JPH0533211A - 繊維原着用着色組成物 - Google Patents

繊維原着用着色組成物

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JPH0533211A
JPH0533211A JP20608791A JP20608791A JPH0533211A JP H0533211 A JPH0533211 A JP H0533211A JP 20608791 A JP20608791 A JP 20608791A JP 20608791 A JP20608791 A JP 20608791A JP H0533211 A JPH0533211 A JP H0533211A
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JP
Japan
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parts
fiber
colorant
dope dyeing
colored composition
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Pending
Application number
JP20608791A
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English (en)
Inventor
Junichi Suzuki
淳一 鈴木
Fumio Hirota
文夫 広田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリエステル、ナイロン、オレフィン等の合
成繊維において、紫外部領域を遮蔽する分散性良好な繊
維原着用高濃度褐色着色物を提供する。 【構成】 平均粒子径0.03〜0.09μmの透明球
状酸化第二鉄を着色剤キャリアに分散せしめてなること
を特徴とする繊維原着用着色組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成繊維用原液着色剤に
関する。さらに詳しくは、ポリエステル、ナイロン、ポ
リオレフィン等の溶融紡糸用およびアクリル、ポリビニ
ルアルコール等の湿式紡糸用高濃度着色剤に関する。
【0002】
【従来技術】ポリエステル、ナイロン、アクリルに代表
される合成繊維は、耐熱性、耐候性、風合い、嵩高性等
に優れている為、背広、ブラウス、靴下等の衣料用、自
動車用マット、タイヤコード、魚網等の産業資材、カー
テン、敷物、不織布等のインテリアなど幅広い分野で使
われている。この様な用途の内、女性用ブラウス、パン
ティーストッキング等紫外線を遮蔽する事による機能効
果、自動車用、魚網、パラソル等紫外線を遮蔽する事に
よる樹脂劣化の減衰効果など紫外線を遮蔽する事による
効果は多様である。従来、紫外線を遮蔽するには、酸化
チタン、カーボンブラックによる遮蔽および有色顔料を
多量に加える事による光遮断の方法が取られていた。
又、透明色、淡色が必要な繊維の場合は、紫外線防止剤
等による後加工の方法が使われ、大幅なコストの上昇を
きたしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各種合成繊
維を紡糸において、透明性大で320nm以下の紫外部
を遮蔽する各種繊維が得られる高濃度着色剤を提供する
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、平
均粒子径0.03〜0.09μmの透明球状酸化第二鉄
を着色剤キャリアに分散せしめてなることを特徴とする
繊維原着用着色組成物に関する。
【0005】本発明の透明球状酸化第二鉄は、例えば特
開平2−271925号公報に開示されている方法によ
り得ることができる。透明球状酸化鉄の形状は、粒子の
長短径比が0.7以上であり、平均粒径は0.03〜
0.09μmである。本発明の着色剤キャリアとして使
用できる顔料分散剤は、エチレンビスステアリン酸アミ
ド、共重合ポリエステル樹脂、ポリエチレン・ポリプロ
ピレン系ワックス類、金属石鹸類、液状ポリエステル可
塑剤類(特開昭60ー45689号公報参照)、液状ポ
リエステルポリオール類(特開平2−175918号公
報参照)、エポキシ化大豆油、非イオン界面活性剤等が
使用出来る。
【0006】本発明の着色剤組成物には顔料又は染料を
併用できる。このような顔料又は染料としては、例えば
