JPH05334341A - 日本語文解析方法および多品詞解消方法 - Google Patents

日本語文解析方法および多品詞解消方法

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JPH05334341A
JPH05334341A JP4141324A JP14132492A JPH05334341A JP H05334341 A JPH05334341 A JP H05334341A JP 4141324 A JP4141324 A JP 4141324A JP 14132492 A JP14132492 A JP 14132492A JP H05334341 A JPH05334341 A JP H05334341A
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JP
Japan
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speech
node
arc
ambiguity
japanese
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JP4141324A
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English (en)
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Minoru Ashizawa
実 芦沢
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】日本語解析方法において、多品詞語に対応する
文節データを生成する際に、各品詞に対応して文節デー
タを生成し、同一の単語に対応する文節データ間の係り
受けを許さない他は通常の単語に文節データと区別せず
に係り受け解析する。多品詞語に対応する文節データの
係り受け関係を問い合わせて、選択されなかった係り受
け関係に対応する文節データを削除する。 【効果】利用者が品詞の名前を知らなくても正しく選択
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、日本語文の解析を含む
処理、例えば、日本語の文を他国語の文に翻訳する機械
翻訳や、日本語の文によって機械に指示を与える自然語
インタフェイスにおいて、入力された文のあいまい性を
利用者がインタラクティブに指定する場合に関する。
【0002】
【従来の技術】入力文中の品詞のあいまい性がある単語
について利用者に情報を提示する方法として、可能な品
詞の名前の一覧を提示して利用者に選択させる技術が知
られている。例えば、“フィージビィリティ スタディ
オブ パーソナル/インタラクティブ マシン トラ
ンスレーション システムズ"(“Feasibility Study of
Personal/Interactive Machine Translation System
s”(Masaru TOMITA,CMU−CS−85−14
0))は、英語文を入力とし日本語文へ翻訳する処理中に
品詞の名前を複数個提示し、利用者に選択させる。ま
た、“プログラムプロダクトVOS3日英翻訳支援シス
テムHICATS/JE利用の手引き”(日立製作所,
1988)では、日本語文診断の出力として、品詞の名
前を複数個提示する。
【0003】入力文中の品詞のあいまい性を保持したま
ま文を解析する技術として、シンタクティク グラフ
ズ:ア レプレゼンテーション フォー ザ ユニオン
オブオール アンビギュアス パース ツリーズ”
(“SYNTACTIC GRAPHS:A REPRESENTATION FOR THE UNI
ON OF ALL AMBIGUOUS PARSE TREES”(コンピュティショ
ナル リンギスティクス 15巻 1号:Computationa
l Linguistics,Volume 15,Number 1,March 19
89))がある。これは、英語の解析を対象とするもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におけ
る品詞の名前を提示する技術には、品詞の名前は機械翻
訳における専門用語であり、利用者は、その専門用語と
その意味を覚えなければシステムを利用できないという
問題点がある。
【0005】上記従来の技術における入力文中の品詞の
あいまい性を保持したまま文を解析する技術は、入力が
英語に限られており、日本語を扱う方法がない。
【0006】本発明の目的は、日本語の文をインタラク
ティブに解析する際に、品詞のあいまい性がある場合で
も係り受けのあいまい性として問い合わせを提示し、利
用者が品詞の名前を理解しない場合にも正しい解析結果
