JPH06245516A - サイクロコンバータの並列運転装置 - Google Patents

サイクロコンバータの並列運転装置

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JPH06245516A
JPH06245516A JP5029185A JP2918593A JPH06245516A JP H06245516 A JPH06245516 A JP H06245516A JP 5029185 A JP5029185 A JP 5029185A JP 2918593 A JP2918593 A JP 2918593A JP H06245516 A JPH06245516 A JP H06245516A
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JP
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reactive power
cycloconverter
circulating current
circuit
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JP5029185A
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Masaru Toyoda
勝 豊田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交流電源BUSに並列接続された循環電流式
サイクロコンバータ1〜3による総合無効電力制御の制
御応答を速くし、かつ安定した無効電力制御を得ること
を目的とする。 【構成】 サイクロコンバータ1〜3個々に個別の無効
電力制御系20を設けるとともに、総合無効電力検出回路
の検出する実測無効電力Qtと総合無効電力の管理値Q
t*との偏差信号によりアップダウンカウンタ34をアッ
プカウント、ダウンカウントさせる。アップダウンカウ
ンタ34の計数値は傾斜信号発生器35によりランプ信号に
変換され、個別の無効電力発生指令値Qi*を得る。こ
の無効電力発生指令値Qi*は個別無効電力検出回路36
の検出する無効電力Qiとの偏差がとられ、この偏差ε
1に基づいてサイクロコンバータ1の循環電流を個別無
効電力制御回路38が制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、可変電圧可変周波数
電源装置であるサイクロコンバータ装置を複数台並列運
転する並列運転装置に関し、特に循環電流制御式サイク
ロコンバータの発生する無効電力を安定に制御すること
ができる並列運転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】循環電流制御式サイクロコンバータの循
環電流を制御することにより、無効電力を補償するサイ
クロコンバータを複数台並列運転する場合の従来のシス
テム構成を図88に示す。図88は、例えば、特開昭61
−157266号公報に示された従来のサイクロコンバータ装
置の並列運転装置の構成図である。図において、1,
2,3は図89に詳細に回路構成を示す、各々が交流電
源BUSに並列接続された循環電流制御式サイクロコン
バータで、負荷へ供給する負荷電流を制御する負荷電流
制御回路IlC1 〜IlCn 、循環電流を制御する循環
電流制御回路I0 1 〜I0 n 、及びこれら負荷電流
制御回路と循環電流制御回路からの制御信号を受けて点
弧位相を決定する位相制御回路PHC1 〜PHCn によ
って制御動作が司られている。
【0003】4,5,6はこれらサイクロコンバータ
1,2,3の負荷となる交流電動機、7,8,9はサイ
クロコンバータ1,2,3用の入力変圧器、10は力率改
善用の進相コンデンサ、15は交流電源BUSの受電端の
電圧を検出する計器用変圧器、16は交流電源BUSの受
電端の電流を検出する計器用変流器、92はこの計器用変
流器16、及び計器用変圧器15の検出する電流、電圧から
交流電源BUS受電端の全体の無効電力を検出する無効
電力検出回路、93はこの無効電力検出回路の検出する無
効電力を所定の値に制御するための総合無効電力制御回
路で、各サイクロコンバータ1,2,3に所定の循環電
流を流すための循環電流指令値を各々の循環電流制御回
路I0 1 〜I0 n に与える。94はこれらの機器から
なる従来のサイクロコンバータ並列運転装置である。
【0004】図89は、図88の入力変圧器7、サイク
ロコンバータ1、交流電動機4を詳細に示した構成図で
あり、TR1U,TR1V,TR1Wは入力変圧器7を
構成する電源変圧器、C/C1U,C/C1V,C/C
1Wは各々U相、V相、W相の循環電流式サイクロコン
バータ、U,V,Wは交流電動機4の各相電機子巻線で
ある。各循環電流式サイクロコンバータC/C1U,C
/C1V,C/C1Wは正群コンバータ95, 97,99と、
負群コンバータ96,98, 100 と、中間タップ付リアクト
ル101 ,102 ,103 ,104 , 105 ,106 とで構成されて
いる。また、負荷電流を検出する負荷電流検出器109 ,
112 ,115 、正群コンバータ95, 97, 99の出力電流を検
出する出力電流検出器107 ,110 , 113、負群コンバータ
96, 98, 100 の出力電流を検出する出力電流検出器108
, 111 , 114 が設けられており、これらの検出信号は
図349における負荷電流制御回路IlC1 、循環電流
制御回路I0 1 に負荷電流実測値、及び循環電流実測
値としてフィードバックされる。
【0005】まず、循環電流式サイクロコンバータの負
荷電流制御の動作をU相を例にとって説明する。負荷電
流検出器109 の検出する負荷電流Iuの検出値は負荷電
流制御回路IlC1 で負荷電流指令Iu*との偏差ε2
=Iu*−Iuが求められ、これに比例した電圧をサイ
クロコンバータC/C1Uが発生するように位相制御回
路PHC1 を制御する。一方、循環電流を制御するた
め、出力電流検出器107 の検出する正群コンバータ95の
出力電流と出力電流検出器108 の検出する負群コンバー
タ96の出力電流とを比較し、少ないほうを循環電流IOu
として検出する。循環電流I0uは循環電流制御回路I0
1 でその指令値I0u*と比較され、その偏差ε3が求
められ、偏差に比例した分だけ正群コンバータ95の出力
電圧Vpと負群コンバータ96の出力電圧Vnとが不平衡
になるように位相制御回路PHC1 を制御する。Vpと
Vnの差電圧は、直流リアクトル101 ,102 に印加され
循環電流I0uが流れる。循環電流I0uが指令値I0u*よ
り流れ過ぎれば、偏差ε3が負となり、Vp<Vnとな
って10uを減少させるので、結果的には循環電流I0u
指令値I0u*に等しくなるように制御される。V相、W
相も同様に制御がなされ、通常は循環電流の指令値I0u
*,I0v*,I0w*を同一値で与えるが、必ずしも同一
にせずともよく、変化させる方法もある。
【0006】次に、従来のサイクロコンバータ並列運転
装置94の受電端の無効電力の制御動作について説明す
る。図90はサイクロコンバータ並列運転装置94の総合
無効電力制御回路93の詳細ブロックを示すブロック図で
ある。図中、116 は受電端における総合無効電力の指令
値Qt*と無効電力検出値Qtとを比較し、それらの偏
差を導出する比較器、117 は制御補償回路、118 〜121
は演算増幅器、122 〜125 はリミッタ、126〜129 は加
算器である。
【0007】即ち、比較器116 で総合無効電力指令値Q
t*と比較される無効電力Qtは、計器用変圧器15、及
び計器用変流器16によって検出した受電端電圧、及び電
流を無効電力演算回路92に導入し、電圧の位相をを90°
だけずらせてその値に電流を乗じ、3相分を加えて得
る。比較器116 では、総合無効電力指令値Qt*と無効
電力Qtとの偏差ε1=Qt*−Qtを求め、制御補償
回路117 に出力する。制御補償回路117 では比較器116
から入力した偏差信号を比例増幅、又は積分増幅し各サ
イクロコンバータ1〜3全体の循環電流指令I0 *を出
力する。この循環電流指令I0 *を各サイクロコンバー
タ1〜3の出力容量に比例して配分するため、かつ循環
電流を途切れさせずに循環電流式サイクロコンバータの
特性を維持するために次の処理がなされる。
【0008】即ち、演算増幅器118 〜121 は、対応する
各サイクロコンバータの容量に比例した配分系倍数の増
幅器であり、全てのサイクロコンバータ容量が同一容量
なら、それらのゲインは、G1=G2=G3=……=G
n=1となる。また、サイクロコンバータ2の容量だけ
が小さく他のサイクロコンバータの1/10の容量である
なら、G2=0.1 、G1=G3=……=Gn=1とな
る。サイクロコンバータ1の循環電流指令値I01*は演
算増幅器118 の出力信号がリミッタ回路122 、及び加算
器126 を介して与えられる。リミッタ回路122 は、図9
1に示す特性をもっており、入力信号eiが正のときに
は、出力信号eoをそのまま出力し、入力信号eiが負
のときには出力信号eoを零に制限し、eo=0を出力
する。即ち、循環電流指令I01*を常に正の値に制限し
ている。
【0009】さらに、リミッタ回路122 の出力eoは加
算器126 によって別途設定された最小循環電流指令ΔI
0 *と加算され、循環電流指令I01*を得る。よって、
循環電流指令I01*は次の値をとる。 I01*=eo+ΔI0 * 他のサイクロコンバータの循環電流指令I02*,I
03*,……I0n*についても同様に与えられる。
【0010】受電端の無効電力の検出値(遅れを正とす
る。)Qtがその指令値Qt*より小さい場合、偏差ε
1=Qt*−Qtは正の値となり、制御補償回路117 の
出力I0 *を増加させる。故に、各サイクロコンバータ
に与える循環電流指令値I02*,I03*,……I0n*も増
大して実循環電流を増加させる。サイクロコンバータの
循環電流が増加すれば受電端の遅れ無効電力Qtが非線
形ではあるが増大し、最終的にQt=Qt*となる。
【0011】逆に、Qt*<Qtとなった場合、偏差ε
1は負の値となり各サイクロコンバータの循環電流を減
らせてQtを減少させ、結果的にQt=Qt*となるよ
うに制御される。偏差ε1は負の値で大きくなった場
合、制御補償回路117 の出力I0 *は負の値になる。し
かし、リミッタ回路122 〜125 の出力eoは負になら
ず、eo=0となる。故に、各サイクロコンバータの循
環電流指令値は、 I01*=I02*=I03*=……=I0n*=ΔI0 * となって、最小限の循環電流が流れ続ける。即ち、循環
電流が途切れることがないから、循環電流式サイクロコ
ンバータの特性を維持できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のサイクロコンバ
ータの並列運転装置は以上のように構成されているの
で、受電端の総合無効電力において、総合無効電力の指
令値との偏差より各サイクロコンバータの循環電流指令
を直接作り出している。しかるに、各サイクロコンバー
タの発生する無効電力は循環電流による無効電力と負荷
電流による無効電力とのトータル値であるのに対して、
従来の装置では負荷電流との関係が考慮されていない。
また、発生無効電力と循環電流との非線形性のため、上
記課題とも相俟って、総合無効電力制御の応答を上げる
ことができない課題があった。
【0013】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたものであり、総合無効電力制御の応答を上
げることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るサイクロコンバータの並列運転装置は交流電源の受電
端に一括接続された進相コンデンサを設け、受電端の総
合無効電力検出器の検出する実測無効電力と全体の無効
電力管理値との偏差に基づいてアップカウント、又はダ
ウンカウントするカウンタ、及び該カウンタの計数値に
応じたランプ信号を発生する傾斜信号発生回路からな
る、個別の無効電力指令を導出する制御回路と、サイク
ロコンバータが個別に発生する無効電力と上記制御回路
の導出する個別の無効電力指令との偏差に基づいて個別
にサイクロコンバータの循環電流を制御する個別無効電
力制御回路とを設けたものである。
【0015】この発明の請求項2に係るサイクロコンバ
ータの並列運転装置は交流電源の受電端に一括接続され
た一括挿入進相コンデンサを設けると共に循環電流式サ
イクロコンバータの給電系統に夫々個別進相コンデンサ
を設け、受電端の総合無効電力検出器の検出する実測無
効電力と全体の無効電力管理値との偏差に基づいてアッ
プカウント、又はダウンカウントするカウンタ、及び該
カウンタの計数値に応じたランプ信号を発生する傾斜信
号発生回路からなる、個別の無効電力指令を導出する制
御回路と、サイクロコンバータ及び個別進相コンデンサ
が個別に発生する無効電力と上記制御回路の導出する個
別の無効電力指令との偏差に基づいて個別にサイクロコ
ンバータの循環電流を制御する個別無効電力制御回路と
を設けたものである。
