JP3379130B2 - サイクロコンバータの並列運転装置 - Google Patents

サイクロコンバータの並列運転装置

Info

Publication number
JP3379130B2
JP3379130B2 JP02918693A JP2918693A JP3379130B2 JP 3379130 B2 JP3379130 B2 JP 3379130B2 JP 02918693 A JP02918693 A JP 02918693A JP 2918693 A JP2918693 A JP 2918693A JP 3379130 B2 JP3379130 B2 JP 3379130B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reactive power
cycloconverter
circulating current
output
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02918693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06245517A (ja
Inventor
勝 豊田
正人 小山
俊行 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP02918693A priority Critical patent/JP3379130B2/ja
Publication of JPH06245517A publication Critical patent/JPH06245517A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3379130B2 publication Critical patent/JP3379130B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Ac-Ac Conversion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、可変電圧可変周波数
電源装置であるサイクロコンバータ装置を複数台並列運
転する並列運転装置に関し、特に循環電流制御式サイク
ロコンバータの発生する無効電力を安定に制御すること
ができる並列運転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】循環電流制御式サイクロコンバータの循
環電流を制御することにより、無効電力を補償するサイ
クロコンバータを複数台並列運転する場合の従来のシス
テム構成を図88に示す。図88は、例えば、特開昭61-157
266 号公報に示された従来のサイクロコンバータ装置の
並列運転装置の構成図である。図において、1,2,3
は図89に詳細に回路構成を示す、各々が交流電源BUS
に並列接続された循環電流制御式サイクロコンバータ
で、負荷へ供給する負荷電流を制御する負荷電流制御回
路IlC1 〜IlCn 、循環電流を制御する循環電流制
御回路I0 1 〜I0 n 、及びこれら負荷電流制御回
路と循環電流制御回路からの制御信号を受けて点弧位相
を決定する位相制御回路PHC1 〜PHCn によって制
御動作が司られている。
【0003】4,5,6はこれらサイクロコンバータ
1,2,3の負荷となる交流電動機、7,8,9はサイ
クロコンバータ1,2,3用の入力変圧器、10は力率改
善用の進相コンデンサ、15は交流電源BUSの受電端の
電圧を検出する計器用変圧器、16は交流電源BUSの受
電端の電流を検出する計器用変流器、92はこの計器用変
流器16、及び計器用変圧器15の検出する電流、電圧から
交流電源BUS受電端の全体の無効電力を検出する無効
電力検出回路、93はこの無効電力検出回路の検出する無
効電力を所定の値に制御するための総合無効電力制御回
路で、各サイクロコンバータ1,2,3に所定の循環電
流を流すための循環電流指令値を各々の循環電流制御回
路I0 1 〜I0 n に与える。94はこれらの機器から
なる従来のサイクロコンバータ並列運転装置である。
【0004】図89は、図88の入力変圧器7、サイクロコ
ンバータ1、交流電動機4を詳細に示した構成図であ
り、TR1U,TR1V,TR1Wは入力変圧器7を構
成する電源変圧器、C/C1U,C/C1V,C/C1
Wは各々U相、V相、W相の循環電流式サイクロコンバ
ータ、U,V,Wは交流電動機4の各相電機子巻線であ
る。各循環電流式サイクロコンバータC/C1U,C/
C1V,C/C1Wは正群コンバータ95,97,99と、負
群コンバータ96,98,100 と、中間タップ付リアクトル
101 ,102 ,103 ,104 ,105 ,106 とで構成されてい
る。また、負荷電流を検出する負荷電流検出器109 ,11
2 ,115 、正群コンバータ95,97,99の出力電流を検出
する出力電流検出器107 ,110 ,113 、負群コンバータ
96,98,100の出力電流を検出する出力電流検出器108
,111 ,114 が設けられており、これらの検出信号は
図349 における負荷電流制御回路IlC1 、循環電流制
御回路I0 1 に負荷電流実測値、及び循環電流実測値
としてフィードバックされる。
【0005】まず、循環電流式サイクロコンバータの負
荷電流制御の動作をU相を例にとって説明する。負荷電
流検出器109 の検出する負荷電流Iuの検出値は負荷電
流制御回路IlC1 で負荷電流指令Iu*との偏差ε2
=Iu*−Iuが求められ、これに比例した電圧をサイ
クロコンバータC/C1Uが発生するように位相制御回
路PHC1 を制御する。一方、循環電流を制御するた
め、出力電流検出器107 の検出する正群コンバータ95の
出力電流と出力電流検出器108 の検出する負群コンバー
タ96の出力電流とを比較し、少ないほうを循環電流I0u
として検出する。循環電流I0uは循環電流制御回路I0
1 でその指令値I0u*と比較され、その偏差ε3が求
められ、偏差に比例した分だけ正群コンバータ95の出力
電圧Vpと負群コンバータ96の出力電圧Vnとが不平衡
になるように位相制御回路PHC1 を制御する。Vpと
Vnの差電圧は、直流リアクトル101 ,102 に印加され
循環電流I0uが流れる。循環電流I0uが指令値I0u*よ
り流れ過ぎれば、偏差ε3が負となり、Vp<Vnとな
ってI0uを減少させるので、結果的には循環電流I0u
指令値I0u*に等しくなるように制御される。V相、W
相も同様に制御がなされ、通常は循環電流の指令値I0u
*,I0v*,I0w*を同一値で与えるが、必ずしも同一
にせずともよく、変化させる方法もある。
【0006】次に、従来のサイクロコンバータ並列運転
装置94の受電端の無効電力の制御動作について説明す
る。図90はサイクロコンバータ並列運転装置94の総合無
効電力制御回路93の詳細ブロックを示すブロック図であ
る。図中、116 は受電端における総合無効電力の指令値
Qt*と無効電力検出値Qtとを比較し、それらの偏差
を導出する比較器、117 は制御補償回路、118 〜121 は
演算増幅器、122 〜125 はリミッタ、126 〜129 は加算
器である。
【0007】即ち、比較器116 で総合無効電力指令値Q
t*と比較される無効電力Qtは、計器用変圧器15、及
び計器用変流器16によって検出した受電端電圧、及び電
流を無効電力演算回路92に導入し、電圧の位相を90°だ
けずらせてその値に電流を乗じ、3相分を加えて得る。
比較器116 では、総合無効電力指令値Qt*と無効電力
Qtとの偏差ε1=Qt*−Qtを求め、制御補償回路
117 に出力する。制御補償回路117 では比較器116 から
入力した偏差信号を比例増幅、又は積分増幅し各サイク
ロコンバータ1〜3全体の循環電流指令I0 *を出力す
る。この循環電流指令I0 *を各サイクロコンバータ1
〜3の出力容量に比例して配分するため、かつ循環電流
を途切れさせずに循環電流式サイクロコンバータの特性
を維持するために次の処理がなされる。
【0008】即ち、演算増幅器118 〜121 は、対応する
各サイクロコンバータの容量に比例した配分系倍数の増
幅器であり、全てのサイクロコンバータ容量が同一容量
なら、それらのゲインは、G1=G2=G3=……=G
n=1となる。また、サイクロコンバータ2の容量だけ
が小さく他のサイクロコンバータの1/10の容量である
なら、G2=0.1 、G1=G3=……=Gn=1とな
る。サイクロコンバータ1の循環電流指令値I01*は演
算増幅器118 の出力信号がリミッタ回路122 、及び加算
器126 を介して与えられる。リミッタ回路122 は、図91
に示す特性をもっており、入力信号eiが正のときに
は、出力信号eoをそのまま出力し、入力信号eiが負
のときには出力信号eoを零に制限し、eo=0を出力
する。即ち、循環電流指令I01*を常に正の値に制限し
ている。
【0009】さらに、リミッタ回路122 の出力eoは加
算器126 によって別途設定された最小循環電流指令ΔI
0 *と加算され、循環電流指令I01*を得る。よって、
循環電流指令I01*は次の値をとる。 I01*=eo+ΔI0 * 他のサイクロコンバータの循環電流指令I02*,I
03*,……I0n*についても同様に与えられる。
【0010】受電端の無効電力の検出値(遅れを正とす
る。)Qtがその指令値Qt*より小さい場合、偏差ε
1=Qt*−Qtは正の値となり、制御補償回路117 の
出力I0 *を増加させる。故に、各サイクロコンバータ
に与える循環電流指令値I02*,I03*,……I0n*も
増大して実循環電流を増加させる。サイクロコンバータ
の循環電流が増加すれば受電端の遅れ無効電力Qtが非
線形ではあるが増大し、最終的にQt=Qt*となる。
【0011】逆に、Qt*<Qtとなった場合、偏差ε
1は負の値となり各サイクロコンバータの循環電流を減
らせてQtを減少させ、結果的にQt=Qt*となるよ
うに制御される。偏差ε1は負の値で大きくなった場
合、制御補償回路117 の出力I0 *は負の値になる。し
かし、リミッタ回路122 〜125 の出力eoは負になら
ず、eo=0となる。故に、各サイクロコンバータの循
環電流指令値は、 I01*=I02*=I03*=……=I0n*=ΔI0 * となって、最小限の循環電流が流れ続ける。即ち、循環
電流が途切れることがないから、循環電流式サイクロコ
ンバータの特性を維持できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のサイクロコンバ
ータの並列運転装置は以上のように構成されているの
で、受電端の総合無効電力において、総合無効電力の指
令値との偏差より各サイクロコンバータの循環電流指令
を直接作り出している。しかるに、各サイクロコンバー
タの発生する無効電力は循環電流による無効電力と負荷
電流による無効電力とのトータル値であるのに対して、
従来の装置では負荷電流との関係が考慮されていない。
また、発生無効電力と循環電流との非線形性のため、上
記課題とも相俟って、総合無効電力制御の応答を上げる
ことができない課題があった。
【0013】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたものであり、総合無効電力制御の応答を上
げることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るサイクロコンバータの並列運転装置は交流電源の受電
端に一括接続された進相コンデンサを設け、受電端の総
合無効電力検出器の検出する実測無効電力が遅れ無効電
力の場合、その遅れ無効電力が所定の不感帯領域では出
力を発生せず、不感帯を越えると応じた出力を発生し、
進み無効電力の場合、その進み無効電力に応じた出力を
発生するリミッタ回路と、このリミッタ回路の出力に応
じた個別無効電力指令を発生する演算制御補償回路と、
サイクロコンバータが個別に発生する無効電力と上記演
算制御補償回路の発生する個別の無効電力指令との偏差
に基づいて個別にサイクロコンバータの循環電流を制御
する個別無効電力制御回路とを設けたものである。
【0015】この発明の請求項2に係るサイクロコンバ
ータの並列運転装置は、交流電源の受電端に一括接続さ
れた一括挿入進相コンデンサを設けると共に循環電流式
サイクロコンバータの給電系統に夫々個別進相コンデン
サを設け、受電端の総合無効電力検出器の検出する実測
無効電力が遅れ無効電力の場合、その遅れ無効電力が所
定の不感帯領域では出力を発生せず、不感帯を越えると