を得る方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は入力装置,表示装置,日本語文記憶装置,
日本語文解析用文法・辞書記憶装置,解析結果記憶装
置,システム装置から構成される装置で動作する、単語
分割ステップ,文節解析ステップ,係り受け解析ステッ
プ,係り受け問い合わせとあいまい性解消ステップから
なる日本語文解析方法で、文節解析ステップに文節解析
サブステップと多品詞文節処理サブステップを設け、ま
た、係り受け解析ステップと、係り受け問い合わせとあ
いまい性解消ステップにおける処理を多品詞語に対応可
能な処理とした多品詞解消方法をとる。
【0008】
【作用】入力装置,表示装置,日本語文記憶装置,日本
語文解析用文法・辞書記憶装置,解析結果記憶装置はシ
ステム装置に接続される。入力装置は、利用者からの指
定をシステム装置に入力する。表示装置はシステム装置
の動作に従い情報を表示する。日本語文記憶装置は、自
然言語解析方法によって解析される日本語文を記憶す
る。日本語文解析用文法・辞書記憶装置は日本語文解析
方法によって参照される文法データ,辞書データを記憶
する。解析結果記憶装置は、システム装置で動作する日
本語文解析方法によって得た解析結果を記憶する。
【0009】単語分割ステップは、文法データ,辞書デ
ータを参照しながら入力された日本語文を単語に分割
し、単語の品詞を得る。
【0010】文節解析ステップにおける文節解析サブス
テップは文法データを参照しながら単語の分割結果の品
詞により文節を生成して文節ごとにノードを生成する。
ノードには文節を構成する品詞から得られる受け―係り
特性を付す。多品詞文節処理サブステップは複数の品詞
の解釈を持つ単語に対応して複数の受け―係り特性を持
つノードを、各々の受け―係り特性ごとに生成したノー
ドに置き換える。
【0011】係り受け解析ステップは、受け―係り特性
と語順からノード間の係り受けの可能性をすべて調べ、
可能な係り受け関係を登録する。ここに、多品詞文節処
理サブステップで生成したノードについて同じ単語に対
応するノード間の係り関係を許さない他はすべてのノー
ドを同等に扱う。
【0012】係り受け問い合わせとあいまい性解消ステ
ップは、係り受けのあいまい性を表示して利用者に係り
受け関係の選択を要求して、利用者の選択に従ってあい
まい性を解消する。ここに、あいまい性の解消にあた
り、利用者が選択しなかった係り受け関係を削除するだ
けでなく、多品詞文節処理サブステップで生成したノー
ドのうち利用者が選択した係り受け関係に関与しないノ
ードを削除する。
【0013】
【実施例】本発明による日本語解析方法と多品詞解消方
法の一実施例を説明する。この実施例は、図20に示す
装置のシステム装置20003で動作する。
【0014】図21に日本語解析方法を表わすフローチ
ャートを示す。
【0015】まず、図20の日本語文記憶装置2000
2に記憶してある日本語文をシステム装置20003に
入力すると、図21に示すフローチャートの日本語解析
方法が起動される。
【0016】ここで説明を理解しやすくするために、具
体的な入力文が入力されたものとして説明を進める。
【0017】<第1の実施例>日本語文「データを読み
込み解析に利用する」が日本語文記憶装置20002か
らシステム装置20003に入力されたとする。日本語
文解析用文法・辞書記憶装置20004に記憶されてい
るデータを参照しながら以下の処理を進める。
【0018】単語分割ステップ21001で、入力され
た日本語文を単語に分割する。その結果を図2に示す。
図中2001に示す様に、単語「読み込み」の品詞に2
通りの解釈がある。
【0019】次に、文節解析ステップ21002に進
む。このステップの詳細を図22に示す。
【0020】文節解析サブステップ22001で、単語
分割結果を参照して、内容語とそれに後続する機能語か
ら文節を構成し、文節に対応するノードを生成する。生
成した各ノードを入力文中の語順に従いTEMP有効ア
ークで連結する。各ノードには品詞情報に従って受け―
係り特性を付す。ここで、受け−係り特性の記法は、文
節の内容語の品詞名を受け特性として用い、文節の末尾
の語が活用語であればその活用形名を係り特性として用
い、文節の末尾の語が活用しない語であればその語の品
詞名を係り特性として用いる。単語分割結果で一つの単
語に複数の品詞の解釈がある場合は、対応するノードの
受け―係り特性は、各品詞ごとに作る。このステップの
結果を図3に示す。
【0021】図3で、受け−係り特性(M−J)300
1は、ノード「データを」3002の受け−係り特性を
表わす。Mは名詞を意味し、Jは助詞を意味する。受け
−係り特性(M−M,D−Y)3003も同様にノード
「読み込み」3004の受け−係り特性を表わすが、品
詞のあいまい性に対応して受け−係り特性が2組ある。
M−Mは、「読み込み」3004を名詞とする解釈に対
