JPH05334385A - 図形デ−タの一部修正方式 - Google Patents

図形デ−タの一部修正方式

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JPH05334385A
JPH05334385A JP4146389A JP14638992A JPH05334385A JP H05334385 A JPH05334385 A JP H05334385A JP 4146389 A JP4146389 A JP 4146389A JP 14638992 A JP14638992 A JP 14638992A JP H05334385 A JPH05334385 A JP H05334385A
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佐久良 東明
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 図形デ−タの一部修正方式に関し、図形デ−
タの修正処理を簡単で精度の高いものにすることを目的
とする。 【構成】 修正対象部分の修正前図面を表示画面1に示
し、この画面上での修正対象線J′上の始点S′および
終点E′を特定することによりそれぞれの図形データベ
ースでの位置座標を求めるとともに、出来型図3をディ
ジタイザ4に貼りあわせた状態で修正対象線J上の始点
Sおよび終点Eを入力することによりそれぞれのディジ
タイザ上での位置座標を求め、これら両者の位置座標か
ら、ディジタイザ上での位置座標と図形データベースで
の位置座標との間の変換定数を算出し、次にこの変換定
数を用いて出来型図3の新設線I上の特徴点の位置座標
を、順次、図形データベースでの位置座標に変換し、こ
の変換後の座標データを用いて図形データおよび表示内
容の修正を行うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、図形デ−タの一部修正
方式に関し、特に所定範囲の地域を示す既存図面中の任
意の始点と終点との間の、従来の線に代わる変更線や新
たな追加線などの新設線を記した紙図面を用いて、前記
既存図面を構成する各線を表現したそれぞれのベクトル
デ−タからなる図形データの前記新設線に相当する部分
を修正するようにした図形デ−タの一部修正方式に関す
る。
【0002】近年、例えばガス管,水道管などの導管網
を示す設備データや地図データからなる図形データベー
スを構築し、この図形データベースから必要な図形デー
タを取り出して希望地域の図面を表示するといったコン
ピュータマッピングが広く利用されており、本発明では
このような作成済の図形データベースの一部を修正する
場合を対象としている。
【0003】コンピュータマッピングはすでに公益設備
管理,道路管理,住宅管理や行政管理などの各分野で利
用され、それぞれガス管,水道管,通信管,電力管など
の地下埋設物の埋設状態を示す図面,道路図面および不
動産・建物の配置状態を示す図面についての図形デ−タ
ベースが作成されており、このような各種の図形デ−タ
ベースについて本発明は用いられるものである。
【0004】
【従来の技術】図8は、一般的な、コンピュータマッピ
ングシステムの概要を示す説明図であり、20はホストコ
ンピュータ,21は図形データベース(地図デ−タベース
および設備デ−タベース)を格納した図形データファイ
ル,22は図形データの作成・修正処理などを行うアプリ
ケーションプログラムの格納領域と、ワーク領域とを持
つ大容量の記憶装置,23はキーボードなどのデ−タ入力
部,24はグラフィックディスプレイなどの表示部,25は
ディジタイザをそれぞれ示している。
【0005】ここで、図形データの作成は、所定範囲の
地域ごとに道路や導管網を記した図面用紙をディジタイ
ザ25に貼りあわせ、この図面の道路などを示す線上の特
徴点(屈曲点や交差点など)をカーソルで順に指示して
それぞれの座標を入力し、またデ−タ入力部23や、ディ
ジタイザ25に図面用紙とともに貼りあわせたメニューを
操作して次の特徴点までの線分の種類(実線,破線,半
円など)や、バルブなどのシンボルコードを示す属性デ
ータ(属性コード)を入力することにより行われる。
【0006】なお、所定範囲の大きさとしては、例えば
350m×500mの矩形領域が用いられ、この矩形領域ごとの
図形デ−タは識別用の図面番号が与えられて、個々に、
図形データファイル21に格納されている。
【0006】この図形デ−タのデ−タフォーマットは、
例えば図8に示すように、ヘッダ31に続くデ−タ領域32
を3次元のデ−タ配列形式として「線分の始点と終点そ
れぞれのx座標,y座標」を1,2番目の領域に、また
属性データとしての「線種タグ」を3番目の領域にそれ
ぞれ格納する形式になっている(ディジタルマッピン
グ,国土地理院監修,鹿島出版発行,44頁)。
【0007】このようにして作成した図形デ−タも、そ
の後の道路状況の変化や導管網の変更などにより部分的
な修正が必要となることが多く、そのときは先ず図10に
示すような出来型図が作成される。
【0008】この出来型図36は、現場での導管網などの
変更の様子を実際に測量して作成された紙図面であり、
官民境界杭などの基準点P1 〜P4 から修正対象線の始
点Sおよび終点Eまでの距離L1 〜L4 および方位など
が記されており、また記載内容の精度を上げるため縮尺
も1/300 や1/250 といった値が用いられている。