応じた出力を発生し、進み無効電力の場合、その進み無
効電力に応じた出力を発生するリミッタ回路と、このリ
ミッタ回路の出力に応じた個別無効電力指令を発生する
演算制御補償回路と、サイクロコンバータ及び個別進相
コンデンサが個別に発生する無効電力と上記演算制御補
償回路の発生する個別の無効電力指令との偏差に基づい
て個別にサイクロコンバータの循環電流を制御する個別
無効電力制御回路とを設けたものである。
【0016】この発明の請求項3に係るサイクロコンバ
ータの並列運転装置は、交流電源の受電端に一括接続さ
れた一括挿入進相コンデンサを設けると共に循環電流式
サイクロコンバータの給電系統に夫々個別進相コンデン
サを設け、受電端の総合無効電力検出器の検出する実測
無効電力が遅れ無効電力の場合、その遅れ無効電力が所
定の不感帯領域では出力を発生せず、不感帯を越えると
応じた出力を発生し、進み無効電力の場合、その進み無
効電力に応じた出力を発生するリミッタ回路と、このリ
ミッタ回路の出力に応じた個別無効電力指令を発生する
演算制御補償回路と、サイクロコンバータが個別に発生
する無効電力と上記演算制御補償回路の発生する個別の
無効電力指令との偏差に基づいて個別にサイクロコンバ
ータの循環電流を制御する個別無効電力制御回路とを設
けたものである。
【0017】この発明の請求項4〜6に係るサイクロコ
ンバータの並列運転装置は制御回路及び/又は個別無効
電力制御回路の出力を制限するリミッタ回路を設けたも
のである。
【0018】
【作用】この発明の請求項1におけるサイクロコンバー
タの並列運転装置は、各々のサイクロコンバータに個別
の発生無効電力制御系が設けられており、かつ各サイク
ロコンバータ個別の無効電力指令は、受電端の総合無効
電力検出器の検出する実測無効電力が遅れ無効電力の場
合、その遅れ無効電力が所定の不感帯領域では出力を発
生せず、不感帯を越えると応じた出力を発生し、進み無
効電力の場合、その進み無効電力に応じた出力を発生す
るリミッタ回路の出力に応じた個別無効電力指令を発生
する演算制御補償回路の出力により設定制御するので、
総合無効電力制御が安定に制御できるとともに、応答の
速い制御が可能となる。
【0019】この発明の請求項2におけるサイクロコン
バータの並列運転装置は、各々のサイクロコンバータに
個別の発生無効電力制御系が設けられており、かつ各サ
イクロコンバータ個別の無効電力指令は、受電端の総合
無効電力検出器の検出する実測無効電力が遅れ無効電力
の場合、その遅れ無効電力が所定の不感帯領域では出力
を発生せず、不感帯を越えると応じた出力を発生し、進
み無効電力の場合、その進み無効電力に応じた出力を発
生するリミッタ回路の出力に応じた個別無効電力指令を
発生する演算制御補償回路の出力により設定制御し、か
つ、循環電流式サイクロコンバータの給電系統に夫々個
別進相コンデンサを設け、サイクロコンバータ及び個別
進相コンデンサが個別に発生する無効電力と上記個別の
無効電力指令との偏差に基づいて個別にサイクロコンバ
ータの循環電流を制御するので、総合無効電力制御が安
定に制御できるとともに、より応答の速い制御が可能と
なる。
【0020】この発明の請求項3におけるサイクロコン
バータの並列運転装置は、各々のサイクロコンバータに
個別の発生無効電力制御系が設けられており、かつ各サ
イクロコンバータ個別の無効電力指令は、受電端の総合
無効電力検出器の検出する実測無効電力が遅れ無効電力
の場合、その遅れ無効電力が所定の不感帯領域では出力
を発生せず、不感帯を越えると応じた出力を発生し、進
み無効電力の場合、その進み無効電力に応じた出力を発
生するリミッタ回路の出力に応じた個別無効電力指令を
発生する演算制御補償回路の出力により設定制御し、か
つ、循環電流式サイクロコンバータの給電系統に夫々個
別進相コンデンサを設け、サイクロコンバータが個別に
発生する無効電力と上記個別の無効電力指令との偏差に
基づいて個別にサイクロコンバータの循環電流を制御す
るので、総合無効電力制御が安定に制御できるととも
に、より応答の速い制御が可能となる。
【0021】この発明の請求項4〜6におけるサイクロ
コンバータの並列運転装置は、制御回路及び/又は個別
無効電力制御回路の出力を制限するので、循環電流が制
限でき、循環電流式サイクロコンバータの特性を確実に
確保でき、また制御応答を上げることができる。
【0022】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例1を図に
ついて説明する。図1において、11,12,13,14は開閉
器、17,18,19は各サイクロコンバータ1〜3個別の入
力電流を検出するための計器用変流器、20,21,22は交
流電源BUSの受電端における総合無効電力と各サイク
ロコンバータ1〜3個別の発生無効電力を制御するため
の循環電流指令発生回路、23は上記各構成でなる本発明
によるサイクロコンバータの並列運転装置である。
【0023】循環電流指令発生回路20の詳細ブロックを
図2に示す。図2において、24は計器用変圧器15、及び
計器用変流器16の検出する受電端電圧、及び電流から総
合無効電力を検出する総合無効電力検出回路、25はこの
総合無効電力検出回路の検出する実測無効電力を導入
し、遅れ無効電力の場合、所定の不感帯領域では出力を
発生せず、不感帯を越えると応じた出力を発生し、また
進み無効電力の場合、その進み無効電力に応じた出力を
発生するリミッタ回路、35はこのリミッタ回路の出力で
ある総合無効電力の偏差検出値Qtfを比例増幅、ある
いは積分増幅し、サイクロコンバータ個別の発生無効電
力基準指令を発生する演算制御補償回路、36は計器用変
圧器15、及び計器用変流器17の検出する電圧、電流から
各々のサイクロコンバータ個別の発生無効電力を検出す
る個別無効電力検出回路、37は演算制御補償回路35の発
生するサイクロコンバータ個別の発生無効電力基準Qi
*と個別無効電力検出回路36の検出する個別の無効電力
検出値Qiを比較する比較器、38は比較器37の出力する
偏差ε1を比例増幅、あるいは積分増幅する発生無効電
力制御回路である。
【0024】負荷電流の制御手段、及び循環電流の制御
手段は従来技術と同様に制御させるが、受電端の無効電
力制御の方式が異なるので、以下説明する。図1に示す
通り各サイクロコンバータ1〜3、及び入力変圧器7〜
9は開閉器12〜14にて交流電源BUSに並列に接続され
ている。また、図2にサイクロコンバータ1についての
み示しているのと同様に各サイクロコンバータ1台毎に
各々受電端の総合無効電力の検出機能と制御機能とを具
備しているので、例えば、サイクロコンバータ1が異常
になったとしても、他のサイクロコンバータ及び総合無
効電力の制御に影響を与えない。
【0025】次に、総合無効電力の制御方式をサイクロ
コンバータ1について図2に基づいて説明する。総合無
効電力検出回路24は、計器用変圧器15、及び計器用変流
器16から受電端の電圧、及び電流の検出信号を受け、受
電端の総合無効電力を検出する。総合無効電力検出回路
24の検出する総合無効電力Qtはリミッタ回路25に入力
し、リミッタ回路25により、総合無効電力検出回路24の
検出する実測無効電力が遅れ無効電力の場合、総合無効
電力の管理値Qt*に応じた不感帯領域では出力を発生
せず、不感帯領域を越えると応じた負の信号を発生し、
進み無効電力の場合、その無効電力に応じた正の信号を
発生する。リミッタ回路25の出力Qtfは演算制御補償
回路35に導入され、比例増幅、あるいは積分増幅するこ
とにより、サイクロコンバータ個別の無効電力基準指令
を出力する。即ち、総合無効電力の管理値Qt*と総合
無効電力の検出値Qtの偏差により個別発生無効電力指
令Qi*を増減制御し、受電端の無効電力を制御するも
のである。なお、演算制御補償回路35には初期値とし
て、予め設定した無負荷時の無効電力補償量が与えられ
ている。
【0026】次に、個別無効電力検出回路36は計器用変
圧器15、及び計器用変流器17から得られる電圧、電流信
号により、サイクロコンバータ1の発生無効電力Qiを
検出している。個別無効電力検出回路36の検出する発生
無効電力Qiと演算制御補償回路35の出力する総合無効
電力の管理値Qt*とは比較器37でこれらの偏差ε1=
Qi*−Qiがとられ、比例積分回路で構成される個別
発生無効電力制御回路38に入力される。個別発生無効電
力制御回路38は偏差ε1に応じたサイクロコンバータ1
の循環電流指令I01*を循環電流制御回路I0 C1 に出
力し、従来と同様にサイクロコンバータ1の循環電流が
制御される。
【0027】図3は、図2の装置の運転モードの一例を
示した特性図である。図3(a) において、Qcapは進
相コンデンサ10がとる進み無効電力、Qc/cLはサイ
クロコンバータ全体がとる遅れ無効電力で、サイクロコ
ンバータ1の循環電流が最小値だけ流れている場合(無
効電力補償をしていない時)の無効電力、Qi*はサイ
クロコンバータ1の個別発生無効電力指令であり、Qc
/cLがQcapより不足している量を補償すべく発生
されている。ここで、Qi*の中央部分は、サイクロコ
ンバータ1に対して、最小の循環電流を流している部分
であり、Qi*はこれ以下にならない。また、図3(b)
のQtは受電端における無効電力であり、遅れ無効電力
Qc/cLが負荷電流、及び循環電流の増大などにより
増大し、進相コンデンサ10のとる進み無効電力Qcap
を越えている部分の波形となっている。
【0028】図3(c) は、サイクロコンバータ1の負荷
電流Il1が破線で示すように変化した場合の循環電流
指令I01*と発生無効電力Qiを示す。図からも明らか
なように、循環電流指令I01*は個別発生無効電力指令
Qi*に応じて変化するが、負荷電流Il1が破線で示
すように変化するため、サイクロコンバータ1の発生無
効電力Qiは一点鎖線で示すようにIl1とI01*を加
えた波形となっている。また、図3(d) は、サイクロコ
ンバータ3の負荷電流Ilnが破線で示すように変化し
た場合の循環電流指令I0n*と発生無効電力Qiを示
す。図からも明らかなように、循環電流指令I0n*は個
別発生無効電力指令Qi*に応じて変化するが、負荷電
流Ilnが破線で示すように変化するため、サイクロコ
ンバータ1の発生無効電力Qiは一点鎖線で示すように
Il1とI01*を加えた波形となっている。
【0029】即ち、Qc/cL<Qcapの場合、各サ
イクロコンバータの循環電流を増大させることにより、
Qtf=0とすることができる。一方、Qc/cL>Q
capの場合、各サイクロコンバータの循環電流を減少
させることにより、Qtf=0とすることができる。
【0030】図4は、実施例1の変形例1を示すブロッ
ク図である。図4において、39は演算制御補償回路35の
出力を制限する上限リミッタ回路である。上限リミッタ
回路39は演算制御補償回路35の発生する個別発生無効電
力指令の上限を確実に制限することができる。したがっ
て、サイクロコンバータ1の最大無効電力補償量の制限
ができ、循環電流が制限できるので、サイクロコンバー
タ1の容量を負荷の容量に対して必要以上に大きくしな
くてもよいので、安価な装置にできる。
【0031】図5は図4に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図5において、
図3と同じ符号は、同一信号を示す。図5(a) の個別発
生無効電力指令Qi*は最初、上限リミッタ回路39の制
限値を越えているが、図5(c)に示す循環電流指令I01
*のように制限されている。
【0032】図6は、実施例1の変形例2を示すブロッ
ク図である。図6において、42は演算制御補償回路35の
出力を制限する下限リミッタ回路である。下限リミッタ
回路42は演算制御補償回路35の発生する個別発生無効電
力指令の下限を確実に制限することができる。したがっ
て、サイクロコンバータ1による最低限の個別発生無効
電力指令を確保できるので循環電流を途切れないように
規定でき、循環電流式サイクロコンバータの特性を確実
に確保できる。
【0033】図7は図6に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図7において、
図3と同じ符号は、同一信号を示す。図7(d) では負荷
電流Ilnが最小となり、発生無効電力も減少するが下
限リミッタ回路42により、確実に発生無効電力の下限値
を確保していることが判る。
【0034】図8は、実施例1の変形例3を示すブロッ
ク図である。図8において、45は35の出力を制限する上
下限リミッタ回路である。上下限リミッタ回路45は演算
制御補償回路35の発生する個別発生無効電力指令の上下
