JPH05331859A - 水抜き管 - Google Patents

水抜き管

Info

Publication number
JPH05331859A
JPH05331859A JP16199592A JP16199592A JPH05331859A JP H05331859 A JPH05331859 A JP H05331859A JP 16199592 A JP16199592 A JP 16199592A JP 16199592 A JP16199592 A JP 16199592A JP H05331859 A JPH05331859 A JP H05331859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
drainage pipe
flowing water
water chamber
drainage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16199592A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeto Kumagai
成人 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
K K S KK
KKS KK
Original Assignee
K K S KK
KKS KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by K K S KK, KKS KK filed Critical K K S KK
Priority to JP16199592A priority Critical patent/JPH05331859A/ja
Publication of JPH05331859A publication Critical patent/JPH05331859A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Retaining Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 地中内の水を排出するのに使用される水抜き
管の水抜き機能を向上させる。 【構成】 水抜き管と円錐状キャップと、接続具と、水
抜き管本体2と、ソケット管と、水抜き管本体2とを、
この順に接続して構成する。水抜き管2は、管内を第一
流水室7とした管体周囲に第二流水室9a,9b,9
c,9dを設ける。第一流水室はその下半部の横断面形
状をくさび状とする。第二流水室9a〜9dおよびスリ
ット13a,13b,13c,13dは前記管体外周面
に突設した外壁12a,12bと、前記管体を延出した
延出部8a,8b及び外壁11a,11bとで形成す
る。延出部8a,8bによる流水樋9eを通水孔9fに
より第一流水室7に、第二流水室9a,9cは前記管体
に形成した貫通孔9gにより第一流水室7にそれぞれ連
通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、山間部等の法面やトン
ネル等の地中内の水を水抜きして排出するに好適な水抜
き管に関する。
【0002】
【従来の技術】地盤の弱い山間部の法面やトンネル等に
おいて、地中に含まれている水分が増加すると崖崩れや
山津波等の発生する恐れがある。そのため、それ等の場
所には地中内の水を水抜きして排水するための水抜き管
が使用される。図15は従来採用されている水抜き管4
5の概要構造を示すものである。
【0003】水抜き管45は、先端部を閉止された細長
な中空管からなり、その円周上および長手方向には多数
個の貫通孔47があけられる。水抜き管45によって水
抜きを行うには、まず、山間部等の法面28の適宜場所
にボーリング等により挿入穴46を穿設し、挿入穴46
内に前記構造の水抜き管45を挿入する。なお、挿入穴
46はその開口側が奥側よりもやや下方位置にくるよう
な傾斜穴から形成される。そのため、水抜き管45はそ
の開口側を下げる傾斜状態で挿入される。法面28にお
ける地中29内に含有されている水は、貫通孔47から
水抜き管45の内部に入り、傾斜に沿って前記開口側に
向かって流れ、大気側に排水されることになる。同図で
は水抜き管45が一本しか示されていないが、勿論、多
数本の水抜き管45が法面28の形状に合わせて適宜配
設される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術の水抜き