【0009】次に、この出来型図36を修正対象紙図面37
に張りつけた状態の修正入力用下図38を(図11および図
12を参照)用いて図形データの一部修正処理が実行さ
れ、そのときの手順は図13に示すようになっている。
【0010】すなわち、 ′修正対象地域の図形デ−タを、その図面番号に基づ
いて図形デ−タファイル21ベースから取り出してグラフ
ィックディスプレイ24に修正前図面として表示するとと
もに、この修正前図面を縮尺1/500 でプリントアウトし
て修正対象紙図面37を作成する。 ′修正対象現場での測量に基づいて作成された、縮尺
が1/300 や1/250 の出来型図36を縮尺1/500 に縮小す
る。 ′ステップ′で求めた修正対象紙図面37にこの縮小
した出来型図36を、両者の位置関係が合致するようにし
て張り付けて修正入力用下図38を作成する。 ′この修正入力用下図38をディジタイザ25にセットし
てその四隅の点45〜48を入力してそれぞれの位置座標を
求める。 ′これらの位置座標に基づいて、ディジタイザ25に対
する修正入力用下図38の傾斜や修正入力用下図38自体の
歪みなどを補正するための変換パラメータを算出する。 ′ディジタイザ25に貼りあわせた出来型図36の削除対
象部分39および新設線40それぞれの特徴点を順に入力す
る。なお、新設線が新たな追加線の場合には削除対象部
分線は存在しない。 ′この入力された座標デ−タに対して先の変換パラメ
ータを用いた補正演算を行う。 ′この補正演算後の座標デ−タを用いての図形デ−タ
の修正を実行する。 といっ手順により、工事などによって生じる導管網の変
更などを図形デ−タベースに反映させている。
【0011】ここで、図形データファイル21に格納され
ている図形デ−タは実際の現場での距離を示しており、
そのため、ステップ′でプリントアウトする修正対象
紙図面37の縮尺は任意の値に設定することが可能で、本
来はこの縮尺を出来型図36と同じ値にしてステップ′
での縮小処理を省くようにするのが望ましいが、修正入
力用下図38を貼りあわせるディジタイザ25の大きさの方
からの制約で1/500 の縮尺が用いられている。
【0012】また、ステップ′および′で変換パラ
メータを算出・利用するのは、本件出願人の出願に係る
特開平1−320579号公報に詳述されているよう
に、紙を用いた修正入力用下図38自体の湿度変化などに
よる歪みや、ディジタイザ25上での修正入力用下図38の
傾斜などに基づく入力座標デ−タの誤差を少なくするた
めである。
【0013】また、ステップ′での図形デ−タの修正
の手法としては、例えば本件出願人が先に出願した特願
平4−22106号で示したように、削除対象部分39や
新設線40の特徴点の属性デ−タを背景色表示コード,ジ
ャンプコードや最終特徴点コードなどに設定する方法が
ある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の図
形デ−タの一部修正方式では、修正処理のためのオリジ
ナルデ−タを記した出来型図をいったん縮小し、この縮
小した出来型図を修正対象地域の修正前紙図面に貼りあ
わせて修正入力用下図を作成するといった手法をとって
いるため、ディジタイザでの入力処理にいたるまでの手
間が大変であり、さらには縮小処理にともなって出来型
図自体の精度が低下し、またオリジナルデ−タの一部で
ある前記距離L1 〜L4 が利用されていないという本質
的な問題点があった。
【0015】そこで、本発明では、紙図面としては修正
対象現場での測量に基づいて作成された出来型図そのも
ののみを用い、修正対象部分の修正前図面はグラフィッ
クディスプレイなどに表示される画面を用いることに
し、先のオリジナルデ−タL1〜L4 を利用して修正対
象線の始点および終点をこの画面上で特定し、続いてこ
れらの特定点の図形データベースでの位置座標と、出来
型図の始点および終点のディジタイザ上での位置座標と
の対応関係を算出することにより、画面上の修正前図面
と出来型図との実質的な貼りあわせを行い、図形デ−タ
の修正処理を簡単で精度の高いものにすることを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図である。図において、1は、図形データベースであ
り、地図デ−タや、例えばガス管などの導管網を示す設
備デ−タなどからなっている。2は、表示画面であり、
最初、図形データベース1から取り出した図形デ−タに
基づいた修正対象部分の修正前図面が表示される。3
は、紙図面(出来型図)であり、修正対象現場での測量
に基づいて作成されたもので修正対象線J上の始点S,
終点E,削除部分D,新たに入力する新設線I,基準点
1 〜P4 ,およびこれらの基準点から始点Sや終点E
までの距離L1〜L4 などが記されている。4は、ディ
ジタイザであり、出来型図3を貼りあわせて新設線I上
の特徴点Cをスタイラスペンなどで選択することにより
その点のディジタイザ上での位置座標が入力される。な
お、本明細書で用いる「特徴点」とは、任意の線を表現
するために選択される点であり、端点,屈曲点,交差点
や、線が長い場合に選択される中間点などが典型的なも
のであり、図1おいてはS,EおよびCの各点を特徴点
として扱っている。5は、アプリケーションプログラム
であり、出来型図3の始点S,終点Eそれぞれに対応し
た表示画面2上の始点S′,終点E′を特定して表示す
る処理や、各特徴点のディジタイザ上での位置座標を図