限を確実に制限することができる。したがって、サイク
ロコンバータ1の最大無効電力補償量の制限ができ、循
環電流が制限できるので、サイクロコンバータ1の容量
を負荷の容量に対して必要以上に大きくしなくてもよい
ので、安価な装置にできる。また、サイクロコンバータ
1による最低限の個別発生無効電力指令を確保できるの
で循環電流を途切れないように規定でき、循環電流式サ
イクロコンバータの特性を確実に確保できる。さらに、
個別発生無効電力の制御範囲を規定しているので、制御
応答、即ち、個別発生無効電力指令Qi*の制御出力応
答を上げることができる。
【0035】図9は図8に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図9において、
図3と同じ符号は、同一信号を示す。
【0036】図10は、実施例1の変形例4を示すブロッ
ク図である。図10において、48は個別無効電力制御回路
38の出力を制限する下限リミッタ回路である。下限リミ
ッタ回路48は個別無効電力制御回路38の発生する循環電
流指令の下限を確実に制限することができる。したがっ
て、サイクロコンバータ1の循環電流を途切れないよう
に最低循環電流指令を規定でき、循環電流式サイクロコ
ンバータの特性を確実に確保できる。
【0037】図11は図10に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図11において、
図3と同じ符号は、同一信号を示す。図11(c) ,(d) に
示すように循環電流指令I01*,I0n*を最低循環電流
指令の下限リミットに確実に制限できる。
【0038】図12は、実施例1の変形例5を示すブロッ
ク図である。図12において、51は個別無効電力制御回路
38の出力を制限する上限リミッタ回路である。上限リミ
ッタ回路51は個別無効電力制御回路38の発生する循環電
流指令の下限を確実に制限することができる。したがっ
て、サイクロコンバータ1の循環電流指令の上限を制限
できるので、サイクロコンバータ1の容量を負荷の容量
に対して必要以上に大きくしなくてもよいので、安価な
装置にできる。
【0039】図13は図12に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図13において、
図3と同じ符号は、同一信号を示す。図13(c) ,(d) に
示すように循環電流指令I01*,I0n*を最大循環電流
指令の上限リミットに確実に制限できる。
【0040】図14は、実施例1の変形例6を示すブロッ
ク図である。図14において、54は個別無効電力制御回路
38の出力を制限する上下限リミッタ回路である。上下限
リミッタ回路54は個別無効電力制御回路38の発生する循
環電流指令の上下限を確実に制限することができる。し
たがって、サイクロコンバータ1の循環電流を途切れな
いように最低循環電流指令を規定でき、循環電流式サイ
クロコンバータの特性を確実に確保できる。また、サイ
クロコンバータ1の循環電流指令の上限を制限できるの
で、サイクロコンバータ1の容量を負荷の容量に対して
必要以上に大きくしなくてもよいので、安価な装置にで
きる。さらに、循環電流の制御範囲が限定されることに
なるので、負荷電流の変動に対する影響を抑制できる。
【0041】図15は図14に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図15において、
図3と同じ符号は、同一信号を示す。図15(c) ,(d) に
示すように循環電流指令I01*,I0n*を最低循環電流
指令の下限リミット、及び最大循環電流指令の上限リミ
ットに確実に制限できる。
【0042】図16は、実施例1の変形例7を示すブロッ
ク図である。図16において、57は演算制御補償回路35の
出力を制限する上限リミッタ回路である。上限リミッタ
回路57は演算制御補償回路35の発生する個別発生無効電
力指令の上限を確実に制限することができる。また、58
は個別無効電力制御回路38の出力を制限する下限リミッ
タ回路である。下限リミッタ回路58は個別無効電力制御
回路38の発生する循環電流指令の下限を確実に制限する
ことができる。したがって、サイクロコンバータ1の最
大無効電力補償量の制限ができ、循環電流が制限できる
ので、サイクロコンバータ1の容量を負荷の容量に対し
て必要以上に大きくしなくてもよいので、安価な装置に
できる。また、サイクロコンバータ1の循環電流を途切
れないように最低循環電流指令を規定でき、循環電流式
サイクロコンバータの特性を確実に確保できる。
【0043】図17は図16に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図17において、
図3と同じ符号は、同一信号を示す。図17(c) ,(d) に
示すように循環電流指令I01*,I0n*を最低循環電流
指令の下限リミットに確実に制限でき、また、最大無効
電力補償量maxΔQの制限ができ、循環電流が制限さ
れている。
【0044】図18は、実施例1の変形例8を示すブロッ
ク図である。図18は、循環電流指令値の下限を確実に制
限し循環電流式サイクロコンバータの特性を確保するた
めに個別無効電力制御回路38の出力にダイオード61を用
いmax.or回路構成とし、循環電流規定値設定器62
を設けたものである。したがって、個別の無効電力制御
回路38が負の信号を出力したとしても最低限の循環電流
を制御、及び確保でき、循環電流が途切れないので、循
環電流式サイクロコンバータの特性を確実に確保でき
る。
【0045】図19は図18に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図19において、
図3と同じ符号は、同一信号を示す。図19(c) に示すよ
うに循環電流指令I01*を循環電流規定値設定器の規定
する最低循環電流指令I0bに確実に制限できる。
【0046】図20は、実施例1の変形例9を示すブロッ
ク図である。図20は、循環電流指令値の下限を確実に制
限し循環電流式サイクロコンバータの特性を確保するた
めに個別無効電力制御回路38の出力が正の時はそのまま
出力し、負の時は零出力をする下限リミッタ回路65を追
加し、その出力I01**に循環電流規定値設定器66の出
力I0bを加算器67にて加算し循環電流指令を得るように
したものである。したがって、最低限、循環電流規定値
設定器66の設定する循環電流が流れるので、循環電流式
サイクロコンバータの特性を確実に確保できる。
【0047】図21は図20に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図21において、
図3と同じ符号は、同一信号を示す。図21(c) に示すよ
うに個別無効電力制御回路38の循環電流指令I01*は正
の信号に制限されるとともに、循環電流指令は、循環電
流規定値設定器66の出力I0b以上の値に確保できる。
【0048】図22は、実施例1の変形例10を示すブロッ
ク図である。図22は、個別無効電力補償量の上限を確実
に制限するために個別無効電力指令用の演算制御補償回
路35の出力に上限リミッタ回路70を追加し、かつ循環電
流指令値の下限を確実に制限し循環電流式サイクロコン
バータの特性を確保するため個別無効電力制御回路38の
出力にダイオード71を用いmax.or回路構成とし、
循環電流規定値設定器72を追加したものである。したが
って、最大の無効電力補償量の制限ができ、循環電流が
制限できるので、サイクロコンバータの容量を負荷の容
量に対し必要以上に大きくする必要がなく安価な設備と
できる。また、最低限の循環電流を制御、及び確保でき
るので、循環電流が途切れることがなく、循環電流式サ
イクロコンバータとしての特性が確保できる。
【0049】図23は図22に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図23において、
図3と同じ符号は、同一信号を示す。
【0050】図24は、実施例1の変形例11を示すブロッ
ク図である。図24は、個別無効電力補償量の上限を確実
に制限するために個別無効電力指令用の演算制御補償回
路35の出力に上限リミッタ回路75を追加し、かつ、循環
電流指令値の下限を確実に制限し循環電流式サイクロコ
ンバータの特性を確保するために、個別無効電力制御回
路38の出力が正の時はそのまま出力し、負の時は零出力
とする下限リミッタ回路76を追加し、その出力I01**
に循環電流規定値設定器77の出力I0bを加算器78にて加
算し循環電流指令としたものである。したがって、最大
の無効電力補償量の制限ができ、循環電流が制限できる
ので、サイクロコンバータの容量を負荷の容量に対し必
要以上に大きくする必要がなく安価な設備とできる。ま
た、最低限の循環電流を制御、及び確保できるので、循
環電流が途切れることがなく、循環電流式サイクロコン
バータとしての特性が確保できる。
【0051】図25は図24に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図25において、
図3と同じ符号は、同一信号を示す。
【0052】図26は、実施例1の変形例12を示すブロッ
ク図である。図26は、個別無効電力補償量の上限を確実
に制限するためにと循環電流指令値の下限を確実に規定
するためにと個別無効電力指令の制御範囲を限定し応答
を速くするために、演算制御補償回路35の出力に上下限
リミッタ回路81を追加し、かつ循環電流指令値の下限を
確実に制限し循環電流式サイクロコンバータの特性を確
保するために個別無効電力制御回路38の出力にダイオー
ド82を用いmax.or回路構成とし、循環電流規定値
設定器83を追加したものである。
【0053】図27は図26に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図27において、
図3と同じ符号は、同一信号を示す。
【0054】図28は、実施例1の変形例13を示すブロッ
ク図である。図28は、個別無効電力補償量の上限を確実
に制限するためにと循環電流指令値の下限を確実に規定
するためにと個別無効電力指令の制御範囲を限定し制御
応答を速くするために個別無効電力指令用の演算制御補
償回路35の出力に上下限リミッタ回路86を追加し、か
つ、循環電流指令値の下限を確実に制限し、循環電流式
サイクロコンバータの特性を確保するために上下限リミ
ッタ回路86の下限は零とし、個別無効電力制御回路38の
出力ができ正の時はそのまま出力し、負の時は零とする
下限リミッタ回路87を追加し、その出力I01**に循環
電流規定値設定器88の出力I0bを加算器89にて加算し循
環電流指令を与えるようにしたものである。
【0055】図29は図28に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図29において、
図3と同じ符号は、同一信号を示す。
【0056】実施例2.以下、この発明の実施例2を図
について説明する。図30において、10a ,10b ,10c は
各サイクロコンバータ1〜3が発生する最低の遅れ無効
電力を補償する個別の進相コンデンサ、11,12,13,14
は開閉器、17,18,19は各サイクロコンバータ1〜3、
及び進相コンデンサ10a 〜10c 個別の入力電流を検出す
るための計器用変流器、20,21,22は交流電源BUSの
受電端における総合無効電力と各サイクロコンバータ1
〜3個別の発生無効電力を制御するための循環電流指令
発生回路、23は上記各構成でなる本発明によるサイクロ
コンバータの並列運転装置である。
【0057】循環電流指令発生回路20の詳細ブロックを
図31に示す。図31において、24は計器用変圧器15、及び
計器用変流器16の検出する受電端電圧、及び電流から総
合無効電力を検出する総合無効電力検出回路、25はこの
総合無効電力検出回路の検出する実測無効電力を導入
し、遅れ無効電力の場合、所定の不感帯領域では出力を
発生せず、不感帯を越えると応じた出力を発生し、また
進み無効電力の場合、その進み無効電力に応じた出力を
発生するリミッタ回路、35はこのリミッタ回路の出力で
ある総合無効電力の偏差検出値Qtfを比例増幅、ある
いは積分増幅し、サイクロコンバータ個別の発生無効電
力基準指令を発生する演算制御補償回路、36は計器用変
圧器15、及び計器用変流器17の検出する電圧、電流から
各々のサイクロコンバータ個別の発生無効電力を検出す
る個別無効電力検出回路、37は演算制御補償回路35の発
生するサイクロコンバータ個別の発生無効電力基準Qi
