JPH05332624A - 冷凍機のコンデンシングユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】空冷式凝縮器を巧みに活用して圧縮機に接続し
た冷媒ガスの予冷コイルに高い放熱性能を与えることが
できるようにした冷凍機のコンデンシングユニットを提
供する。 【構成】圧縮機１の吐出側に接続した冷媒ガスの予冷コ
イル８をプレートフィン・チューブ形の空冷式凝縮器２
の内部，特にファン３による凝縮器の空気吸込側に組み
込んで配管し、圧縮機からの吐出冷媒ガスを効率よく除
熱させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えばコールド商品販
売用の自動販売機に搭載した冷凍機のコンデンシングユ
ニットに関する。

【０００２】

【従来の技術】まず、従来より実施されている頭記冷凍
機の冷凍サイクルを図２に示す。図において、１は密閉
形の電動圧縮機、２は空冷式凝縮器、３は凝縮器２に付
設したファン、４は電磁弁、５はキャピラリチューブ、
６は蒸発器、７はアキュムレータ、８は圧縮機１の吐出
側に接続した通称プリクーラ，サブクーラなど呼ばれる
冷媒ガスの予冷コイルである。ここで、予冷コイル８は
圧縮機１から吐出した高温高圧の冷媒ガス（過熱蒸気）
を凝縮器２に導入する以前に冷却してガス温度を下げる
役目を果たすものであり、圧縮機１で圧縮した冷媒ガス
を外部に接続配管した予冷コイル８に流して放熱させた
後に、再び圧縮機１のケース内を貫流させて凝縮器２へ
送り出すようにしている。このように圧縮機１に予冷コ
イル８を組み合わせることにより、冷媒ガスは凝縮器内
で凝縮して過冷却度の高い液冷媒に液化されることにな
る。

【０００３】また、従来の構成では予冷コイル８にベア
チューブを採用し、図示のように空冷式凝縮器２の排気
側に引回して配管している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
に予冷コイル８をベアチューブのまま空冷式凝縮器の排
気側に引回して配管した構成では、凝縮器２の排気空気
が高温であるために除熱効率が低い。そこで従来では、
例えば凝縮器２に付設したファン３の風量を凝縮器自身
の所要凝縮能力に見合う風量以上に高めるなどして予冷
コイル８の除熱能力を高めるようにしているが、この方
式でも熱交換効率が低く十分な放熱機能を発揮させるこ
とが困難である。

【０００５】本発明は上記の点にかんがみなされたもの
であり、その目的は空冷式凝縮器を巧みに活用して予冷
コイルに高い放熱性能を与えることができるようにした
冷凍機のコンデンシングユニットを提供することにあ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のコンデンシングユニットにおいては、予冷
コイルを空冷式凝縮器の内部に組み込んで配管するもの
とする。また、前記構成においては、予冷コイルを凝縮
器内部の空気吸込側に配管するのが除熱性能を高める上
で効果的である。なお、空冷式凝縮器をプレートフィン
・チューブ形として、予冷コイルを凝縮器の凝縮コイル
に並置配管して組み込むことができる。

【０００７】

【作用】上記の構成により、予冷コイルを流れる圧縮機
からの吐出冷媒ガスは空冷式凝縮器に組み込まれた凝縮
コイルと同様に凝縮器内でファンによる送風空気と熱交
換して除熱される。しかも、予冷コイルを凝縮器の空気
吸込側に配管することにより昇温前の低温空気と熱交換
するので除熱が効果的に行われ、また空冷式凝縮器をプ
レートフィン・チューブ形とすることで、予冷コイルを
凝縮コイルと並置して簡単に凝縮器内に組み込み配管で
きる。

【０００８】

【実施例】図１は本発明の実施例を示すものであり、図
２に対応する同一部材には同じ符号が付してある。すな
わち、圧縮機１の吐出側に接続した予冷コイル８は、プ
レートフィン・チューブ形空冷式凝縮器２の内部に凝縮
コイル２ａと並置して組み込まれており、かつその配管
位置はファン３により送風される冷却空気流の吸込側
（上流側）に選定されている。なお、図示例では１ター
ン分の予冷コイル８が凝縮器２の前面側（空気吸込側）
の上段部に配管されているが、凝縮コイル２ａの配列を
替えることで予冷コイル８を凝縮器２の前面側中段部，
あるいは下段部に配管して実施することもできる。

【０００９】かかる構成により、圧縮機１から吐出した
高温高圧の冷媒ガスは、予冷コイル８を経由する過程で
ファン３により凝縮器２を貫流する冷却空気流と熱交換
して除熱される。しかも、予冷コイル８を凝縮器２の空
気吸込側に配管したことにより、冷媒ガスは温度の低い
空気流と熱交換して効率よく除熱される。

【００１０】

【発明の効果】以上述べたように本発明の構成によれ
ば、圧縮機に接続した予冷コイルを空冷式凝縮器の内部
に組み込んで凝縮器の空気吸込側に配管ことにより、圧
縮機の圧縮行程で昇温した冷媒ガス（過熱蒸気）を効率
よく除熱して冷媒温度を下げることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例によるコンデンシングユニット
の構成図

【図２】従来における冷凍機の冷凍サイクルを表す図

【符号の説明】

１ 圧縮機 ２ 空冷式凝縮器 ３ ファン ８ 予冷コイル

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】圧縮機に空冷式凝縮器を組合わせた冷凍機
   のコンデンシングユニットであり、圧縮機の吐出側に冷
   媒ガスの予冷コイルを接続したものにおいて、前記予冷
   コイルを空冷式凝縮器の内部に組み込んで配管ことを特
   徴とする冷凍機のコンデンシングユニット。
2. 【請求項２】請求項１記載のコンデンシングユニットに
   おいて、予冷コイルを凝縮器内部の空気吸込側に配管し
   たことを特徴とする冷凍機のコンデンシングユニット。
3. 【請求項３】請求項１, ２記載のコンデンシングユニッ
   トにおいて、空冷式凝縮器がプレートフィン・チューブ
   形凝縮器であることを特徴とする冷凍機のコンデンシン
   グユニット。