JP3672638B2 - 掘削用ビット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、地盤の掘削、特に、アンカー形成の際の掘削に用いるのに適した掘削用ビットに関する。
【0002】
【従来の技術】
土木構造物や地下構造物の基礎やトンネル、地山の‘のり面’の保護区や修景工あるいは地山の掘削に伴う土塁工の際に、土塁壁に作用する力(土圧・水圧)と対向することを目的としてアンカーが設置される。
【0003】
ところで、このアンカー設置時のアンカー孔の掘削における一般的な在来方法としては、例えば、ボーリングマシンに鉄製パイプからなるロッドを取り付け、そのロッドの先に掘削刃を有する掘削用ビット(以下、ビット)を装着し、そのロッドの先に装着されたビットをボーリングマシンによって回転させながら例えば、地山に圧接し掘削する。このとき、ロッドに注水を行ってビットの先端に設けた噴出孔から噴出させ、その噴出した戻り水により孔底のスライムを地上に排出させている。
【0004】
ところが、上記の方法では、ロッドへの注水による戻り水、すなわち、ロッドの外周と孔壁との間を伝って流れ出る戻り水によって孔底のスライムを地上に排出しているため、この戻り水により孔壁が削り取られ、その確保が難しいという問題があった。
【0005】
その問題を解決する一つの方法として、我々は、特願平6−277998において、図6(a)及び(b)に示すようなビット1を提案した。
【0006】
このビット1は、アウトケーシング2とインナーロッド3とからなる2重管が取り付けられるパイプ取り付け部4とその取り付け部の先端に設けられた刃部5とからなり、前記刃部5の刃先6にパイプ取り付け部4を介してインナーロッド3に連通する第1の貫通孔7とインナーロッド3とアウトケーシング2間に連通する第2の貫通孔8とを設けたものである。
【0007】
すなわち、掘削時の注水をインナーロッド3から行ってビット1の第1の貫通孔7から孔内に水を噴出するとともに、その噴出した水とスライムとを第2の貫通孔8からインナーロッド3とアウトケーシング2間に形成された通路を介して地上に排出することによって、掘削時の孔壁の確保が行えるようにしたものである。そして、その際、ビットに2重管が取り付けられるパイプ取り付け部を設け、注入水の噴出と吸引とを一つのビットで行えるようにすることによって作業性の向上も図れるようにしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のビットでは、例えば浸透性の高い地層で使用した場合、その高い浸透性のために、第1の貫通孔から噴出した水の全てを第2の貫通孔によって吸引する事ができず、噴出水の一部が周囲に浸透し、掘削した孔壁の余分な崩壊を招く恐れがある。
【0009】
そこで、この発明の課題は、注入水が地層に浸透することを極力防ぐことのできる掘削用ビットを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明では、アウトケーシングとインナーロッドとからなる2重管が取り付けられるパイプ取り付け部とその取り付け部の先端に設けられた刃部とからなり、前記刃部の刃先にパイプ取り付け部を介してインナーロッドに連通する第1の貫通孔とインナーロッドとアウトケーシング間に連通する第2の貫通孔とが設けられた掘削用ビットにおいて、上記刃部に、刃先の周囲を囲む筒状体を設け、その筒状体の先端を鋸歯状に形成したという構成を採用したのである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明することにする。
【0012】
図1及び図2に第1実施形態として請求項1の発明に係る掘削用ビット10の一形態を示す。
【0013】
このビット10は、アウトケーシング2とインナーロッド3とからなる2重管式のロッドの先端に取り付けられるパイプ取り付け部4’と、その先端に設けられた刃部5’とで構成されている。
【0014】
パイプ取り付け部4’は、図1(b)に示すように、アウトケーシング2と嵌合する中空円筒体11と、その内側に設けられた嵌入孔12とからなっている。
【0015】
中空円筒体11は、アウトケーシング2の内径よりもやや小径の外径を有し、その外周には、図1(b)に示すように、係合用の突出部13と周方向に沿った2本の溝14が設けられている。