応し、D−Yは動詞とする解釈に対応する。Dは動詞を
意味し、Yは連用形を意味する。受け−係り特性(M−
J)3005は、ノード「解析に」3006の受け−係
り特性を表わす。受け−係り特性(D−S)3007
は、ノード「利用する」3008の受け−係り特性を表
わす。Sは終止形を意味する。
【0022】次に、多品詞文節処理サブステップ220
02に進む。入力文の文節の解析結果、受け−係り特性
の組が複数個あるノードを多品詞ノードと呼ぶ。文節解
析サブステップ22001の結果の、全ての多品詞ノー
ドの各々について、受け−係り特性の各々に対応するノ
ードを生成して、生成したノードを対応する多品詞ノー
ドごとにMPS有効アークで芋づる式に連結する。この
とき、多品詞ノードが係り受けを受けない場合に優先し
たい品詞に対応する受け−係り特性のノードを連結の先
頭にする。今の動作例では受け−係り特性(M−M,D
−Y)3003に示すようにノード「読み込み」300
4が多品詞ノードであるから、ノード「読み込み」30
04に対して、図4に示すように、ノード「読み込み」
4001,ノード「読み込み」4002を生成する。
「読み込み」の様に名詞と動詞の多品詞では係り受けを
受けない場合は名詞を優先するので、名詞に対応するノ
ード「読み込み」4001を連結の先頭にする。
【0023】続いて、同じステップで、MPSアークに
よる連結を多品詞ノードと置き換える。つまり、多品詞
ノードを始点とするTEMPアークの始点をMPSアー
クによる連結の先頭ノードに変更し、多品詞ノードを終
点とするTEMPアークの終点をMPSアークによる連
結の末尾ノードに変更する。その結果を図5に示す。多
品詞ノード「読み込み」3004が削除され、代わって
ノード「読み込み」4001,ノード「読み込み」40
02がノード「読み込み」5001,ノード「読み込
み」5002となり、TEMPアーク3009の終点を
TEMPアーク5003に示すように変更する。
【0024】次に、係り受け解析ステップ21003に
進む。その処理の詳細を図23に示す。係り受け解析サ
ブステップ23001で、受け−係り特性と、TEMP
アークで示される語順によって、係り受けが可能なノー
ドの間にKKR有効アークを付ける。ここの係り受け解
析処理は、“日英機械翻訳用前編集支援システム(1)−
構文的あいまい性の検出方式−”(平井章博,他、情報
処理学会第36回全国大会(1988))で利用された
方法と同等である。その文献では、係り関係を示す方法
として実線矢印および点線矢印を用いているが、本実施
例ではラベル付き実線矢印を用いるものとする。‘KK
R’がラベルである。また、本発明のここの係り受け解
析サブステップ23001では、MPSアークは、ひと
繋りのMPSアークによる連結の内部のノード同士の係
り受け関係を許さない他は、TEMPアークとまったく
同等に扱う。このステップの処理の結果を図6に示す。
ただし、図6ではTEMPアークを省略した。以下、第
1の動作例における動作の説明図では、TEMPアーク
を省略する。
【0025】次に、係り受け問い合わせとあいまい性解
消ステップ21004で、図24に示す処理を行う。こ
の処理に本発明による多品詞解消方法が含まれている。
【0026】即ち、多品詞ノード問い合わせステップ2
4001で、ひと繋りのMPSアークによる連結の各々
について、連結の内部のノードの係り先(連結の内部の
ノードを始点とするKKRアークの終点)がすべて異な
っていれば、係り先を問い合わせて、問い合わせの応答
によりただ一つのKKRアークと、ひと繋りのMPSア
ークによる連結の内部のノードがただ一つ選択されるの
で、問い合わせで選択されなかったKKRアークを削除
し、選択されたKKRアークと交差するKKRアークを
削除する。さらに選択されなかったノードとそのノード
に関わるアークを削除する。
【0027】今の動作例では、ひと繋りのMPSアーク
による連結は、MPSアーク6001がノード「読み込み」
6002,ノード「読み込み」6003を連結している
箇所のみである。ノード「読み込み」6002を始点と
するKKRアークは、KKRアーク6004であり、ノ
ード「読み込み」6003を始点とするKKRアーク
は、KKRアーク6005である。この二つのKKRア
ーク6004,KKRアーク6005の終点は異なるの
で、係り先を問い合わせる。問い合わせの表示を図1に
示す。この図に示す内容が表示装置20005を介して
利用者に提示される。この図1は、選択肢1 1001
がKKRアーク6004に対応し、文節「読み込み」の
係り先が「解析」であることを示し、つまり「読み込
み」の品詞が名詞であることを示す。選択肢2 100
2がKKRアーク6005に対応し「読み込み」の係り
先が「利用する」であることを示し、つまり「読み込
み」の品詞が動詞であることを示す。
【0028】そして、この問い合わせに対する応答が入
