JPH0533277B2 - - Google Patents

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JPH0533277B2
JPH0533277B2 JP60120122A JP12012285A JPH0533277B2 JP H0533277 B2 JPH0533277 B2 JP H0533277B2 JP 60120122 A JP60120122 A JP 60120122A JP 12012285 A JP12012285 A JP 12012285A JP H0533277 B2 JPH0533277 B2 JP H0533277B2
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JP
Japan
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friction
friction material
oxide powder
aromatic polyamide
rubber
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JP60120122A
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English (en)
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JPS61278586A (ja
Inventor
Hidetoshi Okamoto
Misao Masuda
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Nihon Valqua Kogyo KK
Original Assignee
Nihon Valqua Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
発明の技術分野 本発明は、クラツチデスクの緩衝材、洗濯機の
ブレキシーなどに用いられる押出し成形可能な摩
擦材に関し、さらに詳しくは、石綿を用いずに形
成された押出し成形可能な摩擦材に関する。 発明の技術的背景ならびにその問題点 クラツチデイスク、洗濯機の回転筒などには、
緩衝作用を持たせるために、摩擦材が用いられて
いる。このような摩擦材は、高摩擦係数を有する
とともに耐摩耗性に優れ、かつクツシヨン性を有
し、しかもたとえば回転筒に巻きつけても折れな
いというような柔軟性を有することが望ましい。
このような摩擦材は、従来石綿を基材として製造
されてきたが、近年に至つて石綿資源の枯渇およ
びそれに伴なう入手難の問題が生ずるとともに、
石綿の人体に対する悪影響も指摘され、石綿の使
用は再検討され始めている。 このため本発明者らは、摩擦材を石綿以外の基
材繊維から製造するべく鋭意検討したところ、次
のような事実を見出した。すなわち、石綿の代わ
りにガラス繊維などの剛直な無機繊維を基材とし
て用いて摩擦材を製造しようとすると、室温から
50℃程度の低温での押出機によるシート状物への
製造が困難となり、いちいち各摩擦材を加熱圧縮
しなければならず、このため量産性が著しく低下
してコスト上昇を招くともに、クツシヨン性およ
ひ柔軟性に優れたものが得られないという問題点
が生じてしまう。一方、石綿の代わりに、芳香族
ポリアミド繊維あるいはフイブリル化した芳香族
ポリアミド繊維を基材繊維として用いて摩擦材を
製造する場合には、低温で押出機によりシート状
に製造することが可能で量産性には優れている
が、得られる摩擦材は耐熱性に劣り、150〜200℃
程度の高温状態ではその摩擦係数が大きく低下し
てしまうという重大な問題点が生じてしまう。 本発明者らは、芳香族ポリアミド繊維を基材と
して含む摩擦材の高温条件下での使用時における
摩擦係数の低下すなわち高温フエード現象を少な
くすることを検討したところ、特定の充填剤を添
加すれば、上記の問題点が一挙に解決されること
を見出して本発明を完成するに至つた。 発明の目的 本発明は、石綿以外の基材繊維から、押出し成
形が可能で量産性に優れ、しかもクツシヨン性お
よび柔軟性をも有し、その上高温条件下で使用し
ても、摩擦係数の低下が認められないような摩擦
材を提供することを目的としている。 発明の概要 本発明に係る摩擦材は、基材としての芳香族ポ
リアミド繊維と、熱硬化性樹脂およびゴム材を含
む結着組成物と、高温フエード防止剤として、粒
径が150〜500メツシユの金属酸化物粉末とを含ん
でなることを特徴としている。 高温フエード防止剤としての金属酸化物粉末と
しては、焼成アルミナ粉末、酸化亜鉛粉末、酸化
鉛粉末などが主として用いられる。 発明の具体的説明 以下本発明に係る摩擦材について具体的に説明
する。 本発明に係る摩擦材は、基材繊維として、芳香
族ポリアミド繊維を含んでいる。この芳香族ポリ
アミド繊維としては、フイブリル化した芳香族ポ
リアミド繊維が好ましく用いられる。このような
芳香族ポリアミド繊維は、デユポン社よりケブラ
ーあるいはケブラーパルプとして市販されてい
る。 このような芳香族ポリアミド繊維に、熱硬化性
樹脂およびゴム材からなる結着組成物が付着され