【0016】
前記係合用の突出部13は、中空円筒体11の先端部に2箇所対向して設られ、この突出部13がアウトケーシング2の先端に形成された切欠と係合することにより、アウトケーシング2を介してボーリングマシンの回転が付与されるようになっている。
【0017】
また、このとき、前記周方向の溝14には、ゴム製のOリング15を嵌入し、アウトケーシング2の内周と当接させて抜け止めとシールとを行うようになっている。
【0018】
一方、前記内側の嵌入孔12は、その内径がインナーロッド3の外径よりやや大径に形成され、内周には、周方向に沿って2本の溝14が形成されている。また、その2本の溝には、それぞれ、Oリングを嵌入し、インナーロッド3が嵌入された際に、インナーロッド3の外周と当接させて抜け止めとシールとを行うようにしてある。
【0019】
この際、前記嵌入孔12の挿入端部は内側へ向けての傾斜面とすることにより、インナーロッド3の嵌入がやりやすいようにしてある。
【0020】
刃部5’は、刃先6と刃先6を囲む筒状体16とで構成されている。前記刃先6は、図2(b)の底面図に示すように、突先17から放射状に形成されたクローネン型となっており、その刃先6には、同心円状に2列、計8個の貫通孔18,19が設けられている。
【0021】
すなわち、貫通孔18,19は、内側の同心円状に形成された第1の貫通孔18と外側の同心円状に形成された第2の貫通孔19とからなっており、第1と第2の貫通孔18,19は、90度ずつ間隔を開けて4個ずつ設けられている。
【0022】
第1の貫通孔18は、パイプ取り付け部4’に形成された前記嵌入孔12の中空内20に貫通する貫通孔で、この形態では、インナーロッド3から注水された加圧水を噴出する噴出孔18となっており、この噴出孔18は、孔口を刃先6に沿って外向きに形成することにより、広範囲に水を噴出できるようになっている。
【0023】
また、第2の貫通孔19は、前記嵌入孔12とその外側の中空円筒体11間に貫通する貫通孔19で、この形態では、戻り水を排出するための吸引孔となっており、前記吸引孔は、孔内を図1(b)に示すようにテーパー状に形成し、刃先6の開口を大きくして、目詰まりを起こしにくい構造にしてある。
【0024】
一方、刃先6を囲む筒状体16は、図1(a),(b)に示すように、刃先6の根元から設けられ、その先端は鋸歯状21に形成してある。そして、その高さは刃先6の突先17より、前記の鋸歯21の半分の高さの分だけ高くしてある。そのため、筒状体16の鋸歯21は、掘削の際、図3に示すように、刃先6よりも先に地盤に食い込んで、刃先6の周囲を筒状体16により閉塞する事ができるようになっている。
【0025】
この実施形態は、以上のように構成され、次に、この掘削用ビット10の作用を説明することにする。
【0026】
このビット10は、図4に示すように、ボーリングマシン(あるいは、ドリルマシン)Mのシャンクロッド22に例えば、ウォータースイベル23やクリーニングアダプター24を介して取り付けられたアウトケーシング2とインナーロッド3からなる2重管の先端に取り付けられる。
【0027】
すなわち、図1(b)に示すように、インナーロッド3の先端をビット10のパイプ取り付け部4’の嵌入孔12の中空内20へ嵌入し、アウトケーシング2の先端を中空円筒体11の外周に嵌入する。その際、中空円筒体11の外周に設けられた突出部13に、アウトケーシング2の先端に形成した切欠を嵌入する。このとき、このように取り付けられたインナーロッド3とアウトケーシング2とは、Oリング15によってシールされ、水漏れや逆に湧水の侵入が起きないように取り付けられる。
【0028】
一方、このようにインナーロッド3とアウトケーシング2とを取り付けたことにより、ビット10の噴出孔(第1の貫通孔)18はパイプ取り付け部4’を介してインナーロッド3と連通し、送水路を形成する。同様に、ビット10の吸引孔(第2の貫通孔)19はパイプ取り付け部4’を介してインナーロッド3とアウトケーシング2間に連通し、排水路を形成する。
【0029】
ここで、上記ウォータースイベル23は、インナーロッド3の端部と接続される注水口25とアウトケーシング2の端部と接続される排水口26とが設けられた、いわゆる、スイベル機構を有する注水及び排水用のジョイントである。