力装置20001を介してシステム装置20003に入
力される。
【0029】この問い合わせ図1に対する応答が選択肢
1 1001を選択するものであるときは、その応答に
よりKKRアーク6004が選択され、従ってノード
「読み込み」6002が選択される。従って、問い合わ
せにおいて選択されなかったKKRアーク6005を削
除する。選択されたKKRアーク6004と交差するK
KRアークを削除するのだが、そのようなアークはこの
動作例では存在しない。さらに選択されなかったノード
「読み込み」6003とそのノード「読み込み」6003
に関わるアーク、即ち、MPSアーク6001,KKR
アーク6006を削除する。この多品詞ノード問い合わ
せステップ24001の結果を図7に示す。
【0030】一方、この問い合わせ図1に対する応答が
選択肢2 1002を選択するものであるときは、その
応答によりKKRアーク6005が選択され、従って、
ノード「読み込み」6003が選択される。従って、問
い合わせにおいて選択されなかったKKRアーク600
4を削除する。選択されたKKRアーク6005と交差
するKKRアークを削除するのだがそのようなアークは
この動作例では存在しない。さらに選択されなかったノ
ード「読み込み」6002とそのノード「読み込み」6
002に関わるアーク、即ち、MPSアーク6001を
削除する。この多品詞ノード問い合わせステップ240
01の結果は、図8に示す通りとなる。
【0031】次に、通常ノード問い合わせステップ24
002で、複数の係り先がある(複数のKKRアークが
始点としている)ノードの各々について、係り先を問い
合わせ、問い合わせによってそのノードから出ているK
KRアークがただ一つ選択されるので、問い合わせにお
いて選択されなかったKKRアークを削除し、選択され
たKKRアークと交差するKKRアークを削除し、選択
されたKKRアークの終点のノードがMPSアークで結
ばれているノードならば、そのノードが含まれるひと繋
りのMPSアークによる連鎖の内部で、そのノード以外
のノードを削除し、削除されたノードに関わるアークを
削除する。つまり、この通常ノード問い合わせステップ
24002でも関連する語の多品詞が解消される場合が
あるが、その例は、第2の動作例によって示す。
【0032】今の動作例では、多品詞ノード問い合わせ
ステップ24001の処理結果が図7に示すものである
場合、複数のKKRアークが始点としているノードはな
いのでこの通常ノード問い合わせステップ24002に
おける作用はない。
【0033】一方、多品詞ノード問い合わせステップ2
4001の処理結果が図8に示すものであるときは、ノ
ード「データを」8001がKKRアーク8002,K
KRアーク8003の始点となっているのでノード「デ
ータを」8001の係り先を問い合わせる。その問い合
わせを図9に示す。選択肢1 9001はKKRアーク
8002に対応し、選択肢2 9002はKKRアーク
8003に対応する。この問い合わせに対する応答が選
択肢1 9001である場合は、KKRアーク8002
が選択されるので、KKRアーク8003を削除する。
選択されたアークKKR8002の終点のノード「読み
込み」8004は、既にMPSアークで結ばれていない
ので、この通常ノード問い合わせステップ24002の
処理を終わる。処理結果を図10に示す。
【0034】そして、あいまい性解消後処理ステップ2
4003で、MPSアークの各々について、MPSアー
クの終点のノードを削除し、削除されたノードに関わる
アークを削除する。今の動作例では今までの処理結果で
ある図7あるいは図10でMPSアークは存在しないの
で、このステップではあいまい性解消後処理ステップ2
4003における作用はない。
【0035】以上の処理によって、入力文における品詞
のあいまい性を解決し、同時に係り受けのあいまい性を
解決することができる。以上の処理の結果得られた内
容、即ち、図7、あるいは、図10の内容を解析結果記
憶装置20006に記憶する。
【0036】<第2の実施例>次に、第1の動作例で作
用のなかったステップの作用を具体的に説明するために
別の入力文が入力されたものとして説明を進める。
【0037】日本語文「レジスタにある値を代入す
る。」が日本語文記憶装置20002からシステム装置
20003に入力したとする。以下、始めは第1の動作
例とほぼ同様に処理を進める。
【0038】単語分割ステップ21001で、入力され
た日本語文を単語に分割する。その結果を図11に示
す。図中11001に示す様に、単語「ある」の品詞に
2通りの解釈がある。
【0039】次に、文節解析ステップ21002、即
ち、図22で、第1の動作例と同様に処理する。文節解
析サブステップ22001における処理の結果を図12
に示す。図中、受け−係り特性(R−R,D−T)12
001は、文節「ある」の受け−係り特性を表わす。R