アンスラキノン系、ペリレン系、ペリノン系、キナクリ
ドン系、フタロシアニン系等の有機顔料、酸化チタン、
群青、カーボンブラック、チタン黄等の有色無機顔料、
硫酸バリウム、カオリン、タルク等の体質顔料、アンス
ラキノン系、ペリレン系、ペリノン系等の油溶性染料、
分散染料が使用出来る。特にC.I.ピグメントイエロ
ー151、透明酸化チタンは紫外線遮蔽効果を増進する
上で使用することが好ましい。本発明の着色剤には、酸
化防止剤、紫外線防止剤、減粘剤および安定剤等を添加
しても良い。
【0007】本発明の着色剤の形状は、溶融紡糸品はマ
スターバッチと称される固型着色剤または液状着色剤と
して、湿式紡糸品は液状着色剤として提供できる。本発
明のマスターバッチを得るには、溶融紡糸用樹脂100
重量部に対し、球形酸化第二鉄2〜70重量部、分散剤
1.5〜70重量部および添加剤0〜2重量部を配合
し、単軸押出機または二軸押出機にて押出し、水冷、ペ
レット化にて得られる。予め、樹脂以外の配合物は、ヘ
ンシェルミキサー、加圧ニーダー又は3ロールミルにて
混合、分散、粉砕しても良い。
【0008】本発明の液状着色剤を得るには、球形酸化
第二鉄100重量部に対し、分散ビヒクル100〜90
0重量部と添加剤0〜200重量部とを配合し、ホモミ
キサー、ディスパーミル等の混合機を使用した後、3ロ
ールミル、サンドミル等の一般の混練機を使用して得ら
れる。
【0009】本発明の着色剤は、ポリエステル、ナイロ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレンの溶融紡糸繊維用、
またポリアクリロニトリル(アクリル)、ポリビニルア
ルコール(ビニロン)の湿式紡糸繊維用着色剤として使
用することができる。
【0010】着色剤の添加量は、球形酸化第二鉄換算重
量パーセントで0.05〜10重量パーセント、好まし
くは、0.1〜5重量パーセントである。以下、実施例
により説明する。尚例中の部および%はすべて重量基準
である。
【0011】
【実施例1】平均粒径0.06μmの球形透明酸化第二
鉄ナノタイト(昭和電工株式会社製商品名)50部とサ
ンワックス131P(三洋化成工業株式会社製)49.
9部、酸化防止剤アデカスタブAO−50(旭電化株式
会社製)0.1部を加圧ニーダーにて混合後、表面温度
115℃の3ロールにて2パスし、粉砕にてマスターバ
ッチ中間物を得た。6ナイロン樹脂ノバミッド1020
(三菱化成工業株式会社製)100部に対し、上記マス
ターバッチ中間物25部をヘンシェルミキサーにて混合
後、単軸押出機、265℃にて押出し、ストランド化、
冷却、ペレット化、分級にてナイロン用マスターバッチ
を得た。ノバミッド1020を100部と上記マスター
バッチ5部を混合後、10トール、60℃で12時間乾
燥し、縦型テスト紡糸機(富士フィルター製スピニング
テスター)にて、ホッパー下265℃、混練部、ダイス
部255℃にて紡糸後4倍延伸を行い、5デニールのナ
イロン繊維を得た。紡糸性、目詰まり性、延伸性共問題
無く良好な分散性を示した。分散性、測色値、紫外線遮
蔽率を表1に示した。
【0012】
【表1】
【0013】表中の注は下記のとおりである。 注1:糸中の重量パーセントを示す。 注2:倉敷紡績製「KURABO Aucolor 10 シリーズ」によ
る表示法CIE-1970, D光源, 繊維1g充填時の値を示す。 注3:未延伸繊維をプレスにてフィルム化し、厚さをノ
ギスにて測定した値をmm単位にて示した。 注4:島津製作所製UV−265FWを使用した。 注5:顕微鏡法にて一定シェアー中の粗粒子をカウント
し、下記基準にて判定した。 ◎:5〜10μmの粗粒子が2個以下で、以外は5μm
以下の粒子 ○:7〜15μmの粗粒子が5個以下で、以外は7μm
以下の粒子 ×:20μm以上の粗粒子があり、以外も10〜15μ
m程度の粒子が多数見られる
【0014】
【実施例2】実施例1で使用したナノタイト40部と、
共重合ポリエルテル樹脂ER−3700(日本エステル
株式会社製)40部、エチレンビスステアリン酸アミ
ド、アルフローH50T(日本油脂株式会社製)10部
とステアリン酸マグネシウムNP−1500(タンナン
化学株式会社製)10部を加圧ニーダーにて混合後、表
面温度115℃の3ロールにて2パス、粉砕にて中間物
を得た。ポリエステル樹脂ユニペットRT−543(日
本ユニペット社製、極限粘度0.72)60部と上記中
間物40部をヘンシェルミキサーにて混合後、65mm