【0016】この発明の請求項3に係るサイクロコンバ
ータの並列運転装置は交流電源の受電端に一括接続され
た一括挿入進相コンデンサを設けると共に循環電流式サ
イクロコンバータの給電系統に夫々個別進相コンデンサ
を設け、受電端の総合無効電力検出器の検出する実測無
効電力と全体の無効電力管理値との偏差に基づいてアッ
プカウント、又はダウンカウントするカウンタ、及び該
カウンタの計数値に応じたランプ信号を発生する傾斜信
号発生回路からなる、個別の無効電力指令を導出する制
御回路と、サイクロコンバータが個別に発生する無効電
力と上記制御回路の導出する個別の無効電力指令との偏
差に基づいて個別にサイクロコンバータの循環電流を制
御する個別無効電力制御回路とを設けたものである。
【0017】この発明の請求項4〜6に係るサイクロコ
ンバータの並列運転装置は制御回路及び/又は個別無効
電力制御回路の出力を制限するリミッタ回路を設けたも
のである。
【0018】
【作用】この発明の請求項1におけるサイクロコンバー
タの並列運転装置は、各々のサイクロコンバータに個別
の発生無効電力制御系が設けられており、かつ各サイク
ロコンバータ個別の無効電力指令は、受電端の総合無効
電力検出器の検出する実測無効電力と全体の無効電力管
理値との偏差に基づいにランプ信号を発生する傾斜信号
発生回路の出力により設定制御するので、総合無効電力
制御が安定に制御できるとともに、応答の速い制御が可
能となる。
【0019】この発明の請求項2におけるサイクロコン
バータの並列運転装置は、各々のサイクロコンバータに
個別の発生無効電力制御系が設けられており、かつ各サ
イクロコンバータ個別の無効電力指令は、受電端の総合
無効電力検出器の検出する実測無効電力と全体の無効電
力管理値との偏差に基づいにランプ信号を発生する傾斜
信号発生回路の出力により設定制御し、かつ、循環電流
式サイクロコンバータの給電系統に夫々個別進相コンデ
ンサを設け、サイクロコンバータ及び個別進相コンデン
サが個別に発生する無効電力と上記個別の無効電力指令
との偏差に基づいて個別にサイクロコンバータの循環電
流を制御するので、総合無効電力制御が安定に制御でき
るとともに、応答の速い制御が可能となる。
【0020】この発明の請求項3におけるサイクロコン
バータの並列運転装置は、各々のサイクロコンバータに
個別の発生無効電力制御系が設けられており、かつ各サ
イクロコンバータ個別の無効電力指令は、受電端の総合
無効電力検出器の検出する実測無効電力と全体の無効電
力管理値との偏差に基づいにランプ信号を発生する傾斜
信号発生回路の出力により設定制御し、かつ、循環電流
式サイクロコンバータの給電系統に夫々個別進相コンデ
ンサを設け、サイクロコンバータが個別に発生する無効
電力と上記個別の無効電力指令との偏差に基づいて個別
にサイクロコンバータの循環電流を制御するので、総合
無効電力制御が安定に制御できるとともに、より応答の
速い制御が可能となる。
【0021】この発明の請求項4〜6におけるサイクロ
コンバータの並列運転装置は、制御回路及び/又は個別
無効電力制御回路の出力を制限するので、循環電流が制
限でき、循環電流式サイクロコンバータの特性を確実に
確保でき、また制御応答を上げることができる。
【0022】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例1を図に
ついて説明する。図1において、11,12, 13, 14は開閉
器、17, 18, 19は各サイクロコンバータ1〜3個別の入
力電流を検出するための計器用変流器、20, 21, 22は交
流電源BUSの受電端における総合無効電力と各サイク
ロコンバータ1〜3個別の発生無効電力を制御するため
の循環電流指令発生回路、23は上記各構成でなる本発明
によるサイクロコンバータの並列運転装置である。
【0023】循環電流指令発生回路20の詳細ブロックを
図2に示す。図2において、24は計器用変圧器15、及び
計器用変流器16の検出する受電端電圧、及び電流から総
合無効電力を検出する総合無効電力検出回路、25はこの
総合無効電力検出回路の出力を導入し、出力が正の場合
はそのまま出力し、負の場合は零に制限するリミッタ回
路、26はこのリミッタ回路の出力する総合無効電力の検
出値Qtfと総合無効電力の管理値Qt*とを比較する
比較器、27はこの比較器の出力が正の時リレー28を駆動
するリレー駆動回路、29は上記リミッタ回路25の出力す
る総合無効電力の検出値Qtfの逆数と総合無効電力制
御偏差信号ε0とを比較する比較器、30はこの比較器の
出力が正の時リレー31を駆動するリレー駆動回路、32は
上記機器により構成される、総合無効電力管理値と総合
無効電力検出値により駆動制御されて、サイクロコンバ
ータ個別の発生無効電力基準を発生させるための制御回
路、33a はリレー28の駆動時カウンタ34にダウンカウン
ト用のパルス信号を発信する入力発信器、33b はリレー
31の駆動時カウンタ34にアップカウント用のパルス信号
を発信する入力発信器、34はサイクロコンバータ個別の
発生無効電力基準用のアップダウンカウンタで、入力発
信器33a の発生パルスによりダウンカウントし、入力発
信器33b の発生パルスによりアップカウントする。
【0024】35はサイクロコンバータ個別の発生無効電
力基準指令用の傾斜信号発生器で、アップダウンカウン
タ34の計数値に応じた発生無効電力基準を発生する。36
は計器用変圧器15、及び計器用変流器17の検出する電
圧、電流から各々のサイクロコンバータ個別の発生無効
電力を検出する個別無効電力検出回路、37は傾斜信号発
生器35の発生するサイクロコンバータ個別の発生無効電
力基準Qi*と個別無効電力検出回路36の検出する個別
の無効電力検出値Qiを比較する比較器、38は比較器37
の出力する偏差ε1を比例増幅、あるいは積分増幅する
発生無効電力制御回路である。
【0025】負荷電流の制御手段、及び循環電流の制御
手段は従来技術と同様に制御させるが、受電端の無効電
力制御の方式が異なるので、以下説明する。図1に示す
通り各サイクロコンバータ1〜3、及び入力変圧器7〜
9は開閉器12〜14にて交流電源BUSに並列に接続され
ている。また、図2にサイクロコンバータ1についての
み示しているのと同様に各サイクロコンバータ1台毎に
各々受電端の総合無効電力の検出機能と制御機能とを具
備しているので、例えば、サイクロコンバータ1が異常
になったとしても、他のサイクロコンバータ及び総合無
効電力の制御に影響を与えない。
【0026】次に、総合無効電力の制御方式をサイクロ
コンバータ1について図2に基づいて説明する。総合無
効電力検出回路24は、計器用変圧器15、及び計器用変流
器16から受電端の電圧、及び電流の検出信号を受け、受
電端の総合無効電力を検出する。総合無効電力検出回路
24の検出する総合無効電力Qtはリミッタ回路25に入力
し、リミッタ回路25により、Qtが正の場合はそのまま
出力され、負の場合は零の信号が出力される。リミッタ
回路25の出力Qtfは比較器26によって総合無効電力の
管理値Qt*と比較され、それらの偏差Qtf−Qt*
が正の場合、リレー駆動回路27を介してリレー28をON
し、入力発信器33a からダウンカウント用のパルス信号
をアップダウンカウンタ34に入力させる。これにより、
アップダウンカウンタ34の計数値が減少して行くことか
ら、傾斜信号発生器35はその出力、即ち個別発生無効電
力指令Qi*を徐々に減少させて行く。
【0027】一方、リミッタ回路25の出力Qtfは比較
器29にも入力され、総合無効電力制御偏差信号ε0と比
較され、それらの偏差ε0−Qtfが正の場合、リレー
駆動回路30を介してリレー31をONし、入力発信器33b
からアップカウント用のパルス信号をアップダウンカウ
ンタ34に入力させる。これにより、アップダウンカウン
タ34の計数値が増大して行くことから、傾斜信号発生器
35はその出力、即ち個別発生無効電力指令Qi*を徐々
に増大させて行く。即ち、総合無効電力の管理値Qt*
と総合無効電力の検出値Qtの偏差により個別発生無効
電力指令Qi*を増減制御し、受電端の無効電力を制御
するものである。なお、アップダウンカウンタ34には初
期値として、予め設定した無負荷時の無効電力補償量が
与えられている。
【0028】次に、個別無効電力検出回路36は計器用変
圧器15、及び計器用変流器17から得られる電圧、電流信
号によりサイクロコンバータ1の発生無効電力Qiを検
出している。個別無効電力検出回路36の検出する発生無
効電力Qiと傾斜信号発生器35の出力する総合無効電力
の管理値Qt*とは比較器37でこれらの偏差ε1=Qi
*−Qiがとられ、比例積分回路で構成される個別発生
無効電力制御回路38に入力される。個別発生無効電力制
御回路38は偏差ε1に応じたサイクロコンバータ1の循
環電流指令I01*を循環電流制御回路I0 C1に出力
し、従来と同様にサイクロコンバータ1の循環電流が制
御される。
【0029】図3は、図2の装置の運転モードの一例を
示した特性図である。図3(a)において、Qcapは
進相コンデンサ10がとる進み無効電力、Qc/cLはサ
イクロコンバータ全体がとる遅れ無効電力で、サイクロ
コンバータ1の循環電流が最小値だけ流れている場合
(無効電力補償をしていない時)の無効電力、Qi*は
サイクロコンバータ1の個別発生無効電力指令であり、
Qc/cLがQcapより不足している量を補償すべく
発生されている。ここで、Qi*の中央部分は、サイク
ロコンバータ1に対して、最小の循環電流を流している
部分であり、Qi*はこれ以下にならない。また、図3
(b)のQtfは受電端における無効電力であり、遅れ
無効電力Qc/cLが負荷電流、及び循環電流の増大な
どにより増大し、進相コンデンサ10のとる進み無効電力
Qcapを越えている部分の波形となっている。
【0030】図3(c)は、サイクロコンバータ1の負
荷電流Il1が破線で示すように変化した場合の循環電
流指令I01*と発生無効電力Qiを示す。図からも明ら
かなように、循環電流指令I01*は個別発生無効電力指
令Qi*に応じて変化するが、負荷電流Il1が破線で
示すように変化するため、サイクロコンバータ1の発生
無効電力Qiは一点鎖線で示すようにIl1とI01*を
加えた波形となっている。また、図3(d)は、サイク
ロコンバータ3の負荷電流Ilnが破線で示すように変
化した場合の循環電流指令I0n*と発生無効電力Qiを
示す。図からも明らかなように、循環電流指令I0n*は
個別発生無効電力指令Qi*に応じて変化するが、負荷
電流Ilnが破線で示すように変化するため、サイクロ
コンバータ1の発生無効電力Qiは一点鎖線で示すよう
にIl1とI01*を加えた波形となっている。
【0031】即ち、Qc/cL<Qcapの場合、各サ
イクロコンバータの循環電流を増大させることにより、
Qtf=0とすることができる。一方、Qc/cL>Q
capの場合、各サイクロコンバータの循環電流を減少
させることにより、Qtf=0とすることができる。
【0032】図4は、実施例1の変形例1を示すブロッ
ク図である。図4において、39は傾斜信号発生回路35の
出力を制限する上限リミッタ回路である。上限リミッタ
回路39は傾斜信号発生回路35の発生する個別発生無効電
力指令の上限を確実に制限することができる。したがっ
て、サイクロコンバータ1の最大無効電力補償量の制限
ができ、循環電流が制限できるので、サイクロコンバー
タ1の容量を負荷の容量に対して必要以上に大きくしな
くてもよいので、安価な装置にできる。
【0033】図5は図4に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図5において、
図3と同じ符号は、同一信号を示す。図5(a)の個別
発生無効電力指令Qi*は最初、上限リミッタ回路39の
制限値を越えているが、図5(c)に示す循環電流指令
01*のように制限されている。なお、図4に示す変形
例では、上限リミッタ回路39は傾斜信号発生回路35の出
力の上限を制限するものとしているが、アップダウンカ
ウンタ34と傾斜信号発生回路35の間に上限リミッタ回路
39を挿入し、アップダウンカウンタ34の出力の上限を制
限するものとしてもよい。
【0034】図6は実施例1の変形例2を示すブロック
図である。図6において、42は傾斜信号発生回路35の出
力を制限する下限リミッタ回路である。下限リミッタ回
路42は傾斜信号発生回路35の発生する個別発生無効電力
指令の下限を確実に制限することができる。したがっ
て、サイクロコンバータ1による最低限の個別発生無効
電力指令を確保できるので循環電流を途切れないように
規定でき、循環電流式サイクロコンバータの特性を確実
に確保できる。
【0035】図7は図6に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図7において、
図3と同じ符号は、同一信号を示す。図7(d)では負
荷電流Ilnが最小となり、発生無効電力も減少するが
下限リミッタ回路42により、確実に発生無効電力の下限
値を確保していることが判る。なお、図6に示す変形例
では、下限リミッタ回路42は傾斜信号発生回路35の出力
の下限を制限するものとしているが、アップダウンカウ