は連体詞を意味し、Tは活用語の連体形を意味する。R
−Rは「ある」を連体詞とする解釈に対応し、D−Tは
「ある」を動詞の連体形とする解釈に対応する。
【0040】次に多品詞文節処理サブステップ2200
2に進む。ここの処理も第1の動作例と同様である。
【0041】まず、多品詞ノードに関してMPSアーク
によるノード列を生成する。その処理結果を図13に示
す。「ある」の様に連体詞と動詞の多品詞の場合はその
文節が係り受けを受けない場合には連体詞とするので、
連体詞に対応するノード「ある」13001を列の先頭
にする。
【0042】続いて同じステップで、MPSアークによ
る連結を多品詞ノードと置き換える。その結果を図14
に示す。
【0043】次に、係り受け解析ステップ21003、
即ち、図23で、受け−係り特性と語順によって係り受
けが可能なノードの間にKKRアークを付ける。この結
果を図15に示す。図15では、TEMPアークを省略
した。以下、第2の動作例における動作の説明図では、
TEMPアークを省略する。
【0044】次に、係り受け問い合わせとあいまい性解
消ステップ21004で、図24に示す処理を行う。
【0045】まず、多品詞ノード問い合わせステップ2
4001に進む。今の動作例では、ひと繋りのMPSア
ークによる連結は、MPSアーク15001によるノー
ド「ある」15002とノード「ある」15003であ
る。これらのノードを始点とするKKRアーク1500
4,KKR15005は、同じノード「値を」1500
6を終点とするので、この多品詞ノード問い合わせステ
ップ24001における作用はない。
【0046】次に、通常ノード問い合わせステップ24
002に進む。ノード「レジスタに」15007をKKR
アーク15008とKKRアーク15009が始点とし
ているので、ノード「レジスタに」15007につい
て、係り先を問い合わせる。問い合わせにおける提示を
図16に示す。選択肢1 16001は、KKRアーク
15008に対応し、選択肢2 16002は、KKR
アーク15009に対応する。
【0047】問い合わせに対する応答が選択肢1 16
001を選択するものであると、この選択肢1 160
01はKKRアーク15008に対応するので、選択さ
れなかったKKRアーク15009を削除する。選択さ
れたKKRアーク15008と交差するKKRアークを
削除するのだが、今の動作例ではその様なアークは存在
しない。選択されたKKRアーク15008の終点のノ
ード15003がMPSアーク15001で結ばれている
ノード「ある」15003なので、そのノード「ある」
15003が含まれるひと繋りのMPSアークによる連
鎖の内部で、そのノード「ある」15003以外のノー
ド、つまり、ノード「ある」15002を削除し、削除
されたノード「ある」15002に関わるMPSアーク
15001,KKRアーク15004を削除する。この
結果を図17に示す。つまり、この通常ノード問い合わ
せステップ24002でも関連する語の多品詞が解消さ
れる場合がある。
【0048】問い合わせに対する応答が選択肢2 16
002を選択するものであると、この選択肢2 160
02はKKRアーク15009に対応するので、選択さ
れなかったKKRアーク15008を削除する。選択さ
れたKKRアーク15009と交差するKKRアークを
削除するが、今の動作例ではその様なアークは存在しな
い。選択されたKKRアーク15009の終点のノード
15010はMPSアークで結ばれていないノードなの
で、この通常ノード問い合わせステップ24002の処理の
結果は、図18に示すようになる。
【0049】次に、あいまい性解消後処理ステップ24
003に進む。通常ノード問い合わせステップ2400
2の処理の結果が図17に示すものである場合は、MP
Sアークが存在しないのでステップあいまい性解消後処
理ステップ21003における作用はない。一方、通常
ノード問い合わせステップ24002の処理の結果が図
18に示すものである時は、MPSアーク18001の
終点のノード「ある」18002を削除し、削除された
「ある」ノード18002に関わるMPSアーク180
01,KKRアーク18003を削除する。その結果を
図19に示す。
【0050】以上の処理によって、入力文における品詞
のあいまい性を解決し、同時に構文的なあいまい性を解
決することができる。そして、その処理結果である図1
7あるいは図19の内容を解析結果記憶装置20006
に記憶する。
【0051】<変形例>図24のフローで表示する問い
合わせの選択肢に用いる単語の表記を、品詞のあいまい
性がない表記に変更することが可能ならば、その変更を
行ってから問い合わせを表示することができる。例え
ば、図1に示した問い合わせで選択肢21002は「読
み込み」1003の解釈が動詞であることを示すもので