形データベースでの位置座標(図形デ−タ自体が表す位
置座標)、例えば修正対象図面で示される地域でのデー
タベース座標に変換し、この変換後の位置座標を用いて
図形デ−タの一部を修正する処理などを実行している。
【0017】そして、アプリケーションプログラム5
は、 図面番号などを用いることにより修正対象図面の既存
図形データを図形データファイル1から読み出して、次
のステップに進む。 この図形データを用いることにより修正対象部分の修
正前図面を表示画面2に示して、次のステップに進む。 表示画面2上の始点S′,終点E′を特定するととも
にそれぞれの点の図形データベースでの位置座標
(X1 ,Y1 )および(X2 ,Y2 )を求めて、次のス
テップに進む。 ディジタイザ4に貼りあわせた出来型図3の修正対象
線J上の始点S,終点Eをスタイラスペンカーソルなど
で入力することにより、それぞれの点のディジタイザ上
の位置座標(x1 ,y1 )および(x2 ,y2 )を求め
て、次のステップに進む。 位置座標(X1 ,Y1 )および(X2 ,Y2 )と、位
置座標(x1 ,y1 )および(x2 ,y2 )とを用いる
ことにより両位置座標間の変換定数aおよびθを求め
て、次のステップに進む。 ディジタイザ4に貼りあわせた出来型図3の修正対象
線J上の特徴点Cをスタイラスペンカーソルなどで入力
することにより、この入力点のディジタイザ上の位置座
標(x,y)を求めて、次のステップに進む。 先に求めた変換定数aおよびθを用いることによりこ
の位置座標(x,y)を図形データベースでの位置座標
(X,Y)に変換し、当該位置座標(X,Y)で既存の
図形データの対応部分の修正を行って、次のステップに
進む。 出来型図3の修正対象線J上のすべての特徴点Cにつ
いての修正処理が終了したかどうかを判断し、「YES」
の場合は一連の処理を終え、「NO」の場合はステップ
に戻る。 といった手順により、図形データの一部修正処理を実行
している。
【0018】ここで、ステップでの変換定数aおよび
θ、およびステップでの位置座標(x,y)から位置
座標(X,Y)への変換式の導出は図2で示すようにな
っており、その導出は、当初の位置座標(x,y)およ
び位置座標(X,Y)をそれぞれの原点がS点,S′点
となるように平行移動させた後の両座標間の回転を対象
としたものである。
【0019】
【作用】本発明は、このように、ある地域で工事が行わ
れて既存の図形データの一部を修正する必要が生じた場
合などに、修正対象図面として従来のように紙図面を用
いるのではなくグラフィックディスプレイなどの表示画
面2を用い、また修正対象現場での測量に基づいて作成
された出来型図3を縮小することなくそのまま用いるよ
うにしたものである。
【0020】そして、この修正対象図面としての表示画
面2に、ディジタイザ4の出来型図3を実質的に貼りあ
わせた状態にするためのパラメータとして先の変換定数
aおよびθが用いられている。
【0021】また、この変換定数を用いた位置座標
(x,y)から位置座標(X,Y)の変換によって、出
来型図3の修正対象線J上の特徴点Cの図形データとし
ての位置座標が、出来型図3をディジタイザ4にセット
するときの傾きや出来型図3自体の全体的な伸縮などを
すべて補償したかたちで求まることになる。
【0022】また、ステップでの表示画面2上におけ
る始点S′,終点E′の特定は、この点がもともと特徴
点である場合にはディジタイザ4でのカーソル操作で当
該特徴点を選択することにより行われる。
【0023】そして、先の始点S′,終点E′が特徴点
となっていない場合には、表示画面2上の基準点P1
〜P4 ′をディジタイザ4でのカーソル操作によって先
ず特定し、次に出来型図3に記されている距離L1 〜L
4 の値をキーボードなどから入力したとき、アプリケー
ションプログラムが先の基準点を中心として距離L1
4 の対応する値を半径とした円を表す式と修正対象線
J′を表す式との交点を求めることにより、表示画面2
上における始点S′,終点E′が特定される。なお、こ
の場合、修正対象線J′を表示画面2上であらかじめ特
定しておくことが必要である。
【0024】
【実施例】図3〜図7を参照して本発明の実施例を説明
する。ここで、図3は、ガス管などの設備データを修正
する際の手順を示す説明図である。図4は、修正対象図
面全体についての表示画面を示す説明図である。図5
は、修正対象部分の拡大表示画面を示す説明図である。
図6は、拡大表示画面で始点S′,終点E′を特定する
ときの様子を示す説明図である。図7は、設備データの
修正処理が終了した時点での拡大表示画面を示す説明図
である。
【0025】図3の、設備データの修正処理手順は次の
ようになっている。なお、この修正処理に用いられるハ
ードウェア自体は従来と略同じものであり、また出来型
図も先に示したのと同じものを用いて説明する(図8お
よび図10参照) (1) 修正対象図面の図面番号を検索キーとして図形デー
タファイル21から読み出した図形データをワ−ク領域26
に格納して、次のステップに進む。 (2) ワ−ク領域26の図形データに基づいた図面をグラフ
ィックディスプレイ24に表示して、次のステップに進む
(図4参照)。 (3) 表示画面中の修正対象部分10の隅の点A,Bをディ
ジタイザ25のカーソル操作で特定することにより、当該
修正対象部分10に関係する図形データのみを選択してこ
の部分を拡大表示して、次のステップに進む(図5参