ンタ34と傾斜信号発生回路35の間に下限リミッタ回路42
を挿入し、アップダウンカウンタ34の出力の下限を制限
するものとしてもよい。
【0036】図8は、実施例1の変形例3を示すブロッ
ク図である。図8において、45は傾斜信号発生回路35の
出力を制限する上下限リミッタ回路である。下限リミッ
タ回路45は傾斜信号発生回路35の発生する個別発生無効
電力指令の上下限を確実に制限することができる。した
がって、サイクロコンバータ1の最大無効電力補償量の
制限ができ、循環電流が制限できるので、サイクロコン
バータ1の容量を負荷の容量に対して必要以上に大きく
しなくてもよいので、安価な装置にできる。また、サイ
クロコンバータ1による最低限の個別発生無効電力指令
を確保できるので循環電流を途切れないように規定で
き、循環電流式サイクロコンバータの特性を確実に確保
できる。さらに、個別発生無効電力の制御範囲を規定し
ているので、制御応答、即ち、個別発生無効電力指令Q
i*の制御出力応答を上げることができる。
【0037】図9は図8に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図9において、
図3と同じ符号は、同一信号を示す。なお、図8に示す
変形例では、上下限リミッタ回路45は傾斜信号発生回路
35の出力の上下限を制限するものとしているが、アップ
ダウンカウンタ34と傾斜信号発生回路35の間に上下限リ
ミッタ回路45を挿入し、アップダウンカウンタ34の出力
の上下限を制限するものとしてもよい。
【0038】図10は、実施例1の変形例4を示すブロ
ック図である。図10において、48は個別無効電力制御
回路38の出力を制限する下限リミッタ回路である。下限
リミッタ回路48は個別無効電力制御回路38の発生する循
環電流指令の下限を確実に制限することができる。した
がって、サイクロコンバータ1の循環電流を途切れない
ように最低循環電流指令を規定でき、循環電流式サイク
ロコンバータの特性を確実に確保できる。
【0039】図11は図10に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図11にお
いて、図3と同じ符号は、同一信号を示す。図11
(c),(d)に示すように循環電流指令I01*,I0n
*を最低循環電流指令の下限リミットに確実に制限でき
る。
【0040】図12は、実施例1の変形例5を示すブロ
ック図である。図12において、51は個別無効電力制御
回路38の出力を制限する上限リミッタ回路である。上限
リミッタ回路51は個別無効電力制御回路38の発生する循
環電流指令の下限を確実に制限することができる。した
がって、サイクロコンバータ1の循環電流指令の上限を
制限できるので、サイクロコンバータ1の容量を負荷の
容量に対して必要以上に大きくしなくてもよいので、安
価な装置にできる。
【0041】図13は図12に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図13にお
いて、図3と同じ符号は、同一信号を示す。図13
(c),(d)に示すように循環電流指令I01*,I0n
*を最大循環電流指令の上限リミットに確実に制限でき
る。
【0042】図14は、実施例1の変形例6を示すブロ
ック図である。図14において、54は個別無効電力制御
回路38の出力を制限する上下限リミッタ回路である。上
下限リミッタ回路54は個別無効電力制御回路38の発生す
る循環電流指令の上下限を確実に制限することができ
る。したがって、サイクロコンバータ1の循環電流を途
切れないように最低循環電流指令を規定でき、循環電流
式サイクロコンバータの特性を確実に確保できる。ま
た、サイクロコンバータ1の循環電流指令の上限を制限
できるので、サイクロコンバータ1の容量を負荷の容量
に対して必要以上に大きくしなくてもよいので、安価な
装置にできる。さらに、循環電流の制御範囲が限定され
ることになるので、負荷電流の変動に対する影響を抑制
できる。
【0043】図15は図14に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図15にお
いて、図3と同じ符号は、同一信号を示す。図15
(c),(d)に示すように循環電流指令I01*,I0n
*を最低循環電流指令の下限リミット、及び最大循環電
流指令の上限リミットに確実に制限できる。
【0044】図16は、実施例1の変形例7を示すブロ
ック図である。図16において、57は傾斜信号発生回路
35の出力を制限する上限リミッタ回路である。上限リミ
ッタ回路57は傾斜信号発生回路35の発生する個別発生無
効電力指令の上限を確実に制限することができる。ま
た、58は個別無効電力制御回路38の出力を制限する下限
リミッタ回路である。下限リミッタ回路58は個別無効電
力制御回路38の発生する循環電流指令の下限を確実に制
限することができる。したがって、サイクロコンバータ
1の最大無効電力補償量の制限ができ、循環電流が制限
できるので、サイクロコンバータ1の容量を負荷の容量
に対して必要以上に大きくしなくてもよいので、安価な
装置にできる。また、サイクロコンバータ1の循環電流
を途切れないように最低循環電流指令を規定でき、循環
電流式サイクロコンバータの特性を確実に確保できる。
【0045】図17は図16に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図17にお
いて、図3と同じ符号は、同一信号を示す。図17
(c),(d)に示すように循環電流指令I01*,I0n
*を最低循環電流指令の下限リミットに確実に制限で
き、また、最大無効電力補償量maxΔQの制限がで
き、循環電流が制限されている。
【0046】図18は、実施例1の変形例8を示すブロ
ック図である。図18は、循環電流指令値の下限を確実
に制限し循環電流式サイクロコンバータの特性を確保す
るために個別無効電力制御回路38の出力にダイオード61
を用いmax.or回路構成とし、循環電流規定値設定
器65を設けたものである。したがって、個別の無効電力
制御回路38が負の信号を出力したとしても最低限の循環
電流を制御、及び確保でき、循環電流が途切れないの
で、循環電流式サイクロコンバータの特性を確実に確保
できる。
【0047】図19は図18に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図19にお
いて、図3と同じ符号は、同一信号を示す。図19
(c)に示すように循環電流指令I01*を循環電流規定
値設定器の規定する最低循環電流指令I0bに確実に制限
できる。
【0048】図20は、実施例1の変形例9を示すブロ
ック図である。図20は、循環電流指令値の下限を確実
に制限し循環電流式サイクロコンバータの特性を確保す
るために個別無効電力制御回路38の出力が正の時はその
まま出力し、負の時は零出力をするリミッタ回路65を追
加し、その出力I01**に循環電流規定値設定器66の出
力I0bを加算器67にて加算し循環電流指令を得るように
したものである。したがって、最低限、循環電流規定値
設定器66の設定する循環電流が流れるので、循環電流式
サイクロコンバータの特性を確実に確保できる。
【0049】図21は図20に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図21にお
いて、図3と同じ符号は、同一信号を示す。図21
(c)に示すように個別無効電力制御回路38の循環電流
指令I01*は正の信号に制限されるとともに、循環電流
指令は、循環電流規定値設定器66の出力I0b以上の値に
確保できる。
【0050】図22は、実施例1の変形例10を示すブロ
ック図である。図22は、個別無効電力補償量の上限を
確実に制限するために個別無効電力指令用の傾斜信号発
生回路35の出力に上限リミッタ回路70を追加し、かつ循
環電流指令値の下限を確実に制限し循環電流式サイクロ
コンバータの特性を確保するため個別無効電力制御回路
38の出力にダイオード71を用いmax.or回路構成と
し、循環電流規定値設定器72を追加したものである。し
たがって、最大の無効電力補償量の制限ができ、循環電
流が制限できるので、サイクロコンバータの容量を負荷
の容量に対し必要以上に大きくする必要がなく安価な設
備とできる。また、最低限の循環電流を制御、及び確保
できるので、循環電流が途切れることがなく、循環電流
式サイクロコンバータとしての特性が確保できる。な
お、上限リミッタ回路70はアップダウンカウンタ34の出
力を制限するものとしても同様の作用効果が期待でき
る。
【0051】図23は図22に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図23にお
いて、図3と同じ符号は、同一信号を示す。
【0052】図24は、実施例1の変形例11を示すブロ
ック図である。図24は、個別無効電力補償量の上限を
確実に制限するために個別無効電力指令用の傾斜信号発
生回路35の出力に上限リミッタ回路75を追加し、かつ、
循環電流指令値の下限を確実に制限し循環電流式サイク
ロコンバータの特性を確保するために、個別無効電力制
御回路38の出力が正の時はそのまま出力し、負の時は零
出力とするリミッタ回路76を追加し、その出力I01**
に循環電流規定値設定器77の出力I0bを加算器78にて加
算し循環電流指令としたものである。したがって、最大
の無効電力補償量の制限ができ、循環電流が制限できる
ので、サイクロコンバータの容量を負荷の容量に対し必
要以上に大きくする必要がなく安価な設備とできる。ま
た、最低限の循環電流を制御、及び確保できるので、循
環電流が途切れることがなく、循環電流式サイクロコン
バータとしての特性が確保できる。なお、上限リミッタ
回路70はアップダウンカウンタ34の出力を制限するもの
としても同様の作用効果が期待できる。
【0053】図25は図24に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図25にお
いて、図3と同じ符号は、同一信号を示す。
【0054】図26は、実施例1の変形例12を示すブロ
ック図である。図26は、個別無効電力補償量の上限を
確実に制限するためにと循環電流指令値の下限を確実に
規定するためにと個別無効電力指令の制御範囲を限定し
応答を速くするために、傾斜信号発生回路35の出力に上
下限リミッタ回路81を追加し、かつ循環電流指令値の下
限を確実に制限し循環電流式サイクロコンバータの特性
を確保するために個別無効電力制御回路38の出力にダイ
オード82を用いmax.or回路構成とし、循環電流規
定値設定器83を追加したものである。なお、上下限リミ
ッタ回路81はアップダウンカウンタ34の出力を制限する
ものとしても同様の作用効果が期待できる。
【0055】図27は図26に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図27にお
いて、図3と同じ符号は、同一信号を示す。
【0056】図28は、実施例1の変形例13を示すブロ
ック図である。図28は、個別無効電力補償量の上限を
確実に制限するためにと循環電流指令値の下限を確実に
規定するためにと個別無効電力指令の制御範囲を限定し
制御応答を速くするために個別無効電力指令用の傾斜信
号発生回路35の出力に上下限リミッタ回路86を追加し、
かつ、循環電流指令値の下限を確実に制限し、循環電流
式サイクロコンバータの特性を確保するために上下限リ
ミッタ回路86の下限は零とし、個別無効電力制御回路38
の出力ができ正の時はそのまま出力し、負の時は零とす
るリミッタ回路87を追加し、その出力I01**に循環電
流規定値設定器88の出力I0bを加算器89にて加算し
循環電流指令を与えるようにしたものである。なお、上
下限リミッタ回路81はアップダウンカウンタ34の出力を
制限するものとしても同様の作用効果が期待できる。
【0057】図29は図28に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図29にお
いて、図3と同じ符号は、同一信号を示す。
【0058】実施例2.以下、この発明の実施例2を図
について説明する。図30において、10a , 10b ,10c
は各サイクロコンバータ1〜3が発生する最低の遅れ無
効電力を補償する個別の進相コンデンサ、11, 12, 13,
14は開閉器、17, 18, 19は各サイクロコバータ1〜3、
及び進相コンデンサ10a 〜10c 個別の入力電流を検出す
るための計器用変流器、20, 21, 22は交流電源BUSの
受電端における総合無効電力と各サイクロコンバータ1
〜3個別の発生無効電力を制御するための循環電流指令
発生回路、23は上記各構成でなる本発明によるサイクロ
コンバータの並列運転装置である。
【0059】循環電流指令発生回路20の詳細ブロックを
図31に示す。図31において、24は計器用変圧器15、
及び計器用変流器16の検出する受電端電圧、及び電流か
ら総合無効電力を検出する総合無効電力検出回路、25は
この総合無効電力検出回路の出力を導入し、出力が正の
場合はそのまま出力し、負の場合は零に制限するリミッ
タ回路、26はこのリミッタ回路の出力する総合無効電力