管45の場合には、挿入穴46を予め掘削せねばならず
面倒である。また、貫通孔47は土砂等により塞がれた
り、地圧によって押し潰されたりする場合がある。その
ため、貫通孔47を介して水抜きすることができなくな
る問題点が生ずる。
【0005】このような問題点を解決しうるものとし
て、図16,17に示す構造の水抜き管54が提案され
ている。この水抜き管は鋭角な頂角部を有する円錐状キ
ャップ(図示せず)と該キャップに連結する水抜き管本
体55とからなり、該水抜き管本体は、細長な管体の外
周面に軸線方向に沿う複数本のスリット55d,55e
及び55fを形成するとともに、その横断面形状におい
て中心孔55g及びこの回りに形成される導水孔55
a,55b,及び55cを有し、該中心孔及び導水孔は
前記スリットとともに軸線方向に沿い管本体全長にわた
って形成され、前記スリットに連通してなることを特徴
とするものである。
【0006】この水抜き管54は鋭角なキャップを有す
るため、水抜き管本体55の後端部を殴打することによ
り容易に法面内に挿入され、従って予め構孔等を掘削す
る必要がなく、作業が迅速、かつ簡単に行われる。そし
て、法面内に含まれる水分はスリット55d,55e,
55fから管内に侵入する。水抜き管54はその全体が
後下りの傾斜状態に挿設されているため、導水孔55
a,55b,55c及び中心孔55gに入った水分は後
方に向かって流れ、水抜き管54の後端部から排出され
る。
【0007】しかしながら、本発明者が行った実験によ
ると、前記水抜き管54では中心孔55g内の水の流速
を十分に高めることが難しく、中心孔55gに水が充満
してスリット55fから水が漏出し易く、このため法面
内の多量の水を迅速に排出することができない問題点が
あることが知見された。
【0008】また、前記水抜き管54において前記スリ
ットの幅は、法面内の土砂はできるだけ侵入せず、水の
みが導入され易いようにするべく約3mm前後に設定す
ることが重要であるが、この水抜き管54では合成樹脂
材料を一体成形するものであるため前記のような小幅の
スリットを形成する場合、成形時及びその後の冷却によ
りスリット形成部分で融着等のトラブルが発生し易く、
止むなくスリット幅を比較的大きな幅のものに成形した
場合には土砂等の侵入により前記導水孔の水抜き機能が
著しく低下する問題点があった。
【0009】従って、本発明の目的は前記図15に示す
従来例及び図16に示す従来例の問題点を解決した水抜
き管を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の水抜き管
は、管内を第一流水室とした細長の管体周囲に、かつ該
管体の軸線に沿って第二流水室を複数形成すると共に、
該第二流水室の外壁にスリットを前記管体軸線に沿って
形成して第二流水室の内外を連通させた水抜き管本体を
備えてなる水抜き管において、前記第一流水室下半部の
横断面形状を下方向に先細りの形状にに形成し、前記第
二流水室及びスリットを、前記管体の外周面に板体を突
設して形成したことを特徴とする。
【0011】また、本発明の第2の水抜き管は、管内を
第一流水室とした細長の管体周囲に、かつ該管体の軸線
に沿って第二流水室を複数形成すると共に、該第二流水
室の外壁にスリットを前記管体軸線に沿って形成して第
二流水室の内外を連通させた水抜き管本体と、先端部が
硬質材料よりなり前記水抜き管本体の一端部に装着され
る錐状キャップとを備えてなる水抜き管において、前記
第一流水室下半部の横断面形状を下方向に先細りの形状
に形成し、前記第二流水室及びスリットを、前記管体の
外周面に板体を突設して形成したことを特徴とする。
【0012】
【作用】そして、地中内の水は水抜き管本体のスリット
を通って第二流水室に流入、該流入室を流過して水抜き
される。この場合、水抜き管本体に貫通孔を形成して第
一、第二の流水室を連通させたもの(請求項3)では第
二流水室内の水は第一流水室を経て水抜きされる。水抜
き管本体に流水樋を設けたもの(請求項4)では該流水
樋を流過する水は一部がそのまま水抜きされ、残部は通
水孔を介して第一流水室に流入して水抜きされる。
【0013】前記第一流水室はその下半部の横断面形状
を前記した特異な形状にしてあるので、該流水室内の水
の流速を著しく高くすることが可能となり、円滑かつ十
分な水抜きが行われる。これは、本発明者が実験により
確認したものである。
【0014】前記第二流水室及びスリットは、水抜き管
本体を構成する管体とは別体に成形した板体を該管体外
周面に突設して形成されるから、開口幅が約3mm程度