照)。 (4) 拡大表示画面上での基準点P1 ′〜P4 ′を特定し
てその座標データをワ−ク領域22に格納して、次のステ
ップに進む。 (5) 出来型図36に記されている、各基準点から始点Sや
終点Eまでの距離L1 〜L4 の値をキーボードから入力
して先の〔0023〕で述べた手法などを用いることに
より表示画面上での始点S′および終点E′を特定し、
それぞれの点の図形データベースでの位置座標を求め
て、次のステップに進む(図6参照)。 (6) 出来型図36をディジタイザ25に貼りあわせて、次の
ステップに進む。 (7) 出来型図36上の始点Sおよび終点Eをスタイラスペ
ンで選択することによりそれぞれのディジタイザ上での
位置座標を入力して、次のステップに進む。 (8) ステップ(5) で求めた始点S′および終点E′それ
ぞれの図形データベースでの位置座標と、ステップ(7)
で求めた始点Sおよび終点Eそれぞれのディジタイザ上
での位置座標との間の変換定数aおよびθを求めて、次
のステップに進む(図2参照)。 (9)表示画面上の始点S′と終点E′との間の線を示す
設備データをワ−ク領域から削除して、次のステップに
進む。 (10)出来型図36上の始点Sと終点Eとの間の特徴点を始
点Sに近い方から順にスタイラスペンで選択することに
よりそのディジタイザ上での位置座標を入力して、次の
ステップに進む。 (11)先の変換定数aおよびθを用いてこの位置座標を図
形データベースでの位置座標に変換し、この変換後の位
置座標をワーク領域26に記憶するともに当該位置座標ま
での線を画面上に表示して、次のステップに進む。 (12)出来型図36上の始点Sと終点Eとの間のすべての特
徴点についての修正処理が終了したかどうかを判断し、
「YES」の場合は次のステップに進み、「NO」の場合は
ステップ(10)に戻る。 (13)ステップ(11)でワ−ク領域26に記憶されたデータを
取り出し、これを図形データファイル21に格納して一連
の処理を終了する。
【0026】ここで、ステップ(3) での、修正対象部分
10に関係する図形データのみを効率的に選択する手法と
しては、本件出願人が先に出願した特願平3ー3010
59号や特願平4ー72953号で開示のものがある。
【0027】また、ステップ(4) での、基準点P1 ′〜
4 ′を特定する手法としては、出来型図36の内容を参
考にしながら表示画面上の基準点と思われる地点をディ
ジタイザ25のカーソル操作で入力し、この入力データを
受けたアプリケーションプログラムがワ−ク領域26の図
形データの中から当該入力データの近傍の座標データを
求めてこれを基準点データとしてワ−ク領域26に新たに
記憶することにより行われる。また、ワ−ク領域26に新
たに記憶された基準点データはグラフィックディスプレ
イ24の方に送られてその表示画面の対応する点の色を代
える処理を行い、そのためオペレータは表示画面上での
基準点P1 ′〜P4 ′の位置を確認することが可能とな
る。
【0028】また、ステップ(5) での始点S′および終
点E′の特定に際して、修正対象線Jと所定の円との交
点が二つ得られる場合には両者の中間点を求めてこの点
を特定するようなアプリケーションプログラムとする
か、またはオペレータが表示画面をみながらどちらかの
点を選択するようにしてもよい。
【0029】また、ステップ(9) および(11)での、ワ−
ク領域26の設備データの削除やワ−ク領域26への新たな
設備データの記憶などの手法としては、先の〔001
2〕で示したような方法などがある。
【0030】また、本発明で用いる修正手順のステップ
間の順序は、「修正対象部分の画面表示−(基準点,始
点S′,終点E′の特定)・(始点Sおよび終点Eの入
力)−変換定数の算出−出来型図上の特徴点の入力−座
標変換」といった流れの範囲内で必要に応じて変更可能
である。
【0031】また、本発明は、地図データのみの一部修
正の場合や、〔0003〕で述べたような各種の図形デ
ータベースの一部修正の場合にも適用できることは勿論
である。
【0032】
【発明の効果】本発明は、このように、紙図面としては
修正対象現場での測量に基づいて作成された出来型図そ
のもののみを用い、画面表示される修正前図面と、ディ
ジタイザに貼りあわせた出来型図との位置座標について
の変換定数で、出来型図の入力座標データを図形データ
ベースでの位置座標に変換するようにしているため、図
形デ−タの修正処理を簡単で精度の高いものにすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の、位置座標の変換式を示す説明図であ
る。
【図3】本発明の、設備データの修正手順を示す説明図
である。
【図4】本発明の、修正対象図面全体についての表示画
面を示す説明図である。
【図5】本発明の、修正対象部分の拡大表示画面を示す
説明図である。
【図6】本発明の、拡大表示画面で始点S′および終点
E′を特定するときの様子を示す説明図である。
【図7】本発明の、設備データの修正処理が終了した時
点での拡大表示画面を示す説明図である。
【図8】一般的な、コンピュータマッピングシステムの
概要を示す説明図である。
【図9】一般的な、図形データのフォーマット形式を示
す説明図である。
【図10】一般的な、出来型図の概要を示す説明図であ
る。
【図11】従来の、修正対象紙図面を示す説明図である。
【図12】従来の、修正対象紙図面に出来型図を張り付け