る。熱硬化性樹脂としては、具体的にはフエノー
ル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂
などが用いられる。これらのうち、フエノール樹
脂が好ましく、フエノール樹脂としては、ノボラ
ツク型、レゾール型、あるいはクレゾール変性、
メラミン変性、ゴム変性、カシー変性などの変性
フエノール樹脂が用いられる。 ゴム材としては、ブタジエンゴム(BR)、ス
チレン−ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴ
ム(IR)、エチレン−プロピレンゴム(EPM)、
ブチルゴム(IIR)、クロロプレンゴム(CR)、ア
クリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、クロ
ルスルホン化ポリエチレン(CSM)、アクリルゴ
ム(ACM)、ウレタンゴム(U)、シリコーンゴ
ム(Si)、フツ素ゴム(FPM)、多硫化ゴム
(T)、ポリエーテルゴム(POR)などの合成ゴ
ムならびに天然ゴムが用いられうるが、特にスチ
レン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリ
ル−ブタジエンゴム(NBR)が好ましい。 また、ゴム材中に用いられる加硫剤としては、
イオウ、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、有機過酸
化物などが用いられる。また加硫促進剤として
は、チアゾール系促進剤、スルフエンアミド系促
進剤、ジチオカルバメート系促進剤、アルデヒド
アミンン系促進剤、グアニジン系促進剤、チオ尿
素促進剤、キサンテート系促進剤チラウム系促進
剤、アルデヒドアンモニア系促進剤などが用いら
れる。 本発明では、摩擦材中に高温フエード防止剤と
して、下記のような大きさの金属酸化物粉末が用
いられることに大きな特徴がある。金属酸化物粉
末としては、焼成アルミナ粉末、酸化亜鉛粉末、
酸化鉛粉末などが用いられるが、このうち特に焼
成アルミナ粉末が好ましい。このような金属酸化
物粉末は、150〜500メツシユ好ましくは250〜350
メツシユ程度の大きさを有することが好ましい。
150メツシユ以下の大きさの金属酸化物粉末を用
いると、摩擦材成形用組成物を押出機にて押出し
成形する際に、押出機スクリユーが傷つきやすく
なるため好ましくない。 焼成アルミナなどの金属酸化物粉末を、摩擦材
中に含有せしめることによつて、高温条件下で摩
擦材を使用しても摩擦係数はほとんど低下しなく
なり、優れた摩擦特性を有する摩擦材が得られ
る。たとえば焼成アルミナを含有せしめた摩擦材
の場合には、100℃での摩擦係数μは0.501であつ
て、200℃でのμは0.569である。これに対して、
石綿製摩擦材での摩擦向上剤として公知のバライ
ト(硫酸バリウム)を、本発明に係る芳香族ポリ
アミド繊維を基材とする摩擦材に高温フエード防
止剤して用いると、100℃での摩擦係数μは0.563
であるのに対して、200℃ではμは0.177と大きく
低下してしまう。同様に石綿製摩擦材での摩擦向
上剤であるカシユーダストを本発明に用いて摩擦
材を製造すると、100℃での摩擦係数μは0.453で
あるのに対し200℃でのμは0.144と大きく低下し
てしまう。 このように本発明では、従来石綿製摩擦材での
摩擦向上剤として代表的な化合物たとえばバライ
ト、カシユーダストを、芳香族ポリアミド繊維を
基材とする摩擦材に高温フエード防止剤として用
いても、ほとんど効果がないことは注目すべきこ
とである。 また、本発明に係る摩擦材は、増量剤および増
粘剤を含んでいてもよく、このような増量剤およ
び増粘剤としては、ベントナイト、有機変性ベン
トナイト、微粒子シリカ、カルボキシメチルセル
ロースなどが挙げられる。 本発明における摩擦材では、基材繊維としての
芳香族ポリアミド繊維100重量部に対して、高温
フエード防止剤としての金属酸化物粉末は、30〜
100重量部好ましくは40〜80重量部の量で用いら
れる。また、熱硬化性樹脂、ゴム材および加硫剤
を含んでなる結着剤組成物は、芳香族ポリアミド
繊維に対して、150〜300重量部好ましくは200〜
250重量部の量で用いられる。さらにまた、増量
剤および充填剤は、芳香族ポリアミド繊維に対し
て、20〜100重量部好ましくは40〜80重量部の量
で用いられる。 次に、本発明に係る摩擦材の製造方法について
説明するが、基本的には石綿製摩擦材の製造方法
と同様であつて、基材繊維としての石綿を芳香族
ポリアミド繊維に代えればよい。すなわち、芳香
族ポリアミド繊維、ゴム剤、加硫剤、増量剤をよ
くロールおよびニーダーなどで混練する。そして
得られた混練物と、熱硬化性樹脂を有機溶剤に溶
解させて得られた溶液と、必要に応じて増粘剤と
をよく混練し、これに高温フエード防止剤を添加
してよく混練して摩擦材形成用組成物を調製す
る。得られた摩擦材形成用組成物を、押出し成形
機に供給し、この押出し成形機により押出し成形
するとシート状の摩擦材予備成形体が得られる。 この摩擦材予備成形体を乾燥した後、加熱圧縮
すれば、摩擦材が得られる。 発明の効果 本発明に係る摩擦材では、芳香族ポリアミド繊
維を基材繊維として用い、上述したような特定の