の検出値Qtfと総合無効電力の管理値Qt*とを比較
する比較器、27はこの比較器の出力が正の時リレー28を
駆動するリレー駆動回路、29は上記リミッタ回路25の出
力する総合無効電力の検出値Qtfの逆数と総合無効電
力制御偏差信号ε0とを比較する比較器、30はこの比較
器の出力が正の時リレー31を駆動するリレー駆動回路、
32は上記機器により構成される、総合無効電力管理値と
総合無効電力検出値により駆動制御されて、サイクロコ
ンバータ個別の発生無効電力基準を発生させるための制
御回路、33a はリレー28の駆動時カウンタ34にダウンカ
ウント用のパルス信号を発信する入力発信器、33b はリ
レー31の駆動時カウンタ34にアップカウント用のパルス
信号を発信する入力発信器、34はサイクロコンバータ個
別の発生無効電力基準用のアップダウンカウンタで、入
力発信器33a の発生パルスによりダウンカウントし、入
力発信器33b の発生パルスによりアップカウントする。
【0060】35はサイクロコンバータ個別の発生無効電
力基準指令用の傾斜信号発生器で、アップダウンカウン
タ34の計数値に応じた発生無効電力基準を発生する。36
は計器用変圧器15、及び計器用変流器17の検出する電
圧、電流から各々のサイクロコンバータ個別の発生無効
電力を検出する個別無効電力検出回路、37は傾斜信号発
生器35の発生するサイクロコンバータ個別の発生無効電
力基準Qi*と個別無効電力検出回路36の検出する個別
の無効電力検出値Qiを比較する比較器、38は比較器37
の出力する偏差ε1を比例増幅、あるいは積分増幅する
発生無効電力制御回路である。
【0061】負荷電流の制御手段、及び循環電流の制御
手段は従来技術と同様に制御させるが、受電端の無効電
力制御の方式が異なるので、以下説明する。図30に示
す通り各サイクロコンバータ1〜3、及び入力変圧器7
〜9は開閉器12〜14にて交流電源BUSに並列に接続さ
れている。また、図31にサイクロコンバータ1につい
てのみ示しているのと同様に各サイクロコンバータ1台
毎に各々受電端の総合無効電力の検出機能と制御機能と
を具備しているので、例えば、サイクロコンバータ1が
異常になったとしても、他のサイクロコンバータ及び総
合無効電力の制御に影響を与えない。
【0062】次に、総合無効電力の制御方式をサイクロ
コンバータ1について図31に基づいて説明する。総合
無効電力検出回路24は、計器用変圧器15、及び計器用変
流器16から受電端の電圧、及び電流の検出信号を受け、
受電端の総合無効電力を検出する。総合無効電力検出回
路24の検出する総合無効電力Qtはリミッタ回路25に入
力し、リミッタ回路25により、Qtが正の場合はそのま
ま出力され、負の場合は零の信号が出力される。リミッ
タ回路25の出力Qtfは比較器26によって総合無効電力
の管理値Qt*と比較され、それらの偏差Qtf−Qt
*が正の場合、リレー駆動回路27を介してリレー28をO
Nし、入力発信器33a からダウンカウント用のパルス信
号をアップダウンカウンタ34に入力させる。これによ
り、アップダウンカウンタ34の計数値が減少して行くこ
とから、傾斜信号発生器35はその出力、即ち個別発生無
効電力指令Qi*を徐々に減少させて行く。
【0063】一方、リミッタ回路25の出力Qtfは比較
器29にも入力され、総合無効電力制御偏差信号ε0と比
較され、それらの偏差ε0−Qtfが正の場合、リレー
駆動回路30を介してリレー31をONし、入力発信器33b
からアップカウント用のパルス信号をアップダウンカウ
ンタ34に入力させる。これにより、アップダウンカウン
タ34の計数値が増大して行くことから、傾斜信号発生器
35はその出力、即ち個別発生無効電力指令Qi*を徐々
に増大させて行く。即ち、総合無効電力の管理値Qt*
と総合無効電力の検出値Qtの偏差により個別発生無効
電力指令Qi*を増減制御し、受電端の無効電力を制御
するものである。なお、アップダウンカウンタ34には初
期値として、予め設定した無負荷時の無効電力補償量が
与えられている。
【0064】次に、個別無効電力検出回路36は計器用変
圧器15、及び計器用変流器17から得られる電圧、電流信
号によりサイクロコンバータ1の発生無効電力Qiを検
出している。個別無効電力検出回路36の検出する発生無
効電力Qiと傾斜信号発生器35の出力する総合無効電力
の管理値Qt*とは比較器37でこれらの偏差ε1=Qi
*−Qiがとられ、比例積分回路で構成される個別発生
無効電力制御回路38に入力される。個別発生無効電力制
御回路38は偏差ε1に応じたサイクロコンバータ1の循
環電流指令I01*を循環電流制御回路I0 C1に出力
し、従来と同様にサイクロコンバータ1の循環電流が制
御される。個別無効電力検出回路36の検出する発生無効
電力Qiは個別進相コンデンサ10a によりサイクロコン
バータ1が発生する最低の遅れ無効電力が打ち消されて
いるので、変動が少なくなる。よって、個別発生無効電
力制御回路38の応答を上げることが可能になる。
【0065】図32は、図31の装置の運転モードの一
例を示した特性図である。図32(a)において、Qc
apは進相コンデンサ10がとる進み無効電力、Qc/c
Lはサイクロコンバータ全体がとる遅れ無効電力で、サ
イクロコンバータ1の循環電流が最小値だけ流れている
場合(無効電力補償をしていない時)の無効電力、Qi
*はサイクロコンバータ1の個別発生無効電力指令であ
り、Qc/cLがQcapより不足している量を補償す
べく発生されている。ここで、Qi*の中央部分は、サ
イクロコンバータ1に対して、最小の循環電流を流して
いる部分であり、Qi*はこれ以下にならない。また、
図32(b)のQtfは受電端における無効電力であ
り、遅れ無効電力Qc/cLが負荷電流、及び循環電流
の増大などにより増大し、進相コンデンサ10のとる進み
無効電力Qcapを越えている部分の波形となってい
る。
【0066】図32(c)は、サイクロコンバータ1の
負荷電流Il1が破線で示すように変化した場合の循環
電流指令I01*と発生無効電力Qiを示す。図からも明
らかなように、循環電流指令I01*は個別発生無効電力
指令Qi*に応じて変化するが、負荷電流Il1が破線
で示すように変化するため、サイクロコンバータ1の発
生無効電力Qiは一点鎖線で示すようにIl1とI01
を加えた波形となっている。また、図32(d)は、サ
イクロコンバータ3の負荷電流Ilnが破線で示すよう
に変化した場合の循環電流指令I0n*と発生無効電力Q
iを示す。図からも明らかなように、循環電流指令I0n
*は個別発生無効電力指令Qi*に応じて変化するが、
負荷電流Ilnが破線で示すように変化するため、サイ
クロコンバータ1の発生無効電力Qiは一点鎖線で示す
ようにIl1とI01*を加えた波形となっている。
【0067】即ち、Qc/cL<Qcapの場合、各サ
イクロコンバータの循環電流を増大させることにより、
Qtf=0とすることができる。一方、Qc/cL>Q
capの場合、各サイクロコンバータの循環電流を減少
させることにより、Qtf=0とすることができる。
【0068】図33は、実施例2の変形例1を示すブロ
ック図である。図33において、39は傾斜信号発生回路
35の出力を制限する上限リミッタ回路である。上限リミ
ッタ回路39は傾斜信号発生回路35の発生する個別発生無
効電力指令の上限を確実に制限することができる。した
がって、サイクロコンバータ1の最大無効電力補償量の
制限ができ、循環電流が制限できるので、サイクロコン
バータ1の容量を負荷の容量に対して必要以上に大きく
しなくてもよいので、安価な装置にできる。
【0069】図34は図33に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図34にお
いて、図32と同じ符号は、同一信号を示す。図34
(a)の個別発生無効電力指令Qi*は最初、上限リミ
ッタ回路39の制限値を越えているが、図34(c)に示
す循環電流指令I01*のように制限されている。なお、
図33に示す変形例では、上限リミッタ回路39は傾斜信
号発生回路35の出力の上限を制限するものとしている
が、アップダウンカウンタ34と傾斜信号発生回路35の間
に上限リミッタ回路39を挿入し、アップダウンカウンタ
34の出力の上限を制限するものとしてもよい。
【0070】図35は、実施例2の変形例2を示すブロ
ック図である。図35において、42は傾斜信号発生回路
35の出力を制限する下限リミッタ回路である。下限リミ
ッタ回路42は傾斜信号発生回路35の発生する個別発生無
効電力指令の下限を確実に制限することができる。した
がって、サイクロコンバータ1による最低限の個別発生
無効電力指令を確保できるので循環電流を途切れないよ
うに規定でき、循環電流式サイクロコンバータの特性を
確実に確保できる。
【0071】図36は図35に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図36にお
いて、図32と同じ符号は、同一信号を示す。図36
(d)では負荷電流Ilnが最小となり、発生無効電力
も減少するが下限リミッタ回路42により、確実に発生無
効電力の下限値を確保していることが判る。なお、図3
5に示す変形例では、下限リミッタ回路42は傾斜信号発
生回路35の出力の下限を制限するものとしているが、ア
ップダウンカウンタ34と傾斜信号発生回路35の間に下限
リミッタ回路42を挿入し、アップダウンカウンタ34の出
力の下限を制限するものとしてもよい。
【0072】図37は、実施例2の変形例3を示すブロ
ック図である。図37において、45は傾斜信号発生回路
35の出力を制限する上下限リミッタ回路である。下限リ
ミッタ回路45は傾斜信号発生回路35の発生する個別発生
無効電力指令の上下限を確実に制限することができる。
したがって、サイクロコンバータ1の最大無効電力補償
量の制限ができ、循環電流が制限できるので、サイクロ
コンバータ1の容量を負荷の容量に対して必要以上に大
きくしなくてもよいので、安価な装置にできる。また、
サイクロコンバータ1による最低限の個別発生無効電力
指令を確保できるので循環電流を途切れないように規定
でき、循環電流式サイクロコンバータの特性を確実に確
保できる。さらに、個別発生無効電力の制御範囲を規定
しているので、制御応答、即ち、個別発生無効電力指令
Qi*の制御出力応答を上げることができる。
【0073】図38は図37に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図38にお
いて、図32と同じ符号は、同一信号を示す。なお、図
37に示す変形例では、上下限リミッタ回路45は傾斜信
号発生回路35の出力の上下限を制限するものとしている
が、アップダウンカウンタ34と傾斜信号発生回路35の間
に上下限リミッタ回路45を挿入し、アップダウンカウン
タ34の出力の上下限を制限するものとしてもよい。
【0074】図39は、実施例2の変形例4を示すブロ
ック図である。図39において、48は個別無効電力制御
回路38の出力を制限する下限リミッタ回路である。下限
リミッタ回路48は個別無効電力制御回路38の発生する循
環電流指令の下限を確実に制限することができる。した
がって、サイクロコンバータ1の循環電流を途切れない
ように最低循環電流指令を規定でき、循環電流式サイク
ロコンバータの特性を確実に確保できる。
【0075】図40は図39に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図40にお
いて、図32と同じ符号は、同一信号を示す。図40
(c),(d)に示すように循環電流指令I01*,I0n
*を最低循環電流指令の下限リミットに確実に制限でき
る。
【0076】図41は、実施例2の変形例5を示すブロ
ック図である。図41において、51は個別無効電力制御
回路38の出力を制限する上限リミッタ回路である。上限
リミッタ回路51は個別無効電力制御回路38の発生する循
環電流指令の下限を確実に制限することができる。した
がって、サイクロコンバータ1の循環電流指令の上限を
制限できるので、サイクロコンバータ1の容量を負荷の
容量に対して必要以上に大きくしなくてもよいので、安
価な装置にできる。
【0077】図42は図41に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図42にお
いて、図32と同じ符号は、同一信号を示す。図42
(c),(d)に示すように循環電流指令I01*,I0n
*を最大循環電流指令の上限リミットに確実に制限でき
る。
【0078】図43は、実施例2の変形例6を示すブロ
ック図である。図43において、54は個別無効電力制御
回路38の出力を制限する上下限リミッタ回路である。上
下限リミッタ回路54は個別無効電力制御回路38の発生す
る循環電流指令の上下限を確実に制限することができ
る。したがって、サイクロコンバータ1の循環電流を途
切れないように最低循環電流指令を規定でき、循環電流
式サイクロコンバータの特性を確実に確保できる。ま
た、サイクロコンバータ1の循環電流指令の上限を制限
できるので、サイクロコンバータ1の容量を負荷の容量
に対して必要以上に大きくしなくてもよいので、安価な
装置にできる。さらに、循環電流の制御範囲が限定され
ることになるので、負荷電流の変動に対する影響を抑制
できる。
【0079】図44は図43に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図44にお
いて、図32と同じ符号は、同一信号を示す。図44
(c),(d)に示すように循環電流指令I01*,I0n
*を最低循環電流指令の下限リミット、及び最大循環電
流指令の上限リミットに確実に制限できる。
【0080】図45は、実施例2の変形例7を示すブロ
ック図である。図45において、57は傾斜信号発生回路
35の出力を制限する上限リミッタ回路である。上限リミ
ッタ回路57は傾斜信号発生回路35の発生する個別発生無
効電力指令の上限を確実に制限することができる。ま
た、58は個別無効電力制御回路38の出力を制限する下限
リミッタ回路である。下限リミッタ回路58は個別無効電
力制御回路38の発生する循環電流指令の下限を確実に制
限することができる。したがって、サイクロコンバータ
1の最大無効電力補償量の制限ができ、循環電流が制限
できるので、サイクロコンバータ1の容量を負荷の容量
に対して必要以上に大きくしなくてもよいので、安価な
装置にできる。また、サイクロコンバータ1の循環電流
を途切れないように最低循環電流指令を規定でき、循環
電流式サイクロコンバータの特性を確実に確保できる。
【0081】図46は図45に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図46にお
いて、図32と同じ符号は、同一信号を示す。図46
(c),(d)に示すように循環電流指令I01*,I0n
*を最低循環電流指令の下限リミットに確実に制限で
き、また、最大無効電力補償量maxΔQの制限がで
き、循環電流が制限されている。
【0082】図47は、実施例2の変形例8を示すブロ
ック図である。図47は、循環電流指令値の下限を確実
に制限し循環電流式サイクロコンバータの特性を確保す
るために個別無効電力制御回路38の出力にダイオード61
を用いmax.or回路構成とし、循環電流規定値設定
器65を設けたものである。したがって、個別の無効電力
制御回路38が負の信号を出力したとしても最低限の循環
電流を制御、及び確保でき、循環電流が途切れないの
で、循環電流式サイクロコンバータの特性を確実に確保
できる。
【0083】図48は図47に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図48にお
いて、図32と同じ符号は、同一信号を示す。図48
(c)に示すように循環電流指令I01*を循環電流規定
値設定器の規定する最低循環電流指令I0bに確実に制限
できる。
【0084】図49は、実施例2の変形例9を示すブロ
ック図である。図49は、循環電流指令値の下限を確実
に制限し循環電流式サイクロコンバータの特性を確保す
るために個別無効電力制御回路38の出力が正の時はその
まま出力し、負の時は零出力をするリミッタ回路65を追
加し、その出力I01**に循環電流規定値設定器66の出
力I0bを加算器67にて加算し循環電流指令を得るように
したものである。したがって、最低限、循環電流規定値
設定器66の設定する循環電流が流れるので、循環電流式
サイクロコンバータの特性を確実に確保できる。
【0085】図50は図49に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図50にお
いて、図32と同じ符号は、同一信号を示す。図50
(c)に示すように個別無効電力制御回路38の循環電流
指令I01*は正の信号に制限されるとともに、循環電流
指令は、循環電流規定値設定器66の出力I0b以上の値に
確保できる。
【0086】図51は、実施例2の変形例10を示すブロ
ック図である。図51は、個別無効電力補償量の上限を
確実に制限するために個別無効電力指令用の傾斜信号発
生回路35の出力に上限リミッタ回路70を追加し、かつ循
環電流指令値の下限を確実に制限し循環電流式サイクロ
コンバータの特性を確保するため個別無効電力制御回路
38の出力にダイオード71を用いmax.or回路構成と
し、循環電流規定値設定器72を追加したものである。し
たがって、最大の無効電力補償量の制限ができ、循環電
流が制限できるので、サイクロコンバータの容量を負荷
の容量に対し必要以上に大きくする必要がなく安価な設
備とできる。また、最低限の循環電流を制御、及び確保
できるので、循環電流が途切れることがなく、循環電流
式サイクロコンバータとしての特性が確保できる。な
お、上限リミッタ回路70はアップダウンカウンタ34の出
力を制限するものとしても同様の作用効果が期待でき
る。
【0087】図52は図51に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図52にお
いて、図32と同じ符号は、同一信号を示す。
【0088】図53は、実施例2の変形例11を示すブロ
ック図である。図53は、個別無効電力補償量の上限を
確実に制限するために個別無効電力指令用の傾斜信号発
生回路35の出力に上限リミッタ回路75を追加し、かつ、
循環電流指令値の下限を確実に制限し循環電流式サイク
ロコンバータの特性を確保するために、個別無効電力制
御回路38の出力が正の時はそのまま出力し、負の時は零
出力とするリミッタ回路76を追加し、その出力I01**
に循環電流規定値設定器77の出力I0bを加算器78にて加
算し循環電流指令としたものである。したがって、最大
の無効電力補償量の制限ができ、循環電流が制限できる
ので、サイクロコンバータの容量を負荷の容量に対し必
要以上に大きくする必要がなく安価な設備とできる。ま
た、最低限の循環電流を制御、及び確保できるので、循
環電流が途切れることがなく、循環電流式サイクロコン
バータとしての特性が確保できる。なお、上限リミッタ
回路70はアップダウンカウンタ34の出力を制限するもの
としても同様の作用効果が期待できる。
【0089】図54は図53に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図54にお
いて、図32と同じ符号は、同一信号を示す。
【0090】図55は、実施例2の変形例12を示すブロ
ック図である。図55は、個別無効電力補償量の上限を
確実に制限するためにと循環電流指令値の下限を確実に
規定するためにと個別無効電力指令の制御範囲を限定し
応答を速くするために、傾斜信号発生回路35の出力に上
下限リミッタ回路81を追加し、かつ循環電流指令値の下
限を確実に制限し循環電流式サイクロコンバータの特性
を確保するために個別無効電力制御回路38の出力にダイ
オード82を用いmax.or回路構成とし、循環電流規
定値設定器83を追加したものである。なお、上下限リミ
ッタ回路81はアップダウンカウンタ34の出力を制限する
ものとしても同様の作用効果が期待できる。
【0091】図56は図55に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図56にお
いて、図32と同じ符号は、同一信号を示す。
【0092】図57は、実施例2の変形例13を示すブロ
ック図である。図57は、個別無効電力補償量の上限を
確実に制限するためにと循環電流指令値の下限を確実に
規定するためにと個別無効電力指令の制御範囲を限定し
制御答を速くするために個別無効電力指令用の傾斜信号
発生回路35の出力に上下限リミッタ回路86を追加し、か
つ、循環電流指令値の下限を確実に制限し、循環電流式
サイクロコンバータの特性を確保するために上下限リミ
ッタ回路86の下限は零とし、個別無効電力制御回路38の
出力ができ正の時はそのまま出力し、負の時は零とする
リミッタ回路87を追加し、その出力I01**に循環電流
規定値設定器88の出力I0bを加算器89にて加算し循環電
流指令を与えるようにしたものである。なお、上下限リ
ミッタ回路81はアップダウンカウンタ34の出力を制限す
るものとしても同様の作用効果が期待できる。
【0093】図58は図57に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図58にお
いて、図32と同じ符号は、同一信号を示す。
【0094】実施例3.以下、この発明の実施例3を図
について説明する。図59において、10a , 10b ,10c
は各サイクロコンバータ1〜3が発生する最低の遅れ無
効電力を補償する個別の進相コンデンサ、11, 12, 13,
14は開閉器、17, 18, 19は各サイクロコバータ1〜3、
及び進相コンデンサ10a 〜10c 個別の入力電流を検出す
るための計器用変流器、20, 21, 22は交流電源BUSの
受電端における総合無効電力と各サイクロコンバータ1
〜3個別の発生無効電力を制御するための循環電流指令
発生回路、23は上記各構成でなる本発明によるサイクロ
コンバータの並列運転装置である。
【0095】循環電流指令発生回路20の詳細ブロックを
図60に示す。図60において、24は計器用変圧器15、
及び計器用変流器16の検出する受電端電圧、及び電流か
ら総合無効電力を検出する総合無効電力検出回路、25は
この総合無効電力検出回路の出力を導入し、出力が正の
場合はそのまま出力し、負の場合は零に制限するリミッ
タ回路、26はこのリミッタ回路の出力する総合無効電力
の検出値Qtfと総合無効電力の管理値Qt*とを比較
する比較器、27はこの比較器の出力が正の時リレー28を
駆動するリレー駆動回路、29は上記リミッタ回路25の出
力する総合無効電力の検出値Qtfの逆数と総合無効電
力制御偏差信号ε0とを比較する比較器、30はこの比較
器の出力が正の時リレー31を駆動するリレー駆動回路、
32は上記機器により構成される、総合無効電力管理値と
総合無効電力検出値により駆動制御されて、サイクロコ
ンバータ個別の発生無効電力基準を発生させるための制
御回路、33a はリレー28の駆動時カウンタ34にダウンカ
ウント用のパルス信号を発信する入力発信器、33b はリ
レー31の駆動時カウンタ34にアップカウント用のパルス
信号を発信する入力発信器、34はサイクロコンバータ個
別の発生無効電力基準用のアップダウンカウンタで、入
力発信器33a の発生パルスによりダウンカウントし、入
力発信器33b の発生パルスによりアップカウントする。
【0096】35はサイクロコンバータ個別の発生無効電
力基準指令用の傾斜信号発生器で、アップダウンカウン
タ34の計数値に応じた発生無効電力基準を発生する。36
は計器用変圧器15、及び計器用変流器17の検出する電
圧、電流から各々のサイクロコンバータ個別の発生無効
電力を検出する個別無効電力検出回路、37は傾斜信号発
生器35の発生するサイクロコンバータ個別の発生無効電
力基準Qi*と個別無効電力検出回路36の検出する個別
の無効電力検出値Qiを比較する比較器、38は比較器37
の出力する偏差ε1を比例増幅、あるいは積分増幅する
発生無効電力制御回路である。
【0097】負荷電流の制御手段、及び循環電流の制御
手段は従来技術と同様に制御させるが、受電端の無効電
力制御の方式が異なるので、以下説明する。図59に示
す通り各サイクロコンバータ1〜3、及び入力変圧器7
〜9は開閉器12〜14にて交流電源BUSに並列に接続さ
れている。また、図60にサイクロコンバータ1につい
てのみ示しているのと同様に各サイクロコンバータ1台
毎に各々受電端の総合無効電力の検出機能と制御機能と
を具備しているので、例えば、サイクロコンバータ1が
異常になったとしても、他のサイクロコンバータ及び総
合無効電力の制御に影響を与えない。
【0098】次に、総合無効電力の制御方式をサイクロ
コンバータ1について図60に基づいて説明する。総合
無効電力検出回路24は、計器用変圧器15、及び計器用変
流器16から受電端の電圧、及び電流の検出信号を受け、
受電端の総合無効電力を検出する。総合無効電力検出回
路24の検出する総合無効電力Qtはリミッタ回路25に入
力し、リミッタ回路25により、Qtが正の場合はそのま
ま出力され、負の場合は零の信号が出力される。リミッ
タ回路25の出力Qtfは比較器26によって総合無効電力
の管理値Qt*と比較され、それらの偏差Qtf−Qt
*が正の場合、リレー駆動回路27を介してリレー28をO
Nし、入力発信器33a からダウンカウント用のパルス信
号をアップダウンカウンタ34に入力させる。これによ
り、アップダウンカウンタ34の計数値が減少して行くこ
とから、傾斜信号発生器35はその出力、即ち、個別発生
無効電力指令Qi*を徐々に減少させて行く。
【0099】一方、リミッタ回路25の出力Qtfは比較
器29にも入力され、総合無効電力制御偏差信号ε0と比
較され、それらの偏差ε0−Qtfが正の場合、リレー
駆動回路30を介してリレー31をONし、入力発信器33b
からアップカウント用のパルス信号をアップダウンカウ
ンタ34に入力させる。これにより、アップダウンカウン
タ34の計数値が増大して行くことから、傾斜信号発生器
35はその出力、即ち個別発生無効電力指令Qi*を徐々
に増大させて行く。即ち、総合無効電力の管理値Qt*
と総合無効電力の検出値Qtの偏差により個別発生無効