の小幅のスリットを高精度に、かつ容易に形成すること
ができる。
【0015】請求項10の水抜き管においては、水抜き
管本体と錐状キャップとを連結し、細長の水抜き管を形
成する。勿論、その長さが短い場合にはソケット管を用
いて所望の長寸法のものにする。一体的に組立て形成さ
れた水抜き管をハンマ等により法面等に打設する。錐状
キャップの先端部に硬質部材があるため水抜き管は挿入
穴がなくても打設により容易に地中に押入される。
【0016】また、請求項11のように構成した場合に
は、地中内の水は錐状キャップの流水通路を介して前記
第一流水室、第二流水室のいずれか少なくとも一方に導
入される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
すると、水抜き管1は、図10に示すように水抜き管本
体2と、鋭角な硬質部材5を装着した円錐状キャップ3
と、水抜き管本体2と円錐状キャップ3とを連結する接
続具4とを一体的に連結して構成される。また、図12
に示すように、水抜き管本体2の長さが不足する場合に
はそれ等を連結するためのソケット管6が使用される。
以下、各構成部材の詳細構造を説明する。
【0018】図2に示すように、水抜き管本体2は合成
樹脂材料を射出成形等により成形して得られた細長な管
体からなり、その横断面形状が図1に示されている。第
一流水室7は、管体すなわち区画壁8により外部から画
成された下方向に先細りの形状の室から形成される。第
二流水室は本実施例では4個の室9a,9b,9c,9
dから形成される。なお、9aと9c、9bと9dは第
一流水室7に関し対称位置に形成される同一のものであ
る。
【0019】図1において区画壁8の頂部すなわち第一
流水室7直上の位置には該第一流水室の軸線に沿って流
水樋9eが、区画壁8を略逆U字状に延出した延出部8
a,8bにより形成され、この流水樋9e底面の適所に
円孔、スリット状等の通水孔9fが適宜数形成される。
この場合、スリットは流水樋9eに沿って形成される。
区画壁8上下方向の中間位置にも円孔、スリット等の貫
通孔9gが適宜数、第一流水室7の軸線に沿って形成さ
れる。区画壁8の前記貫通孔9g直下位置には、周面の
一部を凹凸とした円柱状の接続部材9hが、区画壁8を
延出することにより左右に突出して形成され、さらに区
画壁8の底部からは外壁11a,11bが左右に突出し
て、かつ円周方向に沿って延出される。なお、前記流水
樋9e、接続部材9h及び外壁11a,11bは区画壁
8と一体成形して形成される。
【0020】図1において、外壁12a,12bは水抜
き管本体2とは別に合成樹脂材料を射出成形等により成
形したもので、前記外壁11a,11bと同一の円周を
形成するように横断面が略L字状に形成される。これら
の外壁12a,12b及び前記外壁11a,11bは区
画壁8と同じ長さとされ、その両端面も区画壁のそれと
一致する。そして、これらの外壁12a,12bは前記
接続部材9hを介して前記区画壁8に固定され、これに
より前記第二流水室及びこの流水室に水を導入するため
のスリットが形成される。
【0021】すなわち、第二流水室9aは区画壁8と外
壁12aにより、第二流水室9bは区画壁8と外壁11
aにより、第二流水室9cは区画壁8と外壁12bによ
り、第二流水室9dは区画壁8と外壁11bにより、そ
れぞれ形成され、区画壁8上端の逆U字状延出部8aの
端部と外壁12aの上端部との間にスリット13aが、
外壁12aの下端部と外壁11aの上端部との間にスリ
ット13bが、延出部8bの端部と外壁12bの上端部
との間にスリット13cが、外壁12bの下端部と外壁
11bの上端部との間にスリット13dがそれぞれ形成
され、第二流水室9a,9cは貫通孔9gを介して第一
流水室7に連通される。なお、前記延出部8a,8bに
相当する部分や前記外壁11a,11bに相当する部分
を外壁12a,12bと同様に別体として成形してお
き、これらを接着、ネジ止め等の適宜手段により区画壁
8に固定して実質的に図1と同一の水抜き管本体2を構
成することもできる。
【0022】以上の構造により、スリット13a等から
第二流水室9a等内に導入された水や、円錐状キャップ
3の流水通路16(図11)を通して直接第一流水室7
内に導入された水は、その長手方向に沿って流過し水抜
き排出されることになる。
【0023】次に、円錐状キャップ3を図3乃至図5に
より説明し、円錐状キャップ3の先端部に装着される硬
質部材4を図6および図7によりそれぞれ説明する。
【0024】円錐状キャップ3は截頭円錐本状のものか