*と個別無効電力検出回路36の検出する個別の無効電力
検出値Qiを比較する比較器、38は比較器37の出力する
偏差ε1を比例増幅、あるいは積分増幅する発生無効電
力制御回路である。
【0058】負荷電流の制御手段、及び循環電流の制御
手段は従来技術と同様に制御させるが、受電端の無効電
力制御の方式が異なるので、以下説明する。図30に示す
通り各サイクロコンバータ1〜3、及び入力変圧器7〜
9は開閉器12〜14にて交流電源BUSに並列に接続され
ている。また、図31にサイクロコンバータ1についての
み示しているのと同様に各サイクロコンバータ1台毎に
各々受電端の総合無効電力の検出機能と制御機能とを具
備しているので、例えば、サイクロコンバータ1が異常
になったとしても、他のサイクロコンバータ及び総合無
効電力の制御に影響を与えない。
【0059】次に、総合無効電力の制御方式をサイクロ
コンバータ1について図31に基づいて説明する。総合無
効電力検出回路24は、計器用変圧器15、及び計器用変流
器16から受電端の電圧、及び電流の検出信号を受け、受
電端の総合無効電力を検出する。総合無効電力検出回路
24の検出する総合無効電力Qtはリミッタ回路25に入力
し、リミッタ回路25により、総合無効電力検出回路24の
検出する実測無効電力が遅れ無効電力の場合、総合無効
電流の管理値Qt*に応じた不感帯領域では出力を発生
せず、不感帯領域を越えると応じた負の信号を発生し、
進み無効電力の場合、その無効電力に応じた正の信号を
発生する。リミッタ回路25の出力Qtfは演算制御補償
回路35に導入され、比例増幅、あるいは積分増幅するこ
とにより、サイクロコンバータ個別の無効電力基準指令
を出力する。即ち、総合無効電力の管理値Qt*と総合
無効電力の検出値Qtの偏差により個別発生無効電力指
令Qi*を増減制御し、受電端の無効電力を制御するも
のである。なお、演算制御補償回路35には初期値とし
て、予め設定した無負荷時の無効電力補償量が与えられ
ている。
【0060】次に、個別無効電力検出回路36は計器用変
圧器15、及び計器用変流器17から得られる電圧、電流信
号により、サイクロコンバータ1の発生無効電力Qiを
検出している。個別無効電力検出回路36の検出する発生
無効電力Qiと演算制御補償回路35の出力する総合無効
電力の管理値Qt*とは比較器37でこれらの偏差ε1=
Qi*−Qiがとられ、比例積分回路で構成される個別
発生無効電力制御回路38に入力される。個別発生無効電
力制御回路38は偏差ε1に応じたサイクロコンバータ1
の循環電流指令I01*を循環電流制御回路I0 C1 に出
力し、従来と同様にサイクロコンバータ1の循環電流が
制御される。個別無効電力検出回路36の検出する発生無
効電力Qiは個別進相コンデンサ10a によりサイクロコ
ンバータ1が発生する最低の遅れ無効電力が打ち消され
ているので、変動が少なくなる。よって、個別発生無効
電力制御回路38の応答を上げることが可能になる。
【0061】図32は、図31の装置の運転モードの一例を
示した特性図である。図32(a) において、Qcapは進
相コンデンサ10がとる進み無効電力、Qc/cLはサイ
クロコンバータ全体がとる遅れ無効電力で、サイクロコ
ンバータ1の循環電流が最小値だけ流れている場合(無
効電力補償をしていない時)の無効電力、Qi*はサイ
クロコンバータ1の個別発生無効電力指令であり、Qc
/cLがQcapより不足している量を補償すべく発生
されている。ここで、Qi*の中央部分は、サイクロコ
ンバータ1に対して、最小の循環電流を流している部分
であり、Qi*はこれ以下にならない。また、図32(b)
のQtfは受電端における無効電力であり、遅れ無効電
力Qc/cLが負荷電流、及び循環電流の増大などによ
り増大し、進相コンデンサ10のとる進み無効電力Qca
pを越えている部分の波形となっている。
【0062】図32(c) は、サイクロコンバータ1の負荷
電流Il1が破線で示すように変化した場合の循環電流
指令I01*と発生無効電力Qiを示す。図からも明らか
なように、循環電流指令I01*は個別発生無効電力指令
Qi*に応じて変化するが、負荷電流Il1が破線で示
すように変化するため、サイクロコンバータ1の発生無
効電力Qiは一点鎖線で示すようにIl1とI01*を加
えた波形となっている。また、図32(d) は、サイクロコ
ンバータ3の負荷電流Ilnが破線で示すように変化し
た場合の循環電流指令I0n*と発生無効電力Qiを示
す。図からも明らかなように、循環電流指令I0n*は個
別発生無効電力指令Qi*に応じて変化するが、負荷電
流Ilnが破線で示すように変化するため、サイクロコ
ンバータ1の発生無効電力Qiは一点鎖線で示すように
Il1とI01*を加えた波形となっている。
【0063】即ち、Qc/cL<Qcapの場合、各サ
イクロコンバータの循環電流を増大させることにより、
Qtf=0とすることができる。一方、Qc/cL>Q
capの場合、各サイクロコンバータの循環電流を減少
させることにより、Qtf=0とすることができる。
【0064】図33は、実施例2の変形例1を示すブロッ
ク図である。図33において、39は演算制御補償回路35の
出力を制限する上限リミッタ回路である。上限リミッタ
回路39は演算制御補償回路35の発生する個別発生無効電
力指令の上限を確実に制限することができる。したがっ
て、サイクロコンバータ1の最大無効電力補償量の制限
ができ、循環電流が制限できるので、サイクロコンバー
タ1の容量を負荷の容量に対して必要以上に大きくしな
くてもよいので、安価な装置にできる。
【0065】図34は図33に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図34において、
図32と同じ符号は、同一信号を示す。図34(a) の個別発
生無効電力指令Qi*は最初、上限リミッタ回路39の制
限値を越えているが、図34(c)に示す循環電流指令I01
*のように制限されている。
【0066】図35は、実施例2の変形例2を示すブロッ
ク図である。図35において、42は演算制御補償回路35の
出力を制限する下限リミッタ回路である。下限リミッタ
回路42は演算制御補償回路35の発生する個別発生無効電
力指令の下限を確実に制限することができる。したがっ
て、サイクロコンバータ1による最低限の個別発生無効
電力指令を確保できるので循環電流を途切れないように
規定でき、循環電流式サイクロコンバータの特性を確実
に確保できる。
【0067】図36は図35に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図36において、
図32と同じ符号は、同一信号を示す。図36(d) では負荷
電流Ilnが最小となり、発生無効電力も減少するが下
限リミッタ回路42により、確実に発生無効電力の下限値
を確保していることが判る。
【0068】図37は、実施例2の変形例3を示すブロッ
ク図である。図37において、45は演算制御補償回路35の
出力を制限する上下限リミッタ回路である。上下限リミ
ッタ回路45は演算制御補償回路35の発生する個別発生無
効電力指令の上下限を確実に制限することができる。し
たがって、サイクロコンバータ1の最大無効電力補償量
の制限ができ、循環電流が制限できるので、サイクロコ
ンバータ1の容量を負荷の容量に対して必要以上に大き
くしなくてもよいので、安価な装置にできる。また、サ
イクロコンバータ1による最低限の個別発生無効電力指
令を確保できるので循環電流を途切れないように規定で
き、循環電流式サイクロコンバータの特性を確実に確保
できる。さらに、個別発生無効電力の制御範囲を規定し
ているので、制御応答、即ち、個別発生無効電力指令Q
i*の制御出力応答を上げることができる。
【0069】図38は図37に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図38において、
図32と同じ符号は、同一信号を示す。
【0070】図39は、実施例2の変形例4を示すブロッ
ク図である。図39において、48は個別無効電力制御回路
38の出力を制限する下限リミッタ回路である。下限リミ
ッタ回路48は個別無効電力制御回路38の発生する循環電
流指令の下限を確実に制限することができる。したがっ
て、サイクロコンバータ1の循環電流を途切れないよう
に最低循環電流指令を規定でき、循環電流式サイクロコ
ンバータの特性を確実に確保できる。
【0071】図40は図39に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図40において、
図32と同じ符号は、同一信号を示す。図40(c) ,(d) に
示すように循環電流指令I01*,I0n*を最低循環電流
指令の下限リミットに確実に制限できる。
【0072】図41は、実施例2の変形例5を示すブロッ
ク図である。図41において、51は個別無効電力制御回路
38の出力を制限する上限リミッタ回路である。上限リミ
ッタ回路51は個別無効電力制御回路38の発生する循環電
流指令の下限を確実に制限することができる。したがっ
て、サイクロコンバータ1の循環電流指令の上限を制限
できるので、サイクロコンバータ1の容量を負荷の容量
に対して必要以上に大きくしなくてもよいので、安価な
装置にできる。
【0073】図42は図41に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図42において、
図32と同じ符号は、同一信号を示す。図42(c) ,(d) に
示すように循環電流指令I01*,I0n*を最大循環電流
指令の上限リミットに確実に制限できる。
【0074】図43は、実施例2の変形例6を示すブロッ
ク図である。図43において、54は個別無効電力制御回路
38の出力を制限する上下限リミッタ回路である。上下限
リミッタ回路54は個別無効電力制御回路38の発生する循
環電流指令の上下限を確実に制限することができる。し
たがって、サイクロコンバータ1の循環電流を途切れな
いように最低循環電流指令を規定でき、循環電流式サイ
クロコンバータの特性を確実に確保できる。また、サイ
クロコンバータ1の循環電流指令の上限を制限できるの
で、サイクロコンバータ1の容量を負荷の容量に対して
必要以上に大きくしなくてもよいので、安価な装置にで
きる。さらに、循環電流の制御範囲が限定されることに
なるので、負荷電流の変動に対する影響を抑制できる。
【0075】図44は図43に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図44において、
図32と同じ符号は、同一信号を示す。図44(c) ,(d) に
示すように循環電流指令I01*,I0n*を最低循環電流
指令の下限リミット、及び最大循環電流指令の上限リミ
ットに確実に制限できる。
【0076】図45は、実施例2の変形例7を示すブロッ
ク図である。図45において、57は演算制御補償回路35の
出力を制限する上限リミッタ回路である。上限リミッタ
回路57は演算制御補償回路35の発生する個別発生無効電
力指令の上限を確実に制限することができる。また、58
は個別無効電力制御回路38の出力を制限する下限リミッ
タ回路である。下限リミッタ回路58は個別無効電力制御
回路38の発生する循環電流指令の下限を確実に制限する
ことができる。したがって、サイクロコンバータ1の最
大無効電力補償量の制限ができ、循環電流が制限できる
ので、サイクロコンバータ1の容量を負荷の容量に対し
て必要以上に大きくしなくてもよいので、安価な装置に
できる。また、サイクロコンバータ1の循環電流を途切
れないように最低循環電流指令を規定でき、循環電流式
サイクロコンバータの特性を確実に確保できる。
【0077】図46は図45に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図46において、
図32と同じ符号は、同一信号を示す。図46(c) ,(d) に
示すように循環電流指令I01*,I0n*を最低循環電流
指令の下限リミットに確実に制限でき、また、最大無効
電力補償量maxΔQの制限ができ、循環電流が制限さ
れている。
【0078】図47は、実施例2の変形例8を示すブロッ
ク図である。図47は、循環電流指令値の下限を確実に制
限し循環電流式サイクロコンバータの特性を確保するた
めに個別無効電力制御回路38の出力にダイオード61を用
いmax.or回路構成とし、循環電流規定値設定器62
を設けたものである。したがって、個別の無効電力制御
回路38が負の信号を出力したとしても最低限の循環電流
を制御、及び確保でき、循環電流が途切れないので、循
