JPH0527474A - 電子写真方式捺染用トナー及び捺染方法 - Google Patents

電子写真方式捺染用トナー及び捺染方法

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JPH0527474A
JPH0527474A JP3182343A JP18234391A JPH0527474A JP H0527474 A JPH0527474 A JP H0527474A JP 3182343 A JP3182343 A JP 3182343A JP 18234391 A JP18234391 A JP 18234391A JP H0527474 A JPH0527474 A JP H0527474A
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JP
Japan
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toner
polyamide resin
dye
acid
cloth
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JP3182343A
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English (en)
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Yoshihiko Kasahara
良彦 笠原
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00362Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
    • G03G2215/00443Copy medium
    • G03G2215/00523Other special types, e.g. tabbed
    • G03G2215/00527Fabrics, e.g. textiles

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 結着樹脂としてポリアミド樹脂を含有する着
色トナーを用い、静電型電子写真方式により、布帛等に
直接着色トナーを転写し、定着して捺染布を得る。 【効果】 各種繊維から構成される布帛への多色印刷を
可能にし、多品種少量の加工が受注後短期間に納入出来
るので不良在庫を抱えることがなくなり資金の有効利用
が図られる。更に、製版工程、彫刻工程及び色糊が不要
となり、更に、染色加工に不可欠のスチーミング、乾熱
処理等の工程が不要となり、水、熱エネルギーが極端に
省略できる上に環境汚染の心配がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電型電子写真方式に
よる捺染に用いられる着色トナー及びこのトナーを用い
た捺染方法に関するものであり、詳しくは、天然繊維、
合成繊維等、あるいはこれらの混紡繊維からなる織物、
編物、不織布又は革等のシート状物(以下本発明におい
て、布帛等と称する)を静電型電子写真方式により捺染
する際に用いるのに適した着色トナー及びこれら布帛等
の静電型電子写真方式による捺染方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
布帛等の捺染方法としては、スクリーン捺染法、ローラ
ー捺染法、ロータリースクリーン捺染法、熱転写捺染
法、最近のインクジェットプリンター捺染法などがあ
る。しかしながら、これらの捺染法には以下の如き欠点
がある。スクリーン捺染法はスクリーンの製造に時間を
費やし、スクリーンの保管に場所を取り、作業は間欠工
程であるから捺染の生産スピードが遅い等の欠点があ
り、一方、生産スピードの速いローラー捺染法は金属ロ
ールに図柄模様を彫刻する工程が繁雑でローラーが重い
ために取り扱いが困難であり、ロータリースクリーン捺
染法はローラー捺染法とスクリーン捺染法との特徴を兼
備し、このロータリースクリーンは軽量で、取り替えも
容易であるが、何れの捺染も新規の図柄を作成するため
