0533543 Y2 JPH0533543 Y2 JP H0533543Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、海岸の防波堤をはじめ河川、池等
の堤防に設置される安全柵の支柱構体に関するも
のであり、特に強風時に波や流木等の衝突による
衝撃の加わる可能性のある場所に設置するのに適
した安全柵の支柱構体に関する。
〈従来技術、考案が解決しようとする課題〉 特に海岸の防波堤に設置される安全柵の支柱構
体としては、強風時に押寄せる波の圧力に耐え得
る強度をもつたものであることは勿論のこと、波
によつて運ばれてくる流木や礫、小石等の衝突に
よる衝撃にも耐えることができるものでなければ
ならない。さらに、防波堤は一般にケーソンによ
る重力式構造が大半であり、波力を受けていると
きはかなり振動しているため、安全柵もその振動
に耐え得る構造であることが要求される。
従来の安全柵用支柱構体の代表的なものとして
例えば第5図乃至第9図に示すようなものがあ
る。すなわち第5図に示す支柱構体は、支柱1の
下部をコンクリート2の打込み時に埋設したもの
である。
第6図に示す支柱構体は、コンクリート2に支
柱1の直径より若干大きい穴3をあけ、これに支
柱1を差込んだ後、穴底部にシール用アスフアル
ト4を詰め、その上に砂5をかたく詰め、さらに
穴の上端部をアスフアルト6でシールしたもので
ある。
第7図に示す支柱構体は、支柱1の底部にフラ
ンジ7を例えば溶接して取付け、このフランジ7
をコンクリート2に埋込まれたアンカーボルト8
とナツト9とで固定したものである。なお、各従
来例で、10はワイヤーロープ、チエン等からな
る手すり部材である。
ところが、第5図に示す支柱構体は、剛体構造
のため、衝撃を受けたときの変位が殆どなく、衝
撃エネルギの吸収量が著しく小さいので、強風時
に波や、波によつて運ばれてくる流木や礫等が衝
突すると支柱1が曲つたり、埋設個所のコンクリ
ート2が破損し易い欠点がある。第6図に示す支
柱構体では、砂5による多少のエネルギの吸収作
用があり、比較的小さな衝撃力に対してはコンク
リートの破損防止効果があるが、エネルギの吸収
量を大きくするために穴3を大きくして砂5を多
く入れるようにすると、支柱1の引抜き力が弱く
なる。このため、穴3を大きくするのにも限度が
あり、従つて第5図の支柱構体と同様に少し大き
な衝撃が加わると支柱1が曲つたり、支柱の埋込
み部が破損し易い欠点がある。第7図に示す支柱
構体も第5図の支柱構体と全く同様に剛体構造で
あるため、衝撃が加わると支柱が曲つたりアンカ
ーボルト8、あるいはアンカーボルト埋込み個所
のコンクリートが破損し易い欠点がある。
第8図は従来の安全柵用支柱構体の第4の例を
示す断面図で、支柱1の取付けを柔軟構造にして
前記第5図乃至第7図に示す支柱構体の欠点を解
消することを狙つたものである。同図で、1は支
柱で、その下部はその外径より大きな内径をもつ
た金属製円筒部11内に挿入され、支柱1と円筒
部11との間には衝撃吸収用のゴム材12が充填
されている。円筒部11の上端には取付け用フラ
ンジ13が溶接等によつて取付けられている。
この支柱構体は、例えばコンクリート2の打込
み時に金属製円筒部11および取付け用アンカー
ボルト8を埋設し、取付け用フランジ13を上記
アンカーボルト8とナツト9とにより固定して設
置される。10,10……はワイヤーロープ、チ
エン等の手すり部材で、支柱1に設けられた取付
け金具14を介して上記支柱1に結合されてい
る。支柱1の底部と円筒部11が埋設される穴1
5の底部との間には空隙16が設けられており、
支柱1に衝撃が加わつたときに支柱1が傾いてそ
の衝撃エネルギを吸収することができるようにな
つている。なお、円筒部11の腐蝕を防止するた
めに、円筒部11の外表面全体をゴムの層で覆つ
たもの、つまり円筒部11をゴム材12内に埋設
した構造のものである。
第9図は第8図の支柱構体と本質的に同じよう
に作用する従来の支柱構体の他の例で、主として
既設の防波堤に設置されるものである。同図で支
柱1は、底部に取付け用フランジ17を有する金
属製円筒部18内に挿入され、支柱1と円筒部1
8との間にはゴム材19が充填されている。この
例では、ゴム材19はフランジ17の下面とコン
クリート2の表面との間にも存在している。この
支柱構体は、コンクリート2に穴22をあけてア
ンカーボルト8を固定し、フランジ17の部分で
上記アンカーボルト8とナツト9とにより固定さ
れる。支柱1に衝撃が加わつたとき、該支柱1が
傾き易いように、支柱1の底部とコンクリート2
の表面との間に空隙20が設けられている。この
従来例でも、円筒部18の腐蝕を防止するため
に、該円筒部の表面全体をゴム材で覆つたものも
ある。
これら第8図および第9図に示す支柱構体は、
前記第5図乃至第7図に示す支柱構体に比して衝
撃エネルギの吸収量がはるかに大で、衝撃に対す
る耐久性が優れているが、なお改善を要する問題
点がある。第10図および第11図はこの問題点
を説明するための概略部分断面図である。これら
第10図および第11図は第9図に示す従来の支
柱構体に関する問題点を説明するものであるが、
この説明は第8図の従来の支柱構体についての問
題点にもそのまま当嵌まる。
第10図は設置時の支柱構体の状態を示し、支
柱1は垂直に立つている。第11図に示すように
支柱1に矢印方向の衝撃が加わると、支柱1は図
示のように傾いて衝撃エネルギを吸収し、支柱1
やコンクリート2の取付け部が破損するのを防止
することができる。しかし、このとき支柱1は円