環電流式サイクロコンバータの特性を確実に確保でき
る。
【0079】図48は図47に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図48において、
図32と同じ符号は、同一信号を示す。図48(c) に示すよ
うに循環電流指令I01*を循環電流規定値設定器の規定
する最低循環電流指令I0bに確実に制限できる。
【0080】図49は、実施例2の変形例9を示すブロッ
ク図である。図49は、循環電流指令値の下限を確実に制
限し循環電流式サイクロコンバータの特性を確保するた
めに個別無効電力制御回路38の出力が正の時はそのまま
出力し、負の時は零出力をする下限リミッタ回路65を追
加し、その出力I01**に循環電流規定値設定器66の出
力I0bを加算器67にて加算し循環電流指令を得るように
したものである。したがって、最低限、循環電流規定値
設定器66の設定する循環電流が流れるので、循環電流式
サイクロコンバータの特性を確実に確保できる。
【0081】図50は図49に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図50において、
図32と同じ符号は、同一信号を示す。図50(c) に示すよ
うに個別無効電力制御回路38の循環電流指令I01*は正
の信号に制限されるとともに、循環電流指令は、循環電
流規定値設定器66の出力I0b以上の値に確保できる。
【0082】図51は、実施例2の変形例10を示すブロッ
ク図である。図51は、個別無効電力補償量の上限を確実
に制限するために個別無効電力指令用の演算制御補償回
路35の出力に上限リミッタ回路70を追加し、かつ循環電
流指令値の下限を確実に制限し循環電流式サイクロコン
バータの特性を確保するため個別無効電力制御回路38の
出力にダイオード71を用いmax.or回路構成とし、
循環電流規定値設定器72を追加したものである。したが
って、最大の無効電力補償量の制限ができ、循環電流が
制限できるので、サイクロコンバータの容量を負荷の容
量に対し必要以上に大きくする必要がなく安価な設備と
できる。また、最低限の循環電流を制御、及び確保でき
るので、循環電流が途切れることがなく、循環電流式サ
イクロコンバータとしての特性が確保できる。
【0083】図52は図51に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図52において、
図32と同じ符号は、同一信号を示す。
【0084】図53は、実施例2の変形例11を示すブロッ
ク図である。図53は、個別無効電力補償量の上限を確実
に制限するために個別無効電力指令用の35の出力に上限
リミッタ回路75を追加し、かつ、循環電流指令値の下限
を確実に制限し循環電流式サイクロコンバータの特性を
確保するために、個別無効電力制御回路38の出力が正の
時はそのまま出力し、負の時は零出力とする下限リミッ
タ回路76を追加し、その出力I01**に循環電流規定値
設定器77の出力I0bを加算器78にて加算し循環電流指令
としたものである。したがって、最大の無効電力補償量
の制限ができ、循環電流が制限できるので、サイクロコ
ンバータの容量を負荷の容量に対し必要以上に大きくす
る必要がなく安価な設備とできる。また、最低限の循環
電流を制御、及び確保できるので、循環電流が途切れる
ことがなく、循環電流式サイクロコンバータとしての特
性が確保できる。
【0085】図54は図53に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図54において、
図32と同じ符号は、同一信号を示す。
【0086】図55は、実施例2の変形例12を示すブロッ
ク図である。図55は、個別無効電力補償量の上限を確実
に制限するためにと循環電流指令値の下限を確実に規定
するためにと個別無効電力指令の制御範囲を限定し応答
を速くするために、演算制御補償回路35の出力に上下限
リミッタ回路81を追加し、かつ循環電流指令値の下限を
確実に制限し循環電流式サイクロコンバータの特性を確
保するために個別無効電力制御回路38の出力にダイオー
ド82を用いmax.or回路構成とし、循環電流規定値
設定器83を追加したものである。
【0087】図56は図55に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図56において、
図32と同じ符号は、同一信号を示す。
【0088】図57は、実施例2の変形例13を示すブロッ
ク図である。図57は、個別無効電力補償量の上限を確実
に制限するためにと循環電流指令値の下限を確実に規定
するためにと個別無効電力指令の制御範囲を限定し制御
応答を速くするために個別無効電力指令用の演算制御補
償回路35の出力に上下限リミッタ回路86を追加し、か
つ、循環電流指令値の下限を確実に制限し、循環電流式
サイクロコンバータの特性を確保するために上下限リミ
ッタ回路86の下限は零とし、個別無効電力制御回路38の
出力ができ正の時はそのまま出力し、負の時は零とする
下限リミッタ回路87を追加し、その出力I01**に循環
電流規定値設定器88の出力I0bを加算器89にて加算し循
環電流指令を与えるようにしたものである。
【0089】図58は図57に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図58において、
図32と同じ符号は、同一信号を示す。
【0090】実施例3.以下、この発明の実施例3を図
について説明する。図59において、10a ,10b ,10c は
各サイクロコンバータ1〜3が発生する最低の遅れ無効
電力を補償する個別の進相コンデンサ、11,12,13,14
は開閉器、17,18,19は各サイクロコンバータ1〜3、
及び進相コンデンサ10a 〜10c 個別の入力電流を検出す
るための計器用変流器、20,21,22は交流電源BUSの
受電端における総合無効電力と各サイクロコンバータ1
〜3個別の発生無効電力を制御するための循環電流指令
発生回路、23は上記各構成でなる本発明によるサイクロ
コンバータの並列運転装置である。
【0091】循環電流指令発生回路20の詳細ブロックを
図60に示す。図60において、24は計器用変圧器15、及び
計器用変流器16の検出する受電端電圧、及び電流から総
合無効電力を検出する総合無効電力検出回路、25はこの
総合無効電力検出回路の検出する実測無効電力を導入
し、遅れ無効電力の場合、所定の不感帯領域では出力を
発生せず、不感帯を越えると応じた出力を発生し、また
進み無効電力の場合、その進み無効電力に応じた出力を
発生するリミッタ回路、35はこのリミッタ回路の出力で
ある総合無効電力の偏差検出値Qtfを比例増幅、ある
いは積分増幅し、サイクロコンバータ個別の発生無効電
力基準指令を発生する演算制御補償回路、36は計器用変
圧器15、及び計器用変流器17の検出する電圧、電流から
各々のサイクロコンバータ個別の発生無効電力を検出す
る個別無効電力検出回路、37は演算制御補償回路35の発
生するサイクロコンバータ個別の発生無効電力基準Qi
*と個別無効電力検出回路36の検出する個別の無効電力
検出値Qiを比較する比較器、38は比較器37の出力する
偏差ε1を比例増幅、あるいは積分増幅する発生無効電
力制御回路である。
【0092】負荷電流の制御手段、及び循環電流の制御
手段は従来技術と同様に制御させるが、受電端の無効電
力制御の方式が異なるので、以下説明する。図59に示す
通り各サイクロコンバータ1〜3、及び入力変圧器7〜
9は開閉器12〜14にて交流電源BUSに並列に接続され
ている。また、図60にサイクロコンバータ1についての
み示しているのと同様に各サイクロコンバータ1台毎に
各々受電端の総合無効電力の検出機能と制御機能とを具
備しているので、例えば、サイクロコンバータ1が異常
になったとしても、他のサイクロコンバータ及び総合無
効電力の制御に影響を与えない。
【0093】次に、総合無効電力の制御方式をサイクロ
コンバータ1について図60に基づいて説明する。総合無
効電力検出回路24は、計器用変圧器15、及び計器用変流
器16から受電端の電圧、及び電流の検出信号を受け、受
電端の総合無効電力を検出する。総合無効電力検出回路
24の検出する総合無効電力Qtはリミッタ回路25に入力
し、リミッタ回路25により、総合無効電力検出回路24の
検出する実測無効電力が遅れ無効電力の場合、総合無効
電流の管理値Qt*に応じた不感帯領域では出力を発生
せず、不感帯領域を越えると応じた負の信号を発生し、
進み無効電力の場合、その無効電力に応じた正の信号を
発生する。リミッタ回路25の出力Qtfは演算制御補償
回路35に導入され、比例増幅、あるいは積分増幅するこ
とにより、サイクロコンバータ個別の無効電力基準指令
を出力する。即ち、総合無効電力の管理値Qt*と総合
無効電力の検出値Qtの偏差により個別発生無効電力指
令Qi*を増減制御し、受電端の無効電力を制御するも
のである。なお、演算制御補償回路35には初期値とし
て、予め設定した無負荷時の無効電力補償量が与えられ
ている。
【0094】次に、個別無効電力検出回路36は計器用変
圧器15、及び計器用変流器17から得られる電圧、電流信
号により、サイクロコンバータ1の発生無効電力Qiを
検出している。個別無効電力検出回路36の検出する発生
無効電力Qiと演算制御補償回路35の出力する総合無効
電力の管理値Qt*とは比較器37でこれらの偏差ε1=
Qi*−Qiがとられ、比例積分回路で構成される個別
発生無効電力制御回路38に入力される。個別発生無効電
力制御回路38は偏差ε1に応じたサイクロコンバータ1
の循環電流指令I01*を循環電流制御回路I0 C1 に出
力し、従来と同様にサイクロコンバータ1の循環電流が
制御される。個別無効電力検出回路36の検出する発生無
効電力Qiは負荷のサイクロコンバータ1が発生する遅
れ無効電力と変動分を直接検出しているので、個別発生
無効電力制御回路38の応答を上げることが可能になる。
【0095】図61は、図60の装置の運転モードの一例を
示した特性図である。図61(a) において、Qcapは進
相コンデンサ10がとる進み無効電力、Qc/cLはサイ
クロコンバータ全体がとる遅れ無効電力で、サイクロコ
ンバータ1の循環電流が最小値だけ流れている場合(無
効電力補償をしていない時)の無効電力、Qi*はサイ
クロコンバータ1の個別発生無効電力指令であり、Qc
/cLがQcapより不足している量を補償すべく発生
されている。ここで、Qi*の中央部分は、サイクロコ
ンバータ1に対して、最小の循環電流を流している部分
であり、Qi*はこれ以下にならない。また、図61(b)
のQtfは受電端における無効電力であり、遅れ無効電
力Qc/cLが負荷電流、及び循環電流の増大などによ
り増大し、進相コンデンサ10のとる進み無効電力Qca
pを越えている部分の波形となっている。
【0096】図61(c) は、サイクロコンバータ1の負荷
電流Il1が破線で示すように変化した場合の循環電流
指令I01*と発生無効電力Qiを示す。図からも明らか
なように、循環電流指令I01*は個別発生無効電力指令
Qi*に応じて変化するが、負荷電流Il1が破線で示
すように変化するため、サイクロコンバータ1の発生無
効電力Qiは一点鎖線で示すようにIl1とI01*を加
えた波形となっている。また、図61(d) は、サイクロコ
ンバータ3の負荷電流Ilnが破線で示すように変化し
た場合の循環電流指令I0n*と発生無効電力Qiを示
す。図からも明らかなように、循環電流指令I0n*は個
別発生無効電力指令Qi*に応じて変化するが、負荷電
流Ilnが破線で示すように変化するため、サイクロコ
ンバータ1の発生無効電力Qiは一点鎖線で示すように
Il1とI01*を加えた波形となっている。
【0097】即ち、Qc/cL<Qcapの場合、各サ
イクロコンバータの循環電流を増大させることにより、
Qtf=0とすることができる。一方、Qc/cL>Q
capの場合、各サイクロコンバータの循環電流を減少
させることにより、Qtf=0とすることができる。
【0098】図62は、実施例3の変形例1を示すブロッ
ク図である。図62において、39は演算制御補償回路35の
出力を制限する上限リミッタ回路である。上限リミッタ
回路39は演算制御補償回路35の発生する個別発生無効電
力指令の上限を確実に制限することができる。したがっ
て、サイクロコンバータ1の最大無効電力補償量の制限
ができ、循環電流が制限できるので、サイクロコンバー
タ1の容量を負荷の容量に対して必要以上に大きくしな
くてもよいので、安価な装置にできる。
