JPH05334214A - 管理データ格納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 管理アプリケーションの誤り応答に対する処
理にかかる負荷を軽減し、それに伴って増える管理ノー
ド・被管理ノード間の通信量を削減する。 【構成】 管理アプリケーションとのインタフェースを
行うアプリケーションインタフェース２０１と、通信プ
ロトコル処理を行う通信制御部２０５と、被管理ノード
２のアドレスを格納するアドレス格納部２０４と、被管
理ノードのアドレスを求めて通信制御部に渡す管理要求
解析部２０２と、誤り応答を受信した場合に誤り情報の
獲得を行う誤り応答処理手段２０６と、管理要求に対す
る応答及び誤り情報をアプリケーションインタフェース
に渡す応答処理部２０３とを備え、管理要求に対する応
答が誤り応答であった場合に被管理ノードに対して予想
される誤りを除いた管理要求を送信することにより精度
が向上した誤り情報を取得する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ＯＳＩ管理に基づくネ
ットワーク管理システムにおいて、管理ノードに設置さ
れ自ノードが管理する被管理ノードに対するアクセス手
段を格納する管理データ格納装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、通信ネットワーク上に接続された
通信機器を一元的に管理するネットワーク管理装置が注
目されている。ネットワーク管理装置は、通信ネットワ
ーク上に分散する複数の被管理装置に対して管理データ
の検索や設定などの管理要求を行うことによって、ネッ
トワークシステム全体の効率的な運用管理を行う。この
際、ネットワーク管理装置に、例えば、1990年電子情報
通信学会秋季全国大会予稿B-555に開示されているよう
な管理データ格納装置が設けられる。

【０００３】図４は、従来の管理データ格納装置をもつ
管理ノードの構成である。管理ノード１は、管理アプリ
ケーション処理手段１０が管理データ格納装置２０に対
し被管理ノード２への管理操作を要求することによっ
て、ネットワークシステムの運用管理を行う。管理デー
タ格納装置２０は、アプリケーションインタフェース２
０１、管理要求解析部２０２、応答処理部２０３、アド
レス格納部２０４、通信制御部２０５から構成される。

【０００４】以上のように構成された管理データ格納装
置をもつ管理ノードについて、以下にその動作を説明す
る。

【０００５】例えば、ネットワーク内の資源に関する管
理データの収集や設定などの管理操作を行う場合、管理
ノード１内の管理アプリケーション処理手段１０は、該
当するアプリケーションを起動する。起動されたアプリ
ケーションは、管理データ格納装置２０に対して管理操
作を要求する。管理データ格納装置２０は、管理アプリ
ケーション処理手段１０からの管理要求をアプリケーシ
ョンインタフェース２０１で受信し、管理要求解析部２
０２に渡す。管理要求解析部２０２は、アドレス格納部
２０４をアクセスして送信先である被管理ノード２のア
ドレスを読み出し、通信制御部２０５に渡す。通信制御
部２０５は、渡された管理要求に対してプロトコル処理
を行い被管理ノード２に送る。送信した管理要求に対す
る被管理ノード２の応答は、通信制御部２０５において
プロトコル処理が行われ、応答処理部２０３に渡され
る。応答処理部２０３は渡された応答を編集して、アプ
リケーションインタフェース２０１を介し管理アプリケ
ーション処理手段１０に送信する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、管理要求に対する応答が誤り応答であっ
た場合、誤りに関する情報は被管理ノード２から送信さ
れた誤り応答に含まれる最小限の情報しかなかった。従
って、管理アプリケーション処理手段１０において誤り
の原因を調査しなければならず、管理アプリケーション
処理手段１０にかかる負担が大きいという問題点を有し
ていた。

【０００７】本発明は、上記の課題を解決するものであ
り、管理要求に対する応答が誤り応答であった場合に、
被管理ノードに対して予想される誤りを除いた管理要求
を行うことによって誤りの原因を解析し、解析結果を管
理アプリケーション処理手段１０に渡すような機構を備
えた管理データ格納装置を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の管理データ格納装置は、ネットワーク内の
資源に関する管理データの収集や設定を行うことによっ
て複数の被管理ノードを管理する管理ノードにおいて、
管理アプリケーションとのインタフェースを行うアプリ
ケーションインタフェースと、上記管理ノードが上記被
管理ノードに対して行う管理要求の送信及び上記被管理
ノードが上記管理ノードからの管理要求に対して行う応
答の受信を行う通信手段と、上記被管理ノードのアドレ
スを格納するアドレス格納部と、上記アドレス格納部に
アクセスして求めた上記被管理ノードのアドレスを宛先
に設定し、上記アプリケーションインタフェースを介し
て受信した管理要求を上記通信手段を介して上記被管理
ノードに送る管理要求解析部と、上記通信手段が受信し
た応答の状態を調べ、上記応答が誤り応答であった場合
予想される誤りを除いた管理要求を新たに生成し上記管
理要求解析部に渡すことによって、精度を向上した誤り
情報を取得する誤り情報取得手段と、上記応答が成功応
答であった場合は上記成功応答を、上記応答が誤り応答
であった場合は上記誤り応答及び上記誤り情報取得手段
が得た誤り情報を、上記アプリケーションインタフェー
スを介して管理アプリケーションに通知する応答処理部
とを備えたことを特徴としている。

【０００９】

【作用】本発明は前記した構成により、管理要求に対す
る応答が誤り応答であった場合、管理データ格納装置
は、被管理ノードに予想される誤りを除いた管理要求を
行って誤り応答が発生した原因を解析する。解析結果は
管理データ格納装置から管理アプリケーションに渡され
るので、管理アプリケーションは誤り応答が発生した原
因を調査する必要がなくなり、管理アプリケーションに
かかる負荷を軽減することができる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。図１に本発明の実施例における管理データ
格納装置を含む管理ノードの構成図を示す。図１におい
て、１はネットワークを一元管理する管理ノード、２は
管理ノードからネットワークを通して管理される被管理
ノードである。管理ノード１上には、管理アプリケーシ
ョン処理手段１０及び管理データ格納装置２０が存在す
る。管理データ格納装置２０は、管理アプリケーション
とのインタフェースを行うアプリケーションインタフェ
ース２０１、管理アプリケーションからの要求を解析す
る管理要求解析部２０２、要求に対する応答を管理アプ
リケーションに渡す応答処理部２０３、被管理ノードの
アドレスを格納するアドレス格納部２０４、通信プロト
コル処理を行う通信制御部２０５、応答が誤りかどうか
の判断及び予想される誤り原因を除いた管理要求を生成
し誤り情報の取得を行う誤り応答処理手段２０６から構
成される。

【００１１】例えば、管理ノード１が被管理ノード２が
もつ複数の管理データを獲得する管理要求を行う場合、
管理アプリケーション処理手段２０１において、管理デ
ータの獲得を行う管理アプリケーションが起動される。
起動された管理アプリケーションは、管理データ格納装
置２０に対して管理データ獲得の管理操作を要求する。
管理データ格納装置２０は、アプリケーションインタフ
ェース２０１を介して受信した管理要求を管理要求解析
部２０２に渡す。管理要求解析部２０２は、アドレス格
納部２０４をアクセスして被管理ノード２のアドレスを
求め、通信制御部２０５に対して管理要求の送信を依頼
する。通信制御部２０５は、管理要求のプロトコル処理
を行い、その結果を管理要求解析部２０２が求めた被管
理ノード２のアドレスに対して送信する。

【００１２】管理データの獲得処理に対して被管理ノー
ド２が行う結果応答は、管理ノード１内の通信プロトコ
ル処理部２０５においてプロトコル処理され、誤り応答
処理手段２０６に渡される。誤り応答処理手段２０６
は、渡された結果応答が誤り応答であるかどうかを判断
し、誤り応答であった場合には予想される誤りを除いた
管理要求を新たに生成する。例えば、今、渡された結果
応答が「属性無し」の誤り応答、すなわち、管理要求で
指定された複数の管理データの中に被管理ノード２がも
たない管理データが存在する場合を考える。この時、管
理データは複数指定されているので、どの管理データが
存在しなかったのか判断できない。そこで、誤り応答処
理手段２０６は、指定した複数の管理データの中から一
つの管理データ以外の管理データを除いた管理要求、す
なわち、指定した複数の管理データの中の一つの管理デ
ータだけを獲得するような管理要求を新たに生成する。
そして、誤り応答処理手段２０６は、生成した管理要求
を管理要求解析部２０２、通信制御部２０５を経由して
被管理ノード２に送信する。被管理ノード２は新たな管
理要求に対する処理を行い、管理ノード１に対して結果
応答を返す。返された結果応答は、通信制御部２０５に
おいてプロトコル処理され、誤り応答処理手段２０６に
渡される。新たな管理要求に対する結果応答が正常応答
であった場合、最初にアプリケーション処理手段１０が
行った管理要求で指定した複数の管理データの中から別
の一つの管理データ以外を除いた管理要求、すなわち、
指定した複数の管理データの中から別の管理データを一
つだけ指定した管理要求を生成して同様の処理を行う。
一方、結果応答が誤り応答であった場合には、新たな管
理要求で指定した管理データは被管理ノード２内に存在
しない。従って、誤り応答処理手段２０６は、最初にア
プリケーション処理手段１０から行った管理要求に対す
る誤り応答と共に、存在しないことが判明した管理デー
タの情報を応答処理部２０３に渡す。応答処理部２０３
は、渡された情報を編集しアプリケーションインタフェ
ース２０１を介してアプリケーション処理手段１０に送
信する。