た状態の修正入力用下図を示す説明図である。
【図13】従来の、設備データの修正手順を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
図1において、 1・・・図形データベース 2・・・表示画面 3・・・紙図面(出来型図) 4・・・ディジタイザ 5・・・アプリケーションプログラム
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、図形デ−タの一部修正
方式に関し、特に所定範囲の地域を示す既存図面中の任
意の始点と終点との間の、従来の線に代わる変更線や新
たな追加線などの新設線を記した紙図面を用いて、前記
既存図面を構成する各線を表現したそれぞれのベクトル
デ−タからなる図形データの前記新設線に相当する部分
を修正するようにした図形デ−タの一部修正方式に関す
る。
【0002】近年、例えばガス管,水道管などの導管網
を示す設備データや地図データからなる図形データベー
スを構築し、この図形データベースから必要な図形デー
タを取り出して希望地域の図面を表示するといったコン
ピュータマッピングが広く利用されており、本発明では
このような作成済の図形データベースの一部を修正する
場合を対象としている。
【0003】コンピュータマッピングはすでに公益設備
管理,道路管理,住宅管理や行政管理などの各分野で利
用され、それぞれガス管,水道管,通信管,電力管など
の地下埋設物の埋設状態を示す図面,道路図面および不
動産・建物の配置状態を示す図面についての図形デ−タ
ベースが作成されており、このような各種の図形デ−タ
ベースについて本発明は用いられるものである。
【0004】
【従来の技術】図8は、一般的な、コンピュータマッピ
ングシステムの概要を示す説明図であり、20はホストコ
ンピュータ,21は図形データベース(地図デ−タベース
および設備デ−タベース)を格納した図形データファイ
ル,22は図形データの作成・修正処理などを行うアプリ
ケーションプログラムの格納領域と、ワーク領域26とを
持つ大容量の記憶装置,23はキーボードなどのデ−タ入
力部,24はグラフィックディスプレイなどの表示部,25
はディジタイザをそれぞれ示している。
【0005】ここで、図形データの作成は、所定範囲の
地域ごとに道路や導管網を記した図面用紙をディジタイ
ザ25に貼りあわせ、この図面の道路などを示す線上の特
徴点(屈曲点や交差点など)をカーソルで順に指示して
それぞれの座標を入力し、またデ−タ入力部23や、ディ
ジタイザ25のメニュー機能を操作して次の特徴点までの
線分の種類(実線,破線,半円など)や、バルブなどの
シンボルコードを示す属性データ(属性コード)を入力
することにより行われる。なお、所定範囲の大きさとし
ては、例えば350m×500mの矩形領域が用いられ、この矩
形領域ごとの図形デ−タは識別用の図面番号が与えられ
て、個々に、図形データファイル21に格納されている。
【0006】この図形デ−タのデ−タフォーマットは、
例えば図9に示すように、ヘッダ31に続くデ−タ領域32
を3次元のデ−タ配列形式として「線分の始点と終点そ
れぞれのx座標,y座標」をその1,2番目の領域に、
また属性データとしての「線種タグ」をその3番目の領
域にそれぞれ格納する形式になっている(ディジタルマ
ッピング,国土地理院監修,鹿島出版発行,44頁)。
【0007】このようにして作成した図形デ−タも、そ
の後の道路状況の変化や導管網の変更などにより部分的
な修正が必要となることが多く、そのときは先ず図10に
示すような出来型図が作成される。
【0008】この出来型図36は、現場での導管網などの
変更の様子を実際に測量して作成された紙図面であり、
官民境界杭などの基準点P1 〜P4 から修正対象線の始
点Sおよび終点Eまでの距離L1 〜L4 および方位など
が記されており、また記載内容の精度を上げるため縮尺
も1/300 や1/250 といった値が用いられている。
【0009】次に、この出来型図36を修正対象紙図面37
に張りつけた状態の修正入力用下図38を(図11および図
12を参照)用いて図形データの一部修正処理が実行さ
れ、そのときの手順は図13に示すようになっている。
【0010】すなわち、 ′修正対象地域の図形デ−タを、その図面番号に基づ
いて図形デ−タファイル21ベースから取り出してグラフ
ィックディスプレイ24に修正前図面として表示するとと
もに、この修正前図面を縮尺1/500 でプリントアウトし
て修正対象紙図面37を作成する。 ′修正対象現場での測量に基づいて作成された、縮尺
が1/300 や1/250 の出来型図36を縮尺1/500 に縮小す
る。 ′ステップ′で求めた修正対象紙図面37にこの縮小
した出来型図36を、両者の位置関係が合致するようにし
て張り付けて修正入力用下図38を作成する。 ′この修正入力用下図38をディジタイザ25にセットし
てその四隅の点45〜48を入力してそれぞれの位置座標を
求める。 ′これらの位置座標に基づいて、ディジタイザ25に対
する修正入力用下図38の傾斜や修正入力用下図38自体の
歪みなどを補正するための変換パラメータを算出する。 ′ディジタイザ25に貼りあわせた出来型図36の削除対
象部分39および新設線40それぞれの特徴点を順に入力す
る。なお、新設線が新たな追加線の場合には削除対象部
分線は存在しない。 ′この入力された座標デ−タに対して先の変換パラメ
ータを用いた補正演算を行う。 ′この補正演算後の座標デ−タを用いての図形デ−タ