のスクリーンの製作に時間がかかり、ローラー彫刻、色
糊の調整、捺染後のプリントはスチーミングや乾熱処理
等の手段で染料の発色固着を行い、洗浄、乾燥工程等が
多岐に渡り、デザインから捺染布が出来上がるまで長期
間が費やされ、通常の加工は予測と見込み生産を余儀な
くされているために作り貯めや不良在庫を抱える等の難
点がある。特に最近のようにファッションが多様化或い
は個性化してくると納期的な面から追随し得ず、また、
多品種少量の加工は採算困難である等の欠点が問題化し
ている。
【0003】この様な状況下で、デザイン後の図柄模様
のスクリーン製作、ローラー彫刻、色糊の調整と捺染後
の洗浄、乾燥工程を改善させた捺染法として考えられた
のが熱転写捺染方法である。この方法は、上記の欠点や
難点がかなり改善されたが、昇華染料で印刷したシート
状物を布帛に密着、加熱して染料を昇華し、布帛に染着
させるが、この方法で捺染できる繊維はポリエステル繊
維又は昇華染料が染着できる前処理を施した布帛に限定
され、図柄変更は印刷メーカーが供給する転写用マスタ
ー紙に限定され、多量生産に向いているが非能率的な面
があり、転写紙が不経済であり、加工工程に関しては上
記と同様の難点がある。
【0004】更に、近年の捺染加工業界は多品種少量生
産化に加えて、納期の短縮化の要請が高まる中、前述の
捺染法の最大の問題点である彫刻製版工程を省略し、コ
ンピュータと連動させたインクジェットプリンタ(特開
平2−47377号、特開平2−47378号、特開平
2−53976号)が一部に導入され、彫刻ロールやス
クリーンが不要で、受注後直ちに生産が可能で、図柄及
び色の変更が容易であり、デザインの保管や取り出しが
容易である等の従来の捺染方法より自由度が高くなった
が、この方式を採用するには多額の資金と専門的な技能
と知識が必要となる難点がある。
【0005】一方、電子写真技術を応用した静電複写装
置を利用して図柄模様を描き出す方法、すなわち、静電
複写装置においてオリジナル画像を感光ドラム表面に静
電潜像とし、着色料を含むトナーを静電力で飛着させて
トナー現像を形成させ、このトナー現像を転写部で布帛
等に転写し、定着部でトナーを布帛等に熱溶融定着させ
ることにより複写捺染する方法は近年開発され公知であ
る。例えば、電子印刷による布帛類の直接現像印捺方法
(特開昭51−56313号)はスチーミングで発色さ
せ、しかる後にトリクレンによって洗浄脱樹脂を行い、
静電捺染方法(特開昭52−18985号、特開昭52
−148285号、特開昭53−6692号、特開昭5
3−81783号、特開昭53−130385号、特開
昭60−213978号)は蒸熱定着で染料を布帛に染
着し、その後にトナー中の結着樹脂を溶剤等で洗浄除去
する方法が提案されているが、この溶剤等は環境汚染に
つながり、結着樹脂を洗浄することが難点である。更
に、昇華性もしくは気化性染料による昇華捺染法(特開
昭52−60627号、特開昭56−30143号、特
開昭58−87378号、特開昭60−118852
号、特開昭61−113299号)に関しても公知であ
るが、これらの対象繊維はポリエステル繊維、若しくは
ポリエステル繊維以外の場合は昇華性染料が染着できる
化合物で予め前処理工程で処理する必要があり、前処理
という工程の繁雑さと、対象繊維が限定されるという難
点がある。
【0006】また繊維と染料の関係に関し、分散染料を
含むトナーはポリエステル繊維、反応染料や直接染料を
含むトナーはセルロース繊維、カチオン染料を含むトナ
ーはアクリル繊維、酸性染料を含むトナーはポリアミド
繊維又は羊毛繊維等、捺染しようとする繊維に適した染
料を含むトナーを使用しなければならないという不合理
さがあり、衣料品の摩擦堅牢度試験、洗濯耐久性試験、
ドライクリーニング耐久性試験(以下本発明において、
消費性能耐久性と称する)が評価されていないか、評価
されていても(特開昭53−130385号)、スチー
ミング後の脱樹脂は溶剤洗浄を行うので問題がある。
【0007】現状では、電子写真方式は、紙を被印捺体
として用いる時は優れた電子転写印捺が得られ、事実工
業的に多用されているが、布を被印捺体として用いる時
は電子転写印捺の定着性が不良で、殆ど実用化されてい