らなり、中央にはキー溝14を形成した貫通孔15が形
成される。また、大径側(背面側)には流水通路16が
形成される。なお、図4に示すように流水通路16は内
部に形成される流水通路17と、この流水通路17と外
部側とを連通させるため円周に沿って分割配置されたス
リット状の流水通路18とから形成される。
【0025】図6に示すように、硬質部材5は鉄等の硬
質材から形成され、先端部には鋭角な円錐体19が形成
されると共に軸線方向に沿って適宜長さの軸部20が形
成される。軸部20は円錐状キャップ3の貫通孔15に
装着し得る寸法のものから形成される。また、図7に示
すように軸部20にはキー21が嵌着される。キー21
は円錐状キャップ3のキー溝14に嵌合するものであ
る。
【0026】図8および図9に接続具4を示す。その中
央には硬質部材5が挿入される内孔22およびキー21
と嵌合するキー溝23が形成されると共に、そのまわり
には円錐状キャップ3の流水通路17と連通し得る連通
路24が適宜数だけ円周上に沿って配設される。なお、
連通路24は図11に示すように、水抜き管本体2の第
一流水室7および第二流水室9a等と連通する。一方、
接続具4には水抜き管本体2の嵌着される嵌着穴25が
形成される。なお、嵌着穴25は連通路24と連通す
る。
【0027】図10および図11は、以上の構造の水抜
き管本体2と円錐状キャップ3および接続具4等を一体
構造に組立てた水抜き管1を示すものである。すなわ
ち、円錐状キャップ3には硬質部材5がその先端部に装
着される。硬質部材5は接続具4にも装着される。円錐
状キャップ3と接続具4とは前記したように流水通路1
7と連通路24とを連通させた状態で連結される。一
方、水抜き管本体2の一端側は接続具4の嵌着穴25に
嵌挿され連結固定される。この状態で接続具4の連通路
24は水抜き管本体2の第一および第二流水室7,9a
等と連通する。以上により、水抜き管1は先端部に鋭角
な硬質部材5および円錐体を有する細長な管体から形成
される。図11には水抜き管1を地中に打設するに必要
な打込棒26および打込金具27が示されている。打込
棒26は水抜き管本体2の第一流水室7内に挿入され硬
質部材5の軸部20の基端側に当接し、かつ水抜き本体
2の開口側から若干はみ出す長さのものから形成され
る。また、打込金具27は水抜き管本体2の外周に嵌ま
り込むと共に、嵌まり込んだ状態で押し棒26端面に当
接する内孔を有するキャップ状部材から形成される。
【0028】図14は法面28を有する地中29内に前
記構造の水抜き管1を打設した状態を示す。前記したよ
うに水抜き管1を打設するには図11に示した打込棒2
6を水抜き管1内に挿入し、打込金具27をかぶせ、矢
視A(図11)のように水抜き管1の開口側をハンマ等
で打撃することにより打ち込む。水抜き管1の先端部の
硬質部材5が地中29内に突入すると共に先端円錐状の
水抜き管1は円滑に地中29中に打設される。この際、
図示のように水抜き管1はその先端部を上方に向け開口
側を下げた傾斜状態で打設される。水抜き管1の略全長
が打設された後、その開口側に保持キャップ30を挿入
し、水抜き管1の開口側を保持する。
【0029】次に、図12および図13により、ソケッ
ト管6を説明する。ソケット管6は水抜き管1の長さが
短い場合に使用すると共に、第一流水室7と第二流水室
(9a等)とを連通させる機能を有するものである。ソ
ケット管6は、合成樹脂材料を射出成形等により成形さ
れたもので、水抜き管1の外周が挿着される内孔31を
有する中空管から形成され、その内周面に沿ってリブ3
2が一体成形され、中間部内周面に上下に対向してスペ
ーサ33,34が接着等の手段により固着される。ま
た、ソケット管6の前記第一流水室7下半部に対応する
位置に、横断面形状が該下半部の形状にほぼ合同の樋3
5がソケット管6の軸線に沿って設けられ、この樋35
の一端部の左右両側に、かつこの樋とソケット管6内周
面とに跨がって邪魔板36,37が設けられる。この場
合、樋35および邪魔板36,37は、予め樋35の底
面にスペーサ34を固着し、このスペーサ34を介して
ソケット管6の内周面に固定される。なお、35a及び
35bは互いに対向する板体、35cは底板である。
【0030】図1と図13との比較から明らかなよう
に、ソケット管6の横断面形状においてその内周面輪郭
線は、リブ32を設けることにより水抜き管本体2の横
断面形状における外周面輪郭線とほぼ合同に形成され、
したがって水抜き管本体2,2は、ソケット管6の前後
から内孔31にほぼ嵌合状態で挿入される。この場合、