の修正を実行する。 といっ手順により、工事などによって生じる導管網の変
更などを図形デ−タベースに反映させている。
【0011】ここで、図形データファイル21に格納され
ている図形デ−タは実際の現場での距離を示しており、
そのため、ステップ′でプリントアウトする修正対象
紙図面37の縮尺は任意の値に設定することが可能で、本
来はこの縮尺を出来型図36と同じ値にしてステップ′
での縮小処理を省くようにするのが望ましいが、修正入
力用下図38を貼りあわせるディジタイザ25の大きさの方
からの制約で1/500 の縮尺が用いられている。
【0012】また、ステップ′および′で変換パラ
メータを算出・利用するのは、本件出願人の出願に係る
特開平1−320579号公報に詳述されているよう
に、紙を用いた修正入力用下図38自体の湿度変化などに
よる歪みや、ディジタイザ25上での修正入力用下図38の
傾斜などに基づく入力座標デ−タの誤差を少なくするた
めである。
【0013】また、ステップ′での図形デ−タの修正
の手法としては、例えば本件出願人が先に出願した特願
平4−22106号で示したように、削除対象部分39や
新設線40の特徴点の属性デ−タを背景色表示コード,ジ
ャンプコードや最終特徴点コードなどに設定する方法が
ある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の図
形デ−タの一部修正方式では、修正処理のためのオリジ
ナルデ−タを記した出来型図をいったん縮小し、この縮
小した出来型図を修正対象地域の修正前紙図面に貼りあ
わせて修正入力用下図を作成するといった手法をとって
いるため、ディジタイザでの入力処理にいたるまでの手
間が大変であり、さらには縮小処理にともなって出来型
図自体の精度が低下し、またオリジナルデ−タの一部で
ある前記距離L1 〜L4 が利用されていないという本質
的な問題点があった。
【0015】そこで、本発明では、紙図面としては修正
対象現場での測量に基づいて作成された出来型図そのも
ののみを用い、修正対象部分の修正前図面はグラフィッ
クディスプレイなどに表示される画面を用いることに
し、先のオリジナルデ−タL1〜L4 を利用して修正対
象線の始点および終点をこの画面上で特定し、続いてこ
れらの特定点の図形データベースでの位置座標と、出来
型図の始点および終点のディジタイザ上での位置座標と
の対応関係を算出することにより、画面上の修正前図面
と出来型図との実質的な貼りあわせを行い、図形デ−タ
の修正処理を簡単で精度の高いものにすることを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図である。図において、1は、図形データベースであ
り、地図デ−タや、例えばガス管などの導管網を示す設
備デ−タなどからなっている。2は、表示画面であり、
最初、図形データベース1から取り出した図形デ−タに
基づいた修正対象部分の修正前図面が表示される。3
は、紙図面(出来型図)であり、修正対象現場での測量
に基づいて作成されたもので修正対象線J上の始点S,
終点E,削除部分D,新たに入力する新設線I,基準点
1 〜P4 ,およびこれらの基準点から始点Sや終点E
までの距離L1〜L4 などが記されている。4は、ディ
ジタイザであり、出来型図3を貼りあわせて新設線I上
の特徴点Cをカーソル操作で特定することによりその点
のディジタイザ上での位置座標が入力される。なお、本
明細書で用いる「特徴点」とは、任意の線を表現するた
めに選択される点であり、端点,屈曲点,交差点や、線
が長い場合の中間点などが典型的なものであり、図1お
いてはS,EおよびCの各点を特徴点として扱ってい
る。5は、アプリケーションプログラムであり、出来型
図3の始点S,終点Eそれぞれに対応した表示画面2上
の始点S′,終点E′を特定して表示する処理や、各特
徴点のディジタイザ上での位置座標を図形データベース
での位置座標(図形デ−タ自体が表す位置座標)、例え
ば修正対象図面で示される地域でのデータベース座標に
変換し、この変換後の位置座標を用いて図形デ−タの一
部を修正する処理などを実行している。
【0017】そして、アプリケーションプログラム5
は、 図面番号などを用いることにより修正対象図面の既存
図形データを図形データファイル1から読み出して、次
のステップに進む。 この図形データを用いることにより修正対象部分の修
正前図面を表示画面2に示して、次のステップに進む。 ディジタイザでのカーソル操作により特定される表示
画面2上の始点S′,終点E′それぞれについての図形
データベースでの位置座標(X1 ,Y1 )および
(X2 ,Y2 )を求めて、次のステップに進む。 ディジタイザ4に貼りあわせた出来型図3の修正対象
線J上の始点S,終点Eをカーソル操作などで入力する
ことにより、各点のディジタイザ上での位置座標
(x1 ,y1 )および(x2 ,y2 )を求めて、次のス
テップに進む。 位置座標(X1 ,Y1 )および(X2 ,Y2 )と、位
置座標(x1 ,y1 )および(x2 ,y2 )とを用いる
ことにより両位置座標間の変換定数aおよびθを求め
て、次のステップに進む(図2参照)。 ディジタイザ4に貼りあわせた出来型図3の修正対象
線J上の特徴点Cをカーソル操作などで入力することに
より、この入力点のディジタイザ上での位置座標(x,
y)を求めて、次のステップに進む。 先に求めた変換定数aおよびθを用いることによりこ