ない。即ち、従来から電子複写に用いられているトナー
は布に定着させた後の消費性能耐久性が著しく悪い。ま
た電子写真方式でトナーを布帛等に直接現像印捺する方
法は、スチーミングで発色させ、更に、トリクレン等の
溶剤で脱樹脂するのが困難であり、昇華捺染方法は対象
繊維が限定されてしまう。本発明の目的は、静電型電子
写真方式により、柔軟性があり消費性能耐久性のある捺
染布を得るための着色トナー及び捺染方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる現状
に鑑み、上記課題を解決すべく、布帛等の捺染に関して
鋭意研究した結果、静電型電子写真方式を用い、特定の
着色トナーを布帛等に直接転写、定着することにより、
衣料用等の捺染布を容易に、安価に得ることができるこ
とを見出し、本発明を完成させるに到った。即ち、本発
明は、静電型電子写真方式による捺染に用いられ、着色
料及び結着樹脂を含有する着色トナーであって、結着樹
脂がポリアミド樹脂であることを特徴とする着色トナ
ー、及びこの着色トナーを用いた静電型電子写真方式に
よる捺染方法を提供するものである。
【0009】本発明の静電型電子写真方式による捺染方
法は、オリジナル画像を光分解フィルター(ブルーフィ
ルター、グリーンフィルター、レッドフィルター)を通
して、感光ドラム上に潜像画像を形成させ、現像部で着
色ポリアミドトナーを静電力により潜像画像へ飛着さ
せ、これらのトナー現像は転写部で布帛等に静電吸引で
転写され、定着部で着色ポリアミドトナーは布帛等のT
シャツ、ネクタイ、ハンカチ、ゼッケン等の裁断布に即
座に捺染が出来、消費性能耐久性のある捺染布が容易に
得られる。
【0010】本発明の静電型電子写真方式とは公知のカ
ラー電子写真プロセスで、帯電、露光、光分解フィルタ
ー、現像、転写、定着、清掃、除電のステップからな
り、感光ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写
装置、定着装置、清掃装置、除電装置から構成されてい
る。即ち、静電型電子写真方式に用いられる装置は、感
光ドラム表面は暗所中でコロトロンのコロナ放電により
一様に感光性を付与する帯電ステップ、露光による原図
模様を光分解フィルターに通し感光ドラム表面に潜像を
形成する露光ステップ、この感光ドラム表面の電荷潜像
に逆極性の荷電粉体(トナー)を用いて選択的に静電付
着させて可視現像化する現像ステップ、布帛を感光ドラ
ムに密着させて反対側面から転写コロナ電荷を与えてト
ナーを布帛に転写した後に布帛を感光ドラムから剥離す
る転写分離ステップ、布帛上の転写トナー像を永久画像
化するために熱と圧力で固着させる定着ステップ、感光
ドラム表面に残留したトナーを取り除く清掃ステップ、
更に、感光ドラム表面の残留電荷を光やコロナ放電によ
り消去して初期状態にする除電ステップから成る装置で
ある。
【0011】本発明で用いられる布帛等とは、木綿、羊
毛、麻、絹、レーヨン、ジ又はトリアセテート、アクリ
ル、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、その他の天然繊維又は合成繊維素材の単独若し
くは混紡、混繊で製造される織布、編物、不織布、合成
皮革、天然皮革等のヒート状物であり、その他、ガラス
繊維等の無機繊維からなる織布、編物、不織布を用いる
ことも可能である。
【0012】本発明の着色トナーは、着色料と結着樹脂
を含有し、結着樹脂がポリアミド樹脂からなり、イエ
ロ、マゼンタ、シアン等の着色料を添加した原着色樹脂
の粉末でもよく、ポリアミド樹脂粉末の表面を着色料で
処理しても、染色してもよい。得られた着色ポリアミド
粉体の平均粒径は5〜50μ、好ましくは5〜20μで、こ
れらの粒子の帯電容量を調整するために電荷調整剤を添
加したり、粉末の流動性を向上させるために流動性向上
剤を添加したり、熱定着時に熱ロール表面へのオフセッ
ト性を防止するためのオフセット防止剤を添加してもよ
い。製造方法は、原料を予備配合し、予備配合物を2軸
押出機で混練し、2〜3mmのチップ状にし、このチップ
を凍結粉砕し、分級機で約10μ前後に分級し、分級後の
粉体の流動性改善、帯電性改善のための表面処理を行