図12の左側(円錐状キャップ側)から挿入された本体
2はスペーサ33,34の一方の面に当接する位置まで
挿入され、右側から挿入された本体2は、前記第一流水
室7の底部内周面(断面がほぼV字状の部分の内周面)
が前記樋35の底部外周面に摺動案内され、スペーサ3
4の他方の面に当接するまで挿入される。
【0031】水抜き管本体2,2を上記のようにソケッ
ト管6を介して連結したことにより、前記第一流水室7
は樋35と直接連通し、前記第二流水室9b,9dの端
部にそれぞれ邪魔板36,37が位置し、第二流水室9
a,9cはそれぞれ内孔31の邪魔板36,37直上の
流路に直接連通し、前記流水樋9e(図1)はスペーサ
33配設位置にあるリブ32により、ほぼその全体が閉
塞される。
【0032】次に、図14のように地中29内に打設さ
れた水抜き管1の水抜き作用を説明する。地中29内に
含有されている水は、円錐状キャップ3の近傍では流水
通路16を介して第一流水室7、第二流水室(9a等)
に流入し、水抜き管本体2配設部分ではスリット13a
等から第二流水室9a等に侵入し、また流水樋9eを流
れる水は通水孔9fを介して第一流水室7に流入する。
第二流水室(9a等)内の水の一部は貫通孔9gを介し
て第一流水室7に流入し、残部はそのまま第二流水室を
流過する。ソケット6内においては、第一流水室7を流
過した水はそのまま樋35に流入し、第二流水室9b,
9dを流過した水は邪魔板36,37により樋35に案
内され、第二流水室9a,9cを流過した水の大部分は
そのまま接続相手の水抜き管本体2の対応する第二流水
室に流入し、残りはこの相手の本体2の他の流路(第一
流水室7等)に流入する。また、前記樋35に流入した
水はそのまま相手の本体2の第一流水室7に流入する。
かくして、円錐状キャップ3側の水管本体2に流入した
水は、ソケット6より接続相手側の本体2の第一及び第
二流水室を流過し、保持キャップ30を設けた端部から
放出される。また、初めから接続相手の本体2に流入し
た水は、そのまま該本体2内を流過して放出される。
【0033】本発明者が行った実験によれば、第一流水
室7の下半部を図1に示すようにくさび状(対向壁の内
面が傾斜平面であり、これら傾斜平面間の間隔が下方部
ほど狭くなっているもの)に形成することにより該室内
の水の流過速度が、図16に示すような円形室や、逆卵
状(頂部の曲率半径が底部の曲率半径より大きい)の室
に比べて速くなることが確認されている。また、上記実
施例では円錐状キャップ3側の水抜き管本体2の下方側
の第二流水室9b,9d内の水がソケット管6を介して
保持キャップ30側の水抜き管本体2の第一流水室7に
案内され、さらに前記2本の水抜き管本体2,2のいず
れにおいても、流水樋9e内の水が通水孔9fを介し
て、上方側の第二流水室9a,9c内の水が貫通孔9g
を介して、それぞれ第一流水室7に流入するので、水抜
き管1全体の水抜き機能は図16に示すものに比べて著
しく向上する。
【0034】水抜き管1を地中29内に打設した直後の
該管1内の空気の一部は水抜き管本体2の水放出側端部
から排出され、該本体2の第一、第二流水室および前記
流水樋9eではその下半部に水が流れ、上半部は空気層
となる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、水抜き管
本体の第二流水室およびスリットを、第一流水室を形成
する管体の外周面に板体を実設して形成したので、前記
スリットの幅を3mm前後の小幅のものに容易に、かつ
正確に設定することが可能となり、スリットの導水機能
を高めることができる。また、本発明では水抜き管本体
の第一流水室下半部の横断面形状を下方向に先細り形状
に形成したことにより、該第一流水室内の水の流速が著
しく高まり、水抜き管の水抜き機能を大幅に向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる水抜き管本体の横断面
図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1実施例に係わる円錐状キャップを示すもの
であって、図4のX−X線断面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】図3の背面図である。
【図6】図1実施例に係わる硬質部材の側面図である。
【図7】図6のY−Y線断面図である。
【図8】図1実施例に係わる接続具を示すものであっ
て、図9のZ−Z線断面図である。
【図9】図8のA−A線断面図である。
【図10】図1実施例に係わる水抜き管の一部縦断面図