【0099】図63は図62に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図63において、
図61と同じ符号は、同一信号を示す。図63(a) の個別発
生無効電力指令Qi*は最初、上限リミッタ回路39の制
限値を越えているが、図63(c)に示す循環電流指令I01
*のように制限されている。
【0100】図64は、実施例3の変形例2を示すブロッ
ク図である。図64において、42は演算制御補償回路35の
出力を制限する下限リミッタ回路である。下限リミッタ
回路42は演算制御補償回路35の発生する個別発生無効電
力指令の下限を確実に制限することができる。したがっ
て、サイクロコンバータ1による最低限の個別発生無効
電力指令を確保できるので循環電流を途切れないように
規定でき、循環電流式サイクロコンバータの特性を確実
に確保できる。
【0101】図65は図64に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図65において、
図61と同じ符号は、同一信号を示す。図65(d) では負荷
電流Ilnが最小となり、発生無効電力も減少するが下
限リミッタ回路42により、確実に発生無効電力の下限値
を確保していることが判る。
【0102】図66は、実施例3の変形例3を示すブロッ
ク図である。図66において、45は演算制御補償回路35の
出力を制限する上下限リミッタ回路である。上下限リミ
ッタ回路45は演算制御補償回路35の発生する個別発生無
効電力指令の上下限を確実に制限することができる。し
たがって、サイクロコンバータ1の最大無効電力補償量
の制限ができ、循環電流が制限できるので、サイクロコ
ンバータ1の容量を負荷の容量に対して必要以上に大き
くしなくてもよいので、安価な装置にできる。また、サ
イクロコンバータ1による最低限の個別発生無効電力指
令を確保できるので循環電流を途切れないように規定で
き、循環電流式サイクロコンバータの特性を確実に確保
できる。さらに、個別発生無効電力の制御範囲を規定し
ているので、制御応答、即ち、個別発生無効電力指令Q
i*の制御出力応答を上げることができる。
【0103】図67は図66に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図67において、
図61と同じ符号は、同一信号を示す。
【0104】図68は、実施例3の変形例4を示すブロッ
ク図である。図68において、48は個別無効電力制御回路
38の出力を制限する下限リミッタ回路である。下限リミ
ッタ回路48は個別無効電力制御回路38の発生する循環電
流指令の下限を確実に制限することができる。したがっ
て、サイクロコンバータ1の循環電流を途切れないよう
に最低循環電流指令を規定でき、循環電流式サイクロコ
ンバータの特性を確実に確保できる。
【0105】図69は図68に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図69において、
図61と同じ符号は、同一信号を示す。図69(c) ,(d) に
示すように循環電流指令I01*,I0n*を最低循環電流
指令の下限リミットに確実に制限できる。
【0106】図70は、実施例3の変形例5を示すブロッ
ク図である。図70において、51は個別無効電力制御回路
38の出力を制限する上限リミッタ回路である。上限リミ
ッタ回路51は個別無効電力制御回路38の発生する循環電
流指令の下限を確実に制限することができる。したがっ
て、サイクロコンバータ1の循環電流指令の上限を制限
できるので、サイクロコンバータ1の容量を負荷の容量
に対して必要以上に大きくしなくてもよいので、安価な
装置にできる。
【0107】図71は図70に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図71において、
図61と同じ符号は、同一信号を示す。図71(c) ,(d) に
示すように循環電流指令I01*,I0n*を最大循環電流
指令の上限リミットに確実に制限できる。
【0108】図72は、実施例3の変形例6を示すブロッ
ク図である。図72において、54は個別無効電力制御回路
38の出力を制限する上下限リミッタ回路である。上下限
リミッタ回路54は個別無効電力制御回路38の発生する循
環電流指令の上下限を確実に制限することができる。し
たがって、サイクロコンバータ1の循環電流を途切れな
いように最低循環電流指令を規定でき、循環電流式サイ
クロコンバータの特性を確実に確保できる。また、サイ
クロコンバータ1の循環電流指令の上限を制限できるの
で、サイクロコンバータ1の容量を負荷の容量に対して
必要以上に大きくしなくてもよいので、安価な装置にで
きる。さらに、循環電流の制御範囲が限定されることに
なるので、負荷電流の変動に対する影響を抑制できる。
【0109】図73は図72に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図73において、
図61と同じ符号は、同一信号を示す。図73(c) ,(d) に
示すように循環電流指令I01*,I0n*を最低循環電流
指令の下限リミット、及び最大循環電流指令の上限リミ
ットに確実に制限できる。
【0110】図74は、実施例3の変形例7を示すブロッ
ク図である。図74において、57は発生無効電力基準指令
用積分器35の出力を制限する上限リミッタ回路である。
上限リミッタ回路57は演算制御補償回路35の発生する個
別発生無効電力指令の上限を確実に制限することができ
る。また、58は個別無効電力制御回路38の出力を制限す
る下限リミッタ回路である。下限リミッタ回路58は個別
無効電力制御回路38の発生する循環電流指令の下限を確
実に制限することができる。したがって、サイクロコン
バータ1の最大無効電力補償量の制限ができ、循環電流
が制限できるので、サイクロコンバータ1の容量を負荷
の容量に対して必要以上に大きくしなくてもよいので、
安価な装置にできる。また、サイクロコンバータ1の循
環電流を途切れないように最低循環電流指令を規定で
き、循環電流式サイクロコンバータの特性を確実に確保
できる。
【0111】図75は図74に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図75において、
図61と同じ符号は、同一信号を示す。図75(c) ,(d) に
示すように循環電流指令I01*,I0n*を最低循環電流
指令の下限リミットに確実に制限でき、また、最大無効
電力補償量maxΔQの制限ができ、循環電流が制限さ
れている。
【0112】図76は、実施例3の変形例8を示すブロッ
ク図である。図76は、循環電流指令値の下限を確実に制
限し循環電流式サイクロコンバータの特性を確保するた
めに個別無効電力制御回路38の出力にダイオード61を用
いmax.or回路構成とし、循環電流規定値設定器62
を設けたものである。したがって、個別の無効電力制御
回路38が負の信号を出力したとしても最低限の循環電流
を制御、及び確保でき、循環電流が途切れないので、循
環電流式サイクロコンバータの特性を確実に確保でき
る。
【0113】図77は図76に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図77において、
図61と同じ符号は、同一信号を示す。図77(c) に示すよ
うに循環電流指令I01*を循環電流規定値設定器の規定
する最低循環電流指令I0bに確実に制限できる。
【0114】図78は、実施例3の変形例9を示すブロッ
ク図である。図78は、循環電流指令値の下限を確実に制
限し循環電流式サイクロコンバータの特性を確保するた
めに個別無効電力制御回路38の出力が正の時はそのまま
出力し、負の時は零出力をする下限リミッタ回路65を追
加し、その出力I01**に循環電流規定値設定器66の出
力I0bを加算器67にて加算し循環電流指令を得るように
したものである。したがって、最低限、循環電流規定値
設定器66の設定する循環電流が流れるので、循環電流式
サイクロコンバータの特性を確実に確保できる。
【0115】図79は図78に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図79において、
図61と同じ符号は、同一信号を示す。図79(c) に示すよ
うに個別無効電力制御回路38の循環電流指令I01*は正
の信号に制限されるとともに、循環電流指令は、循環電
流規定値設定器66の出力I0b以上の値に確保できる。
【0116】図80は、実施例3の変形例10を示すブロッ
ク図である。図80は、個別無効電力補償量の上限を確実
に制限するために個別無効電力指令用の演算制御補償回
路35の出力に上限リミッタ回路70を追加し、かつ循環電
流指令値の下限を確実に制限し循環電流式サイクロコン
バータの特性を確保するため個別無効電力制御回路38の
出力にダイオード71を用いmax.or回路構成とし、
循環電流規定値設定器72を追加したものである。したが
って、最大の無効電力補償量の制限ができ、循環電流が
制限できるので、サイクロコンバータの容量を負荷の容
量に対し必要以上に大きくする必要がなく安価な設備と
できる。また、最低限の循環電流を制御、及び確保でき
るので、循環電流が途切れることがなく、循環電流式サ
イクロコンバータとしての特性が確保できる。
【0117】図81は図80に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図81において、
図61と同じ符号は、同一信号を示す。
【0118】図82は、実施例3の変形例11を示すブロッ
ク図である。図82は、個別無効電力補償量の上限を確実
に制限するために個別無効電力指令用の演算制御補償回
路35の出力に上限リミッタ回路75を追加し、かつ、循環
電流指令値の下限を確実に制限し循環電流式サイクロコ
ンバータの特性を確保するために、個別無効電力制御回
路38の出力が正の時はそのまま出力し、負の時は零出力
とする下限リミッタ回路76を追加し、その出力I01**
に循環電流規定値設定器77の出力I0bを加算器78にて加
算し循環電流指令としたものである。したがって、最大
の無効電力補償量の制限ができ、循環電流が制限できる
ので、サイクロコンバータの容量を負荷の容量に対し必
要以上に大きくする必要がなく安価な設備とできる。ま
た、最低限の循環電流を制御、及び確保できるので、循
環電流が途切れることがなく、循環電流式サイクロコン
バータとしての特性が確保できる。
【0119】図83は図82に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図83において、
図61と同じ符号は、同一信号を示す。
【0120】図84は、実施例3の変形例12を示すブロッ
ク図である。図84は、個別無効電力補償量の上限を確実
に制限するためにと循環電流指令値の下限を確実に規定
するためにと個別無効電力指令の制御範囲を限定し応答
を速くするために、演算制御補償回路35の出力に上下限
リミッタ回路81を追加し、かつ循環電流指令値の下限を
確実に制限し循環電流式サイクロコンバータの特性を確
保するために個別無効電力制御回路38の出力にダイオー
ド82を用いmax.or回路構成とし、循環電流規定値
設定器83を追加したものである。
【0121】図85は図84に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図85において、
図61と同じ符号は、同一信号を示す。
【0122】図86は、実施例3の変形例13を示すブロッ
ク図である。図86は、個別無効電力補償量の上限を確実
に制限するためにと循環電流指令値の下限を確実に規定
するためにと個別無効電力指令の制御範囲を限定し制御
応答を速くするために個別無効電力指令用の演算制御補
償回路35の出力に上下限リミッタ回路86を追加し、か
つ、循環電流指令値の下限を確実に制限し、循環電流式
サイクロコンバータの特性を確保するために上下限リミ
ッタ回路86の下限は零とし、個別無効電力制御回路38の
出力ができ正の時はそのまま出力し、負の時は零とする
下限リミッタ回路87を追加し、その出力I01**に循環
電流規定値設定器88の出力I0bを加算器89にて加算し循
環電流指令を与えるようにしたものである。
【0123】図87は図86に示すサイクロコンバータの並
列運転装置の運転モードの一例を示す。図87において、
図61と同じ符号は、同一信号を示す。
【0124】
【発明の効果】以上のように、この発明のサイクロコン
バータの並列運転装置によれば、サイクロコンバータ個
別に発生無効電力制御系を設け、総合無効電力の実測値