あるが、この「読み込み」は、図25「読み込んで」2
5001に変更しても選択肢21002の意味する内容
を変えることがないのでこの変更は可能である。ここ
で、「読み込んで」の解釈は動詞だけなので品詞のあい
まい性がない。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、品詞のあいまい性があ
る文を解析して対話的にそのあいまい性を解消する際
に、利用者が専門用語である品詞の名前を知らなくても
利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多品詞解消方法による問い合わせの説
明図。
【図2】日本語文の単語分割結果を表わす説明図。
【図3】日本語文の文節解析結果を表わす説明図。
【図4】本発明による日本語解析方法の動作の一部であ
る多品詞処理の途中結果の説明図。
【図5】本発明による日本語解析方法の動作の一部であ
る多品詞処理の結果の説明図。
【図6】本発明による日本語解析方法の動作の一部であ
る係り受け解析結果の説明図。
【図7】本発明による日本語解析方法の動作の一部であ
る多品詞問い合わせとあいまい性解消処理の説明図。
【図8】本発明による日本語解析方法の動作の一部であ
る多品詞問い合わせとあいまい性解消処理の説明図。
【図9】本発明による日本語解析方法の問い合わせの説
明図。
【図10】本発明による日本語解析方法の動作の一部で
ある多品詞問い合わせとあいまい性解消処理の説明図。
【図11】日本語文の単語分割結果を表わす説明図。
【図12】日本語文の文節解析結果を表わす説明図。
【図13】本発明による日本語解析方法の動作の一部で
ある多品詞処理の途中結果の説明図。
【図14】本発明による日本語解析方法の動作の一部で
ある多品詞処理の結果の説明図。
【図15】本発明による日本語解析方法の動作の一部で
ある係り受け解析結果の説明図。
【図16】本発明の多品詞解消方法による問い合わせの
説明図。
【図17】本発明による日本語解析方法の動作の一部で
ある多品詞問い合わせとあいまい性解消処理の説明図。
【図18】本発明による日本語解析方法の動作の一部で
ある多品詞問い合わせとあいまい性解消処理の説明図。
【図19】本発明による日本語解析方法の動作の一部で
ある多品詞問い合わせとあいまい性解消処理の説明図。
【図20】本発明による多品詞解消方法と日本語解析方
法が動作する装置の一例の説明図。
【図21】本発明による日本語解析方法のフローチャー
ト。
【図22】本発明による日本語解析方法のフローチャー
ト。
【図23】本発明による日本語解析方法のフローチャー
ト。
【図24】本発明による日本語解析方法の一部である本
発明の多品詞解消方法を含む多品詞問い合わせとあいま
い性解消処理のフローチャート。
【図25】本発明による多品詞解消方法の変形例による
問い合わせの説明図。
【符号の説明】
20001…入力装置、20002…日本語文記憶装
置、20003…システム装置、20004…文法・辞
書記憶装置、20005…表示装置、20006…解析
結果記憶装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自然言語文を解析するときにあいまい性を
    対話的に利用者に問い合わせて前記あいまい性を解消す
    る自然言語解析方法において、単語の品詞の前記あいま
    い性がある単語について品詞の前記あいまい性を問い合
    わせずに、その単語について構文構造の前記あいまい性
    を問い合わせることを特徴とする多品詞解消方法。
  2. 【請求項2】日本語の文を単語に分割して文節を生成し
    てその文節の係り受け関係を解析する日本語文解析方法
    において、複数の品詞の解釈を持つ単語に対しては各々
    の品詞に対応する文節データを生成して係り受け関係を
    解析した後に、それら生成した前記文節データを選択し
    て、選択されなかった前記文節データとそれに関わる係
    り受け関係を削除することを特徴とする日本語解析方
    法。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記文節データを選択
    する方法として請求項1に記載の前記多品詞解消方法を
    利用する日本語解析方法。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記自然言語文を解析
    するときにあいまい性を対話的に利用者に問い合わせて
    そのあいまい性を解消する自然言語解析に際し、品詞の
    あいまい性がある単語について構文構造のあいまい性を
    問い合わせるときに、単語の表記を変更することが可能
    な場合にはその変更を行う多品詞解消方法。
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