である。
【図11】図10の水抜き管の全体構造を示す縦断面図
である。
【図12】図1実施例に係わるソケット管の縦断面図で
ある。
【図13】図12のB−B線断面図である。
【図14】図1の水抜き管を地中に打設した状態を示す
断面図である。
【図15】従来例の水抜き管を地中に打設した状態を示
す断面図である。
【図16】図17に示された別の従来例の水抜き管本体
のD−D線断面図である。
【図17】図16の側面図である。
【符号の説明】
1 水抜き管 2 水抜き管本体 3 円錐状キャップ 4 接続具 5 硬質部材 6 ソケット管 7 第一流水室 8 区画壁 8a,8b 延出部 9a,9b,9c,9d 第二流水室 9e 流水樋 9f 通水孔 9g 貫通孔 9h 接続部材 11a,11b,12a,12b 外壁 13a,13b,13c,13d スリット 14 キー溝 15 貫通孔 16,17,18 流水通路 19 円錐体 20 軸部 21 キー 22,31 内孔 24 連通路 25 嵌着穴 26 打込棒 27 打込金具 28 法面 29 地中 30 保持キャップ 32 リブ 33,34 スペーサ 35 樋 35a,35b 板体 35c 底板 36,37 邪魔板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管内を第一流水室とした細長の管体周囲
    に、かつ該管体の軸線に沿って第二流水室を複数形成す
    ると共に、該第二流水室の外壁にスリットを前記管体軸
    線に沿って形成して第二流水室の内外を連通させた水抜
    き管本体を備えてなる水抜き管において、前記第一流水
    室下半部の横断面形状を下方向に先細りの形状に形成
    し、前記第二流水室及びスリットを、前記管体の外周面
    に板体を突設して形成したことを特徴とする水抜き管。
  2. 【請求項2】 前記水抜き管本体の第二流水室及びスリ
    ットを、前記管体の管壁の一部を延出した延出部と、前
    記突設板体とにより形成したことを特徴とする請求項1
    に記載の水抜き管。
  3. 【請求項3】 前記第一流水室と第二流水室とを、前記
    管体の管壁に貫通孔を形成して連通させたことを特徴と
    する請求項1または2に記載の水抜き管。
  4. 【請求項4】 前記管体の前記第一流水室直上位置に流
    水樋を該管体軸線に沿って設けると共に、該流水樋底面
    の適所に通水孔を形成したことを特徴とする請求項1,
    2または3に記載の水抜き管。
  5. 【請求項5】 前記水抜き管本体の2本を、該水抜き管
    本体に嵌合されるソケット管を介して連結可能としたこ
    とを特徴とする請求項1,2,3または4に記載の水抜
    き管。
  6. 【請求項6】 前記ソケット管の内周面または外周面に
    リブを設けたことを特徴とする請求項5に記載の水抜き
    管。
  7. 【請求項7】 前記ソケット管の内周面または外周面に
    スペーサを設け、前記2本の水抜き管本体の一方を前記
    スペーサの前面に、他方を後面に、それぞれ衝合して連
    結可能としたことを特徴とする請求項6または7に記載
    の水抜き管。
  8. 【請求項8】 前記ソケット管の内周面にスペーサを設
    けると共に、前記水抜き管本体を前記ソケット管に挿入
    可能としたことを特徴とする請求項7に記載の水抜き
    管。
  9. 【請求項9】 前記ソケット管の前記第一流水室下半部
    に対応する位置に横断面形状が該下半部の形状にほぼ合
    同の樋を、前記ソケット管の軸線に沿って設けると共
    に、前記樋の一端部両側に、かつ該樋と前記ソケット管
    内周面とに跨がって邪魔板を設けたことを特徴とする請
    求項8に記載の水抜き管。
  10. 【請求項10】 管内を第一流水室とした細長の管体周
    囲に、かつ該管体の軸線に沿って第二流水室を複数形成
    すると共に、該第二流水室の外壁にスリットを前記管体
    軸線に沿って形成して第二流水室の内外を連通させた水
    抜き管本体と、先端部が硬質材料よりなり前記水抜き管
    本体の一端部に装着される錐状キャップとを備えてなる
    水抜き管において、前記第一流水室下半部の横断面形状
    を下方向に先細りの形状に形成し、前記第二流水室及び
    スリットを、前記管体の外周面に板体を突設して形成し
    たことを特徴とする水抜き管。
  11. 【請求項11】 前記錐状キャップにその内外部を連通
    させる流水通路を形成し、該錐状キャップを前記水抜き
    管本体に連結し、前記流水通路と第一流水室及び第二流
    水室とを連通させたことを特徴とする請求項10に記載
    の水抜き管。
JP16199592A 1992-05-27 1992-05-27 水抜き管 Pending JPH05331859A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16199592A JPH05331859A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 水抜き管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16199592A JPH05331859A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 水抜き管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05331859A true JPH05331859A (ja) 1993-12-14

Family

ID=15746040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16199592A Pending JPH05331859A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 水抜き管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05331859A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006336338A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Free Kogyo Kk 水抜管及び水抜管を用いた排水方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006336338A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Free Kogyo Kk 水抜管及び水抜管を用いた排水方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63308115A (ja) 水抜き管及びその施工方法
KR200163592Y1 (ko) 유리섬유보강플라스틱주입관을이용한다단그라우팅장치
KR20050102069A (ko) 그라우팅용 노즐이 구비된 강관 압입장치 및 이를 이용한강관 압입공법
EP0390932B1 (en) An underground pipe for a thrust boring method and a connecting construction of the underground pipe for the same
KR101636261B1 (ko) 가압이 가능한 돌기형 강지보재와 가이드빔을 이용한 강관다단 터널 구축 공법
JPH05331859A (ja) 水抜き管
US3441097A (en) Device in drills
KR102368275B1 (ko) 원스텝 다단 가압 그라우팅 장치 및 이를 위한 제거식 패커 장치
JP3672638B2 (ja) 掘削用ビット
JP7066215B2 (ja) 削孔ビット、削孔装置
KR100912720B1 (ko) 직천공 비트
JP3859297B2 (ja) 二重管掘削工法用インナビット構造
JPH04194211A (ja) 水抜き管
JP3574323B2 (ja) 推進工法用中押管
JP2647692B2 (ja) 地中埋設管の敷設替え方法と装置
JP2006348478A (ja) 鋼管の外周ビット
JPH11107665A (ja) 二重管掘削ビットおよびその排出制御方法
JP2588921Y2 (ja) グラウト注入管構造
JP2020105863A (ja) 地山の水抜装置
KR102305266B1 (ko) 그라우트 배출부재를 구비한 강관 및 이를 이용한 강관추진공법
JP7152088B1 (ja) 削孔ビット、削孔装置
JP2547945Y2 (ja) コンクリート管
JPH0545663Y2 (ja)
JP2022114787A (ja) 地中排水具及び地中排水構造
JPH09310576A (ja) ビット装置