う。本発明の着色トナーの一例としては、重量比で、ポ
リアミド樹脂:オフセット防止剤:着色料:電荷調整剤
=75〜98:1〜5:1〜10:0〜20のもの、好ましくは
90〜98:1〜2:1〜2:0〜3のものである。
【0013】本発明の結着樹脂を構成するポリアミド樹
脂としては、軟化点が80〜 160℃の熱可塑性ポリアミド
樹脂が好ましく、この軟化点より10℃高い温度で測定さ
れる溶融粘度が103 〜108 CPS であるものが好ましく、
より好ましくは103〜104 CPSの樹脂であることが望まし
い。尚、本発明における軟化点はJIS K2817 に準じて環
球法によりシリコンオイル中で毎分5℃の昇温速度で測
定される値である。
【0014】本発明の着色トナーは、布帛等に静電転写
され、熱ロールで溶融圧着する場合、適度に布へ浸透す
ることが接着力を高め、消費性能耐久性を高めるのに必
要である。溶融粘度が上記範囲より低すぎると、布帛等
への浸透性が大きすぎ、捺染布の鮮明性や再現性が乏し
くなり、外観を損なうばかりではなく、風合いが硬くな
り易くなり、熱定着ロール表面への溶融トナーの移行が
著しくなり好ましくない。一方、溶融粘度が上記範囲よ
り高すぎると溶融トナーの布帛等への浸透性が悪くな
り、十分な定着が得られなく消費性能耐久性が悪くなり
好ましくない。また軟化点が上記範囲より高すぎると布
帛等への熱定着時に、より高温にする必要があり、布の
熱収縮や損傷が起きるので好ましくない。軟化点が上記
範囲より低すぎると、粉体の保存安定性が悪くなり好ま
しくない。
【0015】上記のような熱溶融特性を示す流動特性を
有し、布帛等への定着性のあるポリアミド樹脂として
は、分子鎖中に少なくとも1つ以上のアミド結合若しく
はエステル結合を有するポリアミド樹脂が好適である。
このようなポリアミド樹脂としては、各種のジカルボン
酸とジアミンとラクタムを重合して得られる共重合ポリ
アミド樹脂が用いられ、ジカルボン酸の原料としてはア
ジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、ノナンジカルボン酸、デカンジカルボン酸、
ドデカンジカルボン酸等の炭素数6〜12の脂肪族ジカル
ボン酸、炭素数36のジカルボン酸を主成分とするダイマ
ー酸、末端カルボキシル化 1,2−ポリブタジエン、末端
カルボキシル化水添 1,2−ポリブタジエン等の末端カル
ボキシル化液状ゴム、イソフタル酸、フタル酸、テレフ
タル酸等の芳香族ジカルボン酸が使用され、また、n−
ドデセニルコハク酸、n−オクチルコハク酸等及びこれ
らの酸無水物も使用できる。また、分子量が 400〜4,00
0 の両末端カルボキシル化ポリエチレングリコールも使
用可能である。ジアミンの原料としては、エチレンジア
ミン、プロピレンジアミン、 1,2−ジアミノプロパン、
テトラメチレンジアミン、ピペラジン、ペンタメチレン
ジアミン、ヘキサメチレンジアミン、 1,7−ジアミノヘ
プタン、 1,8−ジアミノオクタン、 1,9−ジアミノノナ
ン、1,10−ジアミノデカン、分子量が 300〜2,000 の両
末端アミノ化ポリエチレングリコールジアミン等の脂肪
族及び脂環族ジアミンが使用できる。ラクタムの原料と
してはε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタム等の炭
素数6〜12のラクタム、若しくはそれらの開環したω−
アミノ酸が使用できる。
【0016】本発明の着色トナーの着色料としては公知
の酸性染料、金属錯塩酸性染料、酸性媒染染料(クロム
染料)等が使用できる。例えば、スミノール・ファスト
・イエローR(住友化学工業(株))、ダイレクト・フ
ァスト・イエローR(三菱化成(株))、カヤノール・
ミーリング・イエローO(日本化薬(株))、ミツイ・
ナイロン・ファスト・イエローG(三井東圧染料
(株))、スミノール・ミーリング・ブリリアント・レ
ッド3BN(住友化学工業(株))、ダイレクト・スプ
ラ・レッド3B(三菱化成(株))、カヤノール・ミー
リング・レッドBW(日本化薬(株))、ミツイ・ナイ
ロン・ファスト・レッドG(三井東圧染料(株))、ス
ミノール・ファスト・ネービー・ブルーR(住友化学工