と全体の無効電力管理値との偏差から個別の無効電力指
令を導出し、個別の無効電力指令に基づいて各々のサイ
クロコンバータの循環電流を制御するようにしたので、
循環電流の規定ができ、総合無効電力制御が安定に制御
できるとともに応答の速い制御が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1によるサイクロコンバータ
の並列運転装置を示す構成図である。
【図2】この発明の実施例1によるサイクロコンバータ
の並列運転装置を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施例1によるサイクロコンバータ
の並列運転装置の運転モードを示す特性図である。
【図4】この発明の実施例1の変形例1によるサイクロ
コンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施例1の変形例1によるサイクロ
コンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図で
ある。
【図6】この発明の実施例1の変形例2によるサイクロ
コンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図7】この発明の実施例1の変形例2によるサイクロ
コンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図で
ある。
【図8】この発明の実施例1の変形例3によるサイクロ
コンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図9】この発明の実施例1の変形例3によるサイクロ
コンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図で
ある。
【図10】この発明の実施例1の変形例4によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図11】この発明の実施例1の変形例4によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図12】この発明の実施例1の変形例5によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図13】この発明の実施例1の変形例5によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図14】この発明の実施例1の変形例6によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図15】この発明の実施例1の変形例6によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図16】この発明の実施例1の変形例7によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図17】この発明の実施例1の変形例7によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図18】この発明の実施例1の変形例8によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図19】この発明の実施例1の変形例8によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図20】この発明の実施例1の変形例9によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図21】この発明の実施例1の変形例9によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図22】この発明の実施例1の変形例10によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図23】この発明の実施例1の変形例10によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図24】この発明の実施例1の変形例11によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図25】この発明の実施例1の変形例11によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図26】この発明の実施例1の変形例12によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図27】この発明の実施例1の変形例12によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図28】この発明の実施例1の変形例13によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図29】この発明の実施例1の変形例13によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図30】この発明の実施例2によるサイクロコンバー
タの並列運転装置を示す構成図である。
【図31】この発明の実施例2によるサイクロコンバー
タの並列運転装置を示すブロック図である。
【図32】この発明の実施例2によるサイクロコンバー
タの並列運転装置の運転モードを示す特性図である。
【図33】この発明の実施例2の変形例1によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図34】この発明の実施例2の変形例1によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図35】この発明の実施例2の変形例2によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図36】この発明の実施例2の変形例2によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図37】この発明の実施例2の変形例3によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図38】この発明の実施例2の変形例3によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図39】この発明の実施例2の変形例4によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図40】この発明の実施例2の変形例4によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図41】この発明の実施例2の変形例5によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図42】この発明の実施例2の変形例5によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図43】この発明の実施例2の変形例6によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図44】この発明の実施例2の変形例6によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図45】この発明の実施例2の変形例7によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図46】この発明の実施例2の変形例7によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図47】この発明の実施例2の変形例8によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図48】この発明の実施例2の変形例8によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図49】この発明の実施例2の変形例9によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図50】この発明の実施例2の変形例9によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図51】この発明の実施例2の変形例10によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図52】この発明の実施例2の変形例10によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図53】この発明の実施例2の変形例11によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図54】この発明の実施例2の変形例11によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図55】この発明の実施例2の変形例12によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図56】この発明の実施例2の変形例12によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図57】この発明の実施例2の変形例13によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図58】この発明の実施例2の変形例13によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図59】この発明の実施例3によるサイクロコンバー
タの並列運転装置を示す構成図である。
【図60】この発明の実施例3によるサイクロコンバー
タの並列運転装置を示すブロック図である。
【図61】この発明の実施例3によるサイクロコンバー
タの並列運転装置の運転モードを示す特性図である。
【図62】この発明の実施例3の変形例1によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図63】この発明の実施例3の変形例1によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図64】この発明の実施例3の変形例2によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図65】この発明の実施例3の変形例2によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図66】この発明の実施例3の変形例3によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図67】この発明の実施例3の変形例3によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図68】この発明の実施例3の変形例4によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図69】この発明の実施例3の変形例4によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図70】この発明の実施例3の変形例5によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図71】この発明の実施例3の変形例5によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図72】この発明の実施例3の変形例6によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図73】この発明の実施例3の変形例6によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図74】この発明の実施例3の変形例7によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図75】この発明の実施例3の変形例7によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図76】この発明の実施例3の変形例8によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図77】この発明の実施例3の変形例8によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図78】この発明の実施例3の変形例9によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図79】この発明の実施例3の変形例9によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図80】この発明の実施例3の変形例10によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図81】この発明の実施例3の変形例10によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図82】この発明の実施例3の変形例11によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図83】この発明の実施例3の変形例11によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図84】この発明の実施例3の変形例12によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図85】この発明の実施例3の変形例12によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図86】この発明の実施例3の変形例13によるサイク