二軸押出機、290℃にて押出し、ストランド化、冷
却、ペレット化、分級にてポリエステル用マスターバッ
チを得た。ユニペットRT−54380部と上記マスタ
ーバチ20部を160℃で5時間乾燥し、縦型テスト紡
糸機(富士フィルター製スピニングテスター)にて、ホ
ッパー下290℃で混練部、ダイス部の温度280℃に
て紡糸後4倍延伸を行い、3デニールのポリエステル繊
維を得た。紡糸性、目詰まり性、延伸性共問題無く良好
な分散性を示した。分散性、測色値、紫外線遮蔽率を表
1に示した。
【0015】
【実施例3】実施例1で使用したナノタイト40部とポ
リオキシエチレン・ポリオキシプロピレンプロックポリ
マー、プルロニックL−64(旭電化株式会社製、分子
量=2000)60部をディスパーミルにて混合、攪拌
後、3ロール2パスにて混練し、125ポイズ(25
℃)の液状着色物を得た。アクリロニトリル系重合体溶
液(固形分20%、DMF溶剤80%)99.5部中に
上記液状着色剤0.5部(顔料分約1%)を容量式定量
供給機にて添加、溶融し、湿式紡糸機にて紡糸、2段延
伸して1.5デニールのアクリル繊維を得た。得られた
繊維は均染性、鮮明性、発色性共良好な繊維であった。
分散性、測色値、紫外線遮蔽率を表1に示した。
【0016】
【比較例1】実施例2で使用した球形透明酸化鉄に代え
てトランスアイアンオキサイド(ヒルトンデビス社製透
明ベンガラ商品名)40部を使用して実施例2と同様し
てマスターバッチ中間物を得た。このマスターバッチ中
間物40部を用いて実施例2と同様にしてマスターバッ
チを製造しようとしたが、ダイス手前の120メッシュ
フィルターに激しく目詰まりし、マスターバッチを得る
事が出来なかった。
【0017】
【比較例2】実施例2で使用した球形透明酸化鉄に代え
てシコトランスレッドK2819NK(BASF製商品
名、ステアリン酸マグネシウム50%処理品)50部を
使用して実施例2と同様してマスターバッチ中間物を得
た。このマスターバッチ中間体40部とユニッペトRT
−54360部をヘンシェルミキサーにて混合後、65
mm単軸押出機、290℃にて押出したが、樹脂劣化が
激しくストランドとならず、マスターバッチを得る事が
出来なかった。これは分散処理に使用している金属石鹸
が、ポリエステル樹脂を劣化させたものと考えられる。
【0018】
【比較例3】比較例1で使用したトランスアイアンオキ
サイド40部を使用して実施例3と同様にして95ポイ
ズ(25℃)の液状着色物を得た。この液状着色剤を使
用して実施例3と同様して溶融紡糸、2段延伸したが、
測色値の示す通り発色性が著しく劣った。またドープ混
合槽の底に顔料粗粒子が多数沈澱していた。分散性、測
色値、紫外線遮蔽率を表1に示した。
【0019】
【発明の効果】球形酸化第二鉄を使用することにより、
粒子間の凝集力を弱められ分散性が向上し、1デニール
以上の繊度の繊維が容易に得られ、繊維中の同顔料の含
有量が0.05%より、紫外線を遮蔽する効果が表れ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/90 301 7199−3B 6/92 303 B 7199−3B

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 平均粒子径0.03〜0.09μmの透
    明球状酸化第二鉄を着色剤キャリアに分散せしめてなる
    ことを特徴とする繊維原着用着色組成物。
JP20608791A 1991-07-24 1991-07-24 繊維原着用着色組成物 Pending JPH0533211A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998003708A1 (de) * 1996-07-17 1998-01-29 Akzo Nobel N.V. Verwendung von textilen flächengebilden als schutz gegen ultraviolette strahlung
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JP2008509299A (ja) * 2004-08-12 2008-03-27 シル+ザイラッヒャー・アクチエンゲゼルシャフト 薬剤濃縮物に対するキャリア液およびその使用

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