JPH05333538A - ポジ型感放射線レジスト組成物およびそれを用いるパターン形成方法 - Google Patents

ポジ型感放射線レジスト組成物およびそれを用いるパターン形成方法

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JPH05333538A
JPH05333538A JP4135353A JP13535392A JPH05333538A JP H05333538 A JPH05333538 A JP H05333538A JP 4135353 A JP4135353 A JP 4135353A JP 13535392 A JP13535392 A JP 13535392A JP H05333538 A JPH05333538 A JP H05333538A
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JP
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radiation
chemical
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sensitive resist
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JP4135353A
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English (en)
Inventor
Mutsuo Kataoka
睦雄 片岡
Atsuto Tokunaga
淳人 徳永
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 この発明は、アルカリ可溶性樹脂、2,3,
4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノンの1,2−
ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステルとβ−
トリオン化合物を含む感放射線レジスト組成物におい
て、特定量のテトラエステルとトリエステルを含有させ
たものである。 【効果】 この発明によれば、高解像度、高感度でドラ
イエッチング耐性に優れたポジ型感放射線レジストが得
られ、特にポジ型電子線レジストとして有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポシ型放射線感応組成
物に関するものである。さらに詳しくは紫外線、遠紫外
線、X線、電子線および粒子線などの放射線に感応し、
特に電子線を用いるパターン形成に好適に使用されるポ
ジ型感放射線レジスト組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポジ型電子線レジストとしては、
“EBR−9”(ポリ 2,2,2−トリフルオロエチ
ル α−クロロアクリラート)およびPBS(ポリ 1
−ブテンスルホン)等が知られている。
【0003】また、ポジ型のフォトレジストを電子線露
光に用いる方法も知られている。
【0004】前者は一般に感度は高いもののドライエッ
チング耐性に劣り、後者はドライエッチング耐性はよい
ものの感度が低いという欠点を有しており、いまだすべ
ての性能を満足する製品は得られていないというのが現
状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、かかる
従来技術の諸欠点に鑑み、その改善対策について鋭意検
討した結果、本発明の完成に至ったものである。
【0006】すなわち、本発明の目的は、解像度、感
度、ドライエッチング耐性に優れかつ水溶液系現像液で
現像できる、高密度集積回路用レジストとして好適なポ
ジ型感放射線レジスト組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
アルカリ可溶性樹脂と感放射線性成分からなるポジ型感
放射線レジストであって該感放射線性成分が、2,3,
4,4′−テトラヒドロキシベンゾフエノンの1,2−
ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステルであ
り、230nmの検出器を用いて測定した高速液体クロ
マトグラフにおいて、テトラエステルのパターン面積が
全パターン面積の25〜45%であり、かつ3,4,
4′トリエステルのパターン面積が5〜30%である事
を特徴とするポジ型感放射線レジスト組成物により達成
される。
【0008】また上記組成物にβ−トリオン化合物を添
加することにより、より優れた性能を得ることができ
る。
【0009】本発明で用いるアルカリ可溶性樹脂として
は、ポリビニルフェノール、ノボラック等が用いられる
が、m−クレゾールとp−クレゾールより成るノボラッ
クが好ましい。特にm−クレゾールとp−クレビールの
比が10/90〜50/50であり、ダイマの含有量が
10重量%以下のものが好ましい。
【0010】このようなノボラックはm−クレゾールと
p−クレゾールを酸触媒の存在下アルデヒド類と反応さ
せることによって得られる。酸触媒としては、塩酸、リ
ン酸、硫酸、過塩素酸等の無機酸、シュウ酸、ギ酸、酢
酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸などの
有機酸が使用される。
【0011】アルデヒド類としては例えば、ホルマリ
ン、パラホルムアルデヒド、トリオキサン、アセトアル
デヒド、プロピオンアルデヒド、ベンズアルデヒド、フ
ェニルアセトアルデヒド、α−フェニルプロピオンアル
デヒド、β−フェニルプロピオンアルデヒド、o−ヒド
ロキシベンズアルデヒド、m−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド、p−ヒドロキシベンズアルデヒド、o−クロロベ
ンズアルデヒド、m−クロロベンズアルデヒド、p−ク
ロロベンズアルデヒド、o−ニトロベンズアルデヒド、
m−ニトロベンズアルデヒド、p−ニトロベンズアルデ
ヒド、o−メチルベンズアルデヒド、m−メチルベンズ
アルデヒド、p−メチルベンズアルデヒド、p−エチル
ベンズアルデヒド、p−ブチルベンズアルデヒド等が挙
げられるが、これらのうち、ホルマリン、パラホルムア
ルデヒド等が特に好ましい。これらのアルデヒド、アセ
トアルデヒドおよびヒドロキシベンズアルデヒド類は単
独、または2種以上混合して使用される。
【0012】ノボラックの製造は無溶媒でも行なわれる
が、反応速度を上げるために有機溶媒下で行なうことも
できる。この際使用される有機溶媒としては、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコ
ール類、エチルセロソルブ、メチルセロソルブ、ブチル
セロソルブ等のセロソルブ類、メチルセロソルブアセタ
ート、エチルセロソルブアセタート、ブチルセロソルブ
アセタート等のセロソルブエステル類、N−メチルピロ
リドン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶
媒、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステ
ル類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類
が好ましい。
【0013】このようにして得られたノボラックはモノ
マ、ダイマを含むため、これらの低分子量成分を除くた
め以下の処理の少なくとも1つを行なうことが好まし
い。
【0014】(1)貧溶媒を用いノボラック粉末を抽出
する方法。
【0015】ノボラックを細かく粉砕し、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン
等の溶媒中で攪拌し、低分子量部分を抽出する。
【0016】(2)ノボラックを良溶媒に溶解し、貧溶
媒中に注いで再沈澱する方法。
【0017】ノボラックをメタノール、エタノール、ア
セトン、メチルエチルケトン等に溶解し、水または上記
有機溶媒を含む水中に注ぎ、析出するポリマを瀘取、乾
燥する。
【0018】(3)ノボラックを良溶解し、貧溶媒を加
えて分別する方法。
【0019】ノボラックをメタノール、エタノール、ア
セトン、メチルエチルケトン等に溶解し、攪拌下に水、
石油ベンジン、石油エーテル、リグロイン、n−ヘキサ
ン等の貧溶媒を加え、高分子量部分を析出させる。上澄
液を除いた後ポリマを取り出して乾燥する。
【0020】以上の溶媒を用いて低分子量成分を除く方
法以外に、高真空で薄膜蒸留する方法を採用することも
できる。
【0021】ダイマの含有量を10重量%以下となすた
めには、ノボラックの低分子量成分として全体の50〜
2%、好ましくは30〜5%を除くのがよい。これによ
りモノマの含有量も2重量%以上となす事ができる。
【0022】本発明で使用されるノボラックはダイマの
含有量が10重量%以下であるとともに、その分子量分
散が3〜8の範囲であり、かつその数平均分子量が50
0〜4000の範囲であることが好ましく、これにより
現像時のスカムの発生を確実に防止できるとともに、解
像度が高く、しかも耐熱性の優れたものとなすことがで
きる。
【0023】ここで分子量分布とは、Mw(重量平均分
子量)/Mn(数平均分子量)で表わされるものであ
る。
【0024】より好ましくは分子量分布が3.5〜6、
数平均分子量が1000〜2000のノボラックを使用
するのが良い 本発明の感放射線性成分としては2,3,4,4′−テ
トラヒドロキシベンゾフェノンの1,2−ナフトキノン
ジアジド−4−スルホン酸のエステルが用いられる。さ
らに230nmの検出器を用いて測定した高速液体クロ
マドグラフにおいて、テトラエステルのパターン面積が
全パターン面積の25〜45%であり、かつ3,4,
4′トリエステルのパターン面積が5〜30%である感
放射線性成分が好ましい。特にテトラエステルのパター
ン面積が全パターン面積の20〜40%であり、3,
4,4′トリエステルのパターン面積が7〜15%のも
のが好ましい。
【0025】これらの感放射線性成分は2,3,4,
4′−テトラヒドロキシベンゾフェノンと1,2−ナフ
トキノンジアジド−4−スルホニルクロリドとを塩基の
存在下、溶媒中で反応させることにより得られるが、特
別の条件を用いない限り、トリエステルは生成せず、テ
トラエステル、ジエステル、モノエステルの混合物とな
る。
【0026】本発明方法の感放射線性成分には3,4,
4′トリエステルが含まれていることが重要であり、こ
れが含まれていない場合は、感度、解像度共に優れたも
のは得られない。
【0027】本発明のポジ型感放射線レジスト組成物の
固形分中の感放射線性成分の含有量は10〜40重量%
であることが好ましく、15〜30重量%であることが
さらに好ましい。
【0028】本発明において使用されるβ−トリオン化
合物とは、1つの3級炭素原子にカルボニルが3個結合
した構造を有する化合物を意味する。
【0029】本発明において好適に使用されるβ−トリ
オン化合物としては下記一般式で表わされる化合物が挙
げられる。
【0030】
【化2】 を表わし、Rはアルキル基、アルケニル基、アラルキル
基、アリールアルケニル基を表わす。)式中のアルキル
基としては低級アルキル基が好ましく、水酸基、ハロゲ
ン、低級アルコキシ、ニトロ、シアノ、低級アルコキシ
カルボニル、カルバモイルまたは低級アルキルカルボニ
ル等で置換されていてもよい。特に好ましくは、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チルおよび第三ブチルである。
【0031】アルケニル基としては、低級アルケニル基
が好ましく、水酸基、ハロゲン、低級アルコキシ、ニト
ロ、シアノ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル
または低級アルキルカルボニル等で置換されていてもよ
い。特に好ましくは、ビニル、1−プロペニル、イソプ
ロペニル、1−ブテニルである。
【0032】アラルキル基としては下記の構造をもつも
のが好ましい。
【0033】−CH2 Ar,−(CH2 2 Ar,−
(CH2 3 Ar,−(CH2 4 Ar Arとしては、水酸基、ハロゲン、低級アルキル、低級
アルコキシ、ニトロ、シアノ、低級アルキルカルボニ
ル、カルバモイル、ジアルキルアミノまたは低級アルコ
キシカルボニル等で置換されていてもよいフェニル、ナ
フチルを示す。特に1〜3個の水酸基を有するフェニル
およびナフチルが好ましく用いられる。
【0034】アリールアルケニル基としては−CH=C
H−Arの構造を持つものが好ましい。Arとしては、
水酸基、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、ニ
トロ、シアノ、低級アルキルカルボニル、カルバモイ
ル、ジアルキルアミノまたは低級アルコキシカルボニル
等で置換されてもよいフェニル、ナフチルを示す。特に
1〜3個の水酸基を有するフェニルおよびナフチルが好
ましく用いられる。
【0035】本発明において使用できるβ−トリオン化
合物の具体例としては例えば以下に示すものが特に好ま
しい。
【0036】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】
【化37】
【化38】
【化39】
【化40】
【化41】
【化42】
【化43】
【化44】
【化45】
【化46】
【化47】
【化48】
【化49】
【化50】
【化51】
【化52】
【化53】 レジストの固形分中に占めるβ−トリオン化合物の量と
しては特に限定されないが、感度の向上効果が著しく、
かつ良好な耐熱性を得るためには3〜30重量%の範囲
であることが好ましい。より好ましくは5〜15重量%
である。
【0037】本発明のポジ型感放射線レジスト組成物
は、以上述べたノボラック樹脂、感放射線性成分、β−
トリオン化合物を溶媒に溶解して得られる。また、本発
明のポジ型感放射線レジスト組成物には、さらには界面
活性剤、保存安定剤などの添加剤を適宜加えることがで
きる。
【0038】溶媒としては、上記の各成分を溶解できる
有機溶媒が用いられる。具体的には、酢酸エチル、酢酸
ブチル、酢酸アミル、プロピオン酸メチル、プロピオン
酸エチル、酪酸メチル、酪酸エチル、安息香酸メチル、
乳酸メチル、乳酸エチルなどのエステル類、メチルセロ
ソブル、エチルセロソブル、ブチルセロソブルなどのセ
ロソブル類、メチルセロソブルアセテート、エチルセロ
ソブルアセテート、ブチルセロソブルアセテートなどの
セロソルブエステル類、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテルアセテートなどのプロピレングリコールエー
テルエステル類、1,2−ジメトキシエタン、1,2−
ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオ
キサン、アニソールなどエーテル類、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソ
ホロンなどのケトン類、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、N−メチルピロリドンなどのアミド
類、ジメチルスルホキシド、スルホランなどの非プロト
ン性極性溶媒から選ばれる溶媒、またこれらの溶媒を複
数混合した溶媒が挙げられる。
【0039】本発明のポジ型感放射線レジスト組成物の
現像に用いられる現像液としては、例えば水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、メタケイ酸ナ
トリウム、メタケイ酸カリウム、リン酸三ナトリウム、
リン酸三カリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸水素
カリウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム等の無機
アルカリ類、n−プロピルアミン、ジーn−プロピルア
ミン、ジーn−ブチルアミン、メチルジエチルアミン、
ピロール、2,2−ジメチルピロール、β−ピコリン、
コリジン、ピペリジン、ピペラジン、トリエチレンジア
ミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−アミノエタ
ノール等のアミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロ
キシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、コリ
ン等の4級アンモニウム塩、アンモニア等の塩基類を一
種あるいは複数種含む水溶液が挙げれる。
【0040】これらのうちで2−ジエチルアミノエタノ
ールを含む現像液がレジストパターンの解像度の上で好
ましい。また、レジストパターン上のスカムを除く上で
も効果がある。特に好ましい現像液は、2−ジエチルア
ミノエタノールとテトラメチルアンモニウムヒドロキシ
ドの混合物の水溶液である。ジエチルエタノールアミン
とテトラメチルアンモニウムヒドロキシドとの混合比は
重量比で95/5〜10/90が好ましく、より好まし
くは90/10〜40/60である。現像液中の塩基類
の配合割合は10〜0.5重量%が好ましく、より好ま
しくは、9〜3重量%である。
【0041】また、前記現像液に、メタノール、エタノ
ール、エチルセロソルブ等のアルコール類、界面活性剤
を適当量添加してもよい。
【0042】
【実施例】以下本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0043】なお、本発明におけるダイマおよびトリマ
の含有量は、それぞれゲル浸透クロマトグラフィー(G
PC)で測定したクロマトグラフより求めたものであ
る。また以下の記述で「部」は重量部の略である。
【0044】合成例1 m−クレゾール35部、p−クレゾール65部、シュウ
酸0.5部、37%ホルマリン46部より通常の方法で
ノボラック樹脂を得た。
【0045】このノボラックの重量平均分子量は6,6
50、数平均分子量は1,184、分子量分布は5.6
2であり、ダイマの量は10.5重量%、トリマ量は
5.7重量%であった(このノボラックをノボラックA
とする)。
【0046】ノボラックAを1部取り、メタノール5.
00部に溶解し、攪拌下に4.00部の水を滴下しノボ
ラックを沈澱させた。上澄液を除き、沈澱したノボラッ
クを取り出して50℃で24時間真空乾燥した。0.8
6部のノボラックが得られ、このノボラックの重量平均
分子量は7,259、数平均分子量は1,745、分子
量分布は4.16、ダイマ量は6.1重量%、トリマ量
は3.0重量%であった(このノボラックをノボラック
Bとする)。
【0047】合成例2 2,3,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン1
3.41部、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スル
ホニルクロリド36.59部をジオキサン140部に溶
解し、トリエチルアミン13.78部をジオキサン30
部に溶かしたものを攪拌下に、40℃で滴下した。滴下
後40℃で10時間攪拌後、反応混合物を水1000部
の中に注ぎ、30分間攪拌した。析出した粉末を吸引濾
過し、水、メタノールで洗浄後、室温で16時間真空乾
燥した。
【0048】得られた化合物の高速液体クロマトグラフ
を後述の方法で測定したところ、全パターン面積中のテ
トラエステルのパターン面積、すなわちテトラエステル
の含量は33.3%、3,4,4′トリエステルのパタ
ーン面積、すなわち3,4,4′トリエステルの含量は
14.1%であった。
【0049】(この感放射線性化合物をCとする)。
【0050】なお、高速液体クロマトグラフィの測定は
ミリポア(株)製ウォーターズモデル501 ソルベン
トデリバリーシステムにガスクロ工業(株)製イナート
シルODS−2(5μm)4.6mmφ×250mmカ
ラムを40℃で使用し、ミリポア(株)製ウォーターズ
990Jフォトダイオードアレー検出器によりピーク検
出を行なった。検出波長は230nmを使用した。この
時キャリア溶媒として水35vol%アセトニトリル6
5vol%の溶液を用い1ml/分の流速で流した。高
分子量側の二つのピークを分取し、SIMSにより構造
を同定した。
【0051】合成例3 2,3,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン1
3.41部、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スル
ホニルクロリド29.27部をジオキサン140部に溶
解し、トリエチルアミン11.02部をジオキサン30
部に溶かしたものを攪拌下に、40℃で滴下した。滴下
後40℃で10時間攪拌後、反応混合物を水1000部
の中に注ぎ、30分間攪拌した。析出した粉末を吸引濾
過し、水、メタノールで洗浄後、室温で16時間真空乾
燥した。
【0052】得られた化合物の液体クロマトグラフを測
定したところ、テトラエステルの含量は20.1%、ト
リエステルの含量は13.1%であった。
【0053】(この感放射線性化合物をDとする)。
【0054】合成例4 2,3,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン1
3.41部、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スル
ホニルクロリド36.59部をN−メチルピロリドン1
40部に溶解し、ジエタノールアミン14.32部をア
セトン30部に溶かしたものを攪拌下に、40℃で滴下
した。滴下後40℃で10時間攪拌後、反応混合物を水
1000部の中に注ぎ、30分間攪拌した。析出した粉
末を吸引濾過し、水、メタノールで洗浄後、室温で16
時間真空乾燥した。
【0055】得られた化合物の液体クロマトグラフを測
定したところ、テトラエステルの含量は60.2%、ト
リエステルの含量は0.9%であった。
【0056】(この感放射線性化合物をEとする)。
【0057】合成例4 2,3,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン1
3.41部、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スル
ホニルクロリド29.27部をN−メチルピロリドン1
40部に溶解し、ジエタノールアミン11.44部をア
セトン30部に溶かしたものを攪拌下に、40℃で滴下
した。滴下後40℃で10時間攪拌後、反応混合物を水
1000部の中に注ぎ、30分間攪拌した。析出した粉
末を吸引濾過し、水、メタノールで洗浄後、室温で16
時間真空乾燥した。
【0058】得られた化合物の高速液体クロマトグラフ
を測定したところ、テトラエステルの含量は47.0
%、3,4,4′トリエステルのパターン面積、すなわ
ちトリエステルの含量は1.9%であった。
【0059】(この感放射線性化合物をFとする)。
【0060】実施例1 以下の原料を混合しレジスト液とした。
【0061】 ノボラック B 9.36部 例示化合物 12 1.04部 感放射線性成分 C 2.60部 “トロイソール”366 0.05部 (TOROY CHEMICAL社製界面活性剤) プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 87.0部 このレジスト溶液を0.2μmのメンブランフイルター
で濾過し、スピンナーを用いて4インチシリコンウエハ
上に回転塗布した後、ホットプレート上、110℃で1
分間プリベークし、0.50μmのレジスト膜を得た。
【0062】電子線露光装置を用い、加速電圧20k
V、電流量1nA,ビーム径0.5μmで0.45×
0.60mmの矩形領域(感度評価用)および線幅をか
えたラインアンドスペースパターン(解像度用)を順次
露光時間を変えて走査露光した。ついで、現像液として
テトラメチルアンモニウムヒドロキシドを1.50%、
2−ジエチルアミノエタノールを6.54%含む水溶液
を用い23℃で75秒間浸漬現像を行ない、水洗後、ス
ピン乾燥した。
【0063】(4)特性の評価 この試料の未露光部および露光した矩形領域のレジスト
膜厚を順次測定した。各露光部分について、露光量(す
なわち電流量と露光時間の積を面積で割った値)と残膜
率(すなわち露光部分膜厚を未露光部分膜厚で割った
値)を計算し、残膜率を露光量の対数に対してプロット
して感度曲線を作図した。
【0064】また、塗膜膜厚と未露光部分膜厚の差、す
なわち膜減りを求めた。
【0065】さらに走査電子顕微鏡を用いてラインアン
ドスペースパターン部分を観察し、解像した最小線幅を
もって解像度とした。
【0066】評価結果は以下のとおりであった。
【0067】感度 13.1μC/cm2 膜減り 87nm 解像度 0.5μm 比較例1 以下の原料を混合しレジスト液とした。
【0068】 ノボラック B 9.36部 例示化合物 12 1.04部 感放射線性成分 C 2.60部 “トロイソール”366 0.05部 (TOROY CHEMICAL社製界面活性剤) プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 87.0部 このレジスト溶液を0.2μmのメンブランフイルター
で濾過し、スピンナーを用いて4インチシリコンウエハ
上に回転塗布した後、ホットプレート上、110℃で1
分間プリベークし、0.50μmのレジスト膜を得た。
【0069】このレジスト膜を実施例1と同じ条件で露
光、現像し特性を評価した。
【0070】結果は以下のとおりであった。
【0071】感度 25.5μC/cm2 膜減り 54nm 解像度 1.0μm 実施例2 以下の原料を混合しレジスト液とした。
【0072】 ノボラック B 9.01部 例示化合物 12 1.00部 感放射線性成分 C 2.99部 “トロイソール”366 0.05部 (TOROY CHEMICAL社製界面活性剤) プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 87.0部 このレジスト溶液を0.2μmのメンブランフイルター
で濾過し、スピンナーを用いて4インチシリコンウエハ
上に回転塗布した後、ホットプレート上、110℃で1
分間プリベークし、0.50μmのレジスト膜を得た。
【0073】このレジスト膜を実施例1と同じ条件で露
光、現像し特性を評価した。
【0074】結果は以下のとおりであった。
【0075】感度 9.8μC/cm2 膜減り 121nm 解像度 0.5μm 実施例3 以下の原料を混合しレジスト液とした。
【0076】 ノボラック B 9.59部 例示化合物 12 1.07部 感放射線性成分 C 2.34部 “トロイソール”366 0.05部 (TOROY CHEMICAL社製界面活性剤) プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 87.0部 このレジスト溶液を0.2μmのメンブランフイルター
で濾過し、スピンナーを用いて4インチシリコンウエハ
上に回転塗布した後、ホットプレート上、110℃で1
分間プリベークし、0.50μmのレジスト膜を得た。
【0077】このレジスト膜を実施例1と同じ条件で露
光、現像し特性を評価した。
【0078】結果は以下のとおりであった。
【0079】感度 15.3μC/cm2 膜減り 132nm 解像度 0.5μm 実施例4 以下の原料を混合しレジスト液とした。
【0080】 ノボラック B 9.36部 例示化合物 12 1.04部 感放射線性成分 C 2.60部 “トロイソール”366 0.05部 (TOROY CHEMICAL社製界面活性剤) プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 87.0部 このレジスト溶液を0.2μmのメンブランフイルター
で濾過し、スピンナーを用いて4インチシリコンウエハ
上に回転塗布した後、ホットプレート上、110℃で1
分間プリベークし、0.50μmのレジスト膜を得た。
【0081】このレジスト膜を実施例1と同じ条件で露
光、現像し特性を評価した。
【0082】結果は以下のとおりであった。
【0083】感度 7.8μC/cm2 膜減り 79nm 解像度 0.5μm 実施例5 以下の原料を混合しレジスト液とした。
【0084】 ノボラック B 8.78部 例示化合物 10 0.97部 感放射線性成分 C 3.25部 “トロイソール”366 0.05部 (TOROY CHEMICAL社製界面活性剤) プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 87.0部 このレジスト溶液を0.2μmのメンブランフイルター
で濾過し、スピンナーを用いて4インチシリコンウエハ
上に回転塗布した後、ホットプレート上、110℃で1
分間プリベークし、0.50μmのレジスト膜を得た。
【0085】このレジスト膜を実施例1と同じ条件で露
光、現像し特性を評価した。
【0086】結果は以下のとおりであった。
【0087】感度 8.4μC/cm2 膜減り 87nm 解像度 0.5μm 比較例2 以下の原料を混合しレジスト液とした。
【0088】 ノボラック B 8.78部 例示化合物 12 0.97部 感放射線性成分 C 3.25部 “トロイソール”366 0.05部 (TOROY CHEMICAL社製界面活性剤) プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 87.0部 このレジスト溶液を0.2μmのメンブランフイルター
で濾過し、スピンナーを用いて4インチシリコンウエハ
上に回転塗布した後、ホットプレート上、110℃で1
分間プリベークし、0.50μmのレジスト膜を得た。
【0089】このレジスト膜を実施例1と同じ条件で露
光、現像し特性を評価した。
【0090】結果は以下のとおりであった。
【0091】感度 22.8μC/cm2 膜減り 70nm 解像度 1.0μm
【0092】
【発明の効果】本発明の感放射線レジストは、特別な感
放射線性化合物を用いることにより高感度でドライエッ
チング耐性の優れたものとなる。本発明により高集積度
の集積回路用レジストとして好適なポジ型感放射線レジ
スト組成物を容易に得ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ可溶性樹脂と感放射線性成分か
    ら成るポジ型感放射線レジストであって該感放射線性成
    分が、2,3,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフエ
    ノンの1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸
    エステルであり、230nmの検出器を用いて測定した
    高速液体クロマトグラフにおいて、テトラエステルのパ
    ターン面積が全パターン面積の25〜45%であり、か
    つ3,4,4′トリエステルのパターン面積が5〜30
    %である事を特徴とするポジ型感放射線レジスト組成
    物。
  2. 【請求項2】 添加剤としてβ−トリオン化合物を含有
    することを特徴とする請求項1記載のポジ型感放射線レ
    ジスト組成物。
  3. 【請求項3】 β−トリオン化合物が下記一般式で表わ
    されるものであることを特徴とする請求項2記載のポジ
    型感放射線レジスト組成物。 【化1】 を表わし、Rはアルキル基、アルケニル基、アラルキル
    基、アリールアルケニル基を表わす。)
  4. 【請求項4】 請求項1のポジ型感放射線レジストを基
    板上に塗膜し、電子線でパターン露光後アルカリ水溶液
    で現像することを特徴とするパターン形成方法。
JP4135353A 1992-05-27 1992-05-27 ポジ型感放射線レジスト組成物およびそれを用いるパターン形成方法 Pending JPH05333538A (ja)

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WO2002037185A1 (fr) * 2000-10-31 2002-05-10 Clariant International Ltd. Composition de resine photosensible

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