業(株))、カヤノール・サイアニンG(日本化薬
(株))、ミツイ・ナイロン・ファスト・スカイ・ブル
ーB(三井東圧染料(株))、ミツイ・クロム・イエロ
M(三井東圧染料(株))、ミツイ・アリザリン・レッ
ドS(三井東圧染料(株))、ミツイ・クロム・ピュア
・ブルーBX(三井東圧染料(株))等の染料、チタン
白、亜鉛華等の白色顔料、カーボンブラック、アニリン
ブラック等の黒色顔料等である。これらの染料や顔料で
ポリアミド樹脂を着色する方法は公知の方法でよく、例
えば溶融ポリマーに添加する原着方法、樹脂粉末を染色
する染色方法、樹脂粉末の表面に付着させる表面処理方
法等があるが、原着方法、染色方法がより望ましい。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げ具体的に説明す
るが、勿論本発明はかかる実施例のみに限定されるもの
ではない。尚、各種の測定法は以下の方法に従った。 (イ)乾燥摩擦堅牢度(摩擦と略す) JIS L0849 に従って摩擦堅牢度試験機I型で乾燥状態の
摩擦用白綿布を用い100回往復摩擦した。パネラー5名
により視覚的に5段階評価を行い、5名の評価値の平均
値を採用した。尚、5段階の評価基準は次の通りであ
る。 1:模様がほとんど消失 2:模様が薄い 3:模様の一部が消失 4:模様が僅かに薄い 5:模様が変化しない (ロ)耐洗濯性(洗濯と略す) JIS L1089 のF−1法に従って家庭用洗濯機で洗濯後、
脱水、風乾した。パネラー5名により視覚的に5段階評
価を行い、5名の評価値の平均値を採用した。尚、5段
階の評価基準は次の通りである。 1:模様がほとんど脱落 2:模様の一部が脱落 3:模様の一部が消失 4:模様が僅かに薄い 5:模様が変化しない (ハ)耐ドライクリーニング性(DCと略す) JIS L0860 に従ってドライクリーニングを行った。パネ
ラー5名により視覚的に5段階評価を行い、5名の評価
値の平均値を採用した。尚、5段階の評価基準は次の通
りである。 1:模様がほとんど脱落 2:模様の一部が脱落 3:模様の一部が消失 4:模様が僅かに薄い 5:模様が変化しない (ニ)発色濃度に関する視覚判定 パネラー5名により視覚的に3段階評価を行い、5名の
評価値の平均値を採用した。尚、3段階の評価基準は次
の通りである。 1:濃度が非常に薄い 2:濃度が薄い 3:濃度が適正 (ホ)地汚れに関する視覚判定 専門のパネラー5名により視覚的に3段階評価を行い、
5名の評価値の平均値を採用した。尚、3段階の評価基
準は次の通りである。 1:著しく汚れる 2:やや汚れる 3:汚れが無い 実施例1 表1に示すような溶融粘度の異なるポリアミド樹脂A〜
F(平均粒径:40〜50μ)を下記条件で染色し、乾燥
(50℃、真空下)、分級(M.D.Sセパレーター:日
本ニューマチック工業(株))、表面処理(アエロジル)
による電荷調整を行って得られた着色ポリアミドトナー
を使用し、下記電子複写条件により、PETトロピカル
布に捺染した。得られた捺染布の耐久性を評価した結果
を表2に示す。 <ポリアミドの染色条件> 染色温度:80℃ 染色時間:60分 粉体の粒径:50μ以下 染料:スミノール・ミーリング・ブリリアント・レッド
3BN:染料濃度:3%owf <電子複写機による複写条件> 電子複写機:SHARP SF8600 キャリア:1070g 着色ポリアミドトナー:30g
【0018】
【表1】
【0019】注) *1: 日本リルサン(株)製 ポリアミドA;プラタミドH106 ポリアミドB;プラタミドH103 ポリアミドC;プラタミドM840 ポリアミドD;プラタミドH104 ポリアミドE;プラタミドH105 ポリアミドF;ε−カプロラクタム:アジピン酸:デカ
ンジカルボン酸:エイコサンジカルボン酸:ヘキサメチ
レンジアミン=45:8.92:8.92:8.92:28.24 (モル
%)の縮重合物 *2: 溶融粘度測定温度:160 ℃(結着樹脂の軟化点 150
℃)
【0020】
【表2】
【0021】以上の結果から明らかなように、溶融粘度
が25,000 CPS以下で特に良好な耐久性が認められる。
【0022】実施例2 結着樹脂としてポリアミドA(本発明品)及び現行のカ