大きさの金属酸化物粉末を高温フエード防止剤と
して用いているので、以下のような効果が得られ
る。 (a) 石綿以外の基材繊維から摩擦材を形成するこ
とができる。 (b) 押出し成形が可能であるため、量産性に優
れ、しかもクツシヨン性および柔軟性に優れた
摩擦材が得られる。 (c) 高温条件下で使用しても、摩擦係数が低下す
るという高温フエード現象がほとんど認められ
ない摩擦材が得られる。 (d) しかも、このような摩擦材を製造する際に用
いられる摩擦材形成用組成物では、押出機にて
押出成形する際に、押出機のスクリユーを傷付
けることなく、シート状物のスムーズな押出成
形ができる。 以下本発明を実施例により説明するが、本発明
はこれら実施例に限定されるものではない。 実施例 1 芳香族ポリアミド繊維100重量部と、NBRゴム
100重量部と、硫黄10重量部と増量剤150重量部と
をロールでよく混練した。得られた混練物と、フ
エノール樹脂70重量部を有機溶剤(アセトン)
150重量部に溶解したものと増粘剤であるベント
ン(#27 INDUSTRIES 社製)35重量部とを
ニーダーで5〜20分混練した後、この混練物に、
325メツシユの焼成アルミナ粉末を80重量部添加
して充分にニーダーで混練して、摩擦材形成用組
成物を調製した。 得られた摩擦材形成用組成物を押出し成形機に
供給し、押出し成形機により押出し成形して、シ
ート状の摩擦材予備成形体を製造した。 得られた摩擦材予備成形体を40〜80℃で乾燥し
た後、180℃の温度で40Kgf/cm2の圧力で20分間
加熱圧縮して、摩擦材を製造した。 得られた摩擦材の摩擦係数を100℃,150℃,
200℃の温度で測定した。またこの摩擦材を200℃
に保つた後冷却し、再び100℃の温度に加熱して、
摩擦係数を測定した。結果を表1に示す。 比較例 1 実施例1において、焼成アルミナ粉末の代わり
に、カシユーダスト粉末を用いた以外は、実施例
1と同様にして摩擦材を製造した。 この摩擦材の高温時の摩擦係数を実施例1と同
様にして測定した。結果を表1に示す。 比較例 2 実施例1において、焼成アルミナ粉末の代わり
に、バライト粉末を用いた以外は、実施例1と同
様にして摩擦材を製造して、高温度の摩擦係数を
測定した。結果を表1に示す。
【表】 表1から、芳香族ポリアミド繊維を基材とする
摩擦材では、焼成アルミナ粉末を添加すると、高
温フエード現象は全く認められないのに対して、
石綿製摩擦材の場合の摩擦向上剤であるカシユー
ダスト、バライトなどを芳香族ポリアミド繊維を
基材とする摩擦材に添加しても高温フエード現象
は全く解決されていないことがわかる。 実施例 2 実施例1において、焼成アルミナ粉末の代わり
に、325メツシユの酸化亜鉛粉末を用いた以外は
実施例1と同様にして摩擦材を製造した。 得られた摩擦材の高温時の摩擦係数を測定した
ところ、高温フエード現象は認められなかつた。 実施例 3 実施例1において、焼成アルミナ粉末の代わり
に、325メツシユの酸化鉛粉末を用いた以外は実
施例1と同様にして摩擦材を製造した。 得られた摩擦材の高温時の摩擦係数を測定した
ところ、高温フエード現象は認められなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基材としての芳香族ポリアミド繊維と、 熱硬化性樹脂、ゴム材を含んでなる結着剤組成
    物と、 高温フエード防止剤として、粒径が150〜500メ
    ツシユの金属酸化物粉末 とを含んでなることを特徴とする押出し成形可能
    な摩擦材。 2 金属酸化物粉末が、焼成アルミナ粉末、酸化
    亜鉛粉末または酸化鉛粉末である特許請求の範囲
    第1項に記載の押出し成形可能な摩擦材。
JP12012285A 1985-06-03 1985-06-03 押出し成形可能な摩擦材 Granted JPS61278586A (ja)

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JPS61278586A JPS61278586A (ja) 1986-12-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5360587A (en) * 1992-01-15 1994-11-01 Plastics Engineering Company Preparation of friction elements and compositions therefor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5611981A (en) * 1979-06-21 1981-02-05 Raybestos Manhattan Inc Abrasive composition
JPS5861169A (ja) * 1981-09-15 1983-04-12 チオコ−ル・コ−ポレ−シヨン アラミド含有摩擦材料
JPS6020988A (ja) * 1983-07-15 1985-02-02 Unitika Ltd 非アスベスト摩擦材およびその製法

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