ロコンバータの並列運転装置を示すブロック図である。
【図87】この発明の実施例3の変形例13によるサイク
ロコンバータの並列運転装置の運転モードを示す特性図
である。
【図88】従来のサイクロコンバータの並列運転装置を
示す構成図である。
【図89】従来のサイクロコンバータの並列運転装置を
示すブロック図である。
【図90】従来の総合無効電力制御回路を示すブロック
図である。
【図91】従来の総合無効電力制御回路のリミッタ特性
を示す特性図である。
【符号の説明】
1 サイクロコンバータ 2 サイクロコンバータ 3 サイクロコンバータ 10 進相コンデンサ 15 計器用変圧器 16 計器用変流器 17 計器用変流器 24 総合無効電力検出回路 25 リミッタ回路 35 演算制御補償回路 36 個別無効電力検出回路 38 個別無効電力制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−361308(JP,A) 特開 平6−178540(JP,A) 特開 昭58−60328(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 5/27

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源の受電端を介して並列接続され
    た複数台の循環電流式サイクロコンバータから各々電力
    を供給される複数台の負荷、上記交流電源の受電端に一
    括接続された進相コンデンサ、上記サイクロコンバータ
    の負荷電流を制御する負荷電流制御回路、上記サイクロ
    コンバータの循環電流を制御する循環電流制御回路、上
    記受電端の無効電力を検出する総合無効電力検出器、上
    記サイクロコンバータが個別に発生する無効電力を検出
    する個別無効電力検出器、上記総合無効電力検出回路の
    検出する実測無効電力が遅れ無効電力の場合、その遅れ
    無効電力が所定の不感帯領域では出力を発生せず、不感
    帯を越えると応じた出力を発生し、進み無効電力の場
    合、その進み無効電力に応じた出力を発生するリミッタ
    回路、このリミッタ回路の出力に応じた個別無効電力指
    令を発生する演算制御補償回路、この演算制御補償回路
    の発生する個別の無効電力指令と上記個別無効電力検出
    器の検出する無効電力との偏差に基づいて個別に上記サ
    イクロコンバータの循環電流を制御する上記循環電流制
    御回路に循環電流指令を与える個別無効電力制御回路を
    備えたことを特徴とするサイクロコンバータの並列運転
    装置。
  2. 【請求項2】 交流電源の受電端を介して並列接続され
    た複数台の循環電流式サイクロコンバータから各々電力
    を供給される複数台の負荷、上記交流電源の受電端に一
    括接続された一括挿入進相コンデンサ、上記複数台の循
    環電流式サイクロコンバータへの給電系統に夫々接続さ
    れた個別進相コンデンサ、上記サイクロコンバータの負
    荷電流を制御する負荷電流制御回路、上記サイクロコン
    バータの循環電流を制御する循環電流制御回路、上記受
    電端の無効電力を検出する総合無効電力検出器、上記サ
    イクロコンバータが個別に発生する無効電力を検出する
    個別無効電力検出器、上記総合無効電力検出回路の検出
    する実測無効電力が遅れ無効電力の場合、その遅れ無効
    電力が所定の不感帯領域では出力を発生せず、不感帯を
    越えると応じた出力を発生し、進み無効電力の場合、そ
    の進み無効電力に応じた出力を発生するリミッタ回路、
    このリミッタ回路の出力に応じた個別無効電力指令を発
    生する演算制御補償回路、この演算制御補償回路の発生
    する個別の無効電力指令と上記個別無効電力検出器の検
    出する無効電力との偏差に基づいて個別に上記サイクロ
    コンバータの循環電流を制御する上記循環電流制御回路
    に循環電流指令を与える個別無効電力制御回路を備えた
    ことを特徴とするサイクロコンバータの並列運転装置。
  3. 【請求項3】 交流電源の受電端を介して並列接続され
    た複数台の循環電流式サイクロコンバータから各々電力
    を供給される複数台の負荷、上記交流電源の受電端に一
    括接続された一括挿入進相コンデンサ、上記複数台の循
    環電流式サイクロコンバータへの給電系統に夫々接続さ
    れた個別進相コンデンサ、上記サイクロコンバータの負
    荷電流を制御する負荷電流制御回路、上記サイクロコン
    バータの循環電流を制御する循環電流制御回路、上記受
    電端の無効電力を検出する総合無効電力検出器、上記サ
    イクロコンバータが個別に発生する無効電力を検出する
    個別無効電力検出器、上記総合無効電力検出回路の検出
    する実測無効電力が遅れ無効電力の場合、その遅れ無効
    電力が所定の不感帯領域では出力を発生せず、不感帯を
    越えると応じた出力を発生し、進み無効電力の場合、そ
    の進み無効電力に応じた出力を発生するリミッタ回路、
    このリミッタ回路の出力に応じた個別無効電力指令を発
    生する演算制御補償回路、この演算制御補償回路の発生
    する個別の無効電力指令と上記個別無効電力検出器の検
    出する無効電力との偏差に基づいて個別に上記サイクロ
    コンバータの循環電流を制御する上記循環電流制御回路
    に循環電流指令を与える個別無効電力制御回路を備えた
    ことを特徴とするサイクロコンバータの並列運転装置。
  4. 【請求項4】 個別の無効電力指令を導出する制御回路
    の出力する無効電力指令の上限値及び/又は下限値を制
    限をリミッタ回路を備えたことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載のサイクロコンバータの並列運転装
    置。
  5. 【請求項5】 個別無効電力制御回路の出力する循環電
    流指令の上限値及び/又は下限値を制限をリミッタ回路
    を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載のサイクロコンバータの並列運転装置。
  6. 【請求項6】 個別の無効電力指令を導出する制御回路
    の出力する無効電力指令、及び個別無効電力制御回路の
    出力する循環電流指令の上限値及び/又は下限値を制限
    をリミッタ回路夫々を備えたことを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載のサイクロコンバータの並列運転
    装置。
JP02918693A 1993-02-18 1993-02-18 サイクロコンバータの並列運転装置 Expired - Fee Related JP3379130B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02918693A JP3379130B2 (ja) 1993-02-18 1993-02-18 サイクロコンバータの並列運転装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02918693A JP3379130B2 (ja) 1993-02-18 1993-02-18 サイクロコンバータの並列運転装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06245517A JPH06245517A (ja) 1994-09-02
JP3379130B2 true JP3379130B2 (ja) 2003-02-17

Family

ID=12269176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02918693A Expired - Fee Related JP3379130B2 (ja) 1993-02-18 1993-02-18 サイクロコンバータの並列運転装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3379130B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103066908B (zh) * 2012-12-11 2015-07-29 河北旭辉电气股份有限公司 快速响应磁控电抗器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06245517A (ja) 1994-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6509352B2 (ja) 電力変換装置
JP6522140B2 (ja) 電力変換装置
JP3249380B2 (ja) 電力変換装置
EP0519635B1 (en) Method and apparatus for controlling the output voltage of an AC electrical system
CA2208330C (en) Controller for power transducers
KR890004592B1 (ko) 사이크로 컨버터(Cycloconverter)병렬동작 장치
JP4568111B2 (ja) 電力変換制御装置
JP2708648B2 (ja) 並列運転制御装置
JP3379130B2 (ja) サイクロコンバータの並列運転装置
JP3343711B2 (ja) 静止型無効電力補償装置
JP3065517B2 (ja) 多相交流より直流を得る電圧形コンバータの制御装置
JPH06245520A (ja) サイクロコンバータの並列運転装置
JPH06245519A (ja) サイクロコンバータの並列運転装置
JPH06245516A (ja) サイクロコンバータの並列運転装置
JPH06245523A (ja) サイクロコンバータの並列運転装置
JPH06245522A (ja) サイクロコンバータの並列運転装置
JPH06245512A (ja) サイクロコンバータの並列運転装置
JP2008043110A (ja) マトリックスコンバータ制御装置
JPH06245515A (ja) サイクロコンバータの並列運転装置
JPH06245521A (ja) サイクロコンバータの並列運転装置
JPH06245513A (ja) サイクロコンバータの並列運転装置
JP2793095B2 (ja) サイクロコンバータの並列運転装置
JPH06245518A (ja) サイクロコンバータの並列運転装置
JPH06245514A (ja) サイクロコンバータの並列運転装置
JP3221807B2 (ja) インバータの並列運転装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees