JPH0533274A - 電子写真方式捺染布用処理剤及び捺染方法 - Google Patents

電子写真方式捺染布用処理剤及び捺染方法

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JPH0533274A
JPH0533274A JP3182344A JP18234491A JPH0533274A JP H0533274 A JPH0533274 A JP H0533274A JP 3182344 A JP3182344 A JP 3182344A JP 18234491 A JP18234491 A JP 18234491A JP H0533274 A JPH0533274 A JP H0533274A
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printing
cloth
web
silicone
dye
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JP3182344A
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Yoshihiko Kasahara
良彦 笠原
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 静電型電子写真方式により布帛等に直接着色
ポリアミドトナーを転写、定着して得られる捺染布に用
いられる処理剤であって、シリコーン樹脂エマルジョン
を含有する。 【効果】 電子写真方式による捺染布の耐久性を向上さ
せ、各種繊維から構成される布帛への多色印刷を可能に
し、多品種少量の加工が受注後短期間に納入出来るので
不良在庫を抱えることがなくなり資金の有効利用が図ら
れる。更に、製版工程、彫刻工程及び色糊が不要とな
り、更に染色加工に不可欠のスチーミング、乾熱処理等
の工程が不要となり、水、熱エネルギが極端に省略でき
る上に環境汚染の心配がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真方式による捺染
布用処理剤及びこの処理剤を用いた捺染方法に関し、詳
しくは、ジメチルシリコーン、アルキル変性シリコー
ン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、
両末端水酸基化ジメチルポリシロキサン等のシリコーン
樹脂エマルジョンを含有する、電子写真方式による捺染
布の耐久性を改善した処理剤及びこの処理剤を用いた捺
染方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
布帛等の捺染方法としては、スクリーン捺染法、ローラ
ー捺染法、ロータリースクリーン捺染法、熱転写捺染
法、最近のインクジェットプリンター捺染法などがあ
る。しかしながら、これらの捺染法には以下の如き欠点
がある。スクリーン捺染法はスクリーンの製造に時間を
費やし、スクリーンの保管に場所を取り、作業は間欠工
程であるから捺染の生産スピードが遅い等の欠点があ
り、一方、生産スピードの速いローラー捺染法は金属ロ
ールに図柄模様を彫刻する工程が繁雑でローラーが重い
ために取り扱いが困難であり、ロータリースクリーン捺
染法はローラー捺染法とスクリーン捺染法との特徴を兼
備し、このロータリースクリーンは軽量で、取り替えも
容易であるが、何れの捺染も新規の図柄を作成するため
のスクリーンの製作に時間がかかり、ローラー彫刻、色
糊の調整、捺染後のプリントはスチーミングや乾熱処理
等の手段で染料の発色固着を行い、洗浄、乾燥工程等が
多岐に渡り、デザインから捺染布が出来上がるまで長期
間が費やされ、通常の加工は予測と見込み生産を余儀な
くされているために作り貯めや不良在庫を抱える等の難
点がある。特に最近のようにファッションが多様化或い
は個性化してくると納期的な面から追随し得ず、また、
多品種少量の加工は採算困難である等の欠点が問題化し
ている。
【0003】この様な状況下で、デザイン後の図柄模様
のスクリーン製作、ローラー彫刻、色糊の調整と捺染後
の洗浄、乾燥工程を改善させた捺染法として考えられた
のが熱転写捺染方法である。この方法は、上記の欠点や
難点がかなり改善されたが、昇華染料で印刷したシート
状物を布帛に密着、加熱して染料を昇華し、布帛に染着
させるが、この方法で捺染できる繊維はポリエステル繊
維又は昇華染料が染着できる前処理を施した布帛に限定
され、図柄変更は印刷メーカーが供給する転写用マスタ
ー紙に限定され、多量生産に向いているが非能率的な面
があり、転写紙が不経済であり、加工工程に関しては上
記と同様の難点がある。
【0004】更に、近年の捺染加工業界は多品種少量生
産化に加えて、納期の短縮化の要請が高まる中、前述の
捺染法の最大の問題点である彫刻製版工程を省略し、コ
ンピュータと連動させたインクジェットプリンタ(特開
平2−47377号、特開平2−47378号、特開平
2−53976号)が一部に導入され、彫刻ロールやス
クリーンが不要で、受注後直ちに生産が可能で、図柄及
び色の変更が容易であり、デザインの保管や取り出しが
容易である等の従来の捺染方法より自由度が高くなった
が、この方式を採用するには多額の資金と専門的な技能
と知識が必要となる難点がある。
【0005】一方、電子写真技術を応用した静電複写装
置を利用して図柄模様を描き出す方法、すなわち、静電
複写装置においてオリジナル画像を感光ドラム表面に静
電潜像とし、着色料を含むトナーを静電力で飛着させて
トナー現像を形成させ、このトナー現像を転写部で布帛
等に転写し、定着部でトナーを布帛等に熱溶融定着させ
ることにより複写捺染する方法は近年開発され公知であ
る。例えば、電子印刷による布帛類の直接現像印捺方法
(特開昭51−56313号)はスチーミングで発色さ
せ、しかる後にトリクレンによって洗浄脱樹脂を行い、
静電捺染方法(特開昭52−18985号、特開昭52
−148285号、特開昭53−6692号、特開昭5
3−81783号、特開昭53−130385号、特開
昭60−213978号)は蒸熱定着で染料を布帛に染
着し、その後にトナー中の結着樹脂を溶剤等で洗浄除去
する方法が提案されているが、この溶剤等は環境汚染に
つながり、結着樹脂を洗浄することが難点である。更
に、昇華性もしくは気化性染料による昇華捺染法(特開
昭52−60627号、特開昭56−30143号、特
開昭58−87378号、特開昭60−118852
号、特開昭61−113299号)に関しても公知であ
るが、これらの対象繊維はポリエステル繊維、若しくは
ポリエステル繊維以外の場合は昇華性染料が染着できる
化合物で予め前処理工程で処理する必要があり、前処理
という工程の繁雑さと、対象繊維が限定されるという難
点がある。
【0006】また繊維と染料の関係に関し、分散染料を
含むトナーはポリエステル繊維、反応染料や直接染料を
含むトナーはセルロース繊維、カチオン染料を含むトナ
ーはアクリル繊維、酸性染料を含むトナーはポリアミド
繊維又は羊毛繊維等、捺染しようとする繊維に適した染
料を含むトナーを使用しなければならないという不合理
さがあり、衣料品の摩擦堅牢度試験、洗濯耐久性試験、
ドライクリーニング耐久性試験(以下本発明において、
消費性能耐久性と称する)が評価されていないか、評価
されていても(特開昭53−130385号)、スチー
ミング後の脱樹脂は溶剤洗浄を行うので問題がある。
【0007】現状では、電子写真方式は、紙を被印捺体
として用いる時は優れた電子転写印捺が得られ、事実工
業的に多用されているが、布を被印捺体として用いる時
は電子転写印捺の定着性が不良で、殆ど実用化されてい
ない。即ち、従来から電子複写に用いられているトナー
は布に定着させた後の消費性能耐久性が著しく悪い。ま
た電子写真方式でトナーを布帛等に直接現像印捺する方
法は、スチーミングで発色させ、更に、トリクレン等の
溶剤で脱樹脂するのが困難であり、昇華捺染方法は対象
繊維が限定されてしまう。本発明の目的は、柔軟性があ
り消費性能耐久性のある、静電型電子写真方式による捺
染布を得るための処理剤及び捺染方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる現状
に鑑み、上記課題を解決すべく、布帛等の捺染に関して
鋭意研究した結果、電子写真方式による捺染布の耐久性
を改善しうる処理剤を見出し、本発明を完成させるに到
った。即ち、本発明は、静電型電子写真方式により布帛
等に直接着色ポリアミドトナーを転写、定着して得られ
る捺染布に用いられる処理剤であって、シリコーン樹脂
エマルジョンを含有することを特徴とする電子写真方式
による捺染布用処理剤、及びこの処理剤を用いる捺染方
法を提供するものである。
【0009】本発明の静電型電子写真方式による捺染方
法は、オリジナル画像を光分解フィルター(ブルーフィ
ルター、グリーンフィルター、レッドフィルター)を通
して、感光ドラム上に潜像画像を形成させ、現像部で着
色ポリアミドトナーを静電力により潜像画像へ飛着さ
せ、これらのトナー現像は転写部で布帛等に静電吸引で
転写され、定着部で着色ポリアミドトナーは布帛等のT
シャツ、ネクタイ、ハンカチ、ゼッケン等の裁断布に即
座に捺染が出来、更にシリコーン樹脂エマルジョンを含
有する処理剤で処理することにより消費性能耐久性のあ
る捺染布が容易に得られる。
【0010】本発明の静電型電子写真方式とは公知のカ
ラー電子写真プロセスで、帯電、露光、光分解フィルタ
ー、現像、転写、定着、清掃、除電のステップからな
り、感光ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写
装置、定着装置、清掃装置、除電装置から構成されてい
る。
【0011】本発明で用いられる布帛等とは、木綿、羊
毛、麻、絹、レーヨン、ジ又はトリアセテート、アクリ
ル、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、その他の天然繊維又は合成繊維素材の単独若し
くは混紡、混繊で製造される織布、編物、不織布、合成
皮革、天然皮革等のヒート状物であり、その他、ガラス
繊維等の無機繊維からなる織布、編物、不織布を用いる
ことも可能である。
【0012】本発明の着色ポリアミドトナーは、ポリア
ミド樹脂にイエロ、マゼンタ、シアン等の着色料を添加
した原着色樹脂の粉末でもよく、ポリアミド樹脂粉末の
表面を着色料で処理しても、染色した着色ポリアミド樹
脂でもよく、得られた着色ポリアミド粉体の平均粒径は
5〜50μ、好ましくは5〜20μで、これらの粒子の帯電
容量を調整するために電荷調整剤を添加したり、粉末の
流動性を向上させるために流動性向上剤を添加したり、
熱定着時に熱ロール表面へのオフセット性を防止するた
めのオフセット防止剤を添加してもよい。
【0013】本発明の着色ポリアミドトナーを構成する
ポリアミド樹脂としては、軟化点が80〜 160℃の熱可塑
性ポリアミド樹脂が好ましく、この軟化点より10℃高い
温度で測定される溶融粘度が103 〜108 CPS であるもの
が好ましく、より好ましくは103 〜104 CPS の樹脂であ
ることが望ましい。尚、本発明における軟化点はJISK28
17 に準じて環球法によりシリコンオイル中で毎分5℃
の昇温速度で測定される値である。
【0014】本発明の着色ポリアミドトナーは、布帛等
に静電転写され、熱ロールで溶融圧着する場合、適度に
布へ浸透することが接着力を高め、消費性能耐久性を高
めるのに必要である。溶融粘度が上記範囲より低すぎる
と、布帛等への浸透性が大きすぎ、捺染布の鮮明性や再
現性が乏しくなり、外観を損なうばかりではなく、風合
いが硬くなり易くなり、熱定着ロール表面への溶融トナ
ーの移行が著しくなり好ましくない。一方、溶融粘度が
上記範囲より高すぎると溶融トナーの布帛等への浸透性
が悪くなり、十分な定着が得られなく消費性能耐久性が
悪くなり好ましくない。また軟化点が上記範囲より高す
ぎると布帛等への熱定着時に、より高温にする必要があ
り、布の熱収縮や損傷が起きるので好ましくない。軟化
点が上記範囲より低すぎると、粉体の保存安定性が悪く
なり好ましくない。
【0015】上記のような熱溶融特性を示す流動特性を
有し、布帛等への定着性のあるポリアミド樹脂として
は、分子鎖中に少なくとも1つ以上のアミド結合若しく
はエステル結合を有するポリアミド樹脂が好適である。
このようなポリアミド樹脂としては、各種のジカルボン
酸とジアミンとラクタムを重合して得られる共重合ポリ
アミド樹脂が用いられ、ジカルボン酸の原料としてはア
ジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、ノナンジカルボン酸、デカンジカルボン酸、
ドデカンジカルボン酸等の炭素数6〜12の脂肪族ジカル
ボン酸、炭素数36のジカルボン酸を主成分とするダイマ
ー酸、末端カルボキシル化 1,2−ポリブタジエン、末端
カルボキシル化水添 1,2−ポリブタジエン等の末端カル
ボキシル化液状ゴム、イソフタル酸、フタル酸、テレフ
タル酸等の芳香族ジカルボン酸が使用され、また、n−
ドデセニルコハク酸、n−オクチルコハク酸等及びこれ
らの酸無水物も使用できる。また、分子量が 400〜4,00
0 の両末端カルボキシル化ポリエチレングリコールも使
用可能である。ジアミンの原料としては、エチレンジア
ミン、プロピレンジアミン、 1,2−ジアミノプロパン、
テトラメチレンジアミン、ピペラジン、ペンタメチレン
ジアミン、ヘキサメチレンジアミン、 1,7−ジアミノヘ
プタン、 1,8−ジアミノオクタン、 1,9−ジアミノノナ
ン、1,10−ジアミノデカン、分子量が 300〜2,000 の両
末端アミノ化ポリエチレングリコールジアミン等の脂肪
族及び脂環族ジアミンが使用できる。ラクタムの原料と
してはε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタム等の炭
素数6〜12のラクタム、若しくはそれらの開環したω−
アミノ酸が使用できる。
【0016】本発明の着色ポリアミドトナーの着色料と
しては公知の酸性染料、金属錯塩酸性染料、酸性媒染染
料(クロム染料)等が使用できる。例えば、スミノール
・ファスト・イエローR(住友化学工業(株))、ダイ
レクト・ファスト・イエローR(三菱化成(株))、カ
ヤノール・ミーリング・イエローO(日本化薬
(株))、ミツイ・ナイロン・ファスト・イエローG
(三井東圧染料(株))、スミノール・ファスト・レッ
ドG(住友化学工業(株))、ダイレクト・スプラ・レ
ッド3B(三菱化成(株))、カヤノール・ミーリング
・レッドBW(日本化薬(株))、ミツイ・ナイロン・
ファスト・レッドG(三井東圧染料(株))、スミノー
ル・ファスト・ネービー・ブルーR(住友化学工業
(株))、カヤノール・サイアニンG(日本化薬
(株))、ミツイ・ナイロン・ファスト・スカイ・ブル
ーB(三井東圧染料(株))、ミツイ・クロム・イエロ
M(三井東圧染料(株))、ミツイ・アリザリン・レッ
ドS(三井東圧染料(株))、ミツイ・クロム・ピュア
・ブルーBX(三井東圧染料(株))等の染料、チタン
白、亜鉛華等の白色顔料、カーボンブラック、アニリン
ブラック等の黒色顔料等である。これらの染料や顔料で
ポリアミド樹脂を着色する方法は公知の方法でよく、例
えば溶融ポリマーに添加する原着方法、樹脂粉末を染色
する染色方法、樹脂粉末の表面に付着させる表面処理方
法等があるが、原着方法、染色方法がより望ましい。本
発明の処理剤はシリコーン樹脂エマルジョンを含有し、
上記のようにして得られた捺染布に処理される。本発明
に用いられるシリコーン樹脂エマルジョンとしては、ジ
メチルシリコーン(TSF451:東芝シリコーン
(株)製、KF96:信越シリコーン(株)製、SH2
00:トーレシリコーン(株)製)、アミノ変性シリコ
ーン(TSF4702:東芝シリコーン(株)製、KF
861:信越シリコーン(株)製)、アルキル変性シリ
コーン(TSF4420:東芝シリコーン(株)製、K
F410:信越シリコーン(株)製、SH230:トー
レシリコーン(株)製)、エポキシ変性シリコーン(T
SF4730:東芝シリコーン(株)製、KF100
T:信越シリコーン(株)製)、両末端水酸基化ジメチ
ルポリシロキサン(TSW831:東芝シリコーン
(株)製、ポロンMR:信越シリコーン(株)製、SH
8200:トーレシリコーン(株)製)などを主成分と
するエマルジョンで、単独若しくは併用で使用してもよ
い。
【0017】本発明の処理剤の捺染布に対する処理方法
は、スプレー法、浸漬法、キスロール法の何れの方法で
もよいが、均一に処理することが重要である。シリコー
ン樹脂の捺染布に対する付着量は0.05〜1%、好ましく
は 0.1〜 0.3%である。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げ具体的に説明す
るが、勿論本発明はかかる実施例のみに限定されるもの
ではない。尚、各種の測定法は以下の方法に従った。 (イ)乾燥摩擦堅牢度(摩擦と略す) JIS L0849 に従って摩擦堅牢度試験機I型で乾燥状態の
摩擦用白綿布を用い100回往復摩擦した。パネラー5名
により視覚的に5段階評価を行い、5名の評価値の平均
値を採用した。尚、5段階の評価基準は次の通りであ
る。 1:模様がほとんど消失 2:模様が薄い 3:模様の一部が消失 4:模様が僅かに薄い 5:模様が変化しない (ロ)耐洗濯性(洗濯と略す) JIS L1089 のF−1法に従って家庭用洗濯機で洗濯後、
脱水、風乾した。パネラー5名により視覚的に5段階評
価を行い、5名の評価値の平均値を採用した。 尚、5段階の評価基準は次の通りである。 1:模様がほとんど脱落 2:模様の一部が脱落 3:模様の一部が消失 4:模様が僅かに薄い 5:模様が変化しない (ハ)耐ドライクリーニング性(DCと略す) JIS L0860 に従ってドライクリーニングを行った。パネ
ラー5名により視覚的に5段階評価を行い、5名の評価
値の平均値を採用した。尚、5段階の評価基準は次の通
りである。 1:模様がほとんど脱落 2:模様の一部が脱落 3:模様の一部が消失 4:模様が僅かに薄い 5:模様が変化しない 実施例1 溶融粘度1000 CPSのポリアミド樹脂(日本リルサン
(株)製, プラタミドH106, 平均粒径:40〜50μ)
を下記条件で染色し、乾燥(50℃、真空下)、分級
(M.D.Sセパレーター:日本ニューマチック工業
(株))、表面処理(アエロジル)による電荷調整を行っ
て得られた着色ポリアミドトナーを使用し、下記電子複
写条件により、ポリエステルトロピカル布に電子複写
し、熱定着して捺染布を得た。得られた捺染布に、ジメ
チルシリコーン樹脂エマルジョン(TSF451:東芝
シリコーン(株)製)の各種希釈液を作り、上から均一
にスプレー処理を行った。その時のシリコーン樹脂エマ
ルジョンの付着量と耐久性との関係を調べた。結果を表
1に示す。 <ポリアミドの染色条件> 染色温度:80℃ 染色時間:60分 粉体の粒径:50μ以下 染料:スミノール・ファスト・イエローR 染料濃度:3%owf <電子複写機による複写条件> 電子複写機:SHARP SF8600 キャリア:1070g 着色ポリアミドトナー:30g