【００１３】このように、管理アプリケーションからの
管理要求に対する応答が誤り応答であった場合、管理デ
ータ格納装置は誤り応答と共に精度を向上した誤り情報
を管理アプリケーションに渡すので、管理アプリケーシ
ョンは自分自身で誤り応答が発生した原因を調査する必
要がなくなり、管理アプリケーションを簡素化すること
ができる。

【００１４】また、図２において、誤り応答処理手段２
０６は、管理要求に対して精度が向上した情報を修正要
求生成手段２０７に渡す。修正要求生成手段２０７は、
渡された情報をもとにして誤り応答が発生しないと考え
られる管理要求を生成する。例えば、複数の管理データ
の獲得処理を行う管理要求に対して「属性なし」の誤り
応答が返された場合、誤り応答処理手段２０６は存在し
ない管理データを求めて修正要求生成手段２０７に渡
す。修正要求生成手段２０７は、獲得する複数の管理デ
ータから誤り応答処理手段２０６において存在しないと
判明した管理データを除いた管理要求を生成する。誤り
応答処理手段２０６は、修正要求生成手段２０７が生成
した管理要求を誤り応答及び誤りの原因と共に、応答処
理手段２０３、アプリケーションインタフェース２０１
を介してアプリケーション処理手段１０に送信する。

【００１５】このように、管理データ格納装置において
誤り応答が発生しないと考えられる管理要求を生成し管
理アプリケーションに渡すことによって、管理アプリケ
ーションは誤り応答が発生しないと考えられる管理要求
を生成する必要がなくなり、管理アプリケーションの負
荷が軽減する。

【００１６】次に、図３において、管理ノード１が被管
理ノード２がもつ全ての管理データを獲得する管理要求
を行い、被管理ノード２からの結果応答中に管理ノード
１がプロトコル処理できない管理データが含まれている
場合を考える。被管理ノード２が送信した結果応答は、
プロトコル制御部２０５においてプロトコル処理できず
に誤り応答として誤り応答処理手段２０６に渡される。
誤り応答処理手段２０６は、追加情報格納部２０７をア
クセスしプロトコル処理できなかった管理データのプロ
トコル定義情報を検索する。追加情報格納部２０７に求
めるプロトコル定義情報が存在する場合、誤り応答処理
手段２０６は、管理データのプロトコル処理を行い、そ
の結果を応答処理部２０３、アプリケーションインタフ
ェース２０１を介してアプリケーション処理手段１０に
渡す。一方、追加情報格納部２０７に求めるプロトコル
定義情報が存在しなかった場合、誤り応答処理手段２０
６は、プロトコル処理できなかった管理データのプロト
コル定義情報を獲得する管理要求を生成する。生成され
た管理要求は、管理要求解析部２０２から通信制御部２
０５を介して被管理ノード２に送信される。この管理要
求に対して被管理ノード２から返されたプロトコル定義
情報は、通信制御部２０５を介して誤り応答処理手段２
０６に渡される。誤り応答処理手段２０６は、渡された
プロトコル定義情報を用いてプロトコル処理できなかっ
た管理データのプロトコル処理を行って、結果を応答処
理部２０３、アプリケーションインタフェース２０１を
通してアプリケーション処理手段１０に送信する。同時
に、誤り応答処理手段２０６は、取得したプロトコル定
義情報を追加情報格納部２０７に格納する。

【００１７】このように、管理データ格納装置が誤り応
答処理手段２０６において取得した誤り情報を格納する
ことによって、再び同じ誤りが発生した場合、被管理ノ
ードに対して誤り情報を問い合わす管理要求を送信する
ことがなく管理データ格納装置の内部で処理を行うの
で、管理ノード・被管理ノード間の通信量を削減するこ
とができる。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ＯＳＩ管理に基づくネットワーク管理システムにおい
て、管理ノードに設置されて自ノードが管理する被管理
ノードに対するアクセス手段を格納する管理データ格納
装置内に、管理ノードからの管理要求に対して被管理ノ
ードが行った応答の状態を調べ、上記応答が誤り応答で
あった場合に予想される誤りを除いた管理要求を新たに
生成して管理要求解析部に送ることによって精度を向上
した誤り情報を取得する誤り応答処理手段を設けること
により、管理アプリケーションが誤りの原因を調査する
必要がなく、管理アプリケーションを簡素化できる。

【００１９】また、上記誤り応答処理手段によって取得
した誤り情報をもとにして誤り応答が発生しないと考え
られる管理要求を生成する手段を設けたことにより、管
理アプリケーションが誤り応答が発生しないと考えられ
る管理要求を生成する必要がなくなり、管理アプリケー
ションにかかる負荷を軽減するという効果がある。

【００２０】さらに、上記誤り応答処理手段によって取
得した誤り情報を格納する手段を設けたことにより一度
取得した誤り情報は管理データ格納装置内に蓄えられる
ので、再び同じ誤りが発生した場合、管理ノードは誤り
情報を取得するために被管理ノードに対して管理要求を
送信する必要がなくなり、管理ノード・被管理ノード間
の通信量の削減が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における管理データ格納装置
をもつネットワーク管理システムの構成図

【図２】同実施例における管理データ格納装置をもつ管
理ノードの構成図

【図３】同実施例における管理データ格納装置をもつネ
ットワーク管理システムの構成図

【図４】従来の管理データ格納装置をもつネットワーク
管理システムの構成図

【符号の説明】

１ 管理ノード ２ 被管理ノード １０ 管理アプリケーション処理手段 ２０ 管理データ格納装置 ２０１ アプリケーションインタフェース ２０２ 要求解析部 ２０３ 応答処理部 ２０４ アドレス格納部 ２０５ 通信制御部 ２０６ 誤り応答処理手段 ２０７ 修正要求生成手段 ２０８ 追加情報格納部

フロントページの続き (72)発明者 水野 治展 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石場 淳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 川越 義広 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ネットワーク内の資源に関する管理データ
   の収集や設定を行うことにより複数の被管理ノードを管
   理する管理ノードにおいて、管理アプリケーションとの
   インタフェースを行うアプリケーションインタフェース
   と、上記管理ノードが上記被管理ノードに対して行う管
   理要求の送信及び上記被管理ノードが上記管理ノードか
   らの管理要求に対して行う応答の受信を行う通信手段
   と、上記被管理ノードのアドレスを格納するアドレス格
   納部と、上記アドレス格納部にアクセスして求めた上記
   被管理ノードのアドレスを宛先に設定し、上記アプリケ
   ーションインタフェースを介して受信した管理要求を上
   記通信手段を介して上記被管理ノードに送る管理要求解
   析部と、上記通信手段が受信した応答の状態を調べ、上
   記応答が誤り応答であった場合予想される誤りを除いた
   管理要求を新たに生成し上記管理要求解析部に渡すこと
   によって、精度を向上した誤り情報を取得する誤り情報
   取得手段と、上記応答が成功応答であった場合は上記成
   功応答を、上記応答が誤り応答であった場合は上記誤り
   応答及び上記誤り情報取得手段が得た誤り情報を、上記
   アプリケーションインタフェースを介して管理アプリケ
   ーションに通知する応答処理部とを備えたことを特徴と
   する管理データ格納装置。
2. 【請求項２】上記誤り情報取得手段が得た誤り情報の内
   容を解析することにより予想される誤り原因を推定し、
   誤り応答が発生しないと考えられる管理要求を新たに生
   成する手段を備えたことを特徴とする請求項１記載の管
   理データ格納装置。
3. 【請求項３】上記誤り情報取得手段が得た誤り情報を格
   納する手段を備えたことを特徴とする請求項１記載の管
   理データ格納装置。