JPH0533454A - コンクリート壁面の装飾構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はコンクリートの壁面の装飾を目的と
した構造である。 【構成】 着色或いは絵等の模様が施された複数個の細
長装飾板５を、支持金具３を介して、コンクリート擁壁
１等のコンクリートの壁面に波形状に傾斜させて並列し
て構成したコンクリート壁面の装飾構造である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はコンクリートの壁面に施
された装飾構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンクリートの壁面に装飾を施す
に当たっては、コンクリート壁面全面にペンキ等を塗着
したり、或いは多色ペンキ、絵の具等を用いて絵画を描
いて装飾するのが一般的であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】然るに、前述の如く、
コンクリートの壁面にペンキを塗着したり、或いは絵を
描いた場合には、壁面が平面的であって、変化がなく装
飾性に乏しい問題があった。また、前述の如く、ペンキ
を塗着したり、絵を描いた場合には、コンクリート壁面
に形成される水抜穴、ひび割れ、型枠跡等の凹凸がその
まま現れるので、体裁も悪い等の問題もあった。

【０００４】本発明に係るコンクリート壁面の装飾構造
は、前述の従来の問題点に鑑み開発された技術であっ
て、特に複数個の細長装飾板をコンクリート壁面に順に
交互に反対方向に傾斜させて波形状に並列することによ
って、全体の装飾を立体的に構成したものである。また
本発明の装飾構造は見る方向を変えることよって、色彩
或いは絵柄による風景等を全く変えることが出来る装飾
構造にしたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係るコンクリー
ト壁面の装飾構造は、従来の問題点を根本的に改善した
技術であって、その要旨は着色或いは絵等の模様が施さ
れた複数個の細長装飾板を支持金具を介してコンクリー
ト壁面に交互に反対方向に傾斜させて全体的に波形状に
並列固定して構成したものである。

【０００６】

【作用】本発明に於いては、上述の如く、着色或いは絵
等の模様がペンキ等で施された複数個の細長装飾板が、
コンクリート壁面に支持金具によって交互に反対方向に
傾斜して並列固定され、全体的には波形状に構成されて
いるので、コンクリート壁面の表面を立体的に装飾する
ことが出来る。各細長装飾板が交互に反対方向に傾斜し
て並列されているので、同一方向に傾斜した細長装飾板
に夫々着色或いは連結した絵模様を描くことによって、
左右で全く異なる色彩或いは絵模様を見ることが出来
る。

【０００７】またこの絵模様は所定の間隔を保って同一
方向に傾斜している各細長装飾板に設けられるので、全
体を立体的に表現することが出来る。更にコンクリート
壁面のほぼ全面に細長装飾板が設けられるので、コンク
リート壁面に設けられた水抜穴、ひび割れ、型枠跡等の
凹凸をこれ等の細長装飾板によって全面的に遮蔽するこ
とが出来る。

【０００８】

【実施例】図１は本発明に係るコンクリート壁面の装飾
構造の要部の斜視図である。図２はその装飾構造の正面
図である。図３は装飾構造の平面図である。図４は装飾
構造の側面図である。図５は他の実施例であって、装飾
構造に絵模様を現した状態の斜視図である。

【０００９】図１乃至図４に於いて、１はコンクリート
擁壁であって、その背面には土砂２が堆積されている。
３は左右に細長い支持金具であって、複数の山形片３ａ
を左右に波形状に連続させることによって構成され、そ
の谷部３ｂ及び山形片３ａの傾斜面には夫々ビス穴４が
穿設されている。前記コンクリート擁壁１の壁面にはそ
の上下に夫々支持金具３が取り付けられている。

【００１０】５は細長装飾板であって、前記山形片３ａ
の傾斜面とほぼ等しい左右巾と、前記コンクリート擁壁
１の上下巾よりやや小さい上下巾とを持って構成されて
いる。またこの細長装飾板５は異なる色で着色された２
種類のものが用意されている。

【００１１】細長装飾板５をコンクリート擁壁１の壁面
に取り付けるに当たっては、図１乃至図４に示す如く、
コンクリート擁壁１の壁面に取り付けられた支持金具３
の各山形片３ａの斜面に、細長装飾板５を当接し、これ
をビス６で固定することによって、強固にこれを固定す
ることが出来る。この細長装飾板５を支持金具３に取り
付けるに当たっては、図に示す如く、色の異なる細長装
飾板５を交互に配設して取り付けると、装飾効果を高め
ることが出来る。コンクリート擁壁１の壁面に穿設され
た水抜穴７は前記細長装飾板５によって遮蔽することが
出来、かつ細長装飾板５は壁面に密接されていないの
で、これ等の細長装飾板５と壁面との間からスムーズに
排水することが出来る。

【００１２】上記実施例に於いては、色の異なる２種類
の細長装飾板５を支持金具３の各山形片３ａに取り付け
て構成したが、図５に示す如く、絵模様８が設けられた
細長装飾板５を使用することによって、コンクリート擁
壁１の壁面に絵画を現出させることが出来る。この場合
には、見る方向の異なる左右で全く異なる絵画、例えば
冬の景色と夏の景色等の様な絵画を現出させることが出
来る。また、上記実施例の場合には、細長装飾板５を必
要に応じて取り替えることが出来、これによって、同一
の壁面に異なる絵画を表現することも可能である。上記
実施例に於いては、コンクリート擁壁１の表面に装飾を
施す実施例について説明したが、コンクリートで構成し
た壁面、例えば建物の周りの塀、高速道路の防音壁、ト
ンネル内の壁面等いずれにも、本発明を実施することが
可能である。

【００１３】

【発明の効果】本発明に係るコンクリート壁面の装飾構
造は上述の構成と作用とを有するので、一般的に極めて
無味乾燥したコンクリートの壁面に立体的な着色模様、
或いは絵画を現出して装飾することが出来る。また、こ
の着色模様、或いは絵画は見る方向を変えることによっ
て、全く別の色、模様等を現出することが出来る。かつ
細長装飾板はビス止め等の手段で着脱自在に取り付けら
れているので、この細長装飾板を交換することによっ
て、同一のコンクリート壁面に、異なる着色模様、或い
は絵画を簡単に夫々変えて現出することが出来る。更に
本発明を実施することによって、コンクリート壁面に設
けられた水抜穴、ひび割れ、型枠跡等による凹凸模様を
全体的に遮蔽することが出来る等の特徴を有するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るコンクリート壁面の装飾構造の要
部の斜視図である。

【図２】装飾構造の正面図である。

【図３】装飾構造の平面図である。

【図４】装飾構造の側面図である。

【図５】装飾構造に絵模様を現した状態の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ コンクリート擁壁 ２ 土砂 ３ 支持金具 ３ａ 山形片 ３ｂ 谷部 ４ ビス穴 ５ 細長装飾板 ６ ビス ７ 水抜穴 ８ 絵模様

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 着色或いは絵等の模様が施された複数個
   の細長装飾板を支持金具を介してコンクリート壁面に交
   互に反対方向に傾斜させて全体的に波形状に並列固定し
   て構成したことを特徴としたコンクリート壁面の装飾構
   造。