【0019】
【表1】
【0020】実施例2 実施例1と同様なポリアミドトナーを用い、実施例1と
同様にしてポリエステルトロピカル布に電子複写し、熱
定着して捺染布を得た。得られた布を下記に示す各種シ
リコーンエマルジョン等の処理剤に浸漬し、付着量が0.
3 %となるように処理し、乾燥して耐久性を調べた。結
果を表2に示す。 <処理剤> 比較品1:ウレタンエマルジョン(ソフテックスU−1
00:花王(株)製) 比較品2:ポリエチレンエマルジョン(ソフテックスK
−111) 本発明品1:ジメチルシリコーン(TSF451:東芝
シリコーン(株)製) 本発明品2:アミノ変性シリコーン(KF861:信越
シリコーン(株)製) 本発明品3:アルキル変性シリコーン(TSF442
0:東芝シリコーン(株)製) 本発明品4:エポキシ変性シリコーン(KF100T:
信越シリコーン(株)製) 本発明品5:両末端水酸基化ジメチルポリシロキサン
(TSW831:東芝シリコーン(株)製)
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】電子写真方式による捺染布を本発明の処
理剤で処理することにより、従来不可能視されていた耐
久性を向上させ、各種繊維から構成される布帛への多色
印刷を可能ならしめ、その工業的価値は極めて大きく、
感性を求める現在社会にあって、オリジナリティのある
デザインを自分で描き、如何なる布帛等のTシャツ、ネ
クタイ、ハンカチ、裁断布等に即座に捺染が出来ること
により、ファッション性を楽しむことが可能となり、ア
パレル産業界にあっては多品種少量の加工が受注後短期
間に納入出来るので不良在庫を抱えることがなくなり資
金の有効利用が図られる。更に、本発明の静電型電子写
真方式による捺染方法はデザインの作製は従来と同様の
方法であるが、製版工程、彫刻工程及び色糊が不要とな
り、更に染色加工に不可欠のスチーミング、乾熱処理等
の工程が不要となり、水、熱エネルギが極端に省略でき
る上に環境汚染の心配がない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/08 13/22 6830−2H 15/22 109 6830−2H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電型電子写真方式により布帛等に直接
    着色ポリアミドトナーを転写、定着して得られる捺染布
    に用いられる処理剤であって、シリコーン樹脂エマルジ
    ョンを含有することを特徴とする電子写真方式による捺
    染布用処理剤。
  2. 【請求項2】 シリコーン樹脂エマルジョンが、ジメチ
    ルシリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シ
    リコーン、エポキシ変性シリコーン、両末端水酸基化ジ
    メチルポリシロキサンの何れかである請求項1記載の捺
    染布用処理剤。
  3. 【請求項3】 静電型電子写真方式により布帛等に直接
    着色ポリアミドトナーを転写、定着して得られる捺染布
    を、請求項1又は2記載の処理剤で処理することを特徴
    とする捺染方法。
JP3182344A 1991-07-23 1991-07-23 電子写真方式捺染布用処理剤及び捺染方法 Pending JPH0533274A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021182338A1 (ja) * 2020-03-10 2021-09-16 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット用処理液、インクジェット捺染装置、及びインクジェット捺染方法

Cited By (3)

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WO2021182338A1 (ja) * 2020-03-10 2021-09-16 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット用処理液、インクジェット捺染装置、及びインクジェット捺染方法
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JP2023083274A (ja) * 2020-03-10 2023-06-15 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 捺染物、捺染物の製造方法及びインクジェット捺染装置

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