筒部18内に差込まれた部分のほぼ中心点21を
支点として傾くため、ゴム材19の上端部近傍と
下端部近傍は大きく伸張または圧縮されるのに対
して、中央部は殆ど伸張も圧縮も受けない。この
ため、ゴム材にかかる応力はその上下両端部付近
に集中し、この部分の疲労が早く、この部分から
破損がはじまつて全体の寿命が比較的短いという
欠点がある。また、支柱1とゴム材19との接触
部は第11図のように支柱1が傾いた際に隙間2
3を生じ易く、ここに海水や砂などが侵入し、こ
の部分から腐蝕が始まる欠点がある。
〈課題を解決するための手段〉 この考案は、第5図乃至第9図に示したような
従来の支柱構体の欠点を解消しようとするもの
で、この考案による支柱構体は、基盤と台部と支
柱の3部分からなる。上記基盤は、ゴム様弾性体
内に補強鋼板を埋込み、この弾性体と補強鋼板の
双方を貫通する取付孔を周辺部に設けたものであ
る。上記台部は、上記基盤の上面中央に円錐形ま
たはラツパ形をなして上記弾性体と一体をなす弾
性体によつて形成したものである。上記支柱は、
上記台部の中央に植立される。
なお、上記支柱を上記台部に植立する態様とし
ては、上記台部の中央に形成した支持孔内に上記
支柱の下部を挿入する場合や、上記支柱そのもの
を上記台部と一体をなす弾性体によつて形成する
場合などがある。後者の場合は、支柱部分は鋼線
や繊維物質などを弾性体内に埋込んで補強する必
要がある。
〈作用〉 この考案によるときは、支柱に外力が加わつて
傾いた場合、台部が弾性体で形成されているため
に、これに伴う応力を吸収することができる。し
かも台部は、上方程径が細い円錐形またはラツパ
形をなしているので、その上部は支柱の傾きに柔
軟に対応でき、台部と支柱との間に隙間ができる
ことがない。よつて、材料の疲労や腐蝕等の問題
を解決することができる。
〈実施例〉 第1図及び第2図において、1は支柱、31は
台部、32は基盤である。
支柱1は、鋼管、ピアノ線または繊維物質で補
強したゴム、或は強化プラスチツクス等のよう
な、剛性材料で作られている。
基盤32は、ゴム様弾性材料33によつて円盤
形に形成され、内部にはやや小径の補強金属板3
4が埋込まれ、周辺部には弾性材料33及び補強
金属板34を貫通して取付孔35,35……が穿
設され、これら取付孔の上部周囲は弾性材料33
を薄肉にした取付座36,36……が凹設されて
いる。
基盤32の中央部分では、弾性材料33は上方
へ円錐形に盛上つて台部31を形成する。台部3
1及び基盤32の中心には支持孔37穿設され、
支持孔37には支柱1の下部が挿入され、強固に
接着されている。
上述の支柱構体は、岸壁等に植えたアンカーボ
ルトを取付孔35,35……に挿通し、ナツトを
施すことにより設置される。そして、支柱1に衝
撃力等が加わつた場合、支柱1は最下端を支点に
して傾き、上方程大きく移動するが、台部31は
上方になる程薄肉になつて、大きな移動に順応す
ることが可能である。よつて、弾性材料33の無
理な変形が無いために劣化が少く、かつ支柱1と
の間に隙間が出来にくい。
第3図及び第4図に示す実施例では、支柱1は
台部31に連続する弾性材料38によつて形成さ
れ、その内部にピアノ線または繊維物質のような
補強体39が埋込まれて、これにより剛性を維持
している。台部31は、基盤32の上面から支柱
1の表面へ向つて、ラツパ状に連続して推移して
いる。この実施例でも、支柱1に力が加わつたと
きは、台部31の下方を中心にして上方程大きく
移動し、台部31の上部は柔軟にこの移動に順応
する。
〈従来の効果〉 以上のように、この考案によるときは、弾性体
の使用によつて大きな外力を吸収できることに加
え、弾性体は大きく変形する部分程薄肉になつて
いて順応性に富むので無理な変歪による劣化が少
い。しかも、変歪に際して金属部分と弾性体との
接触面に外界へ通ずる隙間が出来ないので、金属
部分の腐蝕を防いで長寿命を維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の一部縦断正面図、
第2図は同実施例の平面図、第3図はこの考案の
他の実施例の一部縦断正面図、第4図は同実施例
の平面図、第5図、第6図、第7図、第8図及び
第9図はそれぞれ従来例を示す一部切断正面図、
第10図及び第11図は第9図に示した従来例の
それぞれ正常時及び外力印加時の支持部分の断面
図である。 1……支柱、31……台部、32……基盤、3
3……ゴム様弾性体、34……補強板、35……
取付孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ゴム様弾性体内に補強鋼板を埋込み、周辺部に
    この弾性体と補強鋼板の双方を貫通する取付孔を
    設けてなる基盤の上面中央に、上記弾性体と一体
    をなす弾性体によつて形成された円錐形またはラ
    ツパ形の台部分を設け、この台部分の中央に安全
    柵用支柱を植立してなる安全柵用支柱構体。
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JPH06245516A (ja) * 1993-02-18 1994-09-02 Mitsubishi Electric Corp サイクロコンバータの並列運転装置
JP2515477Y2 (ja) * 1993-06-10 1996-10-30 ガードレール工業株式会社 仮設防護柵の支持体

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