の位置座標(x,y)を図形データベースでの位置座標
(X,Y)に変換し、当該位置座標(X,Y)で既存の
図形データの対応部分の修正を行って、次のステップに
進む。 出来型図3の修正対象線J上のすべての特徴点Cにつ
いての修正処理が終了したかどうかを判断し、「YES」
の場合は一連の処理を終え、「NO」の場合はステップ
に戻る。 といった手順により、図形データの一部修正処理を実行
している。
【0018】ここで、ステップでの変換定数aおよび
θ、およびステップでの位置座標(x,y)から位置
座標(X,Y)への変換式の導出は図2で示すようにな
っており、その導出は、当初の位置座標(x,y)およ
び位置座標(X,Y)をそれぞれの原点がS点,S′点
となるように平行移動させた後の両座標間の回転を対象
としたものである。
【0019】
【作用】本発明は、このように、ある地域で工事が行わ
れて既存の図形データの一部を修正する必要が生じた場
合などに、修正対象図面として従来のように紙図面を用
いるのではなくグラフィックディスプレイなどの表示画
面2を用い、また修正対象現場での測量に基づいて作成
された出来型図3を縮小することなくそのまま用いるよ
うにしたものである。
【0020】そして、この修正対象図面としての表示画
面2に、ディジタイザ4の出来型図3を実質的に貼りあ
わせた状態にするためのパラメータとして先の変換定数
aおよびθが用いられている。
【0021】また、この変換定数を用いた位置座標
(x,y)から位置座標(X,Y)の変換によって、出
来型図3の修正対象線J上の特徴点Cの図形データとし
ての位置座標が、出来型図3をディジタイザ4にセット
するときの傾きや出来型図3自体の全体的な伸縮などを
すべて補償したかたちで求まることになる。
【0022】また、ステップでの表示画面2上におけ
る始点S′,終点E′の特定は、この点がもともと特徴
点である場合にはディジタイザ4でのカーソル操作で当
該特徴点を選択することにより行われる。
【0023】そして、先の始点S′,終点E′が特徴点
となっていない場合には、表示画面2上の基準点P1
〜P4 ′をディジタイザ4でのカーソル操作によって先
ず特定し、次に出来型図3に記されている距離L1 〜L
4 の値をキーボードなどから入力したとき、アプリケー
ションプログラムが先の基準点を中心として距離L1
4 の対応する値を半径とした円を表す式と修正対象線
J′を表す式との交点を求めることにより、表示画面2
上における始点S′,終点E′が特定される。この場
合、修正対象線J′を表示画面2上であらかじめ特定し
ておくことが必要である。
【0024】
【実施例】図3〜図7を参照して本発明の実施例を説明
する。ここで、図3は、ガス管などの設備データを修正
する際の手順を示す説明図である。図4は、修正対象図
面全体についての表示画面を示す説明図である。図5
は、修正対象部分の拡大表示画面を示す説明図である。
図6は、拡大表示画面で始点S′,終点E′を特定する
ときの様子を示す説明図である。図7は、設備データの
修正処理が終了した時点での拡大表示画面を示す説明図
である。
【0025】図3の、設備データの修正処理手順は次の
ようになっている。なお、この修正処理に用いられるハ
ードウェア自体は従来と略同じものであり、また出来型
図も先に示したのと同じものを用いて説明する(図8お
よび図10参照)。 (1) 修正対象図面の図面番号を検索キーとして図形デー
タファイル21から読み出した図形データをワ−ク領域26
に格納して、次のステップに進む。 (2) ワ−ク領域26の図形データに基づいた図面をグラフ
ィックディスプレイ24に表示して、次のステップに進む
(図4参照)。 (3) 表示画面中の修正対象部分10の隅の点A,Bをディ
ジタイザ25のカーソル操作で特定することにより、当該
修正対象部分10に関係する図形データのみを選択してこ
の部分を拡大表示して、次のステップに進む(図5参
照)。 (4) 拡大表示画面上での基準点P1 ′〜P4 ′を後述の
手法〔0027〕で特定しその座標データをワ−ク領域
22に格納して、次のステップに進む。 (5) 出来型図36に記されている、各基準点から始点Sや
終点Eまでの距離L1 〜L4 の値をキーボードから入力
して先の〔0023〕で述べた手法などを用いることに
より表示画面上での始点S′および終点E′を特定し、
それぞれの点の図形データベースでの位置座標を求め
て、次のステップに進む(図6参照)。 (6) 出来型図36をディジタイザ25に貼りあわせて、次の
ステップに進む。 (7) 出来型図36上の始点Sおよび終点Eをカーソル操作
で特定することによりそれぞれのディジタイザ上での位
置座標を入力して、次のステップに進む。 (8) ステップ(5) で求めた始点S′および終点E′それ
ぞれの図形データベースでの位置座標と、ステップ(7)
で求めた始点Sおよび終点Eそれぞれのディジタイザ上
での位置座標との間の変換定数aおよびθを求めて、次
のステップに進む(図2参照)。 (9)表示画面上の始点S′と終点E′との間の線を示す
設備データをワ−ク領域から削除して、次のステップに
進む。 (10)出来型図36上の始点Sと終点Eとの間の特徴点を始
点Sに近い方から順にカーソル操作で特定することによ
りそのディジタイザ上での位置座標を入力して、次のス
テップに進む。 (11)先の変換定数aおよびθを用いてこの位置座標を図
形データベースでの位置座標に変換し、この変換後の位