電力指令Qi*を増減制御し、受電端の無効電力を制御
するものである。なお、アップダウンカウンタ34には初
期値として、予め設定した無負荷時の無効電力補償量が
与えられている。
【0100】次に、個別無効電力検出回路36は計器用変
圧器15、及び計器用変流器17から得られる電圧、電流信
号によりサイクロコンバータ1の発生無効電力Qiを検
出している。個別無効電力検出回路36の検出する発生無
効電力Qiと傾斜信号発生器35の出力する総合無効電力
の管理値Qt*とは比較器37でこれらの偏差ε1=Qi
*−Qiがとられ、比例積分回路で構成される個別発生
無効電力制御回路38に入力される。個別発生無効電力制
御回路38は偏差ε1に応じたサイクロコンバータ1の循
環電流指令I01*を循環電流制御回路I0 C1に出力
し、従来と同様にサイクロコンバータ1の循環電流が制
御される。個別無効電力検出回路36の検出する発生無効
電力Qiは負荷のサイクロコンバータ1が発生する遅れ
無効電力と変動分を直接検出しているので、個別発生無
効電力制御回路38の応答を上げることが可能になる。
【0101】図61は、図60の装置の運転モードの一
例を示した特性図である。図61(a)において、Qc
apは進相コンデンサ10がとる進み無効電力、Qc/c
Lはサイクロコンバータ全体がとる遅れ無効電力で、サ
イクロコンバータ1の循環電流が最小値だけ流れている
場合(無効電力補償をしていない時)の無効電力、Qi
*はサイクロコンバータ1の個別発生無効電力指令であ
り、Qc/cLがQcapより不足している量を補償す
べく発生されている。ここで、Qi*の中央部分は、サ
イクロコンバータ1に対して、最小の循環電流を流して
いる部分であり、Qi*はこれ以下にならない。また、
図61(b)のQtfは受電端における無効電力であ
り、遅れ無効電力Qc/cLが負荷電流、及び循環電流
の増大などにより増大し、進相コンデンサ10のとる進み
無効電力Qcapを越えている部分の波形となってい
る。
【0102】図61(c)は、サイクロコンバータ1の
負荷電流Il1が破線で示すように変化した場合の循環
電流指令I01*と発生無効電力Qiを示す。図からも明
らかなように、循環電流指令I01*は個別発生無効電力
指令Qi*に応じて変化するが、負荷電流Il1が破線
で示すように変化するため、サイクロコンバータ1の発
生無効電力Qiは一点鎖線で示すようにIl1とI01
を加えた波形となっている。また、図61(d)は、サ
イクロコンバータ3の負荷電流Ilnが破線で示すよう
に変化した場合の循環電流指令I0n*と発生無効電力Q
iを示す。図からも明らかなように、循環電流指令I0n
*は個別発生無効電力指令Qi*に応じて変化するが、
負荷電流Ilnが破線で示すように変化するため、サイ
クロコンバータ1の発生無効電力Qiは一点鎖線で示す
ようにIl1とI01*を加えた波形となっている。
【0103】即ち、Qc/cL<Qcapの場合、各サ
イクロコンバータの循環電流を増大させることにより、
Qtf=0とすることができる。一方、Qc/cL>Q
capの場合、各サイクロコンバータの循環電流を減少
させることにより、Qtf=0とすることができる。
【0104】図62は、実施例3の変形例1を示すブロ
ック図である。図62において、39は傾斜信号発生回路
35の出力を制限する上限リミッタ回路である。上限リミ
ッタ回路39は傾斜信号発生回路35の発生する個別発生無
効電力指令の上限を確実に制限することができる。した
がって、サイクロコンバータ1の最大無効電力補償量の
制限ができ、循環電流が制限できるので、サイクロコン
バータ1の容量を負荷の容量に対して必要以上に大きく
しなくてもよいので、安価な装置にできる。
【0105】図63は図62に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図63にお
いて、図61と同じ符号は、同一信号を示す。図63
(a)の個別発生無効電力指令Qi*は最初、上限リミ
ッタ回路39の制限値を越えているが、図63(c)に示
す循環電流指令I01*のように制限されている。なお、
図62に示す変形例では、上限リミッタ回路39は傾斜信
号発生回路35の出力の上限を制限するものとしている
が、アップダウンカウンタ34と傾斜信号発生回路35の間
に上限リミッタ回路39を挿入し、アップダウンカウンタ
34の出力の上限を制限するものとしてもよい。
【0106】図64は、実施例3の変形例2を示すブロ
ック図である。図64において、42は傾斜信号発生回路
35の出力を制限する下限リミッタ回路である。下限リミ
ッタ回路42は傾斜信号発生回路35の発生する個別発生無
効電力指令の下限を確実に制限することができる。した
がって、サイクロコンバータ1による最低限の個別発生
無効電力指令を確保できるので循環電流を途切れないよ
うに規定でき、循環電流式サイクロコンバータの特性を
確実に確保できる。
【0107】図65は図64に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図65にお
いて、図61と同じ符号は、同一信号を示す。図65
(d)では負荷電流Ilnが最小となり、発生無効電力
も減少するが下限リミッタ回路42により、確実に発生無
効電力の下限値を確保していることが判る。なお、図6
4に示す変形例では、下限リミッタ回路42は傾斜信号発
生回路35の出力の下限を制限するものとしているが、ア
ップダウンカウンタ34と傾斜信号発生回路35の間に下限
リミッタ回路42を挿入し、アップダウンカウンタ34の出
力の下限を制限するものとしてもよい。
【0108】図66は、実施例3の変形例3を示すブロ
ック図である。図66において、45は傾斜信号発生回路
35の出力を制限する上下限リミッタ回路である。下限リ
ミッタ回路45は傾斜信号発生回路35の発生する個別発生
無効電力指令の上下限を確実に制限することができる。
したがって、サイクロコンバータ1の最大無効電力補償
量の制限ができ、循環電流が制限できるので、サイクロ
コンバータ1の容量を負荷の容量に対して必要以上に大
きくしなくてもよいので、安価な装置にできる。また、
サイクロコンバータ1による最低限の個別発生無効電力
指令を確保できるので循環電流を途切れないように規定
でき、循環電流式サイクロコンバータの特性を確実に確
保できる。さらに、個別発生無効電力の制御範囲を規定
しているので、制御応答、即ち、個別発生無効電力指令
Qi*の制御出力応答を上げることができる。
【0109】図67は図66に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図67にお
いて、図61と同じ符号は、同一信号を示す。なお、図
66に示す変形例では、上下限リミッタ回路45は傾斜信
号発生回路35の出力の上下限を制限するものとしている
が、アップダウンカウンタ34と傾斜信号発生回路35の間
に上下限リミッタ回路45を挿入し、アップダウンカウン
タ34の出力の上下限を制限するものとしてもよい。
【0110】図68は、実施例3の変形例4を示すブロ
ック図である。図68において、48は個別無効電力制御
回路38の出力を制限する下限リミッタ回路である。下限
リミッタ回路48は個別無効電力制御回路38の発生する循
環電流指令の下限を確実に制限することができる。した
がって、サイクロコンバータ1の循環電流を途切れない
ように最低循環電流指令を規定でき、循環電流式サイク
ロコンバータの特性を確実に確保できる。
【0111】図69は図68に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図69にお
いて、図61と同じ符号は、同一信号を示す。図69
(c),(d)に示すように循環電流指令I01*,I0n
*を最低循環電流指令の下限リミットに確実に制限でき
る。
【0112】図70は、実施例3の変形例5を示すブロ
ック図である。図70において、51は個別無効電力制御
回路38の出力を制限する上限リミッタ回路である。上限
リミッタ回路51は個別無効電力制御回路38の発生する循
環電流指令の下限を確実に制限することができる。した
がって、サイクロコンバータ1の循環電流指令の上限を
制限できるので、サイクロコンバータ1の容量を負荷の
容量に対して必要以上に大きくしなくてもよいので、安
価な装置にできる。
【0113】図71は図70に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図71にお
いて、図61と同じ符号は、同一信号を示す。図71
(c),(d)に示すように循環電流指令I01*,I0n
*を最低循環電流指令の下限リミットに確実に制限でき
る。
【0114】図72は、実施例3の変形例6を示すブロ
ック図である。図72において、54は個別無効電力制御
回路38の出力を制限する上下限リミッタ回路である。上
下限リミッタ回路54は個別無効電力制御回路38の発生す
る循環電流指令の上下限を確実に制限することができ
る。したがって、サイクロコンバータ1の循環電流を途
切れないように最低循環電流指令を規定でき、循環電流
式サイクロコンバータの特性を確実に確保できる。ま
た、サイクロコンバータ1の循環電流指令の上限を制限
できるので、サイクロコンバータ1の容量を負荷の容量
に対して必要以上に大きくしなくてもよいので、安価な
装置にできる。さらに、循環電流の制御範囲が限定され
ることになるので、負荷電流の変動に対する影響を抑制
できる。
【0115】図73は図72に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図73にお
いて、図61と同じ符号は、同一信号を示す。図73
(c),(d)に示すように循環電流指令I01*,I0n
*を最低循環電流指令の下限リミット、及び最大循環電
流指令の上限リミットに確実に制限できる。
【0116】図74は、実施例3の変形例7を示すブロ
ック図である。図74において、57は傾斜信号発生回路
35の出力を制限する上限リミッタ回路である。上限リミ
ッタ回路57は傾斜信号発生回路35の発生する個別発生無
効電力指令の上限を確実に制限することができる。ま
た、58は個別無効電力制御回路38の出力を制限する下限
リミッタ回路である。下限リミッタ回路58は個別無効電
力制御回路38の発生する循環電流指令の下限を確実に制
限することができる。したがって、サイクロコンバータ
1の最大無効電力補償量の制限ができ、循環電流が制限
できるので、サイクロコンバータ1の容量を負荷の容量
に対して必要以上に大きくしなくてもよいので、安価な
装置にできる。また、サイクロコンバータ1の循環電流
を途切れないように最低循環電流指令を規定でき、循環
電流式サイクロコンバータの特性を確実に確保できる。
【0117】図75は図74に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図75にお
いて、図61と同じ符号は、同一信号を示す。図75
(c),(d)に示すように循環電流指令I01*,I0n
*を最低循環電流指令の下限リミットに確実に制限で
き、また、最大無効電力補償量maxΔQの制限がで
き、循環電流が制限されている。
【0118】図76は、実施例3の変形例8を示すブロ
ック図である。図76は、循環電流指令値の下限を確実
に制限し循環電流式サイクロコンバータの特性を確保す
るために個別無効電力制御回路38の出力にダイオード61
を用いmax.or回路構成とし、循環電流規定値設定
器65を設けたものである。したがって、個別の無効電力
制御回路38が負の信号を出力したとしても最低限の循環
電流を制御、及び確保でき、循環電流が途切れないの
で、循環電流式サイクロコンバータの特性を確実に確保
できる。
【0119】図77は図76に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図77にお
いて、図61と同じ符号は、同一信号を示す。図77
(c)に示すように循環電流指令I01*を循環電流規定
値設定器の規定する最低循環電流指令I0bに確実に制限
できる。
【0120】図78は、実施例3の変形例9を示すブロ
ック図である。図78は、循環電流指令値の下限を確実
に制限し循環電流式サイクロコンバータの特性を確保す
るために個別無効電力制御回路38の出力が正の時はその
まま出力し、負の時は零出力をするリミッタ回路65を追
加し、その出力I01**に循環電流規定値設定器66の出
力I0bを加算器67にて加算し循環電流指令を得るように
したものである。したがって、最低限、循環電流規定値
設定器66の設定する循環電流が流れるので、循環電流式
サイクロコンバータの特性を確実に確保できる。
【0121】図79は図78に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図79にお
いて、図61と同じ符号は、同一信号を示す。図79
(c)に示すように個別無効電力制御回路38の循環電流
指令I01*は正の信号に制限されるとともに、循環電流
指令は、循環電流規定値設定器66の出力I0b以上の値に
確保できる。
【0122】図80は、実施例3の変形例10を示すブロ
ック図である。図80は、個別無効電力補償量の上限を
確実に制限するために個別無効電力指令用の傾斜信号発
生回路35の出力に上限リミッタ回路70を追加し、かつ循
環電流指令値の下限を確実に制限し循環電流式サイクロ
コンバータの特性を確保するため個別無効電力制御回路
38の出力にダイオード71を用いmax.or回路構成と
し、循環電流規定値設定器72を追加したものである。し
たがって、最大の無効電力補償量の制限ができ、循環電
流が制限できるので、サイクロコンバータの容量を負荷
の容量に対し必要以上に大きくする必要がなく安価な設
備とできる。また、最低限の循環電流を制御、及び確保
できるので、循環電流が途切れることがなく、循環電流
式サイクロコンバータとしての特性が確保できる。な
お、上限リミッタ回路70はアップダウンカウンタ34の出
力を制限するものとしても同様の作用効果が期待でき
る。
【0123】図81は図80に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図81にお
いて、図61と同じ符号は、同一信号を示す。
【0124】図82は、実施例3の変形例11を示すブロ
ック図である。図82は、個別無効電力補償量の上限を
確実に制限するために個別無効電力指令用の傾斜信号発
生回路35の出力に上限リミッタ回路75を追加し、かつ、
循環電流指令値の下限を確実に制限し循環電流式サイク
ロコンバータの特性を確保するために、個別無効電力制
御回路38の出力が正の時はそのまま出力し、負の時は零
出力とするリミッタ回路76を追加し、その出力I01**
に循環電流規定値設定器77の出力I0bを加算器78にて加
算し循環電流指令としたものである。したがって、最大
の無効電力補償量の制限ができ、循環電流が制限できる
ので、サイクロコンバータの容量を負荷の容量に対し必
要以上に大きくする必要がなく安価な設備とできる。ま
た、最低限の循環電流を制御、及び確保できるので、循
環電流が途切れることがなく、循環電流式サイクロコン
バータとしての特性が確保できる。なお、上限リミッタ
回路70はアップダウンカウンタ34の出力を制限するもの
としても同様の作用効果が期待できる。
【0125】図83は図82に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図83にお
いて、図61と同じ符号は、同一信号を示す。
【0126】図84は、実施例3の変形例12を示すブロ
ック図である。図84は、個別無効電力補償量の上限を
確実に制限するためにと循環電流指令値の下限を確実に
規定するためにと個別無効電力指令の制御範囲を限定し
応答を速くするために、傾斜信号発生回路35の出力に上
下限リミッタ回路81を追加し、かつ循環電流指令値の下
限を確実に制限し循環電流式サイクロコンバータの特性
を確保するために個別無効電力制御回路38の出力にダイ
オード82を用いmax.or回路構成とし、循環電流規
定値設定器83を追加したものである。なお、上下限リミ
ッタ回路81はアップダウンカウンタ34の出力を制限する
ものとしても同様の作用効果が期待できる。
【0127】図85は図84に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図85にお
いて、図61と同じ符号は、同一信号を示す。
【0128】図86は、実施例3の変形例13を示すブロ
ック図である。図86は、個別無効電力補償量の上限を
確実に制限するためにと循環電流指令値の下限を確実に
規定するためにと個別無効電力指令の制御範囲を限定し
応答を速くするために個別無効電力指令用の傾斜信号発
生回路35の出力に上下限リミッタ回路86を追加し、か
つ、循環電流指令値の下限を確実に制限し、循環電流式
サイクロコンバータの特性を確保するために上下限リミ
ッタ回路86の下限は零とし、個別無効電力制御回路38の
出力ができ正の時はそのまま出力し、負の時は零とする
リミッタ回路87を追加し、その出力I01**に循環電流
規定値設定器88の出力I0bを加算器89にて加算し循環電
流指令を与えるようにしたものである。なお、上下限リ
ミッタ回路81はアップダウンカウンタ34の出力を制限す
るものとしても同様の作用効果が期待できる。
【0129】図87は図86に示すサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードの一例を示す。図87にお
いて、図61と同じ符号は、同一信号を示す。
【0130】
【発明の効果】以上のように、この発明のサイクロコン
バータの並列運転装置によれば、サイクロコンバータ個
別に発生無効電力制御系を設け、総合無効電力の実測値
と全体の無効電力管理値との偏差から個別の無効電力指
令を導出し、個別の無効電力指令に基づいて各々のサイ
クロコンバータの循環電流を制御するようにしたので、
循環電流の規定ができ、総合無効電力制御が安定に制御
できるとともに応答の速い制御が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1によるサイクロコンバータ
の並列運転装置を示す構成図である。
【図2】この発明の実施例1によるサイクロコンバータ
の並列運転装置を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施例1によるサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードを示す特性図である。
【図4】この発明の実施例1の変形例1によるサイクロ
コンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施例1の変形例1によるサイクロ
コンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図で
ある。
【図6】この発明の実施例1の変形例2によるサイクロ
コンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図7】この発明の実施例1の変形例2によるサイクロ
コンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図で
ある。
【図8】この発明の実施例1の変形例3によるサイクロ
コンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図9】この発明の実施例1の変形例3によるサイクロ
コンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図で
ある。
【図10】この発明の実施例1の変形例4によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図11】この発明の実施例1の変形例4によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図12】この発明の実施例1の変形例5によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図13】この発明の実施例1の変形例5によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図14】この発明の実施例1の変形例6によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図15】この発明の実施例1の変形例6によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図16】この発明の実施例1の変形例7によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図17】この発明の実施例1の変形例7によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図18】この発明の実施例1の変形例8によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図19】この発明の実施例1の変形例8によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図20】この発明の実施例1の変形例9によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図21】この発明の実施例1の変形例9によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図22】この発明の実施例1の変形例10によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図23】この発明の実施例1の変形例10によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図24】この発明の実施例1の変形例11によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図25】この発明の実施例1の変形例11によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図26】この発明の実施例1の変形例12によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図27】この発明の実施例1の変形例12によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図28】この発明の実施例1の変形例13によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図29】この発明の実施例1の変形例13によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図30】この発明の実施例2によるサイクロコンバー
タの並列運転装置を示す構成図である。
【図31】この発明の実施例2によるサイクロコンバー
タの並列運転装置を示すブロック図である。
【図32】この発明の実施例2によるサイクロコンバー
タの並列運転装置の運転モードを示す特性図である。
【図33】この発明の実施例2の変形例1によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図34】この発明の実施例2の変形例1によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図35】この発明の実施例2の変形例2によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図36】この発明の実施例2の変形例2によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図37】この発明の実施例2の変形例3によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図38】この発明の実施例2の変形例3によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図39】この発明の実施例2の変形例4によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図40】この発明の実施例2の変形例4によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図41】この発明の実施例2の変形例5によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図42】この発明の実施例2の変形例5によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図43】この発明の実施例2の変形例6によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図44】この発明の実施例2の変形例6によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図45】この発明の実施例2の変形例7によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図46】この発明の実施例2の変形例7によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図47】この発明の実施例2の変形例8によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図48】この発明の実施例2の変形例8によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図49】この発明の実施例2の変形例9によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図50】この発明の実施例2の変形例9によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図51】この発明の実施例2の変形例10によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図52】この発明の実施例2の変形例10によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図53】この発明の実施例2の変形例11によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図54】この発明の実施例2の変形例11によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図55】この発明の実施例2の変形例12によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図56】この発明の実施例2の変形例12によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図57】この発明の実施例2の変形例13によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図58】この発明の実施例2の変形例13によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図59】この発明の実施例3によるサイクロコンバー
タの並列運転装置を示す構成図である。
【図60】この発明の実施例3によるサイクロコンバー
タの並列運転装置を示すブロック図である。
【図61】この発明の実施例3によるサイクロコンバー
タの並列運転装置の運転モードを示す特性図である。
【図62】この発明の実施例3の変形例1によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図63】この発明の実施例3の変形例1によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図64】この発明の実施例3の変形例2によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図65】この発明の実施例3の変形例2によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図66】この発明の実施例3の変形例3によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図67】この発明の実施例3の変形例3によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図68】この発明の実施例3の変形例4によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図69】この発明の実施例3の変形例4によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図70】この発明の実施例3の変形例5によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図71】この発明の実施例3の変形例5によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図72】この発明の実施例3の変形例6によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図73】この発明の実施例3の変形例6によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図74】この発明の実施例3の変形例7によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図75】この発明の実施例3の変形例7によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図76】この発明の実施例3の変形例8によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図77】この発明の実施例3の変形例8によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図78】この発明の実施例3の変形例9によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図79】この発明の実施例3の変形例9によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図80】この発明の実施例3の変形例10によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図81】この発明の実施例3の変形例10によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図82】この発明の実施例3の変形例11によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図83】この発明の実施例3の変形例11によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図84】この発明の実施例3の変形例12によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図85】この発明の実施例3の変形例12によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図86】この発明の実施例3の変形例13によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図87】この発明の実施例3の変形例13によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図88】従来のサイクロコンバータの並列運転装置を
示す構成図である。
【図89】従来のサイクロコンバータの並列運転装置を
示すブロックである。
【図90】従来の総合無効電力制御回路を示すブロック
である。
【図91】従来の総合無効電力制御回路のリミッタ特性
を示す特性図である。
【符号の説明】
1 サイクロコンバータ 2 サイクロコンバータ 3 サイクロコンバータ 10 進相コンデンサ 15 計器用変圧器 16 計器用変流器 17 計器用変流器 24 総合無効電力検出回路 25 リミッタ回路 27 リレー駆動回路 30 リレー駆動回路 34 アップダウンカウンタ 35 傾斜信号発生器 36 個別無効電力検出回路 38 個別無効電力制御回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源の受電端を介して並列接続され
    た複数台の循環電流式サイクロコンバータから各々電力
    を供給される複数台の負荷、上記交流電源の受電端に一
    括接続された進相コンデンサ、上記サイクロコンバータ
    の負荷電流を制御する負荷電流制御回路、上記サイクロ
    コンバータの循環電流を制御する循環電流制御回路、上
    記受電端の無効電力を検出する総合無効電力検出器、こ
    の総合無効電力検出回路の検出する実測無効電力が遅れ
    無効電力の場合、実測無効電力に応じた出力を発生し、
    進み無効電力の場合、出力を零に制限するリミッタ回
    路、上記サイクロコンバータが個別に発生する無効電力
    を検出する個別無効電力検出器、上記リミッタ回路の出
    力と全体の無効電力管理値との偏差に基づいてダウンカ
    ウントを設定し、上記リミッタ回路の出力と受電端無効
    電力制御点との偏差に基づいてアップカウントを設定す
    る駆動回路と、この駆動回路の設定に基づいてアップカ
    ウント又はダウンカウントするカウンタと、該カウンタ
    の計数値に応じたランプ信号を発生する傾斜信号発生回
    路とからなり、個別の無効電力指令を導出する制御回
    路、この制御回路の導出する個別の無効電力指令と上記
    個別無効電力検出器の検出する無効電力との偏差に基づ
    いて個別に上記サイクロコンバータの循環電流を制御す
    る上記循環電流制御回路に循環電流指令を与える個別無
    効電力制御回路を備えたことを特徴とするサイクロコン
    バータの並列運転装置。
  2. 【請求項2】 交流電源の受電端を介して並列接続され
    た複数台の循環電流式サイクロコンバータから各々電力
    を供給される複数台の負荷、上記交流電源の受電端に一
    括接続された一括挿入進相コンデンサ、上記複数台の循
    環電流式サイクロコンバータへの給電系統に夫々接続さ
    れた個別進相コンデンサ、上記サイクロコンバータの負
    荷電流を制御する負荷電流制御回路、上記サイクロコン
    バータの循環電流を制御する循環電流制御回路、上記受
    電端の無効電力を検出する総合無効電力検出器、この総
    合無効電力検出回路の検出する実測無効電力が遅れ無効
    電力の場合、実測無効電力に応じた出力を発生し、進み
    無効電力の場合、出力を零に制限するリミッタ回路、上
    記サイクロコンバータが個別に発生する無効電力を検出
    する個別無効電力検出器、上記リミッタ回路の出力と全
    体の無効電力管理値との偏差に基づいてアップカウント
    を設定し、上記リミッタ回路の出力と受電端無効電力制
    御点との偏差に基づいてダウンカウントを設定する駆動
    回路と、この駆動回路の設定に基づいてアップカウント
    又はダウンカウントするカウンタと、該カウンタの計数
    値に応じたランプ信号を発生する傾斜信号発生回路とか
    らなり、個別の無効電力指令を導出する制御回路、この
    制御回路の導出する個別の無効電力指令と上記個別無効
    電力検出器の検出する無効電力との偏差に基づいて個別
    に上記サイクロコンバータの循環電流を制御する上記循
    環電流制御回路に循環電流指令を与える個別無効電力制
    御回路を備えたことを特徴とするサイクロコンバータの
    並列運転装置。
  3. 【請求項3】 交流電源の受電端を介して並列接続され
    た複数台の循環電流式サイクロコンバータから各々電力
    を供給される複数台の負荷、上記交流電源の受電端に一
    括接続された一括挿入進相コンデンサ、上記複数台の循
    環電流式サイクロコンバータへの給電系統に夫々接続さ
    れた個別進相コンデンサ、上記サイクロコンバータの負
    荷電流を制御する負荷電流制御回路、上記サイクロコン
    バータの循環電流を制御する循環電流制御回路、上記受
    電端の無効電力を検出する総合無効電力検出器、この総
    合無効電力検出回路の検出する実測無効電力が遅れ無効
    電力の場合、実測無効電力に応じた出力を発生し、進み
    無効電力の場合、出力を零に制限するリミッタ回路、上
    記サイクロコンバータが個別に発生する無効電力を検出
    する個別無効電力検出器、上記リミッタ回路の出力と全
    体の無効電力管理値との偏差に基づいてアップカウント
    を設定し、上記リミッタ回路の出力と受電端無効電力制
    御点との偏差に基づいてダウンカウントを設定する駆動
    回路と、この駆動回路の設定に基づいてアップカウント
    又はダウンカウントするカウンタと、該カウンタの計数
    値に応じたランプ信号を発生する傾斜信号発生回路とか
    らなり、個別の無効電力指令を導出する制御回路、この
    制御回路の導出する個別の無効電力指令と上記個別無効
    電力検出器の検出する無効電力との偏差に基づいて個別
    に上記サイクロコンバータの循環電流を制御する上記循
    環電流制御回路に循環電流指令を与える個別無効電力制
    御回路を備えたことを特徴とするサイクロコンバータの
    並列運転装置。
  4. 【請求項4】 個別の無効電力指令を導出する制御回路
    の出力する無効電力指令の上限値及び/又は下限値を制
    限をリミッタ回路を備えたことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載のサイクロコンバータの並列運転装
    置。
  5. 【請求項5】 個別無効電力制御回路の出力する循環電
    流指令の上限値及び/又は下限値を制限をリミッタ回路
    を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載のサイクロコンバータの並列運転装置。
  6. 【請求項6】 個別の無効電力指令を導出する制御回路
    の出力する無効電力指令、及び個別無効電力制御回路の
    出力する循環電流指令の上限値及び/又は下限値を制限
    をリミッタ回路夫々を備えたことを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載のサイクロコンバータの並列運転
    装置。
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