【0030】
このため、例えばウォータースイベル23の注水口25に送水ポンプと接続された送水ホースを接続して、加圧水の注入をできるようにする。一方、ウォータースイベル23の排水口26にサクションホースを取り付けてスライムの排出ができるようにする。そして、前記送水ポンプを作動し、加圧水の注入を行いながらビット10を地山の掘削点に圧接し、ボーリングマシンMによって給圧を加えながら堀り進む。
【0031】
このとき、ビット10は図3に示すように、筒状体16の鋸歯21が刃先6よりも先に地盤に食い込んで、刃先6の周囲を閉塞し、噴出孔18からの噴出水のビット10の周囲への流出を防ぐことができる。このため、噴出孔18から噴出された加圧水は、殆ど吸引孔19によって吸引され、インナーロッド3とアウトケーシング2間に形成された排水路によって排水することができる。
【0032】
このように、このビット10は、筒状体16により、注入水の周囲の地盤に対する浸透を防ぐことができるため、掘削した孔壁の余分な崩壊を防ぐことができる。
【0033】
図4に第2実施形態として、請求項1の発明に係る掘削用ビット10の他の態様を示す。
【0034】
このビット10’は、第1実施形態のビット10の嵌入孔12の中空内20に弁室30を設け、その弁室30に逆止弁31を設けたものである。
【0035】
前記逆止弁31は、スプリング32とそのスプリング32によって弁室30の入口に圧接される球状の弁33とからなり、前記弁室30の入口は、弁33よりも小径となっている。
【0036】
すなわち、弁33は、インナーロッド3からの注水圧力がスプリング32によって付勢される噴出孔18側の圧力よりも高いと、その水圧により押し下げられて開き、インナーロッド3から噴出孔18へ向けての送水が行なえるようになっている。逆に、インナーロッド3側の注水圧が低くなると、弁33が押し上げられて、弁室30の入口を閉塞し、噴出孔18からの逆流を防ぐというものである。
【0037】
そのため、例えば掘削中に高水圧の湧水層を掘削した場合でも、湧水層の水圧が注水圧を上回ると、弁が閉塞して湧水の逆流を防ぐことができるというものである。
【0038】
したがって、湧水の逆流による孔壁の崩壊を防ぎ、地山の乱れを防止することができる。また、逆流に伴うスライムの侵入によるインナーロッドの詰まりを防止できる。
【0039】
なお、このビットの他の部分及び前述した以外の作用効果については、第1実施形態と同じであるので、その説明は省略することにする。
【0040】
【発明の効果】
この発明の請求項1に係る発明は、以上のように構成し、刃先の周囲を囲む筒状体を設け、その筒状体の先端を鋸歯状に形成したことにより、筒状体の鋸歯が刃先よりも先に地盤に食い込んで、刃先の周囲を筒状体16により閉塞し、注入水の周囲の地盤に対する浸透を防ぐことができる。
【0041】
このため、浸透水による孔壁の余分な崩壊を防ぎ、良質なアンカー孔を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)第1実施形態の斜視図
(b)第1実施形態の一部断面図
【図2】(a)第1実施形態の平面図
(b)第1実施形態の底面図
【図3】第1実施形態の作用説明図
【図4】第1実施形態の作用説明図
【図5】第2実施形態の断面図
【図6】(a)従来例の斜視図
(b)従来例の一部断面図
【符号の説明】
2 アウトケーシング
3 インナーロッド
4’パイプ取り付け部
5’刃部
6 刃先
10,10’掘削用ビット
11 中空円筒体
12 嵌入孔
16 筒状体
18 第1の貫通孔
19 第2の貫通孔
20 中空内
21 鋸歯

Claims (1)

  1. アウトケーシングとインナーロッドとからなる2重管が取り付けられるパイプ取り付け部と、その取り付け部の先端に設けられた刃部とからなり、前記刃部の刃先にパイプ取り付け部を介してインナーロッドに連通する第1の貫通孔とインナーロッドとアウトケーシング間に連通する第2の貫通孔とが設けられた掘削用ビットにおいて、
    上記刃部に、刃先の周囲を囲む筒状体を設け、その筒状体の先端を鋸歯状に形成したことを特徴とする掘削用ビット。
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