置座標をワーク領域26に記憶するともに当該位置座標ま
での線を画面上に表示して、次のステップに進む。 (12)出来型図36上の始点Sと終点Eとの間のすべての特
徴点についての修正処理が終了したかどうかを判断し、
「YES」の場合は次のステップに進み、「NO」の場合は
ステップ(10)に戻る。 (13)ステップ(11)でワ−ク領域26に記憶されたデータを
取り出し、これを図形データファイル21に格納して一連
の処理を終了する。
【0026】ここで、ステップ(3) での、修正対象部分
10に関係する図形データのみを効率的に選択する手法と
しては、本件出願人が先に出願した特願平3ー3010
59号や特願平4ー72953号で開示のものがある。
【0027】また、ステップ(4) での、基準点P1 ′〜
4 ′を特定する手法としては、出来型図36の内容を参
考にしながら表示画面上の基準点と思われる地点をディ
ジタイザ25のカーソル操作で入力し、この入力データを
受けたアプリケーションプログラムがワ−ク領域26の図
形データの中から当該入力データの近傍の座標データを
求めてこれを基準点データとしてワ−ク領域26に新たに
記憶することにより行われる。また、ワ−ク領域26に新
たに記憶された基準点データはグラフィックディスプレ
イ24の方に送られてその表示画面の対応する点の色を代
える処理を行い、そのためオペレータは表示画面上での
基準点P1 ′〜P4 ′の位置を確認することが可能とな
る。
【0028】また、ステップ(5) での始点S′および終
点E′の特定に際して、それぞれに対応する点が二つ得
られる場合には両者の中間点を求めるようなアプリケー
ションプログラムとするか、またはオペレータが表示画
面をみながらどちらかの点を選択するようにしてもよ
い。
【0029】また、ステップ(9) および(11)での、ワ−
ク領域26の設備データの削除やワ−ク領域26への新たな
設備データの記憶などの手法としては、先の〔001
3〕で示したような方法などがある。
【0030】また、本発明で用いる修正手順のステップ
間の順序は、「修正対象部分の画面表示−(基準点,始
点S′,終点E′の特定)・(始点Sおよび終点Eの入
力)−変換定数の算出−出来型図上の特徴点の入力−座
標変換」といった流れの範囲内で必要に応じて変更可能
である。
【0031】また、本発明は、地図データのみの一部修
正の場合や、〔0003〕で述べたような各種の図形デ
ータベースの一部修正の場合にも適用できることは勿論
である。
【0032】
【発明の効果】本発明は、このように、紙図面としては
修正対象現場での測量に基づいて作成された出来型図そ
のもののみを用い、画面表示される修正前図面と、ディ
ジタイザに貼りあわせた出来型図との位置座標について
の変換定数で、出来型図の入力座標データを図形データ
ベースでの位置座標に変換するようにしているため、図
形デ−タの修正処理を簡単で精度の高いものにすること
ができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】本発明の原理説明図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【図9】
【図13】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定範囲の地域を示す既存図面中の任意
    の始点と終点との間の、従来の線に代わる変更線や新た
    な追加線などの新設線を記した紙図面を用いて、前記既
    存図面を構成する各線を表現したそれぞれのベクトルデ
    −タからなる図形データの前記新設線に相当する部分を
    修正するようにした図形デ−タの一部修正方式におい
    て、 修正前の当該図形デ−タに基づいて前記既存図面の修正
    対象部分を画面に表示し、この画面上での前記始点およ
    び終点を特定することによりそれぞれの図形データベー
    スでの位置座標を求めるとともに、前記新設線を記した
    紙図面をディジタイザに貼りあわせた状態で前記始点お
    よび終点を入力することによりそれぞれの当該ディジタ
    イザ上での位置座標を求め、 これら両者の位置座標を用いて、前記紙図面および前記
    画面で対応する点同士の、前記ディジタイザ上での位置
    座標と前記図形データベースでの位置座標との間の変換
    定数を算出し、 この変換定数を用いて、前記新設線上の特徴点の前記デ
    ィジタイザ上での位置座標を、順次、前記図形データベ
    ースでの位置座標に変換し、 この変換後の位置座標を用いて、前記新設線に相当する
    部分の修正を行うようにしたことを特徴とする図形デー
    タの一部修正方式。
  2. 【請求項2】 前記画面上での前記始点および終点を特
    定するに際し、前記既存図面中の基準点からそれぞれの
    点までの距離を用いるようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の図形データの一部修正方式。
  3. 【請求項3】 前記図形データが、地図データと、ガス
    管や水道管などの導管網を示す設備データとで構成さ
    れ、この設備データが前記修正処理の対象であることを
    特徴とする請求項1または2記載の図形データの一部修
    正方式。
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