ラー複写機用のスチレン−アクリルとポリエステルバイ
ンダー(比較品)を用い、実施例1と同様の条件でカラ
ートナーを調製した。これらのカラートナーを用い、実
施例1と同様にして表3に示す各種布に電子複写して捺
染布を得た。得られた捺染布の水洗濯、ドライクリーニ
ング後の視覚耐久性及び摩擦堅牢度を測定した。結果を
表3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】以上の結果から、本発明品であるポリアミ
ドAを用いた方が耐久性が良好であることがわかる。
【0025】実施例3 下記に示す染料A〜Cの3原色染料を用い、実施例1と
同様の染色条件でポリアミドBを染色したものをトナー
として用い、PETトロピカル布に実施例1と同様に電
子複写し、その耐久性を調べた。結果を表4に示す。 染料A:スミノール・ファスト・イエローR 染料B:スミノール・ミーリング・ブリリアント・レッ
ド3BN 染料C:スミノール・ファスト・ネービーブルーR
【0026】
【表4】
【0027】実施例4 表5に示すように、トナーの結着樹脂の種類を変える以
外は実施例1と同様にしてPETトロピカル布に電子複
写した布の耐久性を調べた、結果を表5に示す。
【0028】
【表5】
【0029】注) *1:日本リルサン(株)製 ポリエステル:プラサームM1400 ポリエチレン:プラセンN202 以上の結果から、本発明のポリアミドは耐久性がよいこ
とがわかる。
【0030】実施例5 表6に示すような平均粒径を有するポリアミドAを用い
る以外は実施例1と同様にしてPETトロピカル布に電
子複写し、ポリアミドトナーの粉体粒径と発色性及び印
捺布の地汚れを対比した。結果を表6に示す。
【0031】
【表6】
【0032】
【発明の効果】本発明の着色トナーを用いることによ
り、従来不可能視されていた電子写真方式の捺染方法に
よる各種繊維から構成される布帛への多色印刷を可能な
らしめ、その工業的価値は極めて大きく、感性を求める
現在社会にあって、オリジナリティのあるデザインを自
分で描き、如何なる布帛等のTシャツ、ネクタイ、ハン
カチ、ゼッケン等の裁断布に捺染が出来ることにより、
ファッション性を楽しむことが可能となり、更に、アパ
レル産業界にあっては多品種少量の加工が受注後短期間
に納入出来るので不良在庫を抱えることがなくなり資金
の有効利用が図られる。更に、本発明の静電型電子複写
方式による捺染方法はデザインの製作は従来と同様の方
法であるが、製版工程、彫刻工程及び色糊が不要とな
り、更に、染色加工に不可欠のスチーミング、乾熱処理
等の工程が不要となり、水、熱エネルギーが極端に省略
できる上に環境汚染の心配がない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/22 109 6830−2H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電型電子写真方式による捺染に用いら
    れ、着色料及び結着樹脂を含有する着色トナーであっ
    て、結着樹脂がポリアミド樹脂であることを特徴とする
    着色トナー。
  2. 【請求項2】 ポリアミド樹脂の平均粒径が5〜50μで
    ある請求項1記載の着色トナー。
  3. 【請求項3】 ポリアミド樹脂が軟化温度80〜 160℃の
    熱可塑性ポリアミド樹脂である請求項1又は2記載の着
    色トナー。
  4. 【請求項4】 ポリアミド樹脂がジカルボン酸とジアミ
    ンとラクタムを共重合して得られる共重合ポリアミド樹
    脂である請求項1〜3のいずれか一項に記載の着色トナ
    ー。
  5. 【請求項5】 着色料が酸性染料、金属錯塩酸性染料又
    は酸性媒染染料である請求項1〜4のいずれか一項に記
    載の着色トナー。
  6. 【請求項6】 静電型電子写真方式により、布帛等に直
    接着色トナーを転写し、定着して捺染布を得る捺染方法
    であって、着色トナーとして、請求項1〜5のいずれか
    一項に記載の着色トナーを用いることを特徴とする